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JSoFFレター(72)

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Academic year: 2021

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JSoFF Letter No. 72

Japanese Society for Food Factors 事務局

ご挨拶

JSoFF理事長

    芦田 均

(神戸大学大学院農学研究科)  JSoFF会員の皆様方におかれま しては、ますますご健勝のことと 存じます。  昨年度よりJSoFF第五代目理事 長を拝命しております神戸大学農 学研究科の芦田均でございます。 HPや昨年のJSoFFレターでのご挨 拶にも書かせて頂きましたが、本 学会は、1995年に浜松で開催さ れ た 第 1 回 I n t e r n a t i o n a l Conference on Food Factors (ICoFF)の大成功を受けて、同年に 設立されて以来、規模としては小 さな学会ですが、食品の機能性研 究に関しては、日本だけでなく世 界をリードする研究の発展に貢献 してきた学会です。本学会の大き な特徴は、役員の定年制を設け、 60歳を超えると「金は出しても口 は出すな!」という不文律を守っ てきたことにあります。また、意 見交流会を含めて堅苦しくない場 で学生諸子を含めて熱く議論する ことが出来ることも特徴かと思い ます。これらの特徴を引き継ぎな がら、本学会をより発展させるべ く尽力していきたいと考えており ます。  昨年度の活動のご報告と今年度 の方針をご連絡させていただきま す。 (1)学術集会  2017年12月2日(土)-3日(日)に 関泰一郎先生(日本大学)に会長を お願いして日本大学生物資源科学 部湘南キャンパスにて第22回年次 大会を開催して頂き、盛会裏に終 わりました。平成30年は、内藤裕 二先生(京都府立医科大学)に会長 をお願いして京都駅前のメルパル ク京都で9月7日(金)-8日(土)にて 第23回年次大会を開催する予定で す。なお、この年次大会は、第12 回日本ポリフェノール学会ならび に第15回日本カテキン学会との3 学会合同学術集会になります。 2019年には、いよいよ第7回ICoFF をJSoFF第24回年次大会として、 第12回International Society for Nutraceuticals and Functional Foods (ISNFF)と合同で12月1日 (日)-5日(木)まで神戸で開催します。 また、これに先立ち11月28日(木)-1 2 月 また、これに先立ち11月28日(木)-1 日 ( 日 ) に は T h e 9 t h International Conference on Polyphenols and Health (ICPH) 2019を開催します。 (2)役員  新たに新理事候補者として、生 城 真一先生 (富山県立大学)、河合 慶親先生 (徳島大学)、榊原 啓之先 生 (宮崎大学)、中村 宣督先生 (岡 山大学)、室田 佳恵子先生 (近畿 大学)を、新評議員候補者として、 庄司 俊彦先生 (農業・食品産業 技術総合研究機構)と高木 智久先 生 (京都府立医科大学)をお迎えし て、新しい体制を構築しました。 (3)その他の活動  本学会を発展させるべく、一般 ならびに学生会員の増加を図ると 共に、賛助企業を増やすことを考 えております。今後、ICoFFの開 催に連動させて賛助企業を募集い たします。JSoFF集会での参加に 何らかの優先権を付与することを 議論していきたいと思っておりま す。また、今年からHPのトップペー ジに賛助企業のロゴを掲載させて いただきました。  JSoFFの設立以来、諸先輩方が 学会誌を持つことを考えて居られ たと伺っております。弱小の学会 が単独で学会誌を持つことはなか なか難しいのが現状です。そこ で、理事会では2年位前ワーキン グ・グループを設置してこのこと を議論してまいりました。その上 で、昨年の第22回年次大会の評議 員会・総会でアンケートをとり、 日本栄養・食糧学会と日本ビタミ ン学会の共同編集によって刊行さ れているJournal of Nutritional Science and Vitaminology (JNSV)誌の刊行に参画させて 頂く方向で賛同を得ました。現在、 両学会の理事会ならびにJNSV編 集委員会からご承認を得る方向で 話を進めさせていただいておりま す。

(2)

JSoFF Letter No. 72  今後ともJSoFFに対する皆様方 のさらなるご支援、ご協力をお願 い申し上げます。 2018年1月22日

<学会参加報告>

ISNFF 2017参加報告

芦田 均

(神戸大学大学院農学研究科)   第 1 0 回 I n t e r n a t i o n a l Conference and Exhibition on Nutraceuticals & Functional Foods(ISNFF2017)は、韓国の群 山市(Gunsan, Jeonbuk, Korea) の G u n s a n S a e m a n g e u m Convention Center (GSCO)で、 President of Korea Food Industry Promotion Forum (KFIPF)のDr. Dong-Hwa Shinが Cahirを、またDr. Soo-Wan Chae (Korea)がCo-Chairを勤め て2017年10月22日から25日まで 開催されました(写真)。 ISNFFは毎年世界各地を回る形で 開催されていますが、アジアでの 開催の際には参加者が多く集まる 傾向にあります。昨年のフロリダ では参加者が300人程度かと思わ れましたが、今年の韓国では参加 者が約1500名で、参加国も30カ 国程度で、韓国のメンバーが総動 員で国内外からのメンバーを集め たのが印象的でした。場所が辺鄙 なところで、アクセスは決して良 い場所ではなく、インチョンから バスで3時間半揺られて、群山市内 のバスターミナルに到着しました。 さらに、そこからタクシーに乗り 換えて30分位で会場に到着しまし た。幸い、農研機構の小堀さんと インチョンでお目にかかって同行 させてもらいました(帰路も偶然 グンサン・バスターミナルで小堀 さんと一緒になりました)。KTX も使えるみたいですが、ソウル市 内で乗り換えがあることなどから 高速バス移動を選択しましたが、 高速バスもKTXも便数が少なく、 大阪からの移動はまる一日かかり ました。我々(吉岡氏と私)は前 日までブエノスアイレスでのICNに 参加しており、夜に成田経由で大 阪伊丹空港に戻り、荷物を冬支度 に変えて翌朝また関空から出発と いう強行軍を強いられヘロヘロし ながら韓国の田舎町に着いたのを 思い出します。開催前日に会長招 宴が開催され、翌日にはWelcome Reception、さらにその次の日に Gala Dinnerと連日宴会が続き、 さらに今回お世話になった韓国の Young-Joon Surh先生(写真は最 終日のPLの座長)のご好意で二次 会も開催され、歓待の連続でした。 学会そのものは、Plenary Lecture が毎朝3題ずつ3日間で9題あり、 その後5会場に分かれてシンポジウ ムが午前中1枠と午後2枠で15枠 を2日間あり、最終日だけは午前 に4会場で開催されました。すな わち総計34のシンポジウムが開催 されたことになります。ポスター は午前と午後のBreakの20-30分 しかコアタイムが無く、場所も隣 の建物で展示と同時に併催された ため、移動時間が必要であり、殆 ど議論できる状態ではありません でした。Oral Presentationが活 発だっただけに残念であった。ま た、HPに記載があるが、Special IssueもJournal of Functional Foods (JFF)とthe Korean Society of Food Science and Technology (KoSFoST)が持って い る F o o d S c i e n c e a n d Biotechnology (FSB)の2誌で出 版される予定である。  今回の学会は、ブエノスアイレ スにいる直前に、座長の依頼や ICoFFとの合同開催のことで情報 が飛び交い、心身ともに磨り減っ た。特に、昨年のISNFFですでに ICoFFとの合同開催が承認されて いたと思っていたが、実はこの韓 国でのScientific Committeeの会 議で決まるとのことで、役員でも なんでもない私が急に会議に出席 要請を受けて、招致活動をするこ とになった(写真上)。おかげで、 直後の自分のプレゼンは、何の心 の準備もなく発表するはめになり、 笑うしかなかった(写真下)。ま た、Gala Dinnerでは次回の開催 案内をせず、次々回の合同大会の 案内を突如振られて、「次回の案 内が先にあるべきなのに。。」と 思いつつ、演台に向かい神戸の宣 伝をパワーポイントとムービーで 行った。ともかく、全てがバタバ タのうちに終わった。

