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北海道ヘルスケア産業振興協議会の活動 北海道ヘルスケア産業振興協議会は 医療 介護機関と民間事業者が連携し 北海道の特性を踏まえた ヘルスケア産業の創出を目指すプラットフォームとして活動しています < 概要 > 目的 北海道において 医療 介護機関と民間サービス事業者等との連携を促進することで 地域

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平成29年3月

経済産業省 北海道経済産業局

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北海道ヘルスケア産業振興協議会の活動

<概要>

■目的

北海道において、医療・介護機関と民間サービス事業者等との連携を促進することで、 地域特性を踏まえたヘルスケア産業を創出・育成し、地域における住民の健康寿命延 伸、新産業・雇用創出、医療費適正化に貢献することを目的とする。

■設立年月日

平成 27 年 4 月 1 日

■事業内容

・会員相互の連絡調整及び関係団体との連携 ・地域における公的保険外サービスの実践 ・地域資源を活用した「医・農商工連携」の実践 ・ヘルスケア産業創出のためのプラットフォームの構築 ・ヘルスケア産業に関する情報収集・情報発信 ・その他目的達成に必要な事業

■会員

医療・介護機関、健康・生活関連サービス、IT・バイオ、ものづくり、金融機関、 観光サービス、大学・研究機関、行政機関、各種団体 等

<これまでの取組>

平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 ・北海道ヘルスヘアサービス創 造研究会を設置 ・いきいき福祉・健康フェア出 展 ・「北海道ヘルスケアサービス 創造」提言 ・アクティブシニア就業支援モデ ルを実証 ・北海道ヘルスケアサービス創 造セミナー ・きた食 day コンテスト 2014 ・いきいき福祉・健康フェア出 展 ・ヘルスケアサービスセミナー in 稚内 ・北海道ヘルスケア産業マッチ ングセミナー ・北海道へルスケア産業振興協議 会設立 ・地域における公的保険外サービ スモデルを実証 ・北海道ヘルスケア産業振興協議 会全体会合 ・北海道医療・健康展示会 ・いきいき福祉・健康フェア出展 ・WG 活動 ・きた食 day コンテスト 2015 ・北海道ヘルスケア産業創出セミ ナー ・地域における公的保険外サービス モデルを実証 ・北海道ヘルスケア産業振興協議 会全体会合 ・いきいき福祉・健康フェア出展 ・WG 活動 ・きた食 day コンテスト 2016 ・北海道ヘルスケア産業創出セミナ ー ・ビジネス創出・事業化支援

異業種連携を促進するプラットフォーム

■全体会合の開催

【日時】平成 28 年 9 月 2 日(金) 【場所】京王プラザホテル札幌 ○講演:「地域におけるヘルスケアビジネス創出の方向性と課題」 ((株)マッキャンヘルスコミュニケーションズ CKO 西根英一 氏) 「次世代ヘルスケア産業の創出 -アクションプラン2016の概要-」 (経済産業省) ○平成 28 年度北海道ヘルスケア産業振興協議会事業計画・運営について ○情報提供:北海道/札幌市/地域医療機能推進機構 医療・介護機関、食、運動、IT、バイオ等の幅広い事業者が北海道ヘルスケア産業振興協議会に結集。 民間主体による自発的な活動基盤を構築し、全体会合等の開催を通じて、新たなヘルスケアビジネス創出の 方向性や課題等について、多様な異業種の相互理解を深めています。 。 北海道ヘルスケア産業振興協議会は、医療・介護機関と民間事業者が連携し、北海道の特性を踏まえた ヘルスケア産業の創出を目指すプラットフォームとして活動しています。

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2 WG 活動を基盤とした新たなビジネス創出のため、テーマごとに最新情報や有識者からの専門知識やヘルスケア サービスの取組に係る地域動向等について、情報提供・意見交換を実施しています。

