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はじめに : 調査の背景 NHK では, 公共放送の重要な使命のひとつとして, ラジオの時代からテレビ, そしてインターネットが普及している現在にいたるまで, 全国の小学校, 中学校, 高等学校や幼稚園 保育所, 特別支援学校に向けて, 学校放送番組を中心とする教育サービスを提供している NHK 放

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Academic year: 2021

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48 JUNE 2018 (2)利用経験の多い番組と教育イベント (3)NHK 高校講座・NHK for School利用のきっかけ 〈コラム 中等教育学校のメディア利用〉 4.「アクティブ・ラーニングの視点」にたった  授業とメディア利用 (1)「アクティブ・ラーニングの視点」にたった   授業の実施状況 (2)「アクティブ・ラーニングの視点」にたった   授業のメディア環境と利用しているメディア教材 5. 授業外でのメディア活用と  今後授業で利用したいメディア おわりに はじめに:調査の背景 1. 教師をとりまくメディア環境 (1)教師の基本プロフィール (2)仕事・授業外での教師のメディア利用 2. 授業における教師のメディア利用 (1)授業で利用できるメディア環境と教師の利用頻度 (2)授業での生徒のメディア機器利用 (3)授業におけるメディア教材利用の傾向 (4)メディア教材の利用場面と教師が重視する教育効果 (5)メディア教材の効果を期待する教科・領域 3. NHK学校教育サービスの利用 (1)NHK 高校講座・NHK for School,   NHK 教育サービスの利用経験の状況

アクティブ・ラーニング時代の

メディア利用の可能性

~2017年度「高校教師のメディア利用と意識に関する調査」から①~

メディア研究部

宇治橋祐之 /小平さち子

NHK 放送文化研究所では,全国の学校現場におけるメディア環境の現状を把握するとともに,放送・ウェブ・ イベントなど NHK 教育サービス利用の全体像を調べるために,「教師のメディア利用と意識に関する調査」を実施 している。この調査は,学校を単位として定期的に行ってきた「学校放送利用状況調査」(1950 〜 2012 年)に代 わり,教師個人を対象としたものである。 2013・2014 年度は小学校,2015 年度は中学校と幼稚園,2016 年度は小学校の通常学級と特別支援学級,特 別支援学校(小学部)を対象とし,2017年度は全日制,定時制,通信制課程の高校と,中等教育学校後期課程 を対象として,教師個人の調査を実施した。本稿では全日制(理科,地歴科,国語科,外国語科)の結果を中心 に,中等教育学校後期課程(理科,地歴科)で特徴的な結果も紹介する。定時制(理科,地歴科),通信制(理科, 地歴科〈以下,「社会」とする〉)の結果については,別途,報告を予定している。 調査結果から,インターネットに接続したパソコンをプロジェクターなどの提示機器に投影できる教室のメディア 環境は,課程・教科にかかわらず整いつつあることがわかった。また,生徒のメディア機器利用では,タブレット 端末を生徒が利用できると回答した教師でみると,授業で30 台程度利用できる環境が整っていた。 こうした機器に提示されるメディア教材の利用は,外国語,理科,社会,国語の順に多く,理科と社会では放 送番組などの動画教材の利用が多く,外国語と国語ではラジオや CDなどの音声教材の利用が多い傾向がみられ た。 NHK 高校講座または NHK for Schoolの,放送番組あるいはウェブサイトの動画などのコンテンツを利用した 「NHK 高校講座・NHK for School 教師利用率」は全日制理科で 25%,全日制社会で12%,『NHK スペシャル』な どのNHK一般番組の授業利用,または NHK が実施する教育イベント等も含めた NHKの教育サービスのいずれ かでも利用した教師は,全日制理科で45%,全日制社会で34%であった。 2022 年度から高等学校で順次実施予定の次期学習指導要領で重視されている,いわゆるアクティブ・ラーニン グ(「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」)をよく実施していると回答した教師のほうが,メディ ア機器やメディア教材の利用が活発であることも明らかになった。 〈 目次〉

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はじめに : 調査の背景

NHKでは,公共放送の重要な使命のひと つとして,ラジオの時代からテレビ,そしてイ ンターネットが普及している現在にいたるまで, 全国の小学校,中学校,高等学校や幼稚園・ 保育所,特別支援学校に向けて,学校放送番 組を中心とする教育サービスを提供している。 NHK 放送文化研究所では,こうした学校向 け教育サービス全体を検討する際の基礎資料 とする目的で,1950 年から2012 年まで 60 年 余,継続的に「学校放送利用状況調査」を実 施し,新たな時代の教育サービスへの提言を 続けてきた1) しかし,教室にさまざまなメディア機器が導 入され,授業で利用できるメディア教材も多種 多様になる中,2013 年度から,調査対象を「学 校」から「教師個人」に変更し,各教師(クラ ス)単位でのメディア環境や利用の実態,教師 のメディア観や教育観を調べ,デジタル化の進 展等によって変容する教育現場の実態とニーズ の詳細な把握を図る「教師のメディア利用と意 識に関する調査」を実施している。 2013 年度と2014 年度は小学校 1年生から6 年生までのクラス担任教師を,2015 年度は幼 稚園と中学校の理科・社会科教師を,2016 年 度は小学校の通常学級教師と特別支援学級教 師,特別支援学校(小学部)教師を対象として 「教師のメディア利用と意識」についての全国 規模の調査を行い,結果を公開している2) 2017年度は全日制,定時制,通信制課程の 高校教師と中等教育学校後期課程の教師を調 査の対象とした。 高等学校の課程は,学ぶ時間帯と学ぶ場所 によって,「全日制課程」「定時制課程」「通信 制課程」の3 つがある。最も学校数の多い全 日制課程は朝から1日教育活動が行われ,3 年 間で卒業することを基本としている。定時制 課程は,時間帯を区切って学習するのが特徴 で,夜間の特定の時間帯に授業を行う「夜間 定時制課程」,昼間の特定の時間帯に授業を 行う「昼間定時制課程」,これらを組み合わせ た「多部制の定時制課程」があり,4 年間で卒 業することを基本とする時間設定となっている が,3 年間で卒業できる高校もある。通信制 課程は,自学自習が基本で,レポート(添削 指導)とスクーリング(面接指導),およびテス トによって単位の履修・修得が認められる。ス クーリングは学校で定めた曜日に登校して授業 を受け,実験・実習などを行うもので,科目に よって回数が決められている。月に数回や週 に数日などさまざまな形態がある。 こうした課程のもとに,「学年制」「単位制」 という区分があり,さらに学ぶ内容によって「普 通科」「職業学科(農業,工業,商業など)」「そ の他専門学科(理数,体育,音楽,美術など)」 と「総合学科」がある3) また設置者によって国立,公立,私立の区 分がある。今回の報告で主な対象とする全日 制高校の回答者は,公立72.9%,私立 27.0%, 国立0.1%であった4) なお中等教育学校については66 ページに制 度の概要を示すが,高等学校に相当する後期 課程の教師を調査対象とした。 高等学校の各学科に共通する教科は11ある が,今回の調査では,これまでの調査結果か ら,授業でのメディア利用が多いと考えられる 理科と地歴科について,全日制,定時制,通 信制,中等教育学校後期課程の教師に回答を 依頼した。あわせて全日制については,あま

