韓国の男女雇用平等及び仕事・家庭両立支援に関す る法律・施行令・施行規則
著者 ? 海善
雑誌名 人間文化研究所年報
号 30
ページ 1‑16
発行年 2019‑08‑31
URL http://id.nii.ac.jp/1219/00000990/
韓国の男女雇用平等及び仕事・家庭両立支援に関する 法律・施行令・施行規則
裵 海 善
Act, Enforcement Ordinance and Enforcement Regulations
on Equal Employment and Support for Work-family Reconciliation in Korea
Haesun BAE
はじめに
韓国で男女雇用平等法が 年 月制定( 年 月施行)されてから 年が経った。その間、
経済社会の変化、女性の雇用率上昇を反映しながら、母性保護と女性雇用を促進し、男女雇用平 等を実現するため、度重なる改正が行われた。特に 年改正では、少子高齢化社会に対応し、
女性の雇用促進と仕事・家庭の両立支援を強化するため、法律名を「男女雇用平等法」から「男 女雇用平等と仕事・家庭両立支援に関する法律」(略「男女雇用平等法」、以下「法律」と称する)
へと改名し、「仕事・家庭両立支援」を男女雇用平等法の中に取り入れた。
男女雇用平等法の管轄は「雇用労働部・女性雇用政策課」である。「法律」で委任された事項 で、「大統領令」で定められた事項は「男女雇用平等法施行令」(以下「施行令」と称する)で設 けられている。また、「法律」及び「施行令」で委任された事項及びその施行に必要な事項で、「雇 用労働部長官令」で定められた事項は「法律施行規制」(以下「施行規則」と称する)で設けら れている。
本稿では、「法律」の主な内容、法律の条文ごとの「施行令(大統領令)」及び「施行規則(雇 用労働部令)」の内容をまとめると共に、必要に応じて解釈を付け加えて翻訳論文として紹介す ることを試みた 。「法律」は 年 月 日改正( 年 月 日施行)、「施行令」は 年 月 日改正( 年 月 日施行)、「施行規則」は 年 月 日改正( 年 月 日施行)
紙面の制約のため、本稿で紹介する施行令・施行規則の条文は、「法律」を理解するため必要な内容のみ取り上 げている。「平等法制定以来の改正の歩み、雇用分野における男女平等の実態と課題」に関しては、筑紫女学園大 学『研究紀要』第 号( 年 月)で紹介する。
を基準にしており、違反の時の罰則(法律の第 章)は、該当条文に合わせて示した。今回の改 正の背景や主な改正内容は結論でまとめた。
第 章 総則
【法律】第 条(目的):この法律は、「大韓民国憲法」の平等理念に基づき、雇用における男 女の平等な機会と待遇を確保し、母性保護と女性雇用を促進して、男女雇用平等を実現するとと もに、労働者の仕事と家庭の両立を支援することにより、すべての国民の生活の質の向上に資す ることを目的とする。【施行令(第 条)】(目的):「法律」で委任された事項及びその施行に必 要な事項を規定する。【施行規則(第 条)】(目的):「法律」及び「同法施行令」で委任された 事項及びその施行に必要な事項を規定する。
【法律】第 条(定義):⑴「差別」とは、事業主が労働者に性別、婚姻、家族の中での地位、
妊娠又は出産等の理由により、合理的な理由なく、採用又は労働の条件を異とし、その他の不利 益な措置を行う場合である。ただし、「職務の性格に照らして、特定の性がやむを得ず求められ る場合」「女性労働者の妊娠・出産・授乳等、母性保護のための措置を行う場合」「その他、法律 により積極的雇用改善措置を行う場合」は、例外とする。⑵「職場内セクハラ」とは、事業主・
上級者又は労働者が、職場内の地位を利用し、又は業務と関連して、他の労働者に対して性的言 動等により性的屈辱感又は嫌悪感を生じさせ、又は性的又はその他の要求等に従わなかったこと を理由として、労働条件及び雇用上の不利益を与えることである。⑶「積極的雇用改善措置」と は、現存する男女間の雇用差別をなくし、又は雇用平等を促進するために、暫定的に特定の性を 優待する措置である。【法第 条の の施行規則(第 条)】(職場内のセクハラの判断基準の例 示)。
【法律】第 条(適用範囲)(全文改正 年 月):①この法律は労働者を使用する「すべて の事業又は事業場」に適用する。但し、大統領令で定める事業に対しては、この法律の全部又は 一部を適用しないことができる。②男女雇用平等の実現及び仕事・家庭の両立に関して、他の法 律に特別な規定がある場合以外は、この法律による。【法第 条第 項の施行令(第 条)】(適 用範囲):同居する親族のみからなる事業と家事使用人に対しては、法の全部を適用しない。
【法律】第 条(国家及び地方自治体の責務)(全文改正 年 月):①国家及び地方自治体 は、この法律の目的を実現するために、国民の関心と理解を深め、女性の職業能力開発及び雇用 促進を支援し、男女雇用平等の実現を妨げているすべての要因をなくすために必要な努力をしな ければならない。②国家及び地方自治体は、仕事・家庭の両立のための労働者及び事業主の努力 を支援し、仕事・家庭の両立支援に必要な財源を造成し、その条件をつくり出すために努力しな ければならない。
【法律】第 条(労働者及び事業主の責務)(全文改正 年 月):①労働者は、相互理解に 基づき、男女が同等に尊重される職場文化をつくるために努力しなければならない。②事業主は、
当該事業場の男女雇用平等の実現を妨げている慣行及び制度を改善し、男女の労働者が同等な条 件で自身の能力を発揮できる労働環境をつくるために努力しなければならない。③事業主は、仕 事・家庭の両立を妨げている事業場内の慣行及び制度を改善し、仕事・家庭の両立を支援できる 勤務環境をつくるために努力しなければならない。