ヘルスケアビジネスの芽を育む「ワーキンググループ活動」

※新大通ビル、街中スペース covo 等の会場にて開催。 テーマ 内 容 合同 ① 『地域をフィールドとしたヘルスケアビジネス創出に向けたポイント』 (11 月 11 日開催) 【講師】㈱NTT データ経営研究所 シニアコンサルタント 大野 孝司 氏 【内容】全国のヘルスケアビジネス事例を題材に、ビジネスモデルの構築に 向けたポイントや課題についてご講演いただきました。 【その他】講演終了後、北海道全員健康株式会社の大髙氏によるスト レッチ運動を参加者全員で行いました。 ② 『「伝える力」が未来を変える ~今すぐできる強みと価値の整理』(3 月 10 日開催) 【講師】㈱桐光クリエイティブ 代表取締役社長 吉田聡子 氏 【内容】新しい製品開発・技術開発を売上・利益につなげるためには、「伝える力」を磨くことが重要。 “今すぐできる”をキーワードに、道内企業の取組事例を交えながら、中小企業の強みと価値を 伝える広報戦略、それをベースとした人材戦略のあり方などについてご講演いただきました。 【その他】北海道医療福祉産業研究会及び北海道ヘルスケア産業振興協議会の合同開催。 アクティブ シニア ① 『地域包括ケアシステムを補完する退職前後のシニアをターゲットとした認知症予防プログラムの報告』 【報告者】協議会事務局、㈱ポロワッカ (3 月 6 日開催) 【内容】・コープさっぽろの店舗等を活用しながら、退職前後のシニアの認知症予防プログラムの実証結 果について報告しました。※詳細は 7 ページに記載。 ・参加者から、次年度の事業展開に向けた様々な意見、アイデアをいただきました。 ② 『スポーツ・健康事業での地方展開・海外展開モデル 』(3 月 6 日開催) 【講師】スポーツデータバンク株式会社 取締役 石塚大輔 氏 【内容】沖縄県や鹿児島県、台湾・マレーシアなどでのスポーツ・健康事業 の展開を題材に、地方あるいは海外でのビジネスモデルの構築に向 けたポイントや課題について、ご講演いただきました。 食 ① 『地域の健康食ネットワークを中心とした現役世代向け生活習慣病予防プログラムの報告』 【報告者】協議会事務局/㈱リクルート北海道じゃらん/㈱ビームオン (2 月 27 日開催) 【内容】・地域の健康食ネットワークを中心とした現役世代向けの生活習慣病予防プログラムとの実証 結果について報告しました。※詳細は6ページに記載。 ・参加者から、次年度の事業展開に向けた様々な意見、アイデアをいただきました。 ② 『健康食を提供する飲食店のモデルを学ぶ。生活習慣病予防カフェの取組』 (3 月 14 日開催) 【講師】KIKUTA.G 合同会社代表 菊田 明美 氏 【内容】札幌市内で健康食を提供している生活習慣病予防カフェ【からだに いいかふぇ e`cafe】の取組を踏まえ、飲食店で健康食を提供する 意義や可能性、課題についてご紹介いただきました。

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3 テーマ 内 容 地域 課題 解決 ・ 地方 創生 ① 『地域包括ケアシステムを基点とした保険外サービスの創出』(12 月 1 日開催) 【講師】㈱日本総合研究所 マネージャー 紀伊信之 氏 【内容】・地域包括ケアシステムを支える全国の保険外サービスの事例を題材に、ビジネスモデルの構築 に向けたポイントや課題、各省庁の地域包括ケアシステムに係る関わり方についてご講演いた だきました。 【その他】事務局より「ヘルスケアサービスの地域動向調査」の経過を報告しました。 ② 『アクティブシニアを主体とした介護保険外サービスの実践』(2 月 22 日開催) 【講師】一般社団法人夢ネットはちどり 理事長 堤弘雄 氏 【内容】・アクティブシニアを生活支援サービスの担い手として育成・組織化し、保険外サービスとして提 供している取組を題材として、アクティブシニアの可能性や地方自治体の協力・連携の必要 性についてご講演いただきました。 【その他】・会員の㈱ナチュラリスト 佐藤様より、「介護アロマ」について、ご紹介いただきました。 ・㈱リディラバ(東京)中野様より、「地域課題解決を題材とした移住促進等の取組」につい て、情報提供いただきました。 医療 ・ 介護 連携 ① 『ウェアラブル・ヒューマンセンシングによる新しいビジネスの形』(11 月 29 日開催) 【講師】㈱ホオバル 取締役サービスプロデューサー 新城健一 氏 【内容】ウェアラブル・ヒューマンセンシングの最新技術や商品・サービスの事例などを題材に、ヘルスケア ICT を活用したビジネスモデルの構築に向けた可能性や課題についてご講演いただきました。 【その他】地域の健康食ネットワークを中心とした現役世代向け生活習慣 病予防プログラムにて実証中の食生活改善アプリについて、講師 から今後の改善に向けたアドバイスをいただきました。

