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桂浜公園にふさわしいデザインの提案 

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Academic year: 2021

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桂浜公園にふさわしいデザインの提案 

1. 背景と目的

高知市は桂浜公園の老朽化に伴い再整備を検討し 2014 年度に桂浜公園整備基本構想案を作成した。平成 32 年 までに高知県を代表する名所にする方針である。本研究 は高知市が出している桂浜公園整備基本構想案に基づい てデザインを提案した。土地個有の景観に配慮した設計 を行うことでいつまでも高知を代表する観光地であり続 ける桂浜公園の設計を行う。

2. 桂浜公園の現状と課題 

現在、桂浜公園の年間観光客数は大河ドラマ龍馬伝が放 送された 2010 年から年々減少傾向に或る。その理由とし て主に施設の老朽化と多様化する観光客のニーズに応え る事ができていないという点が挙げられる。以下に具体 的な課題を挙げる。

3. デザインコンセプト  

1. 空間の格式分け

その場に適した物を配置しなければ風景に溶けることは できない。特に公園内に張り巡らせされた街路ではその 格式がどこでどのような理由で変わるのかを理解してお く必要がある。例えば、自然の生い茂る空間では座りや すい綺麗なベンチを置くより座れる程度の石を置いてお くほうがその場に溶込み機能としても十分足りる。

2. 時間の経過

出来たときの姿はもちろん出来てから数年たった風景が その場に溶け込んでいるかという事をイメージしながら 設計を行った。始めから処理をするのではなくその土地 の力で自然に起こった形の変化を組み込む事が機能を維 持する上で有効である。その土地に溶込むデザインを実 主な課題

現できる。創られたものではなく、自然に溶込み混ざり あったものは失われにくい。これから起こるであろう南 海トラフへの防災対策として活用できる丘や自動車の自 動運転化にも配慮した駐車場も時間とともに一層空間に 溶込む。

3. 高知らしさ

高知らしさを考えることで文化が溶込み自然に人が集ま ってくる空間を目指した。私の考える高知らしさとは皿 鉢料理やひろめ市場に代表されるごちゃまぜの文化であ る。朝から晩まで酒を飲み無秩序を好むようなイメージ を与える高知県の風習を土地に根付かせることが大切で ある。桂浜公園では高知県の強い日差しにより鬱蒼と生 い茂る植物の力を感じる事ができる。まるで、人工物を 溶かすように浸食する植物はうまく人工物と調和する。

※今回の提案は高知市に委託された物ではなく筆者個人 の責任で提案を行ったものである。

・自然資源を活かしきれていない

駐車場が防波堤に囲まれており海が見えない 人工物が風景に馴染めていない

・バリアフリーでない

・公園内の人の疎密が大きい

・商業施設に魅力が少なく。経営が上手くいっていない。

生い茂る植物や海を感じる空間が少ない

・月の名所という肩書きを持ちながら夜は暗く人が少ない

・地域との繋がりが少ない

・老朽化している

・エリアの回遊性がない

・くつろげる空間が少ない

3 つの段階を経てデザインコンセプトを考えた。

1160099 辻澤 尚吾 高知工科大学 システム工学群 建築・都市デザイン専攻 景観デザイン研究室

人工物が溶けて混ざる様をデザインの面で表現する事が 可能であると考えた。高知の文化を根付かせる空間はも ちろん溶けて混ざり行く風景を感じる事で触れる高知ら しさを意識したデザインを行った。

溶けて混ざるをデザインコンセプトとし統一感のある空 間を形成した。

自然が生い茂る空間 格式 E 遊歩道 自然が生い茂る空間 格式 E 遊歩道

格式分け図

高い

低い A B C D E

縁石のない道はレベル差で縁石 の役割を果たす。時間が経過す るにつれ植物が人工物を溶かし 美しくなる

縁石のない道はレベル差で縁石 の役割を果たす。時間が経過す るにつれ植物が人工物を溶かし 美しくなる

バラバラに配置されたパラソル空間では 自然に高知の文化が溶けて混ざる バラバラに配置されたパラソル空間では 自然に高知の文化が溶けて混ざる 歴史が溶けこんだ地形を残し 歴史が溶けて混ざる 歴史が溶けこんだ地形を残し 歴史が溶けて混ざる

