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(1) H を群 G の部分群とするとき,次は同値であることを示せ

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Academic year: 2021

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(1)

平成10年度

自然科学研究科 博士前期課程 学力検査問題

(数学・情報数理学専攻)

数学B

平成9年9月10日(水)

14時00分〜17時00分

「注意事項」

1. 問題は13題であり、これらの中から 任意に3題選んで 解答すること。

(4題以上解答することは認められない。)

2. 解答用紙は3枚あるので、そのすべてに受験番号と氏名を記入のこと。

3. 各解答用紙には、解答しようとする 問題番号を明記 し、

1枚に1題だけ を解答すること。

解答不能の場合も、解答用紙を持ち帰ってはならない。

4. 問題冊子は持ち帰ってもよい。

(2)

B1 以下, p は素数とし,D(G); Z(G)は,それぞれ群 G の交換子群,中心である。

(1) H を群 G の部分群とするとき,次は同値であることを示せ。

(i) H G の正規部分群で,かつG=H がアーベル群である

(ii) H D(G)

(2) G を位数p3 の非可換な p-群とするとき,Z(G)=D(G) かつ jZ(G)j =p であるこ とを示せ。

(3) 有限体 GF(p) 上の一般線形群GL(3;p)の部分群

P = 8

<

: 2

4

1 a c

0 1 b

0 0 1 3

5

a;b;c2GF(p) 9

=

;

の内部自己同型群 Inn(P) (p;p)型のアーベル群であることを示せ。

B2 以下,K を体とする.K 上代数(多元環)A(つまり,A K上ベクトル空間 かつ環であって, (ab) = ( a)b = a( b); 8 2 K; 8a;b 2 A をみたす)と K-線形写像

f :A!K に対して,次の性質 (3)を考える.

(3)

A の右イデアル I が 任意の a2Iに対してf(a)=0をみたす

) I =f0g

このとき,次の (1), (2) の各A f に対して,(3) が成立することを証明せよ.

(1) 自然数 n に対して,A K n次正方行列全体とする.このとき A は自然に行列 の和と積について K上代数となる(これは証明しなくてよい).さて,f :A!K

f(a)= n

X

i=1

ii

; 8a=(

ij )

i;j

2A;

ij 2K

と定義する.つまり,f は行列の固有和(trace) を取る操作である.

(2) 自然数n と,K 上1変数多項式代数K[X]に対して,J を単項式Xn で生成される

K[X] のイデアルとする.そして,A K[X] の剰余代数

A = K[X]=J = K[X]=(X n

)

と定義する.また, x = X+J 2 K[X]=J = A とおく.このとき,f1;x;x2;111 ;xn01g A の一つの K-基底となる(これは証明しなくてよい).さて,f : A!K

f n01

X

i=0

i x

i

!

= n01

X

i=0

i

;

i 2K

(3)

B3 S

3 における次の図形 C0

;C

1

;C

2 を考える。

X

t

=S 3

nC

t

(t=0;1;2)とおくとき、

1. H

1 (X

0

; Q) を求めよ。

2. H

1 (X

1

; Q) を求めよ。

3. H

1 (X

2

; Q) を求めよ。

ただし Q は有理数の集合を表す。

B4 n次元多様体M 上の1次微分形式 について、M 上の C1 関数 f

=df

となるものが存在するかどうかを考える。

1. S 1

=fe i

j0 <2g 上の1次微分形式 =d については、上のような f が存在し ないことを示せ。

2. S n

(n2) 上の1次微分形式 について上のような f が存在するための必要十分条件

d =0

であることを示せ。

(4)

(1) 複素関数論における留数定理を述べ,以下の積分値を求めよ。

(a) Z

jzj=1=2 1

z 2

+1 dz

(b) Z

jz0ij=1 1

z 2

+1 dz

(c) Z

jz0ij=1 z

(z 2

+1) 2

dz

(2) 次の積分値を求めよ。

Z

jz0ij=1 z

n

(z 2

+1) n+1

dz (n=1;2;3;111)

ただし、以下の事柄を用いてもよろしい。

(3) z =a n+1 位の極を持つ関数 f(z) z =a での留数は

1

n!

d n

dz n

((z0a) n+1

f(z))

j

z=a

で与えられる。

(33)ルジャンドル多項式

P

n (x)=

1

2 n

n!

d n

dx n

(x 2

01) n

に対して

P

n

(102x)= n

X

`=0 (01)

`

n

`

n+`

`

x

`

P

n (0) =

(

0 n= 奇数のとき

(01) n=2

11315111(n01)

21416111n

n= 偶数のとき が成り立つ。

(5)

B6 f(x)R上でルベーク可積分とするとき、

lim

y!1 Z

R

jf(x+y)0f(x)jdx=2 Z

R

jf(x)jdx

であることを示せ。

B7 次の偏微分方程式の Cauchy 問題を考察する:

@ 2

u(t;x)

@t 2

=c 2

@ 2

u(t;x)

@x 2

(0<t;01<x<1) (0.1)

u(0;x)=e 0x

2

;

@u

@x

(0;x)=c (01<x<1) (0.2)

但し、ここで c>0とする。

(i). 方程式(1) は、変数変換 =x0ct;=x+ct によってu

=0 と変換されること を示せ。

(ii). (i)を用いて 上の Cauchy 問題を解け(solve)