② 『MBT(Medicine-Based Town):医学を基礎とするまちづくりと ICT 活用』

【講師】奈良県立医科大学 産学官連携推進センター 教授 梅田 智広 氏 (1 月 20 日開催) 【内容】大学等による最新の研究成果(ICT 技術)を活用し、奈良県 橿原市や葛城市で実証している地域住民の健康増進から地域 包括ケアを補う生活支援までのプラットフォームの必要性や課題、 今後の事業展開等についてご講演いただきました。 【その他】会員(株)電制、(株)エルス、(株)ビームオンより、自社 の新製品やアイデアについて情報提供いただきました。

ワーキンググループ活動等を契機として、プロジェクトが創出されています。

~ 協議会事務局がプロジェクト推進に向けた側面支援を行いました ~ 【支援例】 ・「健康ステーション事業」の検討に係る情報提供やパートナーとのマッチング支援 ・従業員向け運動プログラムの開発に向けた実証支援(事務局の従業員がモニターとして参加) ・障がい者・認知症高齢者の見守りシステムに関する販路開拓に係るマッチング支援 など

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協議会活動の情報発信

セミナーの開催等を通じて、ヘルスケアに係る最新情報や協議会活動に関する情報を発信し、会員の拡充などを行 いました。

■北海道ヘルスケア産業創出セミナーの開催

【日時】平成 29 年 3 月 17 日(金) 【会場】京王プラザホテル札幌 【主催】北海道ヘルスケア産業振興協 議会・経済産業省北海道経 済産業局 【協力】厚生労働省北海道厚生局 地域包括ケアや健康寿命を延伸するために今後ますます重要となる公的保険 外サービスの創出をテーマとしたセミナーを開催。また、会場内に展示コーナーを設 け、ヘルスケア関連ビジネスに取り組む事業者を紹介。 ○講演:地域包括ケアを推進する公的保険外サービスの創出に向けて (経済産業省/厚生労働省) ○報告:平成 28 年度北海道ヘルスケア産業振興協議会の活動報告及び今後 の取組について (協議会事務局/㈱リクルート北海道じゃらん/㈱ポロワッカ) ○情報提供:北海道/札幌市 ○会員企業のブース展示

■「いきいき健康・福祉フェア 2016」への出展

【日時】平成 28 年 10 月 14~16 日 【会場】アクセスサッポロ 【主催】同フェア実行委員会 道内最大規模(来場者:約 2 万人)の健康・福祉関連イベントにおいて、協 議会の各種取組の紹介、会員企業の商品・サービス展示等を通じて、関係機関・ 事業者への PR、ネットワーク拡大につなげた。 ○ブース展示 ・北海道ヘルスケア産業協議会の取組、会員企業の商品・サービス ・現役世代の生活習慣病予防から退職後の介護予防までのシームレスサービ ス実証 ・「きた食 day コンテスト 2016」の紹介 等 ○セミナー開催 ・「腸内フローラと食生活セミナー」 【コラム】「きた食 day コンテスト 2016」の開催 医療・福祉施設(管理栄養士・栄養士、調理従事者)を対象に、北海道産素材を活用した美味しい給食献立のコンテスト 及び表彰を実施し、給食サービスの向上・高付加価値化、道産素材の利用拡大を啓発しました。 【主催】きた食 day コンテスト実行委員会 【協賛】札幌ヤクルト販売(株) 【後援】北海道、(株)北海道新聞社 【対象】医療・福祉施設の管理栄養士・栄養士と調理従 事者で構成するチーム 【応募期間】8 月末~10 月 15 日 【2 次審査(実技)・表彰式】11 月 20 日 【応募件数】60 件 【受賞者】 ★グランプリ 社会医療法人北斗 十勝リハビリテーションセンター ☆準グランプリ 社会医療法人耳鼻咽喉科 麻生北見病院 社会医療法人母恋 天使病院 ☆特別賞 社会医療法人禎心会 札幌禎心会病院 医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院 医療法人萌佑会 介護老人福祉施設 ゆあみーる 【展開】コンテスト受賞レシピを商品化し、「丸井今井」札幌本店 の「Vivre Ensemble」において発売。 (2 次審査の様子) (グランプリメニュー)

