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級数と概均質ベクトル空間のゼータ関数 佐藤 文広

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(1)

Lectures in

Mathematics 2

Eisenstein

級数と概均質ベクトル空間のゼータ関数

佐藤 文広

(

立教大学理学部

)

1996

5

神戸大学理学部数学教室

(2)
(3)

Eisenstein

級数と概均質ベクトル空間のゼータ関数 佐藤 文広

(

立教大学理学部

)

1996

5

神戸大学理学部数学教室

(4)

Eisenstein Series and Zeta Functions

of Prehomogeneous Vector Spaces

By

FumihiroSATO (Rikkyo University)

[email protected]

May, 1996

Edited and published by

Department of Mathematics

Faculty of Science

KobeUniversity

Rokko,Kobe, 657 Japan

(5)

このノートは

,

神戸大学において

1995

10

16

20

日 にかけて行った 集中講義の講義ノートに加筆

1

訂正を行ったものです

.

講義の主な目的は

,

様々なゼータ関数の関数等式のよって来るところをなるべく 統一的に理解しようという試みの一つの到達点である

\

弱球等質空間の

Eisenstein

級数

"

について解説することでしたが

,

天下り的に弱球等質空間から出発するので

はなく

,

不十分であっても

Riemann

ゼータ関数から始まるゼータ関数の拡張の流 れの中に位置づけて説明するように努力してみました

.

x1 4

までは実際の講義の内容とほとんど同じで

,

早田孝博氏が整理してくだ さったノートによっています

.

多大な労力をかけて現在の形にまで仕上げてくだ さった早田氏に深く感謝いたします

.

一方

,x5

の内容は

,

集中講義では大雑把なプランとしてしか述べられなかったこ とで

,

集中講義の後に行った計算に基づいています

.

この部分はいまだ端緒的な計 算にとどまっているのですが

,

筆者個人にとっては長い間目論んでいたことへの突 破口というべきものであり

,

そのきっかけを集中講義という形で与えていただいた ことは大変ありがたく思っています

.

このことを含め

,

あらゆる面でお世話をいた だいた山崎正教授に御礼申し上げます

.

1996

2

14

佐藤 文広

(6)
(7)

まえがき

v

1.

関数等式を満たす

Dirichlet

級数の系統的構成

1

2. Riemann

ゼータから概均質ベクト ル空間のゼータへ

6

2.1.

局所関数等式

{Riemann

のゼータ関数の場合

{ 6

2.2.

概均質ベクトル空間

8

2.3.

ゼータ関数の定義

11

2.4.

概均質ベクトル空間のゼータ関数

(

関数等式と解析接続

) 14

3. Epstein

ゼータ関数から

Eisenstein

級数へ

22

3.1. Epstein

のゼータ関数

22

3.2. Selberg

Eisenstein

級数

24

3.3.

不定値二次形式の

Eisenstein

級数

25

4.

弱球等質空間の

Eisenstein

級数

32

4.1.

弱球等質空間の

Eisenstein

級数

32

4.2.

収束と解析接続

34

4.3.

関数等式

35

4.4. C

sph

(w;z)

の解釈

38

5. Rankin-Selberg

法との関係

42

5.1.

ゼータ積分と

Eisenstein period 42

5.2. Eisenstein period

の正則化:具体例

46

参考文献

53

(8)
(9)

このノートでは

,

関数等式を満たす

Dirichlet

級数(ゼータ関数)を組織的に構 成する方法を

,

拡張のステップを順次追っていく形で紹介する

.

題材を紹介するための出発点として

,Riemann

のゼータ関数

(s)= 1

X

n=1 1

n s

(Res>1) (1)

から始めよう

.

定理

1.1 (Riemann, 1859). (i) (s)

C

全体に有理型関数として解析接続 され

, (s01)(s)

C

全体で正則

.

(ii) b

(s)= 0s=2

0(s=2)(s)

とおくと

,

b

(10s) = b

(s) (

関数等式

)

(2)

が成り立つ

.

Riemann

1859

年の論文

[22]

には二つの証明が載っている

.

Riemann

の第一証明

.

2sin(s)0(s)(s)=i Z

C (0z)

s01

e z

01 dz (3)

に基づいて積分路を動かすことで証明される

.

ただし

C

は 図

1

の積分路であ る

.

x 0

1.

積分路

C

Riemann

は第一証明の結果として得られた関数等式の対称性に注目して

,

対称性

の根拠のより鮮明な次の証明に導かれた

.

(10)

Riemann

の第二証明

.

この証明はテータ級数を用いる

.

(z)= 1

X

n=01 e

in 2

z

(Imz >0) (4)

をテータ級数とする

.

次の式はよく知られている

(Jacobi).

(01=z)= r

z

i

(z) (

テータの変換公式

):

(5)

これを使うと

,

b

(s)= Z

+1

0 x

s=201

(ix)01

2

!

dx

= Z

1

0

(...)+ Z

+1

1

(...)

= Z

1

1 (x

s=201

+x

(10s)=201

)

((ix)01)

2

dx+ 1

s(s01) : (6)

右辺は全ての複素数

s

において意味を持ち

,s 7!10s

で不変である

.

定理はこれ からすべて導かれる

.

