所得に対す
る租税に関す
る二重課税の回避及び脱税の防止のための
所得 に 対 す る 租税 に 関 する二 重 課税 の回 避 及 び 脱 税 の 防止の た め の 日本 国 と ポル トガル 共 和国 との間 の条約 日本 国及 びポル ト ガル 共和 国は、 所得 に対する租税に関し、二重課税を回避し、 及び脱 税 を 防止する ため の条約 を 締結 する ことを希望 し て、 次のとおり協定した。 第一条 対象となる者 こ の 条約は、一 方 又は双方の締 約国の居住者で ある者に適用す る。 第二条 対象 とな る租税 1 こ の 条 約 は、一方の締約国又は一方の締約国 の地方政 府、 自治州若 し くは地方公共団体の た めに課さ れ る所得に対する租税(課税方法のいかんを問わない。 )につい て適 用する。 2 総所 得又は 所 得の要素に対す る 全て の租税(財産の譲渡から生ず る 収益に対する租 税、企業が支 払う賃 一
金又 は給料の 総額 に対する租税及び資産の 価 値の上昇 に対する租税 を含 む。) は 、 所 得 に 対する租税 と さ れる 。 3 この 条約 が 適 用さ れる 現行 の 租 税 は 、次 の も の と する。 ポル ト ガルに つい ては 、 (a) 個人 所得税 (i) 法人所得税 (ii) 法人所得に対する付 加 税 (iii) (以 下「ポルトガルの 租税」 と い う 。) 日本 国 に つ い ては、 (b) 所得税 (i) 法人税 (ii) 復興特別所得税 (iii) 復興特 別 法人税 (iv) 二
住民税 (v) (以 下 「 日本 国の 租税 」 と い う 。) 4 この 条約 は、 現行 の 租税 に 加え て又 は こ れに 代 わ っ て この 条 約 の 署名 の 日 の 後 に 課 さ れ る 租 税 で あ っ て、 現行 の 租 税 と 同一 であ るもの 又 は実 質 的 に 類 似 す るものについても、適用する。両締約国の権限のあ る 当 局は 、各締 約 国の租税に関する法令につ い て 行 わ れ た 重要な改正を 、その改正後の妥当な期間内に、 相互 に通 知する。 第三 条 一般 的 定 義 1 こ の 条約の 適 用上、 文 脈により 別に解 釈 すべ き場 合 を 除くほか、 「 ポ ル ト ガル」とは、地理的意味で用 い る場合には、国 際 法及びポルトガルの法令に 基づく ポ ル ト ガ (a) ル共 和国の領域( 領海を含む 。 )並びに その領海の外側に隣接す る 海域(海底及びその下を含む 。 )で あって 、 ポル トガル共和国が 主 権的権利又は管轄権を行使するも の をいう。 「日本国」 と は、 地 理 的意味 で 用い る場 合には、 日本国の 租税 に関する法 令 が施行されている全 て の (b) 領域(領海を含む。) 及びその領域の外側に位置する 区域 であっ て 、日本国が国際法に基 づ き 主 権 的権 三
利を有し 、かつ 、 日本国 の 租税に関す る 法令が施行さ れて いる全て の区域(海 底及び そ の下を含 む 。 ) をい う 。 「一方の 締約国」及 び 「他 方の 締約国」 と は、 文脈により、 日本国又 は ポ ルトガルをいう。 (c) 「租税」 とは 、文脈により、日本国の租税又はポル ト ガルの租税 を いう。 (d) 「者」には、個 人、法人及び法 人以外 の 団体を含む 。 (e) 「法人」 とは、法人 格 を有する団体又 は 租税 に関し法人 格 を有する団体とし て取り 扱 わ れる団体 をい (f) う。 「企業 」 は、あらゆる事 業 の遂 行につ い て 用 いる。 (g) 「一 方の締約 国の 企 業 」及 び「他 方 の締約 国 の 企 業」 とは、 そ れぞ れ一 方の 締約 国の居住 者が 営 む 企 (h) 業及び他 方の 締約国の居住者が営む企業をいう。 「国際 運 輸」 とは 、 一 方の締 約 国の企業が運用する船舶又は航空機による 運 送(他方の締 約国内 の 地 (i) 点 の 間 に おいて の み運用 さ れ る 船舶 又は航空 機による運 送 を 除 く。 )を いう。 「国 民」とは、次の 者 をい う 。 (j) 四
ポルト ガ ルにつ い ては、 ポルト ガルの国籍を有す る全て の 個人及び ポルト ガ ルにおいて施行 さ れて (i) いる法令によってその地位を与えられた全 て の法人、組合又 は 団体 日本国につい ては、 日 本国の国籍 を 有する全 ての 個人、 日 本国の法令に基 づ い て 設立さ れ 、又 は組 (ii) 織さ れた全 て の法人 及 び法人格を有しない が 日本国の租税 に関し日本国の法令に基 づ い て 設立さ れ 、 又は組織 さ れ た 法 人 と して取り扱われ る 全て の 団 体 「権限のある当局 」とは、次の者をいう。 (k) ポルトガルについ ては 、 財 務大 臣、税制局長 又は権 限 を 与 えられ た これ ら の 者 の 代理者 (i) 日本国については、財務 大 臣又は権限を与えられたその代理者 (ii) 「事業」には、自由職 業その他の独立の性 格 を 有 する活動 を含む。 (l) 2 一方の締約国 によるこ の条約 の 適用に際しては、 こ の 条約に おい て 定義 されて い な い 用語 は、文 脈によ り別 に解釈 す べき 場合を除く ほか、こ の 条 約 の適 用を 受け る租税に関する 当 該一方 の 締約国の法令にお い て 当 該 用 語が その適 用 の時点で 有する 意義を 有するも のとす る。 当 該一方 の 締 約国に おいて 適 用され る租 税に関する法令にお け る当該用語 の 意義は、当該一方 の締約国の他の法令にお け る当該用語の意義に優先 五
する もの とする。 第四 条 居住者 1 こ の 条 約の適 用上、「一 方 の締 約国の 居 住者 」とは 、一方の締約国 の法令 の 下 に おいて 、住所、居所、 事業の管理の場所、本店又は 主 たる事 務 所の所在地その他 こ れ らに 類する 基 準により当該一 方 の締 約国に お い て 課 税を 受けるべきも のと され る 者 を い い、当該一 方 の締 約国及び 当該一方の締 約国の地方 政 府、自 治州又 は 地方公共団体を含む。ただし、「一方の 締約 国 の 居 住 者 」 には 、一方 の 締 約国 内 に 源 泉 のあ る 所 得のみにつ い て 当 該一方の締 約 国に おい て 租 税を 課さ れる者を含まない。 2 1 の 規定 に よ り双方 の 締 約 国 の居 住者に 該 当す る個 人に ついて は 、次 のと おりそ の地 位を 決定 する。 当該個人は、その使 用 する恒久的住 居が所在す る 締約 国の居住者 と みな す。その使 用する恒久 的住居 (a) を双方の締 約 国内に有する場合には、当該個人は、そ の人的及び経済的関係 がより 密 接な締約国(重要 な利害関係の中心がある締約国)の居住者とみなす。 その重要な利害関係の中心がある締約国 を決定する こ とが できない場合又 は その使用する恒久 的住居 (b) を い ずれ の締約国内にも 有 しない場合には、当該個人は 、その有する常用の住居が所在する締 約国の居 六
住者とみなす。 その 常用の住 居を双 方 の 締 約 国 内に 有 す る場 合又は こ れをい ずれの 締約 国 内 に も 有 し ない 場 合 に は、 (c) 当該 個人は 、 当該 個人が国民で ある締約国 の 居住者とみなす。 当該個人 が双方の 締約国の国民 で ある場合又はい ず れ の 締約国の国民 でもない場合には、 両締約国の (d) 権限の ある当 局は、 合 意によ り 当 該 事案 を解決 す る 。 3 1の規定により双方 の 締約国の居住者に該 当 する者で 個人以外の も のについ ては、両締約国の権限のあ る当局は、合意に より、 こ の条約の適用上その者が居住者とみなさ れる締約国を決定する。両締 約 国の権 限のある当局による合意がない場合には、その者は、 この条約により認められる特典(第二十三条及び第 二十四条の規定により認めら れ る特典を除く。)を要 求する上 で 、 い ず れ の 締約 国の居住 者ともさ れな い。 4 この 条約 に従い 一 方の 締約 国 が 他 方 の締約 国 の 居 住 者 の所得に対する租税の率を 軽減し、又はその租税 を免除する場合におい て 、 当該他方の締約国におい て 施行されて い る法令により、当該居住者が、その所 得 のうち 当該他 方 の締 約国に送 金 さ れ 、 又は 当 該 他方 の締 約国 内で 受 領 され た部 分につ い て の み当該 他 方 七