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50 JUNE 2018 りメディア利用が多くないと考えられる国語と, 音声メディアの利用が多いと考えられる外国語 の教師も対象とした。 回答にあたっては,理科については原則とし て「科学と人間生活」,地歴科については「日 本史 A」または「日本史 B」,国語については 「国語総合」,外国語については「コミュニケー ション英語Ⅰ」または「コミュニケーション英語 基礎」を担当している教師に依頼をした。上記 の科目を開講していない場合などは,その教 科の他の科目を担当している教師に回答を依 頼している。 調査にあたっては,小学校,中学校と同様 の質問を提示した。どのようなメディア環境で 教師は授業を行っているのか,どのようなメ ディア教材をよく利用しているのか,「アクティ ブ・ラーニングの視点」にたった授業とメディア との関わりはどうなっているのか,『NHK 高校 講座』やNHK for SchoolなどのNHKの教育 サービスはどう利用されているのかなど,高校 教師の状況を的確に把握できるような調査項目 を設定し,表1の要領で実施した。 2018 年度に告示され,2022 年度から順次, 高等学校で実施が予定されている次期学習指 導要領では,いわゆるアクティブ・ラーニング (「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた 授業改善」)を最重要視し,そのために「視聴 覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な 活用を図ること」としている。こうした状況の中, 教師1人 1人のメディア利用の実態やメディア利 用に対する意識・ニーズをきめ細かく探った。 なお,今後の表記は,地歴科については社 会(あるいは社会科)とする。原則として地歴 科担当教師に回答を求めたが,公民科も担当 している教師も多いため,総称としての社会科 として表記する。 標本数 有効回答数回答率有効 (%) 全日制(理科) 792 576 72.7 全日制(地歴科) 792 578 73.0 全日制(国語科) 792 607 76.6 全日制(外国語科) 792 578 73.0 定時制(理科) 315 242 76.8 定時制(地歴科) 315 237 75.2 通信制(理科) 242 166 68.6 通信制(地歴科) 242 169 69.8 中等教育学校(理科) 52 42 80.8 中等教育学校(地歴科) 52 39 75.0 教師全体 4,386 3,234 73.7 調査実施期間 2017(平成 29)年 10 月 2 日(月)〜 12 月 21 日(木) 調査対象 ・全国の高等学校(全日制)4,752校から系統抽出した1,584校 の教師(理科,地歴科,国語科,外国語科)計3,168名 ・全国の高等学校(定時制) 630校から系統抽出した315校の教 師(理科,地歴科)計630名 ・全国の高等学校(通信制) 242 校の教師(理科,地歴科) 計 484 名 ・全国の中等教育学校52校の教師(理科,地歴科)計104名 【学校の抽出は『全国学校総覧2017年版』(原書房刊)を用いて実施】 ・回答にあたっては,原則として理科については「科学と人間 生活」,地歴科については「日本史A」または「日本史B」,国 語については「国語総合」,外国語については「コミュニケー ション英語Ⅰ」または「コミュニケーション英語基礎」を担 当している教師に依頼した。 調査方法 ・学校長あての調査協力依頼,無記名回答。郵送法で督促2回。 ・全日制については,対象校の半数(792校)には理科,国語科 の担当教師1名ずつ,残り半数(792校)には,地歴科,外国 語科の担当教師1名ずつに回答を依頼した。 表 1 調査の概要

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51 JUNE 2018

1. 教師をとりまくメディア環境

( 1 )教師の基本プロフィール 今回の調査の回答者である教師の性・年代 分布は図1に示すとおりである。 全日制の理科,社会科では男性教師が多い。 理科では男性 77%,女性 23%となり,最も多 いのは 50 代※男性(27%)である。全日制の社 会では男性 84%,女性 16%,最も多いのは 50 代男性(32%)である(※本文中では「50 代以上」を 「50 代」と記す)。 全日制の国語,外国語では男女比は 5対 5 に近くなる。国語では男性 47%,女性 53%で, 男性 50 代(21%),女性 50 代(19%)が多い。 外国語では男性 49%,女性 51%で,男性 50 代 (17%),女性 40 代(22%)が多い。理科,社 会の男女比は課程が異なっ ても同様で,男性教師が 8 〜 9 割程度,女性教師が 1 〜2 割程度であった。 性・年代別でみると,定 時制では 50 代男性が理科 (42%),社会(41%)とも多 く,通信制も50 代男性が 理 科(37%), 社 会(47%) と多かった。 これ に対し て中等教育学校で最も多 いのは,理科で30 代男性 (31%), 社 会 で30 代 男 性 (31%),40 代男性(31%)で あった。中等教育学校以外 では,50 代の教師が多い という結果であった。 本稿ではこのあと,全日 制(理科,社会,国語,外 国語)の結果を中心に報告 し,中等教育学校(理科, 社会)については66 〜 67 ページにコラムでまとめた。 定時制(理科,社会),通 信制(理科,社会)の結果 については,別途 報告 予 定である。 図1 課程別・教科別にみた教師の性・年代分布 50 代以上女性 40 代女性 30 代女性 20 代女性 50 代以上男性 40 代男性 30 代男性 20 代男性 中等教育・社 会 中等教育・理 科 通信制・社 会 通信制・理 科 定時制・社 会 定時制・理 科 全日制・外国語 全日制・国 語 全日制・社 会 全日制・理 科  不 明 50 代以上女性 40 代女性 30 代女性 20 代女性 50 代以上男性 40 代男性 30 代男性 20 代男性 病弱・身体虚弱  肢体不自由    知的障害     聴覚障害      視覚障害     支援校教師全体    【障害種類別】 20% 12 8 2 15 11 10 14 4 4 その他 電波届かず データ通信専用, 非使用番号 (対象外) 話し中 コール音 留守番電話 対象外 調査拒否 多忙 有効 接触:43% 非接触:57% ■教師の性・年代分布 (n=815) (n=91) (n=103) (n=578) (n=650) (n=2,307) (n=264) (n=85) 男 性 20 代 男 性30 代 男 性40 代 男 性50 代 以上 女 性 20 代 女 性30 代 女 性40 代 無回答 年齢無回答 男 性 50 代 以上 年齢無回答 男性 女性 通常級教師全体 支援級教師全体    病弱・身体虚弱  肢体不自由    知的障害     聴覚障害      視覚障害     支援校教師全体    【障害種別】 ■ 教師の性・年代分布 無回答 30年以上 26 ∼ 29年 21 ∼ 25年 16 ∼ 20年 11 ∼ 15年 6 ∼ 10年 (n=815)支援校    ■ 教師経験年数と特別支援教育経験年数 教師経験  特別支援 教育経験  (n=650) (n=2,307) 支援級    通常級    教師経験  教師経験  特別支援 教育経験  5 年 以下 10 年6 ∼ 11 ∼15 年 16 ∼20 年 21 ∼25 年 26 ∼29 年 30 年以上 (n=576) (n=578) (n=607) (n=578) (n=242) (n=237) (n=166) (n=169) (n=42) (n=39) 男 性 20 代 男 性30 代 男 性40 代 男 性50 代 以上 女 性 20 代 女 性30 代 女 性40 代男 性50 代 以上 6 15% 15 10 9 10 3 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 12 16 14 6 9 12 15 9 6 19 21 3 12 10 11 11 14 23 11 4 7 16 16 10 7 10 15 13 9 14 11 7 9 12 10 14 13 11 15 17 19% 2 7 42 8 15 25 39 1 15 32 15 6 9 11 10 2 12 16 15 8 14 17 19 5 2 4 11 24 53 1 1 1 0 17 21 0 6 16 15 11 8 8 14 17 4 11 14 12 8 6 18 25 4 6 8 16 5 6 19 31 1 3 3 2 3 3 4 1 11% 20 18 27 4 6 8 5 12 21 19 32 14 7 4 9 5 12 21 8 10 16 19 8 11 13 17 6 10 22 13 男性 77% 女性 23% 男性 84% 女性 16% 男性 47% 女性 53% 男性 49% 女性 51% 15 13 11 42 5 3 7 4 14 17 17 41 2423 男性 80% 女性 20% 女性 11% 男性 89% 18 10 13 37 4 5 7 5 11 9 15 47 5 5 43 男性 78% 女性 22% 女性 17% 男性 83% 31 19 24 2 12 0 0 0 0 12 8 31 31 21 5 5 男性 74% 女性 26% 女性 10% 男性 90%

