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PARCO CO., LTD. PARCO 27 CO., LTD. 27 CONTENTS PARCO Road to the Opening of Shizuoka PARCO see page 2 5 see page 6 Success in the Five-Year Medium-ter

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(1)
(2)

CONTENTS

「静岡

PARCO

オープンへの道のり

Road to the Opening of Shizuoka PARCO

CEO

メッセージ 

Open for the Future

08

CEO

インタビュー

10

グループの事業概況

16

ショッピングセンター事業

18

店舗紹介

24

専門店事業

26

総合空間事業

27

その他の事業

28

経営体制

29

コーポレート・ガバナンス

30

CSR

への取り組み

32

役員紹介

34

会社概要

35

店舗一覧

36

会社概要/沿革

38

組織図/

HP

のご案内

39

株式の状況

40

財務セクション

41

2006

年度財務報告

42

財務諸表

50

パルコグループ主要各社経営推移

55

02

中期経営

5

ヵ年計画達成への道のり

Success in the Five-Year Medium-term

Management Plan - The Road Ahead

06

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see page

将来見通しに関する注意事項 この「会社案内」は、投資家の皆さまへの情報提供のみを目的としたものであり、当社の株式ならびにいかなる商品・サービスの販売等を目的と して提供されるものではありません。本レポートにおける将来予想に関する記述につきましては、目標や予測に基づいており、確約や保証を意 味するものではありません。また、将来における当社の業績が、現在の当社の将来予想と異なる結果になることがある点を認識された上で、ご利 用ください。本資料は、投資家の皆さまがいかなる目的にご利用される場合においても、各位のご判断とご責任においてご利用されることを前

(3)

静岡

PARCO

 =

静岡「進」空間

07

3

15

日オープン

所在地 静岡市葵区紺屋町6番地7 交通 JR静岡駅北口徒歩3分 建物規模 地上8階 地下1階 売上目標額 11,000百万円 投資額 約4,000百万円 延床面積  約30,000m2 店舗面積 約22,000m2

浦和

PARCO

公共と商業の機能が豊かに融合した

エリア最大級の施設

07

年秋オープン予定

所在地 さいたま市浦和区東高砂町地内 交通 JR浦和駅東口 建物規模 地上7階 地下1階(当社使用部分) 売上目標額 19,500百万円 予定投資額 約4,000百万円 延床面積 約65,000m2

仙台

PARCO

(仮称)

仙台の新しいランドマーク

08

年初秋オープン予定

所在地 仙台市青葉区中央一丁目2番地 交通 JR東北本線仙台駅西口 建物規模 地上9階 地下1階(当社使用部分) 売上目標額 15,000百万円 予定投資額 約13,000百万円 延床面積 約24,000m2

(4)

to the Opening

「静岡

PARCO

」オープンへの道のり

MARKETING

静岡市の中心市街地 静岡駅 松坂屋 伊勢丹 御 幸 り 紺屋町名店街 出店決定 政令指定都市への出店を 推進していたパルコと、百 貨店が撤退したあとのテ ナントを探していたビル オーナーとの意見が一致 したこと、駅前で活気のあ る商店街に面している立 地であり、マーケットに本 格的な専門店ビルがない などのことから出店を決 定しました。 静岡PARCO 静岡準備室設立 マーケット分析 静岡県の中心に位置する静岡駅は交通の結節点でもあり、 駅前の中心市街地は県内でも最も活気ある商業エリアを形 成しています。静岡駅の地下通路整備や紺屋町再開発事業 が進むなど、今後も継続して発展し、高い吸引力を持つ街と して成長していくことが期待できます。

株式会社パルコは、

2007

3

15

日に、

PARCO

と名のつく店舗としては

10

年ぶりとなる新店、

「静岡

PARCO

を出店いたしました。

静岡の街に、

「新」

しく

「進」

化した商業空間、

静岡

「進」

空間の誕生です。

「静岡

PARCO

のオープンに向

けて当社が歩んできた

11

ヵ月の軌跡は、パルコのユニークなビジネスモデル

を活かし、

“訪れる人々を楽しませ、テナントを成功に導く、先見的、独創的、

かつホスピタリティあふれる商業空間の創造”を目指す道のりでした。

市場調査 静岡に欲しいテナントにつ いて、静岡市中心市街地や インターネット上でアン ケートを実施し、出店テナ ント選定に役立てました。 「静岡PARCO」の商圏

基本商圏 静岡県中部121万人・44万世帯

広域商圏 静岡全県380万人・137万世帯 静岡市

(5)

of Shizuoka PARCO

PLANNING

DESIGNING

基本コンセプト策定

「静岡

PARCO

=

静岡「進」空間

静岡駅前という、幅広い層の人々が訪れる立地を活かし、ファッションだ けでなく雑貨やカルチャー、食、ビューティーといった多様なニーズに対 応する幅広いジャンルのテナントを導入。大人の男女からヤングまで幅広 い年齢層の方にご利用いただける店舗構成とし、新しいライフスタイルを 静岡の街に提案することを基本コンセプトとしています。 ビルコンセプト策定

買い回りが楽しい、パルコのゾーニング

パルコでは、アイテムごとの単純なフロア構成をしていません。 関連する商品やライフスタイルごとに幅広いアイテムを各フロア に入れ込む編集方法で、より興味が深まったり買い回りが楽しかっ たりということに重点を置く、従来からパルコが目指してきたゾー ニング手法を用いています。 建築デザインコンセプト策定

全てが新しく、明るい、開放的な「進」空間

静岡市の玄関口にふさわしい、街を華やかにする明るいランドマークとして親しみのあるデザ インを追求。シンプルで飽きのこない、本物志向の快適空間の創造を実現しました。 外装・内装ともに全面的に一新し、「静岡PARCO」という空間の魅力を最 大限に発揮させるデザインを取り入れ、全く新しい環境で快適なお買い物 を楽しんでいただけます。 「静岡PARCO」は、街の発展とともに、常に魅力ある商業施設へと変化し、 静岡の街づくりに貢献していきます。 それぞれの拠点を、「光」をテーマにイメージ エントランス エスカレーター横吹抜け 7Fデッキ B1F 吹抜け 建築デザイン–内装

(6)

DESIGNING

OPERATION

テナント選定 「静岡PARCO」は、パルコ独自の視点で生活全般にわたる テーマを編集したテナント構成を提案します。静岡初出店 となるマーケット待望の人気大型店舗、新しい業態を提案 する店舗などが登場。幅広いアイテムにわたってそれぞれ の分野のNo.1や本格派を集積することにより、お買い物や お食事などの体験を通じてお客さまに楽しさや満足を提 供します。 テナント選定においては、マーケットへのアンケート調査 の結果、「ロフト」「タワーレコード」「フランフラン」などが 上位に位置しており、既存店での取り組み法人が中心でした。 さらに、新店出店のタイミングで新規取り組み法人も拡大 しています。 オープン日が正式決定 151店舗の出店 テナントがすべて決定 フロアコンセプト策定

多くのアイテムが関連し合い、ビル全体の買い回りの

楽しさによって新しいライフスタイルが発見できる、

新しい商業施設

ファッションはテイストで分類し、それぞれの感覚に合った雑貨や身回品を配置。 エスカレーターのまわりには店舗を配置せず、高さに規制を設け、全体を見渡せる ようにするなど、開放感を演出しています。 7F8F 飲食と雑貨を中心とした わかりやすくインパクト のあるフロア 1F∼6F ファッション中心のフロア B1F フードと雑貨の店舗を集 め た「 デ リ チ カ 」を 導 入 し、紺屋町地下街からの 宣伝・プロモーション 「静岡PARCO」を多くの人に知っていただくため、オープンの半年以上前からさまざまな プロモーション活動を行いました。 地元の人々への知名度を上げるため、地元商店街との打ち合わせを密に行いながら、紺屋 町商店街のフラッグ、「静岡PARCO・インフォメーションカフェ」、小梳神社ライブなどの ティザーキャンペーン※を地域とともに行いました。 ※先行宣伝。紹介する商品や内容などを具体的に示さず、少しずつ明らかにしていく手法