(3)

JSoFF Letter No. 72

 次回のISNFF2018は、Prof. J e r z y Z a w i s t o w s k i ( T h e University of British Columbia, Canada) がChairを勤め、今年10 月 1 4 日 か ら 1 7 日 ま で t h e Sheraton Hotel (Richmond) in Vancouver, Canadaで開催される。 皆様、ICoFF2019/ISNFF2019の 前哨戦になるので、奮ってご参加 ください。

<学会参加報告>

ICN2017参加報告

山口 勇将,熊谷 日登美

(日本大学生物資源科学部)  ICN (International Congress of Nutrition)は国際栄養学連合 IUNS (International Union of Nutritional Sciences)が主催する 国際栄養学会議である。ICNは4年 に1回のペースで開催され,2017 年は10月15日から20日の6日間 に渡ってアルゼンチン共和国の首 都ブエノスアイレスで開催された。 10月のブエノスアイレスは春を迎 えており朝晩はやや冷えるものの 日中はコートなど必要なく,学会 期間は天候にも恵まれ快適に過ご すことができた。日本からアルゼ ンチンへはアメリカを経由してお よそ30時間の長旅であるものの, 日本からは我々を含めおよそ150 名の研究者が当会議に参加した。 そのほか,アフリカ諸国から120 名,北米および南米諸国1610名, アジア諸国369名,ヨーロッパ諸 国734名,オセアニア諸国66名の 計2899名が参加した。ただ,ビ ザが取得できずに参加できなかっ た人達が約300名もいたとのこと で,今後はこのようなことがない ようにして欲しいという意見が総 会で出されていた。 演題数は,Plenary lecturesが6 題,Special lecturesが39題, Satellite symposiaが23題, M a i n s y m p o s i a が 1 1 7 題 , Sponsored symposiaが30題, Oral presentationsが290題, Postersが1994題で,計約2500 であった。概ね盛況であったが, ポスターは電子ボードを複数の発 表者がシェアする形で行われたた め,立っている人がどのポスター の発表者なのか分からず,ディス カッションがしづらかったようで ある。また,国際学会にも係わら ず,Opening ceremonyがスペイ ン語で行われた上,口頭発表もス ペイン語のものがいくつもあった。 日本人であれば英語が苦手でも頑 張って英語で発表するのに,堂々 と自国の言語で発表してしまうと ころに,日本人との違いを感じ た。  当会議のトピックスは次のよう に分類されており,発表も多岐に わたっていた。 1. Advances in Nutrition Research, 2. Nutrition Through Life Course, 3. Public Health Nutrition and Environment, 4. Nutrition and Management of Diseases, 5. Nutrients and Nutritional Assessment, 6. Functional Foods and Bioactive Compounds, 7. Food Culture Practices and Nutritional Education, 8. Agriculture, Food Science and Safety

 昼食は,毎回,ハムとチーズの サンドウィッチと果物(リンゴや バナナ)のみで,栄養バランスの みならず,宗教上の理由でハムが 食べられない人達がいることにも 配慮されておらず,不満を感じて いた人が多かった。次回2021年 のICNは東京で開催されるため, Closing ceremonyでICN2021組 織委員会委員長の加藤久典先生が プレゼンテーションをなさったが、 その中で日本食の映像が出た時に は,会場から拍手が出ていた。日 本に対する期待は,食事の面でも 大きいようである。 Gala dinnerは,アルゼンチンを代 表する芸術であるアルゼンチン・ タンゴを鑑賞しながらの晩餐会で あった。非常にクオリティーの高 いダンスと演奏を間近で楽しむこ とができ,アルゼンチンの文化を 堪能できた。また,日本人の先生 方の中には,アルゼンチンとブラ ジルの国境にある世界最大の滝と 言われているイグアスの滝まで足 を伸ばした方もおられたようであ る。  当会議中に開催されたIUNS総会 では,宮澤陽夫先生がCouncil memberとして再選された。日本 人として唯一のCouncil member であり今後の益々のご活躍に期待 したい。また,Living Legendと して小林修平先生,Fellowに清水 誠先生が選出された。  4年前にスペインのグラナダで 開かれたICN2013においてオリン ピック並の招致活動をした結果, 投票で日本が開催権を勝ち取った こと,また,2015年に横浜で開 催 さ れ た ア ジ ア 栄 養 学 会 議 ACN2015で大成功を収めたこと などが,日本のプレゼンスを高め てきている要因であると思う。因 みに,アジア栄養学会議は,IUNS の A d h e r i n g b o d y で あ る Federation of Asian Nutrition Societies (FANS)が4年に1回開 催しているものであり,次回2019 年は,8月4日∼9日にインドネシ アのバリ島で開催予定である。神 戸で芦田均先生が実行委員長とな られて開催するICoFF2019と同じ 年ではあるが,ぜひ多くの方に参 加していただきたい。

(4)

JSoFF Letter No. 72  今回のICN2017は,ICN2021 の宣伝も兼ねての参加であった。 本稿を執筆している熊谷と山口は ICN2021の広報委員であり(熊谷 は委員長),これまで,ICN2021 公 式 ホ ー ム ペ ー ジ ( h t t p : / / i c n 2 0 2 1 . o r g ) や 公 式 F a c e b o o k ( h t t p s : / / w w w . f a c e b o o k . c o m / ICN2021Japan/)上での宣伝,様々 な学会での1stサーキュラーの配布 等 を 行 っ て き た 。 今 回 は , Opening ceremony等が行われる 最も大きな会場を出てすぐのロビー にブースを構え,ICN2021組織委 員会事務局長の仲川清隆先生を中 心とした総勢20名以上の日本人で シフトを組んで交代で宣伝活動を 行った。日本から持ってきた1stサー キュラーとICN2021のロゴが入っ たフリクションペンを同封したバッ ク700個は,初日でかなり減って しまったため,その後は積極的に 配布するのを控えたにも係わらず, 会議3日目で配り終えてしまった。 これは会議参加者およそ4人に1 人がバックを受け取った計算にな る。日本ブースは盛況で,日本や 東京に興味を持ってくれている人 が多かったが,これがICN2021の 参加者増につながって欲しいと願っ ている。  日本ブースでは,2019年に神戸 で開催されるICoFF/ ISNFF合同大 会およびつなげて開催されるICPH の宣伝もさせていただいた。芦田 均先生,吉岡泰淳先生とは,Prof. Cesar Fragaとの昼食にも同席さ せていただいた。熊谷は,ICoFF/ ISNFF合同大会の広報委員長でも あるので,この宣伝にもさらに力 を入れていきたいと思っている。 皆様に,2019年12月1日∼5日に 神戸コンベンションセンターで開 催されるICoFF/ ISNFF合同大会お よび2021年9月14日∼19日に東 京国際フォーラムで開催される ICN2021の参加をお願いして,本 稿を締めくくりたい。

