資料 6
「(仮称)大阪市大規模マンションの建設における保育施設等の
整備に係る事前届出等に関する条例(案)」の骨子にかかる
パブリック・コメントの実施結果について
1 意見募集の概要
(1)意見募集期間
平成 29 年 6 月 26 日(月) ~ 平成 29 年 7 月 24 日(月)
(2)意見の募集方法
送付、ファックス、電子メール、持参
(3)閲覧・配布場所
①大阪市こども青少年局保育施策部保育企画課(市役所本庁舎2階)
②各区役所及び出張所
③大阪市都市計画局開発調整部開発誘導課(市役所本庁舎7階)
④市民情報プラザ(市役所本庁舎1階)
⑤大阪市サービスカウンター(梅田、難波、天王寺)
⑥大阪市ホームページ
2 意見募集結果
(1)意見提出総数 15件
(2)内訳
①提出方法別
送 付 ファックス 電子メール 持 参
1通 8通 5通 1通
②住所別
大阪市内 大阪府内 大阪府外 不 明
10名 0名 0名 5名
③年齢別
(3)実施結果の公表場所
意見を募集した際の閲覧・配布場所と同様
3 意見と本市の考え方
お寄せいただきましたご意見の要旨と大阪市の考え方は、別紙「ご意見の要旨と本市
の考え方」のとおりです。なお、ご意見につきましては趣旨をふまえ要約しております。
19 歳以下 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳代 70 歳代 80 歳以上 不明
0 名 1名 3名 3名 2名 0 名 0 名 0 名 6名
ご意見の要旨と本市の考え方
ご意見の要旨
本市の考え方
○全般について
・保活の大変さを実感しており、保育所整備が急務だと思う。大
規模マンションへの保育所併設、ぜひ進めて頂きたい。
・タワーマンション建設時にはワンフロアに保育園を設置すべき
と思っていたので、遅きに失した感もあるが、今回の条例に多
いに賛同するところである。保育のみならず今後、高齢者の増
加も考えられるので、保育施設から老人施設へ転換できるよう
な設計が望ましいと思う。
・待機児童の多い区での大規模マンションの建設に関しては、保
育施設を大規模マンション内に作ることを前提として建設を進
めるようにしてほしい。
・今般の条例における目的は、本市と大規模マンションの建設事業者が建設計画
の確定前に協議を行う機会を確保し、必要に応じ、本市が保育施設等の整備に
係る協力を建設事業者に要請することにより、大規模マンションの建設による
保育需要の増加に対応した保育施設等の効率的な整備を図り、子育て環境の充
実を図ることといたしております。
・今般の条例は、大規模マンション内への保育施設等の設置を義務付けるもので
はありませんが、大規模マンションの建設による保育需要の増加に対応する保
育施設等の効率的な整備を進めていくためには、建設事業者の協力が不可欠で
あり、より多くの建設事業者に保育施設等の整備についてご理解、ご協力いた
だくよう取り組むとともに、本市として保育施設等の整備のために必要な情報
提供、助言その他協力を行ってまいりたいと考えております。
○届出対象について
・届出の適用対象となる大規模マンションは、「住戸総数が 70 戸
以上」とあるが、70 戸以下のマンションでも複数建設された場
合は待機児童が増えるのではないか。もっと少ない戸数でも適
用対象とすればよいのではないか。
・今般の条例による届出等の手続を通じて、マンション建設により生じる保育需
要の範囲内で当該マンションの建設事業者に保育施設等の整備に係る協力を
要請することを考えております。
・児童福祉法に定める小規模保育事業所の定員の下限は6人とされており、保育
施設の整備が必要となる6人以上の保育需要を生み出す住居総数は 70 戸以上
が目安となると考えていることから、70 戸以上を対象としております。
ご意見の要旨
本市の考え方
○整備を進める保育施設について
・大阪市はマンション住居者内の乳幼児を把握したうえで、基準
を確保した認可保育所の整備を図っていくべきである。
国基準の保育室の面積の確保
地震、火災など災害時に対応できる避難経路の確保
園庭、プールなど、子どもたちがのびのび遊べる場所の確保
専門的な知識のある職員の配置
・このような施設がマンション内で確保できないならば、近くに
それだけの敷地がないかどうか探して、認可保育所を建設する
べきである。