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52 JUNE 2018 ( 2 )仕事 ・ 授業外での教師のメディア利用 続いて,授業でのメディア利用の状況に先立 ち,全日制高校の教師自身のふだんの生活(仕 事や授業以外)でのメディア利用の実態をみて おこう(表2)。いずれの教科の教師でも,「パ ソコン」は 8 割以上,「スマートフォン」は約 7 割の教師が利用していることがわかる。「タブ レット端末」については,外国語教師の43% が最も多く,理科教師では 37%,社会科教師 32%,国語教師 31%と続く。また,全般的に みると,男女差より年代差のほうが大きく,「携 帯電話」は高齢層での利用比率が高いのに対 して,「スマートフォン」(4 教科いずれでも)と 「携帯デジタルプレーヤー」(外国語以外の3 教 科)では,20 代を中心とする若年層での利用 比率が高い傾向にある。「タブレット端末」に ついては,いずれの教科でも50 代以上の教師 の利用は少ないが,40 代以下では顕著な差が みられないのが特徴といえる。 また,「タブレット端末」と「携帯デジタルプ レーヤー」をふだんの生活で利用している外国 語教師の比率が他の3 教科の教師の場合より 高い点は,後述する授業で利用するメディア 機器の特徴との関連でも注目される特徴とい えよう。  

2. 授業における教師のメディア利用

今回の調査では,各教科を担当する教師が 授業を行っている主な場所が「普通教室」か 「理科室や視聴覚室など 普通教 室以外」かにつ いても調べている。社 会,国語,外国語の教 師の場合は,ほぼ普通 教 室で授業をしている のに対して,理科教師 では,普通教室対理科 室の利用比率がおおよ そ3 対1であることがわ かった。 本項では,こうした中 で全日制高等学校の教 師たちが,どのようなメ ディア環境に置かれてお り,担当教科の授業で どのようなメディア教材 を利用しているのかをみ ていく。 教師 全体 男性男女別女性 20 代 30 代年代別40 代 50代以上 理科教師 ( n=576 )( n=443 )( n=132 )( n=83 )( n=154 )( n=150 )( n=187 ) パソコン 84 84 80 76 86 84 85 携帯電話 30 30 29 19 20 35 39 スマートフォン 71 69 79 86 85 66 58 タブレット端末(iPad など) 37 40 29 40 39 44 29 携帯デジタルプレーヤー(iPodなど) 14 15 11 27 16 12 9 社会科教師 ( n=578 )( n=486 )( n= 91 )( n=78 )( n=145 )( n=149 )( n=204 ) パソコン 81 83 74 83 81 82 80 携帯電話 26 28 20 18 19 29 33 スマートフォン 69 66 81 94 80 66 53 タブレット端末(iPad など) 32 31 39 40 35 36 25 携帯デジタルプレーヤー(iPodなど) 13 13 13 27 14 7 12 国語教師 ( n=607 )( n=282 )( n=324 )( n=78 )( n=120 )( n=166 )( n=240 ) パソコン 80 82 78 72 78 79 84 携帯電話 27 29 26 17 17 27 36 スマートフォン 70 69 72 94 80 74 56 タブレット端末(iPad など) 31 38 26 32 34 35 27 携帯デジタルプレーヤー(iPodなど) 14 16 12 27 12 15 10 外国語教師 ( n=578 )( n=285 )( n=293 )( n=81 )( n=120 )( n=199 )( n=175 ) パソコン 81 82 79 79 77 80 85 携帯電話 28 28 27 15 18 31 36 スマートフォン 72 72 72 88 81 72 59 タブレット端末(iPad など) 43 41 44 43 45 46 38 携帯デジタルプレーヤー(iPodなど) 21 25 17 27 28 15 22 表 2 教師のふだんの利用機器(仕事・授業外) (%) 注:■にゴシックは各教科の全体に比べて有意に高い層であることを,■にイタリックは低い層 であることを示している(95%水準)。 全日制

