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「漢字仮名交じり文」:「漢字仮名混じり文」

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(1)

「漢字仮名交じり文」:「漢字仮名混じり文」

著者名(日) 天沼 寧

雑誌名 大妻国文

巻 21

ページ 17‑31

発行年 1990‑03

URL http://id.nii.ac.jp/1114/00001522/

Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止

http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja

(2)

「漢字仮名交 じり文」 :「 漢字仮 名混 じり文」

「漢字仮 名ま じり文」 とい う語の「 ま じり」 の部分 を漢字 (と 仮名 )で 書 く とき ,「 交 じり」 としたほ うが よいか ,「 混 じり」 と したほ うが よいか ,そ

とも ,  これ以外の他 の漢字で書いたは うが よいか とい う問題であ る。

まず ,「 ま じる」 。「 まぜ る (ま ず )」 の漢字表記 について ,明 治以降 ,国 語 施 策の実施以前 までに発 行 された国語辞典 H種 に当た ってみた結果は ,次 の第 1表 の と お りである。 (11種 の辞典 のなか に ,参 考 までにヘ ボ ンの『 和英語林 集成 (第 二版)』 を加えた。 )      .

J・ l査 の対象 とした語は ,「 ま じり」 。「 ま じる」・ 「 まず」 。「 まぜ る」 の 4語 ,及 ,複 合語 の「 仮名 ま じり」 〔又は ,「 仮 名 ま じり文」・ 「 漢字 仮 名 ま じり(文

)」

〕,「 まぜ書 き」 の 6語 であ る。複合語については ,「 ま じ る 。ま ぜ る」 の部分に当ててあ る漢字についてみた ものである。 なお ,送 り仮 名 も原 文 のとお り ]局 げてある。

なお ,二 ,三 の気付 いた ことを述べれ ば ,

「ま じりJは ,ど の辞典で も名詞 として立項 してあ るものであ るが ,『 日本大

辞書』 だけ には ,別 項 として ,接 尾語 としての「 ま じり」 を立項 し ,「 名 詞 ニ 接 シ ,共 物事 ガ雑 ル義 ヲ示 ス語 。 Jと ,用 例 として ,<博 多小女郎,「仕 方 ま じリノ高話 シ」。 >を 掲 げてい る。た だ し ,見 出 し語 の下 に ,漢 字 は掲 げてい な い。

辞典 に よっては ,「 ま じり」が上接 す る複合語 を ,別 項 ,又 ,子 項 目と し て採録 しているものがある。それは ,19ペ ージに掲 げた表 の とお りであ る。

「 ま じる」 に当ててい る漢字は ,「 交・ 雑・ 錯 。混」 の 4種 が あ り ,な か で

も 「交」と 「雑」とが多 く ,掲 げ る順位 の点か らみ て も同 じであ る。 また , 2種 以

﹁漢 字 仮 名 交 じ り 文 ﹂ ¨

﹁漠 名 り 字 仮 混 じ 文 ﹂ 寧 沼

17

(3)

