平 成 1 9 年 3 月 期 中 間 決 算 短 信 ( 連 結 ) 平成18年10月31日 東 京 電 力 株 式 会 社
上場取引所 東京、大阪、名古屋 コ ー ド 番 号
9501 本社所在都道府県 東 京 都
( U R L
http://www.tepco.co.jp/)
代 表 者
役職名 取 締 役 社 長 氏名 勝 俣 恒 久 問合せ先責任者
役職名 経理部連結決算グループマネージャー 氏名 中 村 伸 一 TEL(03)4216−1111 中 間 決 算 取 締 役 会 開 催 日
平成18年10月31日 米 国 会 計 基 準 採 用 の 有 無
無
1.18年9月中間期の連結業績(平成18年4月1日〜平成18年9月30日)
(1)連結経営成績 (注)金額は百万円未満の端数を切り捨てて表示している。
売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益 18年9月中間期
17年9月中間期
百万円 % 2,603,841 2.0 2,552,678 0.9
百万円 % 341,019 30.0 262,396 △ 35.8
百万円 % 287,202 56.7 183,271 △ 44.9 18年3 月 期 5,255,495 576,277 426,983
中間(当期)純利益 1株当たり中間
(当期)純利益 18年9月中間期
17年9月中間期
百万円 % 177,547 64.4 107,984 △ 41.0
円 銭
131 . 57
80 . 01 18年3 月 期 310,388 229 . 76
(注)
① 持分法投資損益 18 年9月中間期 13,500 百万円 17 年9月中間期 △ 1,943 百万円 18 年3月期 5,312 百万円 ② 期中平均株式数(連結) 18 年9月中間期 1,349,451,033 株 17 年9月中間期 1,349,694,341 株 18 年3月期 1,349,625,661 株 ③ 会計処理の方法の変更 無
④ 売上高、営業利益、経常利益、中間(当期)純利益におけるパーセント表示は、対前年中間期増減率
(2)連結財政状態
総 資 産 純 資 産 自己資本比率 1株当たり純資産
18年9月中間期 17年9月中間期
百万円 13,417,612 13,605,250
百万円 2,952,920 2,599,940
% 21.7 19.1
円 銭 2,160 . 85 1,926 . 41 18年3 月 期 13,594,117 2,779,720 20.4 2,059 . 52
(注)期末発行済株式数(連結) 18 年9月中間期 1,349,399,188 株 17 年9月中間期 1,349,629,102 株 18 年3月期 1,349,503,701 株
(3)連結キャッシュ・フローの状況 営 業 活 動 に よ る
キャッシュ・フロー
投 資 活 動 に よ る キャッシュ・フロー
財 務 活 動 に よ る キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物 期 末 残 高
18年9月中間期 17年9月中間期
百万円 511,129 439,348
百万円 △ 271,918 △ 284,519
百万円
△ 230,293
△ 178,756
百万円 113,373
108,491 18年3 月 期 935,622 △ 615,377 △ 350,193 104,772
(4)連結範囲及び持分法の適用に関する事項
連結子会社数 141社 持分法適用非連結子会社数 0社 持分法適用関連会社数 62社
(5)連結範囲及び持分法の適用の異動状況
連結(新規) 3社 (除外) 2社 持分法(新規) 2社 (除外) 0社 2.19年3月期の連結業績予想(平成18年4月1日〜平成19年3月31日)
売 上 高 経 常 利 益 当 期 純 利 益
通 期
百万円 5,300,000
百万円 410,000
百万円 290,000
(参考)1株当たり予想当期純利益(通期)214 円 91 銭
上記の予想の前提条件その他の関連する事項については、添付資料の12ページを参照して下さい。
-1-
1.企業集団の状況
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は,当社,子会社143社及び関連会社92社(平成18年9月30日現在)
で構成され,「電気事業」を中心に,「情報通信事業」「エネルギー・環境事業」「住環境・生活関連事業」及び「海外事業」
の5部門に関係する事業を行っている。
各事業における,当社及び関係会社の位置付けは次のとおりである。なお,次の5部門は,別紙中間連結財務諸表注記資 料の「1.セグメント情報の注記 1.事業の種類別セグメント情報」に掲げる事業の種類別セグメント情報の区分と同一 である。
[電気事業]
電気事業においては,一般電気事業を営む当社のほか,発電を行う関係会社がある。このうち当社は,当社が発電する電 力のほか,グループ内外から受電する電力をあわせ,関東地方一円,山梨県及び静岡県の富士川以東の区域のお客さまに販 売している。
(主な関係会社)
東京発電㈱,君津共同火力㈱,鹿島共同火力㈱,相馬共同火力発電㈱,常磐共同火力㈱,日本原子力発電㈱
[情報通信事業]
情報通信事業においては,当社のほか,当社グループの保有する技術,設備などの経営資源を有効活用し,電気通 信事業,有線テレビジョン放送事業,情報ソフト・サービス事業を行っている関係会社がある。
(主な関係会社)
電気通信 : ㈱ドリーム・トレイン・インターネット,フュージョン・コミュニケーションズ㈱
有線テレビジョン放送 : ㈱テプコケーブルテレビ
情報ソフト・サービス : ㈱テプコシステムズ,㈱アット東京
[エネルギー・環境事業]
エネルギー・環境事業においては,当社のほか,当社グループの保有する技術,設備などの経営資源を有効活用し,設備 の建設・保守,燃料の供給・輸送,資機材の供給・輸送,エネルギー・環境ソリューション事業を行っている関係会社があ る。
