2 I N T R O D U C T I O N No.058 C O N T E N T S OKADA Masashi 3

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宇宙航空研究開発機構機関誌

No.

058

October 2014

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020 年度の初号機打ち上げを目指して、新型

基幹ロケットの開発が始まりました。今後の

日本の宇宙活動を担う新型ロケットとはどの

ようなものか、開発にあたっての抱負や課題

などを、プロジェクト関係者に聞きました。

 2014年8月31日には、

「はやぶさ2」の機体公開が行われ

ました。記者会見で「

『はやぶさ2』はわれわれの自信作」と

話した國中均プロジェクトマネージャに、打ち上げ目前の

思いを語ってもらいました。グラビアページでは迫力ある

「はやぶさ2」の機体も紹介していますので併せて

ご覧ください。

 6カ月の長期滞在を終えた若田宇宙

飛行士は、滞在中にJAXAの宇宙

医学実験「国際宇宙ステーション

に長期滞在する宇宙飛行士の骨

や筋肉の萎縮へのハイブリッド

訓練法の効果

(Hybrid Training

実験)

」を行い、

「宇宙から帰還

した後、5年前の長期滞在後よ

り疲労感が少なかった」と述べ

ています。

「ハイブリッド訓練

法」をメインに、月や火星など

の宇宙長期滞在で必要になって

くる健康管理の方法について紹

介します。

I N T R O D U C T I O N 安全保障 防災 産業振興 フロンティアへの挑戦 JAXA’sでは、 JAXAが取り組む3つの分野での活動を ご紹介していきます。 1 安心・安全な社会を目指す「安全保障・防災」 2 宇宙技術を通して日本の産業に貢献する「産業振興」 3 宇宙の謎や人類の活動領域の拡大に挑む 「フロンティアへの挑戦」です。 宇宙航空研究開発機構機関誌 No.

058

C O N T E N T S JAXA最前線 19 表紙画像:小惑星探査機「はやぶさ2」と同プロジェクト マネージャの國中均教授 NEWS 第21回アジア・太平洋地域宇宙機関会議 (APRSAF-21)日本で開催 20 日本が得意な技術で勝負

導電性テザーで

スペースデブリを除去 

河本聡美 研究開発本部 未踏技術研究センター スペースデブリユニット 主任研究員 原田 力 統合追跡ネットワーク技術部 部長  12 次なる宇宙大航海へ挑む 「

はやぶさ2

10 2024年までISS継続運用へ   

これからの長期滞在、

月・火星探査に向けた

宇宙飛行士の新・健康管理術

白川正輝 有人宇宙ミッション本部 宇宙環境利用センター 船内利用ミッショングループ 技術領域リーダ 主幹開発員 大島 博 有人宇宙ミッション本部 宇宙飛行士運用技術部 宇宙医学生物学研究室 研究領域総括 主幹研究員 医学博士 6 3 日本の宇宙輸送システムの持続と 衛星打ち上げ市場参入を目指す   「

新型基幹ロケット

開発スタート

岡田匡史 宇宙輸送ミッション本部 新型基幹ロケット プリプロジェクトチーム チーム長  新津真行 三菱重工業株式会社 防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部 宇宙システム技術部 主席プロジェクト統括(新型基幹ロケット) 内海政春 宇宙輸送ミッション本部 エンジン研究開発グループ 技術領域サブリーダ 航空機設計に不可欠な構造技術研究 「

非常に難しいですが、

やりがいはあります

井川寛隆 航空本部 構造技術研究グループ 主任研究員   玉山雅人 航空本部 構造技術研究グループ 主任研究員 有薗 仁 航空本部 構造技術研究グループ 主任研究員 14 いよいよ始まった 有償による超小型衛星の放出機会提供事業 「

ISSからあなたの衛星を

軌道へ送り出します

小川志保 有人宇宙ミッション本部 事業推進部 きぼう利用推進室室長 16 地球で思ふ事<NEEMO> 星出彰彦 宇宙飛行士 17 8はやぶさ2いよいよ新たな宇宙大航海へ出帆!