十九世紀を通じて

Dirichlet

L

関数

,

二元二次形式のゼータ関数

,

代数体の

Dedekind

ゼータ関数などが導入されてきたが

,

二十世紀の初頭になると

,

テータ

公式を用いる第二証明の拡張がいろいろなゼータ関数の関数等式の証明に利用さ れるようになる

.

2.

ゼータ関数の一般化の歴史 古典的ゼータ関数

Riemann(1859)

Epstein (1903/07) -

(図3)

Hecke

(Dedekindゼータの 関数等式の証明, 1917)

(量指標のL関数,1918/20)

Hey (単純環のゼータ,1929)

Siegel (不定値二次形式のゼータ,1938/39)

M. Sato (概均質ベクトル空間のゼータ,1960)

?

Hamburger (関数等式での

Riemann ゼータの特徴付け,1921)

Wilton (Ramanujan's1のL関数,1923)

?

Hecke (保型形式のL関数,1936)

@

@

@ R

?

Langlands (保型L関数)

Epstein

ゼータ関数の場合を見てみよう

.

(11)

Epstein

のゼータ関数

(1903).

簡単のため

,

正値二次形式として

x21 +x

2

2

+111+x 2

n

を考える

.

m (s)=

X

(n1;...;nm)2Z m

nf0g

1

(n 2

1

+111+n 2

m )

s

(Res>m=2) (7)

Epstein

のゼータ関数という

. bm(s)=0s0(s)m(s)

とおくと次が成り立つ

.

b

m

m

2 0s

= b

m (s):

(8)

証明

.

証明は

Riemann

の第二証明の類似でできる

.

すなわち

,

b

m (s)=

Z

1

0 x

s01

((ix) m

01)dx

= Z

1

1 (x

s01

+x

(m=20s)01

)((ix) m

01)dx+

m=2

s(s0m=2) : (9)

これより解析接続

,

関数等式が導かれる

.

2

において

Riemann

から

Siegel

までを古典的ゼータ関数と言うことにしよ

.

古典的ゼータ関数から

Hecke

の保型形式の

L

関数への矢印は

,

関数等式の根 拠を

(5)

のような変換公式の存在に求め

,

その一般化を目指す方向である

.

すなわ ち

,

保型形式

'(z)= 1

X

n=0 a

n e

2niz=N

; '

0 1

z

=6

z

i

k

'(z) (10)

が与えられたとき

, Mellin

変換によって保型形式の

L

関数が得られると考えるの である

.

一方

,

古典的ゼータ関数から概均質ベクトル空間のゼータ関数への矢印はベク トル空間上の不変式に対してゼータ関数が得られるとみる見方での一般化である

.

ここで不変式と言うのは古典的なゼータ関数の場合

,

ゼータ関数

Riemann Epstein Dedekind Hey Siegel

不変式

x

二次形式

Nk=Q(x) reduced norm

二次形式

であり

,

こういうふうに「良い多項式」があればゼータ関数ができる

,

という理解

の仕方での一般化である

.

この場合のテータの変換公式はただの

Poisson

の和公

式であると理解する

.

(12)

さらに図

2

にはまだ現れていないが

, Epstein

のゼータ関数の一般化に

Selberg

Eisenstein

級数がある

. Eisenstein

級数は

,

ゼータ関数とも保型形式ともみるこ とができるが

,

ここでは「対称空間上の放物型部分群の作用による不変式のゼータ 関数」という見方をとることにする

.

さて

,

関数等式を持つ

Dirichlet

級数をまとまって作る方法は

,

だいたい以上の 三通りにまとめられるが

,1

まず

, x2

において古典的ゼータ関数から概均質ベクト ル空間のゼータ関数への発展について説明する

.

また

,

この節では概均質ベクトル 空間のゼータ関数の構成法を概均質多様体に拡張して述べている

.

この拡張自体 は自明なものであるが

,

このノートの全体を通じて重要である

.

次に

x3

では

,

古典的ゼータ関数の第三の拡張の方向である

Epstein

のゼータ関 数から

Selberg

による

SLn(Z)

Eisenstein

級数への一般化

,

および

,

その不定値 二次形式への一般化を紹介する

.

ここでの

Eisenstein

級数の取り扱いは

,Langlands

流のものではなく

,

積分表示に基づいた

Riemann

の第二証明の流れをくむもので ある

.

上で

, Eisenstein

級数を

\

「対称空間上の放物型部分群の作用による不変式の

ゼータ関数」とみる

"

と述べたが

,

基礎になる等質空間を対称空間と限らなけれ ば

,

実は概均質ベクトル空間のゼータ関数も「放物型部分群の作用による不変式の ゼータ関数」とみることができるのである

.

この見方に立つと概均質ベクトル空 間のゼータ関数と

Eisenstein

級数をともに含むより広いゼータ関数の族(弱球等 質空間の

Eisenstein

級数)が見えてくる

(p. 24

の図

3

参照

). x4

では

, GLn

が作 用する弱球等質空間についてこのことを説明する

.

最後に

x5

では

,

弱球等質空間 の

Eisenstein

級数を

Langlands

Eisenstein

級数の周期の正則化として得る方法 を簡単な例によって解説する

.

この方法は

non-cupidal

な保型形式(現在の場合に は定数関数にすぎないが)に対する一種の

Rankin-Selberg

法であるとみることが できる

.

このノートでは

,

保型

L

関数については扱わない

.

しかし

,

一言だけ注意を述 べておこう

.