【法律】第 条(政策の樹立等):①雇用労働部長官は、男女雇用平等及び仕事・家庭の両立 を実現するために、次の各号の政策を樹立・施行しなければならない(改正 年 月)。⑴男 女雇用平等意識啓発のための広報 ⑵男女雇用平等優秀企業(積極的雇用改善措置優秀企業を含 む)の選定及び行政的・財政的支援 ⑶男女雇用平等強調期間の設定・推進 ⑷男女差別改善及 び女性就職拡大のための調査・研究 ⑸母性保護及び仕事・家庭両立のための制度改善及び行政 的・財政的支援 ⑹その他の男女雇用平等の実現及び仕事・家庭の両立を支援するために必要な 事項。②雇用労働部長官は、前項による政策の樹立・施行のために、必要であると認められる場 合には、関係行政機関及び地方自治体、その他の公共団体長に協力を要請することができる(改 正 年 月)。
【法第 条第 項第 号の施行規則(第 条)】(男女雇用平等優秀企業の選定・支援):①雇 用労働部長官は、「男女雇用平等優秀企業」を毎年選定することができる。②雇用労働部長官は、
関係行政機関と協議し男女雇用平等優秀企業の行政・財政的支援策を用意しなければならない。
【法第 条第 項第 号の施行規則(第 条)】(男女雇用平等強調期間の設定等):雇用労働 部長は、毎年 月 日〜 月 日を男女雇用平等強調期間として定め、記念行事、セミナーなど 様々な事業をしなければならない。
【法律】第 条の (基本計画の樹立):①雇用労働部長官は、男女雇用平等実現及び仕事・
家庭の両立に関する基本計画(以下「基本計画」)を 年ごとに樹立しなければならない(
年 月)。②基本計画には、「女性の就職促進」「男女の平等な機会保障及び待遇」「同一価値労働 に対する同一賃金支給の定着」「女性の職業能力開発」「女性労働者の母性保護」「仕事・家庭の 両立支援」「女性労働者のための福祉施設の設置及び運営」「直前の基本計画に対する評価」等の 事項が含まれなければならない。③雇用労働部長官は、必要であると認めるときは、関係行政機 関や公共機関長に基本計画策定に必要な資料の提出を要請することができる(新設 年 月)。
④雇用労働部長官が基本計画を樹立したときは、直ちに所管常任委員会に報告しなければならな い(新設 年 月)。
【法律】第 条の (実態調査実施):①雇用労働部長官は、事業又は事業場における男女差 別改善、母性保護、仕事・家庭の両立実態を把握するために、定期的に調査を実施しなければな らない。【法第 条の の施行規則(第 条)】(日・家庭の両立等の実態調査対象と時期など):
①常時労働者 人以上の事業を対象に、標本調査を毎年 回、定期的に調査しなければならない。
第 章 雇用における男女の平等な機会保障及び待遇等
第 節 男女の平等な機会保障及び待遇(全文改正 年 月)
【法律】第 条(募集及び採用):①事業主は労働者を募集、採用するとき、男女を差別して はならない(違反: 万ウォン以下の罰金)。②事業主は女性労働者を募集・採用するとき、そ の職務の遂行に必要でない容貌・身長・体重等の身体的条件、未婚条件、その他の雇用労働部令 で定める条件を提示又は要求してはならない(改正 年 月)(違反: 万ウォン以下の罰 金)。
【法律】第 条(賃金):①事業主は同じ事業内の同一価値労働に対しては同一賃金を支給し なければならない(違反: 年以下の懲役又は 千万ウォン以下の罰金)。②同一価値労働の基 準は、職務遂行に必要な技術、努力、責任および作業条件等とし、事業主がその基準を定めると きは、第 条に基づく労使協議会の労働者を代表する委員の意見を聞かなければならない。③事 業主が賃金差別を目的に設立した別の事業は同一事業とみなす。
【法律】第 条(賃金以外の金品等):事業主は賃金以外の労働者の生活を補助するための金 品の支給又は資金の融資等福利厚生について、男女を差別してはならない(違反: 万ウォン 以下の罰金)
【法律】第 条(教育・配置・昇進):事業主は、労働者の教育・配置及び昇進について、男 女を差別してはならない(違反: 万ウォン以下の罰金)。
【法律】第 条(定年・退職・解雇):①事業主は、労働者の定年・退職及び解雇について、
男女を差別してはならない(違反: 年以下の懲役又は 千万ウォン以下の罰金)。②事業主は、
女性労働者の婚姻、妊娠又は出産を退職の理由として予定する労働契約を締結してはならない(違 反: 年以下の懲役又は 千万ウォン以下の罰金)。
第 節 職場内セクハラの禁止及び予防(改正 年 月)
【法律】第 条(職場内セクハラの禁止):事業主、上級者又は労働者は、職場内セクハラを してはならない(違反: 千万ウォン以下の過怠金)(全文改正 年 月)。
【法律】第 条(職場内セクハラ予防教育等)(全文改正 年 月、題目改正 年 月):
①事業主は職場内セクハラ予防教育を「毎年」実施しなければならない(違反: 万ウォン 以下の過怠金)。②事業主及び労働者は、第 項によるセクハラ予防教育を受けなければならな い(新設 年 月)。③事業主はセクハラ予防教育の内容を労働者が自由に閲覧できる場所に 常に掲示又は備えておき、労働者に広く周知しなければならない(新設 年 月)(違反:
千万ウォン以下の過怠金)。④事業主は、雇用労働部令で定める基準により、職場内セクハラ予 防及び禁止のための措置を講じなければならない(新設 年 月)。⑤第 項及び第 項によ 常時 人未満の労働者を雇用する事業所は、第 条、第 条、第 条、第 条第 項は適用できなかったが、
年 月 日施行令改正により、すべての事業所が適用対象となった( 年 月 日施行)。
るセクハラ予防教育の内容、方法及び回数等に関して必要な事項は大統領令で定める(改正 年 月)。
【法第 条の施行令(第 条)】(職場内のセクハラ予防教育):①事業主は、職場内のセクハ ラ防止のための教育を年 回以上しなければならない。【法第 条第 項の施行規則(第 条の
)】(セクハラ予防と禁止のための措置)(本条新設 年 月):①事業主は、職場内のセクハ ラ予防と禁止のためにセクハラ予防ガイドラインを設けて事業所内の労働者が自由に閲覧するこ とができる場所に常に公開し、備えて置かなければならない。
