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社会福祉士の業務実態と専門性やキャリア向上の意識に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)

川﨑順子 日田剛 37

社会福祉士の業務実態と専門性やキャリア向上の意識に関する研究

〜宮崎県社会福祉士会会員の調査結果から〜

川﨑 順子1  日田  剛2

A Study of the Actual Working Conditions of Certified Social Workers and Their Senses of Professionalism and Career Development Based on the Results of a Survey Conducted with Members of

the Miyazaki Association of Certified Social Workers Yoshiko KAWASAKI, Tsuyoshi HITA

要 旨

 本研究では,社会福祉士の業務実態と専門性やキャリア向上の意識について現状と課題を明 らかにすることを目的に,専門職能団体に所属する社会福祉士(宮崎県社会福祉士会会員)を 対象とし質問紙調査を行った.

 その結果業務実態では,1)社会福祉士以外にも複数の資格を取得していること,2)社会福 祉士の従事領域が拡大しており,求められる能力も多岐に及んでいること,3)職場の待遇面で 優遇措置に差があることが明らかとなった.

 また,専門性やキャリア向上の意識としては,1)社会的に評価が低いこと,2)専門性が曖 昧であること,3)自己研鑽によるスキルアップが必要であることが明らかとなった.

 課題として,認知度と地位の向上があげられる.その対策として,専門職能団体による周知 活動や,個々の社会福祉士への支援の必要性が求められていた.また,社会福祉士の配置を義 務化する機関を増やすなど,準業務独占を目指すことが現実的であると示唆された.

Abstract

 To clarify the realities and challenges involved with the work environments of social workers as well as their awareness of specialization and career improvement, we conducted a survey of social workers belonging to professional organizations (members of the Social Workers' Association of Miyazaki Prefecture).

 The results concerning working circumstances revealed that 1) social workers usually obtained additional several qualifications, 2) the range of work social workers engage in is expanding, and the abilities required are equally diverse, and 3) there are differences in preferential treatment measures with regard to treatment in the workplace.

 Regarding awareness of specialization and career improvement, the results showed that 1) socially they are lowly valued, 2) expertise/specialization is vague, and 3) developing skills through self-improvement is essential.

 Improving awareness and status are challenges to be faced. Thus, activities to share knowledge and support among individual social workers from professional organizations are in 2017年8月31日受付/2018年1月12日受理

1

九州保健福祉大学 社会福祉学部

2

九州保健福祉大学大学院(通信制)連合社会福祉学研究科博士(後期)課程

資料

(2)

Ⅰ.研究背景と目的

 1987年に「社会福祉士及び介護福祉士法」が制 定され30年経過し,2017年6月末の登録者数は21 万人を超え,幅広い対象領域で相談業務を担ってい ると考えられる.実際に,地域包括支援センターを はじめ様々な職域の配置基準に社会福祉士の資格が 明記されるようになってきたこと,成年後見制度に おいて専門職後見人としての役割を果たしているこ とも事実である.さらに,医療・福祉職場において は,地域の関係機関との調整,多職種連携等が求め られ,その役割を担う社会福祉士への期待がますま す高まっていると考えられる.

 しかし,社会福祉士が求められる役割を担える状 況にあるのか,その業務実態については十分に把握 されていない現状にある.例えば秋山(2011)は 1975年からおよそ25年間,社会福祉専門職につい て大規模な調査を実施しているが,社会福祉士の実 態に関しては2001年に実施した調査が最後である.

2000年以降に導入された介護保険制度や成年後見 制度における社会福祉士の役割拡大に伴い,その後 の実態には新たな傾向が見られることも予想され る.また,2006年から2007年にかけて日本社会福 祉士会会員を対象として実施された調査(社団法人 日本社会福祉士会 2007)や公益社団法人社会福祉 振興・試験センターが2015年に実施した就労状況 調査は,比較的最近の傾向を捉えることができるが,

全国の社会福祉士を対象としているため,やや大局 的な考察にならざるをえない.

 そこで本研究では,社会福祉士がどのような位置 づけで職務に就いているのか,社会福祉士の業務実 態と専門職としての意識について身近な地域である 宮崎県の現状を把握し,課題を抽出することを目的 とした.この調査によって宮崎県の社会福祉士が,

現在,自らが置かれている環境と現状について把握 することを可能とし,今後の展望の構想につながる

と期待するものである.

Ⅱ.研究方法 1.調査対象と調査方法

 調査対象者は,宮崎県社会福祉士会に所属する会 員482名とし,悉皆調査を行った.今回宮崎県に地 域を特定した理由は,より地域の実情が反映された 結果が得られると考えたからである.その結果を公 表することは,宮崎県内で多様な実践を行っている 社会福祉士に有用なデータになると推測される.

 調査方法は,自記式質問紙調査用紙を用いた郵送 調査である.調査期間は,2016年10月7日〜11月 25日とした.回収数は273通(回収率56.6%)であり,

欠損値は多く認められなかったため,273通を有効 回答とした.

