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(1)

For the year ended April 30, 2010

C o r p o r a t e B o o k

2010

(2)

株主の皆様

販売先の皆様 仕入先の皆様

金融機関の皆様

消費者の皆様 地域社会の皆様

伊藤園のお客様

お 客 様 第 一 主 義

伊藤園は全てのお客様を大切にすることが経営の基本と考えています。

伊藤園の考えるお客様とは、消費者の皆様、株主の皆様、販売先の皆 様、仕入先の皆様、金融機関の皆様、そして地域社会の皆様です。こう した伊藤園と関わりを持たれる全ての方々を伊藤園ではお客様と位 置づけ、それぞれのお客様のご意見やご要望に真摯に向き合い、常に お客様の立場に立った対応を図ることが当社経営の根幹と考えてき ました。伊藤園は1966年の創業以来、自然の恵みを大切に、そのおい しさを「飲み物」という形で皆様にご提供してまいりました。世界初の

「缶入りウーロン茶」や「缶入り煎茶」 、緑茶飲料のペットボトル化など 常に飲料業界に先駆けた取り組みを続けてきました。こうした活動も 経営理念である「お客様第一主義」を徹底し続けた結果と捉えています。

これからもひたむきにお客様のことを考える「お客様第一主義」の精

神を堅守しつつ、新たな可能性の追求と挑戦を続けてまいります。

(3)

マネジメントメッセージ P 2

セグメント概況  P 6

マーケットデータ  P 1 6 伊藤園の取り組み  P 1 7 伊藤園グループ情報  P 3 6 連結財務ハイライト P 3 7 連結財務レビュー P 3 8 財務データ P 4 0

組織図 P 5 3

国内拠点一覧表 P 5 4 伊藤園の歩み P 5 6

株式情報 P 5 8

コーポレートデータ/役員 P 5 9

目 次

(4)

マネジメントメッセージ

(5)

■売上高 ■営業利益 ■ 1 株当たり当期純利益  

(普通株式)

※ 1  2006 年 3 月 1 日付けで株式分割(1:2)

を実施しております。

※ 2  2007 年 9 月 3 日を効力発生日として普通

(百万円)

(4 月期)

0 200,000

100,000 400,000

300,000

09

06 07 08 10

(百万円)

(4 月期)

0 12,000

6,000 24,000

18,000

09

06 07 08 10

(円)

(4 月期)

0 150

120

90

60

30

09 06

※1

07 08

※2

10

は じ め に

 当グループを取り巻くわが国の経済は、食料品や生活雑貨、衣料品など生活必需品に おける市場価格の低下が顕著となりました。飲料業界におきましても、不安定な気象状況 に加え、生活防衛意識の高まりから、個人消費は低迷を続けており、依然として回復の兆 しが見えにくく、非常に厳しい状況で推移いたしました。このような状況のなかで、当グルー プは「お客様第一主義」の経営理念に基づき、「今でもなお、お客様が何を不満に思って いらっしゃるか」を考え、ブランド力の強化、営業基盤の強化、経営基盤の強化、総コス トの削減、海外事業の拡大や収益の改善など、積極的な事業活動を行ってまいりました。

 今後も人々の生活に潤いと健康を届けるため、「自然」「健康」「安全」「良いデザイン」

「おいしい」の5つの製品開発理念のもと、積極的な製品開発と営業活動を行い、多様な 現場で接するあらゆるお客様とのコミュニケーションを通じ、日々進化してまいります。

業 績 に つ い て

 2009年度の飲料市場は、昨夏の天候不順、景気悪化を背景とした急激な消費の 冷え込みなども響き、総じて低調なまま推移いたしました。当グループの主力商品であ る緑茶飲料におきましては、1985年に世界初の緑茶飲料「缶入り煎茶」を発売し、

(6)

 株主の皆様への利益還元を経営上の最重要課題のひとつとして認識しており、利益配分 につきましては、安定的な利益配分を基本とし、継続的な配当を行ってまいります。

 配当金に関しましては、株主の皆様のご期待に応えるべく、普通株式における期末配当 金1株につき19円とし、中間配当金1株につき19円と合わせまして、1株あたり38円とさせ ていただきました。また優先株式におきましては、期末配当金1株につき24円とし、中間配 当金1株につき24円と合わせまして、1株あたり48円とさせていただきました。

 内部留保につきましては、企業価値を高めるための投資等に活用し、企業価値の増大、

すなわち株主の皆様の投資価値の増大に努め、将来の事業発展を通じて積極的に還元さ せていただく所存です。

利 益 配 分 の 方 針 に つ い て

1989年2月に現 在の「お〜いお茶 」にネーミングを変 更して丸20年という節目を迎 え、現在も堅調に推移しております。また、ITO  EN  (North  America)  INC. との共 同開発により、紅茶の新たなおいしさと香りをご提案した「TEAS TEA  NEW  YORK 

(ティーズティーニューヨーク)」や、タリーズコーヒージャパン(株)のタリーズ品質を受け継ぎ、 

原料から製法に至るまでこだわり抜いたボトル缶コーヒー「TULLYʼS COFFEE BARISTAʼS  CHOICE(タリーズコーヒー バリスタズ チョイス)」を発売するなど、グループ企業とのコ ラボレーション製品を積極的に投入し、順調に販売額を伸ばしました。

 この結果、2010年4月期の連結業績は、売上高3,329億84百万円(前期比1億37 百万円増)と増収になり、利益面におきましては、積極的な原価低減を推進し、販売関 連費用を効率的に投入するなど経営の効率化に努め、営業利益124億53百万円(前期比 17.3%増)、経常利益116億79百万円(前期比12.6%増)、当期純利益59億96百万円(前 期比25.8%増)と増益になりました。

(7)

 当グループの中長期経営計画については、「連結売上高5,000億円」、「ブランドの育成・

1,000万ケース超5ブランド」、「ROA10%」、「EPS 普通株式160円・優先株式175円」、「連 結配当性向40%」を目標に掲げ邁進してまいります。その施策といたしまして、「ブランドの 確立」、「営業基盤の強化」、「総コストの削減」、「海外事業の強化」、「環境保全・社会 貢献活動」を重点課題として取り組み、「お客様第一主義」の経営理念を徹底し、企業 価値を高め、一層の株主価値を向上させる経営に努めてまいります。

中 長 期 経 営 計 画

結 び に

 当グループは今後も「お客様第一主義」の経営理念に基づき、お客様をよく理解し、

深いつながりを持つことで、すべてのお客様からの声を経営に反映できる体制を築き上げて まいります。また健全な財務体質を維持し、自然で健康的な製品を提供し続けることにより、

継続的な価値創造を行ってまいります。皆様におかれましては、変わらぬご支援、ご指導 を賜りますようお願い申し上げます。

2010年7月27日

代表取締役会長 本庄 八郎 代表取締役社長 本庄 大介

(8)

セグメント概況

コーヒー飲 料

炭酸・機能性飲料・その他

中国茶飲 料

4.5 % 6.5 %

10.3 %

野菜 飲 料

10.4 %

茶 葉(リーフ)

