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石垣要吾 : シクラメンの世代促進による育種年限の短縮に関する研究第 1 報採種直後播種による世代促進技術の確立 2 15 条件下で発芽率を調査した 1-3) 浸漬処理時間が発芽率に及ぼす影響採種直後種子 前年採種種子をジベレリン 5 1ppm 溶液に 時間の 4 水準の浸漬処理

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Academic year: 2021

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シク ラメンの 世代促進 による育 種年限の 短縮に関 する研究

第1報

採種直後 播種によ る世代促 進技術の 確立

石 垣 要吾

Establishment of cultivation technique with rapid generation advancement of Cyclamen persicum by sowing seeds right after picking seeds.

Yougo Ishigaki

Summary

To shorten of the breeding period with rapid generation advancement of Cyclamen persicum,we tried the establishment of the method of cultivation by sowing seeds right after picking seeds. The breaking of dormancy of seeds required right after picking seeds in order to realize this cultivation method proved to be feasible through the soaking treatment in gibberellin liquid 50ppm. In addition,the cultivation cycle for seeding after picking seeds is formulated through clarify ing t he relat ion bet ween sowing , flowerin g and mat urit y. A s a result, it is t houg ht feasible that a period required for four generations significantly reduced from current eight years to five years and three months.

Cyclamen,shortening of the breeding period,sowing seeds right after picking seeds

Key Words: シク ラ メン 、 育 種年 限 短縮 、 採 種直 後 播種 キ ー ワー ド : 緒 言 標 高 が 高 く 、 夏 期 冷 涼 な 中 山 間 地 域 が 多 い 岐 阜 県 の 花 き 生 産 に お い て 、 シ ク ラ メ ン は 重 要 な 品 目 と な っ て い る 。 ま た 、 恵 那 地 域 は シ ク ラ メ ン の 営 利 栽 培 発 祥 の 地 で 、 そ の 歴 史 は 古 く 、 現 在 も 種 苗 生 産 で は 全 国 第 一 位 と な っ て い る 。 し か し 、 近 年 の 鉢 花 単 価 の 低 迷 に よ り シ ク ラ メ ン 単 価 も 低 下 傾 向 に あ り 、 ま た 、 多 く の 花 き 品 目 の 登 場 に よ り シ ク ラ メ ン の 鉢 花 生 産 に 占 め る 割 合 が 相 対 的 に 低 下 し て き て い る 。 ま た 、 品 種 間 の 単 価 の 格 差 が 拡 大 し て き て お り 、 従 来 品 種 の 栽 培 で は 経 営 の 悪 化 を 招 く 可 能 性 が あ る 。 そ の た め 、 従 来 に は な い 花 色 、 花 型 等 の 形 質 を 持 つ 新 品 種 の 育 成 が 望 ま れ て お り 、 全 国 の 育 種 家 か ら 多 く の 新 品 種 が 作 出 さ れ て い る 。 一 方 、 シ ク ラ メ ン は 、 播 種 し て か ら 開 花 ま で に 1年 、 結 実 か ら 採 種 ま で に 半 年 を 要 し 、 さ ら に そ の 半 年 後 に 播 種 す る た め 、 1 世 代 を 完 了 す る た め の 1 作 型 に 2 年 間 を 要 す る 。 こ の た め 、 交 配 後 、 形 質 固 定 を 完 了 さ せ る た め に 、 最 低 で も 5 世 代 以 上 必 要 で あ る と 考 え る と 、 1 品 種 を 育 成 す る た め に 1 0 年 以 上 の 期 間 を 要 す る 。 そ の た め 、 育 種 期 間 を 短 縮 す る こ と を 目 的 に 、 1 作 型 の 期 間 を 短 縮 す る こ と を 考 え た 。 前 述 の よ う に 1 世 代 に 2 年 間 を 要 し て い る 現 状 の 作 型 で は 、 5∼ 6月 に 採 種 し た 後 、 播 種 時 期 の 11 月 ま で の 約 半 年 間 の 保 存 期 間 が あ る 。 こ れ は 、 シ ク ラ メ ン の 出 荷 期 間 が 11、 12月 の 冬 期 間 の た め 、 播 種 時 期 が 限 定 さ れ る た め で あ る 。 そ こ で 、 採 種 後 、 す ぐ に 播 種 す れ ば 、 約 半 年 間 の 期 間 を 短 縮 で き る こ と に な り 、 1 世 代 1.5年 に す る こ と が で き る と 考 え ら れ る 。 し か し 、 シ ク ラ メ ン 種 子 は 、 休 眠 期 間 が あ る と 言 わ れ て お り ( 勝 木 ら 1968 )、 す ぐ に 播 種 す るa ) こ と が で き な い 。 そ こ で 、 シ ク ラ メ ン 種 子 の 休 眠 打 破 技 術 を 開 発 し 、 採 種 直 後 に 播 種 す る 新 し い 栽 培 方 法 の 組 み 立 て を 行 っ た の で 報 告 す る 。 材 料 及 び 方 法 試 験 1 シ ク ラ メ ン 種 子 の 休 眠 打 破 方 法 の 検 討 1 ー 1 ) ジ ベ レ リ ン 処 理 濃 度 が 発 芽 率 に 及 ぼ す 影 響 平 成 16年 4月 に 採 種 し た 種 子 ( 以 後 採 種 直 後 種 子 ) を ジ ベ レ リ ン 10、 50、 100ppm溶 液 に 20粒 づ つ 24時 間 浸 漬 処 理 後 、 同 年 5月 11日 に 6cmシ ャ ー レ に 播 種 し 、 20℃ 条 件 下 で 発 芽 率 を 調 査 し た 。 品 種 は 一 般 的 に 栽 培 さ れ て い る F 種 の 「 キ ュ ー ピ ッ ド 」1 を 用 い た 。 比 較 対 照 と し て 、 平 成 15年 に 採 種 し た 種 子 ( 以 後 前 年 採 種 種 子 ) を 播 種 し た 。 1 − 2 ) 温 度 が 発 芽 率 に 及 ぼ す 影 響 採 種 直 後 種 子 、 前 年 採 種 種 子 を ジ ベ レ リ ン 50pp m溶 液 に 24時 間 浸 漬 処 理 後 、 6 月 21日 に 播 種 し 、

