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近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ンパ ス 周 辺 に お け るハ ム シ類 の生 息 状 況

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(1)

近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ンパ ス 周 辺 に お け るハ ム シ類 の生 息 状 況

中谷 祐 輔 ・矢 野 栄 二

近畿大学農学部農業生産科学科昆虫生態制御学研究室

The biology of leaf beetles around the Nara Campus of Kinki University Yusuke NAKATANI and Eizi YANO

Department of Agricultural Science, Faculty of Agriculture, Kinki University, 3327-204, Nakamachi, Nara 631-8505, japan

Synopsis

The biology of leaf beetles was investigated on the Nara Campus of Kinki University and in the Yata Natural Park located on the Yata Hill, in Nara Prefecture. The campus consists of coppices, grasslands, swamps and farmlands. The vegetation of the campus is more diverse than that of the park. One hundred four species of leaf beetles were recorded on the campus. Sixty-six species of leaf beetles were recorded in the park. It is necessary to investigate not only the natural environments, such as the forest and the edge of the forest but also the man-made environments, such as the farm and the environment surrounding buildings in future studies.

Key words: biology, Chrysomelidae, herbivorous insect, leaf beetle

1.は じ め に

近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ンパ ス は 奈 良 市 郊 外 の 矢 田 丘 陵 地 を造 成 し た 里 山 的 環 境 で あ り、 西 側 と南 側 が 樹 林 密 度 の 高 い 二 次 林 で 囲 まれ て い る12)。 当 キ ャ ンパ ス の 植 生 は森 林 性 植 物 や 草 原 性 植 物 、 湿 生 植 物 の 群 落 な どの 在 来 植 物 の ほ か 、 校 舎 周 辺 に持 ち 込 ま れ た 農 作 物 や 造 景 の た め に植 栽 さ れ た 植 物 、 他 所 か ら人 為 的 な 手 段 に よ っ て 運 ば れ 帰 化 した 植 物 に よ り他 の 丘 陵 地 よ り も複 雑 な 様 相 を呈 して お り、 そ れ に と もな い 食 植 性 昆 虫 の種 構 成 も当 キ ャ ンパ ス 独 自 の もの に な っ て い る と考 え られ る 。 こ れ ま で に 当 キ ャ ンパ ス で 行 わ れ た 食 植 性 昆 虫 に つ い て の 調 査 は チ ョ ウ 類a5)、 ガ 類 ㈲ な どの 鱗 翅 目 昆 虫 に つ い て の 数 例 しか な く、 他 の 食 植 性 昆 虫 の 種 構 成 及 び 生 息 状 況 は 未 だ に 解 明 さ れ て い な い 。 食 植 性 昆 虫 の 種 構 成 及 び 生 息 状 況 を把 握 す る こ と

は天 敵 の 種 構 成 の 予 想 や 当 キ ャ ンパ ス 内 の 群 集 構 造 の 解 明 な ど の 生 態 学 分 野 に お い て だ け で な く、

害 虫 の 発 生 時 期 の 予 測 や 発 生 源 の 特 定 、 雑 草 の 生

物 的 防 除8)な どの 農 学 分 野 に お い て も大 き な 意 味 を 持 つ 。 しか し なが ら、 当 キ ャ ンパ ス 周 辺 の み と は い え 昆 虫 類 の 大 半 を 占 め る食 植 性 昆 虫 の 膨 大 な 種 構成 の 全 容 を解 明 す る の は 非 常 に 困 難 で あ る。

そ こ で 、 成 幼 虫 と も に植 物 へ の 依 存 度 が 高 く、 食 植 性 昆 虫 の 中 で も代 表 的 な分 類 群 で あ る 甲 虫 目ハ ム シ科 の 昆 虫 に 限 定 し生 息 状 況 の 解 明 を 目的 と し た調 査 を行 っ た 。

2.調 査 地 お よ び 調 査 方 法

調 査 地 の 概 要:調 査 は近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ンパ ス の ほ か 、 比 較 す る 丘 陵 地 と して 県 立 矢 田 山 自然 公 園 で も行 っ た 。 キ ャ ンパ ス の 敷 地 面 積 は 約12km2で あ り、 矢 田 山 自然 公 園 の 敷 地 面 積 は29km2で あ る 。 い ず れ も二 次 林 で 囲 ま れ た 里 山 的環 境 で あ る。

近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ンパ ス にお い て ハ ム シ類 を採

集 した 場 所 を 地 図 上 で 大 ま か な 区 分 に分 け 、 地 点

A:キ ャ ンパ ス 北 西 部 の 林 、B:里 山 階 段 、C:調

整 池 隣 、D:調 整 池 、E:北 駐 車 場 横 の 林 、F:ク

(2)

ラ ブ 棟 、G:研 究 棟 中 庭 、H:新 教 室 棟 前 中 庭 、1:

棚 田 ビ オ ト ー プ 、J:食 堂 横 の 斜 面 、K:も の づ く り村 、L:古 代 米 の 里 、M:新 グ ラ ウ ン ド南 の 林 、N二 新 グ ラ ウ ン ド、0:キ ャ ン パ ス 南 東 部 の 道 路 、P:

キ ャ ン パ ス 南 部 の 林 、Q:旧 グ ラ ウ ン ド、R:実 験 圃 場 、S:東 駐 車 場 、T:近 大 坂 と し た(図1)。 地 点A、E、Pは 森 林 環 境 、 地 点B、C、M、Sは 林 縁 環 境 、 地 点D、1、Lは 湿 地 環 境 、 地 点F、G、H、

0、Tは 造 景 環 境 、 地 点J、N、Qは 草 地 環 境 、K、

Rは 農 地 環 境 で あ っ た 。

調 査 方 法:2009年 よ り 任 意 調 査 を 随 時 行 い 、 ス ィ ー ピ ン グ 法 や ビ ー テ ィ ン グ 法 、 箒 掃 き採 集 法 、 見 つ け 取 り法 に よ っ て ハ ム シ 類 成 虫 を 採 集 、 同 定

し た 後 記 録 し た 。 ま た 、 研 究 室 や 個 人 の 所 有 す る 標 本 も 調 査 し 、2009年 か ら2012年 ま で の も の を 記 録 し た 。

3.調 査 結 果

調 査 の 結 果 、 ク ビ ボ ソ ハ ム シ 亜 科(Criocerinae) 2属11種 、 ツ ヤ ハ ム シ 亜 科(L㎜prosomatinae)1

属1種 、 コ ブ ハ ム シ 亜 科(Chlamisinae)1属2種 、 ナ ガ ツ ツ ハ ム シ 亜 科(Clytrinae)1属2種 、 ッ ッ ハ ム シ 亜 科(Cryptocephalinae)2属9種 、 サ ル ハ ム シ 亜 科(Eumolpinae)11属15種 、 ハ ム シ 亜 科 (Chrysomelinae)7属9種 、 ヒ ゲ ナ ガ ハ ム シ 亜 科 (Galerucinae)14属19種 、 ノ ミ ハ ム シ 亜 科 (Alticinae)15属25種 、 トゲ ハ ム シ 亜 科(Hispine) 1属3種 、 カ メ ノ コ ハ ム シ 亜 科(Cassidinae)3属 9種 の 計11亜 科58属105種 の ハ ム シ 類 が 確 認 さ れ た 。 当 キ ャ ン パ ス に お い て 確 認 さ れ た 種 数 は 104種 、 矢 田 山 自 然 公 園 に お い て 確 認 さ れ た 種 数 は66種 で あ っ た(表1)。 ど ち ら の 調 査 地 に お い て も カ タ ビ ロ ハ ム シ 亜 科(Megalopodinae)、 ホ ソ ハ ム シ 亜 科(Synetinae)、 ナ ガ ハ ム シ 亜 科 (Orsodacninae)、 モ モ ブ ト ハ ム シ 亜 科 (Zeugophorinae)、 ネ ク イ ハ ム シ 亜 科 (Donaciinae)は 確 認 さ れ な か っ た 。

以 下 に キ ャ ン パ ス 内 お よ び 矢 田 山 自 然 公 園 で 確 認 さ れ た ハ ム シ 類 の 記 録 と種 の 生 態 や 特 徴 を 記 し た 。 記 録 は 採 集 年 月 日 、 採 集 地 点 、 採 集 し た 植 物

(括 弧 内)を 示 し た 。 種 ご と の 採 集 さ れ た 地 点 の 詳 細 は 表1に 示 し た 。 個 体 数 は5段 階(多 い:複 数 地 点 で か つ 同 所 的 に 多 数 の 個 体 が 得 ら れ た 種 、 や や 多 い:採 集 地 点 は 限 ら れ る が 同 所 的 に 多 数 の 個

体 が 得 られ た 種 、 や や 少 な い:採 集 地 点 は複 数 あ る が 多 数 の 個 体 は 得 ら れ な か っ た種 、 少 な い:採 集 地 点 が 限 られ か つ 多 数 の 個 体 も得 ら れ な か っ た 種 、 非 常 に少 な い:本 調 査 を 通 して1個 体 の み 得 ら れ た種)で 評 価 し た 。 種 の 配 列 や 学 名 、 生 態 や 特 徴 の 食 草 と体 長 は 「日本 産 ハ ム シ 類 幼 虫 ・成 虫 分 類 図 説 」9)に 従 っ た 。 ま た 、 こ こ で 示 した 標 本 写 真 は一 部 を 除 き筆 者 が 当 キ ャ ンパ ス 内 で 採 集 し た ハ ム シ類 の標 本 を撮 影 した もの で あ る 。

ク ビ ボ ソ ハ ム シ 亜 科Criocerinae

1.ア ワ ク ビボ ソハ ム シ0μ'emad〃 磁)es (Fairmaire,1885)[図 版1‑1]

記 録:2012年4月25日:地 点R(エ ノ コ ロ グ サ)、

2012年6月2日:地 点R(エ ノ コ ロ グ サ)、2012 年6月6日:地 点R(エ ノ コ ロ グ サ)

生 態 や 特 徴:ア ワ を 食 草 とす る。 体 長 は3‑4mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 ア ワ 、 ヒ エ 、 ソ ル ガ ム な ど イ ネ科 農 作 物 の 害 虫 で あ る 。 通 常 の 被 害 は 軽 微 で あ るが 、1946年 か ら数 年 間 、 岩 手 県 の 北 部 一 帯 で ヒエ に大 発 生 し注 目 され た10)。

2.ヤ マ イ モ ハ ム シLema力oη01aねBaly1873[図 版1‑2]