3F LADIES’ FASHION BEAUTY レディスファッション&ビューティー 4FLADIES’ FASHION INTERIOR

レディスファッション&インテリア 5F MEN’S LADIES’ FASHION/SPORTS   メンズ&レディスファッション/スポーツ 6F FASHION VARIETY SERVICE/EVENT SPACE

ファッションバラエティ&サービス/イベントスペース 7F SOUND RESTAURANT

サウンド&レストラン

8FSHIZUOKA PARCO LOFT」 静岡パルコロフト

2F LADIES’ FASHION SHOES/INTERIOR/RESTAURANT  レディスファッション&シューズ/インテリア/レストラン

1F LADIES’ MEN’S FASHION/CAFE レディス&メンズファッション/カフェ 

B1F FOOD ZAKKA DELI CHIKA」 フード&ザッカ   両替町通り側1Fファサード 光の演出を施し、昼と夜の表情がドラスティック に変化するゲート 建築デザイン–外装

ティザーキャンペーン

「いまからパルコを、

ごいっしょに。

篠山紀信氏撮影による「静岡PARCO」ポスター正月広告モデル大募集 (応募総数500名・最終選考29名・3名選抜)県内在住の女性を募集、 制作したポスターは全国のパルコで一斉掲出

(7)

オープニング告知自転車 マスコミ・ 関係者向け内覧会 プレビューデイ オープン前のキャンペー ン期間中に「PARCOカー ド」にご入会いただいた方 をご招待し、いち早く「静 岡PARCO」を体験してい ただくプレオープン日を 設けました。オープン前か ら2,500名の方が行列し、 一足先にパルコを体験し ました。 グランドオープン

3

15

日のグランドオープンには、平日にもかかわらず

2,000

名の

お客さまにお並びいただくほどの盛況ぶりでした。

プレビューディ、グランドオープン合わせて

50,000

名のお客さま

にご来場いただきました。

オープニングセレモニー 競争力強化のために 開店準備においては、宣伝・建築・内装デザイン・オープン警 備・バックヤード整備などあらゆる面で関連セクションと 連携し進めてきました。 テナント従業員や社員が使用する休憩室を設置し、働きや すい環境づくりに努めました。 テナント従業員に対する研修はオープン前から事前研修と して実施しました。その後も年間カリキュラムを設定して 継続的に行っています。 オープンノウハウの伝承は、「静岡PARCO」の大切な業務と して与えられています。オープンまでの11ヵ月間の軌跡に ついては店長会や本部の部長への報告などを行いました。 これからも「静岡PARCO」は… 「静岡PARCO」のコンセプトである、静岡「進」空間を意識し て運営を行い、広域集客、お客さまの滞在時間の延長、客数 アップ、リピート、そして魅力ある環境と空間を提供できる 「PARCO」であり続けます。 お客さま一人ひとりが「PARCO」へ行けば何かある、と感じ ていただけるような店舗となるとともに、「静岡PARCO」に は今何があるか、どういうシーンに使うことが可能か、など をこまめに発信していきます。 さらに演劇、音楽、映画のいずれかにご招待 体験内容をWebで紹介。ペアで5組10名 パルコの演劇「ゴルフ・ザ・ミュージカル」静岡公演 パルコのハウスカード<PARCOカード> 入会キャンペーンスタート 「静岡PARCO」ホームページ開設 4本連続映画試写会を開催 550組1,100名の新規<PARCOカード>会員ご招待 「静岡PARCO・インフォメーションカフェ」 2006年10月20日∼1月14日 エンタテインメント企画 綾戸智絵コンサート静岡公演 2007年1月18日(木)静岡市民文化会館大ホール

(8)

257,625 262,408266,645 300,000 1,742 4,006 4,503 6,000 8,079 8,879 9,594 12,000 04 05 06 09 04 05 06 (年度) 目標 09 (年度) 目標 目標 04 05 06 09 (年度)

中期経営

5

ヵ年計画達成への道のり

「戦略的店舗グルーピング政策」の推進 •「ストア by ストア」による基幹店舗の拡充強化に加え、「戦略的店舗グルーピング政策」を主軸 とするオペレーション手法を取り入れ、テナントと“企業対企業”の取り組みを強化する。 •店舗のテーマ別・アイテム別グルーピングにより、マーケットニーズに呼応した「オリジナル 商品体制・新業態提案・革新的ゾーニング」を実現し、競合との差別化促進・客数拡大を図る。 政令指定都市を中心とした出店開発 •政令指定都市における未出店地区を中心に、新規および既存施設の転換も含めた出店開発を 促進。開発においては土地からはもちろん、居抜き物件の獲得、M&A、マスターリースなどあ らゆる手段を活用する。 プロパティマネジメント事業の推進 •商業施設の不動産投資ニーズの高まりを背景に、所有者、運営者両方の立場から物件へのアプ ローチを推進。新たな開発スキームの創造を図る。 新たな開発スキームへの挑戦 •新たな開発スキームの一環として、商業施設を中心としたアセットマネジメント業務などに挑戦する。 コンテンツ活用事業の拡大 株式会社パルコエンタテインメント事業局 •演劇部門 「PARCO劇場」だけでなく、外部/地方の他劇場における公演プロデュースの拡大を図る。 また、公演のDVD制作・販売/脚本の書籍化など2次利用ビジネスを拡大する。 •映像部門 単館映画館の運営だけでなく、映像ソフトにおける権利ビジネスへの参入を図る。 ビルマネジメント事業の強化と新規事業の展開 株式会社パルコスペースシステムズ •ビルマネジメント事業の強化とともに、コールセンタービジネスなどの新規事業の展開を推進する。 積極的な出店による業容拡大 株式会社ヌーヴ・エイ •「PARCO」外への出店比率を高め、140店舗体制への新規出店政策を計画するなど、積極的な 業容拡大を図る。

売上高

(百万円)

経常利益

(百万円)

当期純利益

(百万円)

2

1

2

1

2

3

商業施設運営力と

開発力の強化

新規ビジネスの

育成と挑戦

周辺ビジネスの

深耕拡大

1

推進テーマ

(9)

3.0 6.2 6.5 8.2 目標 04 05 06 09 (年度)

Ahead

The

ROE

(自己資本当期純利益率) (%) •テーマ性・提案性のある改装による基幹店舗の拡充・強化に加え、「戦略的店舗 グルーピング政策」による地方店舗の、本部主導での改装で上昇基調に転換   2006年度改装実績  改装規模:511区画、約52,000m2実施(うち新規ショップ243区画)  改装効果:売上前年ゾーン対比122.2% • 2007年3月15日、静岡市内の中心地に「静岡PARCO」をオープン • 2007年秋、さいたま市浦和駅前に「浦和PARCO」オープン予定 • 2008年初秋、仙台駅前に「仙台PARCO(仮称)」オープン予定 • 2007年4月開業の「ノースポート・モール」のプロパティマネジメント業務受託開始

• PARCO (Singapore) Pte Ltdが運営受託するシンガポール市の複合商業施設「CENTRAL」、

プランニング・テナントリーシング業務推進(2007年1月第1次オープン) •合弁会社「株式会社ジャパン・リテール・アドバイザーズ」が「ノースポート・モール」の アセットマネジメント業務受託開始 • 2007年3月、「ルテアトル銀座 by PARCO」の運営開始 •映画権利ビジネス・コンテンツの2次利用ビジネスへの取り組み •コールセンター事業の取引先企業数は9社、店舗数は1,610店舗(2007年2月28日現在) •積極的なスクラップ&ビルド、新業態へのトライアルを実施し、108店舗に拡大(2007年2月28日現在) • 2007年4月、「PARCO」テナントを中心に構成するインターネットショッピングモール 「PARCO-CITY」スタート