(主な関係会社)
設備の建設・保守 : 東電工業㈱,東電環境エンジニアリング㈱,東電設計㈱,東京電設サービス㈱
㈱東電ホームサービス,㈱関電工
燃料の供給・輸送 : テプコ・オーストラリア社,パシフィック・エルエヌジー・シッピング社
パシフィック・ユーラス・シッピング社,東京ティモール・シー・リソーシズ(米)・(豪)社 南明興産㈱,㈱テプコーユ,㈱テプスター,テプコ・ダーウィン・エルエヌジー社
日本原燃㈱
資機材の供給・輸送 : 東京計器工業㈱,東電物流㈱,東光電気㈱,㈱高岳製作所
エネルギー・環境ソリューション: 東京都市サービス㈱,マイエナジー㈱,東京臨海リサイクルパワー㈱
関東天然瓦斯開発㈱
[住環境・生活関連事業]
住環境・生活関連事業においては,当社のほか,当社グループの保有する技術,設備などの経営資源を有効活用し,不動 産,暮らしに関連するサービス事業を行っている関係会社がある。
(主な関係会社)
不動産 : 東電不動産㈱,尾瀬林業㈱,東新ビルディング㈱
サービス : 東京リビングサービス㈱,東電ピーアール㈱,東電広告㈱
[海外事業]
海外事業においては,当社のほか,主として海外でのビジネスチャンスの発掘による新たな成長・発展を目指し,発電事 業,投資事業を行っている関係会社がある。
(主な関係会社)
トウキョウ・エレクトリック・パワー・カンパニー・インターナショナル社,㈱ユーラスエナジーホールディングス トウキョウ・エレクトリック・パワー・カンパニー・インターナショナル・パイトンⅠ社
ティーエムエナジー・オーストラリア社
以上述べた事項を「事業系統図」及び「関係会社の状況」によって示すと,次のとおりである。
東 京 発 電 ㈱
君 津 共 同 火 力 ㈱ 鹿 島 共 同 火 力 ㈱ 相 馬 共 同 火 力 発 電 ㈱ 常 磐 共 同 火 力 ㈱ 日 本 原 子 力 発 電 ㈱
情報通信事業
東 京 電 力 ㈱
エネルギー・環境事業 電 気 事 業
住環境・生活関連事業 海 外 事 業
設 備 の 建 設 ・ 保 守 燃 料 の 供 給 ・ 輸 送
東 電 工 業 ㈱
東 電 環 境 エ ン ジ ニ ア リ ン グ ㈱
東 電 設 計 ㈱
東 京 電 設 サ ー ビ ス ㈱
㈱ 東 電 ホ ー ム サ ー ビ ス
㈱東設土木コンサルタント
㈱ 関 電 工
新 日 本 ヘ リ コ プ タ ー ㈱ 日本原子力防護システム㈱
㈱ T L C
テ プ コ ・ リ ソ ー シ ズ 社 テ プ コ ・ オ ー ス ト ラ リ ア 社 TEPCOトレーディング㈱
リ サ イ ク ル 燃 料 貯 蔵 ㈱
パシフィック・エ ルエ ヌジ ー・ シッ ピン グ社 パ シ フ ィ ッ ク ・ エ ル エ ヌ ジ ー 輸 送 ㈱ パシフィック・ユーラス・シッピング
社
トランスオーシャン・エルエヌジー輸送㈱
エルエヌジー・マリン・トランスポート㈱
シグナス・エルエヌジー・シッピング 社
東京ティモール・シー・リソーシズ(米)社
南 明 興 産 ㈱
㈱ テ プ コ ー ユ
㈱ テ プ ス タ ー テプコ・ダーウィン・エルエヌジー社 東京ティモール・シー・リソーシズ(豪)社
南 双 サ ー ビ ス ㈱
日 本 原 燃 ㈱
パシフィック・ホープ・シッピング社 石 炭 資 源 開 発 ㈱
原 燃 輸 送 ㈱
セ ル ト ㈱
資 機 材 の 供 給 ・ 輸 送 東 京 計 器 工 業 ㈱
東 電 物 流 ㈱
東 光 電 気 ㈱
㈱ 高 岳 製 作 所
不 動 産
東 電 不 動 産 ㈱
尾 瀬 林 業 ㈱
東 新 ビ ル デ ィ ン グ ㈱
㈱ リ ビ タ
東 光 建 物 ㈱
㈱ む つ 小 川 原 ハ ビ タ ッ ト 東 双 不 動 産 管 理 ㈱
㈱ T F サ ー ビ ス
エネルギー・環境ソリューション
東 京 都 市 サ ー ビ ス ㈱ テプコ・フォレスツ・オーストラリア社 マ イ エ ナ ジ ー ㈱
バ イ オ 燃 料 ㈱
森 ヶ 崎 エ ナ ジ ー サ ー ビ ス ㈱ 伊 勢 原 エ ネ ル ギ ー サ ー ビ ス ㈱ 東 京 臨 海 リ サ イ ク ル パ ワ ー ㈱ 日 立 熱 エ ネ ル ギ ー ㈱ 日 本 自 然 エ ネ ル ギ ー ㈱
㈱ さ い く る
日本ファシリティ・ソリューション㈱
関 東 天 然 瓦 斯 開 発 ㈱
ロ イ ・ ヤ ン ・ マ ー ケ テ ィ ン グ ・ ホ ー ル デ ィ ン グ ス 社 ア イ テ ィ ー エム ・イ ンベ スト メン ト社 グ レ ー ト ・ エナ ジー ・ア ライ アン ス社 アイティーエム・オーアンドエム
社
◎ ス タ ー バ ッ ク パ ワ ー 社 タ ロ ン グ ノ ー ス 社
青 山 エ ナ ジ ー サ ー ビ ス ㈱ 府 中 熱 供 給 ㈱
㈱ ク リ ー ン コ ー ル パ ワ ー 研 究 所 東 京 熱 エ ネ ル ギ ー ㈱ タス・フォレスト・ホールディングス社
サ ー ビ ス
東 京 リ ビ ン グ サ ー ビ ス ㈱ 東 電 ピ ー ア ー ル ㈱
㈱ キ ャ リ ア ラ イ ズ 東 電 タ ウ ン プ ラ ン ニ ン グ ㈱ テ プ コ ・ リ イ ン シ ュ ラ ン ス 社 東 電 ラ イ フ サ ポ ー ト ㈱ スポーツプレックス・ジャパン㈱
東 電 広 告 ㈱
㈱TEPCOコールアドバンス 東 電 パ ー ト ナ ー ズ ㈱ グ ッ ド サ ー ブ ㈱
㈱ リ ベ レ イ ト
ハ ウ ス プ ラ ス 住 宅 保 証 ㈱
㈱ 環 境 美 化 セ ン タ ー
電 気 通 信
㈱ ド リ ー ム ・ ト レ イ ン ・ イ ン タ ー ネ ッ ト 他 1 社
㈱ファミリーネット・ジャパン他1社 フ ュ ー ジ ョ ン ・ コミュニケーションズ㈱他3社
有 線 テ レ ビ ジ ョ ン 放 送
㈱ テ プ コ ケ ー ブ ル テ レ ビ 川 越 ケ ー ブ ル ビ ジ ョ ン ㈱
情 報 ソ フ ト ・ サ ー ビ ス