2.調査項目と分析方法

 調査項目は,①基本属性・業務状況として「年齢」

「性別」「取得資格種類」「経験年数」「仕事領域」「主 たる職種」「法人種別」「従事年数」「勤務形態」「優 遇措置」「年収」である.②社会福祉士としての実 態としては「資格取得の動機」「資格を活かした業 務度合い」「資格取得のメリット」である.③専門 職に関する意識としては,「社会福祉士会加入動機」

「社会福祉士会への期待」「キャリアアップの意向」

「社会的評価の取り組み」である.いずれも選択肢 を用い,一部自由記述にて意見を求めた.

  分 析 方 法 は,IBM SPSS Statistcs21 を 用 い,

度数分布集計,クロス集計を行った.自由記述意見 については,質的データの文脈から読み取れる意味 を明らかにしていくために,質的データ分析を行っ た.同分析の目的を佐藤は「多様な文脈に埋め込ま れた意味の解釈と分析」としている(佐藤 2013:

53).具体的な手順として関連性が強いものをまと め,内容を表す概念を生成し,さらにそれらをカテ ゴリー,サブカテゴリーに分類した.

 なお,カテゴリー化の作業は本研究の代表者と,

order. Moreover, with the increasing number of institutions that require mandatory placement of social workers, it is suggested that aiming for a kind of quasi-occupational licensing is practical.

キーワード:社会福祉士・業務実態・専門職・スキルアップ・意識

key word:certified social worker, actual work condition, professional, skill development, awareness

(3)

資料 川﨑順子 日田剛 39

共同研究者2名で実施した.2名とも質的分析の蓄 積があり,分析の妥当性と信頼性の確保につながる と考えられる.

3.倫理的配慮

 調査対象となる回答者への依頼文に研究目的,調 査方法,倫理的配慮について記載し,質問紙調査の 回答・返送をもって同意とみなした.回答はIDで 管理し,調査データは施錠できる場所に保管し,適 切に管理した.なお,本調査研究は,九州保健福祉 大学倫理委員会の承認(受理番号16-031)を受けた.

Ⅲ.結果 1.調査結果1(量的分析)

⑴調査回答者の基本属性

 男女別では,男性135人,49.5%,女性136人,

49.8%,無回答2人,0.7%であり,年齢は20代〜

70 代で,40 代が 87 人,31.9%である.資格取得 状況としては,「社会福祉士のみの資格保有者」

が75人,27.5%,「複数の資格保有者」が198人,

72.5%である.特に,「介護支援専門員」の保有 者が149人,54.6%と最も多く,次いで「介護福 祉士」79人,28.9%である.

⑵職務の実態  ①仕事の領域

 仕事の領域別では,「高齢者領域」が 41.8%

で最も多く,次いで「障害児・者領域」が18.3

%,「社会福祉協議会」が11.0%,「医療機関」が 10.6%である.その他に「行政」5.1%, 「教育関係」

3.3%などである.主な従事職種としては,「相談 職」が41.0%で最も多く,「介護支援専門員」が 13.9%,「施設長・管理者」12.1%,「経営者」が 3.1%である.

 ②所属機関の状況

 所属機関の法人種別では,「社会福祉法人」が 53.1%であり,次いで「民間企業」11.7%,「医療 法人」が11.4%である.

 現在の職場の従事年数としては,「10年以上」

が37.7%であり,次いで「5年以上10年未満」が 19.8%である.

 勤務形態では,「正規職員」が82.1%であり,

次いで「常勤の非正規職員」8.1%である.

 ③資格取得者への優遇措置

 職場での社会福祉士の資格手当や優遇が設け られているかについては,表1のとおり140人,

51.3%が何らかの優遇が設けられている.

 優遇の種類としては表2のとおり,優遇が設け られている140人の内,「資格手当」が104人で 74.3%であり,次いで「資格取得助成金」が37人 で26.4%,「給与ベースアップ」が23人で16.4%

である.

 資格手当の月額としては,図1のとおり,2,000 円から30,000円の幅があり,10,000円が30人と最 も多く,次いで5,000円が19人,20,000円が17人,

15,000円が10人である.平均値は15,230円である.

 資格取得助成金の具体的内容について29人の 回答があり,研修参加費や受験料等(一部・全部)

助成,研修参加(スクーリング等)を勤務扱いに する,資格取得奨励金(3万円〜5万円),資格登 録手数料の助成など配慮がなされている事業所も ある.

④年収の状況

 年収では,300万円以上400万円未満が30.0%

で最も多く,次いで200万円以上300万円未満が 23.4%,500万円以上が18.3%である.