9.2 %

日本茶飲 料

48.1 %

果実 飲 料

4.5 %

ミネラルウォーター

3.2 %

伊藤園は総合飲料メーカーとしてあらゆる種類の商品を幅広く皆様にご提供しております。

紅茶飲料

3.3 %

(9)

Tea Leaves

茶 葉 (リーフ)

ニューヨーク生まれのティーブ ランド「TEASʼ  TEA」は、ドリ ンクとリーフと合わせ、総合的 に展開しております。

One Point

28,680 29,079

29,497 30,251 2009

2008 2007 2006

30,541

2010

■売上高

(百万円)

■売上構成比

 日本のお茶の歴史は古く、今から約1,300年前、中国 より留学僧が持ち帰ったのが始まりとされています。その 後日本のお茶文化は形を変え、独自の歴史を築き、現 在では日常的な飲料のひとつとして、欠かすことのできな いものになりました。

 当社では原料茶の仕入れ、加工から包装、販売に至 るまで、一貫した生産・販売体制を築くとともに、創業 以来、徹底して安全性にこだわり、原料となる茶葉のト レーサビリティの確保から、製造工程での厳しい品質管 理、流通・販売過程での品質保持など、安全確保に努 めております。また、常に品質向上を追求し、茶葉の栽 培方法や製茶方法など独自の技術開発にも取り組み、

お客様のニーズに合った製品のご提案に努めております。

 少子高齢化や世帯人員の減少、簡便性志向を受けて、

使い勝手の良いミニパック商品や、急須でいれた本格的 なおいしさが手間をかけずに楽しめる高品質なティーバッ グ、インスタント製品の品揃えも強化しております。

 2010年4月期の茶葉(リーフ)部門の売上高は、前 期比1.0%増の305億41百万円でした。

9.2 %

(10)

日本茶飲 料

Japanese Tea

Beverages

 繊細な味わいを持つ緑茶は、品質の変化が激しく、

急須でいれた緑茶のおいしさを缶飲料として製品化する ことは不可能とされておりました。当社は飲料化への強 い意志のもと、長年、研究を積み重ね、1985年に世 界で初めて緑茶の缶飲料化に成功いたしました。また、

PET 緑茶飲料の製品化や、ホット用PET 緑茶飲料の開 発など、最先端の飲料製造技術と、スケールメリットを 活かした原料調達、原料の良さを引き出す原料加工技 術などを基盤とし、常に品質向上に取り組んでおります。

 香り立ちが良く、やさしい味わいの「ほうじ茶」「玄米 茶」 に加え、季節限定製品、LDL(悪玉)コレステロー ルを低下させる特定保健用食品「カテキン緑茶」など、

新しい味わいのご提案を通じて、緑茶飲料市場を牽引す るとともに、世界に向けて日本の伝統飲料である緑茶を 発信してまいります。

 2010年4月期の日本飲料部門の売上高は、前期比 2.1%減の1,601億69百万円でした。

原料・製法にこだわり改良を 施した、ほうじ茶・玄米茶が大 変好評です。新たな市場の創 造が期待できる製品として注 目されております。

One Point ■売上高

(百万円)

■売上構成比

2009 2008 2007 2006 2010

148,626 154,517

161,728 163,670

160,169

48.1 %

(11)

Chinese Tea

Beverages

中国茶飲 料

 1979年に中国土産畜産進出口総公司と日本で初めて となるウーロン茶の輸入代理店契約を結び、1981年に は世界初の缶入りウーロン茶飲料の製品化に成功いたし ました。

 この飲料は、当時の飲料市場には存在しなかった「無 糖」という新機軸を打ち立て、新しい価値を創造いたし ました。発売以来、長年にわたって幅広い層の方々にご 支持をいただき、日本にウーロン茶を定着させる大きな 役割を果たしました。また、中国でも希少価値が高く、

珍重される黄金桂や、健康への有用性の高い緑茶に天 然のジャスミンの花で香り付けをしたジャスミン茶なども いち早くご紹介しております。当社の「Natural ジャスミ ンティー」は、一段と香り高いジャスミンの花を原料とし、

苦味成分であるカフェイン量を従来製品より低減させる 技術により、これまで以上に華やかな香りとやさしい味わ いを実現しました。“リラックス” 要素が一層増し、老若 男女問わず癒しを求めるお客様にご好評をいただいてお ります。

 2010年4月期の中国茶飲料部門の売上高は、前期比 7.7%増の149億55百万円でした。

■売上高

(百万円)

■売上構成比

当社の中国産原料は、トレーサビ リティの確保はもちろん、独自の 厳しい品質管理体制の下、日本の 食品衛生法に適合した安心、安 全な原料のみを使用し、皆様にお 届けしております。

One Point

2009 2008 2007 2006 2010

12,578 13,083

13,898 13,889

14,955

4.5 %

(12)

野菜 飲 料

Vegetable

Beverages

g

 従来、トマトジュースや野菜ジュースは飲みにくく、全て のお客様に受け入れられるものではありませんでした。当社 は1992年に「おいしく」「飲みやすく」「手軽に栄養が摂れる」

をコンセプトに、にんじんベースで砂糖や食塩を使用せず 野菜本来の甘味を引き出し、果汁を加え飲みやすくした「充 実野菜」を発売いたしました。「充実野菜」は発売以来、

野菜不足を手軽に、かつおいしく補える飲料として、今ま で野菜ジュースを飲まれなかったお客様にもお飲みいただき、

現在では多くのお客様に認知されるブランドとなりました。

原料のにんじんは、β−カロテンが一般のにんじんの約1.5 倍含まれている当社専用のにんじん「朱衣」を使用しており、

野菜飲料に適した味わいを備えております。また、2004年 には厚生労働省で推奨する1日の野菜摂取量350g分を使 用した「1日分の野菜」を発売し、「充実野菜」とともに野 菜飲料のロングセラー製品となっています。

 昨今の食品の安全に関する意識の高まりから、当社は野 菜飲料製品のパッケージやホームページ上に原料の原産地 を明記し、お客様に安心してお飲みいただけるよう努めてお ります。

 2010年4月期の野菜飲料部門の売上高は、前期比2.3% 

減の346 億45 百万円でした。

■売上高

(百万円)

■売上構成比

一人暮らしや、食生活が不規 則になりがちな方に手軽に栄 養補給いただけるパーソナル サイズの紙容器製品を充実さ せております。

One Point

2009 2008 2007 2006 2010

37,984 42,676 39,344 35,467

34,645

10.4 %

(13)

Fruit

Beverages Fruit u t

果実 飲 料

 完熟フルーツのおいしさを楽しめる「ビタミンフルーツ」

は、2006年に発売いたしました「ビタミンフルーツ熟り んご」のおいしさにより認知度が上がり、その後もラインアッ プを充実させ、現在「ビタミンフルーツ」ブランドとして 育成しております。

 100%果実飲料市場は、健康志向を背景に安定した 動きで推移しており、当社の「ビタミンフルーツ」シリー ズは、果実本来のおいしさとビタミンCを補充できる保 健機能食品(栄養機能食品)としてご好評いただいてお ります。これからも、一年を通じてお楽しみいただける定 番のアイテムに加え、それぞれの季節ごとに旬のおいしさ をお届けする季節限定品を展開してまいります。