・マンションの敷地内に狭い一室に託児所を作らせて、これをも
って待機児童の解消とするのではなく、認可保育所の建設を大
阪市の責任で持って果たすことが重要だと思う。
・マンション内に保育施設ができるのは賛成だが、それが小規模
保育事業や企業主導型保育事業では解決にならない。
・今般の条例による届出等の手続を通じて、マンションにおいて生じる年齢ごと
の保育需要を考慮し、また、周囲の既設の保育施設等の利用状況を踏まえたう
えで、保育施設等の整備を進めてまいりたいと考えております。
・0歳児から2歳児までの少人数の利用枠の不足に対しては、小規模保育事業所
の整備も含めて検討しておりますが、この整備にありましても、「大阪市家庭
的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例」に定める基準に従
い、十分な保育室面積の確保、沐浴・乳児用手洗・調理のために必要な設備の
設置、避難経路の確保及び職員配置の確保を条件に進めてまいります。
・この条例による手続のほか、本市では、認可保育所の整備を進めるために、認
可保育所の整備補助金の拡充、認可保育所の設置のために用地を提供する土地
所有者へ助成制度の導入、各区内に存在する市有財産(市有地等)を認可保育
所の用地として活用するなどの取り組みも行っております。
○保育施設の整備の課題
・大規模マンション内への保育施設の整備については対応可能と
思われる。ただ、保育士の確保が課題として残る。
・本市においては、保育施設等で働く保育士の不足を解消するため、「大阪市保
育士・保育所支援センター」による保育施設等への保育士の紹介、保育施
設等が新規採用保育士に提供する宿舎を借り上げる経費の助成、新規採用保育
士が保育施設等に就職した際に特別給付を実施するための経費の補助などの
取り組みを行っております。
ご意見の要旨
本市の考え方
○届出等を行わない場合の制裁及び届出等を行う場合の恩恵につ
いて
・条例の届出等の義務を果たさない場合に事業者の氏名を公表す
ることができるとあるが、公表だけでは義務は果たせないので
はないか。罰則あるいは義務を果たした場合の恩恵などを検討
してもよいのではないか。
・今般の条例による届出等の手続は、届出等の手続をとること自体が目的ではな
く、本市と大規模マンションの建設事業者とが協議する機会を確保し、本市が
保育施設等の整備に係る協力を建設事業者に要請することが目的であり、届出
等の義務の違反に対しては緩やかな規制手段を採用することが適当と考えて
おります。
・建設事業者が本市の協力要請に応じる動機付けとなる制度については、今後検
討を進めてまいります。
○マンション内に設置する保育所への優先入所について
・大規模マンション内へ設置する保育所は、当然入居者優先にな
ると思う。
・児童福祉法第 24 条第 3 項には、市町村が認可保育所や小規模保育事業所等の
利用調整を行うことと規定されており、保育の必要の程度及び家族の状況等を
勘案し保育を受ける必要性が高いと認められる児童が優先的に利用できるよ
うに調整を行うこととされています。
・このため、本市では、保護者が保育できない理由・状況等に応じて基本点数を
設定し、これに世帯の状況やきょうだいの状況等に応じ加点・減点を行った点
数の高い順に入所を決定しています。
・大規模マンション内に設置された認可保育所等への当該マンション居住者の優
先入所につきましては、現行の利用調整の仕組みへの影響等、実施した場合に
おける課題について慎重に検討する必要があり、現在、その検討を進めている
ところです。
○マンション内に保育施設を設置する場合の管理費の負担
・マンション内に保育施設を設置する場合、管理費の負担などは
どうなるのか。
・分譲マンションのように入居者の区分所有となっている建物の共有部分の管理
費については「建物の区分所有等に関する法律」に基づく管理組合等において
決められるものと考えております。
「(仮称)大阪市大規模マンションの建設における保育施設等の
整備に係る事前届出等に関する条例(案)」の骨子について
大規模マンションの建設による保育需要の増加に対応し、必要な保育施設等を整備するためには、大規模マ
ンションの建設事業者(以下、「事業者」という。)に協力を求める必要がある場合があることを考慮し、本
市と事業者の責務を明らかにするとともに、事業者が大規模マンションの建設計画を策定しようとする際、当