Prof. Cesar Fraga,芦田均先生,吉岡泰 淳先生と一緒に

Gala dinnerで披露されたアルゼンチン・ タンゴ

日本のブースで,IUNS Council Member の宮澤陽夫先生,日本栄養・食糧学会会長 の下村吉治先生,22nd ICN2021組織委員 会委員長の加藤久典先生,同委員会事務局 長の仲川清隆先生らと一緒に

<学会参加報告>

ICPH2017参加報告

室田 佳恵子

(近畿大学理工学部)  ICPHは、2017年で第8回を数 えるポリフェノールと健康に関す る国際会議です。今回は久しぶり の北米開催であり、カナダでは初 開催となります。Organizing Committeeは、ケベックにある Laval Universityのメンバーが中 心となって構成されていました。  初日は今回の会長の1人である P r o f . Yv e s D e s j a r d i n s の Welcome Wordsから始まりまし た。ICPHの歴史や今回の開催地で あるケベックの歴史が紹介され、 また、今回の開催概要として参加 者内訳も紹介されました。地元カ ナダに次いで、日本からの参加者 が2番目に多いと発表され、プロ モーションにかける日本人の意欲 の表れと思われます。その後、 Opening Keynote Lecturesでは、 ICPHの常連である、Prof. Alan CrozierとProf. Daniele Del Rio によるポリフェノール研究の25年 の変遷についての講演(本来2人で 30分のところ、それぞれが30分 近く喋り、大幅に超過)、Prof. Wim van den BergheとProf. Hagen Schroeterによる心疾患に 関連した2演題の講演がありまし た。続いて行われたWelcome Receptionは、同会場ロビーでの 立食パーティーであったため、遅 れた時間もものともせず開始され ましたが、ドリンクチケットが1 人1枚のみ無料で、日本人は早々 に二次会に・・・  会期中はKeynote の講演が朝と 昼食後にそれぞれ2題(最終日は 朝のみ)行われ、シンポジウムは 3会場並行開催を最大として合計 で12セッション行われました。 Keynote Speakersは、ICPH常連 メンバーに加えて、地元カナダか らも選ばれていました。今回の特 徴としてMicrobiotaのシンポジウ ムのみパラレルでなく全員参加シ ンポジウムとして設定されており、 それ以外のシンポジウムでも腸内 細菌に関連したテーマが非常に多 く、ポリフェノールの分野でも腸 内細菌の代謝や機能性への関与が 強く意識されていることを感じる 学会となりました。地元の特色の あるシンポジウムとしては、クラ ンベリーに特化したセッション、 ノルディック地方の植物に関する セッションが開催されました。日 本からも芦田均先生、越阪部奈緒 美先生、庄司俊彦先生、中村宜督 先生、侯徳興先生他、多くのJSoFF 会員が最新の研究を紹介しました。

(5)

JSoFF Letter No. 72 ポスター会場は1部屋にまとまっ ており、シンポジウム終了後、奇 数偶数に分かれて、2日間の討議が 行われました。こちらでも企業か らの参加者や大学教員、大学院生 など多くの日本人参加者が熱心に 討論に興じていました。また、今 回初めてAbstract Bookが配布さ れず、代わりにUSB pen(USBメ モリが刺さったボールペン)が配 布されました。面白い試みでした が、肝心なAbstractが完全でなかっ たのは残念でした。  さて、ICPHは、ランチが参加費 に含まれており、それぞれの国で 様々なランチが提供されます。今 回はサラダ的なものとご飯に肉や 野菜などによるメインが乗ったも の(汁かけご飯と日本人には言わ れてました)があり、それぞれを 2択で選ぶようになっていました。 筆者は個人的には結構美味しくい ただきましたが、あれがカナダの 典型的なランチなのかは、今だに 疑問です。夕方のポスターセッショ ンの時も、1人1枚のドリンクチケッ トがついていました。  3日目のランチタイムに、ICPH の過去の大会会長らで構成される Scientific committeeによるミー ティングが開催されました。日本 からはメンバーである寺尾純二先 生とともに、日本開催が決まれば W会頭を務められる芦田先生、下 位香代子先生がオブザーバーとし て出席し、日本開催へのプロモー ションを行いました。対抗馬はイ ギリス(Prof. Jeremy Spencer, University of Reading)でした が、日本から提出したBit paper等 が強い説得材料となり、すんなり と日本開催が決まったとのことで した。  その日の夜はFarewell Banquet が開催されました。Laval大学ゆか り の 古 い 教 会 を 改 装 し た 建 物 (Chapelle du Musee de l Amerique franco-phone)で開 催され、フォーマルスタイルのディ ナーコースが振舞われました。バ ンケットの冒頭には、次回の日本 開催が発表され、下位先生、芦田 先生が紹介されました。また、ア トラクションとしてPainchaud Familyというケベックでは大変有 名なグループが、会場の参加者も 巻き込みながら、バイオリンなど の超絶テクニックを披露しました (YouTubeでショーが見られます ので、興味がある方は是非。すご いですよ!)。  最終日は、Keynoteとシンポジ ウムの後、Closing Session開始 の前に、再び下位先生、芦田先生 による日本開催告知が行われ、ま たフロアでは、渡航直前に準備し たICPHのチラシとICoFFの1st Circularを参加者に手渡しました。 Closing Sessionでは、Prof. Kevin Croft, Prof. Garry Williamson, Prof. Cesar G. Fraga という常連メンバーが、ポリフェ ノール研究についてさまざまな角 度から総括を行い、盛況のうちに 終了しました。その後、希望者は サンドイッチのランチボックスを 持ってスクールバス3台に分乗し、 クランベリー畑と加工工場の見学 会に向かいました。筆者はクラン ベリーが草みたいな低木に実って いるのを初めて見たほか、畑に水 を入れて浮いた実を回収する様が なかなか興味深い見学会でした。 ただ、案内役であった大学院生た ちが道を把握しておらず、筆者ら の乗ったバスはなかなか到着しま せんでしたが・・・  全体を通じて、ポリフェノール の研究はマンネリ化している部分 も否定できないものの、やはり流 行りがあり特にヨーロッパのグルー プはその先端を走っていますが、 そんな中で日本の研究はそれぞれ の研究者が一本筋を通して研究を 発展させている、という印象を受 けました。2021年にはまたヨー ロッパ開催(イギリス)となりま すので、次回2019年の日本開催に おいて、日本のポリフェノール研 究のレベルの高さを世界にアピー ルし、また日本の「おもてなし」 精神で、実行委員の1人として頑張っ て行きたいと思います。関係の皆 さま、ICoFF2019とともに、 ICPH2019の開催にもよろしくご 尽力ください。

