一149一
北 海道 に於 け ろ証券 市場振興 の問題 点
岡 本 理 一
葬
1開 題
巫 証 劣 市 場 の 現 状 艮 証券市場 の振興対 策 Ilv結 語
1開 題
今 日、北海 道 に おい て産 業 の振 興 をは か り、 あわせ て総 合 開 発 の進 展 を期 し て い くた め、 そ の証 券 市 場 が きわ めて 重要 な地 位 を しめて い る こ とは 、 あ えて
多言 を要 しな い で あろ う。 そ して、 そ の市 場 申 心 とな る札 幌証 劣取 引所 の財 政 的 、経 済 的 、 組織 的 強 化 をはか り、 あわせ て各 証 券 業 の経 営 合理 化 をすす め る ことは 、 そ の よ うな 重要 性 を もつ証 劣 市場 の振 興 のた め 、 甚 だ大 切 な事柄 とい わ ね ばな らぬ。 けだ し、本来 、 「証 券 取 引所 」 は、 そ の職 能 の一 と して、経 済 社 会 に対 し、 有価 証 劣 の売 買 市場 を提 供 し、 多数 の 需 要 と供 給 と を集 中 させ 、 い わ ゆ る証 劣 資本 と貨 幣 資本 と の相 互転 換 を容 易 な らしめ る もの で あ るが 、 こ の よ うな職 能 を通 して 、本 道 の投 資 者 は正 しい投 資 の 方 向 を指 示 され 、 有 価 証 劣 は よ く道 内 に普及 し、 証 劣 の投 資 活動 は さか ん とな り、結 局 、産 業 資 金 の調 達 を助 成 して 、 本道 の 総 合 開発 の中 枢 部 門 を しめ る産 業 の 発 達 を資 金面 か ら促 進 、 援 助 す るにい た るか らで あ る。 最 近 、一 部 にお いて 、 「北 海 道 開発 公庫 」 の ごと き もの を設 置 す る案 が 唱 え られ 、 そ の実 現 が 、 漸次 、有 力 化 しつ つ あ る よ うで あ るが 、 しか し、 あ らゆ る産 業 、 企 業 の育成 や発 達 の ため 、国 家 資 金 を 融 通 す る ことは 、 もと よ り不 可能 で あ るか ら、 た と え、そ れ が 設 け られ て も、
資 本主 義 を基調 と して本 道 産 業 の発 展が はか られ るか ぎ り、 証 劣取 引所 一 一証 劣 市 場 の存 在 が 、 一 層 、重 要 と こそ な れ、 決 して軽 視 され た り、無用 の存 在 と な る よ うな もの で ない 。換 言 す れ ば 、 今 日の 代表 的 な企 業形 態 とせ られ る 「株
■
一150‑一 商 学 討 究 第6巻 第3号
式 会 社 」の組織 を と る企 業 が、 依 然 、産 業 開 発 の中 心 とな る こ とは 自明 の理 で あつ て、 ため に、 開 発 資 金 の需 給 を め ぐつ て国 家 資本 の ほか 、 多額 の 民 間資 本 の動員 が必 要 とな り、 これ らが 多 く有 価 証 劣 株式 、 社 債 の形 態 を と る と ころか ら、 そ れ の 自由な売 買 をお こない 、 ま た資 本 の集 中 を はか る と ころ の 堅実 な証 券 市場 の存 在 と健 全 な発 達 とが要 望 され るの で あ る。
要 す るに、 北 海 道 の 産業 開発 が 現 在 の 経 済 体 制 の もとで お こな われ るか ぎ り、 それ に必要 な長 期 資 金 の需 給 を通 じて 証 券市 場 、 と くに証 劣取 引所 は きわ め て重 要 な職 能 を はたす こと とな る。 道 内地 元 の産 業 、企 業 の株式 な どが証 券 取 引所 に上 場 され、証 劣業 者 の手 で売 買 され 、 よ く投 資 の 対 象 とな る ところ に 、民 間資 金 が 集 つ て固 定 的 な長 期 の事 業 資 金 に転 化す る事 由が 存 し、 これが 企 業 の 資 金調 達 を容 易 に してそ の発 達 を はか る こ と とな る。 そ して 、 ここに北 海 道 に お け る 「証 券 市場 の振 興 」が 、 総 合開 発 の進 展 のた め 、今 日の 課 題 と し て 、 また 将 来 に わ た る問題 と して重 要 視 き れ ね ば な ら ぬ理 由が み られ る。 従 来 、 この種 の 問題 につ い て 、本道 で は 、 あ ま り論議 、 考 究 きれ て こなかつ た よ うで あ るが 、 今 日、 改 めて そ の重 要 性 に かん が み 、十 分 な調 査 や研 究 の もと、
効 果 的 な施 策が た て られ ね ば な らぬ ので あ る。
皿 証 券 市 場 の現 状
1序 言
北 海道 の証 券 市場 を振 興 す る重 要 性 は上 述 の とお りで あ る として 、 次 にそ れ で は 、振 興 の問題 点 とな る ものは 何 々 で あ ろ うか 。 また 、 そ れ に先 ん じて市 場 の現 状 は どの よ うな もので あろ うか 。 以下 、 順 次 、 論 述 して い こ う。