4

設けられている 140 51.3

設けられていない 116 42.5

わからない 15 5.5

NA 2 .7

合計 273 100.0

職 場 で の 社 会 福 祉 士 の 資 格 手 当 や 優 遇 が 設 け ら れ て い る か に つ い て は , 表

1

の と お り

140

人 ,

51.3

% が 何 ら か の 優 遇 が 設 け ら れ て い る .

優 遇 の 種 類 と し て は 表

2

の と お り , 優 遇 が 設 け ら れ て い る

140

人 の 内 ,「 資 格 手 当 」が

104

人 で

74.3%

で あ り ,次 い で「 資 格 取 得 助 成 金 」が

37

人 で

26.4

% ,

「 給 与 ベ ー ス ア ッ プ 」 が

23

人 で

16.4

% で あ る .

1

職 場 で の 優 遇 状 況 表

2

優 遇 の 種 類 ( 複 数 回 答 )

資 格 手 当 の 月 額 と し て は ,図

1

の と お り ,

2,000

円 か ら

30,000

円 の 幅 が あ り ,

10,000

円 が

30

人 と 最 も 多 く ,次 い で

5,000

円 が

19

人 ,

20,000

円 が

17

人 ,

15,000

円 が

10

人 で あ る . 平 均 値 は

15,230

円 で あ る .

1

資 格 手 当 の 月 額

資 格 取 得 助 成 金 の 具 体 的 内 容 に つ い て

29

人 の 回 答 が あ り , 研 修 参 加 費 や 受 験 料 等 ( 一 部 ・ 全 部 ) 助 成 , 研 修 参 加 ( ス ク ー リ ン グ 等 ) を 勤 務 扱 い に す る , 資 格 取 得 奨 励 金 (

3

万 円 ~

5

万 円 ), 資 格 登 録 手 数 料 の 助 成 な ど 配 慮 が な さ れ て い る 事 業 所 も あ る .

あり

(人)

資格手当 104 74.3

給与ベースアップ 23 16.4

資格取得助成金 37 26.4

優遇措置 23 16.4

4

設けられている 140 51.3

設けられていない 116 42.5

わからない 15 5.5

NA 2 .7

合計 273 100.0

職 場 で の 社 会 福 祉 士 の 資 格 手 当 や 優 遇 が 設 け ら れ て い る か に つ い て は , 表

1

の と お り

140

人 ,

51.3

% が 何 ら か の 優 遇 が 設 け ら れ て い る .

優 遇 の 種 類 と し て は 表

2

の と お り , 優 遇 が 設 け ら れ て い る

140

人 の 内 ,「 資 格 手 当 」が

104

人 で

74.3%

で あ り ,次 い で「 資 格 取 得 助 成 金 」が

37

人 で

26.4

% ,

「 給 与 ベ ー ス ア ッ プ 」 が

23

人 で

16.4

% で あ る .

1

職 場 で の 優 遇 状 況 表

2

優 遇 の 種 類 ( 複 数 回 答 )

資 格 手 当 の 月 額 と し て は ,図

1

の と お り ,

2,000

円 か ら

30,000

円 の 幅 が あ り ,

10,000

円 が

30

人 と 最 も 多 く ,次 い で

5,000

円 が

19

人 ,

20,000

円 が

17

人 ,

15,000

円 が

10

人 で あ る . 平 均 値 は

15,230

円 で あ る .

1

資 格 手 当 の 月 額

資 格 取 得 助 成 金 の 具 体 的 内 容 に つ い て

29

人 の 回 答 が あ り , 研 修 参 加 費 や 受 験 料 等 ( 一 部 ・ 全 部 ) 助 成 , 研 修 参 加 ( ス ク ー リ ン グ 等 ) を 勤 務 扱 い に す る , 資 格 取 得 奨 励 金 (

3

万 円 ~

5

万 円 ), 資 格 登 録 手 数 料 の 助 成 な ど 配 慮 が な さ れ て い る 事 業 所 も あ る .

あり

(人)

資格手当 104 74.3

給与ベースアップ 23 16.4

資格取得助成金 37 26.4

優遇措置 23 16.4

4

設けられている 140 51.3

設けられていない 116 42.5

わからない 15 5.5

NA 2 .7

合計 273 100.0

職 場 で の 社 会 福 祉 士 の 資 格 手 当 や 優 遇 が 設 け ら れ て い る か に つ い て は , 表 1 の と お り140人 ,51.3% が 何 ら か の 優 遇 が 設 け ら れ て い る .

優 遇 の 種 類 と し て は 表2の と お り , 優 遇 が 設 け ら れ て い る140人 の 内 ,「 資 格 手 当 」が104人 で74.3%で あ り ,次 い で「 資 格 取 得 助 成 金 」が37人 で26.4% ,

「 給 与 ベ ー ス ア ッ プ 」 が23人 で16.4% で あ る .