Quebec Convention Centerの外観

開催前のメイン会場

中村先生のご講演の様子

ポスター会場。展示会場と休憩スペースも 兼ねていた

(6)

JSoFF Letter No. 72

下位先生(暗くて見えませんが)による日 本開催の紹介。向かって左が今回会頭の Prof. Yves Desjardins

Banquetでのアトラクション。いちばん左 の黄色い帽子の人はProf. Jeremy Spencer で、彼の持つ釣竿の釣り糸で弦楽器を演奏 しています。 クランベリー畑でリラックス中の芦田理事 長と神戸大メンバー

第22回日本フードファ

クター学会学術集会を

終えて

大会長

関 泰一郎

(日本大学生物資源科学部) 第22回日本フードファクター 学会学術集会を2017年12月2日、 3日の両日、日本大学・湘南キャン パスで開催させていただきまし た。 12月2日の午前中・午後にかけ ては、恒例のYIAの口頭発表なら びにポスター発表が行われました。 YIAの発表件数は例年より多く、35 名のYIA候補者が発表を行いまし た。YIA口頭発表では、いずれの 発表者も研究成果をコンパクトに まとめ、短時間でインパクトのあ る講演を行っておりました。同日 午後に開催されたYIAポスター発 表では、午前中の口頭発表の内容 を中心に具体的なデータを前にし て熱のこもった深いディスカッショ ンが展開されました。 今回の学術集会では、食品の機 能性を「食品因子=もの」として 捉える視点に加えて、アクティブ な「情報因子(分子)」として、 われわれの体や細胞にどのように 働きかけ、情報交換するのか、そ の受け手となる生体機能の側面か ら食品因子を眺め、考えるスタン スを少し強く意識して、シンポジ ウムや特別講演を計画しました。 12月2日の午後に開催いたしま したシンポジウム『新しい食品機 能研究の潮流』では、「宿主−腸 内フローラ間相互作用の分子機構」 に着目した新しい食品機能の開発 の可能性について、慶應義塾大学 先端生命科学研究所の福田真嗣先 生にご講演いただきました。私た ちのからだを構成する細胞数とほ ぼ同数の腸内細菌により産生され る酢酸や酪酸が大腸疾患を抑制す ること、腸内フローラと代謝疾 患、腎疾患など、様々な生活習 慣病との関連について最新の研究 成果をご紹介いただきました。農 研機構・食品研究部門の大池秀明 先生には、食品の1次機能、3次 機能の発現に大きな影響を及ぼす 「概日リズム・時計遺伝子、食品 と体内時計の相互作用について」 具体的な食品成分を取り上げて、 その機能についてもお話いただき ました。 日本医療研究開発機構(AMED)・ 戦略推進部の滝川 修先生には、「脳 リキッドバイオプシー」について ご講演いただきました。わずか0.5 mlの血液を使用し、脳内の状態を 的確に評価できる非侵襲性の独創 的な研究手法について、最新の研 究成果とともに今後の食品機能研 究の方向性についてもお考えをご 教示いただきました。  12月2日のシンポジウム終了後、 キャンパス内の銀座スエヒロにお いて交流会を開催いたしました。 シンポジストの先生方にもご出席 頂き、約100名の会員・参加者の 皆様と楽しいひと時を過ごしまし た。日本大学・熊谷日登美先生の 司会のもと、芦田 均理事長のご 挨拶により開会し、下井香代子先 生のご発声により乾杯しました。 交流会の中盤には、YIAの授与式 が行われました。理事・評議員の 先生方による審査により選考され た7名の受賞者に賞状・賞品なら びに副賞が授与されました。今年 度も英国の非営利機関IFIS(アイ フィス)から英語論文の無料校正 サービスを副賞としてご提供いた だきました。次に、次回の学術集 会の大会長である京都府立医科大 学の内藤裕二先生からご挨拶をい ただき、村上 明副理事長の中締 めにより閉会いたしました。さら に、交流会の余韻が冷めるまもな く、恒例のミッドナイトセッショ ンが開催されまました。ミッドナ イトセッションにも約90名の皆様 にご出席頂きました。公務を終え

(7)

JSoFF Letter No. 72 てミッドナイトセッション会場に 直接駆けつけてくださいました第 三代理事長、寺尾 純二先生(現: 甲南大学・教授、徳島大学名誉教 授)のご発声による乾杯を行い、若 手の先生方、学生の皆様を中心に 会員相互の親睦を深め藤沢の夜は 更けていきました。  12月3日の9:00からは特別講演 が開催されました。今回の特別講 演では、がんと並ぶ日本人の死亡 原因である血栓性疾患に関する理 解を深めることを目的とし、「血 栓溶解に関わる血液と血管機能− 生活習慣と食事の影響」というタ イトルで浜松医科大学の浦野哲盟 先生にご講演いただきました。血 液凝固因子、血小板、線溶系因子 の基礎的な機能に加えて、最新の 血管機能、線溶系に関するご自身 の研究成果をご紹介いただき、凝 血機能が生活習慣病に共通した病 理の中枢に位置することをご教示 いただきました。さらに、特別講 演の後の一般講演(口頭発表)に 加えて一般ポスター発表35演題 (12月2日午後に発表)も含めて、 今回の学術集会では食品やその成 分の多彩な機能に関する様々な角 度からの活発な議論を行うことが できました。  1995年の本学会の創設以来、 神奈川県でのはじめての学術集会 の開催となりました。この間、科 学的根拠に基づいた「機能性食品 因子」研究の重要性は、諸先輩か ら若手研究者へと脈々と継承され、 歴史的にもトクホ、機能性表示食 品の創出に大きく貢献しました。 研究方法に関してもエピジェネティ クス、オーム解析、次世代シーケ ンサーなどのキーワードが浸透し、 食品の機能に対する考え方、研究 方法も少しずつ変化してまいりま した。 当初の食品機能研究では、抗がん や今日で言うメタボ対策(血圧、 脂質異常、血糖、内臓脂肪の制御 =抗動脈硬化)に主眼が置かれて いたように思います。本会の設立 当時は、生活習慣病という言葉は 一般的ではありませんでした。そ の後、時代の趨勢とともにメタボ、 ロコモ、認知機能の改善など、求 められる食品機能も変化してきま した。今回の学術集会の開催がご 出席の皆様の交流を強化し、学際 領域の拡大、ひいては国民の健康 寿命の延伸、QOLの向上に少しで もつながれば、第22回大会実行委 員一同幸甚に存じます。  末筆ではありますが、議論を盛 り上げ充実した学術集会に創り上 げてくださいました参加者の皆様、 物心両面でご支援くださいました 協賛企業の皆様、YIA副賞をご提 供いただきましたIFISの皆様に深 く感謝致します。  皆様と京都での第23回大会でお 会いできるのを楽しみにしており ます。 講演中の様子 ポスター発表の様子(1) ポスター発表の様子(2) 交流会の様子(1) 交流会の様子(2) YIAの受賞者