【法律】第 条の (セクハラ予防教育の委託)(全文改正 年 月):①事業主は、セクハ ラ予防教育を雇用労働部長官が指定する「セクハラ予防教育機関」に委託して実施することがで きる(改正 年 月)。【法第 条の 第 項の施行規則(第 条)】(セクハラ予防教育機関の 指定等):①事業主は雇用労働部長官が指定する機関(以下「セクハラ予防教育機関」)に委託し てセクハラ予防教育を実施する場合には、当該事業での「法律施行令」第 条第 項第 号と第 号に関する事項をセクハラ予防教育機関に事前に通知し、その事項がセクハラ予防教育に含ま れるようにしなければならない。
②事業主は、セクハラ予防教育機関に委託して教育を実施する場合、大統領で定める内容を教 育機関に事前に知らせて、その事項を含まなければならない(新設 年 月)。③セクハラ予 防教育機関は、雇用労働部令で定める機関の中から指定するが、雇用労働部令で定める講師を 人以上置かなければならない(改正 年 月)。【法第 条の 第 項の施行規則(第 条)】(セ クハラ予防教育機関の委託教育方法):セクハラ予防教育機関の長は、事業主に委託を受けてセ クハラ予防教育をしている場合には、 時間以上の教育課程を編成しなければならないし、施行 規則第 条第 項に基づき講師が教育をするようにしなければならない。
④セクハラ予防教育機関は、雇用労働部令で定めるところにより、教育を実施し、教育履修証 や履修者名簿など、教育実施関連資料を保管し、事業主や受講者にその資料を交付しなければな らない(改正 年 月)。⑤雇用労働部長官は、セクハラ予防教育機関が次の各号のいずれか に該当する場合は、その指定を取り消すことができる(改正 年 月)。「 .虚偽その他の不 正な方法で指定を受けた場合」、「 .正当な事由なく第 項の規定による講師を ヶ月以上継続 しておかなかった場合」、「 . 年間職場内のセクハラ予防教育実績がない場合」である。⑥雇 用労働部長官は、第 項の規定によりセクハラ予防教育機関の指定を解除するには、聴聞を行わ なければならない(新設 年 月、 年 月)。
【法律】第 条(職場内セクハラ発生時の措置)(全文改正 年 月):①誰でも職場内セク ハラ発生の事実を知った場合は、その事実を当該事業主に申告することができる(新設 年 月)。【法第 条第 項の施行規則(第 条)】(職場内のセクハラをした者に対する懲戒等):事 業主は、職場内のセクハラをした者に対する懲戒やその他これに準ずる措置をする場合には、セ クハラの程度と持続性などを考慮しなければならない。
②事業主は、第 項による申告を受け、職場内セクハラ発生の事実を知った場合には、直ちに
その事実確認のための調査をしなければならない(違反: 万ウォン以下の過怠金、新設 年 月)。この場合、事業主は、職場内のセクハラと関連して被害を受けた労働者や被害を受け たと主張する労働者(以下「被害労働者等」)が調査の過程で性的羞恥心を感じないようにしな ければならない。③事業主は、第 項による調査期間の間、被害労働者等を保護するために必要 な場合には当該被害労働者等に対して勤務場所の変更、有給休暇命令等適切な措置をしなければ ならない。この場合に、事業主は、被害労働者等の意思に反する措置をしてはならない。
④事業主は第 項による調査結果、職場内セクハラ発生の事実が確認されたときには、被害労 働者が要請したとき、勤務場所の変更、配置転換、有給休暇命令等適切な措置をしなければなら ない(違反: 万ウォン以下の過怠金、新設 年 月)。⑤事業主は、第 項による調査結果、
職場内セクハラ発生の事実が確認されたときには、直ちに職場内セクハラ行為をした者に対して 懲戒、勤務場所の変更等必要な措置をしなければならない(違反: 万ウォン以下の過怠金、
新設 年 月)。この場合において事業主は、懲戒等の措置をする前にその措置に関して職場 内セクハラ被害を被った労働者の意見を聴かなければならない。
⑥事業主はセクハラ発生の事実を申告した労働者及び被害労働者等に、次の各号のいずれか一 つに該当する不利な処遇をしてはならない(各号省略)(違反: 年以下の懲役又は 千万ウォ ン以下の罰金。 年 月改正)。⑦第 項によって職場内セクハラ発生事実を調査した者、調 査内容の報告を受けた者又はその他の調査過程に参加した者は、当該調査過程で知った秘密を被 害労働者等の意思に反して他の者に漏らしてはならない(違反: 万ウォン以下の過怠金、新 設 年 月)。但し、調査に関連した内容を事業主に報告し、又は関係機関の要請により必要 な情報を提供する場合を除く。
【法律】第 条の (顧客等によるセクハラ防止)(新設 年 月):①事業主は、顧客等業 務と密接な関連がある者が業務遂行の過程で性的な言動等を通して労働者に性的屈辱感又は嫌悪 感等を生じさせ、当該労働者がそれによる苦衷の解消を要請した場合は、勤務場所の変更、配置 転換、有給休暇の命令等適切な措置をしなければならない(違反: 万ウォン以下の過怠金、
新設 年 月)。②事業主は、労働者が前項による被害を主張し、顧客等からの性的要求等に 応じないことを理由として、解雇又はその他の不利益な措置をしてはならない(違反: 万ウォ ン以下の過怠金)。
第 節 女性の職業能力開発及び雇用促進(改正 年 月)
【法律】第 条(職業指導):「職業安定法」第 条の 第 号による職業安定機関は、女性が 適性、能力、経歴及び機能の程度に応じた職業を選択し、職業に適応することを容易にするため に、雇用情報及び職業に関する調査・研究資料を提供する等職業指導に必要な措置を講じなけれ ばならない(改正 年 月)。
【法律】第 条(職業能力開発):国家、地方自治体及び事業主は、女性の職業能力開発及び 向上のために、すべての職業能力開発訓練について、男女に平等な機会を保障しなければならな
い(改正 年 月)。
【法律】第 条(女性雇用促進):①雇用労働部長官は、女性の雇用促進のための施設を設置・
運営する非営利法人及び団体に対し、必要な費用の全部又は一部を支援することができる(改正 年 月)。②雇用労働部長官は、女性の雇用促進のための事業を実施する事業主や女性休憩 室と授乳施設を設置するなどの事業所の雇用環境を改善しようとする事業主に必要な費用の全部 又は一部を支援することができる(改正 年 月)。
