2010.4.08
新競技課題のご案内
社 団 法 人 日 本 溶 接 協 会 全国溶接技術競技会運営委員会1.趣旨
従来、全国溶接技術競技会の課題については、慣れを避け、常に新鮮な競技課題に挑戦して いただくことを目的に、5 年を目処に競技課題を変更してきました。また、最近、市販の交流 アーク溶接機については低電流側が安定して出ないため、市販機では競技会の練習が困難など の問題点が指摘されていました(従来大会では、低電流用の専用溶接機を使用していた)。 そこで、新競技課題について公募を行ない、公募案を参考にしながら全国大会に相応しい新 課題について検討を進めてきました。その結果、平成 22 年第 56 回関西地区滋賀大会(仮称) から新課題を採用することになりましたので、ご連絡いたします。 なお、3 項の新競技課題に関する手引き(抜粋)の競技要領の詳細につきましては、会場の 条件により滋賀大会で使用する本番の手引きと今後一部内容が変更になることも予想されます ので、予めご了承願います。2.新競技課題の概要
2.1 前提 (1)被覆アーク溶接(以下手溶接)および炭酸ガスアーク溶接(以下半自動溶接)の部いずれも 市販の溶接機を用いてできる課題とする。 (2)課題は従来どおり、薄板と中板のセットとする。 (3)手溶接と半自動溶接の課題は、同じとする。 2.2 新競技課題 (1)手溶接の部 表1 手溶接の新課題と旧課題の比較 区分 種 目 競技材寸法 新旧の主な違い 新課題 125mm×160mm×4.5mm (図2参照) ・板厚は 4.5 ㎜とする ・開先形状は任意(ルート面、ルート間隔、 ベベル角度)とする ・市販手溶接機を使用する*1 薄板 旧課題 I 形立向 突合せ溶接 125mm×160mm×3.2mm ・板厚は 3.2 ㎜ ・開先のルート面は 1.6 ㎜以上で、ベベル 角度は 45°以下 ・協会所有の専用溶接機を使用(低電流 安定型) 新課題 60°V 形横向 突合せ溶接 (図3参照) 125mm×160mm×9mm (片側:30°ベベル角度付) (図3参照) ・スカラップ付邪魔板を固定治具で、溶接線の 中央部に取付けた状態で溶接する (図 1 参照) 寸法:100mm×235mm×9mm スカラップ寸法:25mm ・開先形状については、ベベル角度 30°と し、その他は任意とする ・市販手溶接機を使用する*1 中板 旧課題 45°レ形横向 突合せ溶接 125mm×160mm×9mm 片側:ベベル角度 45° ・ルート面は 3 ㎜以下で、ルート間隔は左右で 2 ㎜以上 ・協会所有の専用溶接機を使用(低電流 安定型)(2)半自動溶接の部 表2 半自動溶接の新課題と旧課題の比較 区分 種 目 競技材寸法 新旧の主な違い 新課題 125mm×200mm×4.5mm (図2参照) ・板厚は 4.5 ㎜とする ・開先形状は任意(ルート面、ルート間隔、 ベベル角度)とする ・市販の半自動溶接機を使用する*2 薄板 旧課題 I 形立向 突合せ溶接 125mm×200mm×3.2mm ・板厚は 3.2 ㎜ ・開先のルート面は 1.6 ㎜以上で、ベベル 角度は 45°以下 ・市販の半自動溶接機を使用*2 新課題 60°V 形横向 突合せ溶接 (図3参照) 125mm×200mm×9mm (片側:30°ベベル角度付) (図3参照) ・スカラップ付邪魔板を固定治具で、溶接線の 中央部に取付けた状態で溶接する (図 1 参照) 寸法:100mm×235mm×9mm スカラップ寸法:35mm ・開先形状については、ベベル角度 30°と し、その他は任意とする ・市販の半自動溶接機を使用する*2 中板 旧課題 45°レ形横向 突合せ溶接 125mm×200mm×9mm 片側:ベベル角度 45° ・ルート面は 3 ㎜以下で、ルート間隔は左右で 2 ㎜以上 ・市販の半自動溶接機を使用*2 [備考] *2:溶接機は市販の定格出力 350A のものとし、予め登録された溶接機の中から選手が 選択する。 腕木 スカラップ 中板競技材 固定冶具 邪魔板(スカラップ付)★ ★試験片の裏から固定する方式