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20℃ 、 15℃ 条 件 下 で 発 芽 率 を 調 査 し た 。 1 − 3 ) 浸 漬 処 理 時 間 が 発 芽 率 に 及 ぼ す 影 響 採 種 直 後 種 子 、 前 年 採 種 種 子 を ジ ベ レ リ ン 50、 100ppm溶 液 に 2、 6、 12、 24時 間 の 4水 準 の 浸 漬 処 理 時 間 を 組 み 合 わ せ た 8区 で 処 理 を 行 い 、 6月 21日 に 播 種 し 、 20℃ 条 件 下 で 発 芽 率 を 調 査 し た 。 試 験 2 早 期 播 種 に よ る 世 代 促 進 効 果 の 検 討 当 支 所 交 配 「 ム ー ン ル ー ジ ュ × パ ピ ヨ ン 」 の 黄 花 系 統 を 平 成 15年 の 4月 か ら 、 一 ヶ 月 毎 に 播 種 し 、 表 1の よ う な 耕 種 概 要 で 栽 培 を 行 い 、 生 育 ・ 開 花 状 況 を 調 査 し た 。 表 1 試 験区 の 播 種日 、 2.5号 ポッ ト 上げ 日 、 4号 最終 鉢 上 げ日 播 種 2.5号 ポ ット 上 げ 4号 最終 鉢 上 げ 平成 15年4月 22日 平成 15年 6月 20日 平 成15年 10月23日 5月 26日 7月 28日 12月 8日 6月 27日 9月 19日 12月20日 7 月 29日 10月 14日 平 成16年 2月 5日 8月 31日 11月 21日 5月26日 9月 30日 12月 25日 5月26日 10月 31日 平成 16年 1月 28日 5月26日 11月 17日 3月 26日 6月15日 12月 24日 4月 8日 7月13日 平 成 16年 1月 23日 4月 27日 9月13日 2月 28日 5月 18日 9月13日 結 果 試 験 1 シ ク ラ メ ン 種 子 の 休 眠 打 破 方 法 の 検 討 1 ー 1 ) ジ ベ レ リ ン 処 理 濃 度 が 発 芽 率 に 及 ぼ す 影 響 前 年 採 種 種 子 と 採 種 直 後 種 子 の 発 芽 率 の 推 移 を 比 較 し た 結 果 、 前 年 採 種 種 子 は 、 播 種 15日 後 頃 か ら 発 芽 が 始 ま り 、 28日 後 に は 発 芽 率 80%と ほ ぼ 発 芽 が 完 了 し た の に 対 し 、 採 種 直 後 種 子 は 30%前 後 で あ っ た 。 一 方 、 播 種 48日 後 に は 採 種 直 後 種 子 で も 80%の 発 芽 率 と な っ た 。 こ れ ら の こ と か ら 、 採 種 直 後 の 種 子 は 休 眠 状 態 に あ り 、 発 芽 率 が 低 い が 、 全 く 発 芽 し な い わ け で は な く 、 発 芽 揃 い が 悪 い 状 態 に な る こ と が 明 ら か と な っ た ( 図 1) 。 次 に 、 ジ ベ レ リ ン 50、 100ppm処 理 で は 、 28日 後 に 80%以 上 の 発 芽 率 と な り 、 前 年 採 種 種 子 と 同 等 以 上 の 発 芽 率 、 発 芽 揃 い と な っ た 。 10ppm処 理 で も 35日 後 に は 70%以 上 の 発 芽 率 と な り 、 無 処 理 よ り も 発 芽 揃 い が 早 か っ た ( 図 2) 。 図 1採 種 直 後 種 子 と 前 年 採 種 種 子 の 発 芽 率 の 比 較 図 2 ジ ベ レ リ ン 処 理 濃 度 と 発 芽 率 の 推 移 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 11日 15日 19日 28日 35日 48日 採種直後種子 前年採種種子 発 芽 率 ( % ) 播種後経過日数 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 11日 15日 19日 28日 35日 48日 10ppm 50ppm 100ppm 無処理 前年採種種子 発 芽 率 ︵ % ︶ 播種後経過日数

