第1回あさひかわ北彩都ガーデン利用促進検討懇談会 議事録
開催日時:平成29年1月19日(木)午後2時~午後4時 開催場所:旭川市保健所棟講座室
1.開会 2.挨拶 3.参加者紹介 4.進行役選出
北海道教育大学旭川校 川邊教授を選出 5.議事
(事務局)
「北彩都ガーデンの現状と課題」について説明 (事務局)
最後に説明した内容のまとめですが,第一に,北彩都ガーデンをもっと観光客に対して アピールしていくため,その方法の一つとして,他のエリアと差別化した有料エリアを作 り,現在の状況よりも,もっと活性化させていきたいと考えています。観光客により親し まれるガーデンとはどんなものか,どんな植栽整備を行っていけばいいのかを考えていき たいと思います。
次に,整備を行うだけではなく,北彩都ガーデンの特徴を活かしたイベントの実施とは どのようなものが考えられるのか,また,旭川近郊のガーデンと連携したイベントなどの 実施を検討するなど,北彩都ガーデンを活性化させるためのソフト事業についても考えて いきたいと思っています。
以上,北彩都ガーデンの現状と課題について説明させていただきました。 (進行役)
皆さん様々な観点から関わっていると思いますので,まず,自由にご意見をいただきた いと思います。
(参加者)
(参加者)
旅行会社ですので業界的な視点から見た時に,この検討会にあたって,どのような世代 の方にどれくらい来ていただきたいと思っているのか,そこがぶれると作り方を間違って くると思います。現状,旭川動物園というビッグな集客機能があって,動物というコンテ ンツを持っているので,家族で来ているというイメージがある。ガーデンでは,ある程度 世代が少し上がるのではないかなと思います。ただ,今後5年10年20年というスパン で見た時に,国内のみならず,海外の方を含めて,どんどん個人旅行者,団体バス旅行は 嫌だという人が増えていきます。その時に備えられるガーデンであれば,主観ですけど, 対象は少し世代を下げたくらいにしておく必要があると思います。現状の中高年が好むガ ーデンにしてしまうと,北海道内にたくさんありますので,差別化していこうということ であれば,少し下げたほうがいいのかなと。また,ガーデンですので,女性目線というの は絶対外せない。その代わり女性目線は厳しいです。入場料を取る前提でお話ししますけ れども,当然かなりの質を求められる。やっぱり本物であること。それがカフェなのかお 土産なのかわからないですけど,いずれにしても本物であること。その資源は旭川エリア にはたくさんあると思っております。
(参加者)
確か上野さんのガーデンが最初無料だった。そこから,有料になりましたよね。そのこ とについてお聞きしたいと思っています。富田ファームも,まだ無料ですよね。それは物 販があるからなのかな,と思ったりします。
(参加者)
私たちのところに「1時間半くらいあるんですけど,どこか見るところありませんか?」
と観光客が来られた時に,「南口の方にある北彩都ガーデンはいかがですか」と言っている
のですけど,ガーデンをメインで来られるような公園を目指していければ嬉しいです。 (参加者)
北彩都ガーデンで3年間サポートさせていただいています。月2回,2時間ずつやって いるのですが,その中で,ただ漠然と草取りだとか花の手入れとかしているよりも,有料
化にするともっと力が入ると思います。そのほうがいいのではないのかと思っていました。
(参加者)
私も当初からガーデンのサポーターなのですが,そこで感じることは,みんなが楽しく
やっているところを観光客の人や来園者が見て,「楽しそうですね」「どうやったらそこに
入れるのですか?」という人が何人もいて,特に外国人の方は「こんな珍しい花はない。
きれいですね。」と言って喜んでいる。そのように観光客と対話ができるようなサポーター
活動も大切だと感じています。
する必要があると思います。
また,若い方にも来ていただけるような工夫も必要です。例えば,駅の南側の大きな木
を活用するのはどうでしょうか。何か「パワースポット」のようにストーリーをつくって,
ネットで流す。また,川がすぐ横にありますが,ほとんど見えないので,見えるようにす
るのも必要。アンケートの結果でも,「川の流れが見えない」というものがありましたね。
(参加者)
有料にするのは相当な覚悟が必要であると思います。単純に花をちょっと増やそうでは ダメで,相当な覚悟と綿密な計画とリサーチが無ければガーデンの有料化はできないと思 います。
私は,全国色々なガーデンを回ったり,講演に行ったりしますが,指定管理でやってい