【法律】第 条の (経歴中断女性の能力開発及び雇用促進支援):①雇用労働部長官は、妊 娠・出産・育児等の理由で職場を辞めた者で再就職する意思がある経歴中断女性のために、就職 有望職種を選定して、特化した訓練及び雇用促進プログラムを開発しなければならない(改正 年 月)。②雇用労働部長官は、「職業安定法」第 条の 第 号による職業安定機関を通じて、
経歴中断女性に対して、職業情報、職業訓練情報等を提供し、専門化された職業指導、職業相談 等のサービスを提供しなければならない(改正 年 月)。
第 節 積極的雇用改善措置(改正 年 月)
【法律】第 条の (積極的雇用改善措置施行計画の樹立・提出等):①雇用労働部長官は、
次の各号のいずれかに該当する事業主で、雇用している職種別の女性労働者の比率が産業別・規 模別に雇用労働部令で定める雇用基準に達しない事業主に対して、差別的雇用慣行及び制度改善 のための積極的雇用改善措置「施行計画」を作成し、提出することを求めることができる。この 場合に、当該事業主は、施行計画を提出しなければならない(改正 年 月)(違反: 万ウォ ン以下の過怠金)。⑴大統領で定める公共機関・団体の長、⑵大統領で定める規模以上の労働者 を雇用する事業主。
【法第 条の 第 項第 号の施行令(第 条)】(積極的雇用改善措置施行計画樹立・提出義 務付け対象事業)①「大統領令で定める公共機関・団体」とは、「公共機関の運営に関する法律」
第 条による公共機関、「地方公企業法」第 条による地方公社及び同法第 条による地方公団 をいう(改正 年 月)。②法第 条の 第 項第 号の「大統領令で定める規模以上の労働 者を雇用する事業」とは、次の各号のいずれかに該当する事業をいう(改正 年 月)。⑴「独 占規制及び公正取引に関する法律」第 条第 項及び同法施行令第 条第 項により指定された 公示対象企業集団の事業の場合には、常時 人以上の労働者を雇用する事業。⑵第 号以外の 事業の場合には、常時 人以上の労働者を雇用する事業。③第 項を適用するとき常時雇用す る労働者の数は、前年度に毎月雇用した月平均労働者数の年間合計を前年度の操業月数に分けて 算定(算定)する。施行日は、⑴常時労働者 人以上の「地方公企業法」第 条による地方公 社、および第 条による地方公団は 年 月から、⑵常時 人未満の「地方公企業法」第 条による地方公社、および第 条による地方公団は、 年 月からである 。
民間企業は、労働者「 人以上」を対象にしたが、 年 月からは「 人以上」の企業まで、施行計画作 成・提出を義務化する。
②第 項の各号のいずれかに該当する事業主は、職種別・職級別の男女労働者の現状と男女労 働者の賃金実態を雇用労働部長官に提出しなければならない(改正 年 月)(違反: 万 ウォン以下の過怠金)。③第 項各号のいずれかに該当しない事業主で、積極的雇用改善措置を しようとする事業主は、職種別・職級別男女労働者の実態、男女労働者賃金現状と実施計画を作 成し、雇用労働部長官に提出することができる(改定 年 月 日、 年 月 日)。④雇 用労働部長官は、第 項と第 項により提出された施行計画を審査し、その内容が明確ではない 又は差別的雇用慣行を改善しようとする努力が不足して施行計画として適切でないと認められる 場合は、事業主に施行計画の補完を求めることができる(改正 年 月)。⑤第 項と第 項 による施行計画と男女労働者の実態、男女労働者賃金の記載事項、提出時期、提出手続等に関し て必要な事項は、雇用労働部令で定める( 年 月 日)。
【法第 条の の第 項の施行規則(第 条)】(施行計画の補完要求):地方雇用労働官署長 は、事業主に施行計画の補完を求める場合には、 日以上の期間を定めて要求しなければならな い(改正 年 月)。
【法律】第 条の (履行実績の評価及び支援等):①第 条の の第 項及び第 項により 施行計画を提出した者は、その履行実績を雇用労働部長官に提出しなければならない(改正 年 月)(違反: 万ウォン以下の過怠金、但し、第 条の の 項により施行計画を提出した 者が履行実績を提出しなかった場合は除く)。②雇用労働部長官は、第 項の規定により提出さ れた履行実績を評価し、その結果を事業主に通知しなければならない(改正 年 月)。③雇 用労働部長官は、第 項による評価の結果、「積極的雇用改善措置優秀企業」に表彰を行うこと ができる(改正 年 月)。④国家及び地方自治団体は、積極的雇用改善措置優秀企業に行政 的・財政的支援を行うことができる。⑤雇用労働部長官は、第 項の規定による評価の結果、履 行実績が不振な事業主に施行計画の履行を促すことができる(改正 年 月)。⑥雇用労働部 長官は、第 項による評価業務を大統領令で定める機関や団体に委託することができる(改正 年 月)。⑦第 項の規定による履行実績の記載事項、提出時期と提出手続きと第 項の規定に よる評価結果の通知手続等に関して必要な事項は、雇用労働部令で定める(改正 年 月)。
【法第 条の 第 項の施行令(第 条)】(履行実績評価委託機関など):①「大統領令で定 める機関および団体」とは、「政府出捐研究機関等の設立・運営及び育成に関する法律」第 条 により設立された研究機関や「民法」第 条により設立された非営利法人の中で、雇用労働部長 官が指定する研究機関や法人をいう(改正 年 月)。②雇用労働部長官は、評価業務を委託 する場合には、その業務を委託された機関に業務遂行に必要な経費を支援することができる(改 正 年 月)。
【法第 条の 第 項の施行規則(第 条)】(履行実績の提出と評価):①施行計画の履行実 績を提出しなければならない事業主は、別紙第 号書式の積極的雇用改善措置の履行実績報告書 に各号の書類を添付し、毎年 月 日まで、地方雇用労働官署長に提出しなければならない(各 号省略)(改正 年 月)。
【法律】第 条の (積極的雇用改善措置未履行事業主名簿公表)(本条新設 年 月):① 雇用労働部長官は、名簿公開基準日以前に 回連続して第 条の 第 項の基準に達していない 事業主として、第 条の 第 項の履行の促しを受け、これに従わない場合は、その名簿を公表 することができる。ただし、事業主の死亡及び企業の消滅など、大統領令で定める事由がある場 合には、この限りでない。②第 項の規定による公表の具体的な基準及び内容及び方法等、公表 に必要な事項は、大統領令で定める。