の 締 約国 に お いて 租 税 を 課 され るこ と と され て い ると き は 、その軽減 又 は免 除は、その所得のうち 当該他 方 の 締約国に送 金さ れ 、 又は当該 他方の締約国内で 受領 さ れ た 部 分に つい て の み適用す る。 第五条 恒久 的施設 1 こ の 条約の 適 用上、 「恒久 的施設」 とは、 事 業を行 う 一定の場所 で あっ て企業がその 事業の 全 部又 は一 部を 行って いる も のを いう。 2 「 恒 久 的 施設 」には 、 特に 、 次 のも のを 含む 。 事業 の管理 の場所 (a) 支店 (b) 事務 所 (c) 工場 (d) 作業 場 (e) 鉱 山 、石油又は天然ガスの坑井、 採石場その他天然資源 を採 取 する場所 (f) 3 建築工事現場又は建設若しくは据付けの工事について は、 これらの 工事現場又 は 工事が十二 箇 月を超 え 八
る 期間存 続する 場 合には、恒久的施設を構成 するものと す る。 4 1から3 までの規定にかか わら ず、次の ことを行 う場 合 は 、 「恒久 的施設」 に当 たらないもの とする 。 企業 に属する物品 又 は 商品の保管、展示又は引渡し の ためにのみ施設を 使 用 するこ と 。 (a) 企業に 属 する 物品又は 商品の在庫を 保管、展示 又 は引 渡しのために のみ保有 すること 。 (b) 企業に属する物品又 は 商品の 在庫 を 他の 企業に よる 加 工の ためにの み保 有すること。 (c) 企業 のために物品 若しくは 商品を 購 入し 、又は情報を収集 するこ と のみを 目 的と して 、事業を 行う一 (d) 定の場所 を 保 有する こと。 企業のために その他の準備的又は補助的な性格の活動を 行 うことのみを目的と し て 、事業を 行 う一 定 (e) の場所 を 保有する こと。 から まで に規定す る活動を組み合わせた活動を行うこと の みを 目的として 、 事業を行う一定 の 場 (f) (a) (e) 所 を 保 有 する こと。ただし、当 該一定の場所にお ける このよ う な組 合せによ る活動の 全体が準備的又 は 補助的な性格 のものである場合に限る。 5 1及び2の規定にかかわらず 、 企業 に代 わ っ て 行 動す る者(6の 規 定が 適用される 独 立の地位を 有 する 九
代理人を 除く。 ) が、一方の締 約国内で 、当該企業の名において契約を締結する権限を有し 、 かつ、 こ の 権 限 を反 復して 行 使す る場合には 、当該 企業は 、その者 が 当該 企業 のた めに行う全て の活動に ついて 、当 該一方の 締約国内に恒久 的 施設を有するも の とされる 。た だし 、 そ の者 の活動が4 に 規定 する活 動 (事 業 を行う一定の場所 で 行 われたとし て も 、 4の規 定により当該一定の場所が恒久 的 施設であるもの と さ れ な いよ うなもの)の み で ある場 合 は、 こ の 限り でない 。 6 企業は 、 通常 の方法で その業 務 を 行 う仲立 人、問屋その他の独立の地位を 有 する代理人を 通じて 一 方の 締約国内 で 事業を 行 っ て いるという理由のみによっ ては、当該一方の 締約国内に恒久 的 施設を有する も の とはされない。 7 一方 の締約国の居 住者で あ る法人が、他方の締 約 国 の 居住者で ある法人 若しくは 他方の締約国内にお い て事業(恒久 的施設 を 通じて行 われる も の で あるか 否 か を 問 わない 。) を行 う法人 を 支配 し、又 は これら に支配さ れているという事実 の みによっ て は 、いずれの 一 方の法人 も、他方の法人の恒久的施設とはされ ない。 第六条 不動産所得 一〇
1 一方 の締約国の居 住者が他方の締 約 国内 に存在する 不 動産から取得する所得(農業又は 林 業から生ず る 所得 を含む。)に対しては 、当該他方の締約国におい て 租 税 を 課することが でき る。 2 「不動産」 と は、当該 財産 が存在 す る締約 国 の法 令にお け る不動産の 意 義を 有する も の と する。「不動 産」には、いかなる 場 合にも 、 不動産に附属する財産 、農業 又 は林業に用 い られる家 畜類及び設備 、不動 産に関 す る 一般法の規定の 適用がある権利、不動産 用 益権並び に鉱石 、 水その他の天然資源の採取又は採 取の権利の対価とし て 料金(変動制 で あるか固定制 であるか を問わない。) を 受領する権利 を含 む。船舶 及び 航空機は、不動産 とはみなさな い。 3 1の規定は、不動産の直接使 用、 賃貸その他の全 て の形式によ る 使 用か ら 生 ず る所得につい て適用す る。 4 1及び 3 の規定は、企業の不動産から生ず る 所得につ い て も 、 適用する。 第七条 事業利得 1 一 方 の締 約国の企業の利得に対しては、その企業が他方 の 締約国内にある恒久的施設を 通じて 当 該他方 の締約国内におい て事業を行 わ ない限り、当該一方の締 約 国におい て の み租 税 を 課することができる。一 一一
方の 締約国の 企 業が他方の 締約国内にある恒久 的施設を通じ て 当 該他方の 締約国内におい て 事業を 行 う場 合には、その 企業の利得 の う ち 当該恒久的施設に帰せられる部分に対し てのみ、当該他方の 締 約国におい て租税 を 課する こ とが できる。 2 3の規 定 に従うことを条件とし て 、 一方の 締約国の 企 業が他 方 の 締約国内にある恒久 的施設を通じ て 当 該他 方の締約 国内におい て事 業を行 う場 合には、 当 該 恒久 的施設 が、同 一又は類 似の条 件 で同 一又は類 似 の活 動を 行う別個 のかつ分離した 企 業で あって 、当該恒久的施設を有す る企業と 全く独 立 の立 場で 取 引 を 行うもの で あ る と したならば 当 該恒久 的 施設が取得 し たとみられ る利得が、 各締約国におい て 当該恒久的 施設に 帰 せられるも の とする。 3 恒久的施設 の 利得を決定するに当たっ て は、経営費及 び一般 管 理費 を含 む費用 で あっ て 当 該恒久 的 施設 のた めに生じたも のは、当該恒久的施設が存在する締約国内におい て 生 じたものであるか他の場所におい て 生 じたも の であるかを問わず、控除することを 認められ る。 4 恒久的施設が企業のために 物品又は商品 の単なる購入を 行 ったことを理由として は、いかなる 利得も 、 当該恒久的施設に帰せられる ことはない。 一二
5 1から4まで の規定の適用上、恒久的施設に帰せ られ る利得 は 、毎年同一の方法によって決 定 する。た だ し 、別 の方 法を 用い る こ と に つき 正当 な理 由 が ある場 合 は 、 こ の限 り で な い。 6 他の条で別個 に取り扱 われて い る所得が企業 の利得に 含まれ る 場合 には 、 当 該 他 の条 の規定 は 、こ の条 の 規 定によ っ て影 響さ れる ことはない。 第八条 海上 運 送 及び航空 運送 1 一方の締約国 の企業が船舶又は航空機 を 国 際 運 輸 に 運 用することに よっ て 取 得する 利得に対して は 、当 該一 方の締 約 国に おい て の み租税を 課することができ る。 2 第二条の規定にかかわらず 、 一 方の締約国の 企 業は、 船 舶又は航空機を国際 運 輸に運 用 する ことにつ き 、 ポルトガルの企業である場合には日本国 の事業税、日本国 の企業である場合には日本国 の 事業 税に類 似する 租税 で ポ ル トガル に おい て今後 課 さ れ る こ との あ る もの を免除さ れる 。 3 1及び 2 の規定は、共同 計算、共同経営 又は 国際経営 共同体 に 参加して いるこ と によって 取 得 する 利得 についても、適用する。 第九 条 関連企 業 一三