記 録:2009年5月28日:地 点1(ヤ マ ノ イ モ)、

2009年5月28日:地 点B(ヤ マ ノ イ モ)、2010年 4月24日:地 点K(ヤ マ ノ イ モ)な ど

生 態 や 特 徴:ヤ マ ノ イ モ を 食 草 と す る。 体 長 は 5‑6mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 幼 虫 は6月 頃 に 発 生 し、 背 面 を 粘 液 状 の 分 泌 物 で 覆 い 自 衛 し て い る。

主 に 新 芽 と新 葉 を食 害 す る 。 ヤ マ ノ イ モ の 害 虫 と さ れ て い る10)。

3.キ ベ リ ク ビボ ソハ ム シLemaadams〃Baly1865 [図版1お]

記 録:2009年5月9日:地 点1(ヤ マ ノ イ モ)、

2010年4月24日:地 点K(ヤ マ ノ イ モ)、2010年 5月8日:矢 田 山 自然 公 園 な ど

生 態 や 特 徴:ヤ マ ノ イ モ を 食 草 と す る。 体 長 は

5‑6mm程 度 。 個 体 数 は前 種 ほ ど多 くな く、 や や 少

な い 。 上 翅 の 斑 紋 に は 変 異 が あ る 。 前 種 同様 、 ヤ

マ ノ イ モ の 害 虫 と さ れ て い るが 実 害 は少 な い10)。

(3)

4.キ バ ラ ル リ ク ビ ボ ソ ハ ム シLema coηc而 η㌍eηηなBaly1873[図 版14]

記 録:2009年5月28日:地 点1(ツ ユ ク サ)、2009 年6月13日:地 点D(ッ ユ ク サ)、2010年5月8

日:地 点Cな ど

生 態 や 特 徴:ツ ユ ク サ を 食 草 と す る 。 体 長 は 56mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。

5.ト ゲ ア シ ク ビ ボ ソ ハ ム シLemacomηafaBaly 1873[図 版1‑5]

記 録:2009年11月28日:地 点L、2010年4月24 日:地 点1(イ ボ ク サ)、2010年5月8日:地 点D な ど

生 態 や 特 徴:ッ ユ ク サ を 食 草 と す る 。 体 長 は 45mm程 度 。 当 キ ャ ン パ ス で は 前 種 よ り も水 辺 的 環 境 で 見 ら れ 、 ツ ユ ク サ よ り も イ ボ ク サ を 好 食 す る 傾 向 に あ る 。 湿 地 の 倒 木 下 で の 越 冬 が 確 認 さ れ た 。 個 体 数 は や や 多 い 。 灯 火 に 飛 来 す る 。

6.キ オ ビ ク ビ ボ ソ ハ ム シLemade〃ca如 侮Baly 1873[図 版1‑6]

記 録:2009年5月28日:地 点L(ツ ユ ク サ) 生 態 や 特 徴:ッ ユ ク サ を 食 草 と す る 。 体 長 は4mm 程 度 。 個 体 数 は 非 常 に 少 な い 。

7.セ ア カ ク ビ ボ ソ ハ ム シ 乙emascオe〃a"s (Kraatz,1879)[図 版1‑7]

記 録:2010年4月17日:地 点L

生 態 や 特 徴:ッ ユ ク サ を 食 草 と す る 。 体 長 は 写6mm程 度 。 個 体 数 は 非 常 に 少 な い 。 灯 火 に 飛 来 す る 。

8.ア カ ク ビ ボ ソ ハ ム シLema伽e熔aBaly1873 [図 版1名a,b]

記 録:2009年5月9日:地 点1(ツ ユ ク サ)、2009 年5月18日:地 点D(ツ ユ ク サ)な ど

生 態 や 特 徴:ツ ユ ク サ を 食 草 と す る 。 体 長 は 写6mm程 度 。 上 翅 の 斑 紋 に は 変 異 が 多 い 。 個 体 数 は 多 い 。 よ く キ バ ラ ル リ ク ビ ボ ソ ハ ム シ と 混 生 し て い る 。

9.キ イ ロ ク ビ ナ ガ ハ ム シL〃 めce応 似ga拾 (Baly,1865)[図 版1‑9]

記 録:2009年5月9日:地 点K(ヤ マ ノ イ モ)、

2010年1月19日:矢 田 山 自 然 公 園 、2011年6月

2日:地 点Bな ど

生 態 や 特 徴:ヤ マ ノ イ モ を 食 草 と す る 。 体 長 は 6‑8mm。 個 体 数 は や や 少 な い 。 樹 皮 下 で の 越 冬 が 確 認 さ れ て い る 。 ヤ マ ノ イ モ の 害 虫 と さ れ て い る が 実 害 は 少 な い10)。

10.ア カ ク ビ ナ ガ ハ ム シL静oce応sαbρo〃 抱 (Motschulsky,1860)[図 版1‑10]

記 録:2011年6月2日:矢 田 山 自然 公 園 、2012年 5月24日:地 点A(サ ル ト リ イ バ ラ)

生 態 や 特 徴:サ ル ト リ イ バ ラ を 食 草 と す る 。 体 長 は7‑10mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

11.ユ リ ク ビ ナ ガ ハ ム シL1〃oce原sme醜ge旧 (Linnaeus,1758)[図 版1‑11]

記 録:2011年7月6日:地 点G(タ カ サ ゴ ユ リ)、

2011年7月10日:地 点J(タ カ サ ゴ ユ リ)、2012 年7月23日:地 点G(タ カ サ ゴ ユ リ)

生 態 や 特 徴:栽 培 ユ リ を 食 草 と す る 。 体 長 は 7‑9mm程 度 。 全 国 的 に は 少 な い 種 で あ り、 産 地 が 局 地 的 で 京 都 府 のRDBで は 絶 滅 危 惧 種 に も 指 定 さ れ て い る11)が 、 当 キ ャ ン パ ス 周 辺 で の 個 体 数 は や や 多 い 。 国 内 で は 栽 培 ユ リ の み が 食 草 と し て 知 ら れ て お り、 時 に 害 虫 と さ れ る12)。 当 キ ャ ン パ ス で は 雑 草 化 し た タ カ サ ゴ ユ リ を 摂 食 し て い る 。 幼 虫 成 虫 と も に 鮮 や か な 榿 色 を し て お り 、 食 草 で あ

る ユ リ に も ひ け を 取 ら な い 美 麗 種 で あ る 。

ツ ヤ ハ ム シ 亜 科Lamprosomatinae

12.ド ウ ガ ネ ツ ヤ ハ ム シOomo1ρ んo'descαp給a伽s (Baly,1873)[図 版2‑1]

記 録:2009年4月22日:地 点B(タ ラ ノ キ)、

2011年6月2日:矢 田 山 自 然 公 園 、2012年4月 25日:地 点K(タ ラ ノ キ)な ど

生 態 や 特 徴:タ ラ ノ キ を 食 草 と す る 。 個 体 数 は や や 多 い 。 体 背 面 は 基 本 的 に 銅 色 だ が 色 彩 に 変 異 が あ り 、 藍 色 の 個 体 も確 認 さ れ る 。

コ ブ ハ ム シ 亜 科Chlamisinae

13.ツ バ キ コ ブ ハ ム シCわ 傾mな μs'ew∫s〃

(Baly,1873)[図 版2‑2]

記 録:2009年4月30日:地 点A、2010年4月17 日:地 点A

(4)

生 態 や 特 徴:ッ ッ ジ を 食 草 と す る 。 体 長 は4‑5mm 程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

14.ム シ ク ソ ハ ム シCわ'am'sussρ 〃b古us (Baly,1873)[図 版2‑3]

記 録:2009年4月30日:地 点B(ク ヌ ギ)、2011 年6月2日:矢 田 山 自 然 公 園 、2012年5月24日:

地 点Mな ど

生 態 や 特 徴:コ ナ ラ を 食 草 と す る 。 体 長 は3mm 程 度 。 個 体 数 は 多 い 。

ナ ガ ツ ツ ハ ム シ 亜 科Clytrinae

15.キ イ ロ ナ ガ ツ ツ ハ ム シSma㎎(肋a η㌍ρoηeηsな(Chujo,1951)[図 版24]

記 録:2010年4月17日:地 点A、2011年5月13

日:地 点B、2012年4月25日:地 点Pな ど

生 態 や 特 徴:ブ ナ 科 を 中 心 に ヤ マ ザ ク ラ や イ ヌ シ デ な ど 、 広 く 食 草 と す る 。 体 長 は5‑6mm程 度 。 個 体 数 は や や 少 な い 。 灯 火 に よ く飛 来 す る 。

16.ム ナ キ ル リハ ム シSma㎎ 畝 ηasemな α1aη飴ca (Fairmaire,1857)[図 版2‑5]

記 録:2009年4月28日:地 点C、2010年4月 17日:矢 田 山 自 然 公 園

生 態 や 特 徴:ヤ ナ ギ を 食 草 と す る 。 体 長 は5‑6mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

ツ ツ ハ ム シ 亜 科Cryptocephalinae

lZタ マ ツ ツ ハ ム シA(ガscαs'ews〃(Baly,1873)[図 版2‑6]

記 録:2011年7月6日:地 点P

生 態 や 特 徴:ク ヌ ギ を 食 草 と す る 。 体 長 は2‑3mm 程 度 。 個 体 数 は 非 常 に 少 な い 。 本 来 は 山 地 の ブ ナ 林 で 多 く み ら れ る 種 で あ り 、 低 山 地 で あ る 当 キ ャ

ン パ ス で は 稀 な 種 と 考 え ら れ る 。

18.ル リ ツ ツ ハ ム シCり4)ねceρ わa'μsaeηeodノ ノ如s Takizawa1975[図 版2‑7]

記 録:2009年4月28日:地 点B(フ ジ)、2011年 5月14日:地 点B

生 態 や 特 徴:ハ ギ 、 フ ジ を 食 草 と す る 。 体 長 は 4‑5mm程 度 。 当 キ ャ ンパ ス で は 後 種 の バ ラ ル リ ツ ッ ハ ム シ と 同 所 的 に 見 ら れ る 。 個 体 数 は 少 な い 。

19.バ ラ ル リ ツ ツ ハ ム シCり40めceρ わa'us aρρハox'mafesBaly1873[図 版2‑8]

記 録:2011年5月14日:地 点B(ク サ イ チ ゴ の

花)、2011年6月30日:地 点Kな ど

生 態 や 特 徴:バ ラ 、 ハ ギ や フ ジ な ど を 食 草 と し、

花 粉 も 摂 食 す る 。 体 長 は4‑5mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 ウ メ 、 ク リ 、 ナ シ 、 バ ラ 類 の 害 虫 と さ れ て い る が 、 実 害 は 少 な い10)。