 2010年4月期の果実飲料部門の売上高は、前期比 16.6%減の150億43百万円でした。

■売上高

(百万円)

■売上構成比

ビタミンフルーツ1本(350g)

あたり250mgのビタミンCを 含有しており、栄養機能食品 として、手軽にビタミンCを補 給することができます。

One Point

2009 2008 2007 2006 2010

14,713 15,068

18,779 18,030

15,043

4.5 %

(14)

Beverages

Coffee

コーヒー飲 料

 2006年より発売している「W Coffee」シリーズは、独 自の「ダブル・ブロック製法」によって、コーヒーポリフェ ノール(クロロゲン酸)を守り、おいしさと健康性を両立 した缶コーヒーシリーズです。更に、2009年11月には、

新たに高付加価値ボトル缶コーヒーとして、「TULLYʼS  COFFEE  BARISTAʼS  CHOICE  BLACK」を発売いた しました。グループ企業であるタリーズコーヒージャパン

(株)が運営するスペシャルティコーヒーショップ「タリー ズコーヒー」の精神を受け継ぎ、焙煎、抽出方法、デ ザインに至るまでこだわり抜いた、本格的なコクと香りが 特長の缶コーヒーです。今後もチルドカップコーヒーを含 め、「タリーズコーヒー」ブランドの積極的な活用を図る とともに、自動販売機でお求めいただける「W」シリー ズと合わせて、コーヒー事業のより一層の強化を図って まいります。

 2010年4月期のコーヒー飲料部門の売上高は、前期 比11.0%増の217億41百万円でした。

■売上構成比

健康志向を背景に、需要が高まっ ている微糖や無糖の製品が注目さ れています。また、ブラックコーヒー を中心に、携帯飲用スタイルに好 適な、リキャップできるボトル缶製 品が人気です。

One Point

2009 2008 2007 2006 2010

18,303 18,513 19,172

19,579

21,741

6.5 %

■売上高

(百万円)

(15)

Black Tea

Beverages

紅茶飲料

 2009 年 よ り 発 売 し て い る「TEASʼ  TEA  NEW  YORK」 は、 グル ープ 企 業 で ある ITO  EN  (North  America)  INC.と共同開発した香りを楽しむ、やさしい 味わいの新紅茶ブランドです。フレーバーティーの牽引に より伸長している紅茶飲料市場の中で、当社の「TEASʼ  TEA  NEW  YORK」は、リラックスを求める若い女性な どを中心に高い評価を得ております。カロリーやカフェイ ンを抑え、ベルガモットとオレンジのさわやかな香りが特 長の「TEASʼ  TEA ベルガモット&オレンジティー」や、

ミルクにSOYMILK(豆乳)をブレンドし、ヘルシーで コクのあるおいしさの「TEASʼ TEA MANHATTAN(マ ンハッタン)ミルクティー」など、紅茶の新しいおいしさ をご紹介しております。今後も飲料製品だけでなくティー バッグやインスタント製品と合わせ、幅広いラインアップ を展開する「TEASʼ  TEA  NEW  YORK」ブランドのさ らなる定着を図ってまいります。

 2010年4月期の紅茶飲料部門の売上高は、前期比 76.9%増の108億96百万円でした。

■売上高

(百万円)

■売上構成比

「ITO  EN  (North  America)  INC.

が2002年から北米市場で販売して いる「TEASʼ  TEA」は、ニューヨー ク生まれのティーブランドです。味 わいはライトで香りを楽しめる設計 に、パッケージのデザインはストライ プを基調に洗練されたファッション 性を高め、そのおいしさや健康性に ご好評をいただいております。

One Point

2009 2008 2007 2006 2010

6,873 7,127

7,447 6,160

10,896

3.3 %

(16)

ミネラルウォーター

 当社は2008年にダノングループ(本社:フランス)と ナチュラルミネラルウォーター「エビアン」の日本国内に おける独占販売権を締結し、ミネラルウォーター事業に 本格的に参入いたしました。

 フレンチアルプスが育んだナチュラルミネラルウォーター の「エビアン」は、天然のカルシウムとマグネシウムのバ ランスに優れ、ミネラル含有量が適度なため、日本人に も飲みやすくおいしい硬水です。またダノングループは、

より良い環境を未来の世代に残したいという願いから、

湿地保護活動の「ラムサール条約」と国際資源保護連 合(IUCN)の間でパートナーシップを締結して湿地の 保全活動に真剣に取り組んでおり、「エビアン」はCO2 を貯蓄するプログラム支援を2009年から開始しています。

今後も全国に販路を拡大し、エビアンの健康性と環境問 題への取り組みを広めるべく、積極的な販売活動を展開 してまいります。

 2010年4月期のミネラルウォーター部門の売上高は、

前期比11.1%減の105億58百万円でした。

Mineral

も飲みやすくおいしい硬水です。水で より良い環境を未来の世代に残世代に 湿地保護活動の「ラムサール条 湿地保護活動の「ラムサール 合(IUCN)の間でパートナー 合(IUCN)の間でパートナ

保全活動に真剣に取り組んでお活動に真剣に取り組んで を貯蓄するプログラム支援を200貯蓄するプログラム支援を2

Water

題への取り組みを広めるべく、積極的な販売活動を展開題への取り組み してまいります。

してまいります

2010年4月期のミネラルウォーター部門の売上高は、

 2010年4月期のミネラルウォーター部門の売上高は、

前期比11.1%減の105億58百万円でした。

前期比11.1%減の105億58百万円でした。

「エビアン」は、ミネラル含有量が 適度なため、日本人にも飲みや すい硬水です。水分補給しなが ら、不足しがちなカルシウムやマ グネシウムなどのミネラルを補給 できます。

One Point

2009 2008 2007 2006 2010

3,351 5,806

6,246

11,879

10,558

3.2 %

■売上高

(百万円)

■売上構成比

(17)

Carbonated,

Functional Beverages Functi

& Others

炭酸・機能性飲料・その他

 炭酸・機能性飲料においては、天然水に海洋深層水 を加えた炭酸飲料「天然水サイダー」に、保存料ゼロ はそのままに、糖類ゼロ、カロリーゼロに仕上げた「天 然水サイダー ZERO」をラインアップに追加しました。ま た、果実感のある混濁果汁を使用し、グレープフルーツ の甘酸っぱく、爽やかな味わいを実現した果汁入り炭酸

「Vivitʼs(ビビッツ)」を提案するなど、製品力の強化 を図っております。

 近年、朝食の摂取率が低下するなど、不規則な生活 やそれに伴う栄養バランスの偏りが懸念されているなか、

当社のスティックタイプの栄養食品は、お客様の健康志 向の高まりや、忙しい現代人の食事を補うものとしてご 好評をいただいております。

 2010年4月期の炭酸・機能性飲料・その他部門の売 上高は、前期比1.5%増の344億31百万円でした。

■売上高

(百万円)