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1 − 2 ) 温 度 が 発 芽 率 に 及 ぼ す 影 響 15℃ で も 採 種 直 後 種 子 、 前 年 採 種 種 子 と も に ジ ベ レ リ ン 処 理 に よ る 発 芽 促 進 効 果 は み ら れ た が 、 前 年 採 種 種 子 で は 15℃ よ り 20℃ で 発 芽 率 が 高 か っ た の に 対 し ( 図 3) 、 採 種 直 後 種 子 で は 15℃ で 発 芽 率 が 高 く な っ た ( 図 4) 。 図 3 前 年 採 種 種 子 の 温 度 と 発 芽 率 図 4 採 種 直 後 種 子 の 温 度 と 発 芽 率 1 − 3 ) 浸 漬 処 理 時 間 が 発 芽 率 に 及 ぼ す 影 響 ジ ベ レ リ ン 50ppm処 理 で は 、 ど の 浸 漬 処 理 時 間 も 無 処 理 よ り 発 芽 始 め が 早 く 、 発 芽 率 も 高 く な っ た が 、 浸 漬 処 理 時 間 が 短 い ほ ど そ の 効 果 が 高 か っ た ( 図 5) 。 100ppm処 理 で は 、 24時 間 処 理 を 除 く ど の 処 理 時 間 で も 同 様 な 効 果 が み ら れ た ( 図 6) 。 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 14日 21日 25日 32日 39日 15℃-50ppm 15℃-無処理 20℃-50ppm 20℃-無処理 発 芽 率 ︵ % ︶ 播種後経過日数