1 次の 又は の規定に該当する場合 であっ て 、そ のい ずれ の場合においても、 商 業上又は資金上の関係 (a) (b) に おい て 、双方 の 企業 の 間 に、独立の企業の間に設けられる条件と異なる条件が設けられ 、又は課されて いるときは 、その条件がないとした ならば一方の企業 の利 得とな ったと みられ る 利 得 で あ って そ の条件 の ために当 該一方の 企業の利得とならなかったものに対 して は 、 これ を 当 該 一 方 の 企業 の利得 に 算入 して 租 税を課す ること が でき る。 一方の 締約国の 企 業が他 方 の 締約国の 企 業の 経営、支配又は資本に直接又 は間接に参加し ている場合 (a) 同一 の者が一方の締約国の企 業及び 他方の締約国の企業の経営 、支配又は資 本に直 接又は 間接に参加 (b) して い る 場合 2 一方の 締約国が、他 方の 締 約国におい て 租税 を課された当該他 方の 締約国の 企 業の利得を1の規 定によ り当該一方の 締約国の 企 業の利得に算入し て租 税 を課する場合におい て 、 両締約国の権限のある当 局 が、 協議の上、その算入さ れた利得の 全 部又 は一部 が 、 双 方の企業の間に設けられた条件が独立の 企業の間に 設 け られた で あ ろ う条件 で あった としたな ら ば当 該 一 方の 締約 国の企業の利得 と なった とみら れる利得 で ある ことに合意する と きは、当該他 方の締約国は、その合意された利得に対し て 当 該他方の 締約国におい 一四
て課さ れ た租税の額 に つい て適当 な 調整 を行う。 この 調整に当たっ ては、 こ の 条 約の他の規定に妥当 な 考 慮を払う。 3 1の規定にかかわらず、締約国は、1に規定する条件 がないとしたならば 当 該締約国の企業 の 利得とし て 更 正 の 対象と なったとみられ る利得に係る 課税年度 の終了時から 七年を 経 過した後は 、 1 に 規定 する状 況においても 、当該利得の更正をしてはならない。こ の3の規 定は、不正に租 税 を免れた利得につい て は、適用 しない 。 第十条 配当 1 一方の 締 約国の居住 者 である法人が他 方 の 締約国の居住者に支払う配当に対し ては、当該他 方の 締約国 におい て 租税 を課 する ことが で きる 。 2 1に規定する配当に対しては 、 これを支払う法人が居住者と さ れる一方の締約国におい て も、当該一方 の締 約国の法令に 従って租税を課す ること が でき る。その租税の額は、当該配当の受益者が他方 の 締約国 の居住者 である場合には、次の額 を 超えないもの とする。 当該配当の受益者が、当該配当の支払を 受 け る者が特 定 さ れる日を その末日とす る十二箇月の期間を (a) 一五
通じ、次の に掲 げ る 割合以 上 の 株 式又 は に掲 げる割合以上の資本を直接に所有する法人(組合を除 (i) (ii) く。) で ある場合には、当該配当の額の五パーセント 当該配当を 支 払う法人が日本国の居 住者で ある場合 に は、当該配 当 を支払う 法人の議決権 のある 株 (i) 式の 十パーセン ト 当該配当を支払う法人が ポルト ガルの居住者で あ る場合には、当該配当を支払 う 法人 の資本の 十 (ii) パーセン ト その他の全て の場合には、当該配当の額の十パーセ ン ト (b) こ の 2 の 規定 は 、当該配 当 を支 払う法 人 のそ の配当に 充て られ る利 得に対 す る 課 税に 影響を 及 ぼす も の では な い 。 3 この 条にお い て、 「配当 」 とは、 株 式そ の他 利 得 の 分 配 を受 け る 権 利 ( 信用 に係 る債 権 を 除 く 。) か ら 生 ず る所得及びその他の持分から生ずる所得 であっ て 分配を 行 う 法 人が居 住 者と され る締 約国の 法 令上 株 式から 生 ずる所得 と同様に取り扱われ る ものをいう。 4 1及び2の 規 定は 、一方の締 約 国の居住者で ある配 当の受 益者が 、 当該 配当を支払う法人が居住者と さ 一六
れ る 他 方 の 締約国内におい て当該他 方の 締約国内にある 恒久的 施 設を 通じて 事 業を 行う場合 において 、当 該配当の支払の基 因 と な った株 式その 他 の持 分が当 該恒久 的施設 と 実質的な関 連を有 する もの であると き は、適用しない。この場合には、 第 七条の規定を適用する。 5 一方の 締 約国の居住 者 で あ る法人が他 方 の 締約国内におい て利得又 は所得 を 取得する場合には 、当該他 方の 締約国は、当該法人の支払う配当及び当該法人の留保所得については、これらの配当及び留保所得の 全部又 は 一 部 が当該他 方の締約国内におい て 生じた利得又は所得から成る と きにおい ても、当該配当(当 該他方の締 約 国の居住者に支払 われ る配当及び配当の 支払の基因となった株式その他の持分が当該他方 の 締約国内にある恒久的施設と実質的な関連を 有するも の で ある場合 の配当を除く。)に対して いかなる租 税 も 課 す る こ とが で き ず、 ま た 、 当 該留 保 所 得 に 対 し て租税 を 課 す る こ とが で きない。 第十一条 利子 1 一方の締約国内におい て 生 じ、他方の締約国の居住者 に支払われる利子に対しては、当該他方の締 約国 において租税を課する ことができる。 2 1に 規定す る 利子に対しては 、当該 利子が 生 じた一 方 の締 約国に お い て も、当該一 方 の締 約国の法令に 一七
従っ て租税 を課する こ とが できる。その 租税の額 は、当該利子の受益者が他方の 締約国の居住 者 で あ る場 合には、当該利子の額の 十 パーセ ン トを 超えな い ものと する。 3 2の規定にかかわらず、一方の締約国内におい て 生 ず る利子であって 、 他方の締約国の居住者である銀 行 ( 当該他 方 の 締約国の法令に基 づ いて設立さ れ 、かつ、規制さ れ るものに限る。)が受益者 であるもの につい て は、当 該 一方の 締 約 国 が 課する租税の 額 は、 当該利子の額の五 パ ーセ ン ト を超えないものとす る。 4 2及び 3 の規定にかか わらず、一方の締約国内におい て生 ずる利 子 であ っ て 、そ の 受益 者 が他 方の締約 国、当該他 方 の 締約国の地方政府、 自治州若しくは地方公共団体又は当該他 方 の 締約国の中央銀行 である も の に つ いて は 、 当該 他方 の締 約 国 に お いて のみ 租 税 を 課 す る こ と が で き る 。 5 この 条にお い て、 「利 子 」 とは、 全 ての 種類 の 信 用 に 係 る 債権 ( 担 保 の 有無 及 び 債務 者の利 得 の分 配 を 受 け る権利の 有無を問 わない。) から生 じた所得、 特 に、公債、債券又 は社債か ら生 じた所得 (公債、債 券又は社債の割増金及び賞金 を 含 む 。 ) 及び 他の所得で 当 該所得が 生じた締約国の租 税に関する法令上貸 付 金から 生じた 所 得と 同 様 に取り扱われ るも のを いう。 前 条で 取り扱われ る 所得は 、 こ の 条約 の適用 上 利 一八
子には該当しない 。 6 1から3までの規定は、 一 方の 締約国の居住 者 である利子の受益者が、当該利子の生じた他 方の締約国 内におい て 当 該他方の締約国内にある恒久的施設を通じて 事業を 行 う場合におい て 、 当該 利子の支払の基 因と なっ た債 権が 当該 恒久的 施 設と実 質 的 な 関 連 を 有す る も の で あ ると き は 、適 用し ない。こ の場 合に は、 第 七 条 の 規 定 を 適 用 す る 。 7 利子は 、その支払者が一方の締約国 の居住者で あ る場 合には 、 当該一方の締約国内において 生 じたもの とされる。ただし 、利子の支払者が 、 一方 の 締約国内に恒久的施設を有する場合におい て 、 当該 利子の支 払の基因となった債務が当該恒久的施設につい て 生じ 、かつ、当該 利子が 当 該恒久的施設によっ て 負担さ れ る もので あ るときは 、当該支 払者が い ずれ かの締約 国の 居住者 で ある か 否 か を問 わ ず、 当該利 子 は、 当 該恒久 的 施設の存在する当該一方の 締約国内におい て生じたものとさ れ る 。 8 利子の支払の 基因と な った債権 について 考慮 した場合 において 、利子 の 支払者と 受益者と の 間 又は その 双方と 第 三者と の 間 の 特別の関 係によ り 、当該利子の 額が 、 その関 係がな い としたならば支 払 者及び 受益 者が合意した とみ ら れ る額 を超 える ときは、 こ の 条の規定は、その 合意したとみら れ る額 につい て のみ適 一九