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( 1 ) 授業で利用できるメディア環境と 教師の利用頻度 最初に,「テレビ受像機」や「パソコン」「タ ブレット端末」などのメディア機器と,機器を 利用するにあたって重要なインターネットの環 境について取り上げる(図2,54〜55 ページ)。 【利用環境】 グラフの右欄に数字で示した,該当メディ ア機器を利用できる環境を表す「利用環境あ り」についてみていくと,「パソコン」と「プロ ジェクター」はいずれの教科でも8 割以上の教 師が授業で利用できる環境にあることがわか る。「インターネット」についても,その値は 7 割を超えている。その他では「ラジオ・CDラ ジカセ」が,外国語(89%)と国語(85%)の 教師にとっては,10 項目中それぞれ最も利用 環境が整っていることがわかる。 近年,授業での利用が注目されている「タブ レット端末」については,いずれの教科の教 師でも約 5 割が「利用環境あり」で,「電子黒 板」については 3 〜 4 割という状況である。 【授業での利用実態】 続いて,各教科での授業中の利用実態(頻 度)に目を向ける。まず「ほとんど毎日」から 「年に数回程度」までを合計した「利用あり」の 比率をみていくと,理科と社会では,利用教師 が多い上位項目は「利用環境あり」とほぼ同様 で,「プロジェクター」(67%,51%),「パソコン」 (64%,45%),「録画再生機」(46%,42%),「イ ンターネット」(46%,36%)の順であった。 これに対して国語と外国語では,「ラジオ・ CDラジカセ」(50%,76%),「プロジェクター」 (36%,58%),「パソコン」(32%,52%)が上 位 3 項目を占め,さらに外国語教師では第 4位 の「インターネット」も40%の教師に利用されて おり,これは理科教師の46%に次ぐ値である。 「タブレット端末」は,いずれの教科でも約 半数の教師にとっては利用環境が存在してい るが,授業での利用は外国語教師で30%,理 科教師で 26%,社会科教師で 20% ,国語教 師で19%と,教科による差がみられた。 さらに利用の頻度をみていくと,「ほとんど 毎日」利用している教師が 10%以上であるの は,「パソコン」(理科16%,社会10%,外国 語13%),「プロジェクター」(理科17%,社会 12%,外国語16%),そして「ラジオ・CDラジ カセ」(外国語35%)であった。「タブレット端 末」は,10%には満たないものの外国語教師 では 8% の教師が「ほとんど毎日」利用してい る。週 1回以上の利用まで含めた利用は15% で,これは外国語でタブレット端末を利用し ている教師の半数を占め,比較的最近登場し た普及過程のメディア機器であることも考える と,注目される数値といえよう。 図表には示していないが,外国語教師で利 用が多い「ラジオ・CDラジカセ」については, 男女別では,女性教師が(男性 26%<女性 44%),年代別では,高齢層教師ほど(20 代 24% < 30 代 30% <40 代 36% < 50 代 43%) “毎日利用”の比率が高い傾向が顕著であっ た。 なお,メディア機器の利用環境や授業での 利用については,公立と私立の間でも違いが みられる。煩雑になるため図表は省略してい るが,私立校での「利用環境あり」が有意差 ありで公立校を上回ったのは「電子黒板」(理 科,国語)であった。また,私立校教師の「利 用あり」が有意差ありで公立校教師を上回った のは「電子黒板」(4 教科すべて)と「タブレッ

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54 JUNE 2018 (100%=全教師) 図 2 授業における教師のメディア利用頻度(2017年度)

 不 明

担任クラスの授業利用できる該当機器がない

機器はあるが使用していない

年に数回

月1∼3回程度

週1∼2回程度

週3∼4回程度

利用 あり 利用環境あり 利用 あり 利用環境あり

 不 明

担任クラスの授業利用できる該当機器がない 機器はあるが使用していない 年に数回 月1∼3回程度 週1∼2回程度 週3∼4回程度 ほとんど毎日 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 30 代(167 人) 16 ∼ 29 歳(144 人) 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 支援校 支援級 通常級 テレビ受像機 録画再生機 パソコン タブレット端末 プロジェクター 電子黒板 実物投影機 (OHC,教材提示装置, 書画カメラなど) デジタルカメラ・ デジタルビデオカメラ ラジオ・CDラジカセ インターネット テレビ受像機 録画再生機 注2 パソコン タブレット端末 プロジェクター 電子黒板 注3 実物投影機 (OHC,教材提示装置, 書画カメラなど) デジタルカメラ・ デジタルビデオカメラ ラジオ・CDラジカセ インターネット 担任クラスの 授業に利用できる 該当機器がない 無回答 機器はあるが 利用していない 年に数回 週3∼4回 程度 月1∼3回 程度 ほとんど毎日 週1∼2回 程度 担任クラスの 授業に利用できる 該当機器がない 利用頻度 無回答 機器はあるが, 利用していない 週1∼2回 程度 週3∼4回 程度 年に数回 程度 ほとんど 毎日 月1∼3回程度 注1 9% 5 17 19 13 11 20 7 63% 74% 25%  20 15 15 46 42 29 29 64 45 32 52 26 20 19 30 67 51 36 58 13 12 9 13 27 9 11 16 24 11 13 17 5 14 50 76 46 36 27 40 60%  59 58 45 79 78 74 63 89 84 83 81 51 51 50 51 93 87 85 86 37 34 39 33 65 51 55 49 75 70 73 66 67 78 85 89 77 75 75 70 6 4 9 13 18 17 26 8 50 67 11 7 12 14 20 14 16 7 10 9 21 30 14 6 6 4 12 9 16 25 18 5 11 5 16 8 14 24 21 6 5 6 17 8 13 16 13 12 16 4 5 5 9 7 9 8 49 7 4 3 5 9 12 12 49 7 8 8 14 20 16 16 15 4 6 7 15 24 20 9 14 5 7 8 16 27 21 9 8 6 5 3 9 21 26 12 16 7 2 6 14 1 11 26 15 26 9 5 15 37 15 19 7 3 2 7 16 28 25 15 5 2 2 6 1 19 24 38 8 8 4 4 10 30 22 16 6 21 16 15 18 17 6 3 3 11 12 16 25 16 7 8 5 49 12 16 7 6 5 3 3 9 37 12 16 10 5 5 5 9 12 19 26 19 6 3 6 3 23 5 18 61 7 3 2 3 1 1 7 16 61 8 7 2 6 6 10 18 45 6 2 4 10 25 51 7 3 2113 6 17 25 36 8 16 7 9 14 20 16 11 6 64 77 65 77 50 65 59 74 84 90 79 84 83 89 67 80 36 44 33 45 56 80 30 54 56 78 15 33 15 31 31 49 17 42 30 56 66 83 88 93 80 87 85 91 65 81 72 81 77 86 89 94 85 90 12 5 16% 0 35 32 8 214 13 0 39 30 11 12 12 00 44 31 11 222 9 0 31 41 14 114 8 34 33 14 6 1 1 32 8 2 0 0 35 14 9 11 27 0 0 46 16 10 23 2 4 0 34 24 13 16 5 7 11 26 24 7 4 10 1 13 4 2 4 23 7 4 39 7 9 21 5 2 51 8 9 22 6 8 29 10 9 4 23 6 11 25 43 6 5 2 8 3 2 3 31 8 3 2 38 11 9 31 4 2 40 10 21 4 6 9 38 12 5 112 4 25 56 7 4 11 7 1 1 111 2 4 22 2 56 10 30 4 51 10 2 3 20 55 11 3 23 7 13 39 29 6 1111 11 11 6 42 37 12 45 2 7 34 10 2 3 9 33 40 11 0 0 00 0 0 00 0 0 024 18 51 19 6 11 1 10 59 19 11 60 12 17 11 3 13 49 22 13 0 0 0 0 000 0 4 62 26 7 1 12 2 64 12 11 35 45 4 6 9 14 35 14 7 7 13 3 8 17 5 8 11 25 27 3 4 12 2 16 5 3 3 25 9 3 35 5 8 6 23 2 49 6 9 23 6 8 28 7 7 4 2 6 11 23 31 19 5 1 3 4 1 1 2 21 6 4 40 16 8 4 19 2 48 16 9 5 11 19 30 20 10 全日制