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5 ・健康食を提供する飲食店等の 発掘・プロモーション ・参加者の食事内容や日常の 活動量等のデータ収集 ・プログラム利用による行動変 容効果・健康増進効果を検証 運営組織 (北海道地域モデルコンソ) 健康食を提供する飲食店等(札幌大通地区・札幌駅周辺地区の計20軒) 健康食を提供する 飲食店等で食事 現役世代 (生活習慣病予備軍) 健康食販売状況の 情報提供 店舗・メニューの 情報提供 専用アプリ利用料は 個人または企業負担 日常の活動量(歩数など) を定期的に提供 日常の食事データを提供 飲食店等の情報提供 食事のバランス度など アドバイス スマホ活用 事業に関する情報提供・プロモーション 栄養バランスランチ 「働きメシ」

地域における公的保険外サービスモデルの実践

現役世代の生活習慣病予防から退職後の介護予防までのシームレスなサービスの実現を目指して、2つのプログラ ムに関する実証を行いました。(経済産業省 平成 28 年度健康寿命延伸産業創出事業) 〇代表団体:㈱北海道二十一世紀総合研究所 〇参加団体:生活協同組合コープさっぽろ 〇協力団体:㈱北海道リクルートじゃらん/㈱ビームオン/㈱ポロワッカ/社会福祉法人渓仁会

■地域の健康食ネットワークを中心とした現役世代向け生活習慣病予防プログラム

生活習慣病予防の重要性やその取組方法を認 識している現役世代は多いが、健康行動を実践 できない、継続しないことが問題点としてあげられ る。 このため、本事業では、健康行動を実践するき っかけや機会の提供、及び、健康行動を継続す るための仕組みづくりを行った。 健康食を提供する飲食店を募り、じゃらん(11 月号) 掲載、スタンプラリー等のプロモーションをしながら、管理栄養 士のアドバイスを得た栄養バランスの良いメニューを「働きメ シ」のブランドで各店舗において提供(販売)し、現役世代 における健康食に係る需要等を検証した。 食事の画像の「色」情報から栄養バランスを分析するスマ ホアプリ(協力:ビームオン)を実証モニター(現役世代) に提供し、アプリ使用頻度や色見バランスの良さのランキング 公表等を行い、アプリ使用を促すイベント効果や、実証期間 中の栄養バランス(色見)の変化、生活習慣に係る意識・ 行動変容等を検証した。 「働きメシ」企画が、自らの健康・食生活を考える、また健 康食を提供するお店への関心を高めるきっかけになること、 健康食を提供するお店の利用促進につながることを確認し た。また、アプリを日常的に利用している人の日々の食事内 容を確認するようになった、栄養バランスを意識した食事づく りや外食の際に栄養バランスを意識したメニュー選びをするこ とが多くなったなど、行動変容を確認した。 ・アプリの改善、及び、健康管理に係る付加サービスの開発、「働きメシ」等 の健康食提供飲食店等の情報掲載等による内容充実を図る。 ・企業へのアプリを配布、食材関連事業者等からの協賛金によるプロモーショ ンにより情報発信力を高め、飲食店等からの協賛金の確保を進める。 事業概要 実証内容 実証で得られた成果 今後の事業展開 会社が負担して全社員に奨励, 3.4 食生活の改善が必要な社員 に対し、会社が負担で奨励, 10.1 社員の自己負担で食 生活の改善が必要な 社員に利用を促す, 15.1 社員の自己負担とし、 社員に紹介する程度, 35.3 その他, 2.5 有料であれば利用 しない・奨励しない, 34.5 n=119,(%) 【アプリが有料の場合(札幌市内企業)】 社員に紹介、利 用させたい, 34.5 特に関心はな い、必要ない, 63.5 無回答, 2 n=345,(%) 【食生活の改善アプリの利用ニーズ(札幌市内企業)】 42.9 28.6 21.4 21.4 0 50 「5色バランス見分ける君」に登録した食事の写真を見 返して、日々の食事内容を確認している 外食の際に栄養バランスを意識してメニューを選ぶこ とが多くなった 栄養バランスを意識した食事を作ることが多くなった 「5色バランス見分ける君」に登録した食事の写真を見 返して、次の食事を決める際の参考にしている n=14,(%) 【アプリを使ってからの変化】