ま ず 、 札 幌 証劣 取 引所 が 開所 して か ら今 日に い た るまで の実 情 につ いて み る と、 同所 を中心 とす る市場 は、 必 ず し も本 道 の産 業 開発 に対 処 し得 るよ うな組 織 を もち、 職能 をは た して きた とはい われ ない。 否 、 そ れが 東 京 、 大 阪 の 両市
φ
場 に く らべ て は もちろん の こ と、そ の他 の市 場 に く らべ て も取 引 高 は少 く、 た め に取 引所 並 に証 劣 業 者 の経 営状 態 は、 概 して よろ し くな い ので あつ て 、 この 際 、 急 速 に振 興 の具体 策 を樹立 して事 態 の改 善 をはか る こ とが 要 望 され て い る ほ どで あ る。 い うまで もな く、 他 府 県 の証券 市 場 は いず れ も数 十 年 の歴 史 を も
8
北海道に於 ける証券市場振興の問題点(岡 本)一 一一151‑・一 ち 、証 劣 取 引 に対 す る一 般 大 衆 の理 解 は深 く、 また 取 引方 法 も慣 熟 され て い る た め、 そ れが 発 達 してい く素地 は十 分 につ く られ、 ひ とた び市況 が 活 気 をつ げ る と、 取 引所 の売 買高 は急 激 に増 加 す るな ど、 非 常 な繁 昌ぶ りが み られ るの で あ る。 と ころが 、北 海 道 で は 、産 業 、経 済 面 の あ らゆ る諸 点 で 発達 が お くれ て きた た め、 証 券 取 引 が 本 格 的 に お こなわ れだ した のは 、他 府 県 に く らべ 、租 当 、 後 日の こ とで あつ て 、 と くに組 織 的 な証 劣 市 場 の必 要 が 感ぜ られ るよ うに なつ た のは、 ご く最 近 の こ とに属 して い る。
顧 れ ば、証 劣 業 が 自由 に営業 で きた頃 、 本 道 に は数 十 の証 券 業者 が 存在 して い たが 、 その 取扱 高 は甚 だ少 い もので あっ た。 そ して、 昭 和13年 施 行 の 「有 伍 証 劣 業 取 締法 」に よ る免 許制 の実 施 や、 同18年 に有価 証 券 業 の企 業整 備 が お こ な われ た ことな どに よつ て 、 逐 次 、 業界 の整 備 がす す ん で きたが 、戦 後 、本 道 の経 済 的地 位 が 向上 し、 ま た証 券 民主 化 運動 な どに よつ て株 式投 資 が 増加 す る に と もない、 組織 的 な 証劣 市 場 の設 置 が要 望 され る よ うに なつて きた。 す な わ ち、 一方 、戦 後 の 占領 政 策 に よつ て財 閥 解体 に と もな う大量 の株 式 を処 分 す る ため 、証 劣 市 場 の確 立 が 要 請 され る と同時 に 、他 方 、戦 後 、急 激 に重 要視 され て
きた 本道 の産 業開 発 の資金 調 達 を はか る仲 介 機 関 と して 「取 引所 」 の設 置 が強 調 され 、遂 に 、 昭 和25年3月 、 「札 幌証 券 取 引所 」の設 立 を み、 同 年4月1H"
か ら売 買 取 引 を開始 す るに い たつ た ので あ る。
しか し、 この よ うに して設 立 され た取 引所 も、 そ の発 達 に最 も重要 な 「大 量 の需要 と供 給 」 との集 中 が み られ な い とい う実 情 の ため 、 十 分 な機 能 を発揮 す るこ とが で きず 、所 期 の 目的 達成 か ら相拒 る ことま こと に大 きい ので あ る。 す なわ ち、 取 引所 の財 政 的 基礎 は固 ま らず 、・平 素 の売 買 高 も振 わ ず 、 ま た証 券金 融 も円滑 を欠 く ことが 多い た め・ そ こに は幾 多 の改 善 事項 が存 在 して い るよ う な状 態 で あ る。 と くに 、 い わゆ る 「地 場 株 」 の育 成 は、取 引所 の大 切 な使命 と され て い るにか か わ らず 、 これ に も後述 の とお り、 種 々 の困難 が と もな い 、 十 分 な成 果 を あげ るに は程 遠 い よ うな状 況 で あ る。
豆 謹 券市 場 不 振 の 原 因
本 道 の証 券 市場 の不 振 の原 因 中 、 主 な ものを あ げ ると次 の とお りで あ るα (1)株 式 の分 布状 態 が 甚 だ し く低 調 で あ る こ と。
一一一152‑一 商 学 討 究 第6巻 第3号
これ は 、 も と も と、本 道 の 経 済 発 展 の 後 進 性 に もと つ く もの で あ る。 そ の 実 情 は こ こに 掲 げ る第1表 「全 国 比 北 海 道 上 場 会 社 株 主 及 び 株 式 数 調 」(昭 和29年3 月末 日現 在、大蔵省 調査)に よ つ て み て も知 られ る とお り、 本 道 の株 主 数 は186, 418人(同 一人で 数社 の株式 を所 有 して い る ときは数 人 と計算)、 株 式 数 は123,512,