2

1

2

1

2

3

1

これまでの取り組み・成果

(10)
(11)

私たち株式会社パルコは、経営理念である、「訪れる人々を楽しませ、テナントを 成功に導く、先見的、独創的、かつホスピタリティあふれる商業空間の創造」の実 現を目指し、ショッピングセンター事業を核に専門店事業、総合空間事業などを 展開しています。経営理念の実現とパルコグループのさらなる企業価値の増大を 図るため、

2005

年度に中期経営

5

ヵ年計画を策定、以後計画を積極的に推進し、 「商業施設運営力と開発力の強化」、「新規ビジネスの育成と挑戦」そして「周辺ビ ジネスの深耕拡大」をテーマに“守り”から“攻め”への転換を図っています。 中期経営

5

ヵ年計画の

2

年目を終えた

2006

年度(

2007

2

月期)まで、計画は順 調に進捗しています。連結売上高は、「

PARCO

」を運営するショッピングセン ター事業、時計や眼鏡などの専門店を運営する専門店事業が伸長し、

2,666

45

百万円(前年同期比

101.6%

)と

2

期連続の増収、営業利益は、

97

56

百万円(前 年同期比

107.4%

)、経常利益は

95

94

百万円(前年同期比

108.1%

)、当期純利 益は

45

3

百万円(前年同期比

112.4%

)となり、利益面についても

2

期連続で過 去最高益を確保することができました。また、

2006

年度の年間配当は

13

円とな り

2

円の増配、

2007

年度においても

1

円の増配により年間

14

円を予定しており、

3

期連続の増配となります。 今後の成長戦略としては、

2007

3

15

日に「静岡

PARCO

」をオープン、また、

2007

年秋の「浦和

PARCO

」、

2008

年初秋の「仙台

PARCO

(仮称)」の開店準備 を進めています。現在まで培ってきたショッピングセンター事業のノウハウを 集積し、

10

年ぶりとなる新しい「

PARCO

」のオープンをきっかけに、より一層の 企業成長をとげられるものと考えています。このような取り組みを進めることで、

2007

年度の連結売上高は

2,900

億円になる計画であり、中期経営

5

ヵ年計画は 順調に進捗していくものであると考えています。 私は、パルコにとって最も重要な経営資源であり、常に磨きをかけなくてはいけ ない資産は“人財”であると考えています。新店オープンの計画が具体化してい く中で、社員のモチベーションが高まり、全社へ波及していくという現象が起き ています。これは人財育成の大きなチャンスであり、

2007

年度以降継続的に取 り組むべき重要なテーマです。経営理念の実現を目指し、新店オープンのノウハ ウの蓄積や人財のさらなる育成を図り、企業価値の向上、さらにはステークホル ダーへの貢献につなげていきます。

2007

6

月 代表執行役社長

CEO

(12)

CEO

インタビュー

Q 1.

まずは、パルコの相対する小売市場の現状について、 伊東社長の見方を教えてください。 パルコが属する小売セクターという業界を分析する上で、よく引き合いに出され る個人消費や消費者物価指数などは、ここ

1

2

年は景気の回復が雇用面にも順調 に波及したようで、賃金の改善などを背景に底堅く推移しています。しかし、少子 高齢化による人口の減少傾向が一段と明確化してくるなど、市場の拡大は難しい 状況であり、百貨店からコンビニエンスストアに至るまでの多くの小売業が恒常 的なオーバーストアという問題に直面しています。各小売業態が全国展開を目指 して拡大路線を進めてきた結果、同一エリアに同じような商業施設が複数存在し ているのが現状で、各社は差別化の難しい店舗の対応に迫られています。現代の消 費者はショッピングに対する考え方が合理的で、例えば

100

円ショップと高級ブ ランド、どちらの店でも買い物をするというように、消費者が商業施設を使い分け る時代になっているのです。

Q 2.

そのような厳しい市況の中、業界全体、そしてパルコの対応は? 一つの街に業種・業態のバラエティが求められる時代でもあり、各小売業態は店舗 過剰という飽和市場においてできるだけ大きなパイを獲得するために、合従連衡 による勝ち残りを目指して業界再編が始まっています。また、それに伴い国内にお ける商業施設の閉鎖も数多く見られます。こうした中で既存の商業ビルを 「

PARCO

」として開発・再生させたものが、今回の「静岡

PARCO

」です。常に新しい 情報の発信地である「

PARCO

」は、遡れば「大分

PARCO

」や「千葉

PARCO

」も既存 物件を取得しての開発でした。このように業態転換をして新店を開発するノウハ ウを、私たちは十分に持っています。また大都市圏に新規に出店を計画しても、 そのマーケットには既存「

PARCO

」に出店しているテナントが既に出店している というケースも多く見られます。しかしパルコは、

PARCO

ブランドにこだわらな い商業施設として展開する方法をとることもできます。これがプロパティマネジ メントと言われるもので、今後パルコがさらに進めていくべき分野です。 大型小売業を代表するのは百貨店ですが、最近ではカテゴリーキラーと呼ばれる 白物家電や靴、紳士服などが

MD

から外れ、売れるものだけを残した売り場構成 に変化する傾向にあり、本来の品揃えの良い、自主

MD

が強みという姿ではなく なってきているように思います。では百貨店がどのような施策を展開しているのか? というと、小規模ながらも売れる売り場の集積を郊外や地方都市に出店する、食品 や家具など一つの売り場を独立させて個別に出店するなど、従来の百貨店の考え 方を覆す新たな展開に取り組んでいます。後者の取り組みに関しては、当社の施設 でも「ひばりが丘

PARCO

」にクイーンズ伊勢丹が既に出店し、

2007

年秋にオープ ンする「浦和

PARCO

」には大丸が出店予定です。 ※MD(マーチャンダイジング): MDは顧客が求める商品を適時・適量・適価で売り場に投入することで、 売上と利益を確保するための取り組み

A.

A.

(13)

0 500,000 1,000,000 1,500,000 2,000,000 2,500,000 0 5 10 15 20 25 1,422,911 15.49 17.33 18.91 19.33 20.39 19.79 11.38 1,433,250 1,477,541 1,438,326 1,351,093 1,332,851 1,315,740 ■ 全小売業総売上高

全小売業総売上高に占める SC 総売上高シェア

Q 3.

流通業界の再編時代において、パルコの誇れる優位性とは? それは私たちの知的財産と、一つひとつのショッピングセンターという業態その ものです。パルコが有している知的財産とは、「人財」にほかならないと言って差し 支えないと思います。社員一人ひとりが持っている業務知識や、創造力が結集した ものこそがパルコらしさであり、そうした財産を身につけた人財が企業価値向上 のキーマンとなるのです。 私たちの運営するショッピングセンターは、テナントビルということもあり、収益率 があまり高くありません。しかし、自身で在庫を持たないためにリスクが低く、収益に おける高い安定性が特長です。さらに、業界動向として明確なことは、小売業界 の売上高のうちショッピングセンターの占める割合は年々増えており、消費者が大 型店舗で購買する傾向も強まっていることから、我々のような業態は中長期的な 成長が見込まれます。競合する業態はたくさんありますが、ビジネスモデルや、 都心部を中心とした出店方針、テナントとの「イコールパートナー主義」はパル コ独自のものです。パルコのビジネスモデルはマーケティング、プランニング、 デザイニング、オペレーションといった商業施設の運営にかかわるトータルな プロデューシング力で、これは

30

年にわたって商業ディベロッパーとして商業 施設の運営を行ってきた中で培ったグループの総合力です。「テナントとはとも に成長していくためのパートナーである」との認識の下、互いの信頼関係を構築 し合い、それがテナントの、ひいてはパルコの利益に結びつくのです。 今後、小売市場自体の大幅な拡大は見込めませんが、さらなる魅力の追求や販売 チャネルの多様化により、パルコの優位性を高めていきます。また財務上の観点か らも、私たちパルコはリスクを恐れず積極的に戦略を展開できる健全性と安全性 を備えた企業となってきており、ノウハウを活かしたプロパティマネジメント事 業などショッピングセンター「

PARCO

」以外の事業拡大にも挑戦していきます。  (億円) (%) 1991年 1994年 1997年 1999年 2002年 2004年 2006年

A.