用する。こ の 場合には 、支払われた額のうち その超過す る 部分に対しては、こ の 条約 の他の 規 定に 妥当な 考 慮を 払 った 上で 、各 締約 国 の 法 令 に 従 って 租 税 を 課 す る こと ができ る 。 第十 二条 使用料 1 一方の 締 約 国 内におい て 生 じ、他方の 締 約 国 の居住 者 に支払 わ れる使用料 に 対しては、当 該他方の 締約 国におい て租税を課する こ とができる。 2 1に規定する 使用料に対して は 、当該使用料が生じた 一方の締約国においても、当該一方 の締約国の法 令に 従っ て 租 税を 課すること が でき る。その租税の額 は、当該使用料の受益 者が他方の 締 約国の居住 者 で ある場合には 、当該 使 用料の額の五パーセントを超えない も の とする。 3 こ の 条にお い て 、 「 使 用料 」とは 、文学 上、芸 術 上 若 しく は学 術 上 の著 作物(ソフトウ ェ ア 、 映画フ ィ ルム 及びラ ジ オ 放 送 用 又は テレ ビ ジ ョン 放送 用 の フィ ルム 又はテ ー プを 含む 。 ) の著 作権 、特 許権 、商標 権、意匠、模型、 図面、秘 密方式若 しくは秘 密工程の使 用 若 し くは使 用 の 権 利の対価として、又は産業 上、商業上若しくは学術上の経 験に関する情報の対価 とし て 受 領される全ての種類の支払金をいう。 4 1及び2の 規 定は 、一方の締 約 国の居住者で ある使用料の受益者が、当該使用料の生じた 他方の締約国 二〇
内におい て当 該他 方の締約 国 内 に あ る恒 久 的 施 設 を通 じて事 業を行 う場 合におい て、当 該使用料 の 支払の 基因となった権利又 は 財産が当該恒久 的 施設と実質的 な関 連 を 有 す るもの で あると きは、 適用しない。 こ の場合には 、 第七 条の規定を 適 用す る。 5 使用料は 、その支払者が一方の締 約国の居住者である場 合には 、 当該一方の締約国内におい て 生 じたも のと さ れ る。た だ し、使用料の支払者が、一 方の締約 国内に恒久的施設を有する場合において 、当該使用 料を 支 払 う 債 務が 当該 恒久 的施設 に つ い て 生じ 、か つ 、当該使用料 が当該恒久 的 施設によっ て 負担される ものであるときは 、当該支払者がいずれかの 締約国の居 住者であるか否かを問 わず 、当該 使 用料は、当該 恒久 的施設の存在する当該一方の 締約国内におい て生じたも の とされる。 6 使 用 料 の 支 払 の 基 因と な っ た 使 用 、 権 利 又は 情 報 に つ いて 考 慮 し た 場合 に お いて 、 使 用 料 の支 払 者 と 受 益者と の 間 又 は そ の双方と 第三者と の間 の特別 の 関係 により、当該使用 料の額が 、その関係が な いと した ならば支払者及び 受益 者が合意したとみられる額を超 えるときは、 この 条の規 定 は、その合意したとみら れる額について の み適用する。こ の 場合には 、支払われた額のうち その超過する部分に対しては、こ の 条 約 の 他の 規定に 妥 当な 考慮を 払 っ た 上で 、各締 約国の法 令 に 従 って 租 税 を課 すること ができ る 。 二一
第十 三条 譲渡 収益 1 一方 の締約国の居 住者が第六 条に規定する 不動産 で あって 他 方の締約国内 に存在す るものの譲渡によっ て取得 す る収益 に対 し ては、当 該他方の 締約 国 に おい て租税 を 課する こ とが で き る。 2 一 方 の締 約国の居住者が 法人の株式その他同等 の持分又は組合 若しくは信託財産の持分の譲渡によって 取得 する収益 に対し て は、その法人、組 合又は信託財 産の 資産の 価 値の五 十 パーセント以上が第六条に規 定する不動産 であっ て 他 方 の 締約国内に存在するもの により直接又 は間接に構成 さ れ る場合に限り、当該 他方 の締約国におい て 租税 を課することができる。 3 一方 の締 約国の企業が 他方 の締 約国内に有する 恒 久的施設の事業 用 資産 を 構 成する財 産( 不動産 を 除 く。)の譲渡から生 ず る収益 ( 当該恒久 的施設の譲渡 又は企業全体の譲渡の一部 としての当該恒久的施設 の譲渡から 生 ずる 収益を含む 。 )に対しては、当該他 方の締約国におい て租税 を 課することができる。 4 一方 の締 約国 の企業が国 際 運 輸 に運 用 す る船 舶 若 しく は航空 機 又はこ れ ら の 船 舶 若し くは航 空 機の運 用 に係 る財産 ( 不動産を除く。)の譲渡によって当 該企業が取得 する収益 に対し て は、当 該 一方の 締 約 国 に おい てのみ 租税 を 課 す る こ とが できる 。 二二
5 1から4までに規定する 財 産以外の 財産の譲渡か ら生 ずる収益 に対し て は、譲渡者が居住 者 と さ れ る締 約国におい て のみ租税を 課 する ことが で きる。 第十 四条 給与所得 1 次条、第十七条及び第十八条の規定が適用さ れ る 場合を除くほ か、 一方の締約国の居住者がその勤務に つい て取得 す る給料、賃金その他 こ れらに類する報酬に対し て は、勤務が他方の 締約国内におい て 行 われ ない限り、当該一方の 締約国におい て のみ租税を課する ことが で きる 。勤 務 が 他方の 締 約 国 内におい て行 われ る場合 に は、当該勤務に つ い て 取得す る 給料 、賃 金その他 こ れ らに 類する報酬に対しては、当該他方 の締約国におい て 租 税 を課することができる。 2 1の 規定に か かわ らず 、一 方の締 約 国の 居住者 が 他方の締 約国内 に おいて 行 う勤務につ い て 取 得する 報 酬に対して は 、次 の から まで に 規 定 す る要 件を 満たす 場 合に は 、当 該 一方 の 締 約国 において のみ 租 税 (a) (c) を課する ことが で きる。 当該課 税年度 において 開始し、 又は 終了する いずれ の 十二箇 月 の期 間において も 、報 酬の受 領 者が 当 (a) 該他方の締約国内に滞在する期間が合計百八十三日を超えないこと。 二三
報酬 が当該他 方の 締約 国の居住者 で ない 雇用者 又 は こ れに代 わ る 者 から支払 われる も の で ある こと。 (b) 報酬 が雇用 者の当 該他 方の締約 国内に有する恒久的施設によ っ て負担さ れる もの でない こ と。 (c) 3 1 及 び2の規定にかか わら ず、一方の締約 国 の 企 業が国際 運 輸 に 運 用 す る船 舶内又 は 航空機内におい て 行われ る 勤務 に 係る 報 酬に対 し て は 、 当該一 方 の 締約国におい て 租 税 を課する ことができる。 第十五 条 役員報酬 一方 の締約国の居 住者が他方の締 約 国の居住者で ある法人の役員の資格で 取 得す る役員報酬その他こ れ に 類する支払金に対し て は 、 当該他 方 の 締約国におい て 租税を課する ことが で き る 。 第十六条 芸能人及び運 動家 1 第七条及び 第十四条の規定 にかかわらず 、一方 の 締 約 国の居住者が演劇、映画、ラジ オ 若 しくはテレ ビ ジョ ンの俳優、音楽家その他の芸能人又は運 動家とし て他方の 締約 国 内 で行 う 個 人 的 活動 によっ て 取得 す る所得に対し ては 、当該他 方の 締約国におい て 租 税 を課する ことが で きる。 2 一 方 の締 約国内で 行う芸能 人又は運 動家として の 個人的 活 動に 関する 所 得が当該 芸能 人 又 は運 動家以外 の者に帰属する場 合には、当 該 所得 に対し て は、 第七条及び第十四 条の規 定 に か か わ らず、当該芸 能人又 二四
