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第2回研修_ICRP

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Academic year: 2021

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全文

(1)

放射線防護の考え方

!

"#$%勧告を中心にー

放射線防護の考え方

1.放射線防護の歴史と現状

!

2.

"#$%勧告の考え方!

3.線量の低減

&食品の管理)

(2)

放射線防護の歴史

!

'放射線の発見・利用とともにー

(線管!

ストップウォッチ

!

電源

!

!万ボルト"

初期の

(線診断の様子&)*+*年)!

(3)

放射線防護の歴史 

1895年 X線の発見 1896年 放射能発見     初期のX線の研究者の目の痛みや皮膚紅斑の  最初の報告 1902年 放射線による最初の死亡(皮膚がん)報告  Rollinsが初めて放射線の危険限界を示す     (写真乾板を7分間露出してもかぶらない  程度) 1915年 英国レントゲン協会が「X線取扱者の防護の   ための勧告」を発表した。 1921年 英国でX線およびラジウム防護委員会 1928年 国際X線ラジウム防護委員会(IXRPC) 5 6

(4)

放射線防護の国際的枠組み

UNSCEAR

ICRP

IAEA

原子放射線の影響に関する国連科学委員会

!

線源と影響に関する科学的データの取り

まとめ



国際放射線防護委員会

!

防護の枠組み(勧告)

国際原子力機関

!

国際基本安全基準(BSS)

各国

WHO OECD/NEA ILO

国際放射線防護委員会

!

"#$%,

主委員会

!

 第1専門委員会(放射線影響)

!

 第2専門委員会(線量の概念)

!

 第3専門委員会(医療被ばく)

!

 第4専門委員会(勧告の適用)

!

 第5専門委員会(環境の防護)

(5)

国際放射線防護委員会(ICRP)2007年勧告䈊

本文目次

)-  序論

.-  勧告の目的と適用範囲

/-  放射線防護の生物学的側面

0-  放射線防護に用いられる諸量

1-  人の放射線防護体系

2-  委員会勧告の履行

3-  患者、介助者と介護者、生物医学研究志願者の

医療被ばく

*-  環境の防護

9 )4!

放射線防護の目的

放射線被ばくを伴う有益な行為を不

当に制限することなく、放射線の有害

な作用から人や環境を護ること。

(6)

))!

放射線防護体系の3原則



  正当化:

新たな行為を計画する場合に、もたれされる放

射線被ばくによる損害と、個人あるいは社会全体にもた

らされる便益とを比較して、

正味でプラスの便益が

もた

らされる場合でないと実施することはできない。放射線

を利用する場合には、まず正当化について判断し、これ

がクリアされた場合に、最適化を適用する。

  最適化

とは、それに伴う個人の被ばく線量や人数を、経

済的及び社会的要因を考慮に入れたうえ、

合理的に達成

できるかぎり低く保つ

ことである。

  ALARA(AsLowAsReasonablyAchievable)

  個人の線量限度

  ).!

放射線防護体系の原則

5  正当化 (便益がリスクに勝ること)

5  最適化 (その上でなるべく被ばくを抑える)

5  線量限度の適用 (とはいえ、個人の被ばく

レベルはこれを越えないように)

(7)

健康リスクに関するICRPの考え方

(1) 低線量放射線の健康リスク

およそ100ミリグレイまでの吸収線量域では、どの組織にお

いても臨床的に問題となるような機能障害は認められない。

・ 低線量の影響 およそ100ミリシーベルトよりも低い線量で

は疫学的手法ではがんリスクの有意な増加は認められ

ない。

・がんによる死亡リスクは1シーベルトあたり約5%。

・放射線防護・放射線管理の立場から、どんなに低い線量

であっても、がんのリスクは線量の増加に比例して増加す

るものと仮定する(直線しきい値無しモデル=LNTモデル

の採用)。



(2) 低線量率被ばくによるがんリスクの増加は、高線

量率の被ばくの半分であると仮定する。



(8)



被ばく状況の分類

1.緊急時被ばく状況(事故時)

好ましくない結果を避けたり減らしたりするために

緊急の対策を必要とする状況

2.現存被ばく状況(復旧時)

管理についての決定をしなければならない時にす

でに被ばくが存在する状況。緊急事態の後の長期

被ばくを含む。

3.計画被ばく状況(平常時)

  線源の意図的な導入と運用を伴う状況



(9)

"#$%の線量基準!

!

・緊急時における参考レベル

!

・復旧時における参考レベル

!

・平常時における線量限度

!