715株 で 、全 国 比 で み る と、 株 主 数2.5%、 株 式 数1.7%一 と な つ て い る。
と こ ろ で 、 こ れ が 証 券 市 場 の 発 達 を は か るべ き基 盤 の未 成 熟 状 態 を 示 し て い る こ とい うま で もな く、 た と え取 引 所 を 設 け て も、 に わ か に 業 績 の 向 上 を は か る こ と の で きな い 一 因 を な して い る の で あ る 。
第1表 全 国 比 北 海 道 上 場 会 社 株 主 及 び 株 式 数 調
大 蔵 省 調 査
株 主 数
1全 国
引 人
北 海 道
数魑轟 人
%
釧 魑羅 全国比i
採用会社数
昭 和21年3月 末 日
〃25年3月 末 日
〃26年3月 末 日
〃27年3月 末 日
〃28年3月 末 日
〃29年3月 末 日
、,7、2,65訓 4,288,543 4・800・45・1
5・363・65・1
7,031,9101 7・623・3361
1
150 ,
・21
・・1 3・}8}
人 29,535 110,543
1345398 145,720 172,073 186,418
%% 1.7 2742.6
2212.8 8}2,71 1sl2.4
82.5 1
691 714
770 774
株 式 数
全 国
株
北 海 道
数魑雛 株 数膿雛 全鴎
採用会社数
株 昭 和21年3月 末 日443,636,413
"25年3脚!1・999・748・6831
"26年3月 末 日i2・610・199・377i
雛:膝 割::1翻:::1:1
〃29年3月 末 日}7,472・194・405
1i
%
351 321 34 51 39
株%%
4搬lll}6851:il
l;:議翻:1:::1
95,526,147251.81 123,512,715291.7
,1
691 714
770 774
(備 考)決 算期の 関係 で対 象会社 の うち、調査 期 日のずれ てい る ものが 若干あ る。
9
北海道 に於ける証券市場振興の問題点(岡 本)一 一153‑一
② 証 劣 業者 とそ の店 舗 数 が 割 合 に少 い こと。
これ は 、 従 来 、 本 道 に お け る証 劣 市場 の未 発 達 とそ の地 域 の広 大 性 に よる も の で あ る。 そ の実情 は ・第2表 の とお り、 全 国 の9取 引所 の正 会 員業 者343社
(昭 和30年2月 末 日現在)の うち 、 札 幌 証 劣 取 引 所 の会 員 は 僅 か9社 で 全 国 比2.62
%を 示 し最 少 で あ る こ と や 、 ま た 、 証 券 業 者 の 数 が 、 第3表 の と お り、 全 国 で 770社(昭 和30年2月 末 日現 在)あ るの に 対 し、 本 道 は そ の1.8%に あ た る14社 に す ぎ な い こ と や 、 同様 に 支 店 、 出 張 所 を含 め た店 舗 数 も、 第4表 の と お り、全
国 の2,061店 に 対 し本 道 は そ の1.7%に あ た る36店(昭 和29年9月 末 日現 在)に す ぎ な い こ と・ な どに よ つ て 、 よ く知 られ る。 そ して 、全 道20市 の うち、 店 舗 の あ る都 市 が10市 に す ぎな い の は 、 一 面 、 小 都 市 に お け る証 券 業 経 営 の 不 利 を 意 味 す る と同 時 に 、 他 面 、 証 劣 業 界 の 発 達 が お くれ て い る こ と を示 す に ほ か な らな い の で あ る。
第2表 全 国 取 引 所 正 会 員 数 比 較 表,
札幌証券取引所調査
年日減綱鷺昭10比 21272556771116
ーー年日30末
和月
昭10 計ー店麦周本 178972289316322221413
ー9
訓 ー
77 ‑7775コ i
ーノO
ji3212d553450532211171ゐ9臼
1ー218213
㎝ ■
﹂q ー劃 ー,矧11 7333222136年日28末
和月
昭10
H"1ー
年日27末
和月
昭10
1
年日25末
和月
昭10 計‑店艮店本 74767674531凸10
﹂訓71647266
創 ー 053221210¶⊥3尉詔1輔覇﹂ ‑︑40洲殉
11 7333222136ー●5586‑66‑5450
1⊥〆0
血甜訂肪%蔦p騰 9鰍‑占00 固店支1⁝店体碕店艮店本 ‑訓﹂刷 ,d冒引酬 ‑補闘﹁門列輔27433222111占4
31757654剤 13‑‑占FD
ー 07312120171263332221%
ーt
所
引
取. 京阪屋戸都岡島潟幌古計
東大名神京福広新札