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■地域包括ケアシステムを補完する

退職前後のシニアをターゲットとした認知症予防プログラム

退職前後シニアは、「認知症予防」対象となるこ とへの抵抗感、身近な地域にサービス提供拠点 がないことなどから、健康行動の実践、実践しても 継続しないことが問題点として挙げられる。 このため、本事業では、退職前後シニアを対象 に、日常生活圏域において、認知症予防に係る 行動を実践するためのきっかけや機会の提供、継 続するための仕組みづくりを行った。 ㈱ポロワッカ、社会福祉法人渓仁会を中心に認知症予防に係 るプログラムを開発し、コープさっぽろ店舗等にて約3ヶ月間、プロ グラムを提供し、運動習慣、食生活改善、社会参加に係る意識 や行動変容等を検証した。 本実証プログラムの有料化に伴う利用意向や、改善すべき内 容、新たに付加すべきサービス内容等を把握し、次年度以降のプ ログラム内容を検証した。 モニターの半数程度が「退職前シニア」であり、退職後のセ カンドライフ支援等のニーズを確認したほか、今後のプログラ ム利用意向率(85%)、有料化した場合の利用意向率 (62%)を確認した。 健康行動変容効果(運動・食・社会参加に係る意識 変化・行動)があったモニターが 70%となり、介護や生活支 援に係るボランティア等に登録するなど、地域包括ケアシステ ムの構築に寄与する行動も確認した。 ・本実証エリアでの一部での継続及び新規エリアで、本プログラムを実施予定。(会員制を導入) ・会員個々の健康づくり、生活相談等に対応する相談サービスなどを付加するなど、会員のライフスタイルやステージに 応じたサービス提供を検討。 事業概要 実証内容 実証で得られた成果 今後の事業展開 ・プログラムの開発・提供 ・プログラム利用に係る相談対応・ アドバイス ・参加者の日常の活動量等の データ収集 ・プログラム利用による行動変容 効果・健康増進効果を検証 運営組織 プログラム利用に係る アドバイス プログラムの情報提供 プログラム利用相談 【プログラム提供会場】 コープさっぽろ(ソシア店・平岡店)、新大通ビル 日常生活圏域を フィールドとした おもに退職前後の シニア ・運動系 ・食関連系 ・社会参加・生きがい づくり系 プログラム講師 プログラムコーディ ネーター派遣 プログラムを利用 (利用料は、参加者負担) 講師派遣 活動量データを 収集 日常の活動量(歩数 など)を提供 連携 運動プログラム 食関連プログラム 社会参加・生きがいづくりプログラム 無償ボランティア でも参加したい, 10% 有償ボラン ティア(交通 費程度の支 給)であれば 参加したい, 37% 活動に見 合った一定 の報酬をも らえるなら 参加したい, 18% 参加したい と思わない, 27% 無回答, 8% 【n=67】 【本プロジェクト運営への参加意向】 10% 13% 6% 25% 3% 48% 0% 20% 40% 60% ボランティアに参加(参加予定) 就職・就労に向けた活動を実施(実施予定) 起業活動を実施(実施予定) 家庭での役割を実践(実践予定) その他 特に変化はない 【n=67】 【本プログラムをきっかけとした社会参加等に係る行動変容】

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ヘルスケアサービスの地域動向調査

北海道ヘルスケア産業振興協議会の活動と連携し、新たなヘルスケアビジネスの創出を推進するため、「地 域包括ケアを基点とする保険外サービス」の創出に向けた地域動向について、情報を収集・整理し、今後の方 向性と課題を示した。

1. 調査概要

調査方法 ①文献調査を実施し、ヘルスケアサービス創出に寄与する取組情報を収集(12 地域選定) ②12 地域の医療機関、介護事業者を対象に、保険外サービスの実施状況、意向、課題に 関するアンケート調査を実施(4地域選定) ③4地域の地方自治体、医療機関、介護事業者を対象にヒアリング調査を実施 調査視点 人口規模別(10~20 万人程度、3~5万人程度、1万人程度)の地域特性を踏まえる 【調査対象地域】 10~20 万人程度 旭川市、函館市、釧路市、小樽市、室蘭市 3~5万人程度 登別市、伊達市、滝川市、砂川市、新ひだか町 1万人程度 東神楽町、中頓別町 ※太字:地方自治体や医療機関、介護事業者のヒアリング調査対象地域

2.12 地域の医療機関・介護事業者向けアンケート調査結果

回収数 郵送配布・回収によるアンケート調査を実施 医療機関(配布数 596,回収数 137(23.0%)、介護事業者(配布数 701,回収数 209(29.8%)