古典的なゼータ関数がことごとく保型

L

関数と考えられることを想 起するならば

,

概均質ベクトル空間のゼータ関数と

Langlands

の保型

L

関数との

1

Hasse-Weilのゼータ関数は関数等式を持つと期待されているが,(少なくともこれまでは)関 数等式の証明は保型 L 関数に帰着することによってなされるので, ここでは関数等式を満たす

Dirichlet級数の構成法の中に入れていない.

(13)

関係はどのようになっているのかと問うことは自然である

.

この問いに対して

,

均質ベクトル空間のゼータ関数を弱球等質空間の

Eisenstein

級数とみる見方と

x5

の議論とを結びつけることにより

,

概均質ベクトル空間のゼータ関数も(

Euler

こそ持たないが)

Rankin-Selberg

法から得られる保型

L

関数の親戚であると主張

することができる

.

2

において

,

保型

L

関数と概均質ベクトル空間のゼータ関

数は古典的ゼータ関数の異なる方向への拡張として説明したが

,

ある意味でその両

者の合流点がここに見えているのである

.

(14)

2

を見ていると

, Riemann

のゼータ関数から概均質ベクトル空間のゼータ 関数への道のりは意外に長いことに気がつく

.

それにはそれなりの理由があり

,

Riemann

の第二証明ではまだあからさまには見えていないもう一つの要素の発見

が必要なのであった

.

それは

, Iwasawa-Tate

の理論

([12], [15, ChapterXIV])

で初 めて明確にされた局所関数等式

(local functional equation)

である

.

2.1.

局所関数等式

{ Riemann

のゼータ関数の場合

{. S(Rn)

Rn

上の急減 少関数の空間

,

すなわち

Rn

上の滑らかな関数で

,

任意の多項式

p(x)

に対し

sup

x

jp(x)@

m

fj<1; @ m

f =

@ m

1 +111+mn

f

@x m

1

1

...@x mn

n (11)

がすべての

m=(m1;...;mn)

に対し成り立つものとする

. '2S(R)

に対し

,

b

'(x) = Z

R '(y)e

2ixy

dy (12)

Fourier

変換とする

. S(R)

Fourier

変換で不変である

. '2S(R)

に対し次の 等式

,

+1

X

m=01 b

'(m)= +1

X

n=01

'(n) (Poisson

の和公式

)

(13)

に基づいて

Riemann

ゼータ関数の関数等式の証明を再定式化しよう

. Poisson

の 和公式より

,

(s) Z

R 2

jxj s01

'(x)dx

= Z

1

0 x

s01 X

n2Znf0g

'(nx)dx

= Z

1

1 x

s01 X

n6=0

'(nx)dx

+ Z

1

1 x

(10s)01 X

m6=0 b

'(mx)dx0 b

'(0)

10s +

'(0)

s

!

: (14)

右辺は任意の複素数

s

で意味を持ち

(s;') 7!(10s;')b

で不変である

. (14)

式の 左辺に現れている積分

Z

R 2

jxj s01

'(x)dx (15)

(15)

(

無限素点における

)

局所ゼータ関数という

.

この積分は

Res > 0

で絶対収束 し

,

さらに

s

の有理型関数として

C

全体に解析接続される

.

ここで

Riemann

の ゼータ関数の関数等式を既知とするならば

,

任意の

'2S(R)

に対し局所関数等式

Z

R 2

jxj s01

b

'(x)dx=2(2) 0s

cos

s

2

0(s) Z

R 2

jxj (10s)01

'(x)dx (16)

が得られるが

,

逆にこの局所関数等式を先に証明することで

Riemann

のゼータ関 数の関数等式の証明が得られる

.

試験関数

'

'(x)=e0x2

と特殊化すると局所関数等式は

(

あらためて証明す る必要はなく

) 0

関数の良く知られた公式となり

,

上の議論は

Riemann

の第二証 明そのものに他ならない

.

この時点では任意の試験関数

'

を導入することの意義は見えにくいが

(

これに ついては

,p. 21,

注意

6

参照

),

それはともかく上記の論法の拡張として

「多項式

p(x), p3(x)

で関数等式

,

Z

jp(x)j s0

b

'(x)dx=(0-

成分

)

Z

jp 3

(x)j 0s

'(x)dx (17)

を満たすものがあると

Poisson

の和公式と組み合わせて

X

x2Z n

;p(x)6=0 1

jp(x)j s

X

x2Z n

;p 3

(x)6=0 1

jp 3

(x)j s

とを結ぶ関数等式ができる」

ことを期待してもよいだろう

.

概均質ベクトル空間の理論は

,

この期待が満たされ るような多項式

p; p3

の求め方を与えるのである

.

参考のために

(16)

の行列式版を掲げておこう

.

一般に

'2S(M(n;R))

に対し

,

局所関数等式は以下のようになる

.

Z

GL(n;R)

jdet(x)j s0n

b

'(x)dx

=2 n

(2)

n(n01)=20ns n01

Y

j=0 cos

(s0j)

2

0(s0j) Z

GL(n;R)

jdet(x)j 0s

'(x)dx:

(18)

ただし

, dx

はルベーグ測度で

,

局所ゼータ関数を定義する積分は

C

全体に有理型

関数として解析接続されたものとして考える

.

(16)

2.2.

概均質ベクト ル空間

.

この小節の内容については

[14]

を参照のこと

.

以下

,

k

を標数

0

の体とし

,k

をその代数閉包とする

.