(8)

注1:グラフ右の「利用あり」は,「ほとんど毎日」から「年に数回程度」までの合計,「利用環境あり」は, 「担任クラスの授業に利用できる機器はあるが,利用していない」まで含めた合計である。 注2:「録画再生機」は,VTRやDVDレコーダー,DVD 機能とハードディスクを内蔵している録画機, ブルーレイディスクレコーダーなどを含む。 注3:「電子黒板」は,電子情報ボードやインタラクティブホワイトボードなど,書き込みやタッチして 操作ができる大画面のものも含む。 ト端末」(理科)であった。 調査実施年度等が異なるため厳密な比較は できないが,高等学校では「テレビ受像機」 「電子黒板」「実物投影機」「デジタルカメラ・ デジタルビデオカメラ」については小学校や中 学校ほどの利用環境はなく,授業での利用も 少ない傾向がうかがえた。 【インターネットの動画環境】 図表には示していないが,インターネット環 境については,動画視聴のスムーズさについて も調べている(「問題なく視聴できる」「時々ス ムーズに視聴できないことがある」「スムーズに 視聴できないことが多い」の中から選択回答)。 いずれの教科でも動画を「問題なく視聴でき る」教師は授業でのインターネット利用が可能 な教師の半分に満たない状況(39 〜 48%)で, 小学校・中学校とも同様の課題があることが 明らかになった。 ( 2 ) 授業での生徒のメディア機器利用 続いて,各教科の教師が授業中,生徒にメ ディア機器を利用させているかどうかについて 調べた結果を紹介する(図3)。 4つの機器のいずれかひとつでも生徒に利 用させている教師の比率は,最も多い理科で 22%,最も少ない国語で15%であった。いず れの教科の場合も,生徒に利用させている教 師が多いのは「パソコン」と「タブレット端末」 であるが,全般的にみて,ここに挙げた教科 の授業では,小・中学校と比べて,生徒に積 極的に利用させているとはいえない。ただし 高等学校には今回取り上げた以外の教科も多 数あり,特に「情報」の授業ではコンピュー ターを扱うため,メディア機器を生徒自身が 利用する場合もあると考えられる。 授業中,生徒にメディア機器を利用させて いる教師の特性を調べてみると,年代や男女

 不 明

担任クラスの授業利用できる該当機器がない

機器はあるが使用していない

年に数回

月1∼3回程度

週1∼2回程度

週3∼4回程度

利用 あり 利用環境あり 利用 あり 利用環境あり

 不 明

担任クラスの授業利用できる該当機器がない 機器はあるが使用していない 年に数回 月1∼3回程度 週1∼2回程度 週3∼4回程度 ほとんど毎日 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 外国語 国語 社会 理科 30 代(167 人) 16 ∼ 29 歳(144 人) 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 外国語 国 語 社 会 理 科 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 支援校 支援級 通常級 テレビ受像機 録画再生機 パソコン タブレット端末 プロジェクター 電子黒板 実物投影機 (OHC,教材提示装置, 書画カメラなど) デジタルカメラ・ デジタルビデオカメラ ラジオ・CDラジカセ インターネット テレビ受像機 録画再生機 注2 パソコン タブレット端末 プロジェクター 電子黒板 注3 実物投影機 (OHC,教材提示装置, 書画カメラなど) デジタルカメラ・ デジタルビデオカメラ ラジオ・CDラジカセ インターネット 担任クラスの 授業に利用できる 該当機器がない 無回答 機器はあるが 利用していない 年に数回 週3∼4回 程度 月1∼3回 程度 ほとんど毎日 週1∼2回 程度 担任クラスの 授業に利用できる 該当機器がない 利用頻度 無回答 機器はあるが, 利用していない 週1∼2回 程度 週3∼4回 程度 年に数回 程度 ほとんど 毎日 月1∼3回程度 注1 9% 5 17 19 13 11 20 7 63% 74% 25%  20 15 15 46 42 29 29 64 45 32 52 26 20 19 30 67 51 36 58 13 12 9 13 27 9 11 16 24 11 13 17 5 14 50 76 46 36 27 40 60%  59 58 45 79 78 74 63 89 84 83 81 51 51 50 51 93 87 85 86 37 34 39 33 65 51 55 49 75 70 73 66 67 78 85 89 77 75 75 70 6 4 9 13 18 17 26 8 50 67 11 7 12 14 20 14 16 7 10 9 21 30 14 6 6 4 12 9 16 25 18 5 11 5 16 8 14 24 21 6 5 6 17 8 13 16 13 12 16 4 5 5 9 7 9 8 49 7 4 3 5 9 12 12 49 7 8 8 14 20 16 16 15 4 6 7 15 24 20 9 14 5 7 8 16 27 21 9 8 6 5 3 9 21 26 12 16 7 2 6 14 1 11 26 15 26 9 5 15 37 15 19 7 3 2 7 16 28 25 15 5 2 2 6 1 19 24 38 8 8 4 4 10 30 22 16 6 21 16 15 18 17 6 3 3 11 12 16 25 16 7 8 5 49 12 16 7 6 5 3 3 9 37 12 16 10 5 5 5 9 12 19 26 19 6 3 6 3 23 5 18 61 7 3 2 3 1 1 7 16 61 8 7 2 6 6 10 18 45 6 2 4 10 25 51 7 3 2113 6 17 25 36 8 16 7 9 14 20 16 11 6 64 77 65 77 50 65 59 74 84 90 79 84 83 89 67 80 36 44 33 45 56 80 30 54 56 78 15 33 15 31 31 49 17 42 30 56 66 83 88 93 80 87 85 91 65 81 72 81 77 86 89 94 85 90 12 5 16% 0 35 32 8 214 13 0 39 30 11 12 12 00 44 31 11 222 9 0 31 41 14 114 8 34 33 14 6 1 1 32 8 2 0 0 35 14 9 11 27 0 0 46 16 10 23 2 4 0 34 24 13 16 5 7 11 26 24 7 4 10 1 13 4 2 4 23 7 4 39 7 9 21 5 2 51 8 9 22 6 8 29 10 9 4 23 6 11 25 43 6 5 2 8 3 2 3 31 8 3 2 38 11 9 31 4 2 40 10 21 4 6 9 38 12 5 112 4 25 56 7 4 11 7 1 1 111 2 4 22 2 56 10 30 4 51 10 2 3 20 55 11 3 23 7 13 39 29 6 1111 11 11 6 42 37 12 45 2 7 34 10 2 3 9 33 40 11 0 0 00 0 0 00 0 0 024 18 51 19 6 11 1 10 59 19 11 60 12 17 11 3 13 49 22 13 0 0 0 0 000 0 4 62 26 7 1 12 2 64 12 11 35 45 4 6 9 14 35 14 7 7 13 3 8 17 5 8 11 25 27 3 4 12 2 16 5 3 3 25 9 3 35 5 8 6 23 2 49 6 9 23 6 8 28 7 7 4 2 6 11 23 31 19 5 1 3 4 1 1 2 21 6 4 40 16 8 4 19 2 48 16 9 5 11 19 30 20 10 全日制

