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浦安市自転車等の駐車対策に関する総合計画(平成25年度~平成32年度)

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(1)

浦安市自転車等の駐車対策に関する総合計画

平成25年3月

(2)

自転車は、近距離の移動に適したもっとも身近で便利な乗り物であり、通勤・通学、買 物、レジャーなど、日常生活における様々な目的で、幅広い年齢層の人々に利用されていま す。

特に、わたしたちの浦安市は、市域全体が平坦な地形で自転車の利用に適しており、市内 交通に占める自転車の役割は、非常に大きなものとなっています。

本市では、駅周辺をはじめとする放置自転車問題の解決に向け、平成 13 年3月に「浦 安市自転車等利用総合計画」を策定し、駐輪場の整備や放置自転車の撤去活動といった様々 な対策を講じたことにより、駅周辺の放置自転車の減少に大きな成果をあげてきました。

しかし、その一方では、自転車利用を取り巻く社会情勢の変化や、多様化する利用者ニー ズなど、新たな課題への対応が求められております。

このような中、「浦安市総合計画」や「浦安市都市計画マスタープラン」などの上位計画 と併せ、平成32年度までを計画期間とし、取り組むべき施策の方向性を定めた『浦安市自 転車等の駐車対策に関する総合計画』を策定しました。

本計画は、「放置自転車のないまちづくり」を目標に、快適な自転車等利用の環境づくり はもちろんのこと、歩行者にとっても安全なまちの実現を目指すものであり、6つの基本方 針にもとづいて施策に取り組んでいくこととしています。

今後は、この計画を推進していくうえで、市民の皆様をはじめ、関係団体のご支援、ご 協力をお願いする次第です。

最後に、本計画の策定にあたりまして、貴重なご意見をいただきました、浦安市自転車 等駐車対策協議会の委員の皆様をはじめ、関係各位に厚く御礼申し上げます。

平成25年3月

(3)

第1章

総合計画に関する基本事項

………

1

1.1 背景 1.2 目的 1.3 目標年次 1.4 対象とする区域 1.5 位置づけ

第2章

駐輪場利用と放置自転車の現状と課題

………

3

2.1 駐車対策に関する基本事項 2.2 駐輪場利用の現状

2.3 放置自転車の現状 2.4 現状の整理と課題

第3章

自転車等駐車環境に関する対策

………29

3.1 駐輪場利用及び施設整備の基本方針

3.2 3駅周辺の駐車環境整備

第4章

放置自転車に関する対策

………37

4.1 放置自転車対策方針

4.2 具体的な放置自転車対策

4.3 保管・返還業務

※法律上の名称は「自転車駐車場」ですが、この計画内では広く用いられている「駐輪場」と一部表記していま す。

○浦安市自転車等駐車対策協議会委員名簿

○浦安市自転車等駐車対策協議会審議内容

資料

・自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律

・浦安市自転車駐車場の整備及び自転車の放置防止に関する条例

(4)

第1章

総合計画に関する基本事項

1.1

背景

浦安市では、平成13年3月に「浦安市自転車等利用総合計画」を策定し、自転車利用者の 利便性向上や駅前広場等の環境維持のために、駅周辺の自転車駐車場(以下、駐輪場)の整 備や放置自転車に対する指導・撤去を進めてきました。

これにより、近年では駐輪場の利用台数が増加し、放置された自転車は減少してきました。 しかし、いまだに駅周辺に放置された自転車が、お年寄りや身体の不自由な方などの歩行者 の通行や災害時の緊急活動の妨げになっていることから、更なる放置自転車の解消と放置自 転車に対する意識改革の推進が求められています。

また、駐輪場の利用需要は依然として高く、利用需要の多い場所においては、駐輪場の整 備や拡張、改修等が必要となっています。逆に、利用需要の少ない駐輪場においては、駐輪 場の統合や縮小の検討が必要となっています。

駐輪場の運営面においては、駐輪場ごとの収容率の偏りの解消や立地・施設グレードによ る料金体系の区別化など、自転車利用者の目的やニーズに合わせた運営が求められています。

