2018年5月23日
証券コード: 1332
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2018年3月期決算
2
MVIP2017総括
中期経営計画MVIP2017
(単位:億円)
◆
中期経営計画MVIP2017は、設定していたKPIを全て達成。最終年度は、前期比
で売上高は7%増収、営業利益は3%増益となり最高益を更新。一株当たり配当
金は最終年で年間8円を実現。
3円
5円
6円
8円
MVIP2017 ニッスイグループの軌跡
養殖事業拡大・・・銀鮭、さば、
かんぱち、完全養殖まぐろ、
配合飼料
ASC認証を取得・・・黒瀬水産 養殖ブリで世界初
欧州事業拡大
Caistor Seafoods(英)買収、 CiteMarine(仏) 5工場体制
鹿島医薬品工場竣工
医薬原料海外展開の礎
沖合養殖の実証試験
大学と共同でスケソウのタンパク質に速筋増加効果を解明
安全・安心
FSSC22000認証取得[直営6工場+グループ3社]
健康経営/ダイバーシティ
大規模沖合養殖システム
◆食品事業が大幅増収。
(単位:億円)
※為替レート(1USD)
17年実績
6,384
6,830
水産
食品
ファイン
ケミカル
物流
その他
事業別売上高の変化(14年実績比)
2014年度実績
2017年度実績
14年実績
102
39%
107
41%
20
8%
19
7%
12
5%
62
30%
75
36%
45
22%
16
8%
8
4%
事業別営業利益の変化(14年実績比)
(単位:億円)
2014年度実績
2017年度実績
水産
食品
ファイン
ケミカル
物流
その他
◆水産は南米鮭鱒養殖事業が大きく伸長、食品は国内の冷食やチルド、欧州チルドが
好調に推移。ファインは政府によるジェネリック促進策の影響を受け大幅に減益。
181
234
自己資本比率の推移
(単位:%)
8
キャッシュフローと資金の使途
営業CFに加え公募増資もあり、当初計画より借入金削減が進んだ
営業
キャッシュ
フロー
960億円
3年間
設備投資
(支払ベース)
727億円
3年間
公募増資
139億円
株主還元
53億円
有利子負債
削減 他
318億円
合計:1,099億円 合計:1,099億円
営業
キャッシュ
フロー
850億円
3年間
設備投資
(支払ベース)
670億円
3年間
株主還元
24億円
有利子負債
削減 他
156億円
合計:850億円 合計:850億円
MVIP2017計画
2017年度実績
借入金
2,400億円
2,038億円
MVIP2017計画
2017年度実績
計画比
362億円削減
創業の理念(水道哲学)
水の水道におけるは、
水産物の生産配給における理想である。
海洋資源は世界到る処でこれを求め、
できるだけ新鮮な状態で貯え、
世界各市場にいわば水道の鉄管を引き、
需要に応じて市価の調節を図りつつ
これを配給する。
水産物も配給上の無駄を排しできるだけ
安価に配給を図り、その間一切不当な
利益を要求すべきではない。
創業者 田村 市郎
功労者 國司 浩助
CSR行動宣言
経営の基本方針
経営方針の概念図
品質保証憲章
倫理憲章
環境憲章
創業の理念
(水道哲学)
私たちは、水産資源の持続的利用と地球環境の保全に配慮し、
水産物をはじめとした資源から、多様な価値を創造し続け、
世界の人々のいきいきとした生活と希望ある未来に貢献します。
経営の
基本方針
12
持続的な成長の実現に向けて
MVIP2017
(2015~2017)
売上高:1兆円
営業利益:500億円
MVIP+(プラス)
2020
(2018~2020)
将来目標
個別の収益
回復と安定化
成長と企業価値
向上への取組強化
MVIP2014
(2012~2014)
事業基盤の再構築
CSR経営
の推進
事業を通じた
社会課題
への取組み
<社会課題>
豊かな海を守り
持続可能な水産資源の
利用と調達を推進する
安全・安心で健康的な
生活に貢献する
社会課題に取り組む
多様な人材が活躍できる
企業を目指す
2016年
CSR
行動宣言
CSR経営の進化
Global Links
独自の技術を活かし
価値を創造するメーカーを目指す
新中期経営計画の考え方
持続可能な水産資源から
世界の人々を健康に
水産タンパクの供給
漁獲・漁撈技術開発(漁撈事業)
水産資源を確保
(天然に加え)
養殖技術開発(養殖事業)