は運 動家 の活動が 行わ れ る 当該一方の締約国 において 租 税 を課 するこ と がで き る。 第十七条 退職年 金 次 条 2の規定が適用さ れる場合 を除くほか、 一方の 締 約 国 の居住者に支払 わ れる退職年金その他これに類 する報酬に対しては 、 当該一方の締約国にお いて の み 租 税 を 課 す る こ と が で き る 。 第十 八条 政府職員 1 一方の締約国又は一方の締約国の地 方 政 府、自治 州若しくは地方公 共団体に対し 提 供 される 役 務につ き、個人に対し、当該一方の締約国又は当該一方の 締 約 国 の 地 方政府、自治州若しくは地方公共団体に よっ て 支 払 わ れる給料、 賃 金その他 これらに類する報酬に対し ては 、当該一方の 締約国におい て のみ租税 を課 する ことが で きる。 もっ と も、 当該役 務が他 方の 締約 国 内 に お い て 提 供 さ れ 、 か つ 、 当該 個人 が次 の 又は の規定に該当 する当該他 方 の 締約国の居住 者 であ る場 合には、その給料、賃金その他 こ れらに類 (a) (b) する報酬に対し て は、当 該他方の 締 約国におい て の み 租税を課する ことができる。 当該他方の締 約国の国民 (a) 専 ら 当該 役務を 提 供する た め当該 他方の締約国の 居 住者と な った者で ないも の (b) 二五
2 1の規 定 にかか わ らず、 一 方の締約国又は一方 の 締約 国の地方政府、 自治州若 し くは地方公共団体に対 し提供される役務につき、個人 に対し、当 該 一方の 締約国若 し くは当該一方の 締 約国の地方政府、 自治州 若しくは地方公共団体によって支払われ、又 は当該一 方の締約国若 しくは当該一方の 締約国の地方政府、 自治州 若 しく は地方 公 共団体 が 拠出し 、 若し くは設立した 基 金から 支払わ れ る退職年 金その 他これ に 類す る報酬 に 対し ては、 当該 一 方の締約 国におい ての み 租 税を課す ること が でき る。もっとも、当該個 人が他 方の締約国の居住者であり、かつ、当該他方の締約国 の国民で あ る 場合 には 、当該退職 年 金そ の他こ れ に 類す る報酬 に対して は 、当該 他 方 の 締約国 に おいて の み租 税を課 す るこ とができ る 。 3 一方の 締 約国又は一方の 締 約国の地方政府、 自治州若 し くは地方公共団体の行 う事業に関連して提供さ れ る役務につ き 支払われる給料、賃金、退職年金その他これら に類す る報酬につい て は、第十四条 から前 条まで の規定を適 用する。 第十九条 学生 専ら教 育 又は訓練を 受 けるため一方の締約国内に滞在 する学 生又は事業修 習 者であって 、 現に他方 の締約 国 の 居住者であるもの又はその滞在の直前に他方の締約国 の居住者で あったものがその生計、教育又は訓練 二六
のために 受 け 取る給付(当該一方の締 約 国外から支払 われるも のに限る。)につい て は、当該一方の 締約国 におい て は、 租税 を課する ことができない 。 こ の 条に定め る租税の 免除は、 事業修習 者につい ては、当 該 一 方の締約国内におい て 最初 に訓練 を 開 始 した日から一年 を 超 え ない期間につい てのみ適用する。 第二 十条 その他の 所得 1 一 方 の締 約国 の居 住者が 受 益者で あ る所 得( 源泉地を 問わ な い 。 ) で あって前各条 に 規定が な いもの (以下 こ の条におい て 「その他の所得」とい う。) に 対しては、当該一方の 締約国におい て のみ租税を課 することができる。 2 1 の 規定 は 、 一 方 の締 約国 の居住者で あ るその 他 の所 得(第六 条 2に 規定する不 動 産か ら 生 ず る 所 得を 除く。)の受益者が、他 方 の 締 約 国 内におい て当 該他 方の 締約国内にある恒久 的施設を通じて事業を行 う 場合 において 、当該その他 の所得 の 支払 の基因となっ た権 利又は財産が 当該恒久的施設と実質的な関連を 有す るもので あるときは、当該その他の所 得 につ い て は、適用 しない 。 こ の 場 合 には、 第 七条の規 定を適 用する 。 3 1に 規定す る 一方 の締 約国の 居 住者 と 支 払 者 と の間 又 は そ の双方 と 第三 者と の間の 特 別 の 関係に よ り、 二七
その他の所得の額 が、その 関係がないとしたな ら ば当 該居住 者及 び当該 支 払 者 が 合 意 し た とみ ら れ る額 を 超えると きは 、こ の条 の規定は 、 そ の合 意したとみられ る 額に ついて の み適用す る。こ の場合 には 、支払 われ た額のうち そ の超過する 部分に対して は 、 こ の条 約の他の規定に妥当な考慮を払った上 で 、各締約国 の法令に従って租税を課することができる。 第二 十 一 条 減免の制限 所得の支払 又 は取 得の基因となる権利又は財産の設定又は 移転に 関 与した者が、こ の 条 約の特典を 受ける こと を 当 該 権 利又は財 産 の 設 定 又は 移転 の 主 たる 目的とす る場合 に は 、 当該所 得 に 対 して は 、 こ の 条約 に定 める租 税 の軽減 又 は 免 除は 与え られ な い 。 第二 十二 条 二重 課税の除去 1 ポル ト ガ ルにおい て は 、二重課税 は 、次のとおり除去さ れ る。 ポルト ガルの居住者がこ の 条 約 に従って日 本 国にお い て租税 を 課さ れる所得を取得する場合に は、ポ (a) ル ト ガル は、日本国に おい て納付さ れ る 日本国の 租税の額 を 当 該居住 者の所得に対するポルトガルの 租 税の額から控 除する。ただし、控除の額は、その控 除 が 行 われ る前に 算 定さ れた ポル ト ガルの租税の 額 二八
のう ち、 日本 国に お い て租税 を 課さ れる 所得に 対 応 す る部 分 を 超 え ない もの とす る 。 ポル トガルの居住 者が取得する所得 につい て この条約 に従っ て ポル ト ガ ル に おい て租税が免除さ れ る (b) 場合 には、ポル ト ガルは、当該居住者の残 余 の所得に対す る租税の額の算定に当た っ ては 、その免除さ れた所得 を考慮に入れる こ とが できる。 の規定にかかわ ら ず 、 ポル ト ガ ルの居 住 者である 法人が 、 日本国の居 住 者である法人(日本国の租 (c) (a) 税 を課 さ れる こ と とさ れ て い る もの に 限 る 。 ) か ら配 当 を 受 け る場 合 にお い て、当 該 配当 を 支 払 う 法人 の資本の 十パーセン ト 以上 を 、 当 該 配当 が支払 わ れる日に先立つ一年の期間 を通じて直接に継続し て所 有するとき( 当該配 当 が 支 払わ れ る 日 に 先 立 つ所有の 期間が 一 年に 満たな い 場合にあ って は 、当該 配当 が支払われる日以後の所有の期間 と 通算 して一年 となる期間を通じ て 所 有する とき)は、ポル トガル は、当該配当 を受ける法人の課税標準に含ま れ る 当該配当の控除を認める。 この の規定は、当該配 当 (c) の支 払の基因と な る利得が十 パ ーセ ント 以 上 の税率で実質 的に課 税されて い る場合 に 限り適用され る。 2 日本 国 にお い ては、 二 重 課 税 は 、次 の と お り 除去 さ れ る。 日 本 国以外の国におい て 納 付さ れ る 租税を日本国 の租税から控除することに関する日本国の法令の規 (a) 二九
定 に 従い 、日 本 国 の居住者がこ の条 約 に 従って ポ ルト ガ ル にお いて 租 税 を 課 され る所 得を ポ ル ト ガ ル内 におい て 取得 する場 合 に は 、 当 該所得 に つい て 納 付 さ れるポ ル トガルの 租税 の 額 は、 当該居住者に 対し て 課 され る日本国 の租税の額から控除する。ただし 、 控除 の額は 、 日本国の租税の 額のうち 当 該 所 得に 対応 する部分を超 えない も のとする。 ポル トガル 内 におい て 取得 さ れ る 所 得が、 配 当 で あ っ て 、 ポ ル トガルの 居住 者であ る 法人 によ り 当 該 (b) 法人の議決権のある株 式又は発行済株 式 の二十五 パーセント以上を当該配当の支払義務が確 定 する日に 先 立 つ六箇 月 の期 間を 通じて 所有す る日 本 国 の居住者で あ る法人 に対して 支 払われ る も の で あ る 場 合に は、当該配当は、日 本 国 の租税の課税標準から配当 を除外する こと に 関する 日 本国の法令の規定に従う こと を条件 と し て 、 当 該課税 標 準 か ら除外さ れる 。 及び の 規 定 の 適 用 上 、日 本 国 の 居 住者 が 受 益 者で ある所 得 で あ って こ の 条 約 に 従 って ポルト ガ ル (c) (a) (b) におい て 租 税 を課 さ れ るものは、ポル ト ガル内の源泉から 生じたもの と みなす。 第二 十三条 無差 別待遇 1 一方の 締約国の国民は、他 方の 締約国におい て 、 租 税又 はこれに関連する要件 であっ て 、特に居住 者 で 三〇