図1 スカラップ付き邪魔板を用いた競技課題(中板のみ)
任意 任意 4.5mm(呼び) 任意 任意 注:①支給材料の開先は、I 型とする。 ②開先の形状は、I 型、V 型、レ型、のいずれでも良い。 約 125mm 約 125mm L L=約160mm(手溶接) 約 200mm(半自動溶接) [注記] 溶接機は市販の定格出力 300A のものを使用する
図2 薄板競技材
注:支給材料はベベル角 30°に加工したものを支給する。
図3 中板競技材と邪魔板
任意
30° 30° L=約160mm(手溶接) 9.0mm(呼び) 約 200mm(半自動溶接) スカラップの半径 R=25mm(手溶接) L/2 L/2 10 10 マーキングライン (邪魔板の 取付け範囲) 9 100 8° 70 R 35mm(半自動溶接) 約 125 邪魔板 23 5 固定ボルト 45 約 125 17 0 10 0 15 15 [注記] 溶接機は市販の定格出力 350A のものを使用する3.新競技課題に関する手引き(抜粋)
3.1 参加申込み記入上の注意事項 (1)手溶接の部の申込者は、溶接棒については、使用する被覆アーク溶接棒(3.5 項(1) 参照)の 銘柄と表3に示す棒径および本数(タック溶接(仮付)及び練習用を含め)の組合せを、また 溶接機については表4-1から選択したものを、それぞれ記入すること。なお、申込み後の変 更は認めませんので、ご注意願います。 表3 溶接棒制限本数 3.2 ㎜ 本数 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 棒 径 4.0 ㎜ 本数 0 1 1 2 3 3 4 5 5 6 7 7 8 9 3.2 ㎜ 本数 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 棒 径 4.0 ㎜ 本数 9 10 11 11 12 13 13 14 15 15 16 17 18 19 (2)半自動溶接の部の申込者は、ワイヤについては、ワイヤの銘柄(3.5 項(2)参照)を、また 溶接機については表4-2から選択したものを、それぞれ記入すること。なお、申込み後の 変更は認めませんので、ご注意願います。 表4-1 手溶接の機種 会 社 名 機 種 名 ホ ル ダ ㈱ダイヘン BP-300 型式 BPz-300F-4 協会所有のもの (型式:200A 型) パナソニック溶接システム㈱ AJ2 型式 YK-305AJ2 同上 [注] 1)溶接機はオプションのリアクトルなしの標準型機種とする。 表4-2 半自動溶接の機種及びトーチ一覧表 会 社 名 機 種 名 トーチの形式 ノズル*1 チップ*1 ㈱ダイヘン ① DM350 (デジタル機) ② DR350 (デジタル機) WT-3500SD WT-3500SD U4167G01 U4167G01 K980C26 K980C26 パナソニック溶接システム㈱ ① YD-350GR3 (デジタル機) ② YD-350GB2 (デジタル機) YT-35CE4 YT-35EE4 TGN00043 TGN00043 TET12003 TET12003 [注] 1)詳細については溶接機メーカに問合せをお願いします。 2) *1:メーカの標準ノズル・チップ (競技で使用できるノズル・チップは、各溶接機に付いている標準品のみとする)3.2 競技用機材 (1)会場に準備してあるものは、表5に示すとおりである。 表5 会場に準備してある競技用機材等 項 目 手溶接の部 半自動溶接の部 (イ)競技用材料 3.4 項の手溶接競技用材料 3.4 項の半自動溶接競技用材料 (ロ)溶接棒又は ワイヤ 3.5 項(1)の溶接棒で、参加者 が申込書に記載 したもの。なお、溶接棒は、次の条件で乾燥 したものを支給する。 ①低水素系…300~350 ℃で1時間 ②上記以外… 80~100 ℃で1時間 3.5 項の半自動溶接用ワイヤで、参加者が 申込書に記載したもの。 (ハ)溶接機、ホル ダ、トーチ及び 付属品等 3.6 項(1)の手溶接機で、参加者が申込書に記 載した機種(JIS C-9300 に準拠:自動電撃防 止装置付き)及び溶接棒ホルダ(200 号) 3.6 項(2)の半自動溶接機で、参加者が 申込書に 記載した機種及びトーチ ・付属品:①圧力調整器 ②ノズル、コンタクトチップ ・シールドガス:JIS K 1106 の液化炭酸 (ニ)タック溶接 (仮付)用治 具 手溶接用ワンタッチ下方クランプ式のもの(協会所有) 半自動溶接用ワンタッチ下方クランプ 式のもの (協会所有) (ホ)溶接用作業 台及び溶接 用固定具・ 邪魔板 ・作業台および固定具(従来どおり協会所有のものをそのまま使用する) ・邪魔板(図3参照) 手溶接 :9 ㎜×100 ㎜×235 ㎜(中央に、スカラップ寸法 R25) 半自動溶接:9 ㎜×100 ㎜×235 ㎜(中央に、スカラップ寸法 R35) (ヘ)その他 ディスクサンダ(タック溶接を取外す時のみ使用)、バイス台、腰掛(20 ㎝×25 ㎝×30 ㎝の六面 体木箱で、どの面の高さを使用してよい)、溶接棒ケース、残棒入れ、道具箱(プラスチックの空 箱)、電流調整用鋼板、掃除用具、競技材運搬用具、やっとこ (2)参加者が持参すべきものは、表6に示すとおりである。 表6 参加者が持参すべきものの一覧 項 目 手溶接の部 半自動溶接の部 (イ)作業服装 作業服上下、作業帽又は安全帽、安全靴 (ロ)保護具 溶接用かわ製保護手袋、前掛け、腕カバー、足カバー、保護めがね、 フィルタプレート付溶接用保護面、防じんマスク スラグハンマ(チッピングハンマ)、片手ハンマ、ワイヤブラシ、たがね、平ヤスリ、プライヤ、ペンチ、 モンキースパナ、布ヤスリ、けがき針、タック溶接(仮付)用治具、 練習材料固定用治具、 ウエス、石筆、チョーク (ハ)工具類 *上記に、ニッパを加える 電流計(キャプタイヤケーブルの接続金具を取り外さずに外部で測定できるものに限 る)、すきまゲージ、スケール、角度ゲージ、ノギス、時計(音を出さないもの) (ニ)測定用具 *上記に、電圧計を加える(ただし、長さが 1~2mの接続用導線に「わに口クリップ」を付け たものに限る) (ホ)練習用 材料 数量は自由であるが、競技用材料と明らかに区別できるものに限る(例えば一角 を切断したもの等) (注)練習用の邪魔板の持込は認めない [備考]上記のうち(ハ)、(ニ)および(ホ)項のもので競技に必要がないと考えた場合は、持参 しなくてもよい。ただし、タック溶接(仮付)治具以外のものは、会場では貸与しない。 注意:工具類、タック溶接用治具、練習材など持込み品の合計重量(保護具類の重量は含めない)は 20kg 以内とする。
3.3 競技課題 表7及び図2と3に示すとおりとする。 表 7 競技課題(手溶接及び半自動溶接とも共通) 区分 競技用材料の 厚さ(呼び) 溶接姿勢 継手の種類 裏当金 邪魔板*3 薄 板 4.5 ㎜ 立向溶接 I、V、レ形突合せ継手のいず れでもよい (ベベル角度、ルート面、ルート間隔 は任意) なし なし 中 板 9 ㎜ 横向溶接 V形突合せ継手 (開先角度:60°) (ルート面、ルート間隔は任意) なし スカラップ寸法 手溶接:R25 半自動:R35 [備考] *3:図 3 参照 3.4 競技用材料 (1)競技用材料は、次のものを用いる。 ①薄板 : JIS G 3101『一般構造用圧延鋼材』の SS 400 とする。
②中板 : JIS G 3106『溶接構造用圧延鋼材』の SM 400A 又は JIS G3136『建築構造用圧延 材』SN 400B とする。 (2)競技用材料の寸法及び数量は、表8に示すとおりとする。 表8 競技用材料の寸法および数量 区 分 板厚の 区分 競技用材料の寸法 板厚(呼び)×長さ×幅 数 量 薄板 4.5 ㎜×160 ㎜×125 ㎜ 2 枚 手溶接 中板 9 ㎜×160 ㎜×125 ㎜ 2 枚 薄板 4.5 ㎜×200 ㎜×125 ㎜ 2 枚 半自動溶接 中板 9 ㎜×200 ㎜×125 ㎜ 2 枚 3.5 競技用溶接棒及びワイヤ (1)手溶接 JIS Z 3211:2008『軟鋼、高張力鋼及び低温用鋼用被覆アーク溶接棒』に適合する下記のうち、 先端に特別な加工を施していないもので、棒径は 3.2 ㎜及び 4 ㎜とし、銘柄及び棒径の混用は自 由とする。