2.1 医療機関向け調査結果

◆保険外サービスの実施状況・今後の意向 ・医療機関は、「疾病予防・重症化予防」の分野で、既に保険外サービスを「実施している」割合が高い。 ・「実施を検討している」「今後検討したい」分野は「疾病予防・重症化予防」だけではなく、「介護予防」、 「リハビリ」の分野にもニーズが見られる。 ◆保険外サービスの利用対象 ・いずれの分野とも、「通院患者」を利用対象としている(利用対象としたい)割合が高い。リハビリや生活・ 看取り分野については、「退院患者」の割合も高くなっている。 66.7 81.3 61.5 16.7 50.0 38.5 20.0 0.0 0.0 20.0 12.5 38.5 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 疾病予防・重症化予防(n=30) リハビリ(n=16) 生活支援・看取り(n=13) % 通院患者 退院患者 生活習慣病等予備群 その他 8.8 0.7 2.2 2.9 2.2 0.7 0.7 1.5 10.9 10.2 8.8 5.1 75.9 83.2 83.9 86.9 2.2 5.1 4.4 3.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 疾病予防・重症化予防 介護予防 リハビリ 生活支援・看取り 現在実施している 実施を検討している 今後検討したい 検討の予定はない 無回答 【保険外サービスの実施状況・今後の意向】 【保険外サービスの利用対象】 ※n=137 ※複数回答

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2.2 介護事業者向け調査結果

◆保険外サービスの実施主体 ・サービス提供体制は、医療機関が単独主体となる割合が高いが、民間事業者との連携可能性も見られる。 ◆保険外サービスの実施・検討に向けた課題 ・「採算性の確保」「人材の確保」「利用者の確保」が特に課題となっている。 70.0 56.3 68.8 46.2 13.3 25.0 6.3 23.1 10.0 12.5 18.8 15.4 6.7 6.3 6.3 7.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 疾病予防・重症化予防 (n=30) 介護予防(n=16) リハビリ(n=16) 生活支援・看取り(n=13) 貴機関が単独主体 貴機関が主体(民間事業者が協力) 民間事業者が主体(貴機関が協力) その他 無回答 41.7 64.6 25.0 27.1 33.3 25.0 50.0 27.1 27.1 16.7 4.2 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 利用者の確保 採算性の確保 連携・協力する民間事業者の確保 地方自治体との連携 医療機関による保険外サービス提供の制約 ビジネスモデルの構築 保険外サービスに関わる人材の確保 民間事業者との連携に伴う責任や サービス提供範囲の明確化 保険サービスとの区分け 個人情報、プライバシー情報の 取扱いルールの明確化 その他 % ◆保険外サービスの実施状況・今後の意向 ・介護事業者の5割以上が保険外サービスを既に実施、あるいは実施意向がある。 ・「移動支援・付き添い」、「家事等援助」は既に実施(検討)されている割合が高い。 現在実施し ている 40.2% 実施を検討 している 3.8% 今後検討し たい 10.0% 検討する予 定はない 36.4% 無回答 9.6% 29.2 29.2 32.7 8 1.8 9.7 41.6 3.5 0.9 3.5 6.2 1.8 0 4.4 2.7 3.5 2.7 8.8 14.2 6.2 8.8 7.1 1.8 12.4 13.3 3.5 4.4 8.8 2.7 3.5 1.8 3.5 2.7 0 0.9 1.8 0 10 20 30 40 50 介護保険サービスの上乗せサービス 訪問サービス 家事等援助サービス 配食サービス 物販サービス 安否確認サービス 移動支援・付き添いサービス 旅行支援サービス 地域食堂 通い・サロン事業 金銭管理・契約代行サービス 住み替え支援サービス メンタルケアサービス 介護者支援サービス 運動管理・指導サービス 栄養管理・指導サービス 口腔ケアサービス その他 (%) 現在実施 今後検討 ◆保険外サービスの利用対象 ・利用対象は、「要支援・要介護者」が多く、既存利用者への付加サービスとして位置づけていると見られる。 ◆保険外サービスの実施・検討に向けた課題 ・「採算性の確保」「人材の確保」「利用者の確保」が課題となっている。 34 61.2 7.2 3.8 6.2 49.8 15.3 21.1 15.3 10 4.3 0 10 20 30 40 50 60 70 利用者の確保 採算性の確保 連携する医療機関の確保 連携する民間事業者の確保 医療機関による保険外サービス提供の制約 保険外サービスに関わる人材の確保 民間事業者との連携に伴う責任やサービス提 供範囲の明確化 介護保険との併用に関して行政からの指導へ の対応 居宅サービス計画(ケアプラン)に組み込まれ ないこと 個人情報、プライバシー情報の取り扱いルー ルの明確化 その他 (%) 58.4 16.8 25.7 7.1 63.7 16.8 31.9 5.3 20.4 3.5 15 5.3 0 10 20 30 40 50 60 70 (生活支援)現在実施 (生活支援)今後検討 (介護予防)現在実施 (介護予防)今後検討 (%) 要支援者 要介護認定者 要支援・要介護認定者 以外 【保険外サービスの実施主体】 【保険外サービスの実施・検討に向けた課題】 【保険外サービスの実施状況・今後の意向】 【保険外サービスの利用対象】 【保険外サービスの実施・検討に向けた課題】 ※n=48、複数回答 ※n=209 ※n=209、複数回答 ※n=113、複数回答 ※n=209、複数回答 【現在実施(検討)または今後検討したい保険外サービス】