國中均プロジェクトマネージャに

聞く

國中 均 月・惑星探査プログラムグループ はやぶさ2プロジェクトマネージャ 宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系 教授

新型基 必要 岡田 現在 24号機 H 25年ほ 発し H す。 ち上 ち上 最高水準 、一 25年 前の 衛星 能力

自律性を確保し、

国際競争力を得るために

新型基幹ロケットが必要

岡田匡史

OKADA Masashi 宇宙輸送ミッション本部  新型基幹ロケット プリプロジェクトチーム チーム長

2020

、新

2020

どの

なる

、開

JAXA

、エ

技術領域

海政春

、三

菱重

津真行

主席プ

統括

聞き 手寺 門 和 夫︵ 科 学 ジ ャ ー ナ リ ス ト ︶

新型基幹

開発

ート

宙輸送シ

持続と衛星打ち上げ

場参入を目指す

安全保障 防災 産業振興 フロンティアへの挑戦 3

(3)

コンセプトの一例 円高 国際競 争力 費用 地上設備 維持経 宇宙開発利用 促進 必要 課題 将来 る時 新し 必要 運用 技術力 伝承 海外 国際競争力 新型基

現在 段階 岡田 2013 2014 2 使 ?  例え 要求 す。 地上設備、 飛行中 追跡管制 、 さ 20年間

岡田 H H で、 1段 2段 変え、 応え

開発 実施事業者 岡田 分か 地上設備 な仕 は三 工さ ただ ﹁キ 誘導制御用 サな ど、 JAXA

H 25年。 開発 技術継承 大丈夫 岡田 技術 切で きて H ︵宇宙開発事業団 り、

日本 岡田 晴ら を作 も、 使 命だ と思 岡田 ⅡA で打 、 一 方で めた で解 そのため 本の 民生品 宇宙 使

1段エ の技 です 岡田 そう ね。 1段 H 2段 使 使 定で 運転温度 信頼性 特徴 2段 10倍く Xと 術実証用 焼器 水素

ム ・ 新型基幹ロケット 第1段エンジン 推進剤●液体酸素と液体水素[-253度] (1秒間にお風呂5杯分の燃料を使う) 最高温度●3,000度 最高圧力●大気圧の200倍 ガスの速さ●音速の4倍 推力●ジャンボジェットエンジン5基分 多様 要求

開発 新型基幹ロ 第1段エン 推進剤●液 (1秒間にお 最高温度● 最高圧力● ガスの速さ 推力●ジャ 4 型基 て宇 保す 考え 25年前 H 開発 た知 、、 ら新し 考え を取 実現 新型基 半分程度 、一 頼性 た、 た能 れた ならな どう か、 自身 、ロ 規開発 使 7A 二度 目と 20年 議論 況と も聞 す。 では こな 技術者 社内全体 議論 私自身 入社 開発 半期 、ま 、 ロ 上げ m 競走 で勝 負が が、 造段階 1年も 2年も 。そ まる り、 また ます 私た ム・ 使 を行 、 ユ 2020 ち上 業を成 力し 宙産業 拡大 貢献 JA 2年 かを 調 JAXA Rotordynamics test stand 浮上 状態 を精 調 超高速回転 技術 躍的 JA 成果 最適化手法 設計段階 高速回転 安定度 械協会 術賞受賞 濯機 風機 空機用 各種発電所 型機器 回転速度 技術 汎用 回転機

新型基幹ロケットは

ロケット開発の

集大成

新津真行

NIITSU Mayuki 三菱重工業株式会社 防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部 宇宙システム技術部  主席プロジェクト統括 (新型基幹ロケット)

世界に誇れる日本の

象徴となるロケットが

完成するよう頑張りたい

内海政春

UCHIUMI Masaharu 宇宙輸送ミッション本部 エンジン研究開発グループ 技術領域サブリーダ 角田宇宙センターの研究開発 チームのメンバー(中央が内海氏)

一般社団法人ターボ機 械協会から、最適化ター ボポンプの技術が評価 され、ターボ機械協会賞 (技術賞)を受賞 JARTS 5

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白川 1回 2秒 屈伸運動 10回 1セ 1分間 10 3 回、 4週間 12回行 た。