0

10

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30

40

50

60

70

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14日

21日

25日

32日

39日

15℃-50ppm 15℃-無処理 20℃-50ppm 20℃-無処理 発 芽 率 ︵ % ︶ 播種後経過日数 図 5 ジ ベ レ リ ン 50ppm溶 液 で の 浸 漬 時 間 と 発 芽 率 図 6 ジ ベ レ リ ン 100ppm溶 液 で の 浸 漬 時 間 と 発 芽 率 以 上 の 結 果 か ら 、 世 代 促 進 の た め に 障 壁 と な る 採 種 直 後 種 子 の 休 眠 打 破 は 、 ジ ベ レ リ ン 処 理 ( 処 理 濃 度 5 0p p m 、 浸 漬 処 理 時 間 2時 間 、 発 芽 温 度 15 ℃ ) に よ り 解 決 で き る こ と が 明 ら か と な っ た 。 試 験 2 早 期 播 種 に よ る 世 代 促 進 効 果 の 検 討 4月 か ら 播 種 し た 結 果 、 播 種 か ら ポ ッ ト 上 げ ま で の 期 間 は 、 4月 播 種 で 最 も 短 く 、 そ の 後 、 徐 々 に 長 く な る 傾 向 で 、 発 芽 後 の 環 境 が 冬 の 低 温 期 に な る 11 月 播 種 で 129日 と 最 も 長 く な っ た 。 逆 に ポ ッ ト 上 げ か ら 最 終 鉢 上 げ ま で の 期 間 は 、 育 苗 期 間 が 春 期 に な る 11月 播 種 で 最 も 短 く 、 夏 期 高 温 期 と な る 4月 播 種 で 長 く な っ た 。 開 花 ま で の 日 数 は 、 ど の 播 種 時 期 で も 360日 前 後 で あ っ た が 、 4月 播 種 で は 294日 と 二 ヶ 月 以 上 短 く な っ た 。 一 方 、 6、 7、 8月 の 夏 期 に 播 種 す る 栽 培 で は 、 380日 以 上 と 長 く な っ た ( 図 7) 。 播 種 後 の 葉 数 の 推 移 を 比 較 す る と 、 開 花 ま で の 日 数 が 短 い 4月 、 9月 、 10月 播 種 で 初 期 生 育 が 早 く 、 葉 数 の 増 加 が 早 か っ た 。 ま た 、 4月 播 種 で は 、 葉 数 20枚 程 で 開 花 し た た め 、 開 花 ま で の 日 数 が 最 も 短 く な っ た ( 図 8) 。 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 14日 21日 25日 32日 39日 2時間 6時間 12時間 24時間 無処理 発 芽 率 ( % ) 播種後経過日数 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 14日 21日 25日 32日 39日 2時間 6時間 12時間 24時間 無処理 発 芽 率 ( % ) 播種後経過日数

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開 花 時 が 夏 期 高 温 期 と な る 6∼ 8月 開 花 で は 、 種 子 が 採 種 で き る ま で の 成 熟 日 数 は 50日 前 後 と 短 く 、 9月 下 旬 以 降 の 開 花 で は 120日 以 上 と 長 く な っ た 。 ま た 、 2、 3月 開 花 で も 60日 程 度 と 短 く な っ た ( 図 9) 。 成 熟 日 数 が 60日 以 内 と 短 い 場 合 に は 、 1莢 の 種 子 数 は 60粒 以 下 と 少 な か っ た 。 逆 に 、 成 熟 日 数 が 150日 以 上 と 長 く な る と 、 100粒 以 上 と な る 莢 が 得 ら れ た 。 そ の 一 方 で 、 成 熟 日 数 が 150日 以 上 で も 50粒 以 下 の 莢 も あ り 、 種 子 数 は 成 熟 日 数 と 同 様 に 花 質 の 影 響 も 強 く 受 け る と 考 え ら れ た ( 図 10) 。 以 上 の 結 果 か ら 、 播 種 時 期 と 開 花 期 、 種 子 の 成 熟 期 の 関 係 が 明 ら か と な っ た 。 こ れ ら の 結 果 を 基 に 、 4月 に 採 種 し た 種 子 を す ぐ に 播 種 す る 作 型 を 図 11の よ う に 組 み 立 て る こ と が で き た 。 こ れ に よ り 、 従 来 、 4世 代 を 経 過 さ せ る に は 8年 を 要 し て い た も の を 6年 以 内 に 短 縮 す る こ と が 可 能 で あ る と 考 え ら れ た 。 図 8 播 種 時 期 と 葉 数 の 推 移

0

5

10

15

20

25

30

3

5

7

9

11

13

15

17

4月播種 5月播種 6月播種 7月播種 8月は種 9月は種 10月播種 葉 数 ︵ 枚 ︶ 播種後経過期間(ヶ月) 図 7 播 種時 期 と 開花 ま での 日 数 図 9 開 花日 と 成 熟日 数 の関 係