1 職 場 で の 優 遇 状 況 表2 優 遇 の 種 類 ( 複 数 回 答 )

資 格 手 当 の 月 額 と し て は ,図1の と お り ,2,000円 か ら30,000円 の 幅 が あ り , 10,000円 が30人 と 最 も 多 く ,次 い で5,000円 が19人 ,20,000円 が17人 ,15,000 円 が10人 で あ る . 平 均 値 は15,230円 で あ る .

1 資 格 手 当 の 月 額

資 格 取 得 助 成 金 の 具 体 的 内 容 に つ い て 29 人 の 回 答 が あ り , 研 修 参 加 費 や 受 験 料 等 ( 一 部 ・ 全 部 ) 助 成 , 研 修 参 加 ( ス ク ー リ ン グ 等 ) を 勤 務 扱 い に す る , 資 格 取 得 奨 励 金 (3万 円 ~5万 円 ), 資 格 登 録 手 数 料 の 助 成 な ど 配 慮 が な さ れ て い る 事 業 所 も あ る .

あり

(人)

資格手当 104 74.3

給与ベースアップ 23 16.4

資格取得助成金 37 26.4

優遇措置 23 16.4

表1 職場での優遇状況

表2 優遇の種類(複数回答)

図1 資格手当の月額

(4)

最新社会福祉学研究 第13号 2018 40

加」は33.3%である.また「社会福祉士会への期 待は大きくなる」は50.9%である.

⑷専門職に関する意識

①専門職能団体への加入動機

 社会福祉士会への加入動機について表4のとお り,「専門性向上のため」が123人,45.1%,「ネ ットワークを広げるため」が84人,30.8%である.

 社会福祉士会への期待については,図3のとお り「スキルアップ研修を増やすこと」が33.7%, 「ネ ットワークを広げる活動」が22.0%,「会員間の 交流を増やす」が10.6%である.

②キャリアアップの意向

 今後のキャリアアップの意向では,70%が「キ ャリアアップしたい」と考えている.

 具体的なキャリアアップの種類では,図4のと おり「後見業務」が27.1%であり,次いで「認定,

認定上級社会福祉士を目指す」が24.5%である

⑶社会福祉士資格取得の実態

①資格取得の動機と実務実態 

 社会福祉士の資格取得動機としては,「専門職 の知識・技術の習得」が191人,70%であり,次 いで「就職・転職に有利である」が26人,9.5%, 「連 携の際の資格が有効」が15人,5.5%の順である.

 社会福祉士の資格を活かした業務ができている かどうかについては,表3のとおり,「資格中心 業務」が134人,49.1%である.

②資格取得のメリットと考え方

 資格を取得したメリットとしては,「自信がも てた」70人,25.6%,次いで「ネットワークが広 がった」が61人,22.3%, 「視野が広がった」が56人,

20.5%, 「希望職種に就いた」が45人,16.5%である.

業務や資格に関する考え方として,図2のとおり,

まず「自分の仕事に対して,やりがいや誇り,成 長すること」などについては70%を超えているが,

「自信を持っている」のは48.4%である.「スキル アップの必要性を認識している」が,94.5%であ る.「社会福祉士の社会的評価が高まっている」

が29.7%であり,「社会福祉士会への積極的な参

5

資格中心業務 134 49.1

資格中心ではない業務 108 39.6

その他 26 9.5

NA 5 1.8

合計 273 100.0

年 収 で は ,

300

万 円 以 上

400

万 円 未 満 が

30.0

% で 最 も 多 く ,次 い で

200

万 円 以 上

300

万 円 未 満 が

23.4

% ,

500

万 円 以 上 が

18.3

% で あ る .

( 3 ) 社 会 福 祉 士 資 格 取 得 の 実 態 ① 資 格 取 得 の 動 機 と 実 務 実 態

社 会 福 祉 士 の 資 格 取 得 動 機 と し て は ,「 専 門 職 の 知 識 ・ 技 術 の 習 得 」 が

191

人 ,

70

% で あ り , 次 い で 「 就 職 ・ 転 職 に 有 利 で あ る 」 が

26

人 ,

9.5

% ,「 連 携 の 際 の 資 格 が 有 効 」 が

15

人 ,

5.5%

の 順 で あ る .

社 会 福 祉 士 の 資 格 を 活 か し た 業 務 が で き て い る か ど う か に つ い て は , 表

3

と お り ,「 資 格 中 心 業 務 」 が

134

人 ,

49.1

% で あ る .

3

現 在 の 業 務 内 容

② 資 格 取 得 の メ リ ッ ト と 考 え 方

資 格 を 取 得 し た メ リ ッ ト と し て は ,「 自 信 が も て た 」

70

人 ,

25.6

% , 次 い で

「 ネ ッ ト ワ ー ク が 広 が っ た 」 が

61

人 ,

22.3

% ,「 視 野 が 広 が っ た 」 が

56

人 ,

20.5

% ,「 希 望 職 種 に 就 い た 」 が

45

人 ,

16.5%

で あ る .