るガーデンは問題を抱えているところが多いです。お金さえあればいくらでも作れますが,
その後の維持管理においてどれくらい費用が掛かるか。また,その維持管理にどれだけ優 秀な人が関われるのかというのが,美しいガーデンを維持していくうえで大切です。良い 人材の育成,メンテナンスに関わるガーデナーというものを考えていただきたい。どれだ けのレベルのガーデナーが管理するかで,ガーデンの良し悪しが変わるということを,ど れだけ市として考えられるか。ダメなガーデンはガーデナーが不在のところが多いです。
上野ファームは元々,米を買う場所がメインで,付加価値として花を植え始めました。 しかし,思いのほか,花を目当てで訪れる人がいました。お客様が増えると駐車場が足り なくなったり,トイレが必要となり,その建設や維持管理にかかるコストのために,2008
年に有料化しました。しっかりとお金をいただいて,それに見合ったものを提供するのが 大切です。
しかし,有料化は怖いもので,お客様の目線が変わります。無料の時とは違い,評価が 厳しくなります。春から秋まで,花を途切れさせないように,いつ来てもきれいなガーデ
ンを維持しなくてはならないです。有料化の際には,「特別な部分」をつくっていかなけれ
ばならないです。北海道にもガーデンはたくさんありますが,そのトップに立つ,群を抜 くという気持ちでやらないと,旅行会社は取り上げてくれないです。
現在,ガーデン街道という部分で連携してガーデンツーリズムを進めているのですけど
も,ガーデン街道でさえPRしていかないと,他のガーデン観光に負けてしまったりする
ので,常にPRは必要ですね。有料化ももちろんすごくいいことですけども,相当な覚悟
と勉強をして踏み切って,「これなら素晴らしいから,有料にしよう」と市民の方や皆さん
に思ってもらえるように整備する。すごく難しい課題ですけど,そう思います。 (進行役)
これから有料化しようとなった場合に,このエリアをどのように整備していったらいい か,そして有料化に見合うもの,そして,維持管理が可能かどうかも,視野の中に入れつ つ議論していかなくてはいけないところです。
どうしたら有料化に見合う想定ゾーンにしていくことができるのか,ご意見,お考えをお 聞かせ頂けたらなと思いますが,いかがでしょうか。
(参加者)
常に対象設定が重要で,それによって植栽は大きく左右されると思います。ガーデン好 きの人を募りたいなら,相当珍しいものや,中々見られないものとか。ただ,北国という だけで特徴的な植栽ができたり,本州ではできないような組み合わせを作ることができる
ので,そういう特色は出せると思いますが,マニアックすぎると人が離れていってしまう。
よく見る花でも工夫しなければ,お金は払っていただけない,と思います。
上野ファームでは,最初はあまり対象を設定していなかったのですが,お客様は 60 代
~80代が圧倒的で,約8割以上が女性でした。今もだいたい60代~80代くらいを主な対
象にしているのですけども,動物園が近いと言うこともありまして,今は3世代で来る方 も多いですね。雑貨屋さんとカフェがあって,結構若い方が小さい子どもを連れて,おば あちゃんと来たり,若いお母さん方で来られるように,キッズコーナーや,子育て世代が 楽しんでもらえるようなゲームをガーデンの中に入れたりしています。最近新しいエリア
ができたのですが,ちょっとかわいらしいイメージでPRしていて,そうするとカップル
率がすごく高まりました。去年はそれを見て,色々コンセプトを変えると客層の幅も広げ られるし,変えられるんだなと思いました。ファミリー層を呼びたいなら,動物の形をし たものですとか,花壇を型にしたりして,動物園との連携ですとか。
あとは,花のボリューム感ですね。ちらちらと見ただけでは,満足はしないので。特に 年配の方はいっぱい見られると,入園料を払っても満足した気持ちになります。海外の方 もそうですね。花の量とか,華やかさとかボリューム感。そういう部分はどの客層に対し ても必要かな,と思っております。
(参加者)
私がここのガーデンで思うのは,北彩都ガーデンの特徴とはそもそもなんなのか。川の そばにあったり,大池があったり。柵をしてしまうと,たぶん柵のすぐそばに行くと,大 池が見えなくなると思うんですよ。当然有料化で区分しなければいけないのだから,遮断 せざるをえないだろうと思うんですけど,線路側に上がったところを工夫するか,つまり 大池があってその後ろに駅があってみえる風景がものすごくきれいなんですよ。ここから だったら,大池と手前の花壇が一緒に見えると思うんですよね。それが組み合わさったと
