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田中克志先生のご退職に寄せて (田中克志先生退職 記念号)

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田中克志先生のご退職に寄せて (田中克志先生退職 記念号)

著者 中村 和夫

雑誌名 静岡法務雑誌

巻 6

ページ 1‑2

発行年 2014‑03‑31

出版者 静岡大学法科大学院

URL http://doi.org/10.14945/00007820

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静岡法務雑誌 第 6号 (2014年 3月)

田中克志先生 のご退職 に寄せて

中 村 和 夫

静 岡大学大学院法務研究科 (法科大学院)の研究科長であ る田中克志先生 は、平成 26年 3月 末 日を もって静岡大学 を定年退職 され ることとな りま した。

田中先生 は、昭和23年 4月、広 島県 において出生 され、大阪府立豊 中高等学校 を卒 業後、昭和47年4月岡山大学法文学部 を卒業 され、神戸大学大学院法学研究科修士課 程 に進学 され、昭和53年 1月 同博士課程 を修了 されま した。 ただちに、昭和53年 2月 富山大学 の経済学部助手 として採用 され、昭和55年12月 に同助教授 に昇進 された後、

昭和59年4月か ら静 岡大学 に人文学部助教授 と して赴任 され ま した。 その後、平成2

4月 に同教授 に昇進 され、平成17年 4月 か ら静岡大学法科大学院教授 に就任、平成 21年 4月 か らは法務研究科長 を務 め られて きま した。

田中先生 は、神戸大学大学院 において石 田喜久夫先生 の ご薫陶を受 け られ、学位論 文「 ドイ ツ民法典 にお ける担保法成立史」 において法学博士号 を取得 されま した。引 き続 き、 ご研究 の中心 テーマ と して「 抵当権」 を据え られ、 と くに ドイツにおける抵 当権 の歴史的発展過程 の分析 の研究 を基礎 に しなが ら、不良債権化 した不動産担保融 資 の回収 を促進 した政策 のなか にお ける、抵 当権 の効力 の強化・ 拡大 とい う現実的課 題 に対 して考察 を進 め られ、 その成果 を『抵当権効力論』 と して まとめ られま した。

その ほか、民法領域 に関 して多数 の著書・ 論文 を発表 されていますが、 田中先生 の研 究姿勢 は、 たとえば高齢者生活保 障 に関す る論文 に代表 され るよ うに、常 にわが国社 会 に生起す る現実問題 をいかに解決すべ きか について法学者 として真摯 に向 き合 い考 察す るとい う態度 であ り、 これ は我 々 も見習わなければな らない姿勢であ ると思 いま す。

つ ぎに、教育面 において は、学部 の担当時代 か ら一貫 して民法 を ご担当 されて こら れま したが、学部 の担当の時点 か ら、パ ンデグテ ン方式 のカ リキ ュラム体系 を現実問 題 に合 わせて解釈で きるよ う再編 して教育す るとい う方法 を とって こられ、法科大学 院の教育 において もこの方式が効果 を発揮 して いることは、高 く評価 され るものであ

ります。

さ らに、静 岡大学 において法科大学院の立 ち上 げか ら、 その中心 と して設置 申請書

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静岡法務雑誌

 

6号 (2014年 3月)

をまとめ られ、設立後 も、法科大学院の運営の中心 として、 とくにご定年前5年間は 研究科長 として、厳 しい環境 にさらされている法科大学院をめ ぐる状況のなかで、静 岡大学法科大学院の継続的発展にご尽力をいただきま した。

田中先生 は、誰 しもが認める温厚なお人柄で、その関西風なソフ トな口調 と相倹 っ て、 自ずか らまわ りを癒やすような雰囲気を醸 し出 してお りますが、困難な状況にも へ こたれず何度でも立ち向か っていく姿勢は、同僚 として感銘を受 けたものです。田 中先生が ご定年を迎え られる中で、 より厳 しさを迎える静岡大学法科大学院の状況 に 対 して、田中先生の静岡大学法科大学院に対 して傾注 されて こられたご努力を無にす

ることな く、今後 ともその発展 に向けて我々は力を注いでいきたいと思 います。

最後 に、田中先生 は、 ご定年後常葉大学法学部 においてひきつづ き教鞭を とられる と伺 ってお りますが、 くれ ぐれ も健康 にご留意 されご研究を続 けられることを切望い た します。

参照

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