業 務 や 資 格 に 関 す る 考 え 方 と し て , 図

2

の と お り , ま ず 「 自 分 の 仕 事 に 対 し て ,や り が い や 誇 り ,成 長 す る こ と 」な ど に つ い て は

70%

を 超 え て い る が ,「 自 信 を 持 っ て い る 」の は

48.4

% で あ る .「 ス キ ル ア ッ プ の 必 要 性 を 認 識 し て い る 」 が ,

94.5

% で あ る .「 社 会 福 祉 士 の 社 会 的 評 価 が 高 ま っ て い る 」 が

29.7

% で あ り ,「 社 会 福 祉 士 会 へ の 積 極 的 な 参 加 」 は

33.3

% で あ る . ま た 「 社 会 福 祉 士 会 へ の 期 待 は 大 き く な る 」 は

50.9

% で あ る .

6

専門性向上のため 123 45.1

ネットワークを広げるため 84 30.8

就職・転職に有利なため 2 0.7

情報収集するため 35 12.8

人に勧められたため 16 5.9

その他 11 4.0

NA 2 0.7

合計 273 100.0

2

業 務 や 資 格 に 関 す る 考 え 方

( 4 ) 専 門 職 に 関 す る 意 識

① 専 門 職 能 団 体 へ の 加 入 動 機

社 会 福 祉 士 会 へ の 加 入 動 機 に つ い て 表

4

の と お り ,「 専 門 性 向 上 の た め 」 が

123

人 ,

45.1

% ,「 ネ ッ ト ワ ー ク を 広 げ る た め 」 が

84

人 ,

30.8

% で あ る .

4

社 会 福 祉 士 会 へ の 加 入 動 機

社 会 福 祉 士 会 へ の 期 待 に つ い て は , 図

3

の と お り 「 ス キ ル ア ッ プ 研 修 を 増 や す こ と 」 が

33.7%

,「 ネ ッ ト ワ ー ク を 広 げ る 活 動 」 が

22.0%

,「 会 員 間 の 交 流 を 増 や す 」 が

10.6%

で あ る .

6

専門性向上のため 123 45.1

ネットワークを広げるため 84 30.8

就職・転職に有利なため 2 0.7

情報収集するため 35 12.8

人に勧められたため 16 5.9

その他 11 4.0

NA 2 0.7

合計 273 100.0

2

業 務 や 資 格 に 関 す る 考 え 方

( 4 ) 専 門 職 に 関 す る 意 識

① 専 門 職 能 団 体 へ の 加 入 動 機

社 会 福 祉 士 会 へ の 加 入 動 機 に つ い て 表

4

の と お り ,「 専 門 性 向 上 の た め 」 が

123

人 ,

45.1

% ,「 ネ ッ ト ワ ー ク を 広 げ る た め 」 が

84

人 ,

30.8

% で あ る .

4

社 会 福 祉 士 会 へ の 加 入 動 機

社 会 福 祉 士 会 へ の 期 待 に つ い て は , 図

3

の と お り 「 ス キ ル ア ッ プ 研 修 を 増 や す こ と 」 が

33.7%

,「 ネ ッ ト ワ ー ク を 広 げ る 活 動 」 が

22.0%

,「 会 員 間 の 交 流 を 増 や す 」 が

10.6%

で あ る .

表3 現在の業務内容

表4 社会福祉士会への加入動機

図2 業務や資格に関する考え方

(5)

資料 川﨑順子 日田剛 41

える.

 関連して『不明瞭な専門性』に関する内容も見 られた.「社会福祉士でなければ出来ない仕事が 少ない」,「看護師は説明しなくても仕事の内容が 理解できるのに,社会福祉士は何をする人なのか,

何ができるのか,質問されてもなかなか説明でき ない」との記述内容からは,社会福祉士の実践に おける専門性を示す難しさが感じられる.

⑵【現状打破】

 現状の問題に対する危機感から,改善していく ために必要な対策についての内容も多く見られ た.さらにこれらの内容からは,個人的なものを ミクロレベル,主に社会福祉士会に関するものを メゾレベル,社会全体に該当すると思われるもの をマクロレベルとした.これらを【現状打破】と して,それぞれのレベルのサブカテゴリーの内容 を見ていくことにする.

①ミクロレベル

2.調査結果2(質的分析)

 調査項目の内「今後さらに社会福祉士が社会的に 評価されるために必要な取り組み」についての意見 を求めた結果,169の意見があり,記述内容につい て質的分析を試みた.関連性が強いと思われるもの をまとめ,内容を表す概念を生成してサブカテゴリ ーとした.さらにサブカテゴリーをカテゴリーとし て大きく二つに分け,それぞれを【社会福祉士への 問題意識や課題】,【現状打破】とした.以下ではカ テゴリーを【 】,サブカテゴリーを『 』,自由記 述欄に書かれてある内容の引用を「 」で表記する.