■ ︒ K 掏 N 月 受 ヾ

︶ 曇 尽 築 ^ O

´ 製 D 妥 鯵 せ ヽ 0 本 部 Q H

︐ ︒ べ ︶ 回 瞑 よ に ポ Q 墨 製 ハ 厳 偽 せ 部 卜   心 ^ く

︶ 肛 瞑 よ に 螺 Q 騒 尽 O 騒 O や O ≪ 性 Q や   で ぃ 部 調 せ ^ ぐ 黙 べ 0

︶ ハ 朧

︶ 誉 像 越 部 N 卜 引 掏 駅 匝

# L 螺

¨ o 製 ︒ 黎

︶ t 螺 せ 黎 s 測 O メ 隠 せ ^

︶ 悩 や 糀 築 ^ 轟 で 雄 区 Q 郎 回 せ 測 紀 憔 Q 鵬 営 ぃ 痙

﹁ ︹   ︺

¨ い い ︒ K 掏 N 月 Ю く

︶ 瞥 嘔 掏 斗 郎 O や せ ぃ N e o 朧   で ぃ o Ю べ N 句 姜

﹁ ︵ メ

⁝ ︼ 製 悩  

゛ ヽ N 月 ヾ く

︶ ハ 策 罷

︶ t 像 せ 器 N 掏 杷

︶ 嵐 織 O や   で ^ O ヾ 受 測

﹁ 0

○ ヽ

¨ ゛ 卜 ︒ K 掏 N J 姜 二

︶ ハ 暉 樹 掏 鵬 Q や

︶ ^ 凛 織 Q や で ヽ

\ ﹁

∞ ¨ 製 ︒ ハ N O F O 駅 興 に パ マ ︶ ト 営 ︑ 巡 絆 Q 響 墨

= ^ 邸

¨ N 掟 ︒

9 月 せ 墨 尽 郎 せ 壇 ﹃ 1 1 1口

﹄ 怪 ﹃ 蟷 基 肥 メ 晨

﹄ 黎 姜 Ю ︒ 受

︶ で 凛 運 マ ︶ ト

︶ ^ S N 優 ﹃ 駅 薫 鵬 蘇 晨 ﹄

¨ H 潤

lRl

選 楓 価 7

︺ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \

N 墨 メ 黙 N 挙

・ 黒 N 堅 枢 黙 N 墨 枢 ヽ N 墨 弼 響 墨 メ 黙 響 墨 黙 ^ 響 墨 枢 響 墨

\ 黙 響 挙 い 侶 N 墨 侶 N 導

Ю     御     椰

0 つ 黒 ・ 黒

︹ ︒朧 巨 Q ︵黙 ︶午 椰 ︺枢

︵午 ¨黙 ︶ F T 椰 ¨ 誦 瓢 叩 鯵

暉 ・ 濠

︹ ︒経 0 ﹁卜 椰 L 黒

︹ ︒儒 Q ﹁卜 椰 L 黒

︹ ︒ ﹁ 頭 掏 ︵0 熱 当 Ю ャ 壼 受 η 椰 L 弼

\ ︹ ︒最 Ч ︵日 L ︐ ^線 翠 ︶午 悩 ︺

︹ Ю 御 部 →

︺ 卜 戦

・ 黙 驚

・ 黒

・ 弼

午 暉 ・ 午 難 ・ 卜 弼

\ ︵邸 ・← ⑤ ^︵ 暉 ← O 薫 ・枢 ︵暉 ⁝ ︶業 ・ 弼

\ ︵熱 ⁝ ︶侶

沢 業

・ む

・ 枢

︶ 意

・ 黒

・ 枢

Ю     つ     悩

Ю 悠

・ 濠 蝦

・ 濠

・ 枢 Ю 憲

・ ● 黒

・ ヾ 黙 暉

・ 侶

・ 黒

枢 ・ 黒

黙 ・ 黒

︹ ︒つ 壼 黎 ぜ ︵域 ︶ ヾ % 椰 ︺暉 ︵侶 ・← Θ ぃO 弼 呉 域

・ 還

・ 枢

︶ 意

・ 黒

・ 黙 黒

s   つ   悩

暉 ・ 最

黒 ・ 侶

暉 ・ 黒

暉 ・ 黒

\ ︵枢 ⁝ ︶黒

T ● ミ ヽ ヤ ︺

回 収 せ に ポ   ヾ

≪ 織

8 .Ю  曽晨 晋  職鵬  凛 皿駐 罫

∞゛.N  .Φ

﹇﹂K Ш予 ぱい軸 嘲靱峻 そ︵回 ンヽ姉 ヽ 鵡 熙 一鋸 肥         釈 織

∞ . N . 晨 雪    

≪ 縫 K 龍 眠 回

¨ ¨

¨ 一

゛ 一 H暉 鯉             糞 織 K H 8 . 寄 . 墾 罫 塁 ︵ 障 鰹 型

︶ 樵 織 H

∞ . S ︒ 墾 罫         塁 性 朧 ぐ R 8 . 潟 . 墾 罫

︵ 鰹 型 H 紀

︻ 6 ︼ 田 . 騨 罫       味 笹 Q N 月 R 2 . R . 墾 罫       細 泄 К 終 回 ヽ

゛ . ミ . 墾 窓  

︵ 摩 回 線

︶ 錠 胆 1 6 ︻ 含 . 騨 罫 慶 ︵ 馴 襴 鵬 専 漱 晨

l18

(4)

日本大辞書 ことばの泉

俗語辞海 辞林 (増 補再版

)

炸大 日本国語辞典

ま じりだね ま じりげ ま じりだね

ま じりもの

ま じりもの ま じりけ ま じりだね

ま じりもの ま じりけ ま じりだね

ま じりもの ま じりけ ま じりげ ま じりだね ま じりもの ま じりけ ま じりげ ま じりだね

ま じりもの

ま じりけ

目 を 漢 字

雑 物

雑物 雑毛 雑種

雑物 雑気 雑毛 雑種 雑物 雑気 雑毛 雑種

雑物

明解国語辞典 雑気

以上の ように ,「 ま じり…」 とい う場合の ,

り」の場合は ,「 交・雑」の順で併記 している

語釈 ・用例  (階 」 縫ヒ引 唇 票ゲ r)

種 ガ雑 ツテアルコ ト   ー「 ま じりだね ノ大 J 獣の、種種の さしげあるもの。

純粋の種にあ らぬ もの。種 のま じりて あ る こと。

雑物。 ま じりたるもの。 純粋な らぬ もの。渕 :

「 ま じりものな く、 きらきらしかめる中に」

ま じり入 った他のもの。

ま じりある他の毛。

異なる種の相雑 りてあること。

「―一 の大」。

ま じり入 りたる他のもの。

ま じりたる種種の毛。

①異なる種の雑 りてあるもの。

。あひの子。

のこ。「一―の大」。

ま じりて入 りたるもの。

ま じった気味。 ま じったや うす。

種種の毛 のま じること。…。

類の異 った種 の雑 ってゐること。…。

二種以上のものの交 ってゐる物。

雑 りたる気味。

さまざまの毛のま じること。…。

類の異なる種のま じりてあること。

のこ。ざっしゅ。

あ ひ

ま じりた るもの。…。源常夏「 ま じりものな く、 きらきらしかめる中に」

ま じってゐる 。こと (も の )。

「 ま じり」の部分には ,  単独の「 ま じ

『 辞苑』を含 めて ,い ずれ も「 雑」をあ

﹁ 漢 字 仮 名 交 じ り 文 ﹂ ¨ ﹁漢 字 仮 名 混 じ り 文 ﹂

/ 侮 極

物 毛 種 雑 雑   雑

19

(5)

てている。語釈では「 まじる Jと い う語を ,仮 名書きにするか ,  漢字で書 く場合は . やは り「雑 Jを 用いているのが大部分であるが ,『 辞苑』では ,「 まじりけ」 ,「 ま

じりげ Jの 語釈では仮名書きとし ,「 まじりだね」の場合は「雑」 を用い ,「 まじり もの」の場合は「交 Jを 用 いている。

上 を掲 げ てい るものが多 い。「混」 を掲 げている辞典は 2種 しか ない。

「 まぜ る」 は ,  これを参照項 目 (空 見出 し )と ,文 語形 の「 まず」を本項 目としてい るものが大部分であ る。『 和英語林集成』 ,『 俗語辞海』 ,『 日用 語大辞典』は ,そ の性格か らして ,文 語形を掲 げず ,  口語形「 まぜ る」だけで あ る。そ こで ,  この 3種 の辞典 では ,「 まぜ る」 の項 に よることとし ,他 は ,