あるか否かに関し同様の状 況にある当該他 方 の 締 約 国の国 民に課さ れており、若 しくは課さ れ る こ とがあ る租税若しくはこれに関 連 する要件以外の も の又 は こ れらよりも重いもの を 課される ことはない 。 こ の 1 の規定は、第一条 の規定にかかわらず、いずれ の 締約国の居住者でもな い者にも、適用す る。 2 一 方 の締 約 国 の企 業 が 他方 の締 約国 内 に有 す る 恒久的施 設 に 対す る 租 税 は 、当 該 他方 の締 約国 にお い て 、 同 様 の活 動 を 行う 当該 他方 の締 約 国 の企 業 に 対 し て 課 され る租 税 よ りも 不 利 に課 され る こ と は な い。 この2の 規定 は、 一 方の 締 約 国 に対 し、家族 の状 況又 は家族 を 扶養するための 負 担を理由 として当 該一方 の締 約国の 居 住者 に認 める租 税上の 人的 控 除 、救 済及び 軽 減を 他 方 の締 約国の居住者に認 めるこ と を義 務 付け る も のと 解して は なら な い 。 3 第九条1、第十一 条8、第十二条6又は第二十条3 の 規 定 が適用さ れる場合を除くほか、 一方の 締約国 の企 業が他方の締 約国の居 住者に 支 払った利子 、使用料そ の他の支払金につい て は 、 当該一方 の締約国の 企業 の課税対象利 得の決定に 当 たって 、 当該一方 の締約国 の居住者に支払われたと し た場合における条件 と同様の条件で控除するもの と する。 4 一方 の締 約 国 の企 業で あって そ の資 本の全 部 又は一 部 が 他 方 の 締 約国の一 又 は 二 以 上 の居 住者に よ り直 三一
接又 は間接 に 所有さ れ 、又 は支配さ れてい るもの は、当該 一方の 締約国におい て 、 租 税又 はこれに関 連 す る要件 で あっ て 、 当該一 方 の 締約国の類似の他の 企業に課さ れ ており、若 し くは課さ れ る ことがある租税 若し くはこ れ に関 連する要件 以外のも の 又はこれ ら よ りも 重いも の を課 され ること は ない。 5 第 二 条の 規定に か かわらず 、 こ の条の規定は、締約国又はその地方政 府 、自治州 若しくは地方公共団体 のために 課され る全て の種類の租 税 に 適 用す る。 第二十四 条 相互 協 議 手続 1 一方又は双方の 締約国 の措置により こ の 条約に適合し ない課 税 を受けたと認める者又は受 け る こと にな ると認 め る者 は 、そ の 事案につ いて 、 当 該一 方又は双 方の締 約 国の 法令に定める救済 手段と は 別に 、自己 が居 住 者 であ る締約 国 の 権 限のあ る 当局 に 対 し て 又 は 当該事案が前条1の規定の適用に関するものである 場合には自己が国民である締約国の権限のある当局に 対して、申立てをする ことができ る 。当 該申立て は、この条約に適合しない課 税 に係る措置の最初の通 知の日から三年以内に、しなければ ならない。 2 権限のある当 局は、 1 に規定する申立 て を正当と認め るが、 自ら満 足 すべ き解決を与 え る こ とが でき な い場 合には、 こ の 条約に 適 合しない 課税 を回 避する ため、 他 方 の 締約国の 権 限 のある当局 との合意によ っ 三二
て その事 案を解 決 する よう努める。成 立 した 全て の合意 は 、両 締約国 の 法令 上のいか なる期 間 制限 にもか かわらず 、実施 さ れなけ れ ばなら な い。 3 両締約国の権 限のあ る 当局は 、 こ の 条 約の解 釈 又 は適 用に関 し て 生ず る困 難又は疑義 を合意 に よって 解 決する よ う 努 める。 両締 約 国 の 権限の ある当局は 、ま た 、 こ の 条約 に定 め の ない場合 におけ る 二重課 税 を 除去 するため、相 互に協議 することができる。 4 両締約国の権限のある当 局 は 、 2及び3に規 定する合意に達するため、直接相 互に通信する こと(両締 約国 の権限 のある 当局 又は そ の 代表 者に よ り 構成 され る合 同 委 員会を 通 じて 通信す る こと を 含 む 。 )がで きる。 5 一方又は双方の締約国の措置によりある者がこの条約 に適合しない 課税 を受 けた事案につい て 、 1 の (a) 規 定 に従い、当該者が一方 の締約国の権限のある当局に対し て 申 立 てをし、かつ、 当該一方の締約国の 権 限のある当 局 から他方の 締約国 の権 限のあ る 当局に対 し当該 事 案に 関する 協 議 (b) の 申 立てをした日から二年以内に、2の規 定 に従い、 両締約国の権限のある 当局が当該事案を解決する ため に 合 意 に 達す る こ とが で き ない 場 合 に お い て 、 三三
当該者が 要請す る とき は 、 当該 事案の 未 解決 の事項は 、仲 裁に 付託 され る。 ただし、 当該未解決の事項に つい ていずれかの 締約国 の裁判所又 は 行政 審判所が既に決 定 を 行 った場合には、当該未解決の事項 は 仲裁 に付 託さ れない 。 当 該 事 案 によ っ て 直 接 に影 響 を 受 け る 者が、 仲裁 決 定 を 実 施 す る両 締約国の 権 限の ある 当局の合意を 受 け 入れない場合を除くほか、当該仲裁決 定 は 、 両締 約国を拘束 す るも の と し 、 両締 約国の 法令上のいかなる期間制限にもかか わらず実施さ れる。両締約国の権限のある当 局 は 、 この5の規定の 実 施方法 を合意によっ て定める。 第二十五条 情報の交換 1 両締約国の権限のある当局は、 こ の 条約の 実 施又 は両締約国若しくは そ れらの地方政府、 自治 州若 しく は地 方 公 共 団 体が 課 す る 全 ての種 類 の租税 に関 す る 両 締約国の法令( 当該法令に基 づく課税が こ の条約に 反しない場合に限る。)の運 用 若しくは 執行に関連す る情 報を交換する。情報の交換は 、第一 条 及び 第二 条の規 定 によ る 制 限 を 受 け ない 。 2 1の規 定 に基 づき一方の 締 約国が受領した情報は、当 該一方の締約国がその法令に基 づい て入手 し た情 報と同様に秘密として 取り扱うも の とし 、1に 規 定する租税の賦課若しくは 徴 収 、 これ ら の租 税に関する 三四
執行若 し くは訴追、 こ れらの 租 税に関する不服申立 て につい て の決 定 又 は こ れらの監督に関与 する者又 は 当局(裁判 所 及 び行政機 関を含 む 。) に対し て の み、 開示さ れる。 こ れらの 者又は当 局 は、当該情報をそ のような目的のた めにのみ使用する。これ ら の者 又は 当局 は 、当該情報を公 開の法 廷 におけ る審 理 又は 司 法上の 決 定に おい て 開 示することがで き る。 3 1及び2の規定は 、いかなる場合にも、一方の締約国 に対し、次の ことを行 う 義 務 を 課する も の と解し てはならない 。 当該一方の締約国又 は 他方の締約国の法令及び行 政上の慣行に抵触する行 政上の 措置 をとる こ と。 (a) 当該一 方 の締 約国又は 他方 の締 約国の 法令の下において 又 は 行 政の 通常 の運 営 に おいて 入 手するこ と (b) ができな い情報を提供する こと 。 営業 上、事業上、産業上、商業上若しくは職 業 上の 秘密 若しくは 取引の 過 程を明 ら かに するような情 (c) 報又は公開する こ とが公の秩序に反する ことになる情報を 提供する こと。 4 一 方 の締 約国は 、他方 の締 約国がこ の条 の規定 に 従って 当該一 方 の 締 約国に対し 情報の 提 供を 要請す る 場 合 には 、自己 の 課 税 目的 のた め に 必要で な いときで あ っ て も 、当該 情 報を 入手するた め に必 要な手 段 を 三五
