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昭 和 五 十 四 年 度   ( 中 級 )

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Academic year: 2021

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(1)

昭和五十四年度 (中級)

これから聞き方の試験を始めますO最初にわたしの話をよく開いてくださいOくり かえして二度話します。聞きながらメモをして‑ださい。そのあとで'問題を読みま す。わたしの読む問題を聞いて'そのことが正しいか正し‑ないか'考えてください。

そ う し て , 正 し い と き に は

「 正 し い

」 と い う 文 字 を n U で か こ ん で

‑ だ さ い

。 正 し く な い と き に は

「 正 し く な い

」 と い う 文 字 を n U で か こ ん で

‑ だ さ い

これから、東京のネズ‑のことについてお話しします。

日本に住んでいるネズ‑にはいろいろな種類がありますが、このうち東京で被害を与え

s r a

ているのは'下水や溝に住んでいて、台所に現れるドブネズ‑と'倉庫や住宅の天井に いるイエネズ‑です。この二種類のネズ‑は、長い間、互いに食べ物を奪いあって、勢力

争いを繰り返してきましたが、体が大きくて、性格も激しいドブネズ、、、が、圧倒的に優勢でし

た。東京都の衛生局の調査によると、都内のドブネズ‑とイエネズ‑の割合は、1九五五年に

は六対四㌧ 1九六i年には八対二、l九六七年には九対一というように、イエネズ、、、が、減少

するi方でした。ところが、i九七七年に、あるネズ‑取りの会社が都内四六三か所で調査し

た結果では、三対七で、圧倒的にイエネズ‑の方が多いことがわかりました。特に、ビルの多

い中心部ではt i対九と、十年前とは勢力が完全に逆転してしまいました。この調査と同時

に'千葉県の二つの都市でも調査が行われましたが'こちらは、九対一で、ドブネズ‑の方が

断然優勢でした。これらの調査から'イエネズ‑が多いということは大都市の特徴だt という

こともわかりました。

体もそれほど大きくなく、性格もおとなしいイエネズ‑が'都会での勢力争いに勝った理由

としては'四つほど考えられています。イエネズミは'動物学的に見て環境に適応する力が強

いため'都会の急速な変化にもついてこられたということ、ドブネズ‑が寒さに強く'湿気を

求めるのに対し'イエネズ‑は暖かい'乾燥した空気を好むので、冷房や暖房のある都会のビ

ルは、ちょうどよい住みかになっているということ'それから、イエネズ‑は'上下へ走り回 るのが得意なので、高層ビルはいっそう都合がよいということ、更に'これまではトブネズ‑

を中心にネズ‑対策が立てられていたため'その間にイエネズ‑の方が仲間を増やしたという

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(2)

こと'などです。

イエネズ‑の増加で'ビルの中では、これまで考えられなかった被害が目立ってきました。

例えば'高層ビルの最上階にあるコンピューター室の線をかみ切られたり'屋上の貯水タン クのパイプなどに穴を開けられたりする'というようなことです。どこのビルでも'ネズミ を殺す薬を仕掛けたりして対策を立てていますが'今のところあまり成功していません。

どうやら、今までドブネズ‑中心であった対策を、東京では根本的に再検討しなければ、

私たちも、ドブネズ‑と同じように、イエネズ‑に負けてしまうことになりそうです。

それでは、問題を読みます。

一番 東京のネズ‑のうち'下水や台所に現れるのは'ドブネズ‑の方です。

二番 ドブネズ‑は、イエネズ‑よりも体が大きくて'おとなしいネズ‑です。

三番一九五五年から現在まで、都内のドブネズ‑に対するイエネズ,〜の数は、減る1万です。

四番 十年ぐらい前までは'ドブネズ‑の数がイエネズ‑よりずっと多かったことが'顔京都

の衛生局の調査でわかります。

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五番 最近の調査によれば'都内の中心部のイエネズ‑の数は、ドブネズ‑に対して二倍にも

なっています。

六番 大都市の特徴を、そこに住んでいるネズ‑の種類によって考えることができます。

七番 イエネズ‑が居心地のよいビルの中に住みつ‑ようになったのは、環境に適応する

力が

弱い

ため

です

八番.都心の高層ビルは、イFl,不ズ‑にとって'大変住みやすい環境になっていると言えます1

九番 最近、貯水タンクのパイプなどに被害が出るようになったのは'ドブネズ‑のためです。

十番 東京のネズ‑対策は'イエネズ‑を中心として'もう一度、考え直す必要がありそうで

す。

(3)

(例)正しいとき

正 し く な い と き

(

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正しくない 正し‑ない

用 正しい

‑ i   v ‑ ; ‑ ‑ i ' .

潮 正しい

㈲ 正しい

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参照