㈱ テ プ コ シ ス テ ム ズ 東 電 ユ ー ク エ ス ト ㈱
㈱ ア ッ ト 東 京
㈱ テ ィ ・ オ ー ・ エ ス 東京レコードマネジメント㈱
㈱ キ ャ ス テ ィ
セ リ ン グ ビ ジ ョ ン ㈱
㈱ジャパン・イーマーケット
ジャパンケーブルネットホールディングス㈱
日 本 デ ジ タ ル 配 信 ㈱
[事業系統図]
お 客 さ ま
(注)1.◎印を付した会社は,当中間連結会計期間において,新たに当社グループに加えた会社である。
2.複数のセグメントに係る事業を営んでいる会社は,主たる事業のセグメントに会社名を記載している。
トウキョウ・エレクトリック・パワー・
カ ン パ ニ ー ・ イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル 社
㈱ユーラスエナジーホールディングス トウキョウ・エレクトリック・パワー・カンパニー
・ イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル ・ パ イ ト ン Ⅰ 社
ティーエムエナジー・オーストラリア社
ユーラスエナジー・ヨーロッパ社他57社
◎㈱ユーラスエナジー滝根小白井他1社 トウキョウ・エレクトリック・パワー・カンパニー
・ イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル ・ パ イ ト ン Ⅱ 社
シ ピ ー ・ ジ ー ピ ー 社 キャピタル・インドネシア・パワーⅠ・シーブイ
イ タ リ ア ン ・ ヴ ェ ン ト ・ パ ワ ー ・ コ ー ポ レ ー シ ョ ン 社 他 49 社
◎クレセント・リッ ジ・ ホー ルデ ィン グス 社他 1社
㈱ 原 宿 の 杜 守
㈱ 東 京 エ ネ ル ギ ー リ サ ー チ
㈱ 当 間 高 原 リ ゾ ー ト
㈱ イ ー ズ
日本ユーティリティサブウェイ㈱
㈱ N A R P
大 同 工 芸 ㈱
㈱ ア ル フ ァ プ ラ イ ム ・ ジ ャ パ ン
◎㈱アル ファ プ ラ イ ム イ ン ベス ト メ ント
サ ー ビ ス ・ 財 の 流 れ
提 出 会 社
連 結 子 会 社
非 連 結 子 会 社 持分法適用関連会社 持分法非適用関連会社
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[関係会社の状況]
(1)連結子会社
名 称 住 所 資本金
(百万円) 主要な事業の内容 議決権の 所有割合
役員の
兼任等 関 係 内 容
84.0%
(4.0%) 転籍等7人 建物の賃貸
㈱アット東京 東京都港区 11,250
コンピュータ,電気通信設 備等の設置場所賃貸及び 保守,管理,運営
79.6%
(6.5%) 転籍等5人 −
東京臨海リサイクルパワー㈱ 東京都江東
区 4,600廃棄物処理及び廃熱を利 用した発電
80.0% 兼 任1人
転籍等7人 配電用資材の管理・輸送の委託
東電物流㈱ 東京都港区 50貨物自動車運送事業,倉
庫事業
86.3%
(0.9%) 転籍等8人 テレビ共聴対策業務の委託
東電広告㈱ 東京都渋谷
区 20
当社所有の配電線路の電 柱等を媒体とする広告の請 負
81.8%
(1.6%)
兼 任1人 転 籍4人
広告のための配電柱の賃貸,配電線 路図面管理の委託
㈱テプコケーブルテレビ 埼玉県さいた
ま市 8,775 有線テレビジョン放送事業
96.6% 転籍等5人 高速IPネットワークサービスの提供 東京計器工業㈱
㈱ドリーム・トレイン・
インターネット*2 東京都港区 1,257 電気通信事業 東京都大田
区 100電力量計の修理調整並び
に検定代弁 テプコ・オーストラリア社 オーストラリア西オーストラリア州
パース
7,283 万豪ドル
LNGプラント事業投資会社 及びパイプライン事業会社 への投資
100.0% 転籍等7人 温熱・冷熱の購入,冷暖房・空調設備 の保守及び管理の委託
トウキョウ・エレクトリック・
パワー・カンパニー・
インターナショナル社
オランダ アムステルダム
24,000
万ユーロ海外事業への投資 100.0% 転籍等3人 −
東京都市サービス㈱ 東京都港区 400 熱供給事業
100.0% 兼 任1人 転 籍4人
電気利用の相談,普及開発活動及び 配電設備の設計・点検・巡視等の委託
東電ピーアール㈱ 東京都港区 50展示館,ショウルーム等の
運営,管理 100.0% 兼 任1人
転 籍7人 展示館の運営・管理委託
㈱東電ホームサービス 東京都港区 200
電気利用に関するコンサル テ ィ ン グ , 配 電 設 備 の 設 計,保守
100.0% 兼 任1人
転籍等6人 建物の賃借 東京リビングサービス㈱ 東京都港区 50厚生施設,社宅の営繕,賃
貸,管理運営 100.0% 兼 任1人
転籍等5人 社宅・厚生施設等の管理・運営委託 東新ビルディング㈱ 東京都港区 1,100 不動産の賃貸借,管理
100.0% 兼 任1人 転籍等9人
コンピュータ関連の業務処理委託及び ソフトウェア開発・保守の委託 東京電設サービス㈱ 東京都港区 50 送電,変電設備等の保守 100.0% 兼 任1人
転 籍8人 送電・変電設備等の保守の委託
㈱テプコシステムズ 東京都江東
区 350
コンピュータ機器による情 報処理,コンピュータのソフ トウェアの開発及び保守
100.0% 兼 任1人 転 籍9人
発電・送電・変電設備等の設計及び監 理の委託
尾瀬林業㈱ 東京都港区 80尾瀬・裏磐梯の山林管理,
土地の管理,造園 100.0% 兼 任1人 転 籍5人
土地管理委託,自然環境・資源の保全 のための山林管理委託
東電設計㈱ 東京都台東
区 40発電,送電,変電設備等の
設計,工事監理
100.0% 兼 任1人
転籍等12人 電力設備の補修工事の委託 東電環境エンジニアリング㈱ 東京都港区 300環境保全設備等の運転,
保守 100.0% 兼 任1人
転籍等9人