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3.保険外ヘルスケアサービスの創出に向けた方向性と課題

12 地域の医療機関、介護事業者を対象としたアンケート調査による全体の傾向及び4地域の地方自治体、 医療機関、介護事業者を対象としたヒアリング調査を踏まえ、地域包括ケアとの連携が期待されるサービス について整理した。

2次医療圏を支える中核医療機関と民間事業者の連携によるサービス展開

【人口 20 万人モデル】

保険内サービスとの組み合わせによるサービス展開

【人口規模 3~5 万人モデル】 ◆ 2次医療圏を支える中核の医療機関とヘルスケア関連事業者の連携により、医療機関の 患者を対象に、糖尿病患者向けの病院食の配食サービスや、マンツーマンによるリハビリ サービスなどの保険外サービスの創出が期待される。 ◆ 医療機関・介護施設が保険内で補えないサービスをどのように補うかが課題となって いる。 ◆ 保険外サービスの提供に係る業務の棚卸しを行い、医療機関とヘルスケア関連事業者の 役割分担を明確にするプロセスが大切である。 ◆ 介護事業者やヘルスケア関連事業による、介護予防・生活支援に係る保険外サービスの 展開が期待される。 ◆ 保険外サービスの利用促進に向けては、ケアプランに保険外サービスが組み込まれるこ とが大切であり、ケアマネジャーを含む医療・福祉・介護の専門職と、保険外サービス事 業者との信頼関係構築が重要となる。 ◆ 滝川市や中空知圏において進んでいるように、医療・介護事業者や専門職、保険外サー ビス事業者がある程度限られている地域においては、「多職種連携」が進みやすく積極的に ケアプランに保険外サービスが組み込まれることが期待される。 (参考事例)脳梗塞の退院患者向けのリハビリサービス(脳梗塞リハビリセンター:東京都) ・脳梗塞の患者が急性期病院・回復期リハビリテーション病院を退院後、介護保険における デイサービスやデイケアを利用するケースが多いが、リハビリ効果が得られないこともあ るため、介護事業者(㈱ワイズ)が完全マンツーマンによる保険外リハビリを実施。中国 のインバウンドも受け入れているほか、他のエリアの介護事業者との連携による実施も模 索している。 事例2 オーダーメード型のリハビリサービス ・・・・・・ 多職種連携の事例 NPO 法人 中空知・地域で認知症を支える会 ・中空知地域の医療・福祉・介護関連の専門職や保険外サービス事業者等が参加し、認知症 患者の在宅ケアをテーマとした多職種連携事例の検討会、ケアスタッフの研修会などを頻 繁に実施している。 ・また、認知症地域社会資源マップを作成し、認知症患者・家族に保険外サービスも含めた 幅広い情報提供を行っている。 事例2 オーダーメード型のリハビリサービス