【法第 条の の施行令(第 条)】(名簿公表の内容及び方法等)(本条新設 年 月):① 雇用労働部長官は、名簿を公表する場合は、名簿公表対象事業主に公表決定事実、公表内容等を 書面で通知しなければならない。②公表方法は、官報に掲載または雇用労働部のホームページに
ヶ月間公開するものとする。
【法律】第 条の (履行計画の掲示):第 条の 第①項により施行計画を提出した事業主 は、施行計画及び第 条の 第①項の規定による履行実績を労働者が閲覧できるように掲示する 等必要な措置を講じなければならない(全文改正 年 月)
【法律】第 条の (積極的雇用改善措置に関する協力):雇用労働部長官は、積極的雇用改 善措置の効率施行のために必要であると認めるときは、関係行政機関の長に差別の是正または予 防のために必要な措置をとることを要請することができる。この場合、関係行政機関長は、特別 な事由がない場合、要請に従わなければならない(改正 年 月)
【法律】第 条の (積極的雇用改善措置に関する重要事項の審議):積極的雇用改善措置に 関する各号の事項は、「雇用政策基本法」第 条による雇用政策審議会の審議を経なければなら ない(改正 年 月)。
【法律】第 条の (積極的雇用改善措置の調査・研究等):①雇用労働部長官は、積極的雇 用改善措置に関する業務を効率的に遂行するために調査・研究・教育・広報などの事業を行うこ とができる(改正 年 月)。②雇用労働部長官は、必要であると認める場合、第 項による 業務の一部を大統領令で定める者に委託することができる(改正 年 月)。【法第 条の 第 項の施行令(第 条)】(調査・研究委託機関):「大統領令で定める者」とは、「政府出捐研究 機関等の設立・運営及び育成に関する法律」第 条により設立された研究機関または「民法」第 条の規定により設立された非営利法人の中、雇用労働部長官が指定した研究機関や法人をいう
(改正 年 月)。
第 章 母性保護(改正 年 月)
【法律】第 条(出産前後休暇に対する支援):①国家は「勤労基準法」第 条による出産前 後休暇又は流産・死産休暇を取得した労働者のうち一定の要件に該当する者について、その休暇
「勤労基準法」第 章「女性と少年」の第 条(妊産婦の保護)は、出産前後休暇、育児休業、育児中の短時間 勤務制度に関しての規定が設けられている。
期間に対して「通常賃金」に相当する金額(以下「出産前後休暇給与等」)を支給することがで きる(改正 年 月)。②第 項により支給された出産前後休暇給与等は、その金額の限度で
「勤労基準法」第 条第 項により事業主が支給したものとみなす(改正 年 月)。③出産 前後休暇給与などを支給するために必要な費用は、国の財政や「社会保障基本法」による社会保 険から分担することができる(改正 年 月)。④女性労働者が出産前後休暇給与などを受け ようとする場合、事業主は関係書類の作成・確認など、すべての手続きに積極的に協力しなけれ ばならない(改正 年 月)(諸手続きに協力しない場合、 万ウォン以下の過怠金)。⑤出 産前後休暇給与等の支給要件、支給期間及び手続等に関して必要な事項は、別に法律で定める(改 正 年 月)。
【法律】第 条の (配偶者出産休暇)(本条新設 年 月):①事業主は、労働者が配偶者 の出産を理由に休暇を請求する場合、 日の範囲で 日以上の休暇を与えなければならない。こ の場合、使用した休暇期間のうち最初の 日は有給とする(改正 年 月)(違反: 万ウォ ン以下の過怠金)。②第 項の規定による休暇は、労働者の配偶者が出産した日から 日が経過 すると請求することができない(改正 年 月)。
【法律】第 条の (不妊治療休暇)(本条新設 年 月):①事業主は、労働者が人工受精 又は体外受精等の不妊治療を受けるために休暇(以下「不妊治療休暇」)を請求した場合には、
年間 日以内の休暇を与えなければならない。この場合において、最初の 日は有給とする(違 反: 万ウォン以下の過怠金)。ただし、労働者が請求した時期に休暇を与えることが正常な事 業の運営に重大な支障を招く場合には、労働者と協議してその時期を変更することができる。② 事業主は、不妊治療休暇を理由に解雇、懲戒等の不利益な処遇をしてはならない。③不妊治療休 暇の申請方法と手続きなどは、大統領令で定める。
【法第 条の 第 項の施行令(第 条の )】(不妊治療休暇の申請)(本条新設 年 月):①不妊治療休暇を申請しようとする労働者は、不妊治療休暇を開始しようとする日の 日 前までに事業主に申請しなければならない。②事業主は、不妊治療休暇を申請した労働者に不妊 治療を受けることが証明できる書類の提出を要求することができる。
第 章の 仕事・家庭の両立支援(新設 年 月)
【法律】第 条(育児休業):①事業主は、労働者が満 歳以下又は小学校 年生以下の子供
(養子を含む)を養育するために休業(以下「育児休業」)を申請した場合は、これを認めなけ ればならない(改正 年 月)(違反: 万ウォン以下の罰金)。
【法第 条第 項の施行令(第 条)】(育児休業の適用除外):事業主が育児休業を認められ ない場合は、⑴休業開始予定日の前日までに当該事業から継続労働した期間が ヶ月未満の労働 者、⑵同じ乳幼児に対して配偶者が育児休業(他の法令に基づく育児休業を含む)をしている労 働者である(改正 年 月)。施行令第 条から第 条の までは、育児休業の申請方法及び
手続きなどに必要な事項を定めている。施行令第 条(育児休職の申請など)、第 条(育児休 業の変更申請など)、第 条(育児休業の申請撤回など)、第 条(乳幼児の死亡などによる育児 休業の終了)、第 条(育児期労働時間短縮の申請など)、第 条の (育児期労働時間短縮の許 容例外)、第 条の (乳幼児の死亡などによる育児期労働時間短縮の終了)、第 条の (準用)
である。