火力・原子力発電所の環境保全・放射 線管理設備等の運転・保守委託
東電工業㈱ 東京都港区 300 発電設備等の補修工事
100.0% 兼 任1人 転籍等8人
不動産管理の委託,社宅用建物の賃 借
東京発電㈱ 東京都港区 2,200 電気の卸供給 100.0% 兼 任2人
転籍等7人 発生電力の購入
東電不動産㈱ 東京都中央
区 2,000当社保有土地等の管理,
社宅等の賃貸
マイエナジー㈱*1 東京都港区 1,000
自 家 用 発 電 シス テム の 設 計,施工,運転,監視,メン テナンス
100.0%
100.0% 転籍等6人 自家用発電に関するコンサルティング 業務の委託
100.0% 転籍等4人 −
兼 任1人 転 籍6人
取引用電力量計の修理及び失効替工 事の委託
名 称 住 所 資本金
(百万円) 主要な事業の内容 議決権の 所有割合
役員の
兼任等 関 係 内 容
(注) 1.連結子会社は,いずれも特定子会社に該当しない。
2.議決権の所有割合の( )内は,間接所有割合で内数である。
3.*1:債務超過会社であり,債務超過額は11,131百万円である。
4.*2:有価証券報告書を提出している。
その他106社
100.0%
(100.0%) 転籍等4人 − 東京ティモール・シー・
リソーシズ(豪)社
オーストラリア 西オーストラリア州 パース
31,666
万豪ドルガス田開発事業
70.0%
(70.0%) 転籍等3人 − テプコ・ダーウィン・
エルエヌジー社
オーストラリア 西オーストラリア州 パース
6,922 万豪ドル
LNGプラント事業会社への 投資及びパイプライン事業
100.0%
(100.0%) 転籍等4人 − ティーエムエナジー・
オーストラリア社
オーストラリア 首都特別区 キャンベラ
8,850 万豪ドル
豪州における発電所共同 事業体への投資
100.0%
(100.0%)
兼 任1人
転 籍5人 燃料油の購入 トウキョウ・エレクトリック・パワー・
カンパニー・インターナショナル・
パイトンⅠ社
オランダ アムステルダム
3 万ユーロ
インドネシアにおけるIPP事 業会社への投資
100.0%
(100.0%) 転籍等1人 −
㈱テプスター 東京都港区 20 原油及び石油製品の販売
100.0%
(100.0%)
兼 任1人 転籍等4人
燃料油の購入,火力発電所等の防災 業務の委託
㈱テプコーユ 東京都港区 100 原油及び石油製品の販売 100.0%
(100.0%)
兼 任1人
転 籍5人 燃料油の購入,車両の賃借
南明興産㈱ 東京都港区 40 石油類,油脂類の販売業
60.0% 転籍等5人 −
フュージョン・コミュニ ケーションズ㈱
東京都千代
田区 10,955 電気通信事業 54.3% 転籍等6人 直加入電話サービス及び中継電話 サービスの利用
㈱ユーラスエナジー
ホールディングス 東京都港区 5,699国内外の風力発電事業へ の投資
70.0% 転籍等3人 −
東京ティモール・シー・
リソーシズ(米)社
アメリカ デラウェア州 ウィルミントン
3,900 万米ドル
ガス田開発事業会社への
投資 66.7% 転籍等4人 −
パシフィック・ユーラス・
シッピング社
バハマ
ナッソー 3,740 LNG船の保有,用船
-5-
(2)持分法適用関連会社
名 称 住 所 資本金
(百万円) 主要な事業の内容 議決権の 所有割合
役員の
兼任等 関 係 内 容
(注) 1.議決権の所有割合の( )内は,間接所有割合で内数である。
2.*:有価証券報告書を提出している。
君津共同火力㈱ 千葉県君津
市 8,500 火 力 発 電に よる 電気 の卸 供給
50.0% 兼 任2人
転籍等3人 発生電力の購入
鹿島共同火力㈱ 茨城県鹿嶋
市 22,000火 力 発 電に よる 電気 の卸
供給 50.0% 兼 任1人
転籍等3人 発生電力の購入
相馬共同火力発電㈱ 福島県相馬
市 112,800火 力 発 電に よる 電気 の卸
供給 50.0% 兼 任1人
転籍等2人 発生電力の購入
常磐共同火力㈱ 東京都千代
田区 56,000火 力 発 電に よる 電気 の卸
供給 49.1% 兼 任1人
転籍等3人 発生電力の購入
㈱関電工* 東京都港区 10,264配電,送電設備等の電気 工事
47.8%
(1.2%)
兼 任2人
転 籍6人 配電,送電設備の電気工事の委託
東光電気㈱* 東京都千代
田区 1,452
電気機械器具その他機械 器具工具計量器及びその 部品の製造修理並びに販 売
46.1% 兼 任1人 転籍等4人
電気機械器具の購入,取引用計器の 修理及び失効替工事の委託
㈱高岳製作所* 東京都中央
区 5,906
電気機械器具その他の機 械器具の製造,加工,修理 及び販売
28.3% 兼 任1人
転籍等7人 電気機械器具の購入 日本原子力発電㈱* 東京都千代
田区 120,000 電気の卸供給 28.3%
(0.1%) 転籍等3人 発生電力の購入 関東天然瓦斯開発㈱* 東京都中央
区 7,902
天 然 ガ ス の 採 取 ・ 販 売 , ヨードの製造・販売,かん水 の販売
21.7% 転 籍1人 −
日本原燃㈱* 青森県上北
郡六ヶ所村 200,000
ウラン濃縮事業,再処理事 業,廃棄物管理事業,廃棄 物埋設事業
20.6% 兼 任1人 転籍等5人
ウランの濃縮,使用済燃料の再処理,
高レベル放射性廃棄物の一時保管及 び低レベル放射性廃棄物の埋設の委 託
その他52社
2.経営方針
[グループ中期経営方針]
平成 16 年 10 月、本格的な競争時代における東京電力グループのさらなる発展・成長 を目指し、2010(平成 22)年度を目標年度とした東京電力グループ中期経営方針「経営 ビジョン2010」を発表いたしました。
この「経営ビジョン2010」は、激しく変化する経営環境に柔軟に対応しながら、
