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移動式作業床(モフスエ法)による 短期工法

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Academic year: 2021

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西松建設技報VOし.21   抄録  

ニットおよび作業床の3つの部分で『モブス』を構成す  

る.サドル部分には4つり240mm)の車輪が設けられ   ており,この事輪のうち左右2つに駆動部(0.75kW=1   馬力 毎分6.Om)が設けられている.架台ユニットは,  

作業床が昇降しない固定式と作業床を昇降させる油圧リ  

フタ一式,大型作業床を昇降させるポストワイヤー巻き   上げ式の3タイプがある.これらには動力源として,発電   機が搭載されており,その容量は固定式で10kVA,油圧  

リフタ一式で30kVA,ポストワイヤー巻き上げ式で50kVA  

である.  

移動式作業床(モフスエ法)による   短期工法  

児玉 広史*  

Hiroshi Kodama 

清田 正利*  

MasatoshiKiyota  

4.モフスの選定  

鉄骨工事から仕上げ工事までの作業に適した機能,形  

状および用途を検討し,8タイプ計24台のモフスを用い   た.   

外壁断熱パネル取り付け用モブス(図−1)は†パネ   ルの搬入車両から直接荷受けできるホイストクレーン設   備を備える資材のストックスペースと件業床として使用   する油圧リブターを組み合わせたものである.  

1.はじめに  

当工事は,山形県寒河江市中央工業団地内の一画に計   画された大規模な樹脂容器製造工場の新築工事で,非常   に厳しい工期と豪雪地械における冬期間工事であった.  

在来工法では膨大な仮設資材,労働者数および時間が必   要となり,工期を遵守することが困難であることが予測  

された.このため,工期短縮を最優先に,安全・コスト  

面も考慮し,建物の特性を認識した上で,移動式作業床  

(モフス工法)による短期工法を採用した.  

2.エ事概要   

工事名:(仮称)中国パール販売(株)寒河江工場新   築工事  

発注者:中国パール販売株式会社  

設計者:有限会社ライトスタッフ建築設計事務所   工  期:平成8年11月1日〜平成9年7月15日   建物規模:敷地面積 136,991m2  

建築面積  50,022m2  

延べ床面積 66,676m2   構 造:S追及びRC造  

2階建て  

用 途:工場・倉庫及び事務所  

写真−1モフス工法工事状況  

3.モフス工法の概要  

モフス工法とは,レール上をユニット材で組み上げら   れた作業台が,移動・昇降して各種作業を行う工法で,  

在来工法に必要な足場組み上げは,全く必要としない.  

基本的に,走行用レールとしてH鋼(300×300×10×  

15)を2本並列に並べ,その上にサドルユニット,架台ユ  

*東北(支)寒河江建築(出)  

135   

(2)

西松建設技報∨OL.21  

倉庫棟内部吹き抜け部分に設置したポストワイヤー巻   き上げ式モフス(図一2)は,14.5mXlOmの広さの作  

業床をもち.最高18mまで上昇する.鉄骨建て方,屋根,  

塗装,内壁ALC版貼り,電気,設備配管などさまぎま   な工種で活用できた.   

当現場が初めての試みとなる屋根工事用モフス(図一   3)は,鉄骨の梁の上に幅2m全長90m(45mX2基)  

の車輪付架台を乗せ∴梁をレール代わりに移動するもの   である.作業床は.スライド式になっており,開口から,  

梁本締め・タイトフレーム溶接作業を行い,屋根折版成   型用モフス(図−4)と組み合わせて折版貫きにも使用  

した.  

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図−2 ポストワイヤー巻き上げ式モフス  

仕様用椅 梁木綿・タイトフレーム清掃・屋根折掘葺工事用  

5.モフス工法の効果  

当工場の施工に当たっては,①工期が短い,②高所作   業が多い,③仮設材と作業員が多くなる等の問題を抱え  

ており,この解決策として,モフス工法を採用した.モ   フス工法と在来工法の工程を比較したところ,モブス工  

法を採用することで2.5ヶ月もの工期を短縮可能なことが  

分かった(義一1).また,安定した作業床で適切な姿勢  

での施工が行えるため,安全管理,品質管理上有利とな   り,仮設資材の軽減,施工効率の向上および現場管理の   省力化が可能なため,原価管理上も有利な工法である.  

さらに,仮設物が少なく,作業スペースが限定されるた   め,整理整頓が容易であり,現場をきれいに保つことが   できる.  

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図−3  屋根工事用モフス  

6.おわりに  

当工事にモフス工法を採用することを,懸念する声も   聞かれたが.支店および現場が一体となり,検討を重ね   た結果,同工法を採用することができた.これにより,品   質・工程・原価・安全の全てにおいて,優れた成果を得   ることができた.今後,工場のみでなく,倉庫や体育館   という大空間を有する建物,特に,鉄骨造の建築物の施   工では,移動式作業床(モフス)を用いることで,危険   を伴う高所作業の安全性および施工効率の向上が可能と   なるものと確信している.また,VE提案においても,当   工法が増えていくものと確信している.   

最後に,モフス工法計画に当たり多大の協力を頂いた  

(株)こあに深く感謝申し上げます.   

図−4 屋根折版成型用モブス  

表−1モブス工法と在来工法の工期の比較表  

136  

参照

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