G

k

上定義された連結線形代数群とし

,V

k-

構造を持つ

k-

ベクトル空間

,

すなわち

,V =Vkkk

なる

k-

ベクトル空間

Vk

が存在するとする

. :G!GL(V)

k

上定義された表現とする

.

定義

2.1. (G;;V)

が概均質ベクトル空間

(prehomogeneousvectorspace,

以下

,

p.v.)

であるとは

,

ある

Zariski-

(G)

軌道

V

内に存在するとき

.

またこ のとき

,S =V 0

を特異点集合と言う

. (G;;V)

k

上定義されているとき

,

特 異点集合

S

も自動的に

k

上定義される

.

定義

2.2. f

V

上の

0

でない有理関数とする

. f

が相対不変式

(relative in-

variant)

とは

,

f((g)x)=(g)f(x) (g 2G; x2V) (19)

なる指標

:G!GL1

が存在するとき

.

定理

2.3 ([14, pp. 5{6]). (i)

相対不変式

f

は対応する指標

によって

(

定数倍 を除いて

)

一意的に決まる

.

(ii) S =S

1 [S

2

[111[S

n

[(

余次元

2

以上の成分

), (

Sj

は余次元

1

の成分

),

S

k

上の既約分解とする

. Sj

の定義方程式を

fj

とおく

:

S

j

=fx2V jf

j

(x)=0g; f

j

k

上既約な多項式

:

(20)

このとき

, fj

は相対不変式で

, k

上定義された任意の相対不変式は

cf

1

1 f

2

2 111f

n

n

(c2k 2

;

j 2Z) (21)

と表される

.

(iii) k

上定義された相対不変式に対応する

G

の指標のなす群を

XV(G)

と表す

.

こ のとき

, XV(G)

f1;...;fn

に対応する指標

1;...;n

で生成される階数

n

の自由アーベル群である

.

また

, x 2

に対し

Gx = fg 2Gj (g)x=xg

と おくと

,

G

の指標

が相対不変式に対応

()jGx 1:

上の定理

(ii)

f1;...;fn

k

上の基本相対不変式と言う

.

(17)

定義

2.4. (G;;V)p.v.

が正則

(regular)

とは

,

相対不変式

f

det @

2

f(x)

@x

i

@x

j

!

6=

0

となるものがあるとき

.

G

が簡約可能

(reductive)

代数群のときには

,

正則という条件は次の定理によっ て幾何学的にチェックできる

.

定理

2.5 ([33]). G

が簡約可能代数群のとき

,

以下は同値

.

(i) (G;;V)

正則

(regular).

(ii) S

は超曲面

.

(iii)

はアファイン多様体

.

(iv) G

x

(x2)

は簡約可能

.

ここで双対概均質ベクトル空間について説明する

. (G;;V) p.v.

に対し

, V3

V

の双対空間

, Vk3

=fv 3

2V 3

jv 3

(V

k

) kg

V3

k-

構造

, 3 :G !GL(V3)

の反傾表現とする

.

一般には

(G;3;V3)

p.v.

になっているとは限らない が

,G

が簡約可能のとき

,

または

(G;;V)

が正則のときには

(G;3;V3)

p.v.

に なる

.

実際

, G

が簡約可能のとき

,

(体の標数を

0

としたので代数閉体上で)適当な 座標系を取れば

, G

\g 7!tg01"

で閉じるようにできる

([19]).

このことと

, V3

V

と適当な内積で同一視して

3(g)=t(g)01

とできることから

,(G;3;V3)

p.v.

になることがすぐ わかる

.

また

,

このように実現したときには

, (G;;V)

の相 対不変式と

(G;3;V3)

の相対不変式とを同じものと見なせる

.

(G;;V)

が正則のときには

(G;3;V3)

p.v.

となるばかりでなく

,(G;;V)

の 多くの性質が

(G;3;V3)

に遺伝する

.

以下では

, (G;3;V3)

に対して定まる諸概 念をそれぞれに

3

をつけて表す

(3;f3,

等々

).

命題

2.6. (G;;V)

が正則のとき

,

次が成り立つ

.

(i) (G;

3

;V 3

)

も正則

p.v.

である

.

(ii)

から

3

への

G-

同変な

k

上の同型が存在する

.

(iii) S

が超曲面

() S3

が超曲面

.

(iv)

相対不変式に対応する

G

の指標の群

XV(G)

XV3(G)

は一致する

.

(18)

略証

. (G;;V)

の相対不変式

p(x)

に対して

,

次の写像を考える:

'

p

:3x7!

1

p(x)

@p

@x

1

;...; 1

p(x)

@p

@x

n

!

2V 3

(22)

これは

,V, V3

を双対基底を用いて

kn

と同一視して表示しているが

,

実際は

'p

は 基底のとり方によらず定まり

, G-

同変性

'

p

((g)x)= 3

(g)'

p (x) (23)

を満たす

.

ここで

,(G;;V)

が正則ならば

, det @

2

p(x)

@x

i

@x

j

!

6=0

を満たす

p

がある

.

このような

p

に対しては

,'p

は支配的

(dominant),

すなわち

'p()

V3

で稠密 であることがわかり

, G-

同変性より

'

p

()='

p

((G)x

0 )=

3

(G)'

p (x

0 ) (24)

となる

. 'p

が支配的

(dominant)

であるから

3(G)'p(x0)

はある

V3

の開集合を 含まないといけないが

,

それは

3

にほかならない

.