今後もお客さまのニーズに的確にお応えし、エネルギーを中心とした最適なサービスを トータルで提供していくためには、当社とグループ企業の連携をこれまで以上に緊密に していく必要があることから、東京電力グループ全体で目指す共通の方向性や目標を示 すものとして策定したものです。
具体的には、「エネルギーの最適サービスを通じて豊かな生活と快適な環境の実現に 貢献する」ことをグループ経営理念に掲げ、その実現に向けて3つのグループ経営指針
「社会の信頼を得る」「競争を勝ち抜く」「人と技術を育てる」を示すとともに、以下の 通り、業務効率改善・財務体質改善・事業の成長・地球環境貢献といった項目について、
2010(平成 22)年度までに達成すべき5つの数値目標(「数値目標2010」)を設定い たしました。
当社は、この「経営ビジョン2010」の下で、具体的なアクションプランを実行し ていくことを通じて、さらに企業価値を高め、成長力溢れるグループ経営を確立してい きます。
<数値目標2010> 〜2010(平成 22)年度までの目標〜
(1)業務効率改善目標
「設備安全・品質確保を大前提に、2003(平成 15)年度比で 20%以上改善」
(2)財務体質改善目標
「株主資本比率 25%以上を達成」
(3)事業の成長目標
①販売電力量の開拓
「100 億 kWh 以上を開拓」(平成 16〜22 年度累計)
②電気事業以外の売上高・営業利益(平成 18 年 3 月見直し)
「電気事業以外の売上高
(注 1)
3,000 億円以上、
電気事業以外の営業利益 (注 2) 500 億円以上を確保」
(注 1) 連結子会社・附帯事業の外部顧客に対する売上高の合計 (注 2) 連結子会社・附帯事業の営業利益の合計
(4)地球環境貢献目標
「CO2排出原単位を 1990(平成 2)年度比で 20%削減」
-7-
[経営計画]
「経営ビジョン2010」にもとづき、平成 18〜20 年度に取り組むアクションプラン として、本年 3 月に「平成18年度経営計画」を策定いたしました。
今回の経営計画は、「経営ビジョン2010」にて示した3つのグループ経営指針に沿 って、東京電力グループが重点的に取り組む課題と主要な経営目標を示しております。
東京電力グループは、電気の安定供給を着実に果たしていくとともに、企業倫理や法 令遵守の徹底、環境対策や地域社会への貢献などに取り組んでまいります。また、エネ ルギー市場での競争が厳しさを増すなか、お客さまに選ばれ続けるために、お客さまニ ーズに的確にお応えする低廉かつ高品質なサービスの提供や業務効率化をグループ一体 で進めてまいります。
当社は、この経営計画の実践を通じ、東京電力グループへの社会からの信頼をより確 かなものとするとともに市場での競争を勝ち抜き、さらなる成長・発展と持続的な企業 価値の向上に努めてまいります。
なお、「平成18年度経営計画」における主要な経営目標は以下の通りです。
<利益・フリーキャッシュフロー目標:連結・単体>(平成 18〜20 年度の 3 年間平均)
○経常利益 3,800 億円以上(連結)
3,500 億円以上(単体)
○ROA(総資産利益率) 4%以上 ○フリーキャッシュフロー 4,000 億円以上
<財務体質改善目標:単体>
○株主資本比率 23%以上(平成 20 年度末)
(平成 18〜20 年度の 3 年間で有利子負債を 7,000 億円以上削減)
<業務効率改善目標:単体>
○設備投資額 6,200 億円程度(平成 18〜20 年度の 3 年間平均)
○社員数 37,500 人程度(平成 20 年度末)
<事業の成長目標>
○販売電力量の開拓 50 億 kWh 程度(平成 18〜20 年度の 3 年間合計)
○電気事業以外の売上高
(注 1)
2,700 億円程度(平成 20 年度)
○電気事業以外の営業利益 (注 2) 400 億円程度(平成 20 年度)
(注 1) 連結子会社・附帯事業の外部顧客に対する売上高の合計 (注 2) 連結子会社・附帯事業の営業利益の合計
[信頼回復に向けて]
当社は、平成 14 年に明らかになった原子力発電所における一連の不祥事を踏まえて、
再発防止の徹底をはかるため、「4つの約束」を公表し「しない風土」と「させない仕組 み」の構築に、全社を挙げて取り組んでまいりました。今後とも安全を最優先した事業 運営を積み重ね、立地地域や社会の皆さまからの信頼回復に向けて、企業倫理遵守、安 全対策や品質管理の徹底などに全力で取り組んでまいります。
[会社の利益配分に関する基本方針]
当社においては、電力自由化の進展など経営環境が一層厳しさを増すなか、今後とも お客さまから、そして株主・投資家のみなさまから選択していただける企業であり続け るため、価格競争力の強化とサービスの向上をはかるとともに、なお脆弱な財務体質を 改善し、収益力を高めていくことが経営上の重要課題となっております。
利益配分にあたっては、安定配当の継続を基本に、業績及び財務体質の改善状況等を 総合的に勘案して、株主のみなさまのご期待にお応えしていきたいと考えております。
当年度の中間配当金につきましては、本日開催の取締役会において、1株につき 30 円をお支払いすることと決定いたしました。
なお、内部留保資金につきましては、財務体質の強化、電気事業における設備投資、
新事業への投資など、今後の事業展開に活用していく予定です。
[親会社等に関する事項]
当社は、親会社等を有しません。
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3 . 経 営 成 績 及 び 財 政 状 態
[ 経 営 成 績 ]
平 成 18 年 度 中 間 期 の 売 上 高 は 、前 年 同 期 比 2.0% 増 の 2 兆 6,038 億 円( 単 独 で は 同 3.4% 増 、2 兆 4,816 億 円 )、経 常 利 益 は 前 年 同 期 比 56.7% 増 の 2,872 億 円 ( 単 独 で は 同 41.0% 増 、 2,463 億 円 )、 中 間 純 利 益 は 前 年 同 期 比 64.4% 増 の 1,775 億 円 ( 単 独 で は 同 38.8% 増 、 1,526 億 円 ) と な り ま し た 。