59

63

84

7 7

82

85

85

12 9

10 5

94

79

125

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186

152

118

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118

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158

207

222

112

112

142

173

170

124

155

0

100

200

300

400

4 月 播 種 5 月 播 種 6 月 播 種 7 月 播 種 8 月 播 種 9 月 播 種 1 0 月 播 種 1 1 月 播 種 1 2 月 播 種 1 月 播 種 2 月 播 種 播 種 ∼ ポッ ト上 げ ポット上 げ ∼ 鉢 上 げ 鉢 上 げ ∼ 開 花 開 花 ま で の 日 数 2 9 4 日 3 7 1 日 3 8 3 日 3 4 5 日 3 4 9 日 3 8 0 日 4 1 3 日 3 8 3 日 3 5 4 日 3 5 2 日 3 5 7 日 播 種 後 経 過 日 数 (日 ) 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 1 / 8 1 / 2 2 2 / 5 2 / 1 9 3 / 4 3 / 1 8 4 / 1 4 / 1 5 4 / 2 9 5 / 1 3 5 / 2 7 6 / 1 0 6 / 2 4 7 / 8 7 / 2 2 8 / 5 8 / 1 9 9 / 2 9 / 1 6 9 / 3 0 1 0 / 1 4 1 0 / 2 8 1 1 / 1 1 1 1 / 2 5 1 2 / 9 成 熟 日 数 ︵ 日 ︶ 開 花 日

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図 10 成 熟 日 数と 1莢 採 種種 子 数 の関 係 図 11 採 種 直 後播 種 作型 モ デ ル 0 20 40 60 80 100 120 140 0 50 100 150 200 (粒) 種 子 数 ︵ 粒 / 莢 ︶ 成熟日数(日)

1 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

採 種 ・ 播 種

開 花 ①

採 種

2

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

採 種 播 種

一 次 選 抜

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

開 花 ②

採 種 播 種

二 次 選 抜

4

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

開 花 ③

5 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

採 種 ・ 播 種

( 播 種 )

最 終 選 抜

6

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

開 花 ④

採 種

( 開 花 ④ )

適 応 性 調 査

交 配

採 種

4∼ 6 月 に 採 種 考 察 わ が 国 に お け る シ ク ラ メ ン 育 種 は 、 個 人 生 産 者 に よ る 民 間 育 種 主 導 で 行 わ れ て き た た め 、 シ ク ラ メ ン 育 種 法 に 関 す る 研 究 は 、 あ ま り 進 ん で い な い 。 筆 者 は 、 育 種 年 限 短 縮 を 目 的 と し て 、 播 種 時 期 を 見 直 す こ と に よ り 1世 代 サ イ ク ル を 短 縮 す る 試 験 を 行 っ て き た 。 今 回 の 試 験 で は 、 現 状 、 1世 代 に 2年 を 要 す る シ ク ラ メ ン 栽 培 に お い て 、 1世 代 の 期 間 短 縮 に よ る 育 種 期 間 の 短 縮 を 試 み た 。 現 状 の 作 型 で は 、 採 種 し て か ら 次 の 世 代 の 播 種 を 行 う ま で に 約 半 年 間 の 期 間 が あ る 。 こ れ は 、 冬 出 荷 を 前 提 と し た 最 も 効 率 が 良 い 時 期 が 11月 で あ る た め に 生 じ る 期 間 で あ る 。 従 っ て 、 出 荷 前 提 で は な く 、 採 種 の み を 目 的 と し た 場 合 、 採 種 し て す ぐ に 播 種 す る こ と で 、 半 年 間 の 期 間 短 縮 が 可 能 と な る 。 そ こ で 、 採 種 し た 種 子 を す ぐ に 播 種 す る 栽 培 法 を 想 定 し 、 技 術 の 組 立 て を 行 っ た 。 こ の 栽 培 を 成 立 さ せ る た め に は 、 採 種 し た ば か り の 休 眠 状 態 に あ る 種 子 の 発 芽 促 進 法 を 開 発 す る こ と が 不 可 欠 で あ る 。 今 回 の 試 験 を 行 う ま で に 、 筆 者 は 、 種 子 に 対 す る 低 温 ・ 高 温 処 理 を 行 っ た が 、 発 芽 促 進 効 果 は み ら れ ず 、 む し ろ 発 芽 を 阻 害 し た 。 今 回 の 試 験 結 果 か ら 、 休 眠 打 破 に は ジ ベ レ リ ン 処 理 が 最 も 効 果 が 高 い こ と を 明 ら か に し た 。 ジ ベ レ リ ン は 、 多 く の 植 物 に 対 し て 、 休 眠 打 破 効 果 が あ る こ と が 知 ら れ て お り 、 シ ク ラ メ ン 種 子 に 対 し て も 発 芽 促 進 効 果 が あ る こ と が 認 め ら れ て い る ( ト 部 1967、 勝 木 ら 1968b )) 。 一 方 、 ジ ベ レ リ ン の 浸 漬 処 理 は 、 種 子 の 腐 敗 を 増 加 さ せ る こ と も 報 告 さ れ て い る ( 箱 崎 1975) 。 今 回 の 試 験 結 果