■売上構成比

国内のサプリメント市場では、美 容や健康志向を背景とした需 要が高まっております。当社で は、グループ会社であるMason  Distributors,  Inc. との共同開 発により、お客様の健康を第一 とした製品をお届けしております。

One Point

2009 2008 2007 2006 2010

16,966 24,326

31,955 33,916

34,431

10.3 %

(18)

暦年 2005 2006 2007 2008

2009

飲料市場 億円 対前年

増減率 億円 対前年

増減率 億円 対前年

増減率 億円 対前年

増減率 億円 対前年

増減率

 茶系 9,313 1.0% 9,182 -1.4% 9,234 0.6% 9,105 -1.4%

8,701 -4.4%

 コーヒー 9,550 1.9% 9,482 -0.7% 9,566 0.9% 9,691 1.3%

9,662 -0.3%

 野菜 1,592 18.6% 1,845 15.9% 1,900 3.0% 1,562 -17.8%

1,444 -7.6%

 果実 3,764 0.0% 3,596 -4.5% 3,796 5.6% 3,242 -14.6%

3,056 -5.7%

 炭酸 5,384 -1.3% 5,559 3.2% 5,819 4.7% 5,920 1.7%

6,033 1.9%

 その他 6,521 3.3% 6,649 2.0% 6,839 2.9% 6,639 -2.9%

6,382 -3.9%

合計 36,127 1.9% 36,315 0.5% 37,156 2.3% 36,160 -2.7%

35,277 -2.4%

暦年 2005 2006 2007 2008

2009

茶系飲料市場 億円 対前年

増減率 億円 対前年

増減率 億円 対前年

増減率 億円 対前年

増減率 億円 対前年

増減率  緑茶 4,470 9.2% 4,210 -5.8% 4,150 -1.4% 4,020 -3.1%

3,820 -5.0%

 麦茶 262 -6.1% 267 2.0% 298 11.4% 312 4.6%

320 2.6%

 混合茶 1,351 -7.2% 1,402 3.7% 1,474 5.1% 1,444 -2.0%

1,330 -8.0%

 中国茶 1,552 -11.5% 1,497 -3.5% 1,481 -1.1% 1,382 -6.7%

1,280 -7.4%

 紅茶 1,677 2.4% 1,805 7.7% 1,830 1.4% 1,945 6.3%

1,951 0.3%

合計 9,313 1.0% 9,182 -1.4% 9,234 0.6% 9,105 -1.4%

8,701 -4.4%

暦年 2005 2006 2007 2008

2009

 国内茶葉生産量(トン)   100,000   91,800   94,100   95,500

  86,000

 緑茶リーフ市場(億円)   3,350   3,300   3,215   3,170

  3,058

120,000

90,000

30,000 60,000

0

(トン)

4,000

3,000

1,000 2,000

0

(億円)

40,000

30,000

10,000 20,000

0

(億円)

05 06 07 08 09

見込み

05 06 07 08 09 05 06 07 08 09

5,000 4,000 3,000

1,000 2,000

0

(億円)

05 06 07 08 09

見込み 茶 系

コーヒー

野 菜 果 実

炭 酸 その他

中国茶 紅 茶 緑 茶

麦 茶 混合茶 注 : 2009 年の数字は一部予測値  資料 : 伊藤園  年度 : 1 〜 12 月

飲料市場

国内茶葉生産量

茶系飲料市場

緑茶リーフ市場

マーケットデータ

(19)

伊藤園の取り組み

M a r k e t i n g P 1 8

マーケティング戦略の基本は「お客様第一主義」

B r a n d s P 2 0

進化し続ける伊藤園のブランド展開

P r o d u c t i o n P 2 2

原材料の安全、かつ安定した供給

R & D P 2 4

お茶研究で最先端を行く伊藤園

O v e r s e a s P 2 6

更に進展する伊藤園の海外事業

E m p l o y e e s P 2 8

社員自らの発想が原動力

C o r p o r a t e G o v e r n a n c e P 3 0

伊藤園の存立を支える企業規範

E n v i r o n m e n t P 3 2

伊藤園独自の環境への取り組み

S o c i e t y P 3 4

常に社会と共にある伊藤園

(20)

マーケティング戦略の基本は 「お客様第一主義」

常にお客様のニーズや不満を取り入れる精神は、

創業以来のマーケティング戦略の柱となっています。

一般店などにバランスよく製品を提供することで、お客様がいつ でもどこでも購入でき、ご要望にお応えできる販売体制を確立し ております。

 1966年の設立以来、「お客様第一主義」を経営理念として 掲げ、すべてのお客様を大切にすることが経営の基本となってお ります。

 この理念に基づき、常にお客様を見据え、お互いの利益を生 み出し、厚い信頼をいただける関係構築を目指しております。現 在、伊藤園の営業拠点は全国に201拠点あり、その販売網を活 かし、お客様のもとへ当社の製品をダイレクトにお届けしておりま す。最前線の営業員が、お客様を直接ご訪問することによるコミュ ニケーションの構築、売場提案、更には付加価値の提供を行 いながら、マーケットの生きた情報を肌で感じられることが「ルー トセールス」の特長であり強みです。また、直接営業員が製品 の納品を行えないお客様につきましても、店舗を訪問し、定番 商品の売場確保や販売促進の強化を図る「フィールドマーケティ ング」を行い、お客様と当社を結ぶ掛け橋の役割を担いながら、

きめ細かなサービスを提供しております。

 また、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、自動販売機、

東京南地区営業部長  小沢雄資

M a r k e t i n g

A

伊藤園のルートセールス・システムは当社営業員が直接お客様のも とに伺い、あらゆる要望や不満を吸い上げる伊藤園マーケティング 戦略のベースとなっています。そのため営業員は常にお客様との良好な関 係を維持するのは勿論のこと、お客様の気持ちや動向を注意深く観察し、

洞察する「発見力」なるものが不可欠となります。現場から上がる様々な お客様情報を集約し、次なる営業戦略、営業展開に活かしていくことが当 社マーケティングの一番の特長であり、強みでもあると考えています。

Q  

伊藤園のルートセールス・システムは 

具体的に営業現場でどのように発揮されていますか?