20.カ シ ワ ツ ツ ハ ム シCり4)めceρ 力a'αssc加'μs Baly1873[図 版2‑9]

記 録:2011年6月23日:地 点P、2011年6月30 日:地 点P

生 態 や 特 徴:ク ヌ ギ を 食 草 と す る 。 体 長 は4‑5mm 程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

21.キ ボ シ ツ ツ ハ ム シCり4)ホoceρ んa'αsρ創e'egaηs Baly1873[図 版2‑10]

記 録:2011年5月24日:地 点P

生 態 や 特 徴:ク ヌ ギ を 食 草 と す る 。 体 長 は3‑4mm 程 度 。 個 体 数 は 非 常 に 少 な い 。 ク ヌ ギ の 新 芽 や 孫 生 え な ど で 見 ら れ る 。

22.ヨ ツ モ ン ク ロ ツ ツ ハ ム シC朋pめceρ 力a'αs mb恥Kraatz1879[図 版2‑11]

記 録:2010年5月3日:地 点A(ウ ワ ミズ ザ ク ラ) 生 態 や 特 徴:ウ ワ ミ ズ ザ ク ラ を 食 草 と す る 。 体 長 は5‑6mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

23.ク ロ ボ シ ツ ツ ハ ム シCり4)な)ceρ わa'μs s知a加eρsBaly1873[図 版2‑12]

記 録:2009年4月28日:地 点B、2009年5月9 日:地 点K、2011年5月14日:地 点B(ク サ イ チ ゴ の 花)な ど

生 態 や 特 徴:ク ヌ ギ 、 ハ ギ な ど を 食 草 と し 、 花 粉 も摂 食 す る 。 体 長 は4‑6mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 ク リ 、 サ ク ラ 、 リ ン ゴ な ど の 害 虫 と さ れ て い る10)。

24.ハ コ ネ チ ビ ツ ツ ハ ム シC肋oめceρ わa'us 力aκoηeηs'sTakizawa1982[図 版3‑1]

記 録:2011年6月30日:地 点M

生 態 や 特 徴:草 地 に 見 ら れ る 種 で あ る が 、 食 草 は 不 明 。 体 長 は2‑3mm程 度 。 個 体 数 は 非 常 に 少 な い 。 全 国 的 に も 記 録 は 少 な く生 息 地 が 極 限 さ れ て

(5)

い る 上 、 ど の 生 息 地 に お い て も 生 息 密 度 が 低 い 希 少 種 で あ る 。13)

25.セ ス ジ ツ ツ ハ ム シCり4)めceρ 力a'αsρa川μ'μs Muller1776[図 版3‑2]

記 録:2011年5月14日:地 点B、2012年4月25 日:地 点J

生 態 や 特 徴:ハ ン ノ キ 、 ナ ラ を 食 草 と す る 。 体 長 は4‑5mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

サ ル ハ ム シ 亜 科Eumolpinae

26.ア カ ガ ネ サ ル ハ ム シAcm肋 倣 ノm8asc舳eWcわ 〃 Nakane1956[図 版3‑3]

記 録:2009年4月24日:地 点M(ツ タ)、2009年 5月9日:矢 田 山 自 然 公 園(ッ タ)、2012年5月24

日:地 点Bな ど

生 態 や 特 徴:ブ ド ウ 、 ッ タ を 食 草 と す る 。 体 長 は 6‑8mm程 度 。 金 属 光 沢 が 強 く 、 南 西 諸 島 で は 島 ご と に 色 彩 が 異 な る 。 個 体 数 は や や 多 い 。 ブ ド ウ の 害 虫 と さ れ 、 発 芽 時 に 芽 を 食 い つ く し新 梢 の 発 生 を 阻 害 す る 。 ま た 、 発 生 密 度 が 高 い と 食 害 に よ っ て 穂 軸 を 切 り取 る こ と も あ る10)。

27.サ ク ラ サ ル ハ ム シC'eoρoπ4sva舶b〃's (Baly,1874)[図 版3‑4]

記 録:2009年6月15日:地 点A(ヤ マ ザ ク ラ)、

2010年5月8日:地 点J、2011年6月2日:矢 田 山 自 然 公 園 な ど

生 態 や 特 徴:サ ク ラ を 食 草 と す る 。 体 長 は3mm 程 度 。 背 面 の 色 彩 に は 変 異 が 多 い 。 個 体 数 は や や 多 い 。 イ チ ゴ 、 リ ン ゴ 、 ナ シ 、 ウ メ な ど の 害 虫 と さ れ て お り、 ナ シ や ウ メ で は か な り の 食 害 を 受 け る こ と が あ る10)。

28.マ ル キ バ ネ サ ル ハ ム シPa8舶 αssα〃eηsな MoseykoetMedvedev2005[図 版 ひ5]

記 録:2009年4月28日:地 点K(ク ズ)、2009年 6月15日:地 点C(ク ズ)、2012年5月24日:地

点B(ク ズ)な ど

生 態 や 特 徴:ク ズ を 食 草 と す る 。 体 長 は2mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 ダ イ ズ や ア ズ キ の 害 虫 と さ れ て お り 、 食 害 に よ っ て 葉 の 萎 凋 を 引 き起 こ す10)。

29.ム ネ ア カ キ バ ネ サ ル ハ ム シPag舶coηs'm〃e (Baly1874)[図 版3‑6]

記 録:2009年6月15日:地 点C(ク ズ)、2012年 5月24日:地 点B(ク ズ)、2012年5月24日:地

点D(ク ズ)な ど

生 態 や 特 徴:ク ズ を 食 草 と す る 。 体 長 は2mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 近 年 、 今 ま で1種 と さ れ て い た 日 本 の ヒ メ キ バ ネ サ ル ハ ム シ(‑P㎎ ・磁 ∫細 伽) が4種 に 分 割 さ れ た14)。 そ の4種 の う ち 本 種 と前 種 の2種 が 当 キ ャ ン パ ス に お い て 同 時 に 採 集 さ れ て い る 。 各 地 で の 観 察 や 調 査 に よ り 一P㎎磁 属 の 少 な く と も3種 が 同 所 的 に 確 認 さ れ て お り、 普 通 に 混 生 し て い る も の と考 え ら れ る 。 当 キ ャ ン パ ス に お い て 、 本 種 と 前 種 を 除 く他 の2種 も 今 後 新 た に 発 見 さ れ る 可 能 性 は 高 い 。 前 種 同 様 ダ イ ズ や ア ズ

キ の 害 虫 と さ れ て い る 。

30.ム ナ ゲ ク ロ サ ル ハ ム シBas〃eρfaμeη01Nakane 1958[図 版3‑7]

記 録:2009年6月4日:地 点P、2010年5月8

日:地 点Aな ど

生 態 や 特 徴:イ ヌ ツ ゲ を 食 草 と す る 。 体 長 は 3‑4mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

31.ア オ バ ネ サ ル ハ ム シBas〃eρ オa1口'v1ρes (Motschulsky,1869)[図 版3‑8a,b]

記 録:2009年5月29日:地 点B(ヨ モ ギ)、2009 年6月15日:地 点Q(ヨ モ ギ)、2010年4月17

日:地 点Fな ど

生 態 や 特 徴:ヨ モ ギ を 食 草 と す る 。 体 長 は3‑5mm 程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 東 北 で は ダ イ ズ の 害 虫 と し て 加 害 が 報 告 さ れ て い る10)。

32.イ モ サ ル ハ ム シCo'asρosomadaα 〃cαm Mannerheim1849[図 版a9]

記 録:2011年6月22日:地 点K(サ ツ マ イ モ) 生 態 や 特 徴:サ ツ マ イ モ を 食 草 と す る 。 体 長 は 5‑6mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。 サ ツ マ イ モ の 害 虫 と さ れ て い る 。 幼 虫 が 土 中 で 塊 根 の 表 皮 を 食 害 し 褐 変 コ ル ク 化 の 原 因 と な る 。 成 長 す る と 塊 根 の 内 部 に 食 入 す る10)。

33.ド ウ ガ ネ サ ル ハ ム シSce'odoηfa'e幅s〃Baly 1874[図 版3‑10]

記 録:2009年5月29日:地 点B、5月29日:矢

(6)

田 山 自然 公 園 、2009年6月15日:地 点Mな ど 生 態 や 特 徴:ノ ブ ド ウ を 食 草 と す る 。 体 長 は ひ4mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 ブ ド ウ の 害 虫 と さ れ て い る 。 夜 行 性 で あ り 、 夜 間 に 加 害 す る 。 ア カ ガ

ネ サ ル ハ ム シ よ り は 生 育 の 進 ん だ 葉 を 好 む10)。

34ト ビ サ ル ハ ム シ7万c力ocん り侶ealaρaηa (Motschulsky,1857)[図 版3‑11]

記 録:2010年5月8日:矢 田 山 自 然 公 園 、2012年 5月24日:地 点K(ク リ)

生 態 や 特 徴:ク リ 、 ク ヌ ギ を 食 草 と す る 。 体 長 は 6‑8mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。 灯 火 に よ く飛 来 す

る 。

35.コ フ キ サ ル ハ ム シLypes加esafer (Motschulsky,1860)[図 版4‑1]

記 録:2009年8月22日:地 点E、2010年6月15 日:矢 田 山 自 然 公 園

生 態 や 特 徴:ク ル ミ 、 ウ メ な ど を 食 草 と す る 。 体 長 は6‑8mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。 体 色 は 黒 色 だ が 、 全 身 を 白 粉 で 覆 わ れ て い る 。 白 粉 は 指 で 撫 で る な ど す る と簡 単 に 剥 が れ お ち る 。 リ ン ゴ 、 ナ シ 、 ウ メ 、 ク ル ミ の 害 虫 と さ れ て い る 。 寒 冷 地 の リ ン ゴ に 多 発 し 、1930年 代 ま で は し ば し ば 幼 果 の 被 害 が 問 題 と な っ た10)。

36.キ カ サ ハ ラ ハ ム シXヨ η酌oη'aρ 傾c恩aBaly1874 [図 版4‑2]

記 録:2010年6月15日:矢 田 山 自 然 公 園 、2012 年5月24日:地 点P

生 態 や 特 徴:ク ワ を 食 草 と す る 。 体 長 は3mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。 ク ワ の 害 虫 と さ れ て い る 。 発 芽 、 開 葉 時 期 に 発 生 し大 き な 被 害 を 及 ぼ す 。 成 虫 は 葉 裏 に 多 く発 見 が 遅 れ る と 桑 樹 全 体 が 生 長 を 阻 害 さ れ る10)。

