京の雅、打掛の美 : 羽間平安理事長寄贈の打掛7 点
雑誌名 阡陵 : 関西大学博物館彙報
巻 42
ページ 12‑13
発行年 2001‑03‑31
URL http://hdl.handle.net/10112/00024070
京 の 雅 、 打 掛 の 美
一羽間平安理事長寄贈の打掛 7 点ー
羽間平安関西大学理事長より、平成12年10 月12日、関西大学博物館に打掛7点の寄贈が ありました。羽間家は、大阪の海老江にある18 家で、江戸時代の天文学者 間重富を祖先に持 ち、日本の天文観測の黎明期を示す観測機器や、
古文書、書画など、多くの文化財を受け継がれ ており、大阪史の宝庫とも称されています。今 回寄贈の打掛は、文芸にまで及ぶ羽間家の多様 な活動の一端を示すものでしょう。
寄贈をうけた着物資料は、江戸時代末から明 治初期に京都で制作され、舞踊などで打掛とし て使用されたもので、小袖と振袖がありますが、
いずれにも踊りや季節にふさわしい題材が見ら れます。大阪の旧家の「粋」を示すものといえ ましょう。
寄贈リスト
茶襦子地岩につた紅葉紋様緞小袖(打掛)
● 裏 地 松 葉 に 千 鳥 紋 茶搭子地垣に秋草雁紋様染緞振袖(打掛)
•小督に題をとったもの 白韻子地松竹梅紋様小袖 (打掛)
茶綱子地岩につた紅葉紋様編子小袖 (打掛)
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ねずみ縮頷地菊水紋様小袖(あるいは菊慈童)
(打掛) ●替の振袖あり もえぎ繕子地絵本散紋様染繍振袖(打掛)
憲法網子地八ッ橋紋様染繍振袖 (打掛)
濃緑羽二童地屏風紋様染繍振袖 (打掛)
白緬子地松竹梅紋様小禎 (打掛)
濃緑羽二重地屏風紋様染繍振楕 (打掛)
この寄贈をうけ、関西大学博物館では、平成 12年11月27日から12月20日まで、第2展示 室を使って平成12年度新収蔵資料展「京の雅、
打掛の美」を開催しました。開催中、多数の来 館者があり、江戸時代末から明治初期の京と舞 踊、打掛に表された伝統の重みを実感された方 が多くおられたようでした。
この度ご寄贈いただいた江戸末から明治初期 にかけての着物資料は、生地や糸が絹で、紫外 線による退色・劣化や虫害が進行するものであ
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ることから、その保存のために、高温多湿な時 期での朕示や長期の展示には困難があります。
また、取り扱いには厳重な配慮が必要で、展示 ケースの対応も問題となります。関西大学博物 館では、このような条件を考慮し、充分な活用
を計っていきたいと思います。
今回の振袖7点の寄贈により、これまで考古 学・歴史学の資料が中心であった関西大学博物 館に、 「粋」 と華やかさを添えることになりま
した。
•一—•一~ ー..
羽間平安理事長
展示風景1 展示風景2
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