よって

, (G;3;V3)

p.v.

で ある

.

次に

'p

の逆写像を考える

.

p((g)x)=(g)p(x) (25)

より

,

p 3

( 3

(g)y)=(g) 01

p 3

(y) (26)

を満たす

k

上定義された相対不変式

p3

が存在することが確かめられる

. p3

'

p 3 :

3

!V

をつくると

'01p

='

p 3

'

p

:' 3

(27)

を導く

.

よって

, (1)

は アファイン

, (2) 3

は アファイン

, (3) S =V 0

は超 曲面

,(4) S3 =V303

は超曲面

,

4

条件はみな同値になる

.

また

, y='p(x)

と おくと

Gx = Gy

となる

.

よって

, XV(G)=

n

2X(G)

j

Gx

1(x2) o

より

,

最後の主張を得る

.

(19)

2.3.

ゼータ関数の定義

.

概均質ゼータ関数は

,

ベクトル空間としての構造とは 関係なく定義される

.

そのためここでは

X

を準射影的

(quasi-projective)

な代数 多様体とし

, G

X

に概均質的に作用している枠組で考える

.

そして

0

G

の 離散部分群

, L

X

0-stable

な離散集合とするとき

, (G;X;0;L)

で定まる

X

上の

G-

相対不変式のゼータ関数を定義する

.

G

Q

上定義された連結代数群

, X

Q

上定義された準射影的代数多様体と する

. G

X

Q

上作用しているとする

.

以下

,

次を仮定する

.

仮定

1. G

X

に概均質的に作用する

,

すなわち

,

ある

x0 2X

に対し

=G1x0

X

Zariski-

開になる

.

X(G)=Hom

=Q

(G;GL

1

)

Q

上定義された

G

の有理指標の群とする

. G

が連 結より

, X(G)

は有限階数の自由アーベル群

(free-abelian group of nite rank)

に なる

([11, pp. 103{104]).

定義

2.7. f

を零でない有理関数とする

. f

G-

相対不変式であるとは

,

f(g1x)=(g)f(x) (g 2G; x2X) (28)

となる指標

:G!GL1

が存在するとき

(

定義

2.2

を参照

).

特に

2X(G)

のとき

,

ある定数

c2 C2

により

cf 2Q(X)

となることがわか る

.

また

,

X

X

(G)=f2X(G)j

は相対不変式に対応する指標

g

(29)

とおく

.

X

を代数多様体で

, dimX = n

とする

. X

上の

gauge

形式とは

X

上至ると ころ 零点も極もない

n-

形式

(n-form)

のことを言い

,

代数群

G

がユニモジュラ

(unimodular)

とは

G

上両側不変な

gauge

形式が存在するときのことを言う

.

以下

,

次を仮定する

.

仮定

2. x2Q

に対し

, Gx=fg 2Gjg1x=xg

と置く

.

(i) G

x

はユニモジュラ

.

(ii)

任意の

x 2Q

に対し

, X(Gx

)=f1g. (

ただし

, Gx

Gx

の 代数群としての

単位元の連結成分

. )

(20)

仮定

2-(i)

は簡単のためであるが

,

仮定

2-(ii)

は本質的である

.

仮定

2-(ii)

の帰結として

, XX(G)

X(G)

の指数有限な部分群であることが導 かれる

. l =rankXX(G)=rankX(G)

とおき

,1;...;l

XX(G)

の生成元とし

,

f

1

;...;f

l

を対応する相対不変式とする

(p.v.

のときは基本相対不変式

).

X(G)

C

=X

X (G)

Z

C=X(G)C (30)

の元を

=Pli=1

i

i , (

i

2C)

と表す

.

そこで

jf(x)j

= l

Y

i=1 jf

i (x)j

i

(x2

R );

j(g)j

= l

Y

i=1 j

i (g)j

i

(g2G

R ) (31)

により

, R

上の関数

jfj

GR

の指標

(quasi character) jj

を定める

. fi

のと り方は有理数倍しか違わないので

jfj

x

の関数としては定数しか違わない

.

定義

2.8 (

測度の正規化

). G

上の

Q

上定義された右不変

gauge

形式を

!G

とす る

. 12X(G)

モジュラス指標

(modulus character)

!

G

(hg)=1(h)!

G

(g) (h;g 2G) (32)

で定義する

.

Q

上定義された

G-

相対不変

gauge

形式

!

!

(hg)=1(h)!

(g) (33)

を満たすものを固定する

. (

仮定

2-(i)

より存在がいえる

. )

また

!G

によって定ま る

GR

上の右不変測度を

d!G, !

によって定まる

上の相対不変測度を

d!

と かく

.

G

+

GR

の位相群としての単位元の連結成分

, G+x

=G

x

\G +

(x 2

R )

とお く

. R = 1 [111[

を連結成分分解とする

.

これは

G+-

軌道分解でもある

.

G +

x

上の両側不変測度

dx

Z

G +

F(g)d!

G (g)=

Z

G +

1x d!

(g_ 1x)

Z

G +

x

F(gh)d

x

(h) (F 2L 1

(G)) (34)

が成立するように正規化する

.

定義

2.9 (

ゼータ関数の定義

).