⑴【社会福祉士への問題意識や課題】

 最も多く見られた問題意識,課題は『低認知度・

低評価』に関するものであった.「認知度が低く どのような仕事をする人なのかわからない」や,

「未だ曖昧な立場であり,社会的に認知度が低い」

など,これらの内容からは社会福祉士がよく知ら れていないために評価に繋がらない現状がうかが

7

3

社 会 福 祉 士 会 へ の 期 待

② キ ャ リ ア ア ッ プ の 意 向

今 後 の キ ャ リ ア ア ッ プ の 意 向 で は ,

70

% が 「 キ ャ リ ア ア ッ プ し た い 」 と 考 え て い る .

具 体 的 な キ ャ リ ア ア ッ プ の 種 類 で は ,図

4

の と お り「 後 見 業 務 」が

27.1

% で あ り , 次 い で 「 認 定 , 認 定 上 級 社 会 福 祉 士 を 目 指 す 」 が

24.5

% で あ る

4

キ ャ リ ア ア ッ プ の 種 類

2 . 調 査 結 果 2 ( 質 的 分 析 )

調 査 項 目 の 内 「 今 後 さ ら に 社 会 福 祉 士 が 社 会 的 に 評 価 さ れ る た め に 必 要 な 取 り 組 み 」 に つ い て の 自 由 意 見 を 求 め た 結 果 , 169 の 意 見 が あ り , 記 述 内 容 に つ

7

3

社 会 福 祉 士 会 へ の 期 待

② キ ャ リ ア ア ッ プ の 意 向

今 後 の キ ャ リ ア ア ッ プ の 意 向 で は ,

70

% が 「 キ ャ リ ア ア ッ プ し た い 」 と 考 え て い る .

具 体 的 な キ ャ リ ア ア ッ プ の 種 類 で は ,図

4

の と お り「 後 見 業 務 」が

27.1

% で あ り , 次 い で 「 認 定 , 認 定 上 級 社 会 福 祉 士 を 目 指 す 」 が

24.5

% で あ る

4

キ ャ リ ア ア ッ プ の 種 類

2 . 調 査 結 果 2 ( 質 的 分 析 )

調 査 項 目 の 内 「 今 後 さ ら に 社 会 福 祉 士 が 社 会 的 に 評 価 さ れ る た め に 必 要 な 取 り 組 み 」 に つ い て の 自 由 意 見 を 求 め た 結 果 , 169 の 意 見 が あ り , 記 述 内 容 に つ

図3 社会福祉士会への期待

図4 キャリアアップの種類

(6)

との連携に積極的な意識が見られた.

③マクロレベル

 社会福祉士会に限定されず,社会福祉士全体に 対して【現状打破】を求める意見も見られた.こ れらは最も広い概念であるマクロレベルとした.

メゾレベルでも見られた『理解促進活動』には, 「広 報媒体やメディアによって一定のキャンペーンを 打つ」,「社会福祉士がどのような活動をしている のか具体的なイメージができるような小説,ドラ マ,漫画を通してPRする」など,様々なメディ アを利用した理解の促進が盛り込まれていた.

 そして最も多く記述されていた内容は,「社会 福祉士にしかできない業務の確立」といった『業 務独占化』に関するものであった.また,それに 関連する内容として,『社会福祉士配置義務化』

があげられ,「独占して業務を行うことが必要と いうよりも,配置の義務化,他の資格との差別化 を明確に行っていく」があり,その背景には「給 与ベースを上げる」,「相談業務を有料化し給料を 上げる」など『処遇改善』への期待が込められて いると推測できる.

Ⅳ.考察

⑴調査結果1(量的分析)についての考察

 職務従事の実態,社会福祉士の資格取得の状況,

専門職としての意識の3項目について考察していく.

①職務従事の実態

 資格保有状況では,社会福祉士の資格だけでは なく,複数の資格を保有していることが明らかと なった.また,仕事の領域は,限定されたもので はなく,高齢者,障害児・者などの領域をはじめ 行政や教育関係,司法など幅広い領域に従事して おり,社会福祉士の従事領域が拡大していると考 えられる.また,管理者や施設長として施設経営 に関わっていることも明らかとなり,社会福祉士 に求められる能力も多岐に及ぶと考えられる.

 一方,資格取得に関する優遇措置の有無では,

今なお優遇措置のない所もある.優遇措置があ る場合でも資格手当の額にはかなりの差がある.

さらに年収状況では,年齢や経験年数にもよる が,概ね300万円以上400万円未満であり,月額 で計算すると16万円〜30万円の幅であると推察  個人の努力による対策として「どの分野にも関

わるマルチ的な知識や技術の習得」,「福祉の現場 での実践力の向上」,「評価されるためには専門職 としての質の担保が不可欠」など,『自己研鑽』

に関する内容が多くを占めていた.