商業施設内は生い茂る植物と海の風景 が溶けて混ざる空間である

商業施設内は生い茂る植物と海の風景

が溶けて混ざる空間である どこからでも見えるエレベータータワーは

快適な空間移動を可能にする。バリアフリ ーを考えた施設である

どこからでも見えるエレベータータワーは 快適な空間移動を可能にする。バリアフリ ーを考えた施設である

浸食する植物は空間の境目をう やむやにし空間同士が溶けて混 ざる

浸食する植物は空間の境目をう やむやにし空間同士が溶けて混 ざる

図 1 図 1

図 2 図 2

図 3

図 3

(2)

s

エレベーター エレベーター3,000

500 500

バス

タクシー

出口

乗用車

身障者用 自動二輪

20 40 100(m)

桂浜公園平面図

N

公園と地域が混ざり合う 公園と地域が混ざり合う

月見の広場 月見の広場

龍馬像 龍馬像 東側プロムナード 東側プロムナード

日向の広場 日向の広場

龍馬記念館 龍馬記念館

遊歩道  遊歩道 

高知の文化と海が溶けて混ざる 高知の文化と海が溶けて混ざる 商業施設

商業施設

力強い自然の力と人々が溶けて混ざり合う 力強い自然の力と人々が溶けて混ざり合う

歴史が現在に溶けて混ざる    歴史が現在に溶けて混ざる   

月を見ながら闇に溶けて混ざる   月を見ながら闇に溶けて混ざる  

ゆったりと自然に溶込む ゆったりと自然に溶込む

高知の自然に触れて期待が膨らむ 高知の自然に触れて期待が膨らむ

ロータリー ・ 駐車場 ロータリー ・ 駐車場

龍馬像に魅かれる、 海に魅かれる、

トップライトからこぼれる日差しに魅かれる 龍馬像に魅かれる、 海に魅かれる、

トップライトからこぼれる日差しに魅かれる

橋 橋

植物を介して空間と空間が溶けて混ざりあう      植物を介して空間と空間が溶けて混ざりあう      北側プロムナード

北側プロムナード 外視、 内視への配慮 外視、 内視への配慮

2

3 4

1

格式に合った照明を配置する 駐車場などは必要最低限の照 明の配置とする。

桂浜整備基本構想案 

空間同士が溶け合うと空間とその空間に 溶けている別の空間も混ざり合う

全体が混ざり合う

1

2 3

4

 

行き先に明るい光 それを導く小さな光 浜サイドには月があがる ため街灯の設置を控える 浜サイドには月があがる ため街灯の設置を控える

基本となるのは 3lx、3.5m ナトリウム灯 下方主体型 安心を与える光として 7lx、5m、ナトリウム灯 下方主体型

導く光として 1lx の イングラウンドライト 雰囲気をつくる壁面や 樹木のライトアップ

直線ではなくほんの少し 曲げるだけで自然な仕上 がりに成る

行動の制限をしないパラ ソル空間では昼からお酒 を飲む人や単色カラーの パラソルがおかれ高知の 文化が溶ける

タワーの展望台はまるで海が 溶込んでいるような眺めであ る

駐車場・ロータリーからは龍馬像、エレベータ ー、商業施設をいっぺんに見る事ができ、行き 先が分かりやすい

商業施設に空いた大きな窓からは生い茂る植物が見える。人工物 を溶かすように浸食する植物は高知の自然を感じさせるとともに 商業施設内を溶かすように空間を混ぜ合わせる

海沿いの植物は植物は潮風に強い松、ハイネズ、ビャクシン、

シャリンバイを中心とする

海沿いの植物は植物は潮風に強い松、ハイネズ、ビャクシン、

シャリンバイを中心とする

桂浜公園整備基本構想案に設計範囲などを加筆 設計範囲

設計範囲

タワーをつたって伸びたツ タは橋に絡まり空間を混ぜ る

図 4 図 4

図 5

図 5 図 6 図 6

図 7

図 7 図 8 図 8

図 9 図 9

図 10

図 10

参照

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