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か ら 、 休 眠 状 態 に あ る 種 子 に 対 し て も 、 高 い 発 芽 促 進 効 果 が 得 ら れ る 一 方 で 、 高 濃 度 処 理 で 浸 漬 処 理 時 間 が 長 い と 、 腐 敗 す る 種 子 が 発 生 し 、 最 終 的 な 発 芽 率 が 低 く な る 傾 向 に あ っ た 。 そ こ で 、 浸 漬 処 理 時 間 を 検 討 し た と こ ろ 、 今 回 行 っ た 処 理 で 最 も 短 い 2時 間 で 十 分 な 効 果 が 得 ら れ て お り 、 24時 間 処 理 で は む し ろ 最 終 的 な 発 芽 率 が 低 下 し て い る こ と か ら 、 腐 敗 を 防 ぐ た め に は 浸 漬 処 理 は 短 い ほ う が 良 い と 考 え ら れ た 。 ち な み に 、 本 実 験 以 外 の 試 験 で 、 休 眠 が 打 破 さ れ た 通 常 種 子 に 対 す る 試 験 で は 、 5分 間 の 浸 漬 処 理 で 十 分 な 効 果 が 得 ら れ て い る こ と か ら 、 ジ ベ レ リ ン 溶 液 が 種 子 表 面 に 十 分 付 着 す れ ば 効 果 が 得 ら れ る と 考 え ら れ る 。 次 に 、 採 種 直 後 の 種 子 を 播 種 し た 場 合 、 通 常 作 型 と は 異 な る 開 花 ・ 結 実 時 期 と な る こ と が 問 題 と な る 。 そ れ を 確 認 す る た め に 、 各 月 に 播 種 し 、 開 花 ・ 結 実 時 期 を み る 実 験 結 果 か ら 、 4月 に 播 種 す る と 、 開 花 ま で の 期 間 が 最 も 短 く 、 結 実 ま で の 期 間 も 短 い た め 播 種 ∼ 採 種 ま で 1.1 ヶ 年 程 度 と 最 も 短 く な る こ と が 分 っ た 。 次 い で 、 9月 、 10月 播 種 で 短 く な っ た 。 こ の こ と は 、 発 芽 後 の 初 期 生 育 期 間 が 、 春 及 び 秋 期 で シ ク ラ メ ン の 生 育 に 適 温 と な る た め で あ る と 考 え ら れ 、 逆 に 、 発 芽 後 の 環 境 が 夏 期 の 高 温 期 及 び 冬 期 の 低 温 期 に な る 播 種 時 期 で は 、 開 花 ま で の 期 間 が 長 く な っ た 。 こ の こ と か ら 、 初 期 生 育 を ど れ だ け 促 進 さ せ る か が 、 1世 代 の 期 間 を 短 縮 す る た め に は 重 要 で あ る と 考 え ら れ た 。 今 回 得 ら れ た 結 果 か ら 、 播 種 時 期 と 採 種 時 期 を 組 み 合 わ せ 、 最 初 の 採 種 を 4∼ 5月 に 行 う と 仮 定 す る と 、 4世 代 を 経 過 す る の に 最 短 で 5 年 と 3ヶ 月 と な り 、 通 常 作 型 の 8年 間 に 対 し て 大 幅 に 短 縮 が 可 能 と な る 。 一 方 、 こ の 採 種 直 後 に 播 種 す る 栽 培 を 実 践 す る こ と は 、 従 来 の 作 型 と は 異 な る 生 育 時 期 と な る た め 、 幾 つ か の 問 題 も 生 じ て く る 。 