 社会福祉士としての前提に関する記述を『心が け』とした.「社会福祉士である前に魅力ある人 間でありたい」や「どんな職種であれ,ジェネラ リストとして広い視野を持ち,利用者,対象者,

地域住民,様々な人々に対して福祉についての広 報,アドバイスなどを行っていくよう意識してい る」などの内容が含まれていた. 

②メゾレベル

 社会福祉士会への要望,意見が中心となった【現 状打破】については,ミクロレベルよりやや広い 概念のメゾレベルとした.これらは『理解促進活 動』,『政策提言』,『社会福祉士会会員への支援』,

『社会福祉士会の強化』に分類できた.『理解促進 活動』は「社会福祉士の実践がわかるような活動」

や「社会福祉士の認知を一般の方に知ってもらう ための活動」など,社会福祉士そのものについて 理解を広める必要性が見られた.具体的には「イ ベント実施などによる認知度の向上」,「地域の行 事への積極的な参加」,「調査・研究活動の推進」

などが挙げられていた.

 社会福祉士会が広く社会へ提言する必要性を訴 えた『政策提言』についての記述も見られた.例 えば「政策提言などのソーシャルアクションを積 極的に行う」,「議員を推薦する」,などである.

 一方,社会福祉士会から会員へのサポートを望 む意見もあった.「社会福祉士会が,社会福祉士 一人一人が安心して働けるようなバックアップ体 制を作る」や,「転職,スキルアップの指導・助 言ができる組織となる」など,仕事を安定させる ための支援が必要とされていた.さらに社会福祉 士会への要望として,「専門性のある人を増やし 組織力を高める」,「加入率アップを図る」など,

社会福祉士会自体の強化を望む意見も見られた.

 『他機関・他職種と連携』に関するものとして,

「福祉専門職以外の異業種との連携ができて,相

談を受けてもそれぞれの分野に協力者がいる体制

であること」など,社会福祉士以外の職種や機関

(7)

資料 川﨑順子 日田剛 43

 また,キャリアアップの意識が高く,具体的に は後見業務や認定・認定上級社会福祉士を目指す 意向が強いことが明らかとなった.

⑵調査結果2(質的分析)についての考察

①社会福祉士に対しての問題意識や課題

 認知度と評価の低さが,課題として多くあがっ た.加えて社会福祉分野でさえもそれほど認知度 が高くないとの自覚があることがわかった.その 要因には『不明瞭な専門性』の影響があると推測 される.特に他の専門職と比較することにより専 門性の曖昧さを確認している傾向が見られた.25 年間にわたって社会福祉専門職への継続的な調査 を実施した秋山は,「社会福祉士は,やはり自信 がないという状況が比較の中にも表れている」と 指摘している(秋山 2011:175).ただし,量的 分析の結果では,資格取得のメリットとして「自 信が持てた」が多くあがっており,難関な国家試 験をパスした経験が自信にもつながっているもの と推測できる.

②解決法や対策

 資格取得の動機,取得後の課題も『自己研鑽』

が多数を占め,専門性を追求する姿勢が強いとい える.ただ一方で社会福祉士の専門性とは何かを 明快に回答する難しさが感じられた.この難しさ はソーシャルワークの専門性,固有性と思われる ものについて,他の専門職も行っていることであ り差異化できない(稲沢 2012:69)との指摘に 重なる.

 メゾレベルでは,社会福祉士会に対しての期待,

要望が多くを占めた.社会福祉士会と他分野のネ ットワーク構築が日頃の業務においても有効なも のと捉えている意見も見られた.また,『社会福 祉士会会員への支援』の内容から,会員個人に対 するサポートが期待されていることが明らかにな った.この期待に応えるためには『社会福祉士会 の強化』が必須であり,会員の確保,組織率の向 上が求められる.そして強化につながれば『政策 提言』によって社会福祉士の社会的影響力が増し,

ソーシャルアクションが可能となる.

 最も多く見られた記述内容は『業務独占化』に ついてである.業務独占の資格となることで,社 会福祉士の評価も高まるとの考えが背景にあると される.2016年の民間給与実態統計調査(国税

庁 2017)の結果では,1年間の業種別平均給与に おいて「医療・福祉」は約388万円であり,14業 種中10番目であった.専門資格の有資格者が従 事する分野としての成熟が求められる.これらの 結果について,就労状況調査(公益社団法人社会 福祉振興・試験センター 2016)と比較すると,

類似していることが明らかとなった.このことか ら,社会福祉士としての専門性を担保した職場環 境整備への働きかけは共通して必要であると考え られる.

②社会福祉士資格取得による状況

 資格取得の動機としては,専門知識・技術の必 要性や就職に資格取得が有利であるという背景が 影響していると考えられる.しかし,実際に資格 を活かした業務に従事できているのは約半数であ り,資格取得したことのみで,資格を活かした業 務に従事しているとは限らないことが明らかとな った.