■伊藤園のルートセールス

一般小売店

自動販売機 新規営業

● 納品、陳列

● 売場、キャンペーン提案

● 情報提供

● 補充

● メンテナンス

● 商品レイアウト

● 売上、在庫管理

● 情報収集

● 商談

ルートセールスマン

(21)

ルートセール システム

社員による 提案システム

お客様の ご不満を探す

「Still Now」

■リーフ、原料(緑茶、コーヒーなど)…自社工場  ・高品質の実現

■ドリンク…ファブレス(工場を持たない方式)

  ・ 設備投資、物流費の削減

消費者 営業

管理

生産

「Voice」制度

生産物流ブロック体制

研究 開発

10,186 件

(2010 年 4 月期)

北海道・東北地域

27

拠点

北関東・東関東地域

43

拠点

東京・南関東地域

45

拠点

中部地域

26

拠点

関西・四国地域

32

拠点

中国・九州地域

28

拠点

ルートセールスは当社マーケティング戦略のベースです。

当社は「ルートセールス」の営業員を 全国201拠点に配置しております。こ れからも、より多くのお客様と良好な 関係を築くために、拠点網を拡充して まいります。

全 国 営 業 網

2 01 拠 点

■伊藤園のビジネスモデル

■伊藤園の営業拠点

 (2 010 年 7 月末現在)

直接店舗を訪問し、お客様との信頼関係を築いてい ます。

(22)

進化し続ける伊藤園のブランド展開

伊藤園独自の製品開発理念に基づき、

新たなブランドの芽が誕生しています。

日本を代表する飲料ブランド「お〜いお茶」

 1985年、他社に先駆け世界初となる緑茶飲料「缶入り煎茶」

を発売いたしました。その4年後の1989年、現在の主力ブランド である「お〜いお茶」の販売を開始しました。徹底したおいしさ と品質の追求により、広く消費者の皆様に愛されるブランドへと 成長し、デザイン性、機能性、健康性はもとより、季節や茶種など、

伝統ある食文化を持つ日本ならではの切り口で、自然のままの味 わいをご提案し続けております。日本を代表する飲料ブランドとして、

名実ともにゆるぎない地位を築きあげてまいります。

商品企画二部長  三宅正展

B r a n d s

自 然

健 康

良い 安 全 デザイン

おいしい 製 品 開 発 理 念

A

製品開発理念である「自然・健康・安全・良いデザイン・おいしい」

を基本に様々な技術や原料調達力などを活かし、飲んでいただくお客 様にとって一番であることを心がけて進めています。その為には、現在のお客 様を良く知り、将来のお客様を読むことが最も重要だと考えています。最近 投入した紅茶飲料分野の「TEASʼ TEA NEW YORK」はこうしたお客様第 一主義に基づくマーケットリサーチから生み出された新商品と言えるでしょう。

Q  

伊藤園における製品開発の基本的な考え方について  お聞かせ下さい。

1989 1996 2002 2007 2010

(23)

多彩に広がる伊藤園のブランド群

 野菜飲料につきましては、「充実野菜」をはじめ、野菜100%

飲料である「1日分の野菜」がロングセラー商品として着実に浸 透しております。また、野菜の安全性への懸念から、国産野菜 のみを使用した「充実野菜国産100%」をラインアップに加える など、消費者の皆様へ「安心」「安全」をお届けすべく、製品 の研究・開発に努めております。

 また、熟した果実のおいしさと、健康性で評価をいただいてお ります「ビタミンフルーツ(栄養機能食品)」は、定番のアイテ ムに加え、季節ごとの旬の果実を使用した季節限定品も展開す るなど、果実本来のおいしさを大切にしております。

 さらに、ミネラルウォーターにつきましては、2008年より、世 界約130ヶ国で展開されているグローバルブランド「エビアン」

の国内での独占販売を開始しました。なお一層の強化を図るため、

当社「ルートセールス」の営業力を活かして全国に販路を拡大し、

さらには業務用市場の販路開拓に努めております。

 コーヒー飲料では、グループ企業であるタリーズコーヒージャ パン(株)との共同開発により、初のボトル缶コーヒーを発売し、

お客様の好評を得ております。「タリーズコーヒー」は、全国に

382店舗(2010年6月末現在)展開されており、日本でのスペシャ ルティコーヒーショップの先駆けとして味と品質への高い評価を 得ております。今後も、伊藤園とタリーズコーヒージャパン(株)

それぞれの持ち味を活かした製品を発売し、「タリーズコーヒー」

ブランドの一層の価値向上を図ってまいります。

  ま た、 紅 茶 飲 料 として、2002 年 より ITO  EN(North  America)INC.で販売しております茶系飲料ブランドの「TEASʼ  TEA」を、日本向けにアレンジした「TEASʼ  TEA ベルガモッ ト&オレンジティー」等を発売し、新たな紅茶飲料ブランドとして、

定着 を図っております。

「エビアン」ブランドのさらなる拡大を図ります。

「TEAS' TEA NEW YORK」ブランドの定着を図ります。

「タリーズ」ブランドの価値向上を図ります。

「タリーズ」品質を受け継いだボトル缶コーヒーを発売

(24)

原材料の安全、かつ安定した供給

伊藤園にとって当社の製品を安全に、かつ安定して お客様にお届けすることは最も重要な責務です。

 また飲料製造につきましては、高水準の飲料製造技術を有し、

全国に点在している製造委託工場と万全の協力体制を構築して おり、製造ラインおよび製品ごとの詳細な製造マニュアルに基づ き、徹底した品質管理のもとで製造しております。日頃の飲料製 造をとおして、製造委託工場と当社がお互いに高めあう良きパー トナー関係の中で、新たな価値を提案し続けてまいります。

こだわりの供給体制

 トップブランドである「お〜いお茶」には、発売以来一貫して 変わらないこだわりがあります。原料となる茶葉は国産100%、

香料添加物は一切使用せず、徹底した品質・製造管理で、自 然本来のおいしさをお客様にお届けしております。

 農産物である茶葉は、その年の天候や産地、栽培方法で味 がわずかながら異なります。当社では確かな品質の茶葉を確保 するため、社員自らが現地で品質を見極め、茶市場や茶生産者 から直接仕入れを行っております。また、「お〜いお茶」のため の茶畑をつくる「茶産地育成事業」を2001年から開始し、九 州地方を中心に生産量を年々増やしております。当社が培ってき た緑茶飲料用茶葉の栽培技術ノウハウを提供し、茶生産者と共 に、「お〜いお茶」に最適な原料の栽培を行っております。長年 にわたり、当社と茶葉生産者が真摯に向き合ってきたからこそ生 まれる強固な絆と、国内荒茶生産量の2割を超える茶葉仕入れ 実績が、今日の高品質の源泉となっております。

生産本部副本部長 兼 品質管理一部長  田熊元彦

P r o d u c t i o n

リーフ製品の製造ライン

A

食品を扱う当社にとって品質管理は、企業の存続に関わる最重要事 項と認識しています。消費者の皆様の安全志向が益々高まる中、伊 藤園としては最大限の注意を払っています。商品の設計、原料、包装材、

製造の各工程でのチェックを徹底して行うことは勿論、製品のロット番号を 追跡すれば製造工場、製造日時、原材料、農家の栽培状況まで把握でき るトレーサビリティ・システムを確立しています。農家や製造委託工場との 緊張感と信頼感をベースに、消費者の皆様に安心して飲んでいただける商 品の提供 に努めています。

Q  

消費者の皆様の品質への関心が一段と高まる中、伊藤園の 品質管理への取り組みはどのように行われていますか?