「 まず」 の項 につ いてみ る こととした。

掲 げ てあ る漢 字 には ,や は り「 交 。雑・錯 。混」 の 4種 が あるが ,「 交」 と

「 雑 Jと を掲 げてい るものが多い。

「 ま じる 。まず」 の項 に「 錯 」 を併せ掲げてい る辞典 は 4種 あ るけれ ども ,

「 まぜ る」 の項 に掲 げ てい る ものは 1種 もない。 また ,掲 げ る順位 は ,い ずれ の辞典 で も最下位である。 さらに ,語 釈 には 「 錯」は用 い られ ていない。

この よ うな ところか ら想像す る と,「 錯」を「 ま じる 。まぜ る (ま ず )」 として 用 い る ことは ,辞 典 ではなお存 していたけれ ども ,実 際 に用 い られ ることは ,

日常一般 にはほ とん どなか った のではないか と思われ る。

「 まぜ 書 き」 は ,11種 とも見出 し語 として採録 されていないけれ ども ,「 仮 名 ま じり (文 )」 は , 9種 の辞典に採録 されている。そ うして , 9種 ともそろっ て ,「 ま じり」 には 「 交」を用 いてい る。 なお ,こ の項 の語釈 では ,ほ とん どの

辞典 で ,「 漢字 と仮名 とを まぜ て 。・・ 」 とい うよ うな言い回 しを用いて記述 してい るが ,  この部分 の用語 。用字は ,次 の とお りである。

交 へ て 。た …… 4    混 じて…… 2 交ぜ て・………… 2    混 ぜ て…… 1

「 混」 を用 いてい るのは ,『 日本大辞書』であ り ,「 仮名交 り」 の語釈 とし て「 仮名 卜漢字 卜混 ゼテ記 シタ文章。」 としてあ る。

戦 後 ,昭 和21年 に「 当用漢字表」 が内閣告示を もって制定 された。 この表 に

は ,「 交・ 混・ 雑 。錯」 (戦前 の辞典 で ,「 ま じる 。まぜ る (ま ず )」 の漢字表

(6)

記 に用 い られ ていた四つ の漢字。 )と も掲 げ られ ていた。

'

当用漢字表は ,  日常一般 に使用す る漢字 の範 囲を示 した もので ,単 に1850字

の漢字を部首順に並べた表 である。各漢字 の使 い方 (音訓)に ついては何 も触れ てお らず ,「 使用上 の注意事項」に おいて ,代 名詞・ 副 詞・ 接続詞・ 感動詞・

助動詞・ 助詞 ,外 国 の地名 。人名 ,外 来語 ,1動 植 物 の名称 ,  あて字 を「 (な る べ く)か な書 きにす る。」 としているものであ る。

やがて ,昭 和23年 に ,内 閣告示「 当用漢字音訓表」が制定 された。

(注 )こ の当用漢字音訓表は ,後 に昭和 48年 ,新 たに同名の「当用漢字音訓表」

の制定と同時に廃止された。なお ,昭 和 48年 の音訓表も ,昭 和 56年 ,常 用漢 字表 (内 閣告示 )に 吸収され ,廃 止された。

昭和23年 の「 当用漢字音訓表」では,「交」に対 して「 ま じる」 を訓を,「 混」

に対 して 「 まぜ る」の訓 を掲 げてあ ったが ,そ の「 〔使用上 の注意事項〕」 に ,

「 自動詞に も他動 詞 に も使 われ るものにつ いては、 おおむね そ の一方 の形 のみ を掲げてあるが、両様 に使 って さしつか えない。」とあ る ことに よって,「 交」 ・

「混」ともに「 ま じる」 とも「 まぜ る」 とも使 え るわ けであ る。

しか し ,「 雑 」には ,「 ザ ツ・ ゾウ」 の音 だけ ,「 錯」 には「 サ ク」 の音 だ けが掲げてあ り ,共 に「 ま じる」,「 まぜ る」 の訓は掲 げてなか った。

したが って ,昭 和23年 の音訓表に従 うか ぎ り ,「 ま じる 。まぜ る」 の漢字書 きでは ,「 雑」 。「錯」は使 えな くな ったわ けであ る。

「 当用漢字表」 。「 当用漢字音フ I表 」 のほか ,「 当用漢字字体妻」 (昭 不Π24 年 ,内 閣告示 ),及 ,「 現代か なづか い」 を含 む国語 の書 き表 し方 の諸基準 は ,昭 和27年 ごろ以降発行の国語辞典 に影響 を及ぼ し ,多 くの辞典 では ,  これ らの情報 を示す よ うにな っていった。

キ 1:「 当用漢字字体表」は ,常 用漢字表に吸収 され ,昭 和 56年 に廃止。

■ 2:「 現代かなづかい」は ,昭 和 61年 ,内 閣告示「現代仮名遣い」の制定 と同 時に廃止。

この よ うな事情が ,国 語辞典 の「 ま じる 。まぜ る」 の漢字表記 に どの よ うな 変 化を もた らしたか をみ るために ,昭 和27年 か ら ,昭 和47年 の前半 までに ,新

たに発行 ,又 ,改 版 された 国語辞典 13種 について ,第 1表 と同 じ語 の表記 に

﹁ 漢 字 仮 名 交 じ り 文 ︲ ﹁ 漢 字 仮 名 混 じ り 文 ﹂

(7)

﹃ ≪ 継 鵬 皿 階 案

﹄ 和 綱 ヾ 騒 N 業 ﹁ く

\ \ \ \ \ \ \ \ \ 洵 伽

御 黙

薫 . 黒

刹 嘔 ︶ 弼

悠 ・ 暉

悠 ・ 暉

暉 ・ 悠

暉 ・ 黒

暉 ・ 悠

黙 ・ 颯

ヽ ン

・   一 マ 鴻 和 鰤 御 部 貰 ぢ つ い 椰 ヾ 事 椰 当

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Ю ︒ 埒 V ハ u

︵ 製 ハ 眼 F せ ヽ

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■ ヽ ︶

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V ハ K 掏 N り や V ハ 憔 押 N Q ヤ ぜ ・ V