小売市況とショッピングセンターの全体売上シェアの推移 経済産業省「商業統計調査」、(社)日本ショッピングセンター協会「SC白書2007」より作成

(14)

118.4 119.3 116.7 135.7 122.2 0 50 100 150

Q 4.

現在推進中の中期経営

5

ヵ年計画について、 進捗状況はいかがですか。 私が社長に就任し、まず着手したのがグループの再編と財務体質の強化でした。 それらがひと段落し、本業への経営資源の集中により収益の拡大を図りパルコ の競争力を高めるために策定したのが、

2009

年度を最終年度とする中期経営

5

ヵ年計画です。 今期

2

年目を終了し、数値面については非常に順調にきていると実感しています。

2006

年度においては経営目標として掲げている売上高、経常利益、当期純利益が、 期初の業績予想を上方修正し、さらにそれを凌ぐ結果となりました。利益について は過去最高益をマークしました。事業面では相次ぐ新規出店の実現が間近に迫る など、成長に向けての施策が開花し始めています。

Q 5.

計画を達成するための三つの推進テーマの具体的成果、 ならびに今後の方向性をお聞かせください。 「商業施設運営力と開発力の強化」

「戦略的店舗グルーピング政策」の推進

政令指定都市を中心とした出店開発

2006

年度の商業施設の運営力強化策の結果としては、「戦略的店舗グルーピング 政策」に基づくテーマ性・提案性を持った売り場編集による

52,000m

2の改装が功 を奏し、既存の

18

店舗中

11

店舗の売上高が前年度よりも増加しました。特に改装 区画については、売上高前年対比

122.2%

と、売り場の新陳代謝による効果が見ら れました。また、出店企業との商品戦略にまで踏み込んだ取り組みの深耕や雑誌な ど外部企業とのタイアップを含めた充実した営業企画の実施、そして、顧客戦略の 柱として名称・デザインを刷新した「

PARCO

カード」会員数拡大が、既存店の堅調 な売上高を底支えしました。「

PARCO

カード」の新規獲得会員数は計画よりも約

35%

の増加になりました。  (%) 2002年度2003年度2004年度2005年度2006年度

A.

A.

改装区画売上高前年比推移

(15)

札幌PARCO 仙台PARCO (2008年初秋開店予定) 広島PARCO 大分PARCO  熊本PARCO 宇都宮PARCO 新所沢PARCO 浦和PARCO (2007年秋開店予定) ひばりが丘PARCO 吉祥寺PARCO 津田沼PARCO 千葉PARCO 池袋PARCO 渋谷PARCO 調布PARCO 厚木PARCO 静岡PARCO (2007年3月15日開店) 名古屋PARCO 大津PARCO 心斎橋PARCO 松本PARCO ○ 政令指定都市 □ その他の都市 ■ 基幹店舗 ■ 新規店舗 ■ その他の店舗 店舗の運営については各店舗をそれぞれの特性ごとにグルーピングし、各特性に 合ったオペレーションを展開するという「戦略的店舗グルーピング政策」に基づい た運営手法を取り入れています。つまり、「

PARCO

」というブランドイメージを支えて いる基幹店舗については、ある程度のコストをかけブラッシュ・アップに取り組み、 他の店舗については本部主導により基幹店舗の成功例をモデルとして波及させる などのオペレーションに変えていくということです。実際に、基幹店と呼ばれる 池袋、渋谷、札幌、調布、名古屋、広島の

6

店舗に対して、全社改装面積の約半分、改装 投資額の約

6

割を投下しています。逆に、地方都市の店舗では本部主導により、出店 企業との取り組みの拡大、改装業務のスピードアップを実現するとともに、従来単 独店舗では難しかった大規模ゾーン改装を実現させています。 開発力の強化については、政令指定都市を中心とした都市部への出店戦略の一環 として、静岡県静岡市で百貨店閉店後の建物をリニューアルし、「静岡

PARCO

」とし て

2007

3

15

日にオープンしました。

2007

年秋開業予定の「浦和

PARCO

」、

2008

年初秋開業予定の「仙台

PARCO

(仮称)」については、開業に向けた業務を 推進中です。 新店の開店が次々と具体的になった一方で、不採算店舗については経営的な見地か らスクラップに踏み切りました。「岐阜

PARCO

」は、

2006

8

20

日をもって営業 を終了しました。さらに、

2008

2

月末をもって、「厚木

PARCO

」を閉店させること も決定しています。

2007

年度は、引き続き既存店の成長をベースに、新規

2

店舗の オープンを加え、徹底した攻めの体制への転換を図ります。「戦略的店舗グルーピン グ政策」や外部企業との積極的なコラボレーションを推進し、

PARCO

ブランドの 強化に努めます。改装についても、基幹店舗を中心に積極的に実施していきます。 政令指定都市を中心とした出店開発状況

(16)

「新規ビジネスの育成と挑戦」

プロパティマネジメント事業の推進

新たな開発スキームへの挑戦 プロパティマネジメントについては、受託物件である「ノースポート・モール」が

2007

4

21

日に開業し、現在プロパティマネジメント業務および当社との合弁 会社によるアセットマネジメント業務を行っております。海外事業については、

PARCO

Singapore

Pte Ltd

が運営受託するシンガポール市内の複合商業施設 「

CENTRAL

」が

2007

1

18

日から順次テナントがオープンしています。 今後この分野では、商業施設の不動産投資ニーズの高まりに応じ、当社の積み上げ てきたノウハウを存分に活かすことができると考えています。

PARCO

ブランドに とらわれることなく、マーケットや立地に適した業態・ブランドで、柔軟な事業展開 を行う考えです。また、新たな海外への進出も視野に入れており、今後アジアの主要 都市への開発を検討していきます。 周辺ビジネスの深耕拡大

コンテンツ活用事業の拡大 (株式会社パルコエンタテインメント事業局)

積極的な出店による業容拡大(株式会社ヌーヴ・エイ)

ビルマネジメント業務の強化と新規事業の展開 (株式会社パルコスペースシステムズ)

2006

年度、エンタテインメント事業は劇場部門におけるオリジナル脚本への トライアルや出版部門のヒットなどにより大きく伸長しました。

2007

3

月か らは「ルテアトル銀座

by PARCO

」の運営を開始しており、今後は渋谷にある 「

PARCO

劇場」との

2

館体制でパルコならではの企画、公演のバラエティアップ、 コンテンツ事業の拡大を図っていきます。 専門店の運営を行う株式会社ヌーヴ・エイも順調に事業を拡大しており、

2007

2

月末時点でトータル

108

店体制となりました。積極的に「

PARCO

」外への出店を 推進してきた結果、「

PARCO

」以外の商業施設への出店比率が

52%

となりました。 特に時計専門店と眼鏡専門店が好調です。今まで

5

業態の展開でしたが、今後店舗 数を増やし常に新しい業態へ挑戦していきます。

2007

年度は、そうした新業態 トライアルを含む新規

15

店舗の出店を計画しています。 総合空間事業の株式会社パルコスペースシステムズ(

PSS

)は、グループ内外の商 業施設や、当社への出店企業からの工事受注増加など、グループ内に頼らない事業 展開を実現しています。なお、

2006

12

21

日にグループ経営の一層の強化、 機動性の向上を目指し、株式交換により同社を当社の完全子会社化を実施しました。

(17)

50

50

%

また、株式会社パルコ・シティは販売チャネルの拡大を図るため、「

PARCO

」各店 に出店しているテナントを中心に構成するインターネットショッピングモール 「

PARCO-CITY

」を

4

25

日にスタートさせました。消費者はさまざまな流通の形 態をうまく使い分けており、現在、日本国内の小売業はパイの取り合いになってい ますが、米国において百貨店が同時に通販を運営し成功を収めた例が数多くある のと同様、「

PARCO

」と「

PARCO-CITY

」の相乗効果を狙えるでしょう。

Q 6.