公衆被ばくの参考レベル

1年程度の期間の 線量として 20-100 mSvの 範囲で定める 1年程度の期間の 線量として 1-20 mSvの 範囲で定める 例 「計画的避難地域」設定の基準: 20 mSv/年  例 学校校庭の使用の基準:   20 mSv/年  除染の目標基準: 1mSv/年  緊急時被ばく状況!

(事故時)

現存被ばく状況

!

(復旧時)

(10)

参考レベルを用いた被ばく低減化

公衆の被ばくの線量限度

計画被ばく状況" (平常時) #"$%&'年     " " 

(11)

"#$%!刊行物&パブリケーション) 67!)))!

!

原子力事故または放射線緊急事態後における

長期汚染地域に居住する人々の防護に対する

委員会勧告の適用

%89:;<=>7?!)))をめぐる経緯

• 

.4)4年2月刊行 @AA:;<=>7?!7B!CDE!#7FF;GG;7?HG!

$E<7FFE?I=>7?G!C7!CDE!%J7CE<>7?!7B!%E7A:E!

K;L;?M!;?!K7?MNCEJF!#7?C=F;?=CEI!@JE=G!=OEJ!=!

68<:E=J!@<<;IE?C!7J!=!$=I;=>7?!PFEJME?<Q 

•  翻訳開始

• 

.4))年/月東日本大震災・福島原発事故

•  邦訳暫定版無償公開

•  邦訳刊行「原子力事故または放射線緊急事態

後の長期汚染地域に居住する人々の防護に対

する委員会勧告の適用」

(12)

刊行物

67-)))の位置づけ

"#$%による被ばく状況の分類!  •  計画被ばく状況:線源の意図的な導入と運用を伴う状況! •  緊急時被ばく状況:計画された状況を運用する間に、もしくは悪意 ある行動から、あるいは他の予想しない状況から発生する可能性 がある好ましくない結果を避けたり減らしたりするために緊急の対 策を必要とする状況!   →刊行物 67-!)4+!  •  現存被ばく状況:管理についての決定が必要な時に既に存在する、 緊急事態の後の長期被ばく状況を含む被ばく状況!   →刊行物 67-!)))

•  汚染地域における生活(

.章)

•  汚染地域内で生活する人々の防護に対する

"#$%の体系の適用(/章)

•  防護戦略の履行(

0章)

•  放射線モニタリングと健康監視(

1章)

•  汚染された食品や他の物品の管理(2章)



刊行物

67-)))の目次

(13)

刊行物

67-!)))総括())

○長期にわたる居住に関する考えかた。" •  住民の帰還・居住を認めるにあたっては、防護手段、生活手段を担保・ 提供することが前提。" •  現存被ばく状況での生活は、放射線レベルのみではなく、生活のさまざ まな側面に影響が及ぶことに配慮が必要。" •  現存被ばく状況では、被ばくのレベルは個人ごとに大きく異なる場合が ある。→「平均値」を用いることは適切ではない。" •  防護方策は様々な被ばく経路について検討すべき。" " ○正当化と最適化" •  現存被ばく状況では正当化と最適化が重要。最適化のツールとして参 考レベルが用いられる。線量限度は適用しない。" •  正当化の第一歩は、参考レベルの設定。これを超える場合には移住・ 退去の要請。下回る場合には、居住を許可。" •  居住を許可する場合、社会及び個人に便益を保証する責任は、政府に ある。

%)))総括(.)

○最適化のプロセスについて! • 最適化プロセスには透明性が必要(重要な情報がすべて関係者に提供さ れること。意思決定プロセスが確認できること)。! • 防護方策は、住民による自助努力による防護措置を考慮した上で、当局 が策定。! • 国や当局は、防護措置の策定・実施において支援を行うとともに、その有 効性を常に評価する必要がある。! • 最適化プロセスでは、参考レベルを上回る個人被ばくの低減を目指す。一 方、参考レベルを下回っても、一層の防護措置の必要性を検討すべき。長 期の最適化プロセスにおける参考レベルは1mRL/年。! • 現存被ばく状況への対処は放射線レベルの地域的な分布、時間的変化 に応じて、様々な側面(社会、経済、健康、環境その他)を考慮した動的プ ロセス。→不断のモニタリングと見直しが必要。 !!

(14)

%)))総括(/)

○ステークホルダーの関与について

!

• 現存被ばく状況への対応が円滑に実施されるため

には、ステークホルダーの関与が重要。

!

• 「自助努力による防護措置」(長期汚染地域におけ

る住民によって実施される措置)としては、被ばく線

量の把握が典型例。

!

