長崎市都市計画道路(中心部4路線)見直し方針
〔概要版〕
長
崎
市
1.はじめに
本 方 針 は 、 長 崎 市 中 心 部 に 存 在 す る 未 着 手 区 間 を 有 す る 都 市 計 画 道 路 に つ い て 、 こ
れ か ら の 長 崎 市 の ま ち づ く り を 進 め る う え で 支 障 の な い 計 画 で あ る か な ど を 総 合 的
に 点 検 ・ 検 証 す る こ と に よ り 、「 存 続 」 、「 変 更 」 ま た は 「 廃 止 」 の 候 補 路 線 を 選 定
す る も の で す 。
2.長崎市の都市計画道路の現状
長 崎 市 の 都 市 計 画 道 路 は 、 平 成
20 年
3 月
31 日 現 在 で 、 72 路 線
167. 41 ㎞ が 決 定 さ
れ て い ま す 。こ の う ち 、全 線 完 了 が
36 路 線 、未 整 備 区 間 を 有 し て い る 路 線 が
36 線 で
す 。 そ の 中 で 、 明 確 な 事 業 着 手 予 定 の な い 区 間 が 存 在 す る 路 線 は
20 路 線 で す 。
長崎市中心部都市計画道路整備状況図
(平成 21 年 4 月)
3.関連計画における都市の将来像と交通計画
都 市 計 画 道 路 の 見 直 し に あ た っ て は 、 上 位 計 画 で あ る 長 崎 市 第 三 次 総 合 計 画 や 長 崎
市 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン な ど と の 整 合 を 図 り な が ら 進 め る 必 要 が あ り ま す 。
4.都市計画道路の見直しに関する基本方針
昨 今 の 社 会 情 勢 や 市 街 地 の 現 状 、 ま ち づ く り に 対 す る 住 民 意 識 の 変 化 な ど を 踏 ま え 、
「 都 市 計 画 道 路 の 見 直 し ガ イ ド ラ イ ン 」( 平 成
18 年
8 月 長 崎 県 )に お い て 、都 市 計
画 道 路 の 見 直 し に 関 す る 基 本 方 針 を 次 の よ う に 定 め て い ま す 。
①
社会情勢の変化に対応する
②
環境や防災問題に配慮する
③
魅力あるまちづくりを支援する
④
公共事業投資の効率化を図る
⑤
地域とのコンセンサスを確立する
5.都市計画道路の見直しの進め方
見 直 し 方 針 の 策 定 に あ た っ て の 具 体 的 な 作 業 に つ い て は 、 次 の ① か ら ⑤ の 段 階 に 分
け て 整 理 す る こ と と し ま す 。
①
②
③
④
⑤
見直し作業のフロー図
道路網としての考察
見直し対象路線の選定
既定の道路計画に関する評価
●
道路計画の必要性に関する評価
・交通処理上の必要性
・土地利用上の必要性
・都市環境上の必要性
●
整備事業の実現性に関する評価
・地域社会への影響
・地形や自然環境との適合性
・個性的なまちづくりへの影響
住民意見の反映
・パブリックコメント
・公聴会
など
必 要 性 は 高 い が
実現性が低い
[ 変更候補路線]
必要性が低い
[ 廃止候補路線]
変更案の検討
・線形
・車線数、幅員
・構造
など
整備時期の想定
住民との調整
・意見交換会
・説明会
など
住民との調整
・意見交換会
・説明会
など
住民との調整
・意見交換会
・説明会
など
必 要 が あ れ ば 計
画の一部を変更
実 現 性 を 高 め
られない場合
必 要 性 も 実 現 性
も高い
[ 存続候補路線]
整備時期の想定
N
o
Yes
N
o
Yes
A B
C
D
︵
見
直
し
の
方
向
性
の
検
討
︶
見
直
し
方
針
の
策
定
計
画
内
容
の
検
証
・
検
6.見直し方針の策定作業
①
見直し対象路線の選定
見 直 し の 対 象 を 明 確 な 事 業 着 手 の 予 定 が な い 路 線 全 て ( 20 路 線 ) と し て い ま す が 、 本 方
針 に お い て は 、 市 中 心 部 と し て の 市 決 定