伊東社長はトップとして、パルコの経営の体制をどのように整え ていますか? 経営構造改革の推進にあたり、コーポレート・ガバナンスの強化は不可欠の要素で あるとの認識から、

2002

年度には執行役員制度を導入、翌

2003

年度には委員会等 設置会社へと移行させました。

2007

年度からは社内取締役と社外取締役を

5

名ず つの同数とすることで、経営における監督機能と執行機能の分離を図り、透明性の 高いガバナンス体制を実現させました。今後は、経営の透明性と説明責任の一層の 強化を目指していきます。 パルコは、

2006

年度から、大規模買付行為に対する事前警告型の買収防衛策を導 入しています。私は、パルコの企業価値を一番高める経営陣が誰なのかの判断は、 市場および株主の皆さまに委ねられるべきだと思っています。ですから当社の防 衛策は、株主の皆さまが適切な判断ができるだけの時間と情報を提供することに 重点をおいています。

Q 7.

将来のパルコの姿をどう描いていますか? このように経営構造改革を積極的に進めてきましたが、

2007

年度からは、ほとん ど未着手であった業務改革に着手していきます。

2

年あまりで内部統制の整備に 取り組み、社内での業務プロセスを洗い出すことにより、改めて自分たちの業務に ついて考える良い機会とするつもりでいます。これは、暗黙知となっているパルコ らしさの明確化、共通認識化の一助となることを狙っており、将来のパルコの強み になると思っています。そしてこれらは、

CSR

CS

、リスクマネジメントといっ た、企業にとって重要なテーマすべてにかかわる業務の見直しにもつながりま す。パルコを支える人材のために、内部統制が機能し、社員からさらに信頼される 会社にしていく方針です。 パルコのような業態にとって人材は最も重要な経営資源であり、人材の育成は当 社の企業価値向上の要です。

2007

年度の新店の開店、そして業務改革というニつ のテーマに取り組むことは当社の知的資産をさらに有効活用することとなり、 将来の競争力の源泉となるでしょう。そうして培った競争力が、現在オープンの 決まっている店舗の後、どのように新たな「

PARCO

」を開発するのか、新規ビジネス を推進していくのかといった課題を具体化し、

10

年後、

20

年後の長期的な成長を 実現する上で貢献してくるのです。

A.

A.

取締役構成比 社内 社外

(18)

0 2000 4000 6000 8000 10000 0 2,000 8,000 6,000 4,000 10,000 2004 年度 2005 年度 2006 年度 0 150 300 450 600 0 150 450 300 600 495 2004 年度 2005年度 2006年度 0 150 300 450 600 0 150 450 300 600 2004 年度 2005年度 2006年度 0 50 100 150 200 0 100 50 150 200 166 2004 年度 2005年度 2006年度 0 50000 100000 150000 200000 250000 300000 0 50,000 200,000 150,000 100,000 250,000 300,000 248,725 0 5000 10000 15000 20000 0 10,000 5,000 15,000 20,000 15,320 15,946 0 5000 10000 15000 20000 25000 30000 0 5,000 20,000 15,000 10,000 25,000 30,000 2004 年度 2005年度 2006年度 2004 年度 2005年度 2006年度 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 0 500 2,000 1,500 1,000 2,500 3,000 2006 年度 2005 年度 2004 年度

グループの事業概況

テナントと一体となって、お客さまに楽しんでいただける商業空間の創造と

グループ内のシナジーの最大化を目指します。

パルコグループの事業は、商業施設「

PARCO

」を運営する「ショッピングセンター事業」を中心に、個性あふれ る専門店を自ら運営する「専門店事業」、内装やビルの管理を行う「総合空間事業」、そして蓄積したノウハウの

IT

による活用事業およびホテルの運営事業を行っている「その他の事業」の

4

事業から構成されています。

4

つ の事業で培ったトータルプロデューシング力を活かし、パルコグループ内のシナジーの最大化を目指すとと もに、グループ以外の市場に向けても力を発揮できる体制を構築し、その拡大に注力しています。 営業利益(百万円)

専門店事業

商業施設への雑貨、食品の各専門店の出店

総合空間事業

商業施設の設備、内装工事、 ビルメンテナンス

その他の事業

ITを活用した顧客コミュニケーション サービスの展開、ホテル運営 2004 年度 2005 年度 2006 年度

ショッピング

センター事業

「PARCO」の開発、経営、管理、運営 売上高(百万円) ※各セグメント別売上高は営業収入を含みます。

(19)

p18

株式会社パルコが担うショッピングセンター事業は、パルコグループ最大の基幹事業です。 株式会社パルコは、商業施設におけるトータルプロデューシング力を強みとし、全国で 「PARCO」を開発・運営。「ストアbyストア」の方針に基づく積極的な改装や集客力の向上を 目的とした大型営業企画の展開などを通じて店舗の競争力の強化を図っています。また、政令 指定都市を中心とした新規物件の開発、アライアンスやM&A、居抜き物件の獲得などによる 新業態開発、プロパティマネジメント(PM)事業の推進など、長年の都市型商業開発の経験 を活かした新たな収益事業の創出を積極的に推進しています。 売上高構成比(%) ショッピング センター事業

85.5

%

専門店事業

5.7

%

総合空間事業

7.8

%

その他の事業

1.0

%

株式会社パルコ

PARCO (Singapore) Pte Ltd

Straits Parco Retail Management Pte Ltd グループ会社 専門店事業は、お客さまのライフスタイル支援をコンセプトに、ファッションパーツのセ レクトショップ5業態の運営を行う株式会社ヌーヴ・エイ、食品を扱う専門店を運営する 株式会社パームガーデンの2社で構成されています。事業全体として一層の経営の効率化、 事業基盤の強化を図っています。株式会社ヌーヴ・エイについては、スクラップ&ビルドに よる店舗数の拡大や既存店の改装を通じ、専門店としての魅力向上を追求。都心のみならず 郊外商圏も視野に「PARCO」外への出店を積極的に推進するとともに新業態にも挑戦し、 各専門店単独での収益拡大を目指しています。 株式会社ヌーヴ・エイ 株式会社パームガーデン 総合空間事業は、株式会社パルコスペースシステムズ(PSS)が担っています。PSSは、商業 空間の企画・デザインから内装工事の設計、施工までを実施する「空間形成事業」とビル環境 を快適に維持するための保守・清掃・警備業務を受託する「ビルマネジメント事業」を中核とし て、商業施設の開発・運営における多彩な事業を展開。「PARCO」における空間デザイン、施設 管理を通じて培った専門的かつ総合的なノウハウ・知見を活かして、「PARCO」外の商業施設 への新規開拓を進めるほか、市場変化を見据えた24時間コールセンター事業など、新規事 業の開発を積極的に進めています。 株式会社パルコスペースシステムズ その他の事業は、株式会社パルコ・シティがWebを活用した情報サービスを提供する事業、 株式会社ホテルニュークレストンがホテルの運営事業を展開。株式会社パルコ・シティは、 小売業ならではのマーケティングノウハウとI Tノウハウを融合したサービスを通じ、 「PARCO」の対顧客コミュニケーション機能の深化を図るとともに、「PARCO」外からの受 注を拡大しています。また、「PARCO」各店に出店している有力企業を中心にインターネッ トショッピングモールを立ち上げました。株式会社ホテルニュークレストンにおいては、 3ヵ所のホテルを運営しています。 株式会社パルコ・シティ 株式会社ホテルニュークレストン

p26

p27

p28

営業利益構成比(%) ショッピング センター事業

88.8

%

専門店事業

5.0

%

総合空間事業

5.5

%

その他の事業

0.7

%

事業の内容

(20)