資源の最大活用
(余すことなく)
副産物有効活用、
医薬品開発(FC事業)
豊かな海を守り
持続可能な水産資源の
利用と調達を推進する
安全・安心で健康的な
生活に貢献する
社会課題に取り組む
多様な人材が活躍できる
企業を目指す
これまでも
数々の技術革新を通じ
社会課題の解決に取組んできた
ニッスイが
掲げた重要課題
(マテリアリティ)
魚利用の高度化
食品加工技術(食品事業)
まぐろを使用した
ツナソーセージを
戸畑工場で開発し
本格生産を開始した
社会課題への取組み
社会課題への取組み
豊かな海を守り
持続可能な
水産資源の
利用と調達を
推進する
安全・安心で
健康的な
生活に貢献
する
社会課題に
取り組む
多様な人材が
活躍できる
企業を目指す
持続可能な
資源アクセス
働き方改革
健康経営
ダイバーシティ
女性活躍
養殖の高度化
陸上・新魚種・海外展開
医薬原料を
海外展開
EPA抽出技術
の高度化
海外事業拡大
(水産・食品)
将来を見据えた
新中計イメージ
マテリアリティ
ニッスイのマテリアリティと
健康訴求商品群
ASC・MSC
認証取得
ライフスタイルの
変化に対応
加工・生産機能強化
CSR調達
ライフスタイルの
変化に対応
海外展開
新しい価値
研究・開発
品質保証・CSR
水産事業
食品事業
FC事業
ひとつ上のステージ
に向けた取組み
MVIP2017
新中期経営計画の考え方
事業境目領域での
融合・連携を強化
技術力・
経営基盤強化
社会課題
への取組
(CSR)
即食/簡便や健康などニーズに対応した事業に構造転換
野菜パテ
下処理済
チルド食品
MSC
商品
骨なし、解凍して
そのまま食べられる
【新しい価値】
ライフスタイルの変化に対応
EPA
商品
自然解凍で
簡単オーブン調理
シーフードケーキ
レンジ調理
シュリンプリゾット
事業の構造転換に対応した加工・生産機能の強化・再編 (水産・食品)
加工技術の向上
国内チルド事業の強化
CITE MARINE
5工場体制
産地加工拡大
による鮮度維持
【新しい価値】
IoT/AIによる
省人化
ライフスタイルの変化に対応
調理例
(おさかなミンチを
使った麻婆豆腐)
アジア
ファストフード
対応強化
冷凍農産品
対応強化
アジアでは、
最適パートナーを探索
し、和食
(日式)商材マーケットの創出と域内生産機能
を核にした外食市場での成長を図る
欧州では、CITE MARINE を
中心に年に6~8%の成長を図る
水産、食品事業拡大
【水産・食品】
【水産・食品】
【ファイン/医薬原料】
【新しい価値】
次期中計に向け医薬原料の
グローバル販売準備を進める
海外展開
医薬原料を展開
養殖事業の海外展開や新魚種への挑戦
新規機能性脂質の研究
南米以外での
海外養殖事業検討
陸上養殖の事業化
新規魚種、
(えび・さば・サクラマス)
完全養殖マダコの
研究推進
【新しい価値】
ひとつ上のステージに向けた取組
Seafarms Group Ltd(SFG社)概要
本社所在地:オーストラリア、西オーストラリア州パース
事業内容 :えび養殖事業など
設立
:1988年6月
資本金
:103.7百万オーストラリアドル
豪州最大のえび養殖会社に資本参加
グループ各社の販売網を通じてグローバルに販売
投資額
21億円
チルド物流インフラ(水産・練製品)の整備
22
【新しい価値】物流戦略
技術力・経営基盤強化
コストダウンと物流品質改善についての対応
水産チルド物流
⇒ 養殖魚の鮮度を維持する輸配送の構築
食品チルド物流
⇒ 保管キャパ確保と物流品質向上
人手不足への対応
⇒ トレーラー輸送と作業負荷軽減、法規制対応
更なるコストダウン・効率化
⇒ ラウンド運行切替え、外箱ダウンサイジング、移管運賃削減
日水物流・大阪舞洲物流センター
事業と連動した物流体制を構築し付加価値創造を側面支援
シートパレットによる
作業負荷軽減と
積載効率UP
持続性に配慮した
資源アクセス
CSR調達
賞味期限の
延長・年月表示
フードロスの削減
働き方改革
個人の健康促進
ダイバーシティ
【新しい価値】社会課題への取組み(CSR)
資源の最大活用と
製品ロスの最小化
健康経営
水産資源の
持続可能性
・取り扱う水産物の資源状態の把握と、その持続可
能性への配慮など当社の対応状況について発信
・人権の尊重などに配慮した「CSR調達」をサプラ
イヤーとともに推進
・動植物性残渣の削減