きに,「おぉ~」っとなるような,奥行きと広さが感じられるようにすると,他のガーデン
にはない特徴になるのではないかと思います。 (参加者)
ガーデンをメインの商品として販売するところなのか,良質な空間をメインコンセプト として,この中でガーデンという手法を取り入れるのかという点で,結構違うのかなと思
っています。わかりやすい例で話しますと,一面芝桜ですとか,一面ひまわり畑ですとか,
のですが,それは目指してないと思うのです,この場所は。となると,より苦労は出てく るだろうな,と思います。
境界線イコール柵という発想は,わかりやすいですけど,鉄製の柵はあまり良くないで すね。たぶん入った人も外の人も,どちらも良い思いはしない。入園料というよりは,ツ アー会社としては,そこで何かおいしいもの食べられますよとか,例えばある方の講演会 がありますよとか。そういうことにお金を払うのはわかるのですが,柵の中にお金を払う って言うのは,ちょっと難しいかな,という感覚は否めないところですね。
例えば,旭岳に登る人たちは,その時にしか見えない自然の野草とかを見に来たり,本 当に可憐で小さな花だけれども,写真を撮ったりしますよね。自然は我々人間が作り出し たものではないですけど,そういうものがわざわざ行く価値になるわけですよね。そうい う季節感,ましてやここは冬までもあるのでそういったものを人工的に作り出すのはどう なんだろうな,と思います。
上野さんも,季節で花を変えるのですか? (参加者)
全国には季節によって3回ぐらい花を植え替えるところもありますが,うちは植えっぱ なしでも季節で咲き変わる,というところを売りにしています。それぞれのガーデンによ ってデザインは変わってくると思います。そのためには,そういうことに長けた,知識と 経験のある人材配置が必要になってきますが。
(進行役)
ボランティアの方で,観光客にこういうことを聞かれている,ということでご意見あれ ばお聞きしたいのですが。
(参加者)
北彩都ガーデンを観光客に紹介した事もありますが,「何もないね」と言われました。
(参加者)
私たち観光ボランティアで5月の末くらいに,旭川の観光地研修で最初に北彩都ガーデ
ンに行きました。案内していただいたのですが,私たちの反応は「あ,いいねぇ。」という
感じでした。観光客の方々は,駅前だけしかないと思っているかもしれません。駅からガ ーデンセンターまでは,遠いですし。私たちが見たのは,ガーデンセンターの周りから大 池にかけてで,素敵だと思いました。
(進行役)
先ほどお金が回れば,お花も買えるかもしれない,とお話がありました。サポーターの 方から考えると,植栽計画はどのようになりますか?
(参加者)
北彩都は宿根草が多くて,花を植えてはいるのですけれども,季節によってはちょっと
足りないかなと思います。それから,遠いとおっしゃっていましたが,60代から80代に
と盛り上げる花の植え方にしないとダメかな,と個人的には思います。手入れは大変にな りますけど,もっと増やしてもいいと思います。自然な感じもいいのですが,季節によっ て,何月にこの花,というように変えられたらいいかな,と思います。いつ行っても新鮮 な綺麗な花があります,と。
(進行役)
植栽のことはかなり難しいのですが,最初に有料エリアの中をどのように考えていくの かというところから,どのような植栽ができるのかということで,いくつかキーワードを いただきました。
一番大きかったのは,区切りというところで,全体を見通した時に,有料化のところだ
けを調整していくのではなく,全体を見通した時に見える雰囲気も考えなくてはいけない,
ということ。また,見栄えのするもの,好まれるものを植える。好まれるものを植栽する には,対象を絞らなければならない,ということがありました。そして,実際に植えたは いいけれども管理するためには,優秀な管理者がいなければならない,という話もありま した。皆様からいただいたこういったご意見がひとつの土台になります。
もう一つ,人を呼び込むための有料化ですので,物販とかイベントなども,大きな柱に なります,というお話もありました。植栽と合わせてどうやったら観光として人を呼ぶ, 有料化しても妥当なものになっていくのだろうかということも,伺っておきたいと思いま す。
何かをするとなると,予算というものが必要となりますが,どれくらいを想定できるの かということを事前に事務局の方にもお聞きした上でそれで,皆さんのご意見をと考えて いるのですが,いかがでしょうか?