ただし、銘柄、棒径及び本数は、参加者が申込書に記載したものに限る。 JIS Z 3211 : E4319(D4301)、E4319U(D4301)、E4303(D4303)、E4311(D4311)、E4312(D4313)、 (JIS Z 3211) E4313(D4313)、E4316H15(D4316) JIS Z 3211 : E4919(D5001)、E4919U(D5001)、E4903U(D5003)、E4916H15(D5016)、 (JIS Z 3212) E4916UH15(D5016) [備考] JIS 規格が改正されていますので、ご留意下さい。参考のため、( )内に旧規格を示す。 (2)半自動溶接 JIS Z 3312:2009『軟鋼、高張力鋼及び低温用鋼用のマグ溶接及びミグ溶接ソリッドワイ ヤ』に適合するもののうち、YGW11~18 で、ワイヤ径は 1.2 ㎜とし、参加者が申込書に記載し
3.6 競技用溶接機 (1)手溶接機 表4-1に記載するもののうちから選択し、参加者が申込書に記載したものとする。 (2)半自動溶接機 表4-2に記載するもののうちから選択し、参加者が申込書に記載したものとする。 なお、シールドガスは、JIS K 1106『液化炭酸』に規定されているものを使用する。 3.7 競技時間 手溶接の部及び半自動溶接の部とも、練習、電流調整、タック溶接(仮付)、邪魔板の取付けと 取外し、本溶接、溶接終了後の競技材の清掃及び実行委員の確認に要する時間を含めて 55 分間とす る。 3.8 溶接用作業台及び固定具 協会所有の作業台、固定具および邪魔板を使用する。競技会場に設定された作業台の位置を動か してはいけない。 3.9 競技用材料及び開先加工 (1)手溶接に使用する溶接棒は、参加申込書に記載された銘柄、棒径及び本数を主催者側が準備し、 適正条件で乾燥したものを溶接棒ケースに入れて支給する。申込み後の変更は認めない。 (2)半自動溶接に使用するワイヤは、参加申込書に記載された銘柄で、径が 1.2 ㎜のものを主催者側 が準備して支給する。申込み後の変更は認めない。 (3)競技用材料は、主催者が支給する。開先加工作業に入る前に、支給材料の点検を行い、異常があ る場合は、実行委員に申し出ること。 (4)開先加工の時間は、25 分間とする。 (5)薄板の支給材料の開先はI形とし、平ヤスリあるいは布ヤスリによる開先の加工は、次のことに 注意すること。 ①ルート面及び開先角度は自由とする。 ②局部的加工はしてはならない。 (6)中板の支給材料は 30°のベベル角度の加工がされたもので、平ヤスリあるいは布ヤスリによる開 先の加工は、次のことに注意すること。 ①ルート面の加工は任意とする(局部的加工はしてはならない)。 ②ベベル角度は、変更してはならない(局部的加工はしてはならない)。 ★(7)開先部の加工が終了したら、実行委員の確認を受けること。 3.10 溶接作業 (1)競技時間は、練習、電流調整、タック溶接(仮付)、邪魔板取付け取外し、本溶接、競技材の清 掃及び実行委員の確認に要する時間を含めて 55 分とし、55 分経過後は、未完成であっても競技 材を提出すること(競技場の掃除時間及び工具類の収納は、競技時間に含めない)。 (2)溶接作業には、表6に示す工具及び測定用具を使用する。ただし、表6のもの以外でも工具点検 で認められたものは使用してもよい。 (3)タック溶接(仮付)は、競技用材料の両端から各々15 ㎜以内の裏面に行うこと。 (4)薄板、中板ともにルート間隔は任意とする(テーパ間隔も行ってよい)。 ★(5)タック溶接(仮付)終了後、実行委員の確認を受けること。 (6)溶接による変形は、逆ひずみ法によって防ぐものとする。 (7)エンドタブ又は捨て金は使用禁止とする。 (8)競技材の溶接用固定具は、主催者が準備したものを使用し、溶接中の高さ調整は、自由とする。 ★(9)薄板競技材は、溶接線が固定具の左側又は右側に位置するように取付け、競技材を鉛直に固定 し、本溶接を開始する前に、実行委員に取付け状態の確認を受けること。 ★(10)中板競技材は、固定具に吊り下げるように取付け、鉛直に固定すること。図3に示すように、 邪魔板は競技材にマーキングされている 20 ㎜の指定範囲内にセットすること。この場合、邪魔 板の固定ボルト側が必ず下となるように取付けること。本溶接を開始する前に、実行委員に取付 け状態の確認を受けること。