該建設計画に関する事項を市長に届出等を行うこととすることにより、本市が事業者と保育施設等の整備に関
する協議を行う機会を確保し、必要に応じ、保育施設等の整備に係る協力を求めることにより、大規模マンシ
ョンの建設による保育需要の増加に対応した保育施設等の効率的な整備を図り、子育て環境の充実を図る。
住戸(一戸あたりの専用面積が35平方メートル以下のものを除く。)の総数が70戸以上のマンション
≪本 市≫
・大規模マンションの建設に伴う保育施設等の整備に関する事業者との必要な協議の実施
・事業者に対する保育施設等の整備に関する必要な助言、情報の提供、協力の要請その他の措置の実施
≪事業者≫
・ 大規模マンションの建設計画に関する事項の事前届出等の手続きの実施
・ 本市が行う保育施設等の整備に関する助言、情報の提供、協力の要請その他の措置への対応
事業者は、大規模マンションの建設計画を策定しようとするときまでに、次の事項を本市に届け出る必要が
ある。
○氏名(法人の場合は、名称及び代表者の氏名)及び住所(法人の場合は、主たる事務所の所在地)
○建設事業地(敷地)の所在及び敷地面積 ○住戸の予定総戸数 ○予定工期及び入居予定日
○子育て層の入居率の見込み ○保育施設等の有無 など
1 目 的
2 適用対象となる大規模マンション
4 大規模マンションの建設計画に関する事項の事前届出等の義務付け
3 本市及び事業者の責務
≪保育施設等の整備に係る調整(協議)の流れ≫
①事業者は、建設計画に関する事項を本市に届け出る。
②本市は、事業者に対し届出内容について、必要な資料の提出や説明等を求め、確認を行う。
③本市は、届出があった日から60日以内に、保育施設等の整備について調整を図るため、必要な意見(当該
大規模マンションの建設によって生じる保育需要の範囲内での保育施設等の整備についての協力要請等)
を文書により事業者に通知する。
④事業者は、通知を受けた日から60日以内に、本市の協力要請等に対する回答を行う。
⑤本市は、回答確認書を事業者に通知する。
平成30年4月1日(予定)
5 施行予定日
本市は、事業者が②の求めに応じない場合や④の手続きを行わない場合は、当該事業者に対し、
期限を定め、必要な措置(手続きを行う等)を講じるよう勧告することができる。
本市は、この勧告を受けた事業者が、正当な理由なくこれに従わない場合は、その旨、当該勧告の内
容及び当該勧告を受けた事業者の氏名を公表することができる。
また、本市は、事業者が正当な理由なく①の届出を行わなかったと認められる場合(届出時期が遅か
った場合を含む。)についても、その旨及び当該行為を行った事業者の氏名を公表することができる。
なお、本市は、この公表をしようとする際には、あらかじめ当該公表をされるべき事業者に対し、そ
の理由を通知し、意見陳述の機会を与えるものとする。
☆民間保育所等整備用地提供促進補助金について
対象者
以下のいずれにも該当する土地所有者
・平成29年度予算を基に実施する大阪市保育施設等設置・運営法人の公募において、応募法人が土地所有者から土地を賃借し、
新たに認可保育所を建築する場合であること(土地使用貸借の場合、既存建物の建替え・増築の場合、分園設置の場合を除く。)
・応募の際に施設整備補助金対象募集区域内の土地であること
・平成30年4月に開所予定の認可保育所の土地であること
補助内容
賃貸する土地にかかる固定資産税・都市計画税相当額の10年間分一括先払い
補助当初年度の税額により補助額を算定するものとし、補助以後に税額の増減改定が生じた場合も精算はしない
保育所として賃借しなくなった場合の返還特約を付す
☆応募状況における対象か所数【前年比較】
※平成29年度1次募集より、制度主旨を周知。(現在、補助金交付要綱を作成中。)
都心部における保育所整備を促進するため、都心部の土地を所有する者が、保育所設置法人に対し、保育所用途で当該土地を
賃貸する場合に固定資産税、都市計画税相当額の10年分を、当該土地所有者へ補助する。
資料 7
社会福祉法人 株式会社 その他
平成28年度 18 28 6 6 0 0
平成29年度 53 41 33 15 17 1
※本補助事業は平成29年度から実施(28年度は比較のため記載)
※平成29年度から、建設補助金の対象を株式会社を含むすべての法人に拡大
対象者数の内訳
対象数
応募数
募集数