0 10,000 20,000 30,000 0 3,000 6,000 9,000 238,410 7,257 7,749 8,698 244,884 248,725 ■ 売上高 ■ 営業利益

ショッピングセンター事業

店舗統括局

店舗統括局は、基幹店を中心とした「ストア

by

ストア」政策による既存店の強化・運営支 援と、「戦略的店舗グルーピング政策」を主軸 とする店舗オペレーション手法によってパ ルコとテナント企業間の関係を強化し、店舗 業務全般をサポートしています。 テナント企業との関係を一層深める 店舗統括局では、新規テナント開発・テナン トとの新規事業開発・マーケティング・各店舗 政策・改装プランニングなどを行うとともに、 株式会社パルコスペースシステムズが担当 する店舗の安全管理業務の統括を行ってい ます。

2007

年度は導入

3

年目となる「戦略的 店舗グルーピング政策」をさらに推進し、 新規物件によるテナント企業との関係拡大 を背景に、戦略的成長パートナーとしてテ ナント企業との関係を強めていきます。 局内には「店舗運営担当」「営業開発担当」 「営業政策担当」の

3

担当が置かれています。 ショッピングセンター事業では、株式会社パルコがグループの核となり、 全国の「PARCO」各店舗の運営・新店舗の開発・外部商業施設の業務受託などを手がけています。 店舗統括局・宣伝局・エンタテインメント事業局・店舗企画局・開発局・プロパティマネジメント 局・財務統括局・人事局・総務局の9セクションが連動し、 中期経営5ヵ年計画達成に向けての推進力を生み出しています。 2006年度は、ゾーン改装を含む積極的な店舗改装と営業企画の展開によって、

「渋谷PARCO」「池袋PARCO」「広島PARCO」「名古屋PARCO」など基幹店舗が成長しました。 地方店舗においても、基幹店舗での成功事例に基づいて積極的に改装を推進するなどし、 業績が好調に推移しています。さらにハウスカードの名称を変更してデザインも一新し、 CRMによる集客力の向上、顧客獲得に向けた大型営業企画などを展開しました。 ハウスカードとしての認知度が高まったことも業績の伸びに貢献しました。 その結果、2006年度の実績は、売上高2,48725百万円(前年同期比101.6%)、 営業利益が8698百万円(前年同期比112.2%)となり、売上高、営業利益ともに 前年同期を上回りました。2007年度は中期経営5ヵ年計画の3年目として、既存店舗の強化、 新店舗開店における体制の整備を実施し、 最終年度の目標達成に向けた事業展開を推進していきます。 店舗運営担当 「店舗運営担当」では、テナント企業とともに 成長を目指す「イコールパートナー主義」に基 づき、そのリレーションの維持・発展を進めて います。「静岡

PARCO

」のオープン、

2007

年 秋に予定されている「浦和

PARCO

」のオープ ンにより、「

PARCO

」は全体で

20

店舗体制と なります。これに伴い約

800

社で構成される 「パルコ会」が拡大するため、一層の活性化を 図っていきます。同時に、新店舗については開 店支援体制を確立していきます。また、顧客 に対する

CS

(顧客満足)活動・テナントに対 する

ES

(従業員満足)活動の推進も重点課 題となっています。 営業開発担当 「営業開発担当」では「戦略的店舗グルーピン グ政策」に基づき、テナント企業と各店舗の 成長促進のための有機的連動を実践してい ます。軸となるのはゾーン改装連動、営業企 画連動、人材支援活動連動の

3

テーマ。ゾー ン改装連動は、売場ゾーンの改装を複数店舗 連動して行い、ヒット業態やパルコ未取組業 態、新業態の複数店舗出店を促進。営業企画 連動は、パルコオリジナル

MD

企画やテナント とのコラボレーション

MD

企画などを展開。 人材支援活動連動は、テナント各社の販売ス タッフの募集活動をパルコが取りまとめて 共同募集などを行う施策です。 売上高/営業利益 (百万円) 2004年度 2005年度2006年度 営業政策担当 「営業政策担当」では、グループ特性に合わせ た店舗オペレーションの構築に向けて、消費 者からの視点も交えた施策の立案と実行に取 り組んでいます。中長期的視点に立ち、パルコ として取り組みの浅い業種・業態の研究を 行い、その導入とオペレーション上の活用策 などを戦略化。また、駐車場など店舗の附帯施 設活用策の戦略化などによって、新たな店舗 オペレーションの開発・立案を進めています。 2007年パルコ会定時総会

(21)

宣伝局

宣伝局では、「

PARCO

」のお客さまとのコ ミュニケーションの充実をテーマに、全国 「

PARCO

」の各地でのマーケティングに基 づき、より多くの人に支持され、話題性の高 い宣伝・プロモーションを企画・実行。これに より各店舗の集客アップ・販促活動をバック アップし、ストアブランドの価値向上を実現 しています。 新たな顧客の創造、パルコファンの拡大を 目的に幅広いプロモーション活動を展開 宣伝局では、

TVCF

によるキャンペーン展 開や、営業企画の立案・実行、話題性の高い イベント企画の実施、気候・売れ筋に敏速に 対応する店舗演出プラン、「

PARCO

カード」 を軸にした顧客・ファンづくりなど、幅広い 宣伝・プロモーション活動を展開し、売上に 貢献しています。

2007

年度は、

3

月オープンの 「静岡

PARCO

」に加え、開業を控える浦和店、 仙台店の開店宣伝計画の立案にも注力して います。 局内に「宣伝」「営業企画」の

2

担当を設置。 双方から店舗宣伝を支援し、店舗統括局やエ ンタテインメント事業局との連携も密に、 迅速で効果的なプロモーションを行います。 宣伝担当 「宣伝担当」では、

TVCF

・ポスターなどの広 告媒体から店頭演出・ディスプレイまでの ビジュアル表現をプランニング、これをマス 媒体・パーソナル媒体などの広告計画に乗せ、 ダイナミックに店舗への集客を図るとと もに、企業イメージ・ストアイメージの向 上を行っています。同時に、展覧会などの イベント企画のプロデュース、

IT

メディア の活用、他企業とのタイアップによる多面 的な情報発信など、新しい宣伝施策にも チャレンジしています。 2006夏 「PARCO グランバザール」 2006秋キャンペーン

「WISHING FOR YOU. PARCO」 2007春キャンペーン 「はやい、はやい。PARCO」 〈PARCOカード〉 営業企画担当 「営業企画担当」では、全店共通の営業企画、 プロモーション計画の立案と、各店舗の マーケットに適した具体的なプロモーショ ン活動支援を行います。時流やマーケット の変化に合わせて、営業企画も常に進化さ せる必要があります。全店共通の大型企画 のみならず、各店のフロア単位・アイテム単 位の企画に至るまで、いつも新しいトライ アルを盛り込んで計画しています。その一 方で、「

PARCO

カード」の活用を中心とした

CRM

(カスタマー・リレーションシップ・ マネジメント)により、お客さまにご満足 いただき、再びご来店いただける施策を実行 し続けています。 宣伝局 店舗統括局 開発局 プロパティマネジメント局