仮定

1, 2

を満たす

G;X,

および

, G

の数論的部

分群

0,XQ

に含まれる

0-stable

な離散集合

L

というデータが与えられたとする

.

(21)

簡単のため

0G+

を仮定する

.

このとき

, R

の各連結成分

i (i=1;...;)

に 対し

,

i

(L;)=

X

x20n(L\i) (x)

jf(x)j

(2X(G)

C );

(x)= Z

G +

x

=(0\G +

x )

d

x (35)

でゼータ関数を定義する

.

仮定

2-(ii)

より

(x) < 1

である

(Borel{Harish- Chandra

の定理

[1]).

また

,

8

i

(';)= Z

i jf(x)j

'(x)d!

(x) (36)

で局所ゼータ関数を定義する

.

ゼータ積分を

Z(';L;)= Z

G +

=0 j(g)j

X

x2L\

'(g1x)d!

G (g)_ (37)

とおく

.

もしこの積分が収束していれば

,

Z(';L;)=

X

i=1

i

(L;)8

i (';) (38)

が成り立つ

.

実際

,

形式的に項別積分して積分公式

(34)

を用いればよい

([32,p.51]

を参照

).

注意

1.

直接

X

x2L\

i 1

jf(x)j

を考えることができるのなら話は簡単であり

, Ep-

stein

ゼータ関数の場合などはこのようになっている

.

しかし一般には

0

が無限群

だと発散する

.

そのため

,

一つ一つの

0-

軌道

01x

に対してそのサイズを測る量で ある

(x)

で重みをつけた

0n(L\i)

での和を考えるのである

([32, pp.48{50]).

以上は

general nonsense

であり

,

このようにして定義されたゼータ関数が実際 にゼータ関数と呼ばれるにふさわしい良い性質を持つかどうかはアプ リオリには 分からない

.

そこで

,

良いゼータ関数を得るにはどのような条件を課すべきかを明 らかにせよ

,

ということが問題になる

.

これまでに

,

以下のような場合が研究され て

,

良い性質を持つゼータ関数が構成されている

.

(i)

概均質ベクトル空間

.

(G;;V)

p.v.

とし

, X =V, 0 G+, L=VQ

の格子

,

とおいた場合

.

この

場合は次の小節で詳しく見る

.

(22)

(ii) Eisenstein

級数

.

e

G

を簡約可能代数群

, G

をその放物型部分群

, 0e

Ge

の数論的部分群

, 0 =

G +

\ e

0

とする

. X =G=He

を仮定

1

を満たす等質空間とし

(

対称空間の場合 には仮定

1

は自動的に満たされる

), L =0e 1x (x2 XQ)

とおいた場合

.

この 場合は

x3

以降で扱う

.

1. Ge =GL(n), H =O(n), X =Sym(n)det6=0

とする

.

このとき

, x

が正の固 有値を

p

個もつとき

sgn(x)=(p;n0p)

と書くことにすると連結成分分解は次の ようになる

:

X

R

= n

[

p=0 X

(p;n0p)

; X

(p;n0p)

=fx2X

R

jsgn(x)=(p;n0p)g: (39)

これは

(ii)

の典型的な例であり

,x3

で詳しく論ずる

.

2. (G;;V)

p.v., 0

G

の数論的部分群

, L0

0-stable

VQ

の格子と する

.

このデータに対し

,

Ge =GnV

を積

(g;v)1(g 0

;v 0

)=(gg 0

;v+(g)v 0

) (40)

で定める

. X =V

Ge-

等質空間である

. 0e =0nL0, Le =0e1x (x2VQ)

を考える と

,(Ge

は簡約可能ではなく

, G

Ge

の放物型部分群でもないが)概均質ベクトル 空間のゼータ関数を上記の

(ii)

と類似な枠組みに当てはめることができる

. x=0

の場合が

(i)

で説明した場合であり

,

一般の

x 2VQ

に対しては対応するゼータ関

数は

Hurwitz

のゼータ関数を一般化したようなものになる

.

2.4.

概均質ベクト ル空間のゼータ関数

(

関数等式と解析接続

).

以下

, (G;;V)

Q

上定義された

p.v.

とする

.

簡単のため次を仮定する

.

仮定

3. (i) G

は簡約可能代数群

(reductive algebraic group).

(ii) S =V 0

Q

上既約超曲面

.

(iii)

仮定

2-(ii)

が成り立つ

.

この仮定と定理

2.5

より

,(G;;V)

は正則

, Gx

は簡約可能代数群であることが 示され

, x2.3

の仮定

2-(i)

は自動的に満たされる

.

x2.3

の構成を概均質ベクトル空間の場合に適用しよう

.

仮定より

,

S=ff(x)=0g; f

Q

上既約多項式

(23)

,

対応する指標を

とおく

. XX(G)

で生成される階数

1

の自由加群で

X(G)

C

=X(G)C=X

X

(G)C=C'C

と同一視する

. R =1[111[

を連結成分分解

, 0

G+

に含まれる数論的部 分群

, L

(0)

で安定

((0)-stable)

VQ

の格子とする

. n =dimV, d= degf

とし

, f

の斉次性などによりトーラスの元を使って

d!

(x)=

dx

jf(x)j n=d (41)

と計算できる

.

するとゼータ関数

,

局所ゼータ関数はそれぞれ

,

i

(L;s)=

X

x20n(L\

i )

(x)

jf(x)j s

; (42)

8

i

(';s)= Z

i jf(x)j

s

'(x) dx

jf(x)j n=d

('2S(V

R )) (43)

で定義される

.