(3)証 劣 投 資 に 関す る知 識 の普 及 が甚 だ し くお くれ て い ること。
これ は、本 道 にお い て 、長 ら くの間 、 証 劣 取 引所 が存 在 せ ず 、証 券 市場 の発
一154一
第3表
商 学 討 究
数
者
業券
証号ヨ第国
倦全第 蝕1会所引取hI‑1は員又員 会会別取才特
︑
員
会
正
所
引
取 額本資 翻脚鰯難雛5ユー111β1
数ー
当額
社太
一資
り186260416447351214625iIl﹂貼㎏1珊 ー謝謂岬り0■⊥‑り01⊥
額
本資 尉
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当額
社本
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3
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千β4βゆβ444551622141034
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千β5φ⑩⑩﹄5H窯礪 湖騨弓数 51劉﹁ 1653130ノー凸‑凸71占9印
財別
管局
痴所務 1
道北東海陸畿国国州州
海九九計
北東関東北近中四北南
第4表 証 券 業 者 店 舗 分 布 一 昭和29年月末 日現在 一
表
札幌証券取引所調査
府県別 道森手田形城島京川海奈
北青岩秋山宮福東神 人口 購 灘 欝轡 鷹籔轡鱗
千 人 4,490 1,322
1,386 1,321 1,350
1,680i
2,077 7,078 2,678
048866289り臼‑← 0321425691 534凋3 9臼0004△習31占‑占4例D3
3.51sol
l75 225 212.5
瑚41.72.8 57.8751
5.9100
r4411 !0"049臼031占 n6000041占4103
千 人 125138 44145
:1:鵬} 13540 210143
1
11537 202
421 L
北海道 に於 け る証券市 場振興の 問題 点(岡 本)・ 一一155‑一
と そ の 資 本 金 額
昭和30年2月28日 現 在大蔵 省登 録分
員外業者i
i 合 計 及 び 全 国 比%
%
数当額
社本一資 資 本 額 %
:翫il::1
3,54328937.5
}1
2・7S5[g「12・9 2,8494115.3
11
i!iii雛
li
:::襲 14ili21
7,000,85064.5}
675,6006.21 1
116,8001.1
2,274,075i2。1 36?'300i3'4
101・400io'9 186・7001"7
35,8000.3 100 42毒 尉 。.4 5、,。。。1615
770i100110・854・025
蚕葉議1
地 区 内 所 在 取 引 所
千 円 3,036木L幌 2,8331
1
9,4221東 京 、 新 潟 6,8241名 古 屋
l
l・8119i
2,S87i大 阪 、 京 都 、 神 戸1
5,770]広 島
2,,9,1
6,9、51福 岡
2,SS71 14,096
第4表(続)
千埼山茨栃群長新富石福静愛 葉玉梨城木馬野潟山川井岡知
2,、681 2,、96{
8。91 2灘
1:::1 :欝
峨
1::
捌3・S67i
666280368555911111111 15396818435461占‑占‑←‑よー←‑← 34認15152227365223242141101
368.8
2.593.8
550
1.775
3.775
3.480
3.384.6
4181.31「
5'11501
8L601
細
1784。2
236 1『531
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2・1
糠
6041娼086760513935403646311 9729631420212332211112
商 学 討 究 第6巻 第3号
一一一156一 第4表(続)
00544027905617587415431222111222321333344
ーII6651030946789995304024804422432244521242546097301占11占9β
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阜重山良賀都阪庫山取根島口川島知媛岡賀崎本分崎島
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達 が お くれ て きた ため 、 一般 に道 民 が 証 券投 資 に 関す る事柄 を見 聞 す る機 会 に 恵 まれ て い なか つ た こ とに よ るので あ る。 そ して 、今 日で も、都 市 の一 部 の人 々 を除 け ば、 そ れ の乏 しい もの は甚 だ 多 く、未だ に株 式投 資 を もっ て 賭博 と同 一 視 す る ものが少 くない現 状 で あ る。 と ころで 、 この よ うな証 劣投 資 に 関す る 知 識 が 乏 し く、理 解が 浅 い ことは 、 証 券 市場 へ 導 入 され る資 金量 を減 少 させ る
