資料紹介2:台湾在住モンゴル人の活動に関する一 資料 : 『全世界蒙胞反共愛国会議実録』
著者 楊 海英
雑誌名 アジア研究
巻 16
ページ 79‑144
発行年 2021‑03
出版者 静岡大学人文社会科学部アジア研究センター
URL http://doi.org/10.14945/00027891
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資料紹介2:台湾在住モンゴル人の活動に関する一資料
―『全世界蒙胞反共愛国会議実録』―
楊 海 英
私の手元に『全世界蒙胞反共愛国会議実録』という会議録がある。これは、私が以前に台湾に遊学し ていた時に、友人から手に入れたものである。台湾の蒙藏委員会が民国61年即ち1972年9月に刊行した ものである。標題の通り、同年9月26日から28日にかけて、台北市内で全世界各地に暮らすモンゴル人 たちが一堂に会し、反共会議を開催した。
会議には日本に住むモンゴル人たちも馳せ参じた。近代に入り、内モンゴルの東部は満洲国の一部と して、日本の植民地となっていた。中部はモンゴル自治邦であったが、実質上は日本の支配下に置かれ ていた。日本側と接触し、その後は中共政権に入るのを避けたモンゴル人たちは台湾に渡っていった。
台湾の国民政府は引き続き蒙藏委員会にモンゴル人事務を管轄させていた。具体的にどんな人物が台湾 と世界に亡命したのかについて、本会議録は重要な情報を提供している。その為、会議録の一部をここ で抜粋して紹介する。
2017年秋、民進党政権は蒙藏委員会という政府の省庁クラスの機関を廃止し、その業務の一部を文化 部と外交部に移管し、中華民国蒙藏委員会の歴史も幕を下ろした。
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