(9)

56 JUNE 2018 別による差は顕著ではなく,図 2に挙げたよう なメディア機器を積極的に利用している教師 が,生徒自身にも利用させていることがわかる (データ表示は省略)。 「タブレット端末」については,授業中の生 徒の利用は1割以下と現時点では限定的である ためデータは参考値ではあるが,利用している クラスでの利用平均台数は 30 台を超えており, そこでは1人 1台を用いた授業が行われている 様子がうかがえる。 また,教師の授業での「タブレット端末」利 用が公立校よりも私立校で多い点にはすでに 触れたが,生徒に利用させている教師の比率 も私立校のほうが高く(社会科以外では有意 差あり),利用可能なタブレット端末の平均台 数も多い(国語以外)という結果が得られた。 ( 3 ) 授業におけるメディア教材利用の傾向 これまでみてきたようなメディア環境の中で, 2017年度に各教科の授業で教師はどのような メディア教材をどの程度利用していたのであろ うか。この点について調べた結果を示したの が図4(58 〜 59 ページ)である。全体を俯瞰 すると,メディア教材の特性と教科による利用 特性という観点で整理することができよう。 【メディア教材の利用特性】 ま ず「1. NHK 高 校 講 座 ま た は NHK for Schoolの放送番組あるいはウェブサイトの動 画などのコンテンツ」「2.「1」以外のNHKの 放送番組【NHK一般番組】」「3. NHK 以外の 放送番組」の3 項目をみてみると,理科と社会 の授業を中心に利用されていることがわかる。 中学校の場合と同様に,NHKの学校教育向 け番組以外に,NHK が一般視聴者向けに放 送している『NHK スペシャル』等の番組が利 用されているという特徴がある(NHK 関連の 番組やウェブサイト利用の詳細については後 述,62ページ)。 続く3 項目,「4.「1」以外のインターネット上 のコンテンツや動画,静止画【「1」以外のネッ ト上のコンテンツ】」「5. 指導者用のデジタル教 科書」「6.「5」以外のパソコン用教材」は,理 科と外国語での利用が多く,社会と国語での 利用は少ない。図 2 でみたとおり,理科と外国 語では教師が授業中に「パソコン」「プロジェ クター」「インターネット」を利用することが多い が,このような教材を利用していることがわか る(57ページの自由記述回答も参照)。 そして,すべての教材の中で最も特徴的な 傾向を示したのが「8.ラジオや CDなどの音声 教材」で,外国語教師の 67%が授業で利用し ており,その半数を超える38%は“週 3 回以 図 3 授業で生徒に利用させているメディア(複数回答) A∼Dまでのいずれかで生徒の利用あり タブレット端末 デジタルカメラ・デジタルビデオカメラ 電子黒板 パソコン A ∼ Dまでの いずれかで 生徒の利用あり D. タブレット   端末 C. デジタルカメラ・ デジタル ビデオカメラ B. 電子黒板 A. パソコン 14% 10 10 4 3 3 4 5 9 10 22 17 19 15 7 8 1 1 1 9 理 科(n=576) 社 会(n=578) 国 語(n=607) 外国語(n=578) 生徒利用クラスにおける 利用可能な タブレット端末の平均台数 (n値が小さいので参考データ) 理 科 32台(n=51) 社 会 32台(n=33) 国 語 37台(n=93) 外国語 32台(n=51) 全日制