北 海道 に於 け る証券市 場振興 の問題点(岡 本)・ ・‑157一 こ と と な り、 結 局 、 市 場 の 不 振 を き た さ し め る 一 因 とな つ て い る 。そ の 実 情 は 、 昭 和29年 中 の 「市 場 売 買 高 」 に お い て 全 国 売 買 高2,194,730,000株 に対 し 、 北 海 道 は12,761,000株 で 僅 か0.6%に す ぎ な い こ とや 、 ま た 「店 頭 売 買 高 」 に あ つ て も、 第5表 の と お り、 株 数 で は全 国 比1.6%で 最 低 の新 潟(1.5%) よ り僅 少 な が ら 多 い が 、 金 額 の比 較 で は 新 潟 よ り も少 く最 低 に あ る こ とで よ く 知 られ る。,
第5表
東大名京神広九新北そ
古
海の計 京阪屋都戸島州潟道他
全 国店 頭 売 買 高(証 劣 業 協 会別)比 較 表 一 昭 和29年 中 一
東京証券業協会調査 売 買 株 数
・脚 釧
689・606・714i 180,168,982i
69,、 。8,29。1
105,428,813・
72,266,652
135,223,669 51,418,615
55,346,1sol
756,423,6231 8,414,173,465
全 国 比i『 売 買 金 額
li
%
02301105620 コ の サむ
認205232411221
127,142,623,228 69,264,889,996 19,898,336,224 7,723,832,556 12,029,674,325 9,894,766,867 15,013,677,329 6,629,090,157 6,471,728,475 103,644,241,545 377,712,860,702
全 国 比 33.7
18.3 5.3 2.0 3.2 2.6 4.0 1.8 1.7 27.4 100
もちろん 、 多額 の資 金 が 証 劣市 場 へ 導入 きれ るた め には 、 もと も と本道 経 済 の大 きな発 達 をみ て 、 企 業 並 に道 民 の所得 が 増 加 し、投 資 資金 量 を増 加 させ る
こ とが 肝 要で あ ろ うが 、 同 時 に証 券知 識 の普 及 に よ る こと も甚 だ 大 切 で あ る こ と を知 らね ばな らぬ。
四 証 劣 業 の経 営 困 難 をみ る こ とが 少 くない こ と。
これ は 、本 道 に お け る証 劣取 引高 の少 い こと と、 営 業費 の割 高 で あ る こと に 基 因 す る もので あ る。 各 証 券 業 の取 扱 高 が比 較 的 少 い の は、す で に述 べ た よ う
な株式 分 布 の少 い ことや 、 道 民 の証 劣 知識 の不 足 、 証 券市場 へ の 導入 資 金 の不
一158一 商 学 討 究 第6巻 第3号
足 及 び直 接東 京 市 場 へ流 出す る もの の あ る こと一 な どに よつ てい るので あ る が 、 この た め、 業 者 の唯一 の収 入 源 で あ る委 託 手 数 料 は減 少 し、 ひい て経 営 難
・を 惹起 させ るにい たつ てい る。 こ こに本 道 の証 券 業が 経 営 上 に もつ一 大 難 点 が あ るとい わ ね ば な らぬ
ま た、 営 業 費 の 割高 で あ るの は、 支 払 手 数料 、通 信 費及 び証 券 金融 上 の金 利 の 高 い こ とな どに よ るので あ る。 この うち、 「支 払手 数 料 」は 、 主 に東 京 市場 の証 劣 業者 へ 支 払 う手 数 料 で あつ て 、 当地 で売 買 の出合 が つ か ない ため 、東 京 市 場 へ そ の注 文 を流 す場 合 に生 ず る もので あ る。 北 海 道 財 務 局 の 調 査 に よれ ば、 第6表 の とお り、 そ の割 合 は、 総 支 出額 申 の25%を 占 め てい るが 、 本 道 の 証 券 市 場 が東 京 市 場 へ の依存 を や め ない か ぎ り、 この よ うな手 数料 の支 払 は、
い っ まで も続 くで あ ろ う。 次 に 「通信 費 」は電 話料 、 電 信料 な どで あつ て 、 い ず こ の証 劣 市場 で も、 取 引所 や 業者 の支 払 うそれ は 多額 に のぼ つ て い るの で あ るが 、 と くに本 道 は地域 の甚 だ し く広 い ことや 、 上 記 の よ うな東 京 市場 へ の依 存 度 の大 きい こ とか ら生 ず る通信 回数 の増 大 に よつ て 、 他 都 市 の 市 場 に く ら べ 、 負 担 額 は大 きい ので あ る。 同上 の道 財 務 局 調 査 に よれ ば、 そ の割 合 、総 支 出額 中 、 約7%と なつ て い る。 さ らに、 証 劣 金 融 上 の 「金 利 」 の高 い こ と も、