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≪ 壮

.︶

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Ⅸ 押 N 製 ν 民 殉 N

゛ 埒 ツ ド ハ 誦 和 椰 い 椰 馴 暴 Q R 卜 せ

﹀ ぃ 姜 ツ 莉 細

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︵ N

﹁ ヾ 挙

﹂ 壼 ぃ 士 湘 壼 ・ Q O 埒 N N 凝

﹁ い つ 弼 ヾ 墨

・ 姜 桑

︶ ^ 椰 Q い ﹁ つ 椰 終 く

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﹁ く 彎

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﹁ い つ 椰 姜 く

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゛ 受 N

﹁ メ ー

¨ ゛ Ю ︒ 卜 瞥 椰

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≪ 継 饉 ぶ 梗 Q や

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︵  

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■ ︒ K 押 N く 受 V b 蝶 V O N S 民 廷 ヽ

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︶ 誉 セ 築 岳 Q N Ю 埒

︶ 羅 撫 太 R

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= 巡 Q

= H 堰 R 卿 越

︵  

¨ H 郷

枢 N 墨 s ︵

︵ つ

︶ 侶 N 墨 侶 N 墨

\ メ ー 枢 ^ N 墨

\ メ ー

> い ^ 暉

・ 悠

︵掃

︶ ・ 響 邸

・ 秦 く バ s ︶

︵ つ

︶ 黙 蝋 嘘 一

い つ 弼 N 墨 ・ 轟 く

メ ー > 心 り 侶 響 挙 メ ー ^ ︵ つ 弼 N 導

・ 濠

・ 黙 隷

・ 暉

・ 黙 黒

・ 悠 濠

・ 暉 暉

・ 黒

・ 枢

Φ .斜

.∞い     ︵騒

= 銀

︶ は 壮 К ︐

¨寧 Y ぶ¨  

      ≪ 泄 ■ 朧 皿 ﹂ Ю︻. 一

.Hめ           凛 維 朧 皿 畦

¨ぐ ¨ 革¨  

      く 滝 朧 皿 撻 尽

﹇ .め .卜 ヽ             建   性 一 ヽ よ 報      凛 壮 鵬 回 職 唇 薬

∞ 嘔 一 お ︺   ︵騒 黙 紀 端 ド 朧 皿 脚 o ∞

. o . ヾ 龍 驚 甲 輛

融 紳 靡 輌

〇︻ .゛  ∞∞          凛 漱 朧 皿 蝶 い ︒∞ .8 ︵堅 維 洒 ︶ ま 縫 朧 回 蒙

¨ず シ 高¨   

  べ 織権 回割 卸=

.∞

∞  .∞

        髯 性 騒 K 黙

︐ い い

∞ .∞

︵緊 維 わ

︶ い   .゛

卜 ヽ        家 壮 鵬 皿 駐 罫

︵ ﹀ 榊 絆 測 黒 匈 嘔 ︶ 弼

︵ 薫 Y 悠

・ 暉

︵ 黒 Y 悠

︵ 黒 Y 暉

・ 黒

︵ 準 Y 暉

・ 悠

︵ 薫 Y 黙

・ 颯

︵ 螺 Y 弼

・ 暉

・ 侶 燕

・ 枢

・ 暉 黒

・ 黙

・ 濠

・ 黙 黒

・ 黙

・ 暉

\ 薫

・ 悠

︵ 薫 Y 暉

・ 侶

︵ 最 Y 黙

・ 暉

︵ 薫 Y 黙

・ 暉

︵ 黒 Y 黙

・ 暉

\ 椰

  N   総

︵ ﹀ 細 ´ 鋤 濠 ・ 暉 ︶枢

︵ 最 Y 暉

・ 枢

︵意 ︶ ・ ︵域 ︶ ・ 枢 ・ 暉

暉 ・ μ

︵ 薫 Y 侶

・ 暉

︵ 最 Y 暉

・ 燎

︵ 濠 Y μ

・ 暉

翠 ︵

(8)

当ててある漢字が どの よ うになってい るか を ,ま とめた ものを第 2表 と して前 ペ ージに掲げ る。ただ し ,戦 後 の辞典 では ,大 筋 と しては ,文 語形 を参照項 目 (空 見 出 し )と ,  日語形を本項 目としてお り ,  また ,  可ヽ 型辞典では ,  文 語 形を立項 していない辞典 もあるので ,「 まぜ る」の文語形「 まず」は省略 した。

第 2表 において ,  一― ―― (点 線 )よ り上 の 8種 の辞典 には ,当 用漢字表外 の漢 字 ,及 び ,当 用漢字音訓表外の音訓である ことを ,何 らか の印を付けて示 して あ り ,点 線 よ り下 の 5種 の辞典では ,  これ らの ことを示 していない。表 の まと め方は ,第 1表 と同 じである。

この期 の辞典 では ,表 外音訓の印を付 けてあ る辞典 ,付 けてない辞典を通 じ て ,「 ま じり 。ま じる 。まぜ る Jと もに ,表 外訓 の 「 雑 」を第 1順 位 とす る もの は 1種 も見当た らな くなる。 また表外訓 の 「 錯」を揚 げ る辞典 は 2種 にな り ,そ

tも ,「 ま じる」 の項 だけに とどまってい る。

以上 の ことは ,  この期 に発行 されたすべ ての国語辞典 に当た ってみた結果 で はないが ,傾 向 と しては ,戦 前 と異 な ってい る とみ て も誤 りはないであろ う。

次に ,『 新選 国語辞典』において ,「 か なま じり」 に対 して,【 か な交(混 )じ り】[仮 名(字 )交 (混 )り 】 としてい る。「 ( )」 印は ,同 辞典 の「 記号一覧表」