②育児休業期間は 年以内とする。③事業主は、育児休業を理由として解雇又はその他の不利 益な処遇をしてはならず、育児休業期間中はその労働者を解雇できない(違反: 年以下の懲役 又は 千万ウォン以下の罰金)。④事業主は、育児休業を終えた後は、休業前と同じ業務又は同 じ水準の賃金が支給される職務に復帰させなければならない(違反: 万ウォン以下の罰金)。
⑤期間制労働者又は派遣労働者の育児休業期間は、「期間制及び短時間労働者保護等に関する法 律」第 条による使用期間又は「派遣労働者保護等に関する法律」第 条による労働者派遣期間 に算入しない(新設 年 月)。
【法律】第 条の (育児期労働時間短縮)(本条新設 年 月):①事業主は、第 条第 項の規定により育児休業を申請することができる労働者が育児休業の代わりに労働時間短縮(以 下「育児期労働時間短縮」)を申請する場合に、これを認めなければならない。ただし、代替人 員採用が不可能な場合、通常の事業運営に重大な支障を招く場合等、大統領令で定める場合は、
この限りでない(改正 年 月)。②第 項ただし書により、事業主が育児期労働時間短縮を 許容しない場合には、当該労働者にその事由を書面で通知し、育児休業の使用やその他の措置を 通じて支援できるかを該当労働者と協議しなければならない(改正 年 月)(協議しなかっ た場合、 万ウォン以下の過怠金)。
③事業主が第 項の規定により、当該労働者に育児期労働時間短縮を認める場合、短縮後の労 働時間は週 時間以上とし、 時間を超えてはならない。④育児期労働時間短縮期間は 年以内 とする。⑤育児期労働時間短縮を理由として当該労働者に解雇又はその他の不利益な処遇をして はならない(違反: 年以下の懲役又は 千万ウォン以下の罰金)。⑥事業主は、労働者の育児 期労働時間短縮期間が終了した後は、その労働者を育児期労働時間短縮前と同じ業務又は同じ水 準の賃金が支給される職務に復帰させなければならない(違反: 万ウォン以下の罰金)。
【法律】第 条の (育児期労働時間短縮中の労働条件等)(本条新設 年 月):①事業主 は、第 条の に基づいて育児期労働時間短縮をしている労働者に対して労働時間に比例して適 用する場合を除き、育児期労働時間短縮を理由に、労働条件を不利にしてははならない(違反:
年以下の懲役又は 千万ウォン以下の罰金)。②第 条の により、育児期労働時間短縮を行っ ている労働者の労働条件(育児期労働時間短縮後の労働時間を含む)は、事業主とその労働者が 書面で定める(書面で定めなかった場合、 万ウォン以下の過怠金)。③事業主は、第 条の により育児期労働時間短縮を行っている労働者に対しては、短縮された労働時間の他に延長労働 を要求することはできない。ただし、その労働者が明らかに請求する場合は、事業主は週 時間 以内で延長労働をさせることはできる(違反: 千万ウォン以下の罰金)。④育児期労働時間短
縮をした労働者に対して「勤労基準法」(第 条 号)による平均賃金を算定する場合は、育児 期労働時間短縮期間を平均賃金算定期間から除外する。
【法律】第 条の (育児休業及び育児期労働時間短縮の使用形態)(本条新設 年 月):
①労働者は、第 条と第 条の により、育児休業又は育児期労働時間短縮をする場合には、「育 児休業の 回使用」「育児期労働時間短縮の 回使用」「育児休業の分割使用( 回に限り分割可 能)」「育児期労働時間短縮の分割使用( 回に限り分割可能)」「育児休業の 回使用及び育児期 労働時間短縮の 回使用」のいずれかの方法の中で一つを選択して、使用することができる。こ の場合、どちらの方法を使用しても、その合計期間は 年を超えることができない。
【法律】第 条の (育児支援のためのその他の措置)(本条新設 年 月):①事業主は、
満 歳以下又は小学校 学年以下の子供(養子を含む)を養育する労働者の育児を支援するため に、「業務の始業及び終業の時間調整」「延長労働の制限」「労働時間の短縮、弾力的運営等労働 時間調整」「その他の所属労働者の育児を支援するために必要な措置」のいずれかに該当する措 置をするように努力しなければならない(改正 年 月)。②雇用労働部長官は、事業主が第 項の規定による措置をした場合、雇用効果などを考慮し、必要な支援を行うことができる(改 正 年 月)。
【法律】第 条の (職場復帰のための事業主の支援)(本条新設 年 月):事業主は、こ の法律により育児休業中である労働者に対する職業能力開発及び向上のために努力しなければな らず、出産前後休暇、育児休業又は育児期労働時間短縮を終了して復帰する労働者が容易に職場 生活に適応することができるように支援しなければならない(改正 年 月)。
【法律】第 条仕事・家庭の両立のための支援(全文改正 年 月):①国家は、事業主が 労働者に育児休業又は育児期労働時間短縮を許容した場合は、その労働者の生計費用及び事業主 の雇用維持費用の一部を支援することができる。②国家は、所属労働者の仕事・家庭の両立を支 援するための措置を導入する事業主に対し、税制及び財政を通じた支援を行うことができる。
【法律】第 条(職場オリニジップの家設置及び支援等)(題目改正 年 月):①事業主は、
労働者の就職を支援するために、授乳・託児等育児に必要なオリニジップ(以下「職場オリニジッ プ」)を設置しなければならない。②職場オリニジップを設置しなければならない事業主の範囲 等、職場オリニジップの設置及び運営に関する事項は「乳幼児保育法」による(改正 年 月)。
③雇用労働部長官は労働者の雇用を促進するため職場オリニジップの設置・運営に必要な支援及 び指導をしなければならない(改正 年 月)。
【法律】第 条の (その他の保育関連支援)(本条新設 年 月):雇用労働部長官は、第 条により職場オリニジップを設置しなければならない事業主以外の事業主が職場オリニジップ を設置しようとする場合は、その設置・運営に必要な情報提供、相談及び費用の一部の支援等必 要な支援を行うことができる(改正 年 月)。
【法律】第 条(公共福祉施設の設置)(全文改正 年 月):①国家又は地方自治体は、女 性労働者のための教育・育児・住宅等公共福祉施設を設置することができる。②第 項による公