販 売 電 力 量 は 、 産 業 用 の 大 口 電 力 が 増 加 し た こ と に 加 え 、 電 灯 需 要 が 契 約 口 数 の 伸 び に よ り 増 加 し た こ と な ど か ら 、 前 年 同 期 比 0.6% 増 の 1,446 億 kWh と な り ま し た 。
内 訳 と し て は 、電 灯 は 同 0.5% 増 の 448 億 kWh、電力は 同 4.4% 減 の 67 億 kWh、
特 定 規 模 需 要 は 同 0.9% 増 の 931 億 kWh と な り ま し た 。
収 入 面 で は 、 電 気 事 業 に お い て 、 本 年 4 月 か ら の 電 気 料 金 引 下 げ の 影 響 が あ っ た も の の 、 販 売 電 力 量 の 増 加 な ど に よ り 、 電 気 料 収 入 は 前 年 同 期 比 2.4% 増 の 2 兆 3,340 億 円 と な り ま し た 。 こ れ に 地 帯 間 販 売 電 力 料 や 他 社 販 売 電 力 料 な ど を 加 え た 売 上 高 は 、前 年 同 期 比 2.0% 増 の 2 兆 6,038 億円( 単 独 で は 同 3.4%
増 、 2 兆 4,816 億 円 )、 経 常 収 益 は 、 同 2.5% 増 の 2 兆 6,371 億 円 ( 単 独 で は 同 3.4% 増 、 2 兆 4,958 億 円 ) と な り ま し た 。
一 方 、 支 出 面 で は 、 電 気 事 業 に お い て 、 原 子 力 バ ッ ク エ ン ド 費 用 や 、 原 油 価 格 の 高 騰 に よ り 購 入 電 力 料 や 燃 料 費 の 増 加 が あ っ た も の の 、 設 備 投 資 の 抑 制 に よ る 減 価 償 却 費 の 減 少 な ど 、 業 務 運 営 全 般 に わ た る 一 層 の 効 率 化 に 努 め た こ と に 加 え 、 連 結 に お い て 、 本 年 1 月 に パ ワ ー ド コ ム が K D D I と 合 併 し た こ と な ど か ら 、経 常 費 用 は 前 年 同 期 比 1.6% 減 の 2 兆 3,499 億 円( 単 独 で は 同 0.5% 増 、 2 兆 2,494 億 円 ) と な り ま し た 。
[ 財 政 状 態 ]
○ キ ャ ッ シ ュ ・フ ロ ー の 状 況
当 中 間 期 に お け る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー は 、 火 力 燃 料 購 入 に 関 す る 支 出 が 増 加 し た も の の 、 電 気 料 収 入 が 増 加 し た こ と な ど に よ り 、 現 金 及 び 現 金 同 等 物 の 当 中 間 期 末 残 高 は 、前 年 度 末 に 比 べ 86 億 円( 8.2% )増 加 し 、1,133 億 円 と な り ま し た 。
( 営 業 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー )
当 中 間 期 に お け る 営 業 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー は 、前 年 同 期 比 16.3%
増 の 5,111 億 円 の 収 入 と な り ま し た 。 こ れ は 、 火 力 燃 料 購 入 に 関 す る 支 出 が 増 加 し た も の の 、 電 気 料 収 入 が 増 加 し た こ と な ど に よ る も の で す 。
( 投 資 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー )
当 中 間 期 に お け る 投 資 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー は 、前 年 同 期 比 4.4%
減 の 2,719 億 円 の 支 出 と な り ま し た 。 こ れ は 、 供 給 信 頼 度 を 維 持 し つ つ 、 設 備 の 効 率 的 な 形 成 ・ 運 用 な ど 設 備 投 資 の 抑 制 に 努 め た こ と な ど に よ る も の で す 。
( 財 務 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー )
当 中 間 期 に お け る 財 務 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー は 、前 年 同 期 比 28.8%
増 の 2,302 億 円 の 支 出 と な り ま し た 。 こ れ は 、 設 備 投 資 の 抑 制 に 努 め た こ と な ど に よ っ て 生 み 出 し た キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー を 財 務 体 質 の 改 善 に 充 て る べ く 、 有 利 子 負 債 の 削 減 の た め に 支 出 し た こ と な ど に よ る も の で す 。
な お 、 当 中 間 期 の フ リ ー キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー は 2,710 億 円 で 、 そ の 用 途 は 有 利 子 負 債 の 削 減 に 1,879 億 円 、 配 当 金 の 支 払 い に 404 億 円 を 充 当 し 、 多 角 化 事 業 へ の 投 資 な ど に 426 億 円 を 充 当 し ま し た 。
( キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー 指 標 )