 資格取得のメリットとしては,業務に自信がも てたことがあげられており,専門知識を得たこと によるものと考えられる.また,ネットワークや 視野が広がったことがあげられており,自分にプ ラスの影響がもたらされていることが推察され る.

 業務や資格に関する考え方として,仕事にやり がいや誇りを感じながらも,スキルアップしてい くことが必要であることを認識しており,積極的 な姿勢がうかがえる.しかし,社会福祉士に対す る評価に関しての認識は低い結果となった.その 意味でも,専門職能団体である社会福祉士会への 期待が寄せられており,会の活動促進を図る必要 があると推察される.

③専門職に関する意識

 専門職能団体への加入動機については,「専門 性向上のため」や「ネットワークを広げるため」

が多くを占めている.また,社会福祉士会への期

待では, 「スキルアップ研修を増やすこと」や「ネ

ットワークを広げること」があげられており,加

入動機と期待は同じであることが明らかとなっ

た.社会福祉士会として,この二つが重要な要素

になると考えられる.

(8)

定した調査はその地域で実践する社会福祉士の現状 を,より具体的に把握した有用なデータとしての活 用が期待できる.今後,さらに社会福祉士が社会的 価値のある専門職として認知されるためにも継続し て研究していく必要がある.

謝辞

 本調査にご協力をいただいた宮崎県社会福祉士会 の皆様に感謝申し上げます.

 本研究は,九州保健福祉大学QOL研究機構社会 福祉学研究所の助成を受けて実施した研究の一部で ある.

文献

秋山智久(2011)『社会福祉専門職の研究』ミネル ヴァ書房.

稲垣美加子(2012)「社会福祉が展開しうる支援の 展望−ソーシャルワークの多様性と限界性の狭間 で−」『社会福祉学』53(1),144-147.

稲沢公一(2012)「ソーシャルワーク初期段階の価 値をめぐる葛藤−リッチモンドの足跡をたどって

−」古川孝順・杉村宏・岩崎晋也ほか編『対論社 会福祉学4 ソーシャルワークの思想』中央法規,

66-68.

公益社団法人社会福祉振興・試験センター(2016)

『平成27年度社会福祉士・介護福祉士・精神保健 福祉士就労状況調査の結果について』.

国税庁企画課(2017)『平成28年分民間給与実態統 計調査結果について』.

京極髙信(2002)『京極髙信著作集第2巻 専門職・

専門教育』太洋社.

社団法人日本社会福祉士会(2007)「社会福祉士現 況調査結果について」.

佐藤郁哉編(2013)『質的データ分析法』,新曜社,

53.

染谷俶子(2007)『福祉労働とキャリア形成 専門 性は高まったか』ミネルヴァ書房.

感じられた.しかし,『不明瞭な専門性』という 課題を克服しない限り業務独占化は難しい.そこ で現実的な対策として『社会福祉士配置義務化』

があげられる.社会福祉士の配置が義務付けられ た地域包括支援センターと同じように配置が必要 な機関を増やすことで,京極の言う「部分的独占 性」(京極 2002:66)をもたらし,準業務独占 化が達成できるものと考えられる.

Ⅴ.まとめと今後の課題

 本研究の結果から大まかに次の2点が明らかとな った.1)業務実態として,まず半数近くの回答者 が資格の優遇措置さえない環境で働いている実態で ある.残りの半数は優遇措置が設けられていると見 る向きもあろうが,職場によって社会福祉士の評価 に違いが見られた.そもそも職場を含めて社会的に 評価が低いと感じられており,いかに社会福祉士の 認知度を高めていくかが課題となる.そのためには 社会福祉士の実践に,クライエントや関係する機関 にとって有効な専門性があることを示す必要があ る.しかし社会福祉士に対して実施された先行研究 で表れた専門性への自信のなさは,今回の調査でも 確認されており,社会福祉士自身の意識にも課題が 残る.

 2)その一方で社会的に認知を広げるために積極 的な意見も見られ,決して社会福祉士であることを 悲観しているわけではないこともわかった.その根 拠は自分の仕事に誇りややりがいを持っていると答 えた回答者が多かったからである.そうすると「自 信のなさ」は自己研鑽への動機となる「謙虚な意識」

と言い換えることもできよう.その意識は今後社会 福祉士がより価値ある資格へ向かう伸びしろという こともできる.そうであるならばなおさら社会福祉 士の専門性は何かを明確に示し,あるいは語れる言 葉が必要であろう.

 今回の調査は宮崎県社会福祉士会の会員に限定し

て行ったものであり,わが国すべての社会福祉士の

意識を網羅できたものではない.また,56.6%と高

い回収率は,それだけ危機感が強く意識の高い会員

が多いことを表してはいるが,回答を得られなかっ

た会員の意識は不明であり,社会福祉士会の強化に

関して課題の残る結果であった.ただし,地域を限

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