4 路 線 に 県 決 定 の
3 路 線 を 加 え た
7 路 線 が 抽 出 さ
れ 、 17 区 間 を 選 定 し ま す 。
見直し対象路線(区間)図
②
既定の道路計画に関する評価(見直しの方向性の検討)
市 決 定 の
4 路 線 ( 14 区 間 ) に つ い て 、「 長 崎 市 都 市 計 画 道 路 見 直 し 基 準 」( 平 成
18 年
9
月 ) で 定 め た 「 評 価 カ ル テ ( 作 業 用 シ ー ト ) 」 に よ り 作 業 し 、 こ れ を 取 り 纏 め
「 都 市 計 画
③
見直し方針の策定
「 長 崎 市 都 市 計 画 道 路 見 直 し 基 準 」 に よ る 「 評 価 カ ル テ ( 作 業 用 シ ー ト ) 」 を 基 に 、 見
直 し の 方 向 性 を 設 定 し ま す 。
方 向 性 ・ 理 由 一 覧
番号 路 線 名 区 間 方 向性 理 由 ・ 検 証 結 果
①
中島川東川端線
八幡町
∼
伊良林1丁目
廃止候補
整備によ り、 能力不 足の連 続す る整備 済み区間 の負 荷
がさらに増
計画の能力的には、整備中の中通り線( 伊勢町) が補完
伊良林小学校(建物)への直接的影響
②
大浦山の手線
丸山町
∼
稲田町
廃止候補
本石灰町 高丘 線と新 地町稲 田町 線との 連結によ り代 替
が期待
大規模な切土法面が発生し、コミュニティへの影響大
市指定史跡「中の茶屋」への直接的影響
③
大浦山の手線
稲田町
∼
東山手町
存続候補
当該区間を代替補完する道路が無い
地区には、自動車通行不可の道路も多い
整備により区間④の交通を制限することも可能
④
大浦山の手線
東山手町
∼
東山手町
廃止候補
椎の木町東山手1号線と区間③との連結での代替が期
待
将来推計交通量も多くはない
文化財「東山手十二番館」などへの直接的影響
⑤
大浦山の手線
東山手町
∼
大浦東町
廃止候補
椎の木町東山手1号線と区間③との連結での代替が期
待
大規模な切土法面が発生し、コミュニティへの影響大
⑦
片淵町松ヶ枝町線
片淵1丁目
∼
新大工町
存続候補
交通量多く、歩行者の安全性も確保されていない
接続する 区間 が整備 中であ り、 将来ボ トルネッ クと な
る恐れあり
⑧
片淵町松ヶ枝町線
伊勢町
∼
麹屋町
廃止候補
代替道路(出来大工町江戸町線等)が一定機能
多くの住 宅等 が地区 外に移 転し 、コミ ュニティ への 影
響大
⑨
片淵町松ヶ枝町線
諏訪町
∼
鍛冶屋町
廃止候補
代替道路(出来大工町江戸町線等)が一定機能
多くの住 宅等 が地区 外に移 転し 、コミ ュニティ への 影
響大
ネットワーク上、接続する区間⑧の廃止評価より
⑩
片淵町松ヶ枝町線
鍛冶屋町
∼
浜町
廃止候補
代替道路(栄町油屋町 1 号線)が一定機能
多くの店 舗等 が地区 外に移 転し 、既存 の商店街 への 影
響大
周辺商店街とともに人優先の環境が定着
⑪
片淵町松ヶ枝町線
本石灰町
∼
籠町
廃止候補
代替道路(本石灰町高丘線等)が一定機能
多くの飲 食店 等が地 区外に 移転 し、コ ミュニテ ィ等 へ
の影響大
ネットワーク上、接続する区間⑫等の処理能力等より
⑫
片淵町松ヶ枝町線
籠町
∼
籠町
廃止候補
現道が既に歩車区分された 2 車線道路で機能
ネットワ ーク 上、区 間⑪の 廃止 評価及 び既存前 後道 路
の環境により
⑬
片淵町松ヶ枝町線
松が枝町
∼
松が枝町
廃止候補
接続する国道 499 号( 4 車) が代替道路として一定機能
相互通行とした場合、国道接続部の形状、処理が問題
現況と比 べ、 将来推 計交通 量も それほ ど多くは 見込 ま
れない
⑭
中通り線
八幡町
∼
麹屋町
廃止候補
代替道路(出来大工町江戸町線等)が一定機能
多くの住 宅等 の地区 外移転 が想 定され 、コミュ ニテ ィ
への影響大
⑮
中通り線
諏訪町
∼
古川町
廃止候補
代替道路(出来大工町江戸町線等)が一定機能
ルートに 多く の歴史 的建造 物含 む店舗 等あり、 商店 街
への影響大
④
道路網としての考察
⑤
計画内容の検証・検討