講ずる。一方の締約国がそのような手段 を講ずるに当 たっ ては、 3 に定め る 制 限 に従う が 、そ の 制 限 は 、 いかなる 場合にも 、当該情 報が自 己 の課 税目的 の ために 必 要で ないこ と のみを理 由として その提供を 拒 否 することを認めるもの と解してはならない。 5 3の規 定 は、提供 を要請さ れた情報が銀行その他の金融 機関、 名 義 人 、代理 人 若しくは 受託者 が 有す る 情報 又 はあ る 者の 所 有 に 関 す る 情 報 であ る ことの み を 理由 とし て、 一方の 締 約 国 が 情報 の 提供 を拒否 す る ことを認めるものと解し て はならない。 第二十六条 外交使節団及び 領 事機関の構成員 この条約のいかなる規 定も、国際法の一般原則又 は特別の 協定に基づく外交使節団又は領 事機関の構成員 の租税上の特権に影響を及ぼすもの で はない。 第二十七条 見出し この条約 中の 条の見 出 し は 、引 用 上 の 便 宜の ためにの み付さ れたもの で あっ て、 こ の 条約の解釈に影響を 及ぼすもの で はない。 第二 十 八 条 効力 発生 三六
1 各締 約国は 、他方 の締約国 に対し 、 外交 上の経 路 を 通 じて 、書面 に より 、 こ の条 約の効 力発生 のために 必要 とされる国内手続が完了したことを 確 認 する通告 を 行 う。この条約 は、遅い方の通告が受領さ れた日 の後三十日 目の日 に効力を生ずる。 2 この 条 約 は 、 次 の も の につ い て 適用 す る 。 ポル トガル に つい ては、 (a) 源泉 徴収される租税に関しては、こ の条 約が効力を 生 ずる 年の翌 年の一月一日以 後に生ずる事 実で (i) あって 、 当該租税の基因となるもの そ の 他の 租税に 関 し て は、 この条約 が効 力 を生 ず る年の 翌 年の 一月一 日 以 後 に開 始 す る 各 課税 年 度 (ii) におい て 生 ずる所得 日本国につい ては 、 (b) 源泉 徴収される租税に 関して は 、 こ の条約が効力を 生 ずる 年の翌 年の一月一 日以後に租税を課され (i) る額 源泉徴収さ れ ない 所得 に対する租税 に関し ては、 この 条約 が効力 を 生ずる年の翌年の 一月一日以後 (ii) 三七
に開 始する 各 課税 年 度 の所得 その他の租税に関 しては、こ の 条 約 が効力を生ず る年の翌年の一月一日以後に開始する各課税年度 (iii) の租 税 第二 十九条 終了 こ の 条約は、 一方の 締 約国によっ て 終了さ せ ら れ る時まで効力を有する。いずれの 一 方の 締約国も 、 こ の 条約の効力発生の日か ら五年の期間が満了した後に開 始する各暦年の末日の六箇月前までに、外交上の経路 を通じ て 、他 方の締約 国に 対し終 了 の 通 告を行 う ことにより、 こ の 条約を終 了さ せる ことが で きる 。 こ の 場 合 に は、 この 条 約 は、 次 の もの に つ き適 用 さ れな くな る 。 ポル トガル に つい ては、 (a) 源泉徴収される租税に関しては、終了の通告が行 われた年の翌年の一月一日以後に生ずる事実で (i) あって 、 当該租税の基因となるもの その他 の 租税に関しては 、終了 の通告 が 行われ た 年の翌年の一月一 日以後に開始する各課税年度に (ii) おい て生 ずる 所得 三八
日本 国 に つ い ては、 (b) 源泉徴収 される租税に関しては、 終 了の通告が行われた 年 の翌 年の一 月 一 日 以後に租税を課される (i) 額 源泉徴収され ない所得に対す る 租税に 関 しては 、 終了 の通告 が 行わ れた年の翌年の一 月一日 以 後に (ii) 開始する各課税年度の所得 その他の租 税 に関しては、終了の通告が 行 わ れた年の翌年の一月一日以後に開始する各課税年度の (iii) 租税 以 上 の証 拠と して 、下 名は 、各 自 の 政 府から 正当に 委 任を 受け てこ の 条 約に 署 名 した 。 二千十一年十二月 十九日にリ ス ボンで 、 ひ と しく 正文で あ る日本語、ポルト ガル語 及 び 英 語によ り本書 二 通を作成した。解釈 に 相違がある場合には、英語の本文による。 三九
日本 国 の ため に 四宮信隆 ポル ト ガ ル共 和国のために パウロ・ヌンシオ 四〇
所得 に 対 す る 租税 に 関 する二 重 課税 の回 避 及 び 脱 税 の 防止の た め の 日本 国 と ポル トガル 共 和国 との間 の条約に 関する 議 定書 所得 に対する租税 に関する二重 課税の回避 及 び脱税の防止のための日本国とポル トガル 共 和国 との間の 条 約(以 下 「条約」 という。)の署名 に当 たり、 日本国 及びポル トガル共和国は、 条約の不可分の 一 部 を 成す 次の規定を 協 定した。 1 両締約国の権限のある当局は、条約の実施に関する国内手続を、相互に通 知 する。 2 条約 の 適用 上 、 一方の 締 約 国 内におい て取得 さ れる 所得 であっ て 、 (a) 他 方 の 締約国において組 織 さ れた団体を通じ て取得さ れ、かつ、 (i) 当該他方の締約国の租 税に関する法令に基づき当 該団体の受益者 、 構成員又は参加 者 の所 得として (ii) 取り 扱われるもの に対し て は、当該一方の締約国の租税に関する法令に 基づき当該受益者、構成員又は参加者の所得 と し 四一
て 取 り 扱 わ れ るか 否か にかか わ ら ず 、当 該他方の 締約 国の 居住者 で ある当 該 受益 者、構 成員又 は 参加者 (条約 に 別に 定め る 要 件 を 満 た すもの に限 る 。) の 所 得として 取り扱われる部分について のみ 、条約 の 特典 (当該 受益者 、構成員又は参加 者が直 接 に取得したも のとした場合 に認められ る 特典 に限る。)が 与えられ る。 一方の 締 約 国 内におい て取得 さ れる 所得 であっ て 、 (b) 他 方 の 締約国において組 織 さ れた団体を通じ て取得さ れ、かつ、 (i) 当該他方の締約国の租 税に関する法令に基づき当該団体の所得 と し て取り扱われるもの (ii) に対して は 、 当該一 方 の締 約国 の租 税に関す る法令に 基づき 当 該団 体 の 所 得 と し て 取 り扱わ れ る か 否 か に かかわ らず 、当該団体 が 当該 他方の締約国 の居住者で あ り、かつ、条約に別 に 定める要件を 満た す場 合にのみ、条約の特典( 当 該他方の締約国の居住者 が取得 し た も の と し た 場 合に 認 め ら れる特 典 に限 る。 )が与えられ る。 一方の締約国内におい て 取得される所 得 であっ て 、 (c) 当該一方の 締約国において組 織 された団体を通じて取得さ れ、かつ、 (i) 四二
他方の締 約国の租税に関する法令に基づき当該団体の所 得 として取り扱われるもの (ii) に対し て は、 条約の特 典は与 え られない。 3 条約第 六 条の 規定に 関 し 、不動 産から 生 ずる 所得には 、不動 産以外 の財産(不 動 産の 使用又は 使用 の権 利 に関 連す る ものに 限る 。 )か ら生 ずる 所得 及び不動 産の 管理又 は 運用の た め の 役 務か ら 生 ず る 所 得 で あっ て 、 当該不動産が所在する締約国の租税に関する 法令上不動産から生 ず る所得 と 同様に取り 扱われる ものを含 む 。 4 条約第八条2の規 定に 関し、ポル ト ガルは、日本国の 事業税に類似 する租 税 を 導 入す る場合 に は、日本 国に対し、外交上の経路を通じて 、 当該租税に関する ポル ト ガルの法令の効力発生を 確認す る 通告を遅滞 なく行う。こ の場合において 、両締 約国は、同条2 の 規定の適用及び 適用の終止の方法について合意す る。 5 条約のいかなる規定にも かかわ らず 、匿名組合契約( ポル ト ガルにつ い ては、参加型組合契 約 )その他 これ に 類 する 契 約に 関連して 匿 名組合 員 が 取 得する所 得及び 収 益に 対して は 、当該所 得及び 収 益が 生ず る 締約 国 にお い て当 該 締 約 国 の 法 令に 従 っ て租税 を 課 す る こ とが で き る。 四三