3Zク ロ オ ビ カ サ ハ ラ ハ ム シ 劫 レρe旧xな 佑scな 抱 (Baly1874)[図 版 超]

記 録:2010年4月17日:矢 田 山 自 然 公 園 、2010 年5月8日:地 点A

生 態 や 特 徴:カ シ ワ を 食 草 と す る 。 体 長 は4mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

38.マ ダ ラ ア ラ ゲ サ ル ハ ム シDemo加alasdcα 傾ホe Baly1874[図 版 侶]

記 録:2010年6月15日:矢 田 山 自 然 公 園 、2010 年7月10日:地 点A

生 態 や 特 徴:カ シ 、 チ ャ ノ キ を 食 草 と す る 。 体 長 は3‑4mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 チ ャ の 害 虫 と さ れ て い る 。9月 か ら10月 に か け て 被 害 が 多 い 。 夜 行 性 で あ り 、 夜 間 に 食 害 す る10)。

39.チ ビ カ サ ハ ラ ハ ム シDemo加adeco燃eBaly 1874[図 版 ヰ5]

記 録:2010年6月15日:矢 田 山 自 然 公 園 、2012 年5月24日:地 点P

生 態 や 特 徴:ク ワ を 食 草 と す る 。 体 長 は2‑3mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

40.カ サ ハ ラ ハ ム シDemo加amodesfaBaly1874 [図 版 牛6]

記 録:2010年6月15日:矢 田 山 自 然 公 園 、2010 年7月10日:地 点A

生 態 や 特 徴:カ シ ワ を 食 草 と す る 。 体 長 は3‑4mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

ハ ム シ 亜 科Chrysomelinae

41.ハ ッ カ ハ ム シCわ1γso伽aexaη 肋ema加a (Wiedemann,1821)[図 版 牛7]

記 録:2011年2月16日:矢 田 山 自 然 公 園

生 態 や 特 徴:シ ロ ネ 、 ハ ッ カ な ど の シ ソ 科 を 食 草 と す る 。 体 長 は10‑14mm程 度 。 生 体 は 採 集 さ れ て お ら ず 、 朽 木 内 で 上 翅 を 確 認 し た の み で あ る 。 本 種 は 冬 季 に 成 虫 が 朽 木 内 で 越 冬 す る こ と が 確 認 さ れ て い る 。 上 翅 を 発 見 し た 朽 木 は 湿 地 の そ ば に あ っ た た め 、 近 く に 湿 性 の シ ソ 科 植 物 が 生 育 し て お り 、 そ こ で 発 生 し た も の と 推 測 で き る 。 個 体 数 は 非 常 に 少 な い 。 上 翅 の み で は 本 種 の 全 形 を 把 握 で き な い も の と思 い 、 標 本 写 真 に は 青 森 県 弘 前 市 に て 採 集 し た 個 体 を 使 用 し た 。 ハ ッ カ や シ ソ の 害 虫 と さ れ 、 し ば し ば 部 分 的 に 著 し い 被 害 を 与 え るlo)。

42.ヨ モ ギ ハ ム シCわ1γso伽aa師cんa'cea (Mannerheim,1825)[図 版 牛8]

記 録:2009年11月28日:地 点B(ヨ モ ギ)、2010 年4月17日:地 点F(ヨ モ ギ)、2010年4月17

(7)

日:地 点K(ヨ モ ギ)な ど

生 態 や 特 徴:ヨ モ ギ を食 草 とす る。 体 長 は10mm 程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 背 面 の色 彩 に は 変 異 が あ る。

キ ク の 観 賞 価 値 を 落 とす 害 虫 と さ れ て お り、 花 弁 や 葉 を不 規 則 に 食 害 す る10)。

43.ダ イ コ ン ハ ム シPわaedoηb旧ssたaeBaly1874 [図版4‑9]

記 録:2012年4月15日:地 点K(ナ ズ ナ) 生 態 や 特 徴:ア ブ ラ ナ科 を 広 く食 草 と す る。 体 長 は4‑5mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 ア ブ ラナ 科 野 菜 の 害 虫 と され て お り、 発 生 が 多 発 す る と葉 肉 部 を食 い つ く し枯 死 させ る こ とが あ る10)。

44.コ ガ タ ル リハ ム シGas加 ρんysaa加cyaηea Motschulsky1860[図 版4‑10]

記 録:2009年5月29日:地 点B、2010年5月8 日:地 点M(エ ゾ ノ ギ シ ギ シ)、2012年5月10日:

地 点S(ア レチ ノ ギ シ ギ シ)な ど

生 態 や 特 徴:ギ シ ギ シ を 食 草 と す る 。 体 長 は 5‑7mm程 度 。 個 体 数 は多 い 。 難 防 除 雑 草 で あ る ギ シ ギ シ を 驚 異 的 に 摂 食 す る こ とか ら、 ギ シ ギ シ の 生 物 的 防 除 資 材 と して研 究 、 利 用 され て い る15)。

45.ヤ ナ ギ ル リハ ム シP㎏ わdela囎 悶'co'o旧 (Laicha吐ing,1781)[図 版4‑11]

記 録:2009年4月24日:地 点C(ヤ ナ ギ)、2010 年5月24日:地 点C(ヤ ナ ギ)な ど

生 態 や 特 徴:ヤ ナ ギ 類 を 食 草 と す る 。 体 長 は 3‑4mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 く、 ヤ ナ ギ 類 に お け

る優 占種 と考 え られ る 。

46.ヤ ナ ギ ハ ム シCわ1γsome'a㎎ 加加 αηCfa抱 (scopoli1763)[図 版4‑12]

記 録:2010年3月20日:地 点C(シ ダ レヤ ナ ギ)、

2010年5月24日:地 点C(シ ダ レヤ ナ ギ)

生 態 や 特 徴:ヤ ナ ギ 類 を 食 草 と す る 。 体 長 は 7‑8mm程 度 。 当 キ ャ ンパ ス に お い て 前 種 の 発 生 し て い な い シ ダ レ ヤ ナ ギ で の み 発 生 が確 認 さ れ て お り、 前 種 の 発 生 して い る他 の ヤ ナ ギ 類 で は 確 認 さ れ な か っ た 。 発 生 時 期 も前 種 よ り1月 ほ ど早 い た め 、 前 種 に 対 し て 空 間 的 、 及 び 時 期 的 な住 み わ け を行 っ て い る も の と考 え られ る 。 個 体 数 は や や 多

いo

47.フ ジ ハ ム シGoη わdeηaπ め ⑳eη ηなBaly1862 [図 版5‑1]

記 録:2009年4月16日:矢 田 山 自 然 公 園(フ ジ)、

2009年8月22日:地 点1(フ ジ)、2010年5月8

日:地 点Aな ど

生 態 や 特 徴:フ ジ を 食 草 と す る 。 体 長 は4‑6mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 フ ジ の 害 虫 と さ れ て い る が 実 害 は 少 な い10)。

48.ヤ ツ ボ シ ハ ム シGoηlbcホeηaη 面pρ ㎏1aオaBaly 1862[図 版5‑2a,b]

記 録:2009年8月22日 二矢 田 山 自 然 公 園(エ ノ キ)、2012年4月25日:地 点P

生 態 や 特 徴:エ ノ キ を 食 草 と す る 。 体 長 は5‑6mm 程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。 上 翅 の 斑 紋 に は 変 異 が あ

り 、 全 く斑 紋 を も た な い 個 体 も あ る 。

49.ユ ー カ リ ハ ム シ77acんyme伯s'oaηe' (Blackburn,1896)[図 版 聞]

記 録:2010年4月2日:地 点D

生 態 や 特 徴:ユ ー カ リ を 食 草 と す る 。 体 長 は 10mm程 度 。 当 キ ャ ン パ ス で は2010年4月2日 に 遠 藤 卓 也 氏 に よ っ て 採 集 さ れ た 。 個 体 数 は 非 常 に 少 な い 。 本 種 は オ ー ス トラ リ ア 原 産 の 外 来 種 で あ る 。 公 園 の 植 栽 用 、 動 物 園 の 餌 用 ユ ー カ リ と 共 に 持 ち 込 ま れ 、2008年 に 大 阪 府 で 初 め て 侵 入 が 確 認 さ れ た16)。 そ の 後 、 埼 玉 県 な ど 関 東 に お い て も各 地 の 公 園 の ユ ー カ リ で 定 着 が 確 認 さ れ て い る17) が 、 筆 者 の 知 る 限 り今 ま で 奈 良 県 で の 確 認 例 は な い 。 夜 行 性18)の た め 昼 間 は 葉 上 に 出 ず 、 ユ ー カ リ の 樹 皮 下 に い る 。 成 虫 が 樹 皮 下 で 越 冬 す る た め 、 本 種 が 採 集 さ れ た 地 点Dの ユ ー カ リ で2009年 と 2010年 の 冬 季 に コ モ 捲 き に よ る 越 冬 調 査 を 行 っ た が 、 追 加 の 記 録 を 得 る こ と は で き な か っ た 。

ヒ ゲ ナ ガ ハ ム シ 亜 科Galerucinae

50.ア カ タ デ ハ ム シ 肋 わa'オasem吻'旧 (Jacoby,1885)[図 版5‑4]

記 録:2009年4月22日:地 点D(ソ メ イ ヨ シ ノ)、

2011年5月13日:地 点D(ソ メ イ ヨ シ ノ) 生 態 や 特 徴:サ ク ラ を 食 草 と す る 。 体 長 は4‑5mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 サ ク ラ 類 の 害 虫 と さ れ て い る 。 長 野 県 で は リ ン ゴ に 多 発 し た こ と も あ り、

ナ シ も 加 害 す る10)。

(8)

51.ニ レハ ム シ ρy肋a'オamacα 〃co〃s (Motschulsky,1853)[図 版5‑5]

記 録:2009年4月21日:地 点H

生 態 や 特 徴:ニ レ を 食 草 と す る 。 体 長 は6‑7mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 庭 木 や 公 園 の 植 栽 、 街 路 樹 の 害 虫 と さ れ て い る9)。

52.ジ ュ ン サ イ ハ ム シGa'e摺ce〃aη ㌍ρoηeη{兆 (Laboissiere,1922)[図 版5£]

記 録:2009年4月30日:地 点D(ヒ シ)、2010年 1月19日:地 点D、2010年7月10日:地 点D(ヒ

シ)