B8 X Banach空間とし,X上の有界線形作用素全体の集まりを B(X) とすると

B(X) Banach空間となる。さらに, B(X)

fg(x)=f(g(x)) (f; g 2B(X); x2X)

で演算 を入れ, e X上の恒等作用素とするとB(X) Banach環となる。

(1) Banach環となる条件を述べよ。

(2) f 2 B(X) jje0fjj< 1 を満たすならば,f は逆元をもつことを示し,それを e

f を用いて表せ。

B9 確率変数列 Xn;n = 1;2;111 において,各変数はそれぞれ平均 , 分散 2n をも ち,2n

!0(n!1)とする。

(1) 有界で連続な関数 f(x);01< x <1 について,E[f(Xn)] !f(); n ! 1 が成り 立つことを示せ。

(2) 上の命題をもちいて,つぎを示せ。 0<p<1に対し,

n

X

k=0

k

n

2

n

k

p k

(10p) n0k

!p 2

; n!1

ここで

n

k

は2項係数とする 。

(6)

B10 T

k

;k = 1;2;111 ;n がすべてパラメータ 1 の指数分布に従う独立確率変数である とする。すなわち、F(x)=10e0x

(1) T

k の平均、分散、積率母関数を求めよ。

(2) S

n :=

P

n

k=1 T

k の分布を求めよ。

(3) N :=maxfnjS

n

1gの分布を求めよ。

B11 (X

1

;X

2

;111111 ;X

n

) は、次の確率密度関数 f(x) をもつ正規母集団 N(;2) らとられた無作為標本とする。

f(x)= 1

p

2 exp

0

(x0) 2

2 2

また、次の直交行列H によって(X1;X2;111111 ;Xn)を変数変換した確率変数を

(Y

1

;Y

2

;111111 ;Y

n

)とする。

H = 0

B

B

B

B

B

@ 1

p

n

1

p

n

1

p

n

:::

1

p

n

1

p

2

0 1

p

2

0 ::: 0

1

p

6

1

p

6

0 2

p

6

::: 0

...

1

p

n(n01) 1

p

n(n01) 1

p

n(n01)

::: 0 n01

p

n(n01) 1

C

C

C

C

C

A

(1)確率変数Y1の分布を求めよ。

(2)確率変数Ynの分布を求めよ。

(3)(Y

1

;Y

2

;111111 ;Y

n

)は、互いに独立に正規分布にしたがうことを示せ。

(4)X = 1

n n

X

i=1 X

i S2 = 1

n n

X

i=1 (X

i 0X)

2は、互いに独立に分布することを示せ。

(5) n

X

i=1 (X

i 0X)

2

2

の分布を求めよ。

(7)

B12 変数 table n が次のように宣言されているものとする。

n : index;

table : array[1..size] of recordkey: keytype;

otherinfo: othertype;

end

ここで size は表の大きさを表す適当な値の定数であり、型 index keytype

index = 0.. size; keytyp e = integer

のように定義されており、othertype はデータの型名である。

変数 table は、データが添字 1 から順に入っている表であり、データの個数は変数 n で与え

られ、table の各要素は key の値が昇順になるように並べられているものとする。

下に示す手続き searchは、表tableの中に targetに与えられた値と等しいキーを持つデータ があるかどうかを捜すものである。探索の結果を、変数 found にデータがあったか否かを返 し、更にあった場合には変数 posにみつけた要素の添字を返す。

次の問いに答よ。

1. 枠の中に適当な文を入れてプログラムを完成せよ。

2. プログラム中の繰返しが停止することを示せ。

3. このプログラムが探索の仕様を満たすことを示すに十分な繰返しの不変条件

(ループ不変式、loop invariant)を記せ。

4. このプログラムが正しいことを示せ。但し、形式的に記す必要はない。

procedure search(target : keytyp e;

var found : Boolean; var pos: index);

var hi,mid : index; lo : integer;

begin

lo :=1; hi:= n;

while lo hido

begin

mid :=(lo+hi)div 2;

if target <table[mid].key then hi :=mid 0 1 elselo :=mid +1

end;

pos found の値を設定する

end;

(8)

B13 有理式の微分を数式処理で行うこととし、これを実現する Lispのプログラムにつ いて考える。

1. xの有理式f(x)をS式(記号表現、symbolicexpression)で表現する。但し、加減乗除 とベキ乗の演算子をそれぞれ、+, 0,*, /,^ で表す。

式が 2x

1+x 2

であるとき、これをS式の表現に改めよ。

2. 関数 di-form を定義せよ。但し、di-form (di-form e v) のように引数をふたつ とる。第二引数の v はアトムで変数を表し、第一引数の e v の表す変数の有理式を 表現するS式である。評価結果は、eの表す式をv の表す変数で微分したものを表現す るS式である。尚、eに出現するv 以外のアトムは定数として微分してよい。また、結 果を簡単化(simplify)する必要はない。

3. 結果の式を簡単化する関数 simplify-form に必要と思われる仕様を記せ。

但し、 Pascal C で解答することを認める。この場合にはS式に相当するデータ構造を

定義し、それに従ってプログラムせよ。

参照

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