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副査 群馬大学教授(医学系研究科)

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Academic year: 2021

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(1)

博士課程用(甲)

田澤 昌之 氏から学位申請のため提出された論文の審査要旨

題 目

Toe-out angle changes after total knee arthroplasty in patients with varus knee osteoarhritis.

(内側型変形性膝関節症患者における人工膝関節全置換術前後の足部外旋角度の変化)

Journal of Knee surgery, Sports Traumatology, Arthroplasty (in press)

Masayuki Tazawa, Makoto Sohmiya, Naoki Wada, Irma Ruslina Defi, Kenji Shirakura 論文の要旨及び判定理由

内側型変形性膝関節症患者においては膝関節への内反モーメントが増大することが知られている。足部を外旋さ せて歩行することは膝関節内反モーメントを軽減させる効果がある。本研究の目的は 人工膝関節全置換術 (Tot

al Knee Arthroplasty: TKA) 前後の足部外旋角度を 3 次元動作解析装置を用いて計測し、TKAによってもた

らされる下肢のアライメント改善が足部外旋角度に与える影響を明らかにすることである。

対象は 2008年 6月 から 2011年 6月 までに内側型変形性膝関節症で TKA を施行した 32例 であり男性 4

例、女性 28例であった。変形性膝関節症の重症度は レントゲン像にける Kellgren-Lawrence 分類ですべて

の症例が Grade 3 又は 4 であった。手術は全例が本院整形外科で行われた。術後のリハビリテーションは術

後 2日目より開始された。

術前に大腿骨脛骨角 (Femoral-tibial Angle: FTA) と 3 次元動作解析装置(VICON 612, Oxford Metrics社,

UK)での測定が行われた。動作解析は 10m の歩行を行い、少なくとも 3 施行のデータを収集した。歩行パ

ラメーターとして歩行速度、歩調、歩隔、ステップ長、ストライド長を測定した。単脚支持期(%歩行周期)、

歩行中期の体幹傾斜角度、股関節内転角度、足部外旋角度を測定した。術後約 4 週間において FTA 計測と 3 次元動作解析装置による測定を再度施行した。術前、術後の計測値の比較には Wilcoxon の順位和検定を用い、

危険率 5%未満を有意とした。

その結果、FTA は術前平均 186.5±5.2 度から術後平均 174.4±3.3 度に減少し、有意差を認めた。各歩行パラ メーターは術前後において変化はなく有意差を認めなかった。単脚支持期は、術側では術前平均 32.0±6.4% か ら術後平均 35.7±3.8%と延長し有意差をみとめた。立脚中期の術側の股関節内転角度は術前平均 4.4±3.4 度か ら術後平均 7.8±3.6 度に拡大し有意差を認めた。立脚中期の術側足部外旋角度は術前平均 15.7±12.6 度 から

術後平均 23.9±15.0 度に拡大し有意差を認めた。

内側型変形性膝関節症における TKA 術後に手術側の足部外旋角度が拡大することが認められた。このことは 足部から体重心への床反力ベクトルがより膝関節中心近くを通ることを意味し、結果として膝内転モーメントを 減少させることに繋がると考えられた。同時に体幹傾斜角度は術前と同様であり、これも体重心を外方へ移動さ せることで床反力ベクトルをより膝関節中心に近づけ、膝内転モーメントを減少させる。術後 4 週間でこれら の現象が見られたことは、歩行による膝への負担が術前と比較して軽減していることを示唆する。本研究は T KA が下肢および足部のアライメントを改善し、術後のリハビリテーションにおいて早期の荷重歩行を人工膝 関節に負担をかけずに行えることを示し、TKA 術後の安全で有効なリハビリテーションの施行に貢献したと考 えられ、博士(医学)の学位に値するものと判定した。

(2)

博士課程用(甲)

(平成26年2月19日)

審査委員

主査 群馬大学教授(医学系研究科)

法医学分野担任 小湊 慶彦 印

副査 群馬大学教授(医学系研究科)

整形外科学分野担任 高岸 憲二 印

副査 群馬大学教授(医学系研究科)

臓器病態救急学分野担任 大嶋 清宏 印

(3)

博士課程用(甲)

最終試験の結果の要旨

1. 変形性膝関節症の原因と内側型が多い理由

2. 人工関節が足関節アライメントに与える影響について

3. 内反型変形性膝関節症患者においてTKA術後に足部が外旋する理由

諮問し満足すべき回答を得た。

平成26年2月19日

試験委員

群馬大学教授(医学系研究科)

リハビリテーション医学分野担任 白倉 賢二 印

群馬大学教授(医学系研究科)

整形外科学分野担任 高岸 憲二 印

試験科目

主専攻分野 リハビリテーション医学 A 副専攻分野 整形外科学 A

参照

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