共福祉施設の基準と運営に必要な事項は、雇用労働部長官が定める(改正 年 月)。【法第 条第 項の施行令(第 条)】(福祉施設の優先設置地域):国や地方公共団体が女性労働者のた めの公共福祉施設を設置する場合には、工業団地及び農工地区など、女性労働者が多い地域から 優先的に設置しなければならない。
【法律】第 条の (労働者の家族介護等のための支援)(本条新設 年 月)(常時労働者 人未満の事業又は事業場では 年 月から施行):①事業主は、労働者が両親、配偶者、子 供又は配偶者の両親(以下「家族」)の病気、事故、老齢によってその家族を世話するための休 業(以下「家族介護休業」)を申請した場合は、これを許容しなければならない(違反: 万ウォ ン以下の過怠金)。ただし、代替労働者の採用が不可能な場合、正常な事業運営に重大な支障を 招く場合等大統領令で定める場合は、この限りでない(改正 年 月)。②第 項の但しによ り、事業主が家族介護休業を許容しない場合は、当該労働者に対しその理由を書面で通知し、「業 務の始業及び終業の時間調整」「延長労働の制限」「労働時間の短縮、弾力的運営等労働時間調 整」「その他の事業場の事情に適合した支援措置」のいずれか一つに該当する措置をするように 努力しなければならない(新設 年 月)。③家族介護休業期間は、年間最長 日とし、これ を分割して使用することができる。この場合において、分割して使用する 回の期間は、 日以 上としなければならない(新設 年 月)。
④事業主は、家族介護休業を理由として当該労働者を解雇し、又は労働条件を低下させる等の 不利益な処遇をしてはならない(新設 年 月)(違反: 年以下の懲役又は 千万ウォン以 下の罰金)。⑤家族介護休業期間は、勤続期間に含める。ただし、「勤労基準法」第 条第 項第 号による平均賃金算定期間 からは除く(新設 年 月)。⑥事業主は、所属労働者が健全に 職場及び家庭を維持することに役に立てるように、必要な心理相談サービスを提供するよう努力 しなければならない。⑦雇用労働部長官は、事業主が第 項による措置を実施する場合は、雇用 効果等を考慮し必要な支援を行うことができる(改正 年 月)。⑧家族介護休業の申請方法 及び手続き等の必要事項は大統領で定める。
【法律】第 条の (仕事・家庭両立支援基盤助成)(本条新設 年 月):①雇用労働部長 官は、仕事・家庭の両立プログラムの導入及び普及、母性保護措置の円滑な運営などをサポート するために、調査・研究及び広報などの事業を行い、専門的な相談サービスと関連情報などを事 業主と労働者に提供しなければならない(改正 年 月)。②雇用労働部長官は、第 項の規 定による業務と、第 条と第 条の に基づく職場保育施設の設置・運営の支援に関する業務を 大統領令で定めるところにより、公共機関や民間に委託して行うことができる(改正 年 月)。③雇用労働部長官は、第 項の規定により業務の委託を受けた機関の業務遂行に使用され る経費を支援することができる(改正 年 月)。
育児期勤労時間短縮(平等法第 条 の 項)、家族看護休業期間(平等法第 条の の 項)は、「勤労基準 法」第 条第 項第 号による「平均賃金算定期間」から除く。
第 章 紛争の予防及び解決(改正 年 月 日)
【法律】第 条(相談支援):①雇用労働部長官は差別、職場内セクハラ、母性保護および仕 事・家庭両立などに関する相談を実施する民間団体に必要な費用の一部を予算の範囲で支援する ことができる(改正 年 月)。②第 項の規定による団体の選定要件、費用の支援基準と支 援手続き、支援中止等に必要な事項は、雇用労働部令で定める(改正 年 月)。
【法律】第 条(名誉雇用平等監督官):①雇用労働部長官は、事業場の男女雇用平等の履行 を促進するために、その事業場所属労働者のうち労使が推薦する者を名誉雇用平等監督官(以下
「名誉監督官」)に委嘱することができる。②名誉監督官は、次の各号の業務を遂行する(業務 内容は省略)。③事業主は、名誉監督として正当な任務遂行をしたことを理由に、当該労働者に 人事上の不利益等の不利な措置をしてはならない(違反: 万ウォン以下の罰金)(常時 人 未満の事業所は、 年 月から施行)。④名誉監督官の委嘱と解職等に必要な事項は、雇用労 働部令で定める(改正 年 月)。【法第 条の施行規則(第 条)】(名誉雇用平等監督官の委 嘱・運営等)。
【法律】第 条(紛争の自律的解決):事業主は、第 条〜第 条の 、第 条、第 条の 、 第 条第 項、第 条の 、第 〜第 条の まで、第 条及び第 条の による事項に関して 労働者が苦情を申告したときは、「労働者参加及び協力増進に関する法律」により当該事業場に 設置された労使協議会に苦情の処理を委任する等、自律的な解決のために努力しなければならな い。【法律】第 条〜 条: 年法改正により削除された。【法律】第 条(立証責任):この 法と関連する紛争解決の立証責任は事業主が負担する。
第 章 補則(改正 年 月)
【法律】第 条(報告及び検査等):①雇用労働部長官は、この法律の施行のために必要であ る場合は、事業主に報告及び関係書類の提出を命じ、又は関係公務員が事業場に立ち入り、関係 者に質問し、若しくは関係書類を検査させることができる(報告又は関係書類の提出を拒否し、
又は虚偽を報告または提出した者には 万ウォン以下の過怠金)(検査を拒否、妨害又は忌避し た者には 万ウォン以下の過怠金)(改正 年 月)。②第 項の場合、関係公務員はその権 限を示す証票を携行し、これを関係者に示さなければならない。
【法律】第 条の (資料提供の要請)(本条新設 年 月 日):①雇用労働部長官は、「第 章、第 章の 、第 条」の業務の業務を遂行するために、保健福祉部長官又は「国民健康保 険法」による国民健康保険公団に同法第 条による妊娠・出産診療費の申請と関連した資料の提 供を要請することができる。この場合において、当該資料の提供を要請された機関の長は、正当 な理由がなければその要請に従わなければならない。②雇用労働部長官は、第 項により提供を 受けた資料を「雇用政策基本法」第 条第 項による雇用保険電算網を通じて処理することがで