1.2

目的

本計画は、自転車を都市における主要な交通手段のひとつとして位置づけ、浦安市と鉄道 事業者、民間事業者、警察などの関係機関がそれぞれ責任と役割を分担し、連携を図りなが ら「放置自転車のないまちづくり」を目標に駐輪場の計画的な整備を推進するなど、快適な 自転車等利用の環境づくりを行うことを目的とします。

1.3

目標年次

(5)

2

1.4

対象とする区域

総合計画の対象とする区域は、浦安市全域とします。

1.5

位置づけ

本計画は、「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」 第7条第1項に定める「自転車等の駐車対策に関する総合計画」としての性格を持ち、この 計画の策定にあたっては、浦安市総合計画等の上位計画との関係において、以下の通り位置 づけます。

図1 「自転車等の駐車対策に関する総合計画」の位置づけ

浦安市都市計画マ スタープラン 平成2 5 年度~平成3 2 年度

浦安市総合計画 平成1 3 年度~平成3 2 年度

自転車等駐車対策協議会

自転車等の駐車対策に関する総合計画 平成2 5 年度~平成3 2 年度

鉄道事業者、駅周辺事業者 警察等との協議

(6)

第2章

駐輪場利用と放置自転車の現状と課題

2.1

駐車対策に関する基本事項

(1)人口の推移

浦安市の人口は、下図のように平成22年まで増加してきました。平成23年には東日本大震災 の影響によって一時的に減少しましたが、今後の推計値においては増加する予測となってお り、平成36年にピークを迎える見込みとなっています。

単位:人/年 図2 浦安市の人口推移

(7)

4 (2)鉄道駅の利用状況

浦安市内には、東京メトロ東西線の浦安駅及びJR京葉線の新浦安駅と舞浜駅があります。 3駅の平成19年度から平成23年度の1日平均乗降客数は、以下の通りです。

※出典:東京地下鉄株式会社 東日本旅客鉄道株式会社 図3 東京メトロ東西線浦安駅の1日平均乗降客数

図4 JR京葉線新浦安駅の 1 日平均乗降客数

図4 JR 舞浜駅の 1 日平均乗客数(人/日) 図5 JR京葉線舞浜駅の 1 日平均乗降客数

単位:人

単位:人

(8)

(3)駐輪場の設置状況

●設置台数

駐輪場の設置台数は、以下の通りです。

表1 3駅における利用形態ごとの収容台数

駅 定 期 利 用 一 時 利 用 合 計

浦安駅 5,935 台 89% 756 台 11% 6,691 台

新浦安駅 9,431 台 85% 1,660 台 15% 11,091 台

舞浜駅 5,450 台 99% 50 台 1% 5,500 台

計 20,816 台 90% 2,466 台 10% 23,282 台

●開設年月・指定場所有無・施設状況

駐輪場の開設年月、指定場所の有無及び施設状況は、以下の通りです。

(平成 24 年4月時点)

表2 開設年月・指定場所有無・施設状況

(平成 24 年4月時点)