14年 度 15年 度 16年 度 17年 度 18年 度 中 間 自 己 資 本 比 率 (%) 15.8 17.0 18.2 20.4 21.7 時 価 ベ ー ス の 自 己 資 本 比 率 (%) 21.6 22.9 25.5 29.1 34.2 債 務 償 還 年 数 年 6.5 7.6 5.9 8.4 − イ ン タ レ ス ト・カ バ レ ッ ジ ・ レ シ オ 6.5 6.6 8.5 5.7 6.7
( 注 ) 1 . 自 己 資 本 比 率 :( 純 資 産 − 新 株 予 約 権 − 少 数 株 主 持 分 ) / 総 資 産 2 . 時 価 ベ ー ス の 自 己 資 本 比 率 : 株 式 時 価 総 額 / 総 資 産
3 . 債 務 償 還 年 数 : 有 利 子 負 債 / 営 業 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー 4 . イ ン タ レ ス ト ・ カ バ レ ッ ジ ・ レ シ オ : 営 業 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー / 利 息 の 支 払 額
5 . い ず れ も 連 結 ベ ー ス の 財 務 数 値 に よ り 計 算 し て い ま す 。
6 . 有 利 子 負 債 は 連 結 貸 借 対 照 表 に 計 上 さ れ て い る 負 債 の う ち 、 社 債 、 転 換 社 債 、 長 期 借 入 金 ( い ず れ も 1 年 以 内 に 期 限 到 来 の も の を 含 み ま す )、 短 期 借 入 金 及 び コ マ ー シ ャ ル ・ ペ ー パ ー を 対 象 と し て い ま す 。
7 . 債 務 償 還 年 数 に つ い て は 、 中 間 期 は 記 載 し て お り ま せ ん 。
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○ 資 産 ・ 負 債 ・ 純 資 産 の 状 況
当 中 間 期 末 の 総 資 産 は 、 前 年 度 末 に 比 べ 1,765 億 円 減 少 し 、 13 兆 4,176 億 円 と な り ま し た 。 こ れ は 、 主 に 電 気 事 業 に お い て 供 給 信 頼 度 を 維 持 し つ つ 、 設 備 の 効 率 的 な 形 成 ・運 用 な ど 設 備 投 資 の 抑 制 に 努 め た こ と な ど に よ り 、当 社 単 独 で の 電 気 事 業 固 定 資 産 が 減 少 し た こ と な ど に よ る も の で す 。
当 中 間 期 末 の 負 債 は 、 前 年 度 末 に 比 べ 3,140 億 円 減 少 し 、 10 兆 4,646 億 円 と な り ま し た 。 こ れ は 、 有 利 子 負 債 残 高 が 前 年 度 末 に 比 べ 1,887 億 円 減 少 し た こ と な ど に よ る も の で す 。
当 中 間 期 末 の 純 資 産 は 、 前 年 度 末 に 比 べ 1,374 億 円 増 加 し 、 2 兆 9,529 億 円 と な り ま し た 。 こ れ は 、 中 間 純 利 益 を 計 上 し た こ と に よ る 利 益 剰 余 金 の 増 加 な ど に よ る も の で す 。こ の 結 果 、自 己 資 本 比 率 は 21.7% と 前 年 度 末 に 比 べ 1.3% 向 上 し ま し た 。
[ 通 期 の 見 通 し ]
平 成 18 年 度 の 販 売 電 力 量 に つ い て は 、前 年 の 厳 冬 に よ り 増 加 し た 暖 房 需 要 の 反 動 減 が あ る も の の 、 産 業 用 の 大 口 電 力 が プ ラ ス 基 調 で 推 移 す る こ と が 見 込 ま れ ることから、 前 年 度 比 0.1% 増 の 2,889 億 kWh を 見 込 ん で お り ま す 。
売 上 高 に つ い て は 、 電 気 事 業 に お い て 、 本 年 4 月 か ら の 料 金 引 下 げ の 影 響 な ど が あ る も の の 、 燃 料 費 調 整 制 度 の 影 響 な ど に よ り 、 連 結 で 5 兆 3,000 億 円 程 度 、 当 社 単 独 で は 5 兆 200 億 円 程 度 に な る も の と 見 込 ん で お り ま す 。
費 用 面 で は 、 電 気 事 業 に お い て 、 原 子 力 発 電 電 力 量 が 増 加 す る 一 方 、 原 油 価 格 上 昇 な ど に よ る 燃 料 費 の 負 担 増 や 、 新 た に 制 度 化 が 予 定 さ れ て い る 六 ヶ 所 再 処 理 工 場 以 外 で 再 処 理 さ れ る 使 用 済 燃 料 の 再 処 理 等 費 用 ( 引 当 金 ) の 計 上 な ど が 見 込 ま れ ま す 。
こ れ ら に よ り 、 経 常 利 益 は 連 結 で 4,100 億 円 程 度 、 当 社 単 独 で 3,500 億 円 程 度 に な る も の と 見 込 ん で お り ま す 。 ま た 、 当 期 純 利 益 は 、 来 年 1 月 に F T T H 事 業 な ど の 光 ネ ッ ト ワ ー ク ・ カ ン パ ニ ー に 係 る 事 業 を K D D I に 統 合 す る こ と に よ り 、 特 別 利 益 が 見 込 ま れ る こ と な ど か ら 、 連 結 で 2,900 億 円 程 度 、 単 独 で 2,600 億 円 程 度 に な る も の と 考 え て お り ま す 。
< 連 結 >
売 上 高 5 兆 3,000 億 円 程 度 経 常 利 益 4,100 億 円 程 度 当 期 純 利 益 2,900 億 円 程 度