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上利用”していることがわかる。教科書に準拠 した教材が存在していることもあって,ほぼ 毎回の授業で利用している教師が多いためと いえよう。また,外国語ほどではないが,国 語の授業でも,朗読 CD 等の音声教材の利用 が 39%あり,言語系の教科における音声教材 利用の傾向がうかがえる。 「7.市販のビデオ教材やDVD 教材」と「9. 独 自に撮影したり,編集したりしてあなたや,ほ かの先生が作成した教材」の2 項目は,国語 教師の利用が少なめの傾向はあるものの,他 のメディア教材に比べると教科による利用差が 小さい。 【教科別の利用特性】 続いて,教科別のメディア教材利用の特徴を 整理してみよう。図 4に示した 9 項目のいずれ か1種類でも2017年度の授業で利用した教師 の比率が最も高いのは外国語(86%)で,以下 理科(76%),社会(69%),国語(63%)と続く。 各教 科の授業で利用が多い上位 3 項目を みていくと,理科では,「2. NHK一般番 組」 「4.「1」以外のネット上のコンテンツ」「9. 自作 《メディア教材の利用に関する自由記述》 理科教師 ・パワーポイントを用いた説明で実験等の映像教材を利用 する。教科書データなどをパワーポイント内に入れるこ とで効率的に説明でき,グループ活動の時間を取り入れ ることができるようになった。      【20代男性】 ・普段の授業では,教室にプロジェクターとスマホを持ち 込み,教材や資料を投影しながら授業を進めている。          【30代男性】 ・板書事項をパワーポイントで作りプロジェクターでスク リーンに投影する。       【40代男性】 ・授業内容に関した動画やクリップをタブレットとプロジェ クターを使って見せている。       【30代女性】 ・デジタル教科書を使いやすく加工して利用している。 【50代男性】 社会科教師 ・スマホとプロジェクターを接続して,ウェブ検索を中心 に活用。      【20代男性】 ・テジタル教材の素材やこれまで独自に撮影した写真や動 画等を編集して,パワーポイント等のプレゼン用ソフト で教材を作成している。         【40代男性】 ・パワーポイントのスライドにリンクを貼る形式で,動画 等をタイムリーに視聴させている。    【50代男性】 ・生徒各自のスマホでアプリを使い,『10min. ボックス 公 民』の「日本国憲法」を活用。      【40代女性】 国語教師 ・板書の時間短縮のため,文法事項をまとめたものをパ ワーポイントで提示している。       【20代男性】 ・朗読テープや CD を活用し,小説教材や漢詩教材を聴覚 で捉えさせている。       【50代男性】 ・漢詩や古文を動画や CDで解説しているものを,導入と してプロジェクターとiPad,パソコンを利用して,黒板 に投影して使った。       【50代男性】 ・百人一首の導入教材として TV アニメ『ちはやふる』を視 聴させ,関心・知識につなげている。   【40代男性】 ・作品や作者についての理解を深めるために,関連した放 送番組を録画しておき,教室のテレビや情報処理教室で 視聴させている。      【50代男性】 ・単元ごとに NHK for School で導入を行う(『伊勢物語』 『大鏡』など)。ICTパソコンで教材の本文を提示。解説 をパワーポイントで提示していく。 【40代女性】 ・CD は朗読を味わいながら想像力を広げるために, 導入 部分での利用が多い。DVD 教材はまとめとして視野の 拡大に役立つように利用している。 【50代女性】 外国語教師 ・教科書付属の CD を使用してリスニング・リーディング 力の育成。       【20代女性】 ・教材 CD は毎時間利用,DVD 教材は授業の導入時など に視聴覚室で使用。       【50代男性】 ・CD は音読活動で使用。板書の代わりに自作資料をスク リーンに映して使用。YouTube 等の動画もよく使ってい る。      【30代男性】 ・YouTube や自分で録画したテレビ番組を,文化的背景 を学ぶために生徒に視聴させている。    【20代女性】 ・TED 等のプレゼンテーションを見せ,英語で表現するこ とへの興味関心を持たせるよう,取り組んでいる。 【40 代男性】 ・授業はデジタル教科書を最大限に活用。動画等は授業 の導入や参考資料として活用。      【40 代女性】 全日制

(11)

58 JUNE 2018 図 4 授業で利用しているメディア教材の利用頻度(2017 年度) (100%=全教師)

 不 明

年に数回程度

月1∼3回程度

週1∼2回程度

週3回以上

23% 39 50 60 53 8 9 11 21 33 48 46 38 46 11 23 47 20 27 23 23 27 43 80 37 46 6 7 9 A. C. D. E. G. H. F. あなたや,ほかの 先生が作成した 教材〈自作教材〉 都道府県で 配布されるものや 市販のビデオ教材 やDVD教材 「G」以外の, パソコン用教材 指導者用の デジタル教科書 I. J. 「E」以外の インターネット上の コンテンツや動画, 静止画 〈ネット上のコンテンツ〉 NHKデジタル教材 ラジオやCD などの音声教材 NHK以外の放送番組 B. 「A」以外の NHKの放送番組 NHK学校放送番組 1. 2.「1」以外のNHKの放送番組 【NHK一般番組】 4.「1」以外のインターネット上の コンテンツや動画,静止画 【「1」以外のネット上のコンテンツ】 7. 市販のビデオ教材やDVD教材 【市販ビデオ教材】 9. 独自に撮影したり,編集 したりしてあなたや, ほかの先生が作成した教材 【自作教材】 8. ラジオやCDなどの音声教材 3. NHK以外の放送番組 5. 指導者用のデジタル教科書 6.「5」以外のパソコン用教材 NHK高校講座・ NHK for Schoolの放送番組 あるいはサイト上のコンテンツ 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級  (この項目は調査の選択肢に含めていない)  支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 3回以上 1∼2回週 数回程度年に 利用頻度無回答 程度 1∼3回 程度 25% 8 11 41 1 112 4 1 12 11 1 6 2 4 2 3 1 0 00 00 0 0 7 1 7 2 9 19 13 6 2 6 1 8 19 14 6 8 6 1 3 9 10 10 1 23 12 13 10 8 3 2 3 1 4 6 5 5 3 13 2 10 28 3 0 5 12 3 21 7 16 2 5 11 1 5 19 18 4 16 10 4 2 6 14 2 5 12 7 9 3 5 5 2 4 5 9 6 4 12 4 10 16 2 4 12 24 4 31 20 4 14 10 20 3 32 13 8 19 8 11 9 6 4 3 1 3 12 12 11 2 利用 あり 25%  12 7 1 31 29 9 6 14 16 5 4 31 18 17 33 27 9 6 19 19 7 7 13 28 32 18 22 3 10 39 67 31 29 20 24 利用 あり 25%  12 7 1 31 29 9 6 14 16 5 4 31 18 17 33 27 9 6 19 19 7 7 13 28 32 18 22 利用 あり 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 週3回 以上 週1∼2回程度 月1∼3回程度 数回程度年に 利用頻度無回答 2 3 8% 12 0 12 5 4 0 111 12 2 3 8 17 2 4 3 9 6 4 7 9 4 3 5 7 1 5 1 1 16 1 26 5 2 3 3 1 10 3 3 4 6 3 5 17 6 5 5 14 3 22 12 7 3 5 9 38 15 7 7 0 111 5 0 1114 0 112 3 0 12 4 20 0 0 4 1 35 0 0 0 4 15 1 1 0 0 112 3 0 0 12 4 2 1 0 5 2 1 0 00 1 5 0 00 00 00 8 1 0 00 00 0 4 26 1 1 5 22 1 0 0 0 000 0 9 000 0 3 000 0 5 000 0 0 2 3 10 17 0 2 4 11 0 0 全日制

(12)