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JSoFF Letter No. 72

第23回フードサイエン

スフォーラム開催報告

フードサイエンスフォーラム世話役

榊原 啓之

(宮崎大学農学部)  静岡県伊東市で開催された第1 回大会から数えて23回目の学術集 会を,2017年9月9∼10日に57名 の教員・社会人・ポスドク・学生 たちがヒムカルーム/コテージヒム カ(宮崎県)に集い開催しました。 多くの方にご参加下さり心より感 謝申し上げます。  本学術集会の前日夕方には, 「食品に秘められた機能を探る∼ 機能性食品を取り巻く制度の話 から最新の知見まで∼」とのテー マで,サテライト市民公開講座 を企画しました。こちらも80 名近くの参加者にお集まりいた だき,盛会となりました。  学術集会は,ポスター発表から 開始しました。12名の発表者は, ショートプレゼンテーションにて 簡潔に研究内容を解説したのち, 1時間のディスカッションにて活 発な議論を展開しました。おそら く,そこで得た貴重な経験と情報 (とコネ)は,発表者のみなさん の今後の研究の進展に必ず役立つ だろうと思います。そして,今回 も企画したポスター賞に選ばれた のは次の3名でした。 【最優秀賞】 堤 秀平(東海大学院・農) 【優秀賞】 佐々木 郁美(岡山大学院・農) 【優秀賞】 寒川 祐美(神戸大学院・農) 受賞者の喜びに満ち溢れたコメント をFSFのホームページ上で公開して おりますので,お時間あるときに是 非ともご覧ください。 https://foodscienceforum.jimdo.com/  続いて,特別講演『フラボノイ ドの機能性に関する研究をふりか えって』にて,下位香代子先生(静 岡県立大学)に,これまでの研究 話から最近の話題まで幅広くご紹 介いただきました。シンポジウム ①では,食品企業で研究職として ご活躍中の4名の先生方に,『企 業の研究職ってどんなことしてい るの?』との内容で,普段,なか なか聴くことができない貴重な話 題をご提供いただきました。初日 最後の講演では,『九州といえば 焼酎!』との内容で霧島酒造株式 会社と三和酒類株式会社の2社か ら話題提供いただいたのち,交流 会に突入,もちろん,交流会では 両社の焼酎に酔いしれた次第で す。  翌日は2つのシンポジウムを開 催しました。シンポジウム②『研 究者の海外留学』では,3名の先 生方に海外留学で得た貴重な体験 についてご紹介いただきました。 ご講演を拝聴したあと,「また海 外で生活したいな∼」という感情 としばらく格闘したことを覚えて おります。シンポジウム③では, 第22回学術集会で好評だった『近 未来フードサイエンスの展望∼私 がこのテーマにたどり着いた理由 ∼』を企画し,3名の若手の先生 方に,現在推進中の研究テーマを はじめた「きっかけ」についてご 紹介いただきました。私自身,改 めて「日々楽しく研究活動を行わ れている先生方の研究話は聞いて いておもろい!」と感じました。 特に研究者を目指している学生の 皆さんには実りあるセッションに なったのではないでしょうか。 最後に,今回の学術集会を区切 りに,中村宜督先生(岡山大学), 室田佳恵子先生(近畿大学),榊 原啓之(宮崎大学)で担当してき ました世話人を,次の先生方にバ トンタッチすることになりました。 2009年からの8年間少々,色々と お世話になりました。ありがとう ございます。引き続き,三好規之 先生(静岡県立大学),石井剛志 先生(神戸学院大学),保田倫子 先生(椙山女学園大学)の新世話 人によるフードサイエンスフォー ラムも何卒よろしくお願いします。

(9)

JSoFF Letter No. 72

学会・研究会情報

シンポジウム

開催お知らせ

①日本農芸化学会2018年度大会  @名古屋 シンポジウム:消化管と脳・神経 系を結ぶ食品因子研究の新機軸
 世話人:越阪部 奈緒美 (芝浦工大)、 下位 香代子 (静岡県大) ②第72回日本栄養・食糧学会大  会@岡山 シンポジウム:食品成分の物理化 学センシングと生理機能 座長:中村 宜督 (岡山大院)、室田 佳恵子 (近大) シンポジウム:機能性宇宙食開発 の最前線:人類を火星に送るため の食材開発 座長:二川 健 (徳大院)、河合 慶 親 (徳大院) ③American Chemical    Society(ACS)@ボストン 会期:2018年8月19日(日)-23日 (木) シンポジウム:Functional Foods (Oral) オーガナイザー:寺尾 純二 (甲南 女子大)、村上 明 (兵庫県立大)、 侯 徳興 (鹿児島大) ④第23回日本フードファクター学  会学術集会@京都 会期:2018年9月7日(金)-8日(土) 会場:メルパルク京都(京都市) 大会長:内藤 裕二 (京都府立医科 大学)

<会員情報>

新理事(敬称略) ・生城 真一 (富山県立大学) ・榊原 啓之 (宮崎大学) ・中村 宜督 (岡山大学) ・室田 佳恵子 (近畿大学) 新評議員員(敬称略) ・庄司 俊彦 (農業・食品産業技術 総合研究機構) ・高木 智久 (京都府立医科大学)

<理事リレーコラム>

生鮮食品の機能性表示

の行方

小堀 真珠子

(農研機構食品研究部門)  2018年が皆さまにとって輝 かしい一年でありますように。  夏になると農研機構にもインター ンシップで大学生や大学院生が来 られますが、長期に来られる学生 さんは多くありません。JSoFFの 学術集会は最近の学生の様子を知 るよい機会になっています。この ところ、特に感じるのはプレゼン 能力の高さで、口頭発表での緊張 は伝わってくるものの、自分の言 葉で自然に発表されており、ポス ターの説明を聞くにつけても、い ろいろとトレーニングを積んでお られるのだろうと、感心しながら 想像しています。私達のところで は、それぞれの研究員が実験助手 やポスドクといった契約職員と数 名のグループで研究を進めている のが殆どで、チャンスがあれば、 学生さん、企業や公設試の研究員 の方々、海外からの留学生等を積 極的に受け入れています。私が所 属する食品研究部門の食品健康機 能領域では、5つのユニットで栄 養、おいしさ、健康機能に関する 研究を行っていますので、先生方 も学生さんも興味を持たれるとこ ろがあれば、是非お声をかけてみ てください。領域全体では男性の 研究員の方が多いのですが、たま たま、現在は領域長と4つのユニッ トのユニット長が女性です。  前置きが長くなってしまいまし たが、今回は、農研機構の取り組 みの一つである生鮮食品の機能性 表示の現状について、私自身はま だあまり関わっていないのですが、 そろそろ増えてくるのでは、と期 待して、調べてみました。現在、 機能性表示食品の届出が1000を 優に超えているにも関わらず、生 鮮食品はみかん、大豆もやし、米 の3種類11件に過ぎません。生鮮 食品の機能性表示が認められるよ うになった、というのが制度の特 徴でもあった割には少ないのが現 状です。それについては、消費者 庁でも昨年の11月に「機能性表示 食品制度における生鮮食品の届出 について」という資料で、生鮮食 品の機能性表示制度の活用促進に 向けた取り組みや今後の課題を公 表しています。  生鮮食品である農林水産物の機 能性表示で最初に問題となったの が、個々の農作物等に含まれる機 能性成分量のバラツキが大きいこ とでした。機能性表示食品制度が 始まった平成27年の8月には、果 物や野菜等の農作物中の機能性成 分の濃度を推定して摂取目安量を 決めるために、表示しようとする 農作物を代表する試料をどのよう にサンプリングして集めるか、ど のように分析、統計解析するか等 をまとめた「農林水産物の機能性 表示に向けた技術的対応について ―生鮮食品などの取り扱い―」が、 農林水産技術会議事務局から公表 されました。機能性成分の分析は 妥当性確認された分析法を用い、 第三者の試験機関で実施する必要 があります。そこで、いくつかの 機能性成分の分析法の検討や妥当 性確認等が研究課題として実施さ れて来ました。生鮮食品では、登 録試験(または検査)機関以外に、 地方自治体が所有する農業試験場 等における分析結果でも届出可能 とされる等、ガイドラインではそ の特性を踏まえて、生産、品質管 理等に関して加工食品とは分けて 記載されています。このように品 質管理に関する対策がなされてい ますが、一方で、機能性の科学的 根拠を説明する研究レビューでは、 機能性関与成分に関する臨床研究