またゼータ積分は

Z(';L;s)= Z

G +

=0 j(g)j

s X

x2L\

'((g)x)dg (44)

となる

. (dg

G+

の両側不変測度

. )

予想

1.

仮定

2-(ii)

のもとで

, i(L;s), Z(';L;s)

Res> n

d

で絶対収束

.

が既約表現のとき

, (G;;V)

29

タイプに分類されているが

,

そのうちのほ とんどについては証明がある

([30]).

以下では

i(L;s)

Res 0

で絶対収束す ると仮定して話をすすめる

.

さて

,

ゼータ関数の関数等式は

(G;;V)

のゼータ関数と

(G;3;V3)

のゼータ関 数とを結びつけるものだが

,

命題

2.6,

及び

,

その証明において

k =Q

として考え ると

, (G;3;V3)

について次の系が得られることを注意しておく

.

2.10.

仮定

3

のもと

,

(i) (G;

3

;V 3

)

も仮定

3

を満たす

.

(ii)

R

の連結成分の個数と

3R

の連結成分の個数は等しい

.

L 3

=fy2V 3

Q

jhy;LiZg

とし

, (G;3;V3)

に対しても

i3 (L

3

;s), 8 3

i ('

3

;s)

定義する

.

これらについても

, Res 0

で絶対収束することを仮定する

.

このと

,

ゼータ関数は以下の

4

つの性質を持つが

,

これらがゼータ関数の関数等式成立

の根拠になる

.

(24)

(I)

積分表示

(

前出

, (38)).

Z(';L;s) =

X

i=1

i

(L;s)8

i (';s);

Z(' 3

;L 3

;s)=

X

i=1

i (L

3

;s)8

i ('

3

;s):

(45)

(II) b

関数の存在

.

微分作用素

f3

@

@x

f 3

@

@x

!

e hx;yi

=f 3

(y)e hx;yi

(46)

を満たす定数係数線形微分作用素とする

.

このとき

S

d =degf =degf3

次多項式

b(s)

f 3

@

@x

!

f(x) s+1

=b(s)f(x) s

(47)

を満たすものが存在する

.

この

b(s)

(G;;V)

b

関数という

. b(s)

s

に ついて

d

次多項式である

. ((G;3;V3)

b

関数もこの

b(s)

である

. )

(III)

局所関数等式

.

2

6

6

6

6

4 8

1

.

.

.

8

3

7

7

7

7

5 (

c

' 3

;s)=

s0 n

d

C(s) 2

6

6

6

6

4 8

3

1

.

.

.

8 3

3

7

7

7

7

5

' 3

; n

d 0s

(' 3

2S(V 3

R )):

(48)

ここで

,

c

' 3

(x)= Z

V 3

R '

3

(y)exp(2ihx;yi)dy;

(s)= d

Y

i=1

0(s+

i

); b(s)=b

0 d

Y

i=1 (s+

i );

C(s)=(c

ij (s))

i;j=1

; c

ij

(s)=a s

e dis=2

2(e

is

e0is

の多項式

):

また記号として

,

2

6

6

6

6

4 8

1

.

.

.

8

3

7

7

7

7

5

(';s)= 0

B

B

B

B

@ 8

1 (';s)

.

.

.

8

(';s)

1

C

C

C

C

A (49)

を使った

. (

以下でもこの記法をしばしば利用する

.)

(25)

(IV)

積分表示の関数等式

.

簡単のため

,

c

' 3

j

S

R

0; ' 3

j

S 3

R 0 (50)

を仮定する

.

このとき

Z,Z3

s

の整関数に解析接続され

,

次の関数等式が成 立する

.

Z(

c

' 3

;L;s)=v(L) 01

Z 3

' 3

;L 3

; n

d 0s

; v(L)= Z

V

R

=L dx:

(51)

注意

2. b(s)

は大切な不変量である

.

その理由は

(i)

ゼータ関数の関数等式の

0-

成分の形を支配する

.

(ii)

ゼータ関数の

(

可能な

)

極の位置を与える

.

(iii)

技術的には関数等式の証明において

Poisson

の和公式の適用の際

,S\L

およ び

S3\L3

に対する和の取扱が困難であるが

,

その困難を消去するのに用いら れる

(Selberg, Shimura

に由来する技法

).

注意

3 (Kashiwara

の定理

, [13]). i >02Q.

注意

4.

結果的には関数等式

(51)

は任意の急減少関数

'3

に対して成立する

.

(I)(IV)

についての解説

. b

関数の存在について

(II)

F(x)=f3 @

@x

!

f(x) s+1

とおく

. F((g)x)=(g)sF(x)

が示されることから

,

ある定数

b(s)

に対し

,

f 3

@

@x

!

f(x) s+1

=b(s)f(x) s

(52)

が成り立つ

.

形から

b(s)

s

の多項式であることも示される

.

局所関数等式について

(III)

g 2 G+

に対し

g'3(y) = '3(3(g)y)

とおく

.

8

i (

d g

' 3

;s)

83j (

g

' 3

;n=d0s)

とが同じ

G+-

不変性を持つことと

G+-

軌道が

個 あることから

,

2

6

6

6

6

4 8

1

.

.

.

