九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
炭素溶解反応を伴う溶鉄と炭材間の濡れ挙動の研究
グエン, カオ ソン
https://doi.org/10.15017/1806994
出版情報:Kyushu University, 2016, 博士(工学), 課程博士 バージョン:
権利関係:Fulltext available.
(様式 5‑
2)
氏 名 Nguyen Cao Son (グエン カオ ソン)
号
面開t,.. 文 名 Study on Wetting Behaviour between Liquid Iron and Carbonaceous Materials with Carbon Dissolution Reaction
(炭素溶解反応を伴う溶鉄と炭材問の濡れ挙動の研究)
論文調査委員 主 査 九州大学 教授 国 友 和 也 高lj 査 九州大学 教 授 中 島 邦 彦 高lj 査 九州大学 教 授 高 木 節 雄 高lj 査 九州大学 准教授 大 野 光一郎
論
文審 査 の 結 果 の 要
旨本論文は、高炉内の通気性 ・通液性を支配する重要な因子である固体と液体の濡れ性に関して、 反応が生じる炭材基板と溶融Fe‑C合金を用いて実験的に検討を加え、炭材基板と溶融Fe‑C合金の 接触角の経時変化を明らかにするとともにその原因を考察し、接触角は炭素の溶融Fe‑C合金への溶 解反応により生じる炭素原子の移動による境界面の形態的な変化と闘液界面エネノレギーの変化の両 者に依存することを示し、さらにアルミナは炭素移動速度を低下させることや多量のアルミナは固 液境界部に単独層を形成して界面エネルギーを大きく変化させることなどを明らかにしたもので、
物質プロセス工学上寄与するところが大きい。よって本論文は博士(工学)の学位論文に値するも のと認める。