< 単 独 >
売 上 高 5 兆 200 億 円 程 度 経 常 利 益 3,500 億 円 程 度 当 期 純 利 益 2,600 億 円 程 度
[事業等のリスク]
当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼ す可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリ スク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事 項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。
なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は現時点に おいて判断したものであります。
(1) 電気事業について
①経済状況等について
電気事業における販売電力量は、経済活動や生産活動を直接的に反映することか ら、景気の影響を受けることがあります。また、冷暖房需要に影響を受けるため、
夏季・冬季を中心とした天候(特に気温)に影響されることがあります。これらに より、当社グループの業績及び財政状態は影響を受ける可能性があります。
②事業環境の変化について
電気事業に関しては、平成 17 年 4 月より自由化対象範囲が全ての高圧のお客さま まで拡大されました。また、振替供給料金が廃止されるとともに、卸電力取引所で の取引が開始されました。
原子燃料サイクルを含めた原子力発電は、地球温暖化防止や中長期的なエネルギ ー安定供給のために必要不可欠なものであり、その必要性は、自由化対象範囲の拡 大後にあっても変わるものではなく、当社としても引き続き、品質管理の徹底によ る安全・安定運転を大前提に原子力発電事業を着実に推進してまいります。ただし、
民間電力会社が長期の建設期間を要し、多大な投資を必要とする原子力発電事業を バックエンド事業も含めて推進していくことにリスクが伴うことは認識しておりま す。このようななか、原子力発電及びバックエンド事業の円滑な推進に向けた制度・
措置が検討され、平成 17 年 10 月、「原子力発電における使用済燃料の再処理等のた めの積立金の積立て及び管理に関する法律」が施行されました。この法律等に基づ き、六ヶ所再処理施設で再処理等を実施するための外部積立が実施される一方、同 施設の廃止措置費用など従来未確定であった部分のバックエンド費用の電気料金に よる回収が可能となるなどリスクの軽減が図られています。また、六ヶ所再処理工 場で再処理される以外の使用済燃料に係るバックエンド費用については、現在、電 気事業分科会の下に設置された原子力発電投資環境整備小委員会において、具体的 な再処理計画が固まるまでの措置として、平成 18 年度決算からの適用を目指し、当 該事業に関する費用に係る引当額の算定方法等の検討が行われています。なお、六 ヶ所再処理工場で再処理される以外の使用済燃料の処理方策については、六ヶ所再 処理工場の運転実績、高速増殖炉及び再処理技術に関する研究開発の進捗状況、核 不拡散を巡る国際的な動向等を踏まえて平成 22 年頃から具体的な措置の検討を開 始する(「原子力政策大綱」(平成 17 年 10 月に閣議決定))とされているなど、今後 の検討等に委ねられているものもあり、将来的に処理等の費用を負担することとな る可能性もあります。
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このような制度改革やそれに伴う競争の進展など、当社グループを取り巻く事業 環境の変化により、当社グループの業績及び財政状態は影響を受ける可能性があり ます。
③電力自由化以外の競合について
電気事業に関しては、自家発電や他のエネルギーとの競合が進展しており、当社 グループの業績及び財政状態はこうした競合の影響を受ける可能性があります。
④燃料価格の変動について
電気事業用火力燃料であるLNG、原油、石炭等の燃料費については、価格並び に外国為替相場の動向により変動し、当社グループの業績及び財政状態に影響を与 えます。ただし、燃料価格や外国為替相場の変動を電気料金に反映させる「燃料費 調整制度」が適用されておりますので、その影響は限定的と考えられます。
(2) 電気事業以外の事業について
当社グループは、グループ全体としての成長性を確保するため、「情報通信」「エネ ルギー・環境」「住環境・生活関連」「海外」の4分野で新事業を推進しております。
これらの事業は、他事業者との競合の進展など事業環境の変化により、投融資時点 で想定した結果をもたらさない可能性があります。これにより、当社グループの業績 及び財政状態は影響を受ける可能性があります。
(3) その他のリスクについて
①設備及び操業トラブルの発生について
当社グループの業績及び財政状態は、自然災害や事故等の設備及び操業トラブル の発生により、影響を受ける可能性があります。
②情報の管理について
当社グループは、大量の個人情報をはじめ、業務上の重要な情報を保有しており ます。「個人情報の保護に関する法律」及び経済産業省ガイドライン等の遵守、社内 規程の整備、システムセキュリティの確保、従業員教育等を通じ情報の厳正な管理 に留意しておりますが、これらの情報の流出により問題が発生した場合には、当社 グループの業績及び財政状態は影響を受ける可能性があります。
③金利変動について
当社グループの業績及び財政状態は、今後の金利動向及び格付けの変更により調 達金利が変動し、影響を受ける可能性があります。
④株式及び債券保有について
当社グループは、企業年金資産等において国内外の株式や債券を保有しておりま す。このため、株式市況や債券市況の相場動向等により時価が変動するため、当社 グループの業績及び財政状態はその影響を受ける可能性があります。