営 業 費 を増 大 させ る一 因 となつ て い る。 証 券金 融 の問題 は、 以 前 か ら全 国 的 に 、 しば しば、 そ の改 善 が 論議 されて きたが 、 本道 で は 、 過 去 にお い て、長 ら
く の間 、甚 だ 貧 弱 な状 態 に あつ た ため 、 札 幌証 券 取 引所 の発 足 後 、 「北 海道 証 劣 金 融 株 式 会社 」が 設 立 され 、 融 資額 の漸 増 な ど、 た えず努 力 して きたけ れ ど
も、 同社 の融 資 コス トが高 くつ い てい るため 、 そ の貸 付 利 率 も高 く な つ て い た 。 た と えば、 一 般 金融(通 常 の担 保貸)は 日歩4銭3厘 か ら5銭 、信 用 取 引 融 資 は3銭5厘 か ら6銭 まで 、平 均 日歩5銭 強(昭 和28年4月 か ら同29年3月 までの 平均)と い う実情 で あ る。 同上 の道 財 務 局 の調 査 に よれ ば 、 会員 業 者が 支払 う 利 子 は 、総 支 出額 申 、9%と なつ て い る。 なお 、,北海道 証 券 金 融 株式 会 社 は、
そ の 後 、証 券 金 融 の 円滑 を はか るた め 、日本 証 券 金 融 株式 会 社 に合 併 され 、昭和 30年12月1日 か ら同社 の札 幌支 店 と して新 し く発 足 した 。
1謹 券 取 引 所 並 に 詮 券業 の経 螢状 態
本 道 の証劣 市場 は、上 述 の とお り、 そ の発 達 に必 要 な 自然 的 、 歴 史 的 、経 済
第6表
北海道に於 ける証券市場振興の問題点(岡 本) 一159一 地 場 証 券 業 者 収 入 支 出 構 成 百 分 率 表
一一 昭和28年10月 か ら同29年9月 まで 一・
北海道財 務局調 査 支 出 科 目 1会購 輩矧
販 売 劃52.7多
(支 払 手 数 料)12S.36 (支 払 利 息) (外 務 員 給 料) (広 告 宣 伝 費)
(通 信 費)
(取 引 所 費)
(協 会 費)
搬 管 理 劃
(給 料)
(そ の 他)
有 価 証 券 売 買 損 有 価 証 券 評 価 損 信用取引 支 払 日歩 営 業 外 費 用
9.03 5.78 0.35 7.21 3.06 2,00 36.47 21.10 15.37
収 入 科 目
% 36.37
9.14 7・S61 5.70 3'oo1
9.2竺1
,1:1:
1
手 数 料 収 入 信用取引 受 入 日歩 受 取 配 当 金 有 価 証 券 売 買 益 有 価 証 券 評 価 益 営 業 外 収 益
i当 期 損 失
会鴫 斐会暑
合 計
0.86
9.28
0。60
% 100
33.26 24.87 .66i10 2.47
2・371i
66.31%
10.34
14.31 0.37 2.05 6.62
100%1 合 計
% 100
% 21。82
6,63 36.96
0.61 1.68 82.30
% 100
酌 諸 条 件 に 恵 ま れ る こ と少 い た め 、 現 在 の と ころ 、 か な り不 振 な 状 態 に あ る。
した が つ て 、 証 券 取 引 所 も証 劣 業 者 も、 経 営 上 、 幾 多 の 不 利 を こ うむ つ て 、 と き に損 失 を きた して い る こ と少 くな い ので あ るが 、 そ の 実 情 を み る と、 下 の と お りで あ る。
〔1}証 劣 取 引 所 の 経 営 状 態
札 幌 証 劣 取 引所 の開 所 以 来 の売 買 高 は 、 第7表 に つ い て 知 られ る と お りで あ っ て 、 ま た 昭 和29年 中 に お け る売 買 高 は 同 表 に あ る よ うに12,760,666株 、 こ の 代 金1,534,110,063円 で 、 全 国 比 で 示 せ ば そ れ ぞ れ0・6%、0・4%と な り、
ほ とん ど問 題 に な ら ぬ ほ ど少 い 。 した が つ て 、 これ か ら得 られ る収 入 も少 く、
一160‑一 商 学 討 究 第6巻 第3号
も と もと財 政 的 基 礎 の貧 弱 な こ と 正 会 員9社 、 特 別 会 員1社 、 出 資 金 合 計 950,000円 に 加 え て 、 そ れ は 、 一 層 、 経 理 面 を苦 し く させ 、 業 務 の 運 営 を 消 極 的 な ら し め て い る状 態 で あ る。
この こ と は 、 第8表 が 示 す よ うに 、 取 引 所 毎 期 の決 算 尻 に よ つ て も、 容 易 に 知 られ る と こ ろ で あ る 。
第7表 全 国 証 劣 取 引 所 売 買 高 比 較 表
札 幌証券 取引所 調査
\ 年 別
取引所\ 株
昭 和25年(4月 か ら)