(11)一度取付けられた邪魔板は固定したままとし、溶接が終了するまで動かしたり取り外してはな らない。また、外れたら再度取付けし、実行委員の確認を受けること。故意に外したら減点対 象とする(溶接完了後の最終清掃時は外してよい)。 (12)競技材は、溶接開始から終了するまで、固定具から外してはならない。 (13)練習材は、作業台に準備されている邪魔板を使用し、固定具に取付けて、練習を行ってもよい。 (14)溶接は、タック溶接(仮付)部を除いて片面溶接とし、裏面から溶接をしてはならない。 (15)薄板競技材の溶接方向は、上進、下進又はそれらの混用のいずれでもよいが、最終パスのみ同 一方向とする。 (16)中板競技材の溶接方向は、左進、右進又はそれらの混用のいずれでもよいが、最終パスのみ同 一方向とする。 (17)アークによるビード流しは、電流を変えて行ってはならない。 (18)薄板および中板競技材ともに溶接層数及びパス数は自由とする。 (19)溶接中及び溶接後において、変形の矯正は禁止する。 (20)たがねは、スラグやスパッタを取るために使用するのはよいが、溶接金属をはつり取る目的で 使用してはならない。 3.11 安全作業・その他 (1)工具箱は、主催者が準備したものを使用すること。 (2)競技中は、安全作業の可能な服装及び保護具を着用し、特に安全に注意して作業を行うこと。 (3)溶接競技中に事故があった場合には、実行委員に申し出てその指示を受けること。 (4)溶接電流及びアーク電圧の調整は、必ず練習用材料又は電流調整用鋼板を使用し、作業台又は固 定具にアークを出してはならない。 (5)スラグ、スパッタの除去、ブラシかけ等の作業を行うときは、ホルダ又はトーチは、所定のホル ダ(トーチ)掛けに納めておくこと。なお、この場合、溶接棒はホルダから外しておくこと。 (6)アークを発生しているときは、溶接作業台の上に工具類(スラグハンマ(チッピングハンマ)、 片手ハンマ、たがね、ワイヤブラシ、練習材固定用治具は除く)、測定用具や可燃物等を置いて はならない。また、工具類及び測定用具は、所定の工具箱に納めておくこと。 (7)安全上問題になるほど競技材に手、腕を押し付けて溶接してはならない。ただし、邪魔板を支え にして溶接してもよい。 (8)競技中は、他人の作業の妨げになるようなことをしてはならない。また、工具等の貸借は禁止す る。 (9)競技中は、実行委員の指示に従うこと。実行委員の指示に従わなかった場合や競技課題、競技要 領及び注意事項に違反した場合は、減点又は失格とすることがある。 (10)溶接作業が終了したら、手溶接では、溶接機のスイッチを切っておくこと。半自動溶接では、 炭酸ガスボンベの元栓を締め、圧力調整器のゲージ圧力をゼロにし、溶接機のスイッチを切って おくこと。 ★(11)溶接機のスイッチを切った後、邪魔板を取り外し、競技材を清掃し、作業終了を実行委員に申 告する。その後は、実行委員の指示に従い、競技材運搬用具を用いて競技材を所定の場所(作品 提出場)に提出すること。 (12)競技材の清掃に際し、溶接部の修正になるような行為を行ってはならない。例えば、ワイヤブ ラシや布やすり等で過度の清掃を行い、ビードの波目が消えるほど磨いてはならない。 (13)競技材提出後は実行委員の指示に従い待機すること。なお、競技場所等の掃除は、当該班の競 技が終了してから実行委員の合図で一斉に行い、邪魔板を作業台に置いて、清掃終了後、指示に 従い退場すること。 (14)競技会場から退場後、速やかに工具箱、溶接棒ケース及びゼッケンを返却すること。 3.12 審査要領 従来どおりの要領で審査を行なう。 ★印は、実行委員に申告し、その確認を受ける事項