6 条約第十条2 の規 定の 適用上、「組 合 」には、 一方の 締 約国におい て 租税 に関し法人格を有する団体 (a) とし て取り 扱 われ、 かつ 、当 該一方の 締約国の居住 者 で ある団体 を含まない こ とが了解さ れ る。 7 条 約 第十条 の 規定に関し 、 配当 を 支 払う法人が 居住者と さ れる一方 の締 約国における課税所得の計算 上、当該法人が受益者に対して支払う配当 を 控 除 することができる場合には、当該法人によっ て支払 わ れ る配当 に つい ては、 同 条2 の規 定 を 適用 する 。 (b) 8 条約第十一条の規 定に関し、 同 条2 及び3の規 定 に かか わ ら ず 、 ポ ル ト ガ ル 内におい て生 ずる利子 で あって 、 輸出及び 開発を促進するこ とを目的とし 、か つ、日本国により資本の 全部を所有さ れる機関(両 締約国の権限のある当 局が随時合意するものに限る。 )が 受 益 者で あるも の に対して は 、 日 本 国に おいて のみ租税を課する ことが で きる。 9 条約第十一条3の規定に関し 、 ポルトガルが、 日 本国 以外の国と、二重課 税 の回避のための協定であっ て、当 該 日本 国以外の 国の 居住 者 で あ る 銀行 が受益 者 である利 子につい て ポ ル ト ガル におい て租税 を免除 するも の を締結したときは、 条約 第 十一条 3を次 の よう に改 める 。 (a) 四四
3 1及び2の規定にかかわらず、 一方の締 約国内におい て生 ずる利子 であっ て 、 他 方の 締約 国の居住 者 で あ る 銀 行( 当 該 他方 の締 約国の 法令に 基づ いて 設 立 され 、か つ、規 制 され るも のに限 る 。 ) が 受 益者 であるものに対しては、当該他 方の締約国におい て の み租 税 を課する こ とが できる。 の規定 に より改正さ れ た条約第十一条3の規定は、次のものについて適用す る。 (b) (a) ポル トガル に つい ては、 (i) 利子に対す る 源泉徴収され る租税に関しては 、 に 規 定す る通告 の受領の日の後三十日 目の日 の (aa) (c) 属する年の翌年の 一月一日以後に生ずる事実であって 、当該租税の基因となるもの その他 の 租税に関しては 、 に 規 定す る通告の受領の日の後三十日 目 の日の属する年の翌年の一 (bb) (c) 月一日以後に開始する各課税年度におい て生 ずる利子 日本国につい ては、 (ii) 利子に対す る 源泉徴収 される租税に 関しては 、 に 規 定す る通告 の 受領の日 の後三 十日目の日の (aa) (c) 属する 年の翌 年の一月一 日 以後に租税を課され る 額 利子に対する源泉 徴収されない租 税 に関しては、 に規定する通告の受領の日の後 三十日目の日 (bb) (c) 四五
の属する年の翌年の一月一日以後に開始する各課 税年度において生 ず る 利子 ポル トガルは、日本国に対し、外交上の経路を通じて 、当該協定の効力発生 を確認する通告を 遅滞な (c) く行う。 条約第十三条5の規定にかかわらず、 10 次の 及び の規 定に該当 する場 合 には、 一 方 の 締約 国の居住者が に規定する株 式 の 譲渡( の資 (a) (i) (ii) (ii) (i) 金 援 助が最 初 に行われた日から五年以内に行 われる譲渡に限る。 ) によっ て 取得する収益に対し て は 、 他方 の締約国におい て 租税 を課することができる。 当該他方の締 約国(日本国につ いて は 、 預金保険機構を含む 。 以下こ の におい て 同じ。)が、金 (i) 10 融機 関の差 し 迫っ た支払不 能に係 る 破綻処 理 に 関する 当該他方の 締約国の法令に従って、当該他方の 締約国の居 住者で ある金融機関に対して 実質的な資 金援助を 行う 場合 当該一方の締約国の居 住者が 当 該他方の締 約 国から 当 該金融機関 の株式を取得する場合 (ii) の 規 定は、 当 該 一 方の 締約 国 の 居 住 者が、 当 該金 融 機 関 の 株 式 を当該 他 方の 締約 国 か ら、 条約 の 効 (b) (a) 力発生前に取得した場合 又 は条約の効力発生前に締結 された拘 束力のある契約に 基づいて取得した場合 四六
には、 適 用しない 。 条 約 第十 五条の 規 定に関し 、「法 人の役 員」には 、ポルト ガル の居住者で ある法 人の監 査 評議会その 他 11 これに類 する機 関 であっ て 、ポル ト ガルの会 社法に規 定する も のの構 成 員 を含 む 。 条約第 二 十四条5の規 定に関し、 12 同条 5の規 定 は、 条約 第九 条の対象 とな る 事 案 に つい て の み、適用 する 。 (a) の規定にかかわらず 、ポルト ガ ルが、条 約の効力 発生 後、日本 国以 外の 国と、 二 重 課税の 回 避 の た (b) (a) めの二国間 の 協定で あって 、仲裁に関する 規 定を条 約 より 広い範囲に適 用するものを締結したときは、 条約第 二 十四条5の規 定は、 に規 定する通告の受領の日の後 三十日目の日から、当該協定と同じ 範囲 (c) の事案(同条5 に規定 す る申 立てが 当 該三 十日目の日 以 後に 行われ る も のに 限 る。 )につ い て 適 用す (b) る。 ポルト ガルは、日 本 国 に対し 、 外交上の経路を通じて 、 の協定 の 効力発生を 確 認 す る通告を 遅滞な (c) (b) く行 う。 条約 第二十四 条5の 規 定に 関 し 、 13 四七
両 締 約国 の権限 のある当局は 、 同条5 の 規定 に従 って 申 し 立て られた 事 案によ っ て 直 接に影 響 を 受 け (a) る者の作為若 しくは不作 為 が当該事案の解決 を 妨 げる場合又 は 両締約国の権限のある当局及び 当該者が 別に合意する場合を除くほか 、 同条5に規定する仲 裁 の要 請から 二 年以内に仲裁決定が実施さ れ る こと を確 保する た め、 仲裁手続 を合意によっ て定め る 。 仲 裁 のた めの委員会は、次の規則に従って 、 設置 さ れ る。 (b) 仲裁 のため の委員会 は 、国 際租税に関す る事項につ い て専 門知識 又 は経験を有す る三 人 の 仲裁 人に (i) より構成される。 それ ぞれ の締 約 国の権 限のあ る当局 は 、 それぞれ 一 人 の仲裁 人 (自 国 の 国民とす る こと ができ (ii) る。) を 任命する。両締 約 国の権限のある当局が 任命する二人の仲裁人は、両締約国 の権限 の ある 当 局が合意す る 手続に従い、仲裁のための 委員 会の長となる第三の仲裁人を任命す る 。 全て の仲 裁 人 は 、 いず れ の 締 約 国の 税務当局 の職員でもあ って は な らず 、及 び同条 1 の規定に従 っ (iii) て申し立 てられた事案にこれまで関与した者であっ て はならない 。 第三の 仲 裁人 は、い ず れ の 締約国 の 国民で も あ って はなら ず 、いず れ の締 約国内にも日常 の 居所を 有 し た ことがあ って は な らず 、及び 四八
いずれ の 締約国によって も 雇用 されたことが あってはならない。 両締約 国 の 権 限の ある 当 局 は、 仲裁 手 続 の 実 施 に 先立 っ て 、 全 ての 仲裁 人 及 びその 職 員 が 、 そ れ ぞ (iv) れの締約 国の 権 限 の あ る当 局に 対 し て送付する 書 面におい て、 条約 第二十 五 条 2 及び両 締 約 国 におい て適用さ れる法 令 に規定 す る秘 密 及 び不 開 示 に 関 する義務 と同様 の 義務 に従う こ とに合 意 する ことを 確保 する。 そ れ ぞれ の締約国の権限のある当局は、自らが任命した仲 裁人に 係 る費用及び自国の費 用 を負担す (v) る。仲裁のための 委員会の長の費用 その他 の 仲裁手続の実 施に関する費 用に つい て は 、両締約国 の 権 限のある当局が均等に負担する。 両締約国 の権限 の ある当局は、全て の仲裁人及 び その職員に対し、仲 裁 決定のために 必要な情報を 不 (c) 当に 遅滞す る こと なく提供する。 仲裁決 定 は、次のとおり取り扱う。 (d) 仲裁決定は、先例 とし て の 価値を有しない 。 (i) 仲裁 決 定 は、 条約 第二 十四 条 5 の規 定、 この の規 定又は の規 定に従 っ て決 定さ れる手続規則の (ii) 13 (a) 四九