きる。【法律】第 条(雇用平等履行実態などの公表)。
【法律】第 条(関係書類の保存)(全文改正 年 月):事業主は、この法律の規定による 事項に関して大統領令で定める書類を 年間保存しなければならない(関係書類を 年間保存し なかった者には 万ウォン以下の過怠金)。【施行令(第 条の )】(規制の見直し):雇用労働 部長官は、第 条に基づく保存書類の種類について 年 月 日を基準に、 年ごとに、その 妥当性を検討し、改善などの措置を講じなければならない(改正 年 月)。
【法律】第 条(派遣勤労に対する適用)(全文改正 年 月):「派遣労働者保護等に関す る法律」により、派遣労働が行われる事業場で第 条第 項を適用するときは、「派遣労働者保 護等、に関する法律」第 条第 号 による使用事業主をこの法律による事業主とみなす。
【法律】第 条(経費補助)(全文改正 年 月):①国、地方自治団体及び公共団体は、女 性の就業促進と福祉の増進に関連する事業に対して予算の範囲内でその経費の全部又は一部を補 助することができる。【施行規則(第 条)】(経費補助の範囲)
【法律】第 条(権限の委任及び委託)(全文改正 年 月):雇用労働部長官は、大統領令 で定めるところにより、この法律による権限の一部を地方雇用労働行政機関長又は地方自治団体 長や公共団体に委託することができる(改正 年 月)。【施行令(第 条)】(権限の委任及び 委託)
【法律】第 条の (規制の再検討)(本条新設 年 月 日):雇用労働部長官は、第 条 の に基づく妊娠及び出産診療費の申請に関連する資料提供の要請に対し、 年 月 日を基 準に、 年ごとにその妥当性を検討し、改善などの措置を講じなければならない。【施行規則(第 条)】(規制の再検討):雇用労働部長官は、次の各号の事項については、次の各号の基準日を 基準に、 年ごとに、その妥当性を検討して改善などの措置を講じなければならない。
【法律】第 条(罰則)。【法律】第 条(両罰規定)(全文改正 年 月):法人の代表者・
法人又は個人の代理人、使用人、その他の従業員が、その法人又は個人の業務に関して第 条(罰 則)の違反行為をした場合、その行為者を罰するほか、その法人又は個人に対してもこの条文の 罰金刑を科する。ただし、法人又は個人がその違反行為を防止するために、当該業務について相 当の注意及び監督を怠らなかった場合には、この限りでない。
終わりに
韓国政府は 年 月 日に「女性雇用対策」を発表し、その対策に合わせて、 年 月に 施行令を改正( 年 月 日施行)、 年 月 日には男女雇用平等法を改正( 年 月 日施行)、 年 月 日には施行規則を改正した。改正の背景としては、韓国の男女賃金格 差が .%で OECD 諸国の中でもっとも高く 、また、女性の非正規雇用率が 年 .%から
「派遣労働者保護等に関する法律」第 条第 号:「使用事業主」とは、労働者派遣契約により派遣労働者を使 用する者をいう。
PWC「PwC Women in Work Index 2017」
年 .%へと上昇したこと 、また、出産休暇制度や育児休業制度を強化してきたが、合計 特殊出生率は 年 . 人で改善が見られないことがあげられる。今度の改正の主な特徴は、男 女雇用平等法の適用事業所の範囲を広げたこと、母性保護制度を強化しながら、非正規労働者の 育児休業取得条件を緩和したことである。法律と施行令の主な変更内容は、以下四点である。
第一に、男女雇用平等法の適用範囲を「全事業所」へ拡大した。男女雇用平等法の第 条 項 の但しにより、施行令第 条で、常時 人未満の労働者を雇用する事業所は、法律の第 条(賃 金)、第 条(賃金以外の金品等)、第 条(教育・配置・昇進)、第 条第 項(定年・退職・
解雇)が適用できなかった。今度の施行令改正では、男女雇用平等法の適用事業所を「 人未満」
へと拡大適用し、実質全事業所が対象となった(施行 年 月 日)。施行令改正により、
人未満の事業所で男女間の賃金、昇進、解雇における不合理な差別が生じる場合、労働監督がで きる法的根拠がもうけられた。
第二に、積極的雇用改善措置(AA)が強化された。対象企業が、常時労働者「 人以上」
から「 人以上」となる。また、改正前の施行令では、職種別・職級別男女労働者の実態だけ を雇用労働部長官に報告することになっていたため、実質的な雇用平等を促進するには限界が あった。改正により、 人以上を雇用する企業は AA 施行計画を提出する義務があり、男女労 働者の職種別・職級別実態だけでなく、賃金実態も報告することになった( 年 月 日施 行)。今後、民間企業で女性管理職比率と女性の雇用率が高まること、男女賃金格差解消が期待 されている。
第三に、法律第 条 で「不妊治療休暇」(本条新設 年 月)が設けられ、年間最大 日
(最初 日は有給)を受けることができる(施行 年 月 日)。
第四に、育児休業取得要件が緩和された。施行令改正前は、事業主は「 年以上」勤続した労 働者が申請する場合、育児休業を与えることが義務づけられていたが、施行令改正により、勤続 期間が「 か月以上」の非正規労働者も育児休業が申請できるようになった( 年 月 日施 行)。
(ベ・ヘション:アジア文化学科 教授)
韓国労働研究院『KLI 労働統計』( )
韓国の男女雇用平等及び仕事・家庭両立支援に関する 法律・施行令・施行規則
裵 海 善
Act, Enforcement Ordinance and Enforcement Regulations
on Equal Employment and Support for Work-family Reconciliation in Korea
Haesun BAE
筑紫女学園大学
人 間 文 化 研 究 所 年 報 第 号
年 ANNUAL REPORT
of
THE HUMANITIES RESEARCH INSTITUTE Chikushi Jogakuen University
No. 30 2019