に よれ ば ,「 同 じ意 味の別字 (書 きか え )」 とい うことであ る。なお ,「 」 印 は ,「 当用漢 字にあるが音訓表にない よみかた」 とい うことであ り ,本 稿 でい う表外訓 であることを示す ものであ る。「 か な ま じり」 の場合 に ,「 混」 を 当 てることは ,戦 前の辞典にもな く ,  この期 の辞典で も ,併 記の形で この辞典だ けである。なお ,こ の辞典でも ,次 の 改 版で あ る「新版」 (昭 和 57.1.20)で は ,【 かな (仮 名 )交 (じ )り 】 とし ,さ ら に ,そ の「 第六版」昭和 62.3.20)で は ,【 仮名交 (じ )り 】としてある。

この期でも ,「 漢字仮名まじり文」を立項 している辞典は見当た らない。 ま た ,「 まぜ書 き」は戦前の辞典では 1種 もなか ったが ,こ の期には , 1種 だけ であるが立項 してお り ,「 交ぜ書 き」 としているのは注 目すべ きことである。

昭和 47年 6月 28日 に開かれた第 80回 国語審議会総会で ,「 当用漢字改定音訓 表 Jを 審議 した際 ,参 考資料 として配布 された <「 異字同訓」の漢字の用法 >と いうものがある。 これは ,「 同音で意味の近い語が ,漢 字で書かれる場合 ,そ

﹁ 漢 字 仮 名 交 じ り 文

﹁ ¨ 漢 字 仮 名 混 じ り 文

(9)

和 榊 御 部 \ れ 抑 つ 黙 和 細 知 黙

\ 枷 捌

﹁ 黙

\ れ 榊 印 暉

・ れ 榊

﹁ 黙

\ 莉 榊 御 黙 枷 鰤 御 暉

︵メ ︶ い つ 悩 ヾ 事 ︵= 部 ︶ \

■ 部

> メ

︵ つ 黙 N 墨 メ ー 絲 郷

> s つ 黙 ヾ 挙

・ 姜 く

︱ ぃ   ︱       一 X い つ 黙

= 邸 s ぃ づ 枢 墨 N

︵ ︵ つ ︶黙 N 挙 メ

︵ つ 黙 響 墨 伸 郷

絲郷 > いつ 黙螺 駅

︵ ︵っ

︶弼 響 邸

︵ s X

︶ つ 黙 響 騒

´ 彗 印 ヽ ヽ 導 0 * ヽ く り 椰

︵ ︒ ﹀ 榊 ´ N 難 ・ 唱 ︶弼

︵ 最 Y 暉

・ 侶 姜

§ 夢 騰 中

︵ 濠 Y 侶

・ 暉 最 ︵ Y 暉 黒 ・ 黙

⑤ 暉 ぃ O 黙

・ 暉 黒 ︵ Y 寧 侶 ・

︵ 黒 Y 暉

● 黙 ^

● 暉

・ 黙 濠 ︵ Y 暉

・ 黙

︵ 黒 Y 尽 暉 ・

´ 普 卸 泰 ヽ 彗 0 率

︶ O D 椰

︵ ︒

﹀ 抑

´ N 裁

・雪

︶ 侶 暉

^都

● 暉

^2 案 姜 く ぜ 掃 瑯

> 黙

︵ 黒 Y 弼

・ 暉 濠 ︵ Y 暉

・ 黙 2

■ 姜 く せ 絲 部

> 黙 ⑤ ヽ暉 O 暉

・ 黙

︵ 黒 Y 囃

・ 黙

︵ 域 Y 暉

● 黙 ^

● 暉

・ 燎

︵ 濠 Y 暉

・ 黙

︵無 ︶ ・ ︵濠 ︶ ・ 燎 ・ 暉

︵ 智 卸

゛ N 邸 困 s

い つ

欄 \

・ 暉

︵ 濠 Y 黙

・ 暉

︵ 域 Y 軍

・ 枢

︵熱 Y 駆

・ 黙

﹀ 鰤 せ I W 墨

︵ 翠 Y 侶

・ 暉 回 駅 せ に ポ     N   ≪   織

8 . H ︻ . H     漱 経 胞 酬 ン

英 罫

︶ 調 怪 革 汁  

≪ 性 K 寵 K 直

oH.料 .めΦ     ≪ 細 壮鵬 曜朧

∞ . めΦ .           薫 織 K H . 0 さ .

︵ 堅 目 総

︶髯 織 薬

・ o T ヽ ス

墨 黎 卜 ↑

︶ ま 織 寵 皿 脚 O H

. ∞

゛ . Φ  

≪ 性 寵 回 薬 駐 尽

R . 料 . 0          采 

︱︱︱ュ 謬 訓珊

¨¨  

︵経 謙︶ く 蝋柵 錮

∞.〇 ︻.︻Φ   ︵ 縦 網揚 瑯 階 燕

︻ .

︐ 6 0 家 泄 駐 尽 肥 皿 に 麻

︻ .

