1 11
1...序文.序文序文序文
既往の報告より、バッチ実験から包括固定化し た放線菌は高濃度排水に対し安定した処理能 力が確認されている。しかし、本菌は悪喰菌で あり低濃度排水処理には不向きである。しかし、
十分な馴致を行うことで菌体は低濃度でも順 応すると考えられる。
本研究では、高濃度から低濃度排水までの一 貫した処理のシステム化の確立を目的とし、高・
中・低濃度に馴致した包括担体を用い、連続処 理運転時における処理効果の検討を行うもの である。
2 22
2...実験概要.実験概要実験概要実験概要 1)1)1)
1)使用菌体及使用菌体及使用菌体及び使用菌体及びび菌体条件び菌体条件菌体条件菌体条件
菌体には至適環境があり、馴致濃度により 異なる活性化の範囲を有する。本研究では
1500ppm 以上の排水を高濃度排水と定義す
る。このため、放線菌を高・中・低濃度に十 分馴致し用いた。なお、実験は一貫した処理 システム化の確立を目的としているため、三段階 処理方法とした。また、各Stepの包括菌体条 件を図-1に示す。なお、以降Step1・2・3と 示す。
2) 2)2)
2) 実験装置実験装置実験装置及実験装置及及び及びびび分析方法分析方法分析方法分析方法
実験装置の概略を図-2に示す。原水濃度を
2000ppm、各送液ポンプ流量を 1200ml/day、
滞留時間は各Stepとも10時間である。なお、
処理温度を30℃とした。
処理効果の検討は処理水の TOC 値・COD 値・pH・濁度・SS の分析により行なった。
なお、TOC値は処理時に生成される副産物の 影響により、COD値に比し、多少高い値を示 す。
3 3 3
3...実験結果及.実験結果及実験結果及び実験結果及びび検討び検討検討検討
図-3、に TOC・COD・pH の連続処理結 果を示す。結果から、各濃度に馴致した菌体 を用い段階的処理により、高濃度から低濃度 排水まで一貫した処理効果が確認された。結 果を詳細に検討すると、約100 時間後までに TOC・COD値共に若干の上昇が見られた。こ の原因は、処理環境がバッチ式から連続運転へ 転換したことで処理流量の増加に伴う菌体へ の負荷に起因するものと考えられる。しかし、
その後は緩慢な浄化能力を示し、270 時間以 降はTOC除去率86%、COD除去率95%と長 期的に安定した除去効果が得られた。これは
連続運転時 連続運転時 連続運転時
連続運転時における における における における高濃度排水処理 高濃度排水処理 高濃度排水処理 高濃度排水処理の の の の基礎実験 基礎実験 基礎実験 基礎実験
日大生産工(院)○飯沼 友章 日大生産工 関根 宏 日大生産工 大木 宜章 東海工業専門学校 玉沢 直久
Basic research on the high organic content waste treatment by continuous operation.
Tomoaki INUMA, Takaaki OHKI, Hiroshi SEKINE, Naohisa TAMASAWA 図
図 図
図----2222 実験装置概略図実験装置概略図実験装置概略図実験装置概略図
処理水 処理水 処理水 原水 処理水
原水 原水 原水
P Air
P P
P
ste p1 ste p1 ste p1
ste p1 step2step2step2step2 step3step3step3step3
図 図図
図----1111 各各各各StepStepStepStepのののの包括菌体条件包括菌体条件包括菌体条件包括菌体条件 菌体量(g) 形状(mm)担体量(ml) 馴致濃度(ppm)
Step1 10 10 500 2000
Step2 10 6~8 500 1000
Step3 5 10 250 500
個々に馴致した菌体が連続運転に適応したも のと言える。また、pHは先のTOC・COD値 の変動と一致しており、8.4~8.6 で安定した 処理能力が得られた。
図-4に、濁度・SSの連続処理結果を示す。
濁度は174 時間まで増加傾向を示したが、そ の後減少しほぼ一定値となった。本菌は処理 時に副産物としてタンパク質を生成することが 確認されている。連続処理ではこの副産物の 大部分が次のStepへ流出するが、一部は処理 水中へ溶解し白濁の原因となり、さらに一部 は菌体表面への付着が視的観察から確認され た。これによりSS値の変動を生じさせ、今後 の菌体活動を妨げる原因となる恐れがある。
従って、各槽内に滞留するSSの除去を計れ ば処理効果の向上が図れるといえる。
4.
4.4.
4.まとめまとめまとめまとめ
本研究で得られた所見を以下に示す。
(1) 各濃度に馴致した放線菌を用いることで 高濃度から低濃度排水まで一貫した連続 処理ができた。
(2) 長期的かつ安定した除去効果及び処理能 力が得られた。
(3) pHが8.5付近で安定した高い処理能力が 得られた。
今後、各槽内においてSS除去を行うことで さらに処理効率を増加できると考えられる。
また、処理水に物理的な作用を施し、溶解し た副産物の除去を図れば更なる処理効率の増 加が図れるといえる。
《参考文献》
1)「微生物固定化法による排水処理」,須藤隆
一,産業用水調査会,pp.203-204,(1988) 2)「廃水の生物処理」,高原義昌,地球社,pp2-4,
(1980) 0
500 1000 1500 2000
0 30 60 90 120 150 180 210 240 270 300 330 360 390 420 450 480 510 540 570 time(hours)
TOC・COD(ppm)
5 6 7 8 9
pH
COD TOC ph
図 図 図
図――――3333 TOCTOCTOCTOC・・・COD・CODCODCOD・・・・pHpHpHpHのののの連続処理結果連続処理結果連続処理結果 連続処理結果
0 10 20 30 40 50 60 70
0 20 54 102
150 198
246 294
342 390
438 486
534 582 time(hours)
濁度(ppm)
0 50 100 150 200 250 300 350
SS(ppm)
濁度 SS
図図図
図――――4444 濁度濁度濁度・濁度・・・SSSSSSSSのののの連続処理結果連続処理結果連続処理結果連続処理結果