PARCO (Singapore) Pte Ltd

PARCO の運営 PARCOの開発 イコール パートナー 主義 テナント テナント テナント 新店 ノウハウの活用 PM事業(外部商業施設の運営受託) 海外案件 接客・販売 ご来店 株式会社パルコ PARCO 既存店 宣伝販促活動 ショッピングセンター事業 ショッピングセンター事業構図 店舗企画局 〈PARCOカード・クラスS〉 1年間、パルコで20万円以上ご利用いただいたお客さまを 翌年の1年間を〈PARCOカード・クラスS〉メンバーズとし てご優待特典を提供しています。 主な特典・・・ 1.パルコでのショッピングやお食事に〈PARCOカード〉を ご利用いただくだけで、1年間お引き落し時に5%OFF 致します。 2.ショッピング&お食事の5%OFFに加え、パルコがいっ そう身近に楽しめる、各店独自のご優待をご用意してお お客さま

(22)

エンタテインメント事業局

エンタテインメント事業局では、パルコの 経営理念に基づき劇場、音楽、映像、出版に おいて多面的で斬新なプロモーション活動 を展開。企業ブランドの向上や店舗への集 客効果を高めるなど、付加価値的、販売促進 的な側面を持ちつつ、収益事業として事業 基盤を固めることを目指しています。 ファッションとエンタテインメントの両輪 でブランド構築 ファッションとカルチャーの両輪の展開を している点がパルコとほかの小売企業との 差別化要因の一つです。エンタテインメント 事業は、カルチャーの面からブランド構築に 大きく寄与している事業だと言えます。

2007

3

月には東京テアトル株式会社から 「ルテアトル銀座」の運営移管を受け、「ルテア トル銀座

by PARCO

」として運営しています。 今後は「

PARCO

劇場」と「ルテアトル銀座

by

PARCO

」の

2

館体制で、よりバラエティに富 んだコンテンツを制作していきます。同時に 地方公演開催や

DVD

販売、書籍の刊行、映画 権利出資、バンドマネジメントなど、さまざ まなコンテンツ展開のビジネス化などを一 層推進していきます。

2006

年度の主な企画

PARCO

劇場」「ルテアトル銀座

by PARCO

」 を活用し多様なコンテンツのプロデュース、 演劇ビジネスの発展拡大に取り組んでいます。 PARCO劇場 2006年の公演 劇場 「PARCO歌舞伎 決闘!高田馬場」 (2006.3) 三谷幸喜と市川染五郎、構想8年、 念願のオリジナル歌舞伎。渋谷の 街を颯爽と駆け抜ける、「PARCO 歌舞伎 決闘!高田馬場」。 PHOENIX〈フェニックス〉 ファッション・映画界からも注 目を集める、フレンチ・ロック シーンの代表格。 CLUB QUATTRO」でのライブ 東京、名古屋、大阪、広島の

4

店舗でチェーン・ オペレーションを展開するライブハウスです。 国内外を問わず新進のバンドや先進的な活 動を行うアーティストを招聘しています。 音楽 「シネクイント」は単独ロードショー館として、 常に魅力ある作品を提供しています。また、 前回観た作品の半券を提示すると窓口料金が

1,000

円になる「チケットリターンシステム」 など、ほかの映画館とは一味異なるサービスで 独自のポジションを確立。「

PARCO

」各店と連 動する形で映画出資にも取り組んでいます。 映像 嫌われ松子の一生 これが平成のシンデレラストーリー! パルコ出版では芸術書・文芸書・実用書を 中心とした書籍、オリジナルのカレンダー など多様な出版活動を展開しています。 出版 御教訓カレンダー 全国公募による傑作パロディーが、

(23)

ルテアトル銀座 by PARCO2006年の公演 「噂の男」(2006.8-9) 福島三郎×ケラリーノ・サンドロ ヴィッチの初顔合わせで贈る、 予測不可能なサスペンス・コメ ディ。いやーな男たちの、いやー なお話。 「フールフォアラブ」(2006.2) 『GO』、『世界の中心で、愛をさ けぶ』、『北の零年』『春の雪』、 の 映画監督、行定勲が舞台初演出! 香川照之×寺島しのぶが壮絶な ぶつかり合いを繰り広げる、 本能剥き出しの男と女の物語。 「美輪明宏版 愛の讃歌」 (2006.4-5) 人を愛するということはこう いうことなのか!!「愛の讃歌」 で知られる、波乱万丈、歌と愛に 生きた世界的シャンソン歌手、 エディット・ピアフの生涯を、 美輪明宏でしか表現できない 愛と歌で描く名作。 「ルーマーズ」(2006.10) 女優・黒柳徹子のライフワーク、 海外コメディシリーズの記念 すべき20回目は、「ローズのジ レンマ」でもおなじみ、喜劇の 王様ニール・サイモンの傑作 「ルーマーズ」。シリーズ第2回 公演として1 9 9 0年に初演、 700回以上も爆笑が起こった という伝説の作品をリニュー アル上演! 「ルテアトル銀座 by PARCO」 座席数750席・ボックス席10 ボックスの「ルテアトル銀座 by PARCO」は、座席数458席の 「PARCO劇場」とは規模やマー ケットの性質が異なります。 この劇場での公演ノウハウを 蓄積し、今後の地方公演に活か していきます。また、DVDなど 二次使用のバラエティの向上 につなげるなど、その存在を十 二分に活用していく方針です。 土屋アンナ モデル・女優・ミュージシャン と幅広く活動するカリスマ的 女性タレント。 マネジメント 専属バンド「モーサム・トー ン ベ ン ダ ー 」「 ア ナ ロ グ フィッシュ」の

CD

制作から コンサート・ツアーの企画 運営までを行うなど、若手 アーティストのマネジメン トやライセンス・ビジネス などにも注力しています。 JAMIE CULLUM〈ジェイミー・ カラム〉 ジャズ・ピアノ界の貴公子と称 される英国の若きシンガー・ソ ングライター。 KONONO No.1〈コノノ・ナンバーワン〉 伝統音楽とアヴァンギャルドが交錯 する、アフリカ・コンゴの轟音人力電 気バンド。 MY CHEMICAL ROMANCE 〈マイ・ケミカル・ロマンス〉 ゴ ス・ラ イ ク な 風 貌 に ポップな楽曲が世界で 大ブレイク中のアメリ カのロックバンド。 さくらん 江戸・吉原遊郭で繰り広げられる極彩色エンタ テインメント! リトル・ミス・サンシャイン 幸せの黄色いバスに乗った落ちこぼれ家族の 奇妙でハートフルなロード・ムービー。

JUST FOR KICKS

世界一クレイジーなスニーカーフリークの ポップドキュメンタリー。 マイクロポップの時代:夏への扉 松井みどり 著 この10年に新しく生まれたアートとは?世界 で活躍する美術評論家松井みどりによる「マイ 文学賞メッタ斬り!2007年版 大森望・豊c由美 著 定番の文学放談や作家中原昌也を迎えた爆笑座 談会など、本読み必読の一冊です。 世なおしトークあれこれ 美輪明宏 著 世の中理不尽だ、腑に落ちないとお考えの皆さ まに、発想の転換とその方法を示す、愛とユーモ

(24)

店舗企画局

組織再編に伴い旧「店舗開発局」を「店舗企画 局」と改称。「浦和

PARCO

」「仙台

PARCO

(仮称)」の開店業務を重点的に担当します。 また、魅力ある商業空間をつくるためのデ ザイン政策立案・ディレクション機能も充実。 「

PARCO

」型新規店の開店準備業務を推進 していきます。 先見的、独創的、ホスピタリティあふれる 商業空間を創造 店舗企画局には「建築企画担当」、「デザイン 担当」、

2 0 0 8

年初秋オープン予定の「仙台

PARCO

(仮称)」のマーケティング、プランニン グ業務を進める「仙台プロジェクト」、

2007

年秋オープンの「浦和

PARCO

」の開店準備 業務を担当する「浦和準備室」の

4

担当が設 置されています。 中期経営

5

ヵ年計画の達成に向けて、新規店 計画のスケジュール遵守と計画売上の確保 を目標としています。また既存店については、 魅力ある商業空間を創造することに加え、 安全で快適な施設環境を維持するためのサ ポートも行っています。 建築企画担当 新規開発物件における建築・設備計画立案、 所有施設の建築・設備関連業務全般を進めて います。特に