︻● 8 晨 晋 嵐 縫 鵬 回 翼 熙 選

Ю ︒ 埒 ︶ つ E N 猟 憫 線

・ 欄 H 総 営 ^ E Q ョ Q や

¨ N 卜 ︒ K 掏 測 同 で 3

︶ ハ 暉

︶ D 測 D

≡ 颯 ミ 薫 ヽ ●

¨ H

24

(10)

の慣用上 の使い分けの大体 を ,用 例 で示 した もので あ」 って ,そ のなか の「 ま ざる 。ま じる 。まぜ る」 の項 に ,

交 ざる・ 交 じる 。交ぜ る一―麻 が交 ざってい る。漢字仮名交 じり文。

混 ざる 。混 じる 。混ぜ る一一 酒 に水が混 ざる。西洋 人 の血 が混 じる。異物 が混 じる。雑音が混 じる。セ メン トに砂 を混ぜ る。絵 の具 を混ぜ る。

とある。

この資料は ,当 日の国語審議会総会の審議・議決を経た ものではないが ,公

表 され ,以 来社会の各方面で利用されている。

この資料が発表 されてか らあとの ,各 種国語辞典で ,  どのようになっている かをみた ものが第 3表 (前 ページ )で ある。第 3表 は ,前 記の資料が公表 された あとの発行にかか る辞典 ,す なわち ,昭 和 47年 後半以降 ,今 日に至 るまでの辞 典が対象 となるわけであるが ,そ の数が多数にのぼるので ,昭 和 60年 代以降に 発行された ものの中か ら 12種 を選んだ。表 のまとめ方は ,第 1表 。第 2表 と基 本的には同 じである。

第 3表 を見て気付 くことは ,「 まじり」を立項 している辞典が比較的少ない ことである。 しか し ,  これは ,こ こで採 り上げた辞典には小型辞典が比較的多 い ことに よるのか もしれない。

この期以前の辞典では ,第 1表 。第 2表 によっても明らかな ように ,「 ま じ る」 。「 まぜ る」のそれぞれの項について ,用 いるべ き漢字を複数併記 してあ るものがほとんどであ り ,掲 げた用例中の該当部分は「一―」な どで示 してあ るために ,実 際に書 くときに ,  どれを書けば よいのか ,  どれで もよいのかが分 か らなか った。 ところで ,こ の期になると ,12種 中 3種 の辞典が ,「 交 じる」・

「混 じる」 ,「 交ぜ る」。 「混ぜる」 とを ,そ れぞれ別項 目として立項 し ,別 1

種は ,同 一見出 しのもとに ,「 交」 と「混」によって 2義 に分け ,ま じり方の違 いについて ,精 粗はさまざまであるが説明を し ,用 例を掲げている。また ,別

項 目としていない辞典においても ,ま じり方の違いについて触れていることは 注 目すべ きことである。

ことに ,『 旺文社国語辞典』では ,別 項 目とし ,そ れぞれについて ,ま じり

﹁ 漢 字 仮 名 交 じ り 文 ﹂ ¨

﹁漢

字 仮 名 混 じ り 文 ﹂

(11)

方を説明 し ,用 例を掲げた うえ ,い わゆる囲み記事を設けて ,両 者の使い分け について ,用 例を添えて詳 しく解説 している。

このほか ,「 交 じる」 。「交ぜ る」の項における用例に「漢字にかなが〜。」

「漢字にかなを〜。」を掲げているものが少なか らずあることも注 目すべ きこと であろ う。

次に ,「 (漢 字 )仮 名ま じり (文 )」 の項においても ,  これ までには見当た らな か った「かん じかなまじりぶん」を見出し語 として立項 している辞典が 2種 るほか ,「 仮名 ま じり」 。「 仮名 まじり文」の用例 として「漢字〜 (文 )」 を掲 げているものが 3種 ある。

「 まぜ書 き」は ,対 象 とした辞典の半数が立項 している。 うち , 1種 は「混 ぜ書 き」 とし ,他 1種 は「交ぜ書き 。混ぜ書き」を併記 している。

ここでい う「交ぜ書き」は ,国 語施策の実施以後は ,漢 字 2字 以上で書き表 す熟語に使 う漢字の うちに ,当 用漢字表 (現 在は ,常 用漢字表 )に 掲げてない 漢字・音訓を含んでいる場合に ,そ の漢字にあたる部分を仮名で書 く書き表 し 方を指す。た とえば ,「 円すい (円 錐 )・ 覚せい剤 (覚 醒剤 )。 か く乱 (攪 乱 )。 し 烈 (熾 烈 )。 はえ縄 (延 縄 )」 などのような書き表 し方をい う。このような交ぜ書

:

きは ,  日常 しば しば新聞紙上などで 目にする。

「 まぜ書 き」には ,他 に「 1枚 の紙に ,い ろいろな書体や色で文字を書 くこ と。」 (『 三省堂現代国語辞典』による。 )と い う意味があるが ,こ の場合 も「交 ぜ書 き」で よいのではなかろ うか。 「 まぜ書き」を採録 している 6種 の辞典のう ち , 2種 が 2義 を揚げ , 4種 は 1義 である。

このように して ,次 第に「 交 じる 。交ぜる」と ,「 混 じる 。混ぜ る」は,そ の 意味に よって使い分け られ るようになってきたが ,や は り ,常 に的確に使い分

けることは必ず しも容易ではない ようである。

例えば ,第 3表 で対象 とした辞典の うちのある辞典では ,用 例の一つに「 米 に麦を交ぜ る。」とあ り ,別 の辞典では同じく ,用 例の一つに「米のなかに麦が 混 じっている。」と掲げてある。

以上 ,第 1表 か ら第 3表 までを概観 して言えるとことは ,次 の 3点 である。

(1)く 「 異字同訓」の漢字の用法 >が 公表 されたあと ,国 語辞典でも「交」

(12)

と「混」 とのま じり方 の違いを語釈・ 用例 に採 り入れ るよ うにな った。

なお ,関 連 して言 えば ,『 新 聞用語集』 (日 本新 聞協会 )で も ,そ の昭 和35年版 では ,

まじる (雑 る )→ □ 交 じる ,混 じる

とだけ掲げてあったものが『新聞用語集別冊   送 りがなのつけ方 /異 字

同訂 1の 使 い分け   〔 用例集〕』 (昭 和 48.6.10)の 「 異字 同訓用例」 では

,

まざる 。ま じる 。まぜ る

=交 〔とけ合わ ない ま じり方〕漢 字仮名交 じり文、古豪 に若手 が交 じって、   冗談 を交 えて、   自髪交 じり、   ひ ざを交 えて語 る、人交ぜせずに、交ぜ織 り、綿 に麻 が交 ざる