生 態 や 特 徴:ヒ シ 、 ジ ュ ン サ イ を 食 草 と す る 。 体 長 は5‑7mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 水 辺 近 く の 樹 皮 下 で 成 虫 越 冬 す る 。 当 キ ャ ン パ ス で は 冬 季 に ユ ー カ リ の 樹 皮 下 で 多 数 の 成 虫 が 越 冬 し て い る の が 観 察 さ れ た 。 本 種 の ヒ シ へ の 食 害 は 過 繁 茂 を 解 消 し種 子 生 産 量 を 上 げ る 間 引 き 効 果 が あ る こ と が わ か っ て い る19)。

53.イ チ ゴ ハ ム シGa'e細ce〃a8胎esceηs (Joannis,1866)[図 版5‑7]

記 録:2009年4月21日:地 点K

生 態 や 特 徴:イ チ ゴ を 食 草 と す る 。 体 長 は4‑5mm 程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。 イ チ ゴ の 害 虫 と さ れ て お

り、 春 か ら 秋 に か け て 葉 を 食 害 す る10)。

54ウ リハ ム シAσ 伯coρ ん01a'η(ガca(Gmelim,1790) [図 版5‑8]

記 録:2009年5月9日:地 点K(カ ラ ス ウ リ)、

2009年6月6日:地 点T(カ ラ ス ウ リ)、2009年8 月22日:矢 田 山 自 然 公 園 な ど

生 態 や 特 徴:ウ リ 科 な ど を 食 草 と す る 。 体 長 は 6‑7mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 ス イ カ 、 キ ュ ウ リ 、

メ ロ ン 、 カ ボ チ ャ な ど ウ リ科 作 物 の 大 害 虫 で あ る 。 多 数 発 生 す る と 苗 全 体 を 食 害 し 地 上 部 を 枯 死 さ せ

る ほ か 、 果 実 表 面 も食 害 し商 品 価 値 を 低 下 させ る 。 幼 虫 は 根 を 食 害 し 地 下 部 ま で 枯 死 さ せ る 。 被 害 は 露 地 裁 倍 で 大 き く 、 ハ ウ ス 栽 培 で は あ ま り 問 題 に

な ら な いlo)。

55.ク ロ ウ リ ハ ム シAσ'acoρ 力o旧 ηZgゆeη η's Motschulsky1957[図 版5‑9]

記 録:2009年5月9日:地 点K、2009年6月6 日:地 点T(カ ラ ス ウ リ)、2009年9月10日:地

点Kな ど

生 態 や 特 徴:ウ リ 科 な ど を 食 草 と す る 。 体 長 は 5‑6mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 前 種 と 本 種 は 、 葉 を 食 べ る 際 に 摂 食 部 分 を 円 形 に 囲 い 込 む よ う に 傷 を つ け る 行 動 を と も な う 。 こ れ は 、 葉 を 円 形 に 噛 ん で 傷 つ け る こ と に よ り 円 内 に 流 入 す る 植 物 の 誘 導 防 御 物 質 を 遮 断 し て 葉 を 食 べ や す く す る た め で あ る 。 こ の 行 動 は ト レ ン チ 行 動 と 呼 ば れ 、 ハ ム シ 類 の ほ か 、 ウ リ科 を 食 草 と す る ガ 類 の 幼 虫 や テ ン ト ウ ム シ 類 の 一 部 に も 見 ら れ る20)。 ウ リ科 作 物 の 害 虫 だ が 、 前 種 ほ ど は 問 題 に な ら な い10)。

56.ク ワ ハ ム シFleα 血 αxなalma抱(Baly,1874)[図 版5‑10]

記 録:2009年4月16日:地 点L、2009年5月9

日:地 点K、2010年7月10日:地 点Dな ど

生 態 や 特 徴:ク ワ 、 ヤ マ ノ イ モ な ど 多 く の 植 物 を 広 く 食 草 と す る 。 体 長 は5‑7mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 ク ワ 、 リ ン ゴ 、 ウ メ 、 ブ ド ウ を は じ め 、 か な り多 く の 植 物 を 食 害 す る 害 虫 で あ る 。 特 に ク ワ に 対 す る 被 害 が 大 き く、 多 発 す る と 生 長 が 著 し く 遅 延 す る10)。

57.ヨ ツ ボ シ ハ ム シ ρa〃deaqμa(蛛)㎏ ∫a拾 (Baly,1874)[図 版5‑11]

記 録:2009年4月16日:地 点M、2009年5月29 日:地 点P、2010年5月1日:矢 田 山 自 然 公 園 な ど

生 態 や 特 徴:ア キ バ ギ ク を 食 草 と す る 。 体 長 は 5‑6mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。

58.ア トボ シ ハ ム シPa〃deaaηgu〃co〃s (Motschulsky,1853)[図 版 ∈ト1]

記 録:2009年4月22日:地 点B、2009年8月22 日:矢 田 山 自然 公 園 、2012年5月24日:地 点A 生 態 や 特 徴:ア マ チ ャ ヅ ル を 食 草 と す る 。 体 長 は 5‑6mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

59.ハ ン ノ キ ハ ム シAge∫as加acoeπ 〃eaBaly1874 [図 版52]

記 録:2009年4月30日:地 点1(ハ ン ノ キ)、2010 年5月8日:地 点1(ハ ン ノ キ)な ど

生 態 や 特 徴:ハ ン ノ キ を 食 草 と す る 。 体 長 は σ7mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 北 海 道 で は 過 去 に リ ン ゴ の 重 要 な 害 虫 で あ っ た 。 本 州 で は 防 風 林

(9)

の 害 虫 で あ り 、 コ バ ハ ン ノ キ に 被 害 が 大 き い10)。

60.キ バ ラ ヒ メ ハ ム シaosoma〃av1Meη ヵe (Motschulsky,1860)[図 版53]

記 録:2011年4月19日:地 点D

生 態 や 特 徴:コ ナ ラ を 食 草 と す る 。 体 長 は5‑6mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

61.ヒ ゲ ナ ガ ウ ス バ ハ ム シSfem'αpeAus ηね ρoηeη訂s(Laboissiere,1885)[図 版6‑4]

記 録:2009年5月29日:地 点P、2012年5月24 日:矢 田 山 自 然 公 園

生 態 や 特 徴:ッ ッ ジ を 食 草 と す る 。 体 長 は4mm 程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

62.ウ リ ハ ム シ モ ド キA〃ac力yameηe拓es' (Faldermann,1835)[図 版6‑5]

記 録:2009年6月6日:地 点N、2009年8月22

日:地 点Gな ど

生 態 や 特 徴:シ ロ ッ メ ク サ な ど マ メ 科 を 食 草 と す る 他 、 ハ ッ カ や テ ン サ イ 、 樹 木 の 孫 生 え な ど極 め て 広 食 。 体 長 は57mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。 加 害 範 囲 の 広 い 害 虫 で あ り 、 マ メ 科 を は じ め と す る 各 種 畑 作 物 、 ニ ン ジ ン 、 シ ソ 、 ナ ス 、 ゴ ボ ウ 、 キ ュ ウ リ 、 ネ ギ 、 キ ャ ベ ツ の ほ か 、 牧 草 も 加 害 す るlo)。

63.フ タ ス ジ ヒ メ ハ ム シMe(痴 な 所gπ)b伽ea拾 (Motschulsky,1860)[図 版56]

記 録:2010年5月6日:地 点R(カ ラ ス ノ エ ン ド ウ)

生 態 や 特 徴:マ メ 科 を 食 草 と す る 。 体 長 は3mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 ダ イ ズ や ア ズ キ 、 イ ン ゲ ン の 害 虫 と さ れ て い る 。 さ や の 表 面 を 食 害 し、

そ の 食 痕 か ら 病 菌 が 侵 入 し て 子 実 に 小 さ い 黒 斑 が 生 じ 、 腐 敗 粒 と な り極 端 に 品 質 を 低 下 さ せ る 。 幼 虫 は 根 粒 を 食 害 す る 。 幼 虫 に よ る 被 害 は 通 常 顕 著 で は な い が 、 多 数 発 生 す る と 地 上 部 の 生 育 不 良 が 生 じ るlo)。

64.キ イ ロ ク ワ ハ ム シ 賜om'eρ 抱 ρa〃dα'aBaly 1874[図 版67]

記 録:2009年8月22日:地 点B、2009年9月10 日:地 点K、2012年5月24日:矢 田 山 自 然 公 園

な ど

生 態 や 特 徴:ク ワ 、 タ ラ ノ キ を 食 草 と す る 。 体 長 は45mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

65.ホ タ ル ハ ム シ 卿om'eρ 抱(ガc加oaHarold1877 [図 版 銘]

記 録:2009年8月22日:地 点N、2010年5月8 日:地 点N(シ ロ ッ メ ク サ)な ど

生 態 や 特 徴:マ メ 科 や ウ リ 科 、 イ ネ 科 な ど 広 く食 草 と す る 。 体 長 は3‑4mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 イ ネ 科 農 作 物 の 害 虫 と さ れ て い る 。 通 常 、 被 害 は 少 な い が1941年 に 鹿 児 島 で 大 発 生 し 、 ア ワ に 甚 だ し い 被 害 を 与 え た 記 録 が あ る10)。

66.ム ナ グ ロ ツ ヤ ハ ム シA肋 π)如sη㊤er Motschulsky1857[図 版6‑9]

記 録:2009年4月22日:矢 田 山 自 然 公 園 、2009

年6月13日:地 点Pな ど

生 態 や 特 徴:ハ ン ノ キ 、 ク ワ を 食 草 と す る 。 体 長 は5‑6mm程 度 。 個 体 数 は や や 少 な い 。

67.イ タ ド リ ハ ム シGa〃eπ1dda凶 拍scな 抱 Motschulsky1860[図 版6‑10]

記 録:2009年8月22日:地 点B(イ タ ド リ)、

2012年4月25日:地 点K(イ タ ド リ)な ど 生 態 や 特 徴:イ タ ド リ を 食 草 と す る 。 体 長 は 8‑10mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。

68.ブ タ ク サ ハ ム シqρ ん1ae〃acommα ηaLesage 1986[図 版6‑11]

記 録:2011年5月13日:地 点N(オ オ ブ タ ク サ) 生 態 や 特 徴:ブ タ ク サ を 食 草 と す る 。 体 長 は 4‑6mm程 度 。 本 種 は 北 ア メ リ カ 原 産 の 外 来 種 で 、 1997年 に 東 京 都 、 神 奈 川 県 、 千 葉 県 で 侵 入 が 確 認