8

3

7

7

7

7

5 (

c

' 3

;s)=A(s) 2

6

6

6

6

4 8

3

1

.

.

.

8 3

3

7

7

7

7

5

' 3

; n

d 0s

(' 3

2C 1

0 (

3

R )) (53)

,'3

によらない行列

A(s)

を使って書ける

.

これを残りの

'3 2S(VR3

)

にまで等

式の成立範囲を広げればよい

(

テクニカルには一番難しい部分

).

(26)

次に

A(s)

の形をもう少し詳しく調べる

. 8i(';s)=R i

jf(x)j s0n=d

'(x)dx

にお いて

, '

f(x)'

に置きかえると

8

i

(f';s)=(sgnfj

i )8

i

(';s+1)

を得る

.

この両辺に関数等式を適用すると

A(s)

A(s+1)

を関係づける等式が 得られる

.

そして適当な

a

に対して

A(s)=

a s

e di=2

(s0n=d)

s7!s+2

で周 期的であることを見て

exp(is)

の関数であることを確かめ

,

さらに

Liouville

の定 理を用いて

exp(is)

Laurent

多項式であることを示せばよい

.

積分表示の関数等式について

(IV)

: まず

,

積分領域を

(g)1

(g)1

に 分けて

Z6('c3;L;s)

を定義する

.

すなわち

,

Z

+ (

c

' 3

;L;s) = Z

G +

=0;(g)1 X

x2L\

c

' 3

((g)x)dg;

Z

0 (

c

' 3

;L;s) = Z

G +

=0;(g)1 X

x2L\

c

' 3

((g)x)dg;

Z( c

' 3

;L;s) =Z

+ (

c

' 3

;L;s)+Z

0 (

c

' 3

;L;s):

(54)

Z

+

(';L;s)

C

全体で絶対収束し

,

整関数になる

.

実際

,

任意の

s

に対し

Res+M

が収束域に入るような十分大きな自然数

M

をとると

,

jZ

+ j

Z

(g)1 (g)

Res X

x j

c

' 3

((g)x)jdg

Z

(g)1 (g)

Res+M X

x j

c

' 3

((g)x)jdg

Z

G +

=0 (g)

Res+M X

x j

c

' 3

((g)x)jdg<1:

(55)

一方

, Z0

Poisson

の和公式を代入すると

,

Z

0 (

c

' 3

;L;s)= Z

(g)1 (g)

s X

x2L\

c

' 3

((g)x)dg

=v(L) 01

Z

(g)1 (g)

s 0

@

(g) 0n=d

X

y2L 3

\ 3

' 3

( 3

(g)y) 1

A

dg

=v(L) 01

Z

3

(g)1

3

(g) n=d0s

X

y2L 3

\ 3

' 3

( 3

(g)y)dg

=v(L) 01

Z 3

+

' 3

;L 3

; n

0s (56)

(27)

,

これも

C

全体で収束する

.

ここでの

Poisson

和公式は

X

x2L c

' 3

((g)x)=(g) 0n=d

v(L) 01

X

y2L 3

' 3

( 3

(g)y) (57)

である

.

仮定

(50)

から

SR,SR3

上では恒等的に零なので

,

和を

L (

または

L3)

のか わりに

L\ (

または

L3\3)

としてよい

.

以上より

,

Z(

c

' 3

;L;s)=Z

+ (

c

' 3

;L;s)+v(L) 01

Z 3

+

' 3

;L 3

; n

d 0s

(Res0):

(58)

同様に

,

Z 3

' 3

;L 3

; n

d 0s

=v(L)Z

+ (

c

' 3

;L;s)+Z 3

+

' 3

;L 3

; n

d 0s

(Res0):

(59)

この二つの式を比較すると

,(IV)

が得られる

.

注意

5. '3

についての条件

(50)

が無いと

Z

(g)1 (g)

s 0

@

(g) 0n=d

v(L) 01

X

y2L 3

\S 3

' 3

( 3

(g)y)0 X

x2L\S c

' 3

((g)x) 1

A

dg (60)

を計算せねばならない

.

これが計算できれば極におけるゼータ関数の主要部が得 られるため

,

重要なのだが

,

これは一般的な記述はできないし

,

具体的に場合の計 算も難しく

,

計算を実行した仕事も多くない

. (

最近出版された

[38]

に幾つかの計 算例が見られる

.)

c

' 3

j

S

R

'

3

j

S 3

R

0

を満たす関数の構成法:

'0 2 C01 (

R

)

に対し

, ' =

f 3

@

@x

!

'

0

とおく

. 'c3 = '

に対し

, Fourier

逆変換

'_ = '3

をとると条件が 満たされる

.

定理

2.11. (G;;V)

を正則な

p.v.

とし

, (G;V;0;L), (

または

(G;V3;0;L3))

よ り定まる

p.v.

ゼータ関数

j(L;s), (

または

j3

(L 3

;s))

を考える

.

このとき

,

次の関 数等式が成り立つ

.

2

6

6

6

6

4

3

1

.

.

.

3

3

7

7

7

7

5

L 3

; n

d 0s

=v(L)

s0 n

d

t

C(s) 2

6

6

6

6

4

1

.

.

.

3

7

7

7

7

5 (L;s):

(61)

図 2 を見ていると , Riemann のゼータ関数から概均質ベクトル空間のゼータ 関数への道のりは意外に長いことに気がつく . それにはそれなりの理由があり ,

参照

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