=混 〔とけ合 うまざ り方〕絵 の具 を混ぜ る、酒 に水が混 ざる、

雑音が混 ざる、セ メン トを砂 に混ぜ る、煮物 をか き混ぜ る、自 人 の血 が混 じる、混 ざ り物、見分けがつかぬほ ど混 ざ り合 う とい うよ うに ,多 くの具体例を挙げて説 明 してある。 なお ,

l174J和

56.9.25発 行 の『新聞用語集』 で も ,  これ とほぼ 同 じ内容であ る。

『 言葉 のハ ン ドブ ック』 (共 同通信社 ,平 成 1.3.23発 行 )で ,意 味 を も う少 し詳 しく述べ ,い くつか の例を掲 げてあ る。

報道関係 の用字用語集の類で ,最 も多 くの例を挙げてあるものは ,『 記 事 スタイル ブ ック』 (全 面改訂版 ,平 成 1.9.15,時 事通信社発 行 )で ,  こ の本では ,「 まざる 。ま じえる 。ま じわ る 。ま じる 。まぜ る」 の見出 しの もとに ,

=(雑 )→ 交 <ま ざった個 々の ものが判 別で きる場合、   とけ合わ ない ま じり方、入 り組む、つ き合 う >

とし ,25の 例を掲 げ ,

=(雑 )→ 混 <ま ざった 個 々の ものが 判 別で きない場合、 とけ合 うま じり方、それぞれ別 の ものが まざって一つにな る >

とし ,18の 例 を掲げてあ る。

(2)「 仮名 ま じり」 とい う語は ,明 治時代か ら辞典 に見出 し語 として採録 さ れ てお り ,わ ずか の例外を除いて ,す べ て「交 (じ )(り )」 である。す なわ

﹁ 漢 字 仮 名 交 じ り 文 ﹂ ¨ ﹁漢 字 仮 名 混 じ り 文 ﹂

(13)

ち ,第 1表 か ら第 3表 までに対象 として採 り上げた 36種 の辞典のうち , 1 種だけが併記の形で「混」を掲げているだけである。

(3)「 まぜ書 き」 とい う語は ,戦 前か ら一般に使われていたか どうか分か ら ないが ,当 用漢字表の実施後 ,間 もな く ,主 として報道関係者の間で盛ん に使われるようにな り ,一 般に及んだようである。 しか し ,辞 典に採録 さ れ るようになるまでにはある程度の年月を要 した ようである。

◎   (漢 字 )仮 名 ま じり (文 )」 とい う語の書き表 し方

ここで <「 (漢 字 )仮 名 ま じり (文 )」 とい う語の書 き表 し方 >と い うのは ,  こ の語の「 まじり」の部分を漢字で書 く場合 ,「 交」を用いるか 「 混」を用いるか と い うことである。 このほかに ,「 仮名」を「 かな」 と仮名書 きにすることも , 一般にはかな り行われているが ,  このことは問題 としない。

これ までの考察に よって ,「 仮名まじり」 とい う語が ,既 に明治 24年 発行の

『言海 (第 四冊 )』 にも採録 してあ り ,そ の漢字表記は ,「 仮名交」 としてある こと ,そ れ以降の各種国語辞典でも ,ほ とんどのものが ,  この語を採録 してお り ,そ の漢字による表記を「仮名交 (じ )(り )」 としているとい う事実から言え 々 ゴ ,「 (漢 字 )仮 名 ま じり (文 )Jは ,「 (漢 字 )仮 名混 じり (文 )」 ではな く ,「 (漢 字 )仮 名交 じり (文 )」 (た だ し ,送 り仮名は ,現 行の内閣告示「送 り仮名の付け 方」の通則 6の 本則を適用 した書 き表 し方 )が ,伝 統にかなっている適切な書 き表 し方であると言 って差 し支えない と思われる。 しか しなが ら ,今 日でも ,

まだ ,か な り「 (漢 字 )仮 名混 (じ )り (文 )」 とい う書 き表 し方が 目につ く。

そ こで ,  このことに関 して ,な お種々の実例を探 してみることに した。以下 に引用す る実例は ,「 (漢 字 )仮 名 ま じり (文 )」 とい う語に限るわけではな く ,

これに関連す る言い回しを含めるものとする。引用に際してはいずれも漢字・

仮名の字体は現行通用のものを用いた。⑪ までの原文はすべて縦組みである。

なお ,下 線は引用者が施 した ものである。

①   楷書 卜片仮名ノ交 りⅢ タル文 フ習ハシム・・ o(下 等小学   第四級 ,「 小学教 則」 明治5年 9月 )

②   行草平仮名交 リノ文 ヲ習ハシム (下 等小学   第三級,「 小学教則」 明治 5年 9

月 )

(14)

③   字形 フ小 ニシテ行草平仮名交 リノ文・・・ (上 等小学 第八級 ,「 小学教則」

明治5年 9月 )

④   楷書片仮名交 リノ文又ハ行草仮名ノ文 (上 等小学   第六級 ,「 小学教則」 明

治 5年 9月 )

⑤   尋常小学科二於テハ仮名ノ単語短句簡易ナル漢字交 リノ短句・・・

(′ lヽ

学校 ノ学科及其程度   第十条   読書 ,「 文部省令第八号 1  明治 19年 5月 25日 )

⑥   作文藷諸 裁ハ尺憤中   二層   真片 仮 名 交 り文 フ作 ラ シム (明 治二十三年海軍兵 学校機関生徒志願 者心得   第十七条   学科 ノ試験左 ノ如 シの一部 ,  海軍省告示第二十 八 号   明治 23年 11月 17日 )

