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A Study of Cross‑Cultural Understanding in High Scn
, ∞
1 English Language Education From the Perspective of P1urilingualism and P1uriculturalism教科・領域教育
専攻 言語系コース(英語
揮 尚 希第1
章
序論 (1.1)研究目的本研究の目的は、現在の日本の英語教育にお ける異文化理解の扱い方を整理し、複言語・複 文化主義を中心とした異文化理解教育が日本で 可能なのかどうかを探ることである。
(1.2)研究背景
日本経済団体連合会 (2014)は、 2060年に は我が国の人口は約9千人まで減少し、そのう ちの約4割が65歳以上の高齢者となることを 予想しており、日本における労働者の確保に伴 い、多くの外国人が日本で働くことも大いに予 想される。このような、多文化社会に適応する ためには、多様な言語と文化を認め、多様性の 中で共同して生きていくことのできる人材を育 成する教育がさらに必要になる。
しかし、現在の日本の教育は英語を絶対的な 外国語としてみなしているため二重の単
一 言語
主義の考え方が大きく根付いており、十分に異 文化理解について教育されていない。また、溝 上・柴田他 (2008)が2006年に行った短期大学の学生
166名を対象とした異文化理解に関す るアンケートでは、大多数が「異文化とはあく まで外国人・外国文化」と回答した。つまり、高等学校の教育を終えた人でさえ、未だに異文 化と白文化を二項対立的に捉えてしまっている。
この問題を解決するためには、複言語・複文
指導教員 山 森 直 人
化主義の観点から英語教育を見直すことが異文 化理解教育の解決の糸口になると考える。複言 語・複文化主義教育は、様々な言語的能力の獲 得や文化的な体験を通し、個人が多様性を尊重 して相互理解をすることを可能にするだろう。
近年、 CEFRの導入がアジア諸国でも開始され ており複言語・複文化主義に対する考え方も増 えつつある。仮に、日本の英語教育が複言語・
複文化主義の観点にシフトすることができれば、
真の異文化
E里解教育が可能となり、個別居語・文化の多様性を理解できる人材として貢献でき る。
本論文では複言語・複文化主義であるEU国 と単一言 昔主義である日本の教育を比較するこ とによって、日本の文化の取り扱いの盲点を明 らかにし、今後の理想的な異文化理解教育の形 態を探る。
第2
章
複言語・複文化主義と異文化理解 先行研究を概観するとともに,本論文の中心 となる複言語・複文化主義の定義や位置づけを
確認する。また,複言語・複文化主義と異文化 理解の関連性について考察する。複言語・複文 化主義は,閥、I~評議会が「ヨーロッパ言語共通 参照枠(CommonEuropean Framework of Reference For Language) Jにおいて提唱した 概念である。複言語主義は,一人の人間が、母
− 218 − 語以外にーコ以上の言語についてある程度の能 力を持ち、コミュニケーションを円滑に進める ために複数の言語を使用する価値観を有してい ることである。つまり,複言吾主義とは,個人 において複数の言語が共存している状態であり,
個人の問題に関わる。最後に,高校の異文化理 解教育の現状と課題を明らかにする。
第3章 EU各国の外国語教育
EU国の外国語教育における異文化理解の取 扱いの事例を把握し比較する。 EUの言語・文 化政策の特徴や複言語・複文化主義をいち早く 導入したドイツの教育を考察する。 EUの外国 語教育は, CLILなどの2言百使用教育が特徴 的であり質の高い異文化理解教育が行われてい る。中でも, ドイツではギナジウムの制度を利 用した教育が盛んであり,参考にすべき点が多 くある。具体的に,英語教科書の題材内容や記 憶文化という歴史教育と英語教育の統合により 複言語・複文化主義の視点を利用した異文化理 解教育が行われている。
第4章複言語・複文化主義の観点から異文化 E輸事教育の構築
ドイツの教育を参考に複言語・複文化主義の 概念を導入するために,日本の高校英語教科書 の題材を分析する。まず,複言語主義の概念を 含むCEFRについてふれることでCEFR導入 の必要性も考察する。教科書分析ではコミュニ ケーション嘉吉 14冊の題材を分析する。複言 語・複文化主義の観点から異文化理解ができる 題材を取り上げ,その題材の内容や必要性を明 らかにする。結果は,日本の英語教科書は複言 語・複文化の題材が少ないことが判明し,複言 語主義の観点から異文化理解教育が十分に行わ
れていないことが明らかになった。しかし,同 時に, ドイツとは違い日本のような日常生活で 英語や他言昔を使用することが稀な国では,生 徒が自分自身に関係があり,身近のものとして 複言語・複文化への気づ、きができるような題材 を増やしていかなければならないことも明らか になった。これは,二重の単一言音主義の解決 策となるであろう。
第
5章指音教育と歴史教育との統合記憶文化や英語教育と歴史教育との統合の利 点から,異文化理解教育の改善を示す。記憶文 化は,白文化の知識理解を深め,寛容な態度で 白文化を振り返ることを可能にさせる。白文化 を踊ることなく認め,真撃に向き合って行くこ とは,他文化を寛容な態度で受け入れていくこ とに繋がる。つまり,日本でも 1人1人が歴史 を次世代に語り継ぐとういう複吉百・複文化主 義の概念に符号する。また,歴史を英語で学ぶ メリットは,母語や母語文化への理解を通し,
異文化理解能力の育成が可能となる点である。
個々の視点から母語で解釈することは,複言 語・複文化主義の概念でもあり,この科目の統 合は2項対立的概念の解決策となるであろう。
第
6章 結 論本論文を通じて,日本の異文化理解教育の解 決の糸口が2点明らかになった。 1つは,英語 教科書の題材に複言語・複文化の内容を多く取 り入れること。 2つ目は,英語教育と歴史教育 を統合して違う言語による解釈から価値観を育 育てること。この2点が複言語・複文化主義の 観点から日本の異文化理解教育を大いに変える 可吉町生となる。