(10)

JSoFF Letter No. 72 または観察研究を評価できるもの の、対象者は原則として「疾病に 罹患していない者」のみであり、 診断基準で軽症以上と判定される 者を含めることができないため、 評価可能な論文が見つからないと いう問題も出ているようです。こ れについては、軽症者データの取 扱範囲の拡大等が検討されている とのことでした。 いろいろと大変なことばかりで、 届出者にとっての魅力はあるのか と心配にもなりますが、みかんで 届出を行う地域が増え、あと一息 とがんばっている品目もあります ので、少しずつ増えてくるでしょ う。摂取量目安が多くなってしま うという問題もしばしば耳にして おり、食生活の中での提案が課題 となってくると思います。

<ラーメン紀行2017>

 突然始まったこのラーメン紀行 も、第二回を迎えることができま した。神戸大の吉岡泰淳です。今 年は、様々な場所で、様々なラー メンを食べた一年でした。カナダ のケベックで食べた『しょうゆラー メン』は、絶品でした。取材に同 行してくださいました富山県立大 学の生城真一先生、静岡県立大学 の三好規之先生、ありがとうござ いました。アルゼンチンのブエノ スアイレスで食べた『みそラーメ ン』も驚かされました。生のにら が一本丸ごと入っていて、値段は なんと2000円以上。とても良い 経験でした。お付き合いいただい た芦田均JSoFF理事長と共同研究 先の江崎グリコ株式会社の皆様、 ありがとうございました。すごく 良い写真も多数あるのですが、い つかくる『海外ラーメン特集』に 掲載するために大切に保管させて いただきます。 らのグループが来店し、半貸切状 態となりました。やっぱり、飲み 会の後はラーメンですね。ラーメ ン自体は、とてもあっさりしてい て、夜遅くに食べるラーメンとし てぴったりでした(吉岡談)。 京都鶏がらとんこつ醤油ラーメン (よってこや) 第3玉『源泉』戸塚駅 旅の良し悪しは、宿と食事で決 まるといっても過言ではない。学 会参加はもちろん仕事であるが、 その土地ごとの食事を食べる旅の 要素もある。宿は普通でも、食事 は極上と行きたい。さて、どこの 駅に宿をとろうか。今回は町田駅 と戸塚駅で迷った。町田駅は、『町 田汁場しおらーめん進化』、や『胡 心房』に加え『らーめんおやじ』 がある。おやじの味噌ラーメンは 一度食しているが、伝説の名古屋 東山公園『S亭』とは別の意味で 本当に癖になる味で久しぶりに食 べたい。一方で戸塚駅は、ラーメ ンの鬼として知られた故佐野実氏 のお店『支那そばや本店』やビッ グダディの前々妻が働いていたラー メン屋があるという。後者はあま り魅力を感じないが、鬼のラーメ ンは食してみたい。『支那そばや 本店』に狙いを定め戸塚駅に宿を とるも、仕事の都合で新横浜駅到 着は21時過ぎで店は閉店。予定を 変更し、食べログ評価3.5以上&夜 遅くもやっている『源泉』に向う と、金曜の夜ということもあり、 10人程度が並んでいた。換気扇か らの豚骨系の香りを嗅ぎながら20 分くらい待って店内へ、このお店 の主人は、東池袋の大勝軒で修行 をしていないらしい(未確認)の 第二回のラーメン紀行は、第22回 日本フードファクター学会学術集 会の行われた日本大学生物資源科 学部湘南キャンパスの近隣のラー メン特集です。今回は、石井先生 と別行動で、2玉ずつ食してきまし た。 第1玉 『豪快』六会日大前駅  大会初日のお昼に、神戸大芦田 研究室のYIAにエントリーした面々 と一緒に訪れました。大通りから 少し入った住宅街にあるこの店に は、土曜のお昼ということもあり、 5、6人が並んでいました。換気扇 からの鰹節系の香りを嗅ぎながら 20分くらい待って店内へ、このお 店の主人は、東池袋の大勝軒で修 行をしているらしい(食べログ情 報)ので、つけ麺(あつもり)を 注文しました。寒い時期に食べる つけ麺は、あつもりに限りますね。 お味は、小麦の香る麺に、やさし い鰹節系のおつゆが最高でした。 関西での生活に慣れていたせいか、 少ししょうゆの香りが強く感じ、 大勝軒の味とは少し違うように感 じました。おいしかったです(吉 岡談)。 つけ麺(豪快) 第2玉『よってこや』湘南台駅  JSoFFの二次会(ミッドナイト セッション)の後に、芦田理事長 と大会委員長の日本大学の関泰一 郎先生と事務局の細野崇先生にお 付き合いいただき、取材に行きま した。夜遅い時間なのに席はほと んどが埋まっていました。各、好 きなラーメンを注文し待っている と、兵庫県大の村上明先生、徳島 大の河合慶親先生、大西康太先生

(11)

JSoFF Letter No. 72 で、つけ麺ではなく紅節味噌豚骨 チャーシューめんにもやしWトッ ピングとから揚げ、瓶ビールを注 文した。寒い時期に食べるラーメ ンは、味噌に限る。風貌は赤色を した家(いえ)系。コッテリ豚骨 に味噌の甘味とゴマ系の香りがさ らに風味を強め、太目でコシのあ るストレート麺に強引に絡む。絡 みすぎるくらい絡む。ビールが進 むのでお変わりを注文。サイドメ ニューのミニ丼や油そばも魅力的 であったが、お腹一杯。もやしは 1トッピングで十分です(石井 談)。 紅節味噌豚骨チャーシューめん withもやし増(源泉) 第4玉『松壱家』戸塚駅  前泊夜は、源泉で食した後、偶 然同じ駅に宿を取っていた赤川先 生を飲みに誘うも断られ、オトナ シク宿に帰り英気を養う。学会初 日は気力・体力ともに充実。何事 もなく素晴らしい学会を堪能する はずであったが、交流会で村上副 理事長よりまさかの無茶振り三三 七拍子で傷心状態となる。私もも う40代。トシユキ(岡山大)、みっ ちゃん(椙山女子大)等の若手の 不在を嘆きつつ、二次会にて無茶 振り三本の矢(徳島大・大西先生 →神戸学院大・川畑先生→芝浦工 大・越阪部理事)でご迷惑をかけ る。その後は、大阪府大の赤川先 生・学生さんと反省会。そしてラー メンに突入。普段は邪道なラーメ ンはあまり食さないが、傷心の身 に「自慢の濃厚塩豚骨スープに特 製青唐辛子オイルの鮮烈な辛味と 豊かな風味」のフレーズが響き、