⑦   尋常小学校 二於 テハ近易適切ナル事物 二就 キ平易 二談 話 シ・・・ 次 二仮名 ノ短文及近易ナル漢字交 リノ短文 ヲ授 ケ・ ・・ 読書 ハ仮 名文及近易ナル漢字 夜 り文 フ授 ケ・ ・ 。 (小 学校・教則大綱   第二条 ,文 部省令第十一号   明治 24年 117日 )

③   作文   叙、記、論、説 (漢 字交 り文 )(明 治二十五年陸竿各兵科現役士官候補 生志願者学科試験格例 ,陸 軍省告示第十号   明治 24年 10月 24日 )

①   学術試験科ロハ左ノ如シ /一 望楼長 /読 書   漢字交 り文 (望 楼長望楼手任

用試験規則   第五条 ,海 軍省令第二号   明治 28年 8月 24日 )

注 :以 上①〜③は ,い ずれ も原書房発行の 『 翠高法令全書』 (覆 刻 )に よる。

⑩   さて、国語を書 き表わす場合、 どのことばは漢字で書き表わ し、 どのこと ばはかなで記すか とい うことが一語一語について決 っていると、たいへん便 利なようであるが、現在のごとく、 漢字 とかなを交ぜて使 っている限 りでは、

。・ 。

(『

'国 語の新しい書き方』 ,26ペ ージ ,昭 和 22.5.20,学 徒援護会発行

)、

C  しか し、カナモジカイは、 目的はカナモジですが、その道す じとしては、

五百字制限漢字を とって、かたかな漢字交 り文を も採用 しています。

(『

新しい 文書の手びき』 ,29ペ ージ ,昭 和 22.8.15,時 事通信社発行。 )

⑫ 我が国では ,漢 字 と仮名 とを交えて文章を書 くのが明治時代以来一般的に なっている。 この漢字仮名交 じり文では ,  ・・ 。 (国 語審議会答申「当用漢字 改定音訓表」の「前文」 ,昭 和 47.6.2の

C3  我が国で一般に行われている漢字仮名交 じり文において ,

﹁ 漢 字 仮 名 交 じ り 文 ﹂ ¨ ﹁漢 字 仮 名 混 じ り 文 ﹂

(国 語審

(15)

議会答申「改定送 り仮名の付け方」の「前文」 ,昭 和 47.6.2の

この「 当用漢字改定音訓表」 と「 改定送 り仮名の付 け方」を審議 。議決 し , 答 申 した ときの国語審議会総会に参考資料 として配布 された <F異 字同訓」の漢 字 の用法 >に ,前 述 の よ うに「漢字仮名交 じり文」 とあるところか らみて ,こ

こで もその よ うにな ってい る ことは ,当 然 の ことであ る。 ところが ,そ の後 ,

国語審議会は ,  ど うい うわ けか「 ま じり」 と仮名書 きにす るようになった。

⑭   古来 ,我 が国では ,漢 字 と仮名とをまじえて書 く文章 ,す なわち漢字仮名 まじり文が行われてきた。 (国 語審議会審議結果報告「新漢字表試案 Jの 「前文」 ,

昭和52.1.21)

⑮   言 うまで もな く ,我 が国の表記法 として広 く行われている漢字仮名 ま じり 文 は ,  ・・ 。 (国 語審議会報告「常用漢字表案 (中 間答申

)」

,の 「 前文 」 ,昭 和 54.

3.3の

⑩   同上 。 (国 語審議会答申「常用漢字表」の「前文」 ,昭 和56.3.2D なお ,  これ に関連 して ,

⑫   今後のご審議にあた りましては ,当 然のことながら国語の表記は ,漢 字か なまじり文によることを前提 とし ,  ・・ 。 (昭 和 41.6.13に 開かれた第 58回 国語 審議会総会の席上で述べた文部大臣のあいさつか ら ,『 国語審議会報告書 8』 ,昭 和 44.3.29,大 蔵省印刷局発行による。 )

で も仮 名書 きで あ る。 なお ,  この 当時 は「 仮 名」とい う語 は,「 か な Jと 仮 名書 き をす ることになっていた。

「 混」を用いた例 としては ,各 社か ら発売されているワー ドプロセッサーのカ タログを挙げることがで きる。その数は多 く ,中 には仮名書 きのものあるが ,

漢字書 きの場合は ,ほ とんど例外な く 「混」である。そのい くつかの例を次に掲 げてお く。 〔 「61‑5」 などとあるのは,カ タログに記載のカタログ作成年月 (昭 和 61

5月 )を 示す。〕

⑬   ・・・ ポンと 1回 押すだけでまとめて漢字かな混 り文に変換。船襲〕

⑩   カ タ カナ・ 漢 字・ か な混 じ り文 も一気 に変換 で きます 。 L」 彎 1〕

④   変換キー不用で最大 200字 まで順次 ,か な漢字混じり文に変換します。

'結

21

30

(16)

②   変換キーで ,丸 ごと漢字カナ混じり文に変わります。艦為〕

②   カタカナ混 じり語などを追加した約 10万 語辞書を内蔵。降農仁 4〕

④   たとえばカタカナ混 じりの連文節も一括して変換できるカタカナ辞書。

降晨仁 7〕

なお ,実 際 に ワー ドプ ロセ ッサーで「 か ん じかな ま じりぶん」 と入力 して , 変換 キーを押す と , 1回 日の変換では ,  機種 に よってい ろい ろで あ るが ,「 感

じか Jだ けで ,あ との部分は変換 しない もの ,「 感 じ仮名交 じり分 Jと な る も の ,「 感 じか生尻文」 とな る ものな どが あ る。

このほか ,「 混」 を用 いた ものを ,  ここ十数年間 に発行 された多数 のいわ ゆ る日本語関係の単行本 ,雑 誌等 に数多 く見か け るが ,引 用 は省略す る。

﹁ 漢 字 仮 名 交 じ り 文 ﹂ ¨ ﹁漢 字 仮 名 混 じ り 文 ﹂

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