教材」(いずれも31%),社会では「7. 市販ビデ オ教材」(32%),「2. NHK一般番組」(29%), 「9. 自作教材」(29%)で,それぞれ 3 割程度の 教師に利用されていることがわかる。 国語では,メディア機器の利用と同様,全 般に他の教科に比べてメディア教材の利用が 少ないが,その中での上位 3 項目は「8. 音声教 材」(39%),「9. 自作教材」(20%),「7. 市販ビ デオ教材」(18%)である。  そして外国語では「8.音声教材」(67%)が 4 教科の各種メディア教材利用の中で際立って 高い値を示して第1位で,以下「4.「1」以外の ネット上のコンテンツ」(33%),「9. 自作教材」 (24%)と続く。  授業におけるメディア教材利用の教科別特 性をまとめてみると,第一に,理科・社会では 映像系教材の利用が中心で,国語・外国語で は音声教材のウエイトが高い点が特徴といえ る。ただし後者においても,目的に応じてテレ ビ番組やビデオ教材,ネット上の動画コンテン ツ等の映像系教材を利用している教師がいる ことは,自由記述(57ページ)にも表れている。 そして,「9. 自作教材」がいずれの教科でも 上位 3 項目までに登場していて,利用頻度も一 定程度みられる点も注目される。パワーポイン トに動画のリンクを貼りつける等の工夫も含め て,自身の授業で使いやすい教材の作成が進 められている様子がうかがえる。 ( 4 ) メディア教材の利用場面と 教師が重視する教育効果 表 3 は,図 4で挙げたようなさまざまなメディ ア教材を利用することが多い授業の場面につ いて,教師に尋ねた結果である。「1. 授業の導 入として利用する」「2. 授業の展開で利用する」 「6. 教科書や資料集,板書を補う形で利用す る」が,各教科の上位 3 位までに挙がっている が,その順位は担当教科によって異なる。国 語と外国語の教師の場合は,「1. 授業の導入で の利用」(それぞれ 46%と60%)が他の項目を 引き離して第1位で,これは小学校(2016 年 度,1 〜 6 年担任教師調査)や中学校(2015 年度,理科・社会科教師調査)とも共通の結 果である。これに対して,高校の理科教師では

 不 明

年に数回程度

月1∼3回程度

週1∼2回程度

週3回以上

23% 39 50 60 53 8 9 11 21 33 48 46 38 46 11 23 47 20 27 23 23 27 43 80 37 46 6 7 9 A. C. D. E. G. H. F. あなたや,ほかの 先生が作成した 教材〈自作教材〉 都道府県で 配布されるものや 市販のビデオ教材 やDVD教材 「G」以外の, パソコン用教材 指導者用の デジタル教科書 I. J. 「E」以外の インターネット上の コンテンツや動画, 静止画 〈ネット上のコンテンツ〉 NHKデジタル教材 ラジオやCD などの音声教材 NHK以外の放送番組 B. 「A」以外の NHKの放送番組 NHK学校放送番組 1. 2.「1」以外のNHKの放送番組 【NHK一般番組】 4.「1」以外のインターネット上の コンテンツや動画,静止画 【「1」以外のネット上のコンテンツ】 7. 市販のビデオ教材やDVD教材 【市販ビデオ教材】 9. 独自に撮影したり,編集 したりしてあなたや, ほかの先生が作成した教材 【自作教材】 8. ラジオやCDなどの音声教材 3. NHK以外の放送番組 5. 指導者用のデジタル教科書 6.「5」以外のパソコン用教材 NHK高校講座・ NHK for Schoolの放送番組 あるいはサイト上のコンテンツ 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級  (この項目は調査の選択肢に含めていない)  支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 支援校 支援級 通常級 3回以上 1∼2回週 数回程度年に 利用頻度無回答 程度 1∼3回 程度 25% 8 11 41 1 112 4 1 12 11 1 6 2 4 2 3 1 0 00 00 0 0 7 1 7 2 9 19 13 6 2 6 1 8 19 14 6 8 6 1 3 9 10 10 1 23 12 13 10 8 3 2 3 1 4 6 5 5 3 13 2 10 28 3 0 5 12 3 21 7 16 2 5 11 1 5 19 18 4 16 10 4 2 6 14 2 5 12 7 9 3 5 5 2 4 5 9 6 4 12 4 10 16 2 4 12 24 4 31 20 4 1 4 10 20 3 32 13 8 19 8 11 9 6 4 3 1 3 12 12 11 2 利用 あり 25%  12 7 1 31 29 9 6 14 16 5 4 31 18 17 33 27 9 6 19 19 7 7 13 28 32 18 22 3 10 39 67 31 29 20 24 利用 あり 25%  12 7 1 31 29 9 6 14 16 5 4 31 18 17 33 27 9 6 19 19 7 7 13 28 32 18 22 利用 あり 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 理 科 社 会 国 語 外国語 週3回 以上 週1∼2回程度 月1∼3回程度 数回程度年に 利用頻度無回答 2 3 8% 12 0 12 5 4 0 111 12 2 3 8 17 2 4 3 9 6 4 7 9 4 3 5 7 1 5 1 1 16 1 26 5 2 3 3 1 10 3 3 4 6 3 5 17 6 5 5 14 3 22 12 7 3 5 9 38 15 7 7 0 111 5 0 1114 0 112 3 0 12 4 20 0 0 4 1 35 0 0 0 4 15 1 1 0 0 112 3 0 0 12 4 2 1 0 5 2 1 0 00 1 5 0 00 00 00 8 1 0 00 00 0 4 26 1 1 5 22 1 0 0 0 000 0 9 000 0 3 000 0 5 000 0 0 2 3 10 17 0 2 4 11 0 0 全日制 2017年度の授業で,1 〜 9のいずれか1種類でもメディア教材を利用した教師の比率: 理科76%,社会69%,国語63%,外国語86%

図 5 NHK 学校教育サービスの利用
図 6  「アクティブ・ラーニングの視点」にたった授業の実施状況 全日制 (n=576) (n=578) (n=607) (n=578) (n=83) (n=154) (n=150) (n=187) (n=78) (n=145) (n=149) (n=204) (n=78) (n=120) (n=166) (n=240) (n=81) (n=120) (n=199) (n=175)(n=443)(n=132)(n=486) (n=91)(n=282)(n=324)(n=285)(n=293)理 科社 会国 
表 13 「アクティブ・ラーニングの視点」にたった    授業の実施時に利用しているメディア環境 ン用教材」 「11. 学習者用のデジタル教科書」の 4 項目,社会で「11
図 7 授業外メディア活用 (複数回答) 図 8 今後,授業で利用したいメディア (複数回答) 多かった。 「1.」で挙げられた番組名で多かっ たのは理科『NHK スペシャル』,社 会『歴史秘話ヒストリア』,国語『ク ローズアップ現代』,外国語『ラジオ 英会話』などであった。「2.」で挙げら れたウェブサイトやコンテンツは,外 国語で「TED」 12) や「スタディギア for  EIKEN」 13) ,理科,社会,国語では「ス タディサプリ」 14) , 「YouTube」であっ た。「3.」で挙げられた

参照

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