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行政のヘルスケアの取組と連携したサービス展開

【人口規模 20 万人、3~5 万人、1 万人モデル】 ◆ 人口規模の小さい自治体では単独での事業展開が困難であるため、後志地域の4町村の事 例のように、広域連携による官民連携モデルの構築も有効である。 ◆ 地方自治体における「健康づくり」、「高齢者福祉」、「医療・介護」等の取組に対して分野 横断的視点で費用対効果の高い事業を提案することが期待されており、ICT の有効活用が一つ の方向性と言える。 (参考事例①)広域連携・官民連携による保健事業の強化 ~ 喜茂別町、ニセコ町、積丹町、島牧村、社会福祉法人渓仁会 ~ ・専門職のマンパワー不足等が課題となっている町村が連携し、広域連携支援拠点を設置し、社 会福祉法人渓仁会の看護師を選任の健康相談員として配置。健康相談員と町村の保健師等との 連携により、健康相談、体力測定などによる個別プログラム、集団プログラム、遠隔プログラ ム(web 運動教室)などを実施。 ・住民の健康意識向上や行動変容、自治体の財政コスト低減にもつながっている。 ※本事業は経済産業省平成 27 年度健康寿命延伸産業創出事業により実証。平成 28 年度は 4 町 村の自主事業として取り組んでおり、経済産業省主催イベント「ヘルスケア産業の最前線 2017 (H29.3.3 開催)において全国のモデルとなる事業として紹介されている。平成 29 年度以降 も、各自治体町村長、保健・福祉担当者、保健師等が参加する 4 町村連携協議会と社会福祉法 人渓仁会が中心となり継続的に取り組む予定。 (参考事例②)ICT を活用し健康づくりから生活支援までをサポートする仕組み ~ 奈良県葛城市(人口 37,179 人)~ ・ICT を活用し、市民のバイタルデータなどを一元管理できるプラットフォームを構築。市内の 医療機関との連携を図りながら、バイタルデータの状況に応じて特定健診や医療機関への受診 などを促進(健康づくり)、CATV での運動支援プログラムの提供(介護予防)、買い物支援や 生活相談など(生活支援)、ICT を活用し「健康づくり」から「生活支援」などをトータルでサ ポートする仕組みを導入している。 4町村健康づくり 連携協議会 広域連携 支援拠点 住民モニターから収集した 身体・血液・体力データ等をも とに各種プログラムを開発・ 実施 ・4町村のネットワーク構築 ・現場ニーズを踏まえた 事業内容の検討 ・事業実施効果の検証 ・現地訪問、個別面接 ・健康チェック ・体力測定 ・web運動教室 ・TV電話による健康相談 ・健康データベース ・健康づくりプログラム ・健康講演会 集団プログラム 遠隔プログラム 個別プログラム

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地域の特性に応じた生活支援サービスの創出

【人口規模 20 万人、3~5 万人、1 万人モデル】 (1) 介護事業者の連携によるサービス創出(人口 20 万程度、3~5万程度) (2) アクティブシニアによる生活支援サービスの提供(人口 20 万程度、3~5万程度、1万人モデル) 【協力/北海道ヘルスケア産業振興協議会】 事務局:株式会社北海道二十一世紀総合研究所 札幌市中央区大通西3丁目 11 番地 TEL 011-231-3053 FAX 011-231-3143 担当 佐治、河原、小山 (本紙は平成 28 年度ヘルスケアサービス創出のための環境整備に関する調査事業により作成しました。) ・人口規模の小さい自治体では生活支援サービスを担う事業者・団体が少ないことから虚弱や ひとり暮らしの高齢者等の生活支援サービスの創出が課題となっている。 ・一般社団法人夢ネットはちどり(熊本市)のように、アクティブシニアが担い手となり、有 償で生活支援サービスを提供する仕組みづくりが有効である。 ・また、高齢者支援に係る様々な保険外サービスを提供している事業者のネットワーク組織「く まもと高齢者支援インフォーマルサービスネットワーク」の取組など、一定規模の人口を有 している地域については、こうした事業者連携による保険外サービスの利用促進は有効であ る。 (参考事例)アクティブシニアによる生活支援サービスの提供 ~ 一般社団法人夢ネットはちどり(熊本市) ~ ・地域の医療・福祉の関係者(OB・OG など)が中心となり、専門性と多様性の高い アクティブシニア「はちどりワーカー」を組織化。ワーカーの認定講習会を定期的 に開き 130 名の人材を確保。 ・生活の付き添いサービス、旅行等の付き添いサービス、趣味の付き添いサービス、 代行サービスを実施している。 ・既存顧客(要支援・要介護者)を対象に、生 活支援を中心とした保険外サービスを提供・ 検討している介護事業者においては、顧客数 が限られることなどから、採算性の確保が課 題となっている。 ・また、保険外サービスを担う人材不足から、 十分にサービスを提供できない状況にある。 ・このため、介護事業者同士が連携し、協働で 生活支援サービスの事業体を創出・提供する ことで、サービス提供体制強化、業務の効率 化を図ることも一つの方向性と言える。 出典:社会福祉法人の大規模化・協働化等について(厚生労働省) 【参考スキーム】

参照

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