・冷凍食品や常温食品で検討
・残業削減、休暇取得促進
24
コーポレート・ガバナンスの強化
1.指名・報酬委員会の設置(取締役会の任意の諮問機関)
2.自社株式報酬制度の導入
(平成30年6月27日株主総会付議)
役員報酬と業績・株価との連動性を明確化し、中長期的な業績
と企業価値向上を目指すインセンティブを導入予定
委員長
社外取締役
委員
代表取締役
社外取締役
役員構成
役員の選任、解任
役員の報酬および報酬制度
後継者計画および育成
<審議事項>
(平成30年6月27日設置)
キャッシュフロー
・営業キャッシュフローと現預金の活用で1,200億円創出
成長投資
(M&A含む)
キャッシュフロー
•
成長ドライバーを中心に 3年間で約900億円
(うちM&A他約100億円見込む)を投資
自己資本
の充実
キャッシュフロー
•
自己資本を2,000億円程度まで引き上げ、
リスク対応力向上を目指す
株主還元
キャッシュフロー
•
当中計期間の目標は配当性向15%~20%
財務戦略
事業リスクに対応できる財務体質に向けて
キャッシュフロー
133
36%
164
45%
42
11%
20
5%
10
3%
111
37%
130
44%
25
9%
19
6%
12
4%
2020年の事業ポートフォリオ
(単位:億円)
水産
食品
FC
物流
その他
234
290
2017年度
営業利益実績
営業利益計画
2020年度
◆ファインケミカルの構成比を高める。水産は国内養殖事業の比率を高め、収益力向上と
安定化を図る。食品は中食/惣菜、冷凍野菜事業の比率を高めるなど、構造転換する。
水産事業:230億円(内海外:110億円)
物流・海洋事業他:150億円
投資総額 :900億円
(うちM&A他100億円含む)
減価償却費:570億円
国内外養殖事業
投資計画
食品事業:360億円(内海外160億円)
◆成長する事業を中心に投資を強化
欧州
アジア
物流センター
新船建造
※イメージ
2020年度
計画
2017年度
実績
増減率
売上高
7,560憶円
6,830憶円
111%
営業利益
290億円
234億円
123%
経常利益
320億円
248億円
129%
当期純利益
220億円
173億円
127%
ROA
4.5%
4.0%
-
(参考)ROE
12.0%
13.4%
-
MVIP+(プラス)2020のKPI
28
◆売上高7,560億円、当期純利益220億円(2017年度比約50億円増益)を目指す。
ROAを軸とした管理を継続し、経営効率を向上させていく。
◆南米鮭鱒養殖事業での数量減・市況軟調が影響。
30
2018年度(中計初年度)の見通し
(単位:億円)
※為替レート (1USD)
18年計画 …110円
17年実績 …113円
(億円)
(%)
売上高
6,980
6,830
149
102.2
水産事業
2,772
2,871
▲99
96.5
食品事業
3,401
3,277
123
103.8
ファインケミカル事業
276
258
17
106.7
物流事業
167
163
3
102.1
その他
364
259
104
140.3
営業利益
220
234
▲14
93.7
水産事業
101
111
▲10
90.7
食品事業
118
130
▲12
90.4
ファインケミカル事業
29
25
3
113.7
物流事業
20
19
0
103.5
その他
12
12
▲0
93.2
全社経費
▲60
▲64
4
92.8
経常利益
235
248
▲13
94.6
親会社株主に帰属する当期純利益
160
173
▲13
92.3
2018年度
計画
2017年度
実績
対2017年度比増減
<水産>
漁撈:操業効率
化、ぶり漁獲増
養殖:まぐろ加工
<ファイン>
個別:広告宣伝費
の効果的な投入、
新工場の償却費
<北米>
フィレ生産比率の
増加、生産コスト
削減等で収益改
<南米>
水揚数量減、鮭
鱒販売価格の下
落等
<欧州>
白身魚などの原料
価格高騰の影響
等
グループ間
取引の消去
他
2019年
3月期
計画
2018年
3月期
実績
国内
海外
▲6
234
12
220
▲43
5
5
14
主な営業利益の増減見通し
(主な増減要因)
(単位:億円)
◆ニッスイ個別を中心に国内は増益を見込むが、南米水産事業の収益悪化をカバー
が難しい状況。
水産
食品
ファインケ
ミカル
(単位:トン)