(事務局)
予定としては,7月末にやっている周年イベント,6月の花フェスタ,9月の食べマル シェに合わせたイベントとして先ほどの説明資料にもあげています。イメージとしては, 有名な芸能人を呼んでくるとか,そういう潤沢な予算は考えておりません。ひとつあたり 100万くらいから300万くらいの中で,メリハリをつけてやるイメージで考えていま す。
(進行役)
最後に,どのようにすれば有料化に見合うだけのイベントや集客の状況を作り出すこと ができるのかということで,ご自由にご意見をいただけたらと思います。
(参加者)
私は「北彩都ガーデン」というのは,日本でもめずらしい立地を持っていると思うので す。これくらいの都市で,一方はビルで,一方は大自然的な,自然が豊富なところ。そこ
をどうやって活用するか。大都会の人ほどこういう景色にあこがれていると思うのですよ。
やはりJRを活用した集客というのがすごく大事だと思います。「買物公園」ができたと
時,五十嵐市長がお話になったのは,札幌に行くお客さんは札幌から来るお客にもなると いうこと。ですから,この「北彩都ガーデン」は,都心の真ん中にある公園という立地を 利用して,お客さんを呼び込む,ということをまず一つ考えています。
そしてもう一つ,先ほどお花が少ないというお話があったのですが,私は色々関わって
いて,すごく可愛い花もいっぱいあるし,「この花の名前なんていうのかな?いつごろ咲く
のかな?」とか考えながら見ています。今の時代は,この花はいつごろ咲くとか,どうい う栄養をあげればいいとか,スマートフォンをあてると,ピッとあてるとわかるような, そのような仕掛けも,作っていくべきかと思います。
それともう一つ,このガーデンの有料想定エリアの中に,富良野線の横に斜面がありま すよね。冬も斜面を活用してソリで自由にすべってもらえるような仕掛けをつくって,年 中活用してみる。外国から雪を見に来ている人もいっぱいいるんですよね。
旭山動物園のボランティアもやっているんですけど,旭山動物園に来ただけで,旭川に 来た,っていうお客さんが結構多いんですよね。旭川の直行便で来てバスで来て,そのま
ま違う町へ行って,市内には来ないんです。ですから市内に呼び込むような仕掛けを作る。
そうしないと年がら年中集めるという事はできないかな,と思います。 (参加者)
北彩都ガーデンの特徴の一つとして,ガーデンの真横に汽車が走っているという,まれ に見るシチュエーションがあります。今でも富良野線の列車が通ったときには,サポータ ーさんや管理の方が手を振ってくれていますが,ものすごく効くんですよね。初めて旭川 に来た人が,横を通ると地元の人が「わー」っと手を振ってくれると,ものすごくインパ
クトが強くて。そういうのを是非続けていただきたい。また,JR 北海道に協力をお願い
できるなら,ノロッコ号に,ガーデンの前で止まっていただきたい。列車から丸見えなん ですよ,ガーデンが。そこで説明をしていただけると,インパクトがあるし,他には真似 できないことですよね。あと,6月の花フェスタとか7月の周年イベントは,基本的にお 花が好きな人が集まるイベントだと思うので,ぜひ活用してやっていただきたいと思いま す。
物販とか飲食施設に関しては,女性目線という話がありましたけど,一番大事なことと
は,「おしゃれ」なことですよね。美味しい飲み物が出てきて美味しい食べ物がでてくる,
居心地の良いおしゃれなカフェ。そういう空間にするだけで人は長く滞在したいと思うの で,ぜひやっていただきたい。
(進行役)
それでは,時間となりましたので,次回は皆さんに頂いた意見を参考に,植栽計画の素 案を事務局から提案いただき検討していきます。本日は,ありがとうございました。