は確 きま 白川 現在分析中 装置自体 題な く動 た。

宇宙飛行士 過度 白川 安全 十分配慮 、一 す。

腕だ 使 白川 足用 用意

今後 予定 白川 装置 で、 ね。 宇宙飛行士 健康管理 装置 電気刺激装置 で、 を使 後、 国際宇宙 S︶ 使 酸素運動 使 も考 改良型抵抗運動機 が故 使 これまで軌道上で使用されたト レーニング用装置。上:制振装 置付きトレッドミル2 左下:自転 車エルゴメーター 右下:改良 型抵抗運動機器(ARED) ハイブリッドトレーニングを行う 若田宇宙飛行士 画像:NASA/JAXA

や火星

く時代

トレ

のな 囲で 加え 果を上げ を試 ング 法に のリ リで が出

電気刺激を与えて筋肉トレーニ ングをする方法は これまで I S S はテストされていなかったのですか 大島 ロシアでは前から注目してお I S S のモジュールには そうし た装置があります。 宇宙飛行士の皆が 使っている状況ではないようですが 今後はロシアと協力して研究を進めて いくことも考えています

J A X A としては 他の方法も試 してみたいですか 大島 方法 学連携

なぜこのような実験が必要なの でしょうか 大島 現在 宇宙飛行士 ARED、 エル 3つで す。 し、 した国 を考 えた場 大型 の装置を まま使え 思えま と小 スも があり ます のような可 性の 1つと して この ッド トレー てい I S S 6カ月ですが 月や火 くとな ると、 となります その I S S ように 毎日 2時間運動を続 頑張り 必要 し発想 変え 頑張 運動す 時は 運動す るが 中では少し たり 類の異 る運 てはどうか のよう 際のト ング 法の 1つと なる可 あると思

地上での整形外科やリハビリな どのノウハウが宇宙で役に立つわけで すね 大島 そう です を提 案さ れた志 リを専 る整形 患者さ 士に 上で もの

日本人宇宙飛行士の I S S 長期 滞在経験もずいぶん蓄積されてきまし JAXA にとって 宇宙飛行士の 健康管理は新しい段階に来ているので はないでしょうか 大島 今までは経験がなかったので NASAか 方法を教えてもらいま した しかし 現在では 私たちも宇宙 飛行士の健康に関するデータと経験を 蓄積していますし I S S 上で日本独 自の実験もできるようになりました 日本人宇宙飛行士の健康管理に自分た ちで責任を持ちながら、 少しずつ自分 たちの色を出す、 そういう自立の時代 になりつつあると考えています

大島

OHSHIMA Hir oshi 有人宇宙 ミ ッ シ ョ ン 本部 宇宙飛行士運用技術部 宇宙医学生物学研究室 研究領域総括 主幹研究員   医学博士 画像:NASA 画像:NASA 画像:NASA/JAXA 画像:NASA/JAXA 7

白川 志波 直人教 、﹁ 、 効 を行 、筋 す。 生さ 気刺激装 宇宙 飛行士 タ﹂

宇宙飛行士 巻く 白川 宇宙飛行士 腕に巻 が、 側に 電極 真上 S、 M、 Lの を用 左右 比較実験 電気刺激装置 接続 電気刺激 ます

使 を説 明し 白川 宇宙 持ち上 。こ 装置 、お 気刺激 、ひ 運動 、ひ 使 筋肉 対側 筋肉 ︶に 電気刺激 と、 。 こ 、 ひ 曲げ 荷が り、 フロンティア への挑戦 産業振興 安全保障防災

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船内利用ミ

正輝

幹開発員と宇宙医学生物学研究室

聞 き 手寺門和夫 ︵科学 ジ ャ ー ナ リ ス ト ︶

白川正輝

SHIRAKA W A Masaki 有人宇 宙 ミ ッ シ ョ ン 本 部 宇宙環境利用 セ ン タ ー 船内利用 ミ ッ シ ョ ン グ ル ー プ 技術領域 リ ー ダ 主幹開発員 ハイブリッドトレーニング用 電気刺激装置 画像:NASA 画像:NASA 6

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参照

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