<編集後記>

 JSoFF Letter Vol.72をお届け いたします。今回のJSoFF Letter も、新理事長のご挨拶に始まり、 学会参加報告、学会開催報告、理 事リレーコラムなどなど、充実し た記事をお届けすることができま した。また、Vol.71よりはじまり ました理事長トップダウンの企画、 ラーメン紀行も連載しております。 さまざまな記事を通じて、JSoFF 周辺の学会、会員相互の距離が近 づくような情報を提供したと考え ております。今回の内容に関する ご意見、JSoFF Letter新企画など のアイデアをお持ちの先生がいらっ しゃいましたらお寄せいただけれ ば幸です。末筆にはなりましたが、 お忙しい中、記事をご執筆頂きま した先生方に感謝申し上げます。 (関) こちらを注文してみる。ニンニク は大会委員長の関先生のお膝元と いう後押しもある。ニンニクイタ リアンなのになぜかラーメンとし てまとまっている不思議。麺のコ シも良し。率直な感想は、有り。 そして当たり。美味しいといえる。 すでに深夜2時を過ぎ、宿に帰る 際にメールを見る。「文春」のタ イトルでY青年(実際は芦田理事 長…)より連絡があったようだ。 「先生!取材です!駅前です!: 23時39分44秒」(第2玉参照)。 2018年も熱い年になりそうです (石井談)。     塩豚骨ペペロンチーノ     (松壱家戸塚店)

(12)

第22回日本フードファクター学会学術集会 YIA 受賞者

氏名

所属

講演タイトル

YIA-2 山田 脩平 九州大学大学院 農学研究院 緑茶カテキンEGCGはmicroRNA Let-7bを介してマクロファージの極性を調節する YIA-9 寒川 祐美 神戸大学大学院 農学研究科 アシタバカルコンによるデキサメタゾン誘導性筋タンパク質分解抑制効果に関する研究 YIA-15 中村 佳菜恵 ライオン 株式会社 ラクトフェリンはUCP1の発現上昇を介して褐色脂肪 細胞におけるエネルギー消費を促進する YIA-21 太田 裕基 大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 (‒)-Epigallocatechin-3-gallateの胃粘膜細胞に対する レプチン分泌刺激作用の発見 YIA-26 楠ひかり 大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 トマト由来成分tomatidineによる肝細胞の脂肪蓄積抑制 作用の解明と作用機構の解析 YIA-29 榮 まな 日本大学 生物資源科学部 魚油含有高脂肪食は熱産生亢進を介さずに肥満を抑制 する YIA-33 両角 麻衣 九州大学大学院

農学研究院 緑茶カテキンEGCGによる血管内皮細胞 exosome microRNA発現調節作用

(13)

マクロファージ

極性を調節する

九州大学大学院農学研究院

生命機能科学部門

食糧化学研究室

博士課程3年 山田脩平

おそらく学生最後になる学会で

Young Investigator Award

という名誉ある賞を頂くことができて本当に光栄です。修

1年 時にYIAを受賞させて頂き、YIAを励みに研究に

取り組んできた結果、最後にもう一度受賞することができ

て嬉しかったです。今回

学会に参加して、多く

研究成

果を拝聴し、「自分ももっと頑張らなけれ

」という刺激を

受けました。学生生活も残りわずかとなっていますが、最

後まで全力で研究に励みたいと思います。

江 島まで行って食べたしらす丼が非常に美味しかったで

す。湘南最高です。

本大会 運営をしてくださった先生方、スタッフ

方々に厚

く御礼申し上げます。また、日頃よりご指導をいただいてお

ります立花宏文教授を

じめ食糧化学研究室

皆様に心

より感謝申し上げます。

YIA受賞について

発表内容

近年、マクロファージ

極性が注目されています。そこで、マクロファージ

性に対する緑茶カテキン

EGCG 影響を検討しました。そ 結果、EGCGが

マクロファージ

極性を抗炎症性

M2型へと分極させることを見出しました。

また、機能性ノンコーディングRNA 一種であるmicroRNAに着目し、EGCG

マクロファージ極性調節作用に対する

miRNA 関与を検討しました。そ

結果、

EGCGがmicroRNA Let-7b 発現量を増加させることでM2マーカー遺

伝子

発現を上昇させることが明らかとなりました。

(14)

1

YIA

FSF@

YIA

2

2017 12

4-hydroxyderricin (4HD)

(Dex)

FoxO3a

(GR)

GR

4HD GR

GR Dex

-

-

-

-

-

(15)

-ラクトフェリンはUCP1の発現上昇を介して

褐色脂肪細胞におけるエネルギー消費を促進する

ライオン株式会社 研究開発本部

生命科学研究所

中村 佳菜恵

本研究では、「エネルギーを消費する」

褐色脂肪細胞に着目し、遺伝子導入による

褐色脂肪細胞誘導法を用いて、LFの作用を

検討しました。

その結果、LFは褐色脂肪細胞において

LRP1受容体を介してcAMP-PKA経路を活性

化し、UCP1遺伝子の発現を促進することで

エネルギー消費を亢進することが示唆されました。

LFは、乳中に豊富に含まれる多機能性タンパク質です。

我々はこれまでに、腸溶LFが内臓脂肪低減効果を発揮することを

臨床試験にて明らかにしています。

また、その作用機序として白色脂肪細胞に対する

「脂肪合成抑制作用」と「脂肪分解

促進作用」を明らかにしています。

図:白色脂肪細胞におけるLFの作用 図:褐色脂肪細胞におけるLFの作用機序仮説

YIA受賞に際して

研究内容

ラクトフェリン(LF)

Young Investigator Awardという

素晴らしい賞を受賞させて頂き、大変

光栄に思います。ライオンに入社してから

ずっとLFの研究に携わって参りましたが、

その間常に研究をサポート・指導して下

さったグループメンバーの皆さま、そして褐

色脂肪細胞誘導法の技術指導をして

下さった京都府立医科大学の松田教

授・岸田准教授に、心から感謝申し上

げます。この受賞を励みに、今後も研究

に邁進して参りたいと思います。

グループメンバーと受賞の喜びを分かち合いました!