(25)

■伊藤園の荒茶取扱比率

徹底したトレーサビリティ

 国産緑茶原料のトレーサビリティ・システムにおいては、茶 葉生産家の栽培管理記録、特に農薬に関する部分を重点的に チェックしており、最終的にお客様のお手元に届く緑茶飲料から は、その製品に記載された情報によって、誰がどのように栽培し たかまでたどり着くことができる仕組 みになっております。

 また当社の野菜飲料の原料は、海外で生産されたものも使用 しておりますが、トレーサビリティを確保し、日本の法律に準拠 した肥料や農薬を使用していることを確認しております。いずれ も社員自ら現地に赴き、農薬の使用実態や品質管理体制のチェッ クをしております。

オーストラリアの茶園

 当社は、将来の緑茶原料の需要増を見越して安定した供給源 を確保するために、日本と風土が似ているオーストラリアのビクト リア州において、1994年にITO  EN  AUSTRALIA  PTY.  LTD を設立し、茶産地育成事業を立ち上げました。オーストラリアで 生産した緑茶は、主に米国向けの原料として需要が期待される 他、日本にも「伊藤園」や「茶十徳」、「Tea.Pi.O.」など専門店の 店頭で、“オーストラリア産の緑茶 ”として販売されております。

■緑茶原料の現状

2007 年 2008 年 2009 年

トン トン

対前年  増減比率 トン

対前年  増減比率 荒茶生産量

94,100 95,500 1.5% 86,000 -9.9%

輸入量

9,590 7,326 -23.6% 5,865 -19.9%

輸出量

1,625 1,701 4.7% 1,958 15.1%

国内消費量

104,600 102,300 -2.2% 98,500 -3.7%

伊藤園取扱量

22,277 23,556 5.7% 24,320 3.3%

資料:農林水産省、日本茶業中央会、伊藤園 年度:当社取扱量 5 〜 4 月、その他 1 〜 12 月 野菜飲料製品には原材料の産地が表記されています。

■トレーサビリティの取り組み(緑茶飲料の基本的な流れ)

茶葉生産家

荒茶工場

茶の問屋 / 仲介業者 伊藤園静岡相良工場

飲料工場 小売店 お客様

● 農薬の適正な使用を明記した誓約書

● 栽培している茶園情報・栽培記録

● 荒茶の安全性に対する誓約書・安全保証書

● 荒茶工場ごとの使用農薬リスト

● 荒茶製造管理記録

● 生産者情報

● 販売する茶の安全性に関する契約書

● 荒茶工場情報

● 荒茶から飲料用原料に加工する記録

● 飲料用原料から緑茶飲料を製造する記録

28.3%

当社は、長年培ってきた茶産地や農 家の皆様との関係から、高品質な茶 葉を安定的に、直接仕入れることが できます。2009年度は国内荒茶生 産量の28.3%を取扱っております。

(26)

お茶研究で最先端を行く伊藤園

 これまでに、緑茶の主要成分であるカテキン、特にガレート型 カテキンが、ヒトの血清コレステロールを低下させることや、体 脂肪を低減させることを証明いたしました。また新型インフルエ ンザの増殖を抑えることも確認しております。これらの研究成果は、

学会および論文として発表いたしました。

伊藤園中央研究所

 永続的な成長が期待される企業にとって、新しい価値を創造 し続けることこそが成長の原動力であり、当社の研究開発はそ の根本を担っております。おいしさはもちろん、安全性や機能性 など、食に対する関心がますます高くなる中で、日本の伝統文 化の中で用いられてきた緑茶を中心とする、様々な素材の可能 性を追求すべく、日々研究が行われております。

 中央研究所では、当社製品の香味や安定性および健康性に 関する基礎的な研究を行っております。具体的には、飲料に含 まれる味や香りに寄与する成分を明らかにし、香味の向上を目 指した研究開発を行っています。またメタボリックシンドロームに 代表される生活習慣病の制御に、緑茶や野菜飲料がいかに貢 献できるか検証する研究も行っています。これらの研究の一部は 大学などの外部研究機関との共同研究で進めております。

中央研究所長  提坂裕子

A

中央研究所は、緑茶やコーヒー、野菜飲料などの味や香りに関する 研究や、それらの健康性に関する研究を通じて、自然、健康、安全、

おいしさを理念とする伊藤園の商品づくりに基礎的な研究面から関わってい ます。今後は、香味や安定性に関与する成分を明らかにし、その相互作用 を明らかにすることにより、嗜好的価値を高める技術開発を進めていきたい と考えています。さらには、メタボリックシンドロームといった生活習慣病の 制御に、緑茶や野菜飲料がいかに寄与できるかを明らかにし、人々の健康 維持に役立つ製品の提供に関わっていきたいと思います。

R & D

お茶を含めた多岐に渡る長年の研究成果は、

様々な商品開発や製造工程の革新に 寄与し続けてきました。

Q  

中央研究所の位置付けと特長を踏え、これからの目指される 研究開発の方向性についてどのようにお考えですか?

伊藤園中央研究所

(27)

開発部と農業技術部

 一般製品開発に関しましては、開発部が中心となり、市場調 査、消費者の動向分析を踏まえた製品コンセプトに基づき、原 料の加工方法、処方の開発、製造技術の開発などの研究を行っ ております。また茶殻などの廃棄物の有効利用に関する研究開 発なども行っております。

 農業技術に関する研究では、飲料原料として最適な品質の原 料茶葉を安定的に確保するため、緑茶の栽培、製茶加工に関 する研究や、国内外での茶産地や野菜産地の開発、育成に関 する研究を進めており、九州地区を中心に茶産地育成事業が大 きな成果を上げつつあります。また野菜原料の栽培試験にも取 り組んでおります。

0 2,500

2,000

1,500

1,000

500

(百万円)

0 30

20

10 25

15

5

(件)

緑茶成分に関する代表的な研究成果 カテキン

 ● 血清コレステロール低下作用を確認  ● 体脂肪低減作用を確認

 ● 抗アレルギー効果のメカニズムを解明  ● アレルギー反応軽減効果を確認

 ● 新型インフルエンザウイルスにも効果があることを確認

テアニン

 ● 脳神経細胞保護作用のメカニズムを解明  ● 高齢者の認知症を予防する可能性を確認

緑茶エキス

 ● 口腔癌の予防剤として有望であることを確認

■代表的な研究成果

■特許取得件数の推移 (国内外)

■研究開発費の推移

(28)

更に進展する伊藤園の海外事業

に緑茶飲料の裾野を広げております。

 現在、米国では肥満が健康を脅かす最大の要因の一つとして 認識されており、健康を意識した食生活や運動に対する関心が ますます高まる傾向にあります。日本で認知されている緑茶の健 康性が米国において徐々に浸透し、各地で需要が高まっております。

着実に進展する海外事業

 1987年、ハワイに設立したITOEN (USA) INC.では、トロピ カルジュースや無糖茶、コーヒーなどの缶入り飲料を製造・販 米国市場に浸透

 海外事業戦略につきましては、2001年にニューヨークに設立 した連結子会社 ITO EN (North America) INC.が米国での緑 茶市場の創造と開拓を進めております。全米のマスマーケット、

ナチュラルフードマーケットを中心に営業活動を行い、本物の緑 茶を米国に紹介し、「ITO EN」ブランドの確立を図っております。

米国での緑茶に対する認知度は年々高まっており、特にニューヨー ク州マンハッタン地区では、当グループの強みであるルートセー ルスを導入し、お客様に密接した営業活動を行うことで、着実