さ れ た21)。 そ の 翌 年 に は 関 東 全 域 に 広 が り 、 現 在 で は 西 日 本 に も広 く定 着 し て い る 。 個 体 数 は や や 多 い 。 花 粉 症 の 原 因 で あ り 、 作 物 を 減 収 さ せ る 農 地 雑 草 と し て 問 題 に な っ て い る ブ タ ク サ に 対 す る 生 物 的 防 除 資 材 と し て の 可 能 性 が 注 目 さ れ て い る が22)、 そ の 一 方 で ヒ マ ワ リ の 害 虫 と し て 食 害 の 報 告 も あ が っ て い る23)。

(10)

ノ ミ ハ ム シ 亜 科Alticinae

69.ル リ マ ル ノ ミ ハ ム シ 想oηa肋 旧cyaηeaBaly 1862[図 版6‑12]

記 録:2009年4月22日:地 点K、2009年5月16

日:地 点Bな ど

生 態 や 特 徴:リ ョ ウ ブ な ど各 種 の 花 粉 を 摂 食 す る 。 体 長 は3‑4mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。

70.ナ トビ ハ ム シPSγ 〃odesρ 〃m揃oηsBaly1862 [図 版7‑1]

記 録:2009年9月10日:地 点K(セ イ ヨ ウ カ ラ シ ナ)、2012年7月8日:地 点K(セ イ ヨ ウ カ ラ シ

ナ)な ど

生 態 や 特 徴:ナ ズ ナ な ど ア ブ ラ ナ 科 を 食 草 と す る 。 体 長 は3mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 ア ブ ラ ナ 科 野 菜 の 害 虫 と さ れ て い る10)。

71.ル リ ナ ガ ス ネ トビ ハ ム シPsy〃odes 加e伽gわam'Baly1862[図 版7‑2]

記 録:2009年6月13日:地 点K

生 態 や 特 徴:ナ ス 科 の 植 物 を 広 く食 草 と す る 。 体 長 は3‑4mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。 ナ ス 、 ジ ャ ガ イ モ な ど を 食 害 す る が 、 害 虫 と し て 名 前 が 挙 が る こ と は 少 な く 、 別 種 の ナ ス 科 害 虫 で あ る ナ ス ナ ガ ス ネ ト ビ ハ ム シ と 混 同 さ れ て い る も の と 思 わ れ る 。

72.ダ イ コ ン ナ ガ ス ネ トビ ハ ム シPSγ1〃odes sαb㎎osaJacoby1885[図 版7‑3]

記 録:2012年7月8日:地 点R(キ ャ ベ ッ) 生 態 や 特 徴:ダ イ コ ン な ど ア ブ ラ ナ 科 を 食 草 と す

る 。 体 長 は2‑3mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。 ア ブ ラ ナ 科 野 菜 を 食 害 す る が 、 害 虫 と し て 名 前 が 挙 が る こ と は 少 な く 、 別 種 の ア ブ ラ ナ 科 害 虫 で あ る ナ ト ビ ハ ム シ と 混 同 さ れ て い る も の と 思 わ れ る 。

73.ヒ メ ドウ ガ ネ トビ ハ ム シCんae左)cηema coηdη η'co〃s(Baly,1874)[図 版74]

記 録:2009年6月15日:地 点1(エ ノ コ ロ グ サ)、

2012年7月8日:地 点R(エ ノ コ ロ グ サ)

生 態 や 特 徴:ヒ メ シ バ 、 エ ノ コ ロ グ サ な ど を 食 草 と す る 。 体 長 は1‑2mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

74.オ オ キ イ ロ ノ ミハ ム シAs'o給sカaobscα 〃抱 給な (Motschulsky,1859)[図 版7‑5]

記 録:2009年4月29日:矢 田 山 自 然 公 園(ア ザ

ミ)、2009年5月18日:地 点Aな ど

生 態 や 特 徴:ア ザ ミ を 食 草 と す る 。 体 長 は5mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

75.タ マ ア シ トビ ハ ム シPわ 〃bρoηavめex (Erichson,1834)[図 版7‑6]

記 録:2011年5月14日:地 点R(オ オ バ コ)、

2012年7月8日:地 点R

生 態 や 特 徴:オ オ バ コ を 食 草 と す る 。 体 長 は4mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

76.ヘ リ グ ロ テ ン トウ ノ ミ ハ ム シA喀qρ 観es cocc約e〃1b〃 ηな(Csiki,1874)[図 版7‑7]

記 録:2009年4月29日:地 点L(ネ ズ ミ モ チ)、

2009年5月14日:地 点T、2011年4月19日:矢 田 山 自然 公 園 な ど

生 態 や 特 徴:ネ ズ ミ モ チ を 食 草 と す る 。 体 長 は 3‑4mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 モ ク セ イ 類 の 害 虫 と さ れ て お り、 北 海 道 で は ヤ チ ダ モ 造 林 地 の 重 要 害 虫 で あ る10)。

77.オ オ キ イ ロ マ ル ノ ミハ ム シA4goρusba加 Harold1878[図 版7‑8]

記 録:2009年9月10日:地 点D

生 態 や 特 徴:ボ タ ン ヅ ル 、 セ ン ニ ン ソ ウ を 食 草 と す る 。 体 長 は5mm程 度 。 個 体 数 は 非 常 に 少 な い 。

78.ア カ イ ロ マ ル ノ ミハ ム シA4goρ μs ραηc⑳eη ηな(Motschulsky,1866)[図 版7‑9]

記 録:2009年6月15日:地 点A(ア ザ ミ 類)、

2009年8月22日:矢 田 山 自 然 公 園(ア ザ ミ類)、

2010年4月17日:矢 田 山 自 然 公 園(ア ザ ミ 類) な ど

生 態 や 特 徴:ア ザ ミ 類 を 食 草 と す る 。 体 長 は 3‑4mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

79.オ オ ア カ マ ル ノ ミハ ム シA碓pρ αsc躰)ea缶s Baly1874[図 版7‑10]

記 録:2009年5月9日:地 点D

生 態 や 特 徴:ボ タ ン ヅ ル 、 セ ン ニ ン ソ ウ を 食 草 と す る 。 体 長 は5mm程 度 。 個 体 数 は 非 常 に 少 な い 。

(11)

80.キ イ ロ タ マ ノ ミ ハ ム シSρ んaemdelmaα ηたo'o' Kimoto1965[図 版7‑11]

記 録:2009年6月15日:地 点D、2012年7月8 日:地 点D

生 態 や 特 徴:セ ン ニ ン ソ ウ を 食 草 と す る 。 体 長 は 2‑3mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

81.キ バ ネ マ ル ノ ミ ハ ム シHemlρ 》庶s〃av1ρeη ηな (Baly,1874)[図 版7‑12]

記 録:2009年4月22日:地 点L(ネ ズ ミ モ チ)、

2009年9月10日:矢 田 山 自 然 公 園 な ど

生 態 や 特 徴:ネ ズ ミ モ チ を 食 草 と す る 。 体 長 は 3‑5mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

82.イ ヌ ノ フ グ リ トビ ハ ム シ ムoηg舶 βひs 力o灼a加 αs(Linnaeus,1758)[図 版&1]

記 録:2009年9月10日:地 点C、2010年5月1

日:地 点Qな ど

生 態 や 特 徴:イ ヌ ノ フ グ リ を 食 草 と す る 。 体 長 は 2mm程 度 。 個 体 数 は 多 い 。

83.オ オ バ コ ト ビ ハ ム シLoηgπa給usscμfe'伯 応 (Rey,1837)[図 版8‑2]

記 録:2010年5月1日:地 点R(オ オ バ コ)、2012 年7月8日:地 点B(オ オ バ コ)な ど

生 態 や 特 徴:オ オ バ コ を 食 草 と す る 。 体 長 は2mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

84.ヨ モ ギ ト ビ ハ ム シLoηg舶 侶αssαcdηeus (Foudras,1860)[図 版%]

記 録:2009年8月22日 二地 点F(ヨ モ ギ)、2009 年9月10日:地 点B(ヨ モ ギ)な ど

生 態 や 特 徴:ヨ モ ギ を 食 草 と す る 。 体 長 は2mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

85.ク ビ ア カ ト ビ ハ ム シ 乙αρeπ)mo4)んaρ1γe〃

(Bary,1874)[図 版84]

記 録:2009年6月15日:地 点D、2012年7月8 日:地 点D

生 態 や 特 徴:サ ン シ ョ ウ を 食 草 と す る 。 体 長 は 3mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

86.キ ス ジ ノ ミ ハ ム シPわy〃o〃efas加o伯 拾 (Fabricius,1801)[図 版&5]

記 録:2010年5月1日:地 点K、2012年7月8

日:地 点K

生 態 や 特 徴:ア ブ ラ ナ を 食 草 と す る 。 体 長 は 2‑3mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 ダ イ コ ン、 ハ ク サ イ な ど ア ブ ラ ナ 科 野 菜 の 害 虫 と され て い る。 栽 培 初 期 に被 害 が 大 き く、 生 長 が 著 し く阻 害 され る。

幼 虫 は根 部 表 層 を 食 害 す る た め 、 加 害 に よ る 根 菜 類 の 品 質 低 下 が 問 題 と な っ て い る 。 発 生 量 は 年 に よ り変 動 が 大 き い が 、 ア ブ ラ ナ科 野 菜 の 連 作 に よ り多 発 生 す る 。 ま た 、 雨 の 少 な い 年 に多 くな る傾 向 が あ る10)。本 調 査 に お い て採 集 した個 体 の 標 本 が 虫 害 に よ り著 しい 損 傷 を うけ た た め 、 標 本 写 真 に は 高 槻 市 芥 川 緑 地 に て 採 集 した 個 体 を使 用 した 。

87.サ メ ハ ダ ツ ブ ノ ミハ ム シ バρわ肋oηas㎎10sa Baly1874[図 版a6]

記 録:2009年6月6日:地 点A、2010年5月1 日:地 点P、2011年4月19日:矢 田 山 自 然 公 園 (ア カ メ ガ シ ワ)な ど

生 態 や 特 徴:ア カ メ ガ シ ワ を食 草 とす る。 体 長 は 2‑3mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

88.ツ ブ ノ ミハ ム シAρ ん肋oηaρelm的 αaBaly 1874[図 版8‑7]

記 録:2009年6月6日:地 点A、2010年3月20 日:地 点D(ソ メ イ ヨ シ ノ の 花)、2010年5月1 日:地 点Bな ど

生 態 や 特 徴:ク リ、 コ ナ ラ を 食 草 と し、 サ ク ラ の 花 粉 な ど も摂 食 す る。 体 長 は2mm程 度 。 個 体 数

は多 い 。

89.チ ャバ ネ ツ ヤ ハ ム シ ムわκ)me∫am面 σおs〃ηa (Pic,1923)[図 版8‑8]

記 録:2010年5月8日:地 点1、2012年7月8日:

地 点Cな ど

生 態 や 特 徴:ガ ガ イ モ を 食 草 と す る 。 体 長 は 5‑6mm程 度 。 個 体 数 は多 い 。

90.カ ミナ リハ ム シA'加acyaηea(Weber,1801) [図版8‑9]

記 録:2009年6月6日:地 点A、2009年6月13 日:矢 田 山 自然 公 園 な ど

生 態 や 特 徴:チ ョ ウ ジ タ デ を 食 草 とす る。 体 長 は

5mm程 度 。個 体 数 は や や 多 い 。

(12)

91.ア カ バ ナ カ ミ ナ リハ ム シAノ 加ao'e旧cea (Linnaeus,1758)[図 版a10]

記 録:2009年5月29日:地 点0(メ マ ツ ヨ イ グ

サ)、2010年5月8日:地 点0な ど

生 態 や 特 徴:マ ッ ヨ イ グ サ を 食 草 と す る 。 体 長 は a4mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

92.ア ザ ミ カ ミ ナ リ ハ ム シAlticacrisicolaOhno 1960[図 版8‑11]

記 録:2009年6月13日:矢 田 山 自 然 公 園(ア ザ ミ 類)、2010年4月17日:地 点A(ア ザ ミ類) 生 態 や 特 徴:ア ザ ミ 類 を 食 草 と す る 。 体 長 は 3‑4mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

93.ニ ホ ン カ ミ ナ リ ハ ム シ 、A'加av1πガcyaηea (Baly,1874)[図 版8‑12]

記 録:2009年6月5日:矢 田 山 自 然 公 園 、2011年 5月14日:地 点B

生 態 や 特 徴:ゲ ン ノ シ ョ ウ コ を 食 草 とす る 。 体 長 は3‑4mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

ト ゲ ハ ム シ 亜 科Hispine

94.カ タ ビ ロ トゲ ハ ム シDac加sρasμbqひad冶 ね (Baly,1874)[図 版9‑1]

記 録:2009年4月29日:地 点P(ク ヌ ギ)、2009 年9月10日:矢 田 山 自 然 公 園 、2010年3月20

日:地 点1(ク リ)な ど

生 態 や 特 徴:ク ヌ ギ 、 コ ナ ラ を 食 草 と す る 。 体 長 は5‑6mm程 度 。 個 体 数 は や や 少 な い 。 ク リ の 害 虫 と さ れ て い る 。 通 常 密 度 は 低 く 、 ク リ 害 虫 と し て 重 要 で は な い が 、 と き に 大 発 生 し 大 き な 被 害 を 及 ぼ す こ と が あ る10)。

95.ヒ ゴ トゲ ハ ム シDac彰 〃sρa力4goηなe (Lewis,1896)[図 版92]

記 録:2010年4月17日:地 点L(ム ラ サ キ シ キ ブ)、2010年4月20日:地 点L(ム ラ サ キ シ キ ブ)、

2011年5月13日:地 点L(ム ラ サ キ シ キ ブ)な ど

生 態 や 特 徴:ム ラ サ キ シ キ ブ を 食 草 とす る 。 体 長 は4‑5mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

96.ヒ メ キ ベ リ トゲ ハ ム シDac加sρaaηgu'osa (Solsky,1871)[図 版9‑3]

記 録:2010年4月10日:矢 田 山 自 然 公 園 、2012 年4月25日:地 点A(ヤ マ ザ ク ラ)

生 態 や 特 徴:サ ク ラ を 食 草 と す る 。 体 長 は3‑4mm 程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

カ メ ノ コ ハ ム シ 亜 科Cassidinae

97.ジ ン ガ サ ハ ム シAsρbomo1ρ 力a酌dたa Boheman1854[図 版9‑4]

記 録:2009年8月22日:地 点K(ヒ ル ガ オ) 生 態 や 特 徴:ヒ ル ガ オ を 食 草 と す る 。 体 長 は 7‑9mm程 度 。 個 体 数 は 非 常 に 少 な い 。

98.ス キ バ ジ ン ガ サ ハ ム シAsρ 岬omo1ρ 力a

〃aηsρaκρeηηな(Motschulsky,1860)[図 版9‑5]

記 録:2009年6月6日:矢 田 山 自 然 公 園 、2009年 6月13日:地 点K(ヒ ル ガ オ)、2010年4月20日:

地 点K

生 態 や 特 徴:ヒ ル ガ オ を 食 草 と す る 。 体 長 は 6‑7mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

99.イ チ モ ン ジ カ メ ノ コ ハ ム シ7わ'asρ'dac〃bπ)sa (Boheman,1855)[図 版9‑6]

記 録:2009年5月14日:地 点L(ム ラ サ キ シ キ ブ)、2009年6月27日:地 点1(ム ラ サ キ シ キ ブ)、

2010年4月20日:地 点L(ム ラ サ キ シ キ ブ)な ど

生 態 や 特 徴:ム ラ サ キ シ キ ブ を 食 草 と す る 。 体 長 は8‑9mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

100.セ モ ン ジ ン ガ サ ハ ム シCass'daMe給'co'or (Boheman,1855)[図 版9‑7]

記 録:2009年5月23日:地 点A(ヤ マ ザ ク ラ)、

2009年6月4日:地 点D(ソ メ イ ヨ シ ノ)、2010 年4月17日:地 点A(ヤ マ ザ ク ラ)な ど 生 態 や 特 徴:サ ク ラ を 食 草 と す る 。 体 長 は5‑6mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 リ ン ゴ の 害 虫 と さ れ て い る10)。

101.コ ガ タ カ メ ノ コ ハ ム シCass'daMesρe肋a Boheman1862[図 版9‑8]

記 録:2011年5月13日:地 点D

生 態 や 特 徴:ボ タ ン ヅ ル 、 セ ン ニ ン ソ ウ を 食 草 と

(13)

す る 。 体 長 は5‑7mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

102.カ メ ノ コ ハ ム シCass'daηebα'osaLinnaeus 1758[図 版99]

記 録:2009年6月31日:地 点K(ア カ ザ)

生 態 や 特 徴:ア カ ザ を 食 草 と す る 。 帳 は σ7㎜ 程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。 テ ン サ イ の 害 虫 と さ れ て い る 。 ア カ ザ が 多 く生 え て い る 畑 で の 被 害 が 大 き い10)。

103.ヒ メ カ メ ノ コ ハ ム シCass'daρ わe旧 オaHope 1842[図 版910]

記 録:2011年5月13日:地 点M(シ ロ ザ) 生 態 や 特 徴:ア カ ザ 、 イ ヌ ビ ユ を 食 草 と す る 。 体 長 は5mm程 度 。 個 体 数 は 少 な い 。

104.イ ノ コ ヅ チ カ メ ノ コ ハ ム シCass耐alaρaηa Baly1874[図 版9‑11]

記 録:2009年6月6日:矢 田 山 自 然 公 園(イ ノ コ ヅ チ)、2010年4月18日:地 点M、2011年5月

13日:地 点Mな ど

生 態 や 特 徴:イ ノ コ ヅ チ を 食 草 と す る 。 体 長 は 5mm程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。 長 ら く前 種 の 変 異 と し て 扱 わ れ て い た が 、1999年 に 独 立 種 と認 め ら れ た24)。

105.ヒ メ ジ ン ガ サ ハ ム シCass/da1レco耐 ヨ Motschulsky1866[図 版9‑12]

記 録:2009年5月9日:地 点K(ヨ モ ギ)、2009 年6月6日:地 点B(ヨ モ ギ)、2010年4月10日:

矢 田 山 自 然 公 園

生 態 や 特 徴:ヨ モ ギ を 食 草 と す る 。 体 長 は6mm 程 度 。 個 体 数 は や や 多 い 。

4.考 察

近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ン パ ス で は 、 日 本 産 ハ ム シ 類 16亜 科 の う ち の69%、 約600種 の う ち の18%が 確 認 さ れ た 。 亜 科 ご と で は 、 ク ビ ボ ソ ハ ム シ 亜 科 (Chα曲e)の41%、 ッ ヤ ハ ム シ 亜 科(Lamp㎜ ㎜ 血ae) の ㎜ コ ブ ハ ム シ 亜 科(Ch㎞e)の22%、 ナ ガ ッ ツ ハ ム シ 亜 科(Clytdme)の22%、 ツ ッ ハ ム シ 亜 科 (Cryp伽epha㎞e)の24%、 サ ル ハ ム シ 亜 科(EUmdp曲e) の24%、 ハ ム シ 亜 科(Chrysomelinae)の2%、 ヒ ゲ ナ ガ ハ ム シ 亜 科(Galerucinae)の20%、 ノ ミ ハ ム シ 亜 科(Al廿cinae)の13%、 ト ゲ ハ ム シ 亜 科(Hispine)

の21%、 カ メ ノ コ ハ ム シ 亜 科(Cassidinae)の36%

が 確 認 され た こ と に な る。 ま た 、 本 調 査 は任 意 採 集 に よ る 調 査 の た め 、 小 型 種 の 多 い トビハ ム シ亜 科 は 見 逃 し易 く、 多 くの 未 確 認 種 が 存 在 す る 可 能 性 が あ る 。 当 キ ャ ンパ ス の 大 まか な 種 構 成 と して 草 地 性 や 農 地 性 の ほ か 、 湿 地 性 、 林 縁 性 、 森 林 性 の 種 が 広 く生 息 して い る こ とが わ か っ た 。 そ の 中 で 、 「日本 農 業 害 虫 大 辞 典 」10)にお い て 害 虫 と さ れ て い る 種 は40種 、 全 体 の38%で あ り、 ほ と ん ど が 農 地 環 境 で 記 録 さ れ て い る。 農 地 環 境 で 採 集 さ れ た ウ リハ ム シ や フ タス ジ ヒ メ ハ ム シ を は じめ と す る 害 虫 は農 作 物 よ り もカ ラ ス ウ リや カ ラ ス ノ エ ン ドウ な ど周 りに 自生 す る 植 物 を寄 主 と して の 記 録 の ほ うが 多 く、 周 辺 の 環 境 が 発 生 源 に な っ て い る もの と考 え られ る。 一 方 で 、 コ ガ タ ル リハ ム シ や ブ タ ク サ ハ ム シ な ど雑 草 の 繁 殖 制 御 要 因 と して 重 要 視 され て い る 種 も生 息 して お り、 生 物 的 防 除 資 材 と し て の 利 用 が 期 待 で き る。 当 キ ャ ンパ ス で 記 録 さ れ た 種 数 は 矢 田 山 自然 公 園 よ り も38種 多 か っ た 。 個 体 数 を 推 定 す る 調 査 を して い な い た め 具 体 的 な 数 値 で 示 す こ とは で き な い が 、 当 キ ャ ン パ ス の ハ ム シ 相 は 他 の 丘 陵 地 よ り も豊 富 な もの と 推 測 さ れ る。 しか し、 当 キ ャ ンパ ス で 記 録 され 矢