想 定 さ れ る 問 題 点 等 を 検 証 し 、 そ の 解 決 策 な ど の 検 討 を 行 い ま す 。
方向性と課題解決策
番号 路 線 名 区 間 方 向性
※
課題と解決策の検討 (案)
①
中島川東川端線
八幡町
∼
伊良林1丁目
廃止候補
良好な歩行環境が確保されているとはいえない
→部分拡幅などによる歩行空間の確保
ほとんど一方通行でも、現道の混雑度が高い
→伊良林・磨屋地区地域内交通処理を検討
想定代替道路(国道 34 号)の混雑度が高い
→新規の南北ルートを検討
②
大浦山の手線
丸山町
∼
稲田町
廃止候補
地区には、自動車通行不可の道路も多い
→市道稲田町 8 号線の早期整備
思案橋交差点付近の交通処理
→思案橋交差点部分改良等
想定代替道路の構造も十分とはいえない
→新規ルートの検討
③
大浦山の手線
稲田町
∼
東山手町
存続候補
通過交通の円滑な処理と区間④で生じる交通処理
整備時期の設定
→区間④の一部を歩行者専用道路化等
→市道椎の木町東山手1号線の早期整備
幅員 8mでは、良好な歩行空間確保は難しい
→幅員構成等の見直し等の計画変更
④
大浦山の手線
東山手町
∼
東山手町
廃止候補
区間③の整備により、新たに通過交通を生じる恐れ
→一部区間の歩行者専用道路化等の交通規制
観光客等も多いが歩道等がない
→市道椎の木町東山手町1号線の早期整備
⑤
大浦山の手線
東山手町
∼
大浦東町
廃止候補
地区には、自動車通行不可の道路も多い
→地域としての防災道路等整備
→市道椎の木町東山手町1号線の早期整備
⑦
片淵町松ヶ枝町線
片淵1丁目
∼
新大工町
存続候補
幅員 8mでは、良好な歩行空間確保は難しい
整備時期の設定
→さらなる拡幅を含めた、計画変更
桜馬場中学校方面からの流入交差点処理
→交差点改良や部分的区間の拡幅
⑧
片淵町松ヶ枝町線
伊勢町
∼
麹屋町
廃止候補
良好な歩行環境が確保されているとはいえない
→部分拡幅などによる歩行空間の確保
一方通行区間は幅員が狭い
→現道の一定幅員への拡幅を誘導
現道に面して3階建て以上の建築物が可能に
→建築規制誘導策の適用等
⑨
片淵町松ヶ枝町線
諏訪町
∼
鍛冶屋町
廃止候補
良好な歩行環境が確保されているとはいえない
→部分拡幅などによる歩行空間の確保
一方通行であるが、交通量が多い(通過交通)
→伊良林・磨屋地区地域内交通処理を検討
部分的に現道に面して相当高い建築物が可能に
→建築規制等誘導策の適用等
⑩
片淵町松ヶ枝町線
鍛冶屋町
∼
浜町
廃止候補
良好な歩行環境が確保されているとはいえない
→歩車共存道路への再整備等(部分拡幅を含め)
相当に建築制限を受けている建物(商業施設)あり
→対応の検討
部分的に現道に面して相当高い建築物が可能に
→まちづくりとしての誘導策実施等
⑪
片淵町松ヶ枝町線
本石灰町
∼
籠町
廃止候補
地区には、自動車通行不可の道路も多い
→防災用道路等の整備
周辺の既存道路が十分とは言い難い
→観光通り交差点及び周辺の交差点改良等
銅座川周辺等は老朽建物等も多い
→銅座川河川改修と一体となった道路整備
⑫
片淵町松ヶ枝町線
籠町
∼
籠町
廃止候補
良好な歩行環境が確保されているとはいえない
→部分拡幅などの改良実施(歩道空間充実等)
相当に建築制限を受けている建物あり
→対応の検討
⑬
片淵町松ヶ枝町線
松が枝町
∼
松が枝町
廃止候補
良好な歩行環境が確保されているとはいえない
→部分拡幅などによる歩行空間の確保
整備済みの同路線区間との取り付け部の幅員変化
→取り付け部の交差点改良等
整備済み区間の都市計画上の位置づけ等
→当区間と併せての都市計画廃止も検討
⑭
中通り線
八幡町
∼
麹屋町
廃止候補
良好な歩行環境が確保されているとはいえない
→部分拡幅などによる歩行空間の確保
1 車線の相互通行区間であるが、交通量は多い
→伊良林・磨屋地区地域内交通処理の検討
⑮
中通り線
諏訪町
∼
古川町
廃止候補
緊急車両の通行等には難あり
→現道の一定幅員への拡幅の誘導
相当に建築制限を受けている建物あり
→対応の検討
現道に面して3階建て以上の建築物が可能に
→建築規制誘導策の適用等
※