ITO EN (North America) INC. President & CEO  本庄洋介

O v e r s e a s

A

米国に進出して9年目にして初めて黒字化を果たしました。反転のきっかけはリーマ ン・ショックによる米国社員の意識の変化でした。自ら考え、自ら行動するという意 識改革は米国版ルートセールス・システムの確立とも言えるものでした。今後米国人の健 康意識の高まりから、米国茶系飲料市場は有糖から微糖、更に無糖化に大きく流れが変 わると考えています。伊藤園の強みである無糖飲料 化を更に推し進める第2フェーズに入ったと認識し ています。こうした米国市場で培った知識や経験は、 

伊藤園が今後グローバルに他の市場に展開する上 で貴重なビジネスモデルになると考えています。

Q  

ITO EN (North America) INC. は今期黒字化されました。 

それを踏まえてこれからの米国市場の展開についてお聞かせ下さい。

米国市場での経験と実績は、今後伊藤園の海外事業展開を  進める上での貴重なビジネス・モデルとなりつつあります。

「TEAS  TEA」ブランドを中心に米国で広がる商品群

(29)

売しております。主力商品は、地元の人々に根強い人気を持つ「ア ロハメイド(トロピカルジュース)」ですが、近年は健康志向を 反映して茶系飲料の売上が伸びてきております。

 また、事業拡大を視野に入れ、2006年にはサプリメント製造 販売会社であるMason  Distributors,  Inc. の株式をITO  EN  (North  America)  INC. が100%取得し、新たにグループ会社 となりました。今後はそれぞれの特長を活かし、一層の経営基

盤の強化・拡大を図ってまいります。

 今後は、海外における健康志向がますます高まるなか、この ような米国での事業展開を柱に、本格的な海外進出を着実に 展開 してまいります。

0 20,000 60,000

40,000

(千ドル)

10

05 06 07 08 09

■ ITO EN (North America) INC. の売上推移

ドリンク  55%

リーフ  45%

■ ITO EN (North America) INC. の売上構成比

ITOEN (USA) INC.

ITO EN AUSTRALIA PTY. LIMITED Ningbo Shunyi

Tea Products Co., Ltd.

Fujian New Oolong Drink Co., Ltd.

Head Office

Mason Distributors, Inc.

ITO EN (North America) INC.

米国において、日本の食文化の一つである 緑茶市場を創造するため、ニューヨーク、

フロリダ、ハワイに営業拠点を展開してお ります。また、オーストラリア、中国には、

原料及び飲料生産拠点があります。

世 界 拠 点 網 6 拠 点

ニューヨークマンハッタンにおいてルートセールスを行っています。

「ITO EN」ブランドの商品は確実に米国の市場で浸透し始めています。

Mason ブランドの商品群

(Mason 事業除く)

(30)

社員自らの発想が原動力

に設立されました。営業やマーケティング、マネジメント、国際 ビジネスなど様々なコースがあり、将来のキャリア形成や実務に 活かすため、誰もが自由に自己啓発に取り組むことができます。

さらに、昨年からは将来の伊藤園を担う、主幹となる人材を育 成する「伊藤園大学院」を開講し、さらなる教育制度の充実を 図っております。

茶資格(ティーテイスター)制度

 お茶の専門家として、社内外に向けての情報発信や茶文化の 啓蒙活動への取り組みを積極的に行うことを目的とした当社独自 の資格制度です。緑茶や烏龍茶、紅茶など茶全般に関する幅 広い見識、実技やプレゼンテーション能力などを総合的に審査し、

資格が与えられます。

モチベーション・アップの様々な仕組み

 当社の人材育成に関しましては、誰にでも平等にチャンスを与 え、一人ひとりの能力を公正に評価し、有能な人材の育成・登 用につなげるという真の「実力主義」を、創業以来の考え方と しています。

 一方で、海外語学研修制度や資格取得援助制度のほか、伊 藤園大学、茶資格(ティーテイスター)制度など当社独自の教 育制度があり、社員が学びやすい環境が整っております。

伊藤園大学

 社内教育制度である伊藤園大学は、一人ひとりの能力を開発 し、自己啓発を援助する学びの場です。自己の能力開発は自ら の意志で行い、努力すべきであるという考えに基づき、1989年

能力開発部長  秋元 隆

E m p l o y e e s

社員の能力を最大限に発揮できる 当社独自の制度・体制づくりにより、

社員のモチベーション向上を図っています。

A

社員にとって伊藤園という職場は、自己実現の場であると考 えています。個々の社員の自己実現へ向けた方向性と伊藤園 の目指す方向性が合致した時、大きな力となります。当社では伊 藤園大学や伊藤園大学院を通して、社員一人ひとりの自己啓発を 支援しています。夢と目標を持って、失敗を恐れずチャレンジし続 ける伊藤園の企業姿勢に共振できる人こそ、当社の求める人材と 言えます。

Q  

伊藤園の能力開発の考え方と 

求める人材についてお聞かせください。

(31)

Voice 制度

 社員が日頃の営業活動などから肌で感じているアイデアやお 客様から頂いたご意見・ご要望を社内提案できる「Voice 制度」

を設けております。この制度により、自らの提案が商品として具 現化されるなど、社員のモチベーションの向上にも貢献しております。

(人)

(4月期)

0

03 6,000

4,000

2,000

04

02 05 06 07 08 09 10

(人)

(4月期)

0 200 600

400

09

06 07 08 10

(4月期)

09

06 07 08 10

(人)

0 400 1,200

800

■伊藤園大学 / 大学院修了者 ■ティーテイスター資格保有者数 ■従業員数(単体)

「Voice」から生まれた製品 全 社 員

「Voice」提案

「Voice」提案件数

10,186

(2010年 4月期)

製品開発・売場成功事例等の活用 営業活動

お客様から頂いた

ご意見・ご要望 社員のアイデア

■「Voice」制度

社員一人ひとりの発想と行動が伊藤園の原動力です。

(32)

伊藤園の存立を支える企業規範

「企業価値の向上」をコーポレート・ガバナンスの 基本と捉え、体制の整備や内部統制の

整備に取り組んでいます。

達成するため、情報管理や実効的な監査のための体制、業務 運営など、内部統制システムの基本方針を定めております。

 業務運営方針では、企業の永続的な成長・発展と企業価値 を高めるために、消費者、株主、販売先、仕入先、金融機関、

地域社会の皆様と積極的に協調し、企業の社会的責任を果た す努力をすることとしています。また、当グループすべての役員お よび社員等の日常の業務運営においては、「伊藤園グループ行

動規範」を指針とすることを定めております。

監査役会設置会社

 監査役会設置会社である当社は、監査役が当グループ会社 の代表取締役あるいは担当取締役または社員に対し、営業の状 況、意志決定のプロセス等の確認を行い、監査を実施しており ます。

伊藤園のコーポレート・ガバナンス

 当グループでは、「企業価値の向上」をコーポレート・ガバナ ンスに対する基本的な考え方としております。長期にわたり継続 的に「成長」と「利益」を追求していくことが、企業価値を向 上させるものと考え、経営上の最重要課題の一つに位置付けて おります。コーポレート・ガバナンス確立のため、体制の整備や 内部統制の仕組みの強化に取り組んでおります。