(16)

大阪府立大学大学院

生命環境科学研究科 応用生命科学専攻

博士前期課程2年 太田 裕基

講演タイトル

(–)-Epigallocatechin-3-gallate

の胃粘膜細胞に対するレプチン分泌刺激作用の発見

研究内容

コメント

今研究で着目したレプチンは抗肥満ホルモンとして知られ、主に脂肪細胞か

ら分泌された後に食欲抑制やエネルギー消費の増大に働きます。近年では胃粘

膜細胞からも分泌されることが明らかとなり、その分泌は摂食によって刺激さ

れることが示唆されているものの、分泌を刺激する食品因子は未解明のままで

す。このような背景から私は食品因子によって胃粘膜からのレプチン分泌を刺

激できれば、肥満の予防改善につながるのではないかと考えました。そこで本

研究では抗肥満作用で知られている緑茶カテキンに着目し、胃粘膜細胞に対す

るレプチン分泌刺激作用の検証を実施しました。

本研究によって、主要な緑茶カテキンである(–)-Epigallocatechin-3-gallate

(EGCG)

が胃粘膜に対するレプチン分泌を強く刺激することを見出しました。さ

らに、EGCGによるレプチン分泌の刺激にはEGCGの酸化や小胞体からのカル

シウムイオン放出が関与することが示唆されました。今研究によってEGCGが

胃粘膜のレプチン分泌を刺激し、食欲抑制やエネルギー消費に働くことで肥満

を予防改善する可能性を見出しました。

江ノ島で見た夕焼け空です。

この度はYoung Investigator Award という大変名誉ある賞を

頂き、誠にありがとうございます。今回JSoFFに初めて参加さ

せていただきましたが、同世代研究者の努力や英知が垣間見え

る研究発表を拝見し、私も負けないように研究に励もうと気を

引き締めることができました。

大会会長の関 泰一郎先生、実行委員の先生方、ご審査下さい

ました役員の先生方に厚く御礼申し上げます。また、日頃より

熱心かつ愛のある皮肉も交えてご指導いただいております赤川

貢先生、ならびに神戸学院大の石井剛志先生、また研究室のメ

ンバーには大変お世話になりました!深く感謝申し上げます。

(17)

トマト由来成分tomatidineによる肝細胞の脂肪蓄積抑制

作用の解明と作用機構の解析

大阪府立大学大学院

生命環境科学研究科 応用生命科学専攻

博士前期課程2年 楠ひかり

研究内容

近年では、生活習慣病患者数の増加に伴い、アルコール常飲歴がないにも

関わらず脂肪肝を発症する非アルコール性脂肪肝疾患 (NAFLD)患者が

世界的に急増し、問題となっています。

そこで食品によるNAFLDの予防・改善を目的とし、肝細胞における脂肪蓄

積を抑制する食品由来成分の探索を行った結果、トマトの葉茎部やグリーン

トマト由来成分であるtomatidineが、肝細胞における脂肪蓄積抑制作用

を示すことが明らかになりました。作用機構としては、tomatidineが細胞内カ

ルシウムイオン濃度を上昇させることで肝細胞のエネルギー代謝を司るAMP

活性化プロテインキナーゼ (AMPK)を活性化し、脂質合成の抑制及び脂肪

分解の促進に働くという機構が推定されました。

YIA受賞に関して

この度はYIAという名誉ある賞を受賞させて

頂き、ありがとうございます。ポスター発表の

際には先生方から激励やお褒めの言葉を

頂き、今後研究に取り組む励みとなりました。

熱心に指導して下さった赤川先生を始め、

食品素材化学研究グループの皆様に、心

から感謝申し上げます。

研究室の皆さん

(18)

魚油含有高脂肪食は熱産生亢進を

介さずに肥満を抑制する

日本大学 生物資源科学部 生命化学科

栄養生理化学研究室 4年 榮 まな

研究内容

魚油(Fish oil)に含まれるDHAやEPAは、血中中性脂肪の低下をはじめ、様々な健康増進効果が

報告されています。本研究では、同じ高脂肪食であるLardと比較して、FOの抗肥満効果とそのメ

カニズムについて明らかにしようとしました。FO群はLard群と比較して体重増加を抑制し、白色

脂肪組織におけるUCP1発現量を増加させ、組織のベージュ化を亢進させました。このことから、

体熱産生の亢進が示唆され、深部体温測定法を用いたマウスの体温の変化を検討したところ、FO

群の体温はLard群と比較して明期に低値を示しました。また、UCP1依存的な熱産生が起こらな

い30℃飼育環境下でも、FO群の体温は明期に低値を示しました。

以上の結果から、FOは体熱産生には影響を及ぼさずに肥満を抑制することが明らかになりました。

受賞に関して一言

この度は奨励賞をいただき、大変光栄に思います。受

賞の対象となりました研究は、予想していた結果と

真逆の方向となり、まとめるのに頭を悩まされまし

た。しかし学会発表を終えて、たくさんの方々に本研

究の面白さを知っていただくことができて、大変嬉し

く思います。この賞を励みに、残り2ヶ月の研究生活

をより一層、尽力していきたいと思います。

最後に、日頃からお世話に

なっている関先生をはじめ、

支えてくださった研究室の

同期や先輩方に心より感謝

いたします。

研究メンバー

栄養生理化学研究室のメンバー

湘南は海鮮が美味しいです!

(19)

この度は

Young Investigator Awardという名誉あ

る賞を受賞させていただき、誠にありがとうございま

す。

4年生の時には、なかなか実験がうまくいかず、

焦ったり、不安に思ったりすることがたくさんありまし

たが、

3年間苦楽を共にしたテーマでYIA賞をいただ

けたことを心から嬉しく思っています。今回、初めて

JSoFFに参加させて頂きましたが、学会を通して同

世代の研究者が食品の機能性に関する研究に対し

て真摯に取り組んでいることを知り、就職してからも、

負けないように日々研究に励んでいきたいと思いま

した。本大会を運営してくださった先生方、スタッフの

みなさまに深く御礼申し上げます。また、日頃よりご

指導いただいております立花宏文教授をはじめ食糧

化学研究室の皆さまに心より感謝申し上げます。

↑学会終了後、江ノ島を満喫しました!

九州大学大学院農学研究院

生命機能科学部門食糧化学研究室

修士

2年 両角麻衣

exosome microRNA発現調節作用

緑茶カテキンの一種である(-)

-epigallocatechin-3-O-gallate(EGCG)は抗肥満作用、肝炎予防作用

など多様な組織に対して生理作用を 発揮します。

EGCGによる多様な細胞に対する生体調節作用の

一部には、細胞外分泌小胞である

exosome中の

microRNA(miRNA)が関与しているのではないか

と考え、

EGCGの処理によって血管内皮細胞が分泌

する

exosome中のmiRNAの解析を行いました。そ

の結果、

EGCGは血管内皮細胞のexosomeにおけ

miRNAの発現を調節することが示され、EGCGに

よって血管内皮細胞から放出される

exosomeが、

EGCGの生体調節作用の一部に関与していることが

示唆されました。

↑食糧化学研究室メンバー OH HO O OH OH OH OHOH OH O O EGCG 血管内皮細胞 exosome miRNAの発現変動 exosomeの分離 生理作用の発揮・・・?

発表内容

受賞に関して

参照

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