田 山 自然 公 園 で は 記 録 さ れ な か っ た 種 は 、 農 作 物 の 害 虫 も し く は街 路 樹 や 植 込 み な どの 植 栽 植 物 を 食 草 とす る種 が ほ とん どで あ っ た 。 こ れ ら の 種 の 一 部 は キ ャ ンパ ス 内 で 摂 食 可 能 な植 物 が 存 在 す る 他 の 場 所 で あ っ て も発 見 され な か っ た 。 こ れ は他 か ら植 物 と 共 に運 ば れ て きた ハ ム シ 類 が 圃 場 や 中 庭 な どの 限 定 さ れ た 空 間 に 定 着 し、 そ こで 発 生 を 繰 り返 し て い る もの と思 わ れ る。 移 入 に よ る 種 の 豊 富 さ は 必 ず し も種 多 様 性 の 高 さ と は結 び つ か な い が 、 上 記 の よ う に独 立 して 点 在 す る個 体 群 は他 の 丘 陵 地 で は 見 る こ と は で きず 、 丘 陵 地 に あ る農 学 部 キ ャ ンパ ス とい う環 境 上 の 特 色 で あ る と考 え ら れ る。 こ の 特 色 は ハ ム シ 類 以 外 の 食 植 性 昆 虫 で も見 られ る可 能 性 が 高 く、 当 キ ャ ンパ ス の 食 植 性 昆 虫 の 種 構 成 を解 明 す る上 で 無 視 で きな い 要 素 で あ る 。 今 後 こ の よ う な キ ャ ンパ ス 内 の 生 物 相 の 調 査 を 行 う場 合 は、 森 林 や 林 縁 な ど の 自然 環 境 だ け で な く圃 場 や 校 舎 周 辺 な ど人 工 的 環 境 に お け る種 相 の 解 明 に も重 点 を置 い た 調 査 を検 討 す る必 要 が あ る 。

この ハ ム シ 類 調 査 の 結 果 か ら、 食 植 性 昆 虫 全 体

の 種 構 成 に つ い て 解 明 で きた 点 は必 ず し も多 くは

(14)

な い が 、 後 進 の 研 究 へ 少 な か らず の 寄 与 は で き た と思 わ れ る。

5.謝 辞

本 調 査 を進 め る に あ た っ て ご 指 導 ご鞭 捷 を 賜 り ま した 本 学 農 学 部 環 境 管 理 学 科 環 境 生 態 学 研 究 室 の 桜 谷 保 之 教 授 な ら び に農 業 生 産 科 学 科 昆 虫 生 態 制 御 学 研 究 室 の香 取 郁 夫 准 教 授 に深 謝 い た し ます 。

ま た 、 貴 重 な情 報 等 を提 供 して い た だ い た 遠 藤 拓 也 氏 な ら び に 伊 藤 誠 人 氏 、 写 真 撮 影 用 の標 本 の 提 供 等 にお い て 多 大 な便 宜 を 図 っ て い た だ い た 高 槻 市 芥 川 緑 地 資 料 館 の皆 様 に厚 くお 礼 申 し上 げ ます 。

さ らに 、 本 学 農 学 部 昆 虫 生 態 制 御 学 研 究 室 の学 生 、 大 学 院 生 お よび 近 畿 大 学 農 学 部 生 物 研 究 会 に も調 査 や 情 報 提 供 等 で ご協 力 い た だ き ま した 。 こ れ ら の 方 々 に も感 謝 い た し ます 。

6.引 用 文 献

1)桜 谷 保 之(1999)近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ン パ ス の 生 態 系 の 概 観.近 畿 大 学 農 学 部 紀 要 、32:

69‑78.

2)尾 垣 吉 彦 ・ 越 智 士 郎 ・ 松 野 裕 ・ 八 丁 信 正(2010) 近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ンパ ス 周 辺 の 植 生 調 査 に よ る 里 山 の 現 状 の 把 握.近 畿 大 学 農 学 部 紀 要 、 43:181‑195.

3)桜 谷 保 之 ・西 中 康 明 ・岩 崎 江 利 子(1999)近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ン パ ス の チ ョウ 類 相.近 畿 大 学 農 学 部 紀 要 、32:21‑35.

4)西 中 康 明 ・岩 崎 江 利 子 ・桜 谷 保 之(2005)近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ン パ ス に お け る 環 境 と チ ョ ウ 類 群 集 の 多 様 性 と 関 係.環 動 昆 、16(1):

23‑30.

5)東 條 達 哉 ・桜 谷 保 之(2006)近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ン パ ス に お け る チ ョウ 類 の 生 息 状 況.近 畿 大 学 農 学 部 紀 要 、39:940.

6)城 本 啓 子 ・桜 谷 保 之(2004)近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ン パ ス に お け る ヤ マ マ ユ ガ 科 ガ 類 の 生 息 状 況.近 畿 大 学 農 学 部 紀 要 、37:9‑16。

7)城 本 啓 子 ・福 井 秀 弥 ・桜 谷 保 之(2007)近 畿 大 学 奈 良 キ ャ ン パ ス に お け る ガ 類 の 生 息 状 況(1)ス ズ メ ガ科,ヤ ガ科(カ トカ ラ属 等).

近 畿 大 学 農 学 部 紀 要 、40:53‑62.

8)内 藤 篤 ・宮 崎 昌 久(1974)雑 草 の 生 物 的 防 除:

昆 虫 利 用 を 中 心 と し て.雑 草 研 究 、17:14‑19.

9)木 元 新 作 ・滝 沢 春 雄(1994)日 本 産 ハ ム シ 類 幼 虫 ・成 虫 分 類 図 説.東 海 大 学 出 版 会,東 京.

PP.539.

10)梅 谷 献 二 ・ 岡 田 利 承(2003)日 本 農 業 害 虫 大 辞 典 全 国 農 村 教 育 協 会.東 京.pp.1203.

ll)京 都 府(2002)京 都 府 レ ッ ド デ ー タ ブ ッ ク 2002上.p.309.

12)日 本 応 用 動 物 昆 虫 学 会(2006)農 林 有 害 動 物 ・ 昆 虫 名 鑑 増 補 改 訂 版.日 本 植 物 防 疫 協 会.

東 京.pp.387.

13)神 奈 川 県(2006)神 奈 川 県 レ ッ ド デ ー タ ブ ッ クweb版.神 奈 川 県 レ ッ ドデ ー タ ブ ッ ク.

14)今 坂 正 一 ・南 雅 之(2008)日 本 産Pαg磁(キ バ ネ サ ル ハ ム シ 属)に つ い て 一 付 .東 南 ア ジ

ア 産 数 種 の 記 録 一,佐 賀 の 昆 虫 、44:253263, 15)内 藤 篤 ・宮 崎 昌 久 ・江 村 薫(1979)コ ガ タ ル

リ ハ ム シ に よ る エ ゾ ノ ギ シ ギ シ の 生 物 的 防 除 に 関 す る 研 究 一1一 コ ガ タ ル リ ハ ム シ の 寄 生 特 異 性.草 地 試 験 場 研 究 報 告 、14:117‑123 16)湯 川 閑 ・宮 武 頼 夫(2008)新 し い 侵 入 昆 虫 一

ト ラ キ メ ラ 属 の1種(ハ ム シ 科)の 大 阪 府 寝 屋 川 市 で の 記 録.NatureStudy、54(7):5.

17)藤 多 文 雄(2010)埼 玉 県 で ユ ー カ リ ハ ム シ を 採 集 月 刊 む しKIROKU・HOKOKU(た ん

ぽ う)特 集 号 、478:16.

18)南 茂 夫(2008)ユ ー カ リ ハ ム シ の 夜 間 の 行 動 を 枚 方 市 山 田 池 公 園 で 確 認NatureStudy、

55(ll):6.

19)池 田 鋼 介(2004)水 生 植 物 ヒ シ と 植 食 性 昆 虫 ジ ュ ン サ イ ハ ム シ の 動 的 相 互 作 用.岡 山 大 学 学 位 論 文 要 旨.

20)竹 内 将 俊 ・ 田 村 正 人(1993)ウ リ キ ン ウ ワ バ 幼 虫 の ウ リ 科 寄 主 植 物 上 で の ト レ ン チ 行 動.

日 本 応 用 動 物 昆 虫 学 会 誌37(4):221226.

21)大 野 正 男(1997)ブ タ ク サ ハ ム シ(新 称)日 本 に 侵 入.昆 虫 と 自 然 、32(11):35.

22)江 村 薫(1999)有 害 帰 化 雑 草 を 食 害 す る ブ タ ク サ ハ ム シ に つ い て 。 植 物 防 疫53(4):

138‑141.

23)東 京 都 病 害 虫 防 除 所(1999)平 成10年 度 病 害 虫 発 生 予 察 特 殊 報 第3号

24)Borowiec,L.(1999)AWorldcatalogueof theCassidinae(Coleoptera:Chrysomelidae).

476pp.BiologicaSilesiae,Wroclaw.

(15)

図1.近 畿 大学 奈良 キ ャンパ ス周 辺 にお け るハ ム シ類採 集地 点

(16)

図版1.近 畿大学 奈 良 キ ャンパ ス周 辺 にお いて確 認 されたハ ム シ類

(17)

図版2.近 畿 大学 奈 良キ ャ ンパ ス周 辺 にお いて確 認 され たハ ムシ類

(18)

図版3.近 畿大学 奈 良 キ ャンパ ス周 辺 にお いて確 認 されたハ ム シ類

(19)

図版4.近 畿 大学 奈 良キ ャ ンパ ス周 辺 にお いて確 認 され たハ ムシ類

(20)

図版5.近 畿大学 奈 良 キ ャンパ ス周 辺 にお いて確 認 されたハ ム シ類

(21)

図版6.近 畿 大学 奈 良キ ャ ンパ ス周 辺 にお いて確 認 され たハ ムシ類

(22)

図版7.近 畿大学 奈 良 キ ャンパ ス周 辺 にお いて確 認 されたハ ム シ類

(23)

図版8.近 畿 大学 奈 良キ ャ ンパ ス周 辺 にお いて確 認 され たハ ムシ類

(24)

図版9.近 畿大学 奈 良 キ ャンパ ス周 辺 にお いて確 認 されたハ ム シ類

参照

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