数1全 国則 金
京阪屋都戸島岡潟幌
古
東大名京神広福新札
計
株1 438,455,289
215,187,490 46,926,890 2・ ・381・5221
24,124,8151
% 56.2 27.6 6.0
2.71 3.・i 9・550・17円1・2
'聯956}1・5i 6,306,4500.81 6,570,7170.81
i1779
・942・2991ユ00
額1全 蹴
一「 勾
43,160,640,383 21,486,51g,458 5,531,392,535 2,289,729,013 2,764,312,273 1,242,227,050 1,019,240,447 772,281,294 662,080,503 78,928,422,956
勇
54.7
27.2
7.6
2.9
3.5
1.6
1.3
1。0
0.8
100
別1 昭 和26年
取引
所 株 数1全 国則 金
東大名京神広福新札
古
計
尽阪屋都戸島岡潟幌
株1%
82ユ,258,943156.9 398,156,047
84,166,632 46,377,075 35,590,203 2],747,784 18,023,565 7,343,161 9,979,658 1,422,643,068
27.6 5.8 3.2 2.5 1.5 1.3 0.5 0.7 100
円 92,439,548,268 40,942,665,139 10,188,948,734 6,201,472,537 3,604,635,221 3,349,443,847 1,692,337,706 1,017,303,555 1,087,120,564 160,523,475,572
額}全 国比
%
57.6 25.5 6.4 3.9 2.2 2.ユ
1.1 0.6 0.7 100
北海道 に於 ける証券市場振興の問題点(岡 本) 一161一 昭 和27年
\取引 年 別
所 \ 株 数1全 国比1金 額i全 蹴
株 円1%
50.9
25.0
8.3
4。7
3.5
4.1
2.7
0.5
0.3
100
57.3 %1
24.8 6.6 3.3 2.7 2.4 2.2 0.3 0.4 100
352,213,843,649 172,883,779,920 57,739,406,574 32,733,999,325 24,488,074,598 28,611,495,134 18,500,772,270 3,327,622,761 1,970,997,831 692.469,992.062
円 2,002,637,136
867,346,586 229,519,513 115,877,052 94,731,558 83,488,590 75,479,635 13,550,167 13,98g,666 3,496,619,903
京阪屋都戸島岡潟幌
古計
東大名京神広福新札
昭 和28年
株 数i全 国比1金 額 全 国比
%
47.1 29.4 8.5 3.9 3.7 3.4 3.3 0.4 0.3 100 珠2
・091・539・1121
・,・6・,848,・92{
264,316,346i
j 111,891,541 107,816,=L67
80,902,518 94,105,229 11,644,278 15,964,713 3,839,028,096
54.,%1
27.6 6.9 2.9 2.8 2.1 2.4 0,3 0.4 100
473,125,897,532
295,167,314,639 85,222,392,578 39,427,455,045 37,404,777,675 34,098,406,860 33,199,369,585
3,776,673,557 3,236,883,579 1004.659.171、050
京阪屋都戸島岡潟幌 円
・古計
東大名京神広福新札
昭 和29年
期 \
取引所1株 数1全 国比 金 額1全 国比
東 京
大 阪
名 古 屋
1,238,494,609 613,475,754 132,246,130
株1 56.4 27.9 9.0
%
・83,76・,467,・7SMI4・.9%
U4,2・4,463,585130.5 28,034,173,0527.5
一162‑一 商 学 討 究 第6巻 第3号 第7表(続)
京 神 広 福 新 札
計
都戸島岡潟幌
54,467,193 54,316,352 37,902,721 44,237,002 6,829,997
=L2,760,666 2,194,730,424
2.5 2.5 1.7
2。0
O.3 0.6 100
11,646,410,085 12,011,540,057 11,366,045,851 10,854,320,614
=L,560,753,085 1,534,110,063 374,972,283,571
3.1 3.2 3.0 2.9 0.4 0.4 100
第8表 札 幌 証 劣 取 引 所 期 別 決 算 尻 表
札幌証券取引所調査 期 別 不剰 足余 金(一)金(+⊃