2007

年度は「浦和

PARCO

」の 現場施工監理、「仙台

PARCO

(仮称)」の建築・ 設備計画立案、調整を行います。 デザイン担当 店舗環境のデザイン政策の立案・ディレク ション、内装監理業務の全般的な統括、外部 クライアントの空間デザイン関連業務など を手がけています。

2007

年度は、浦和・仙台 の新規

2

店舗における空間演出計画の策定・ 実行を推進します。 仙台プロジェクト 「仙台

PARCO

(仮称)」は本格的なオフィス 棟との複合ビルへの初出店となるので、新 しい開発・運営ノウハウの蓄積を目標の一 つに掲げています。 浦和準備室 「浦和

PARCO

」は、さいたま市の公共施設で ある浦和コミュニティセンター・中央図書館 などの複合ビルで、地下

1

階には百貨店が運 営する食品フロアを導入し、地域密着型のビ ル運営を目指していきます。

開発局

開発局は、旧「店舗開発局」より店舗開発、新規 物件開発機能を独立させて新設されたセク ションです。「仙台

PARCO

(仮称)」以降の新 規物件開発を実行・推進していきます。 新規物件開発を強力に推進 開発局の主要業務は、「

PARCO

」型物件、その 他の新規物件の開発と出店戦略の構築です。 中期経営

5

ヵ年計画における「政令指定都市を 中心とした出店開発」の方針に則り、情報収集 と案件検討、関係者との折衝を行います。局内 には「開発担当」が設置されています。 開発担当 「開発担当」では、新規物件情報の取得、およ び候補物件の出店に関する折衝を行います。 また、候補物件のフィージビリティスタディ (マーケティング調査・分析、基本プラン立案、 事業計画検証)に基づき、その物件を開発し た場合に事業として成り立つかを判断して いきます。このような作業により新規物件の 開発を推進しながら、同時に中期的な出店エ リア・時期・規模・業態・スキームなどについ てのマスタープランを作成していきます。 「仙台PARCO(仮称)」 「静岡PARCO」 「浦和PARCO」 現時点での完成予想図のためデザインは変更になる可能性もあります。

(25)

プロパティマネジメント局

オーナーから受託した不動産の稼働率を高 めて収益アップを図る、不動産価値を高める といったことを目的に、不動産の所有と運営 を分離して運営管理を行うプロパティマネ ジメント(

PM

)。これを手がけているのがプ ロパティマネジメント局です。ショッピング センター事業で培ってきたノウハウを活用 することによって、集客力向上など商業施設 のバリューアップの要望に応え、既存ビジネ スとの相乗効果を目指しています。 不動産流動化を踏まえて 手法・仕組みを開発

2007

4

月開業の「ノースポート・モール」 (横浜市)のオープンに伴い、

PM

業務を開始 しました。また、旧「店舗開発局」のストアプ ランニング担当のコンサルティング業務と 「

Pedi

汐留」の事業管理を統合しました。 不動産の所有・運営の分離、開発証券化、流動 化などについては、ノウハウの蓄積、最も適 切な手法を選択することを重点課題として います。 プロパティマネジメント局には「プロパティ マネジメント担当」「新規事業担当」に加え 「コンサルティング担当」が新たに置かれて います。 プロパティマネジメント担当 「プロパティマネジメント担当」では、

PM

受 託第一号物件「アリオ川口ショッピングセン ター」および「ノースポート・モール」の立ち 上げフォローを担当しながら、次期案件開発 交渉も進めています。 新規事業担当 「新規事業担当」では、

PARCO

ブランドにと らわれない事業開発を推進。「ノースポート・ モール」開業後のアセットマネジメント (

AM

)業務を進めるために合弁会社を設立、

AM

業務にあたっています。 コンサルティング担当 「コンサルティング担当」では、商業施設活性 化のためのコンサルテーションを行ってい ます。現在は

JR

九州の鹿児島ターミナルビル 株式会社、長崎ターミナルビル株式会社、 小倉ターミナルビル株式会社の「アミュプ ラザ」のコンサルティング契約を締結して います。

財務統括局

経営基盤の拡大強化に向けてサポート 財務統括局には、「経理・財務担当」と「事務管 理担当」の

2

担当を設置。年々複雑化する会 計制度に的確に対応し、経営基盤の拡大強化 に向けた

M

A

や新規開発などに対して財 務面からサポートしていきます。 「経理・財務担当」は予算・決算・税務・資金調 達などを担当。透明性の高い経営状況の適正 開示、資産の有効活用など、企業価値の最大 化に貢献しています。「事務管理担当」は全 社の出納業務、各店舗の経理業務を統括・ サポートする業務がメイン。

2007

年度から

2008

年度にかけては、新たに開発したテナ ントのクレジット処理・売上管理用端末を順 次更新、テナントが販売に専念できるようサ ポートしていきます。

人事局

人事諸制度の再構築、人材育成を目指す 人事局は、「人材統括局」から分離・再編さ れました。社員が最大限に能力を発揮する ための労働環境整備をテーマとする「人事 担当」と、次世代の人材育成を担う「教育・ ナレッジ担当」に分かれます。 「人事担当」は、人事制度改革の再編と促進、 業務拡大に向けた適正要員計画の実行等、社 員が働きやすく、成果を発揮できる労働環 境の実現を目指しています。「教育・ナレッジ 担当」は“人財”育成の強化を目標として、 ビジネスの基礎知識を身につける「パルコス キルアップサイト」の運営、中堅社員のキャ リアアップを目的とした研修など、階層別集 合研修の企画・実施などを行っています。 「CENTRAL」イメージ

総務局

中期経営計画達成を支える 総務局は「人材統括局」から機能を分離され たセクションで、「総務・法務担当」と「管財 担当」で構成されています。業務合理化、リス クマネジメントなどの観点から円滑・適正な 業務の遂行を支え、経営理念と中期経営

5

ヵ 年計画達成の原動力となっています。 「総務・法務担当」はリスクマネジメント、 株式関連業務、業務合理化などによる予算の 適正運用と経費削減、法務関連業務、新店の オープン支援業務推進などにあたります。 「管財担当」は、地権者との関係構築と対応、 地権者との契約条件に関する中長期計画策 定と実行、店舗ごとの過去経緯の棚卸と対応 などが主な業務です。

PARCO

Singapore

Pte Ltd

成長する海外市場において ビジネスの拡大を図る

PARCO

Singapore

Pte Ltd

(パルコシンガ ポール社)は、シンガポールを拠点に海外ビ ジネスの積極的な展開を図っています。 国内外で長年培ったショッピングセンター 開発・運営ノウハウを成長の著しいアジア各 国に提供することを主要業務としながら、 グローバル化が進むアジア地域において日 本と各国がさまざまな分野で交流が図れる ような架け橋的な役割も目指しています。 具体的なビジネス展開としては、シンガポー ル市内に

2007

1

月部分開業(ソフトオー プン)した、商業・オフィス・住宅の複合ビル 「

CENTRAL

」の商業部分について、シンガ ポールの不動産開発最大手である

Far East

Organization

100%

子会社である

River

Hub

社と運営受託契約を締結し、日本からの 初登場を含むテナントリーシング、プロモー ション業務、テナント管理を行っています。 今後、さまざまな開発物件が多数予定されて いるアジア地域において、パルコのブランド 力を活かしながらショッピングセンターの 開発・運営事業を拡大する計画です。

参照

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