伊藤園の内部統制

 当グループは、内部統制の仕組みを構築する目的を(1)事 業活動における業務の有効性および、効率性を高め、(2)企 業の財務報告の信頼性を確保し、(3)事業活動にかかわる法 令その他規範を遵守し、(4)正当な手続きおよび承認のもと、

企業資産の保全を図ることであると考えております。この目的を

内部監査室長  高橋 實

C o r p o r a t e G o v e r n a n c e

A

伊藤園のコーポレート・ガバナンスを確立するために内部監査は非常 に重要な役割を担っています。特に、近年の関連法施行を機に、内部 統制システムの構築を図り、日々の業務運営の中でリスクの発生を未然に防 止する体制が機能しているかどうかを検証しています。当社の内部監査は、問 題箇所の発見と改善を徹底するのは勿論ですが、未だ顕在化していないリスク 要因を事前に察知し、アドバイスを与える予防的監査の役割も担っています。

お客様であるステークホルダーの皆様に最高のサービスを提供し、当社の企 業価値を高める営業活動をサポートすべく、日々内部監査に取り組んでいます。

Q  

伊藤園における内部監査の役割と  活動内容はどのようなものですか?

(33)

 監査役は、取締役会に毎回出席し、監査の状況に対し、会 社全般または個別案件ごとに、客観的かつ公平に意見を述べる とともに、監査役会での監査方針に従い取締役の業務執行を

監査 しております。

 現在、監査役は常勤監査役が2名、非常勤監査役が3名の 計5名で社外監査役は4名です。なお、一般株主保護の観点か ら、一般株主と利益相反の生じるおそれのない独立役員として、

社外監査役1名を指定しております。

 当グループはこうしたコーポレート・ガバナンスへの取り組み をはじめ、事業内容、将来への考え方について、ディスクロー ジャー・ポリシーに則しながら広く情報を公開することで、あら ゆるステークホルダーの方々とのコミュニケーションを図っており ます。

株主総会

代表取締役 選任・解任

選任・監督 監査

監査

選任・解任

選任・解任

監査

助言・指導

2010年4月末現在

【経営執行】 【内部統制】

・ 予算委員会

・ 長期経営計画委員会

・ 人事制度改善委員会

・ 環境委員会

・ 内部統制推進委員会

 

各種専門委員会

会計監査人【経営監視】

社外弁護士等 取締役会【経営・監督】

コンプライアンス委員会

監査役会【経営監視】

経営執行会議 内部監査室

コンプライアンス室

0

10

06 07 08 09

30,000 60,000 150,000

90,000 120,000

(人)

■伊藤園株主数の推移

■伊藤園のコーポレート・ガバナンス体制

決算説明会風景

(34)

伊藤園独自の環境への取り組み

取り組んでおります。また、製造工程の見直しや、商品開発に おけるPETボトルの軽量化、ラベル面積の縮小など環境負荷低 減を考えた設計や、物流・販売体制の効率化によるエネルギー 使用量の削減なども含め、省資源化の取り組みに努めております。

モチベーション・アップの様々な仕組み

 現在、地球は温暖化現象、オゾン層の破壊など、様々な環 境破壊に直面しています。さらに汚染物による水質や土壌への 影響をもたらし、飲料メーカーである当社にとっても見過ごすこ とのできない問題です。

 当社は環境マネジメントシステムの国際規格 ISO14001につ いて、2000年に静岡相良工場及び中央研究所で認証を取得、

2001年には全工場に広げました。2007年4月には本社、西新 宿ビル及び台東区浅草ビルにおいて認証を取得しました。また、

2006年広島東支店において営業拠点で初めての認証取得を皮 切りに、2009年3月には全営業拠点において認証を取得し、環 境マネジメントシステムに沿った環境保全活動を強化しておりま す。具体的には、空き容器のリサイクル、環境配慮型自動販売 機、低公害車の導入、飲料生産時に排出される茶殻・コーヒー 殻の堆肥化や肥料化、環境配慮型製品への応用など積極的に

環境部長  鈴木尚文

E n v i r o n m e n t

社員一人ひとりの環境意識の高まりを通して、

伊藤園ならではの取り組みを日々続けています。

社会・環境報告書

営業拠点に導入されたハイブリッド車

A

当社は、事業を営む上でエネルギーを消費し、CO2などの温室効果 ガスや廃棄物などを排出しています。これら排出物の削減を行うため ISO14001の認証を取得し、環境目標を達成するためのシステムを有効に 機能させ、継続的に運用しています。具体的には、営業車のハイブリッド化 やエコドライブの徹底、容器の工夫等です。特にお茶の会社として大量に排 出される茶殻のリサイクルは各方面で高い評価を受けています。環境活動は 社員自らの意識の高まりが基本と考え、一人ひとりの活動が会社全体に浸 透できればと考えています。

Q  

伊藤園独自に進める環境への  取り組みについてお聞かせ下さい。

(35)

伊藤園独自の茶殻リサイクル

 製造工程で排出される茶殻は、2009年度で41,794トン(当 社推定量)と年々増加傾向にあり、当社はそれらを排出物とし て廃棄するのではなく、肥料などにリサイクルするとともに、一部 は茶殻リサイクルシステムによって、茶殻配合樹脂や、ダンボー ルなどに生まれ変わっています。このような茶殻 リサイクルへの取 り組みが評価され、2005年には第2回エコプロダクツ大賞のエ コサービス部門において農林水産大臣賞を受賞いたしました。

 また、2008年の第5回エコプロダクツ大賞では、エコサービ ス部門において、当社の推進している茶産地育成事業により、

地域社会の活性化と、耕作放棄地を茶園に生まれ変わらせるな どの取り組みが評価され、農林水産大臣賞を受賞しました。当 社の茶殻リサイクルと茶産地育成事業の2つの環境に対する取り 組みが評価 されております。

 今後も従業員一人ひとりが環境について考え、実践し、一歩 ずつ確実に前進できるよう努力してまいります。

飲料製造委託工場

(パッカー) 抗菌・消臭効果の ある 有効成分が残存

茶殻 有効活用するための研究開発

チヨダウーテ株式会社 との共同開発

日油株式会社 との共同開発

製品化

中央化学株式会社 との共同開発 お茶入りせっこうボード

茶配合ボード 茶配合樹脂

お茶入りベンチ 環境配慮型 抗菌自販機 お茶入り畳

「さらり畳」

含水茶殻

レンゴー株式会 社 との共同開発

茶殻配合紙

(名刺)

お茶入り ダンボール 株式会社北一商店

との共同開発

茶産地育成事業を推進

98.5%

■茶殻リサイクル率

当社は、茶殻を肥料や飼料だけでなく、

「茶殻リサイクルシステム」の取り組みに よりお客様の身の回りの商品にまで有効 活用し、リサイクル率98.5%を達成して おります。

従来と比べ約 30%軽量化した環境配慮型ペットボトル

■茶殻リサイクルへの取り組み

参照

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