最 も 大 き な 問 題 は 、 選 抜 2世 代 目 に 夏 期 高 温 期 の 開 花 期 と な る こ と で 、 高 温 期 で の 開 花 は 、 採 種 ま で の 成 熟 日 数 は 短 く な る も の の 、 1鞘 種 子 数 が 少 な く 、 結 実 率 も 極 め て 低 い た め 、 採 種 効 率 が 低 く な る こ と で あ る 。 一 方 、 播 種 か ら 開 花 、 採 種 ま で の 期 間 が 最 も 短 く 、 開 花 期 も 冬 ∼ 春 期 に な る 4月 播 種 を 基 本 に 、 1世 代 1年 の 栽 培 法 を 開 発 す れ ば 、 こ れ ら の 問 題 は 解 決 さ れ る 。 従 っ て 、 4月 播 種 に お い て 、 初 期 生 育 を さ ら に 促 進 す る 方 法 を 確 立 で き れ ば 、 1世 代 1年 栽 培 も 可 能 と な る た め 、 今 後 検 討 す る 余 地 が あ る と 考 え ら れ る 。 摘 要 シ ク ラ メ ン の 世 代 促 進 に よ る 育 種 年 限 を 短 縮 す る た め 、 採 種 直 後 に 播 種 す る 栽 培 法 に つ い て 検 討 し た 。 本 栽 培 法 を 成 立 さ せ る た め に 必 要 と な る 採 種 直 後 種 子 の 休 眠 打 破 は 、 ジ ベ レ リ ン 50ppm溶 液 で の 浸 漬 処 理 で 可 能 で あ る こ と を 明 ら か に し た 。 ま た 、 播 種 時 期 、 開 花 ・ 結 実 時 期 の 関 係 を 明 ら か に し 、 採 種 直 後 に 播 種 す る 栽 培 サ イ ク ル を 組 み 立 て た 。 そ の 結 果 、 4世 代 を 経 過 さ せ る た め に 必 要 な 期 間 を 、 現 状 の 8年 間 か ら 5年 と 3ヶ 月 に 大 幅 に 短 縮 で き る と 考 え ら れ た 。 引 用 文 献 箱 崎 美 義 . 1975. シ ク ラ メ ン の 種 子 発 芽 に 関 す る 研 究 ( 第 2報 ) .明 治 大 学 農 学 部 研 究 報 告 . 第 34号 .55-64 勝 木 健 蔵 ・ 岡 崎 幸 吉 . 1968 . シ ク ラ メ ン の 休 眠a ) 打 破 ( 第 1報 ) .農 業 及 び 園 芸 第 43巻 第 5号 . 865-866 勝 木 健 蔵 ・ 岡 崎 幸 吉 . 1968b ). シ ク ラ メ ン の 休 眠 打 破 ( 第 2報 ) .農 業 及 び 園 芸 第 43巻 第 6号 . 1007-1008 ト 部 昇 治 ・ 藤 村 勇 夫 .1967.シ ク ラ メ ン の 発 芽 に 対 す る ジ ベ レ リ ン の 利 用 に 関 す る 研 究 . 奈 良 県 農 業 試 験 場 研 究 報 告 .第 1号 .58-62

図 10 成 熟 日 数と 1莢 採 種種 子 数 の関 係 図 11 採 種 直 後播 種 作型 モ デ ル020406080100120140050100 150 200(粒)種子数︵粒/莢︶成熟日数(日)年月月月月 月 月 月 月 月 月 月 月1456789101112123採 種 ・ 播 種開 花 ①F1採 種2年4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月採 種 播 種F2一 次 選 抜3年4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月開 花 ②採 種 播 種F3二 次 選 抜

参照

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