才・期 警 舞 鋸 嚢1(一)
才2期 才3期 才4期 才5期 才6期
昭 和25年10月 か ら
同26年3月 ま で
昭 和26年4月 か ら
同26年9月 ま で
昭 和26年10月 か ら
同27年3月 ま で
昭 和27年4月 か ら
同27年9月 ま で
昭 和27年10月 か ら
同28年3月 ま で
昭 和28年4月 か ら 才7期
同28年9月 まで1 才8期
才9期 才10期 才11期
昭 和28年10月 か ら
同29年3月 ま で
昭 和29年4月 か ら
同29年9月 ま で
昭 和29年10月 か ら
同30年3月 ま で
昭 和30年4月 か ら
同30年9月 ま で
円 17,295.60
(一)145,602.08
(̲)235,903.46
(十)240,166.63
(十)115,648.51
(一)40,779.00
(十)2,109.00
(十)32,342.00
(+)6,953.00
(十)7,420、00
(十)5,649.00
不 足 累 計 円
162,897.68
398,801.14
158,634.51
42,986.00
83,765.00
81,656.00
49,314.00
42,361.00
34,941.00
29,292.00
北海道に於 ける証券市場振興の問題点(岡 本)一 一163‑
"(2}証 劣 業 の経 営状 態
今 日、 本 道 には、 東 京 都 に本店 を もつ大 和 証 券株 式 会 社 、 日 興 証 券 株 式 会 一社 ・ 山一 証 券株 式 会社 、 野村 証 劣 株式 会 社 及 び 日本 勧 業証 券株式 会社 の各 支店 が 札 幌 市 そ の他 道 内都 市 に あ る ほか、 札 幌 市 に本店 をお く北 洋 証 券株 式 会 社(
会 員)、 北 門証 券株 式 会社(会 員)、 札証 共 栄 株式 会社(特 別 会員)の3社 、 小 樽 市 に本店 を お く上 光証 劣 株式 会社(会 員)、 叶証 劣 株式 会 社(会 員)、 北 都 証 券 株式 会 社(非 会 員)の3社 、 旭 川 市 に 本 店 を お くカ ー 証 券 株 式 会 社 (非 会 員)、 山田 屋証 劣株 式 会 社(非 会 員)、 東 宝 証 劣 株式 会社 の3社 、 函 館 市 に本店 をお く函 館証 券株 式 会社(非 会員)、 釧 路市 の釧 路証 劣 株式 会 社(非 会 員)、 帯 広 市 の帯 広 証 券 株式 会社 一 一の合 計17業 者が 存 在 して い る。
ところで 、 これ ら業者 の うち 、 道 内都 市 に本店 を もつ いわ ゆ る 「地元 業 者 」 の 経 営 状 態 は、概 して困 難 をつ げて い る ものが 少 くな い。 その 理 由 は 、収 入の ほ とん どが 委託 手 数 料 に依 存 して い て、 しか も、 これが 市 況 の繁 閑 に よつて 増 減 す るこ と甚 だ し く、 そ の うえ、 既 述 の とお り、諸 経 費が 割高 となつ てい るた め で あ る。 東 京 な どの 中央 の大 業 者 の よ うな社 債 の 引受 や 取扱 に よ る手数 料 は 得 られず 、 ま た投 資信 託 の運 用 手数 料 な どの収 入 もな く、 まつ た く顧 客 か らの 売 買 委 託 に よ る手 数料 だ け で経 営 を維 持 して い る状 態 で あ る。 したが つ て 、市 況 の閑 散 な場 合 、 営 業上 の収 入 が い ち じ る し く減 少 す るのは い うまで もな く、
と くに顧 客 の 注文 が 札 幌 市場 で 出合 わず 、 ため に東 京 市場 へ 出す よ うな場 合 に は 、手 取 の 手数 料 収 入 はい たつ て少 く、 と きに赤 字 とな る こ とす らみ られ る実 情 で あ る。 そ の例 証 は第9表 に よつて みれ ば、 い く らもあげ る こ とが で き る。
た と えば、 札 幌市 場 で1株120円 の非特 定 銘柄1,000株 未 満 の売 買 委託 が あつ た場 合 、 業者 の手 に い る純収 入 は1株1円50銭 位(但 し、 外務 員 歩 合 を差 引 け ば1株70銭 位)で や や有 利 とみ られ るが 、 もし札 幌 市場 で 出合 わ な いた め東 京 市場 へ 出す とす れ ば、委託 費 そ の他 として 「売 」の場 合 約1円50銭 、「買 」 の場 合 約1円30銭 を札 幌 の業 者 が負 担す る こ と となつ て、 手 取 の収 入 手数 料 は50銭 以 下 に さが り、 利 す る ところ甚 だ少 い ので あ る。 そ して、利 益 が あ る ど こ ろ か 、赤 宇 をみ る場 合 が 往 々 あ るのは 、 同表 の収 支 差 引欄 に つい て知 られ る とお りで あ る。 以 上 の よ うな事情 のた め 、昭 和29年9月 の決 算期 に おい て は、 どの