•  ステークホルダーには、被ばく状況と、線量の低

減手段に関する一般情報を提供。被ばく状況の確

認のためのモニタリング記録システムを確立すべ

き。

!

• 当事者と関連分野の専門家(保健衛生、放射線防

護、農業当局など)からなる地域評議会の設立を

推進すべき。

!

"

%)))総括(0)

"

○食品等の取扱いについて

"

• 食品監視システムおよび健康登録制度を確立す

べき。

"

• 

"汚染食品については、市場の受け入れという課題

を含めて、生産者、流通、消費者の連携して、流通

管理システムを確立すべき。

"

• 汚染食品の取り扱いについては、生産、流通、消

費者に情報を提供するとともに防護方策を検討す

べき。最適化のプロセスにおいては、

()'*+または

()',で表される基準が有用。"

• 食品以外の生活財についても同様の配慮が必要。

"

!

(15)

放射性 物質の 種類 厚生労働省が設けている規制値 ()SMあたりのTU値) PV アメリカ ! .4).年/月まで! (暫定規制値) .4).年0月以降 放射性 セシウム 飲料水 200 10 1,000 1,200 牛乳・乳製品 牛乳50 乳児用食品50 400 (乳児) 野菜類 500 100 1,250 穀類 肉、卵、魚、その他

食品中の放射性セシウムの量に係る規制値

東京電力福島第一原子力発電所の事故後、厚生労働省では、食品中の放射性 物質の暫定規制値を設定し、これを超える食品が市場に流通しないよう出荷制限 などの措置を取ってきました。暫定規制値を下回っている食品は、健康への影響 はないと一般的に評価され安全性は確保されています。しかし、より一層、食品 の安全と安心を確保するために、事故後の緊急的な対応としてではなく、長期的 な観点から新たな基準値を設定しました。(厚生労働省HPより抜粋)

食品に関する取組み

福島県産米 全袋検査開始

!

平成

.0年*月.1日∼

今年度収穫予定の

/2

万トンについて放射

性物質が含まれるか

)袋ずつ検査する。!

)袋/4SMなのでおよ

)W.44!万袋)!



米全袋検査場を視察する野田総理()4月3日) DXAYZZ[[[-S=?CE;-M7-\AZ\AZ?7I=Z=<>7?GZ .4).)4Z43B8S8GD;F=-DCF: 「内閣官房原子力災害専門家グループからのコメント」より

(16)

31 DXAYZZ[[[-B8S8GD;F=-<77AZS=ME]E?^?E[GZS=ME]E?Z;?IE_-DCF:!から図を抜粋

食品を介した内部被ばく

測定方法:陰膳方式

!

毎食家族人数より

)人分余計に食事を作り、!

それを

.日分(2食`おやつや飲料)保存して!

検査センターに送り、検査センターでミキサーで均一に混ぜ、

!

そのうち

)キログラムを検査資料として測定する。

TUZSM .4 /4 04 14 )4 4

日常食に含まれる放射性物質による被ばく線量

!

 ↑! ※調査での最大値 「福島県における日常食の放射線モニタリング調査」より! DXAYZZ[[[-AJEB-B8S8GD;F=-\AZ\Z?;>\Q78GQ7S84+.0-AIB 「内閣官房原子力災害専門家グループからのコメント」より

(17)

チェルノブイリ事故と福島の子どもの

甲状腺被ばく線量の比較

チェルノブイリ 福島 人数  線量範囲 &RL,  a=9:7CGS=!KT!EC-=:-! TJ!b!#=?<EJ!!*4;! )*)N)*3W!.4))! 4! )44! .44! /44! 044! 144! 244! 344! *44! +44! )444! 「小児甲状腺簡易測定調査結果の概要に ついて」(平成23年8月17日 原子力被災 者生活支援チーム医療班)にある「小児 甲状腺簡易測定結果」を、「スクリーニン グレベル0.2μSv/h(1歳児の甲状腺 等価線量として100mSvに相当)」(平成 23年5月12日 原子力安全委員会)」を用 いて比較のために改編 ※(Gy=Sv) 「内閣官房原子力災害専門家グループからのコメント」より 国・地方自治体" 基準設定" 流通管理、" 情報の発信 自主規制" 基準の遵守 食品中の放射性物質 に関する情報の把握

生産者

消費者

流通

!

生活協同組合等

適切な流通管理" 放射線レベルの検証" 生産者と消費者の橋渡し

!

!



「内閣官房原子力災害専門家グループからのコメント」より

(18)

参照

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