駅 駐輪場名 開設年月 指定場所 施設状況

浦安駅第1 自転車駐車場 昭和61年4 月 有り 建物

浦安駅第2 自転車駐車場 平成13年4 月 無し 建物

浦安駅第3 自転車駐車場 昭和56年1 月 無し 平置き

浦安駅第4 自転車駐車場 昭和56年4 月 無し 平置き

浦安駅第5 自転車駐車場 昭和59年10月 無し 平置き

浦安駅第6 自転車駐車場 昭和59年12月 無し 平置き

浦安駅第7 自転車駐車場 昭和61年11月 無し 平置き

浦安駅第8 自転車駐車場 平成4 年10月 無し 平置き

浦安駅第9 自転車駐車場 平成9 年11月 無し 平置き

浦安駅第10自転車駐車場 平成11年10月 無し ラック

浦安駅第12自転車駐車場 平成16年4 月 無し 平置き

浦安駅第13自転車駐車場 平成18年4 月 無し 平置き

浦安駅第14自転車駐車場 平成21年8 月 無し 平置き

新浦安駅第1自転車駐車場 平成元年3 月 有り 建物

新浦安駅第2自転車駐車場 昭和63年12月 無し 平置き

新浦安駅第3自転車駐車場 昭和63年12月 無し 平置き

新浦安駅第4自転車駐車場 平成2 年7 月 無し 商業施設内建物

新浦安駅第5自転車駐車場 平成2 年12月 有り 商業施設内建物

新浦安駅第6自転車駐車場 平成14年10月 無し 平置き

新浦安駅第7自転車駐車場 平成14年11月 無し ラック

新浦安駅第8自転車駐車場 平成14年10月 無し 平置き

新浦安駅第9自転車駐車場 平成14年10月 無し ラック

新浦安駅第10自転車駐車場 平成14年10月 無し 平置き

新浦安駅第11自転車駐車場 平成15年4 月 無し ラック

新浦安駅第12自転車駐車場 平成16年4 月 無し ラック

新浦安駅第13自転車駐車場 平成18年4 月 有り 建物

舞浜駅第1 自転車駐車場 昭和63年12月 無し 平置き

舞浜駅第2 自転車駐車場 平成11年10月 無し 平置き

舞浜駅第3 自転車駐車場 平成14年4 月 無し 平置き

浦安駅

新浦安駅

(9)

6

●設置数推移

駐輪場の設置数推移は、以下の通りです。

表3 駐輪場設置数推移 単位:か所

●駐輪場の利用料金

駐輪場の利用料金は、以下の通りです。

①定期利用

区 分 単 位 金 額

自転車

(指定場所有り)

1階 1か月 1,780 円

2階

・地階

1か月 1,570 円

3階 1か月 1,260 円

自転車(指定場所無し) 1か月 470 円

原動機付自転車 1か月 780 円

備考 使用料の額には、消費税及び地方消費税額の合計額に相当する額を含む。

②一時利用

区 分 単 位 金 額

自転車 1日1回につき 100 円

原動機付自転車 1日1回につき 150 円

備考 使用料の額には、消費税及び地方消費税額の合計額に相当する額を含む。 表4 駐輪場の定期・一時利用料金

(平成 24 年4月時点)

駅 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度

浦安駅 10 1 1 1 1 1 1 12 12 1 3 1 3 13 13 1 3 1 3

新浦安駅 5 5 1 0 1 1 12 12 1 3 1 3 13 13 1 3 1 3

舞浜駅 2 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3

(10)

●所在地

3駅周辺の駐輪場所在地は、以下の通りです。

図6 浦安駅周辺の駐輪場

図7 新浦安駅周辺の駐輪場

(11)

8 (4)駅周辺大規模商業施設の駐輪場収容台数

駅周辺の大規模商業施設における駐輪場の収容台数は以下の通りです。

図8 舞浜駅周辺の自転車駐輪場

※地図上の数字が、各駐輪場の名称を示しています。

単位:台 表5 駅周辺大規模商業施設の収容台数

※この表においては、原付は排気量 50cc 以下、バイクは排気量 50cc を超えるものを指します。

自 転 車 原 付 バ イ ク

浦 安 駅 566 8 3

1,173

495

374 0 0

高 架 下 300 0 0

アン バサダー ホテ ル側

200

舞 浜 駅 イ ク ス ピ ア リ

施 設 名

西 友 浦 安 店

シ ョ ッ パ ー ズ プ ラ ザ 新 浦 安

モ ナ 新 浦 安

ア ト レ 新 浦 安

収 容 台 数 駅 名

新 浦 安 駅

40

(12)

(5)市民意識調査

≪市民意識調査の概要≫

●調査対象者

・駐輪場利用者 2,000 票 ・放置自転車 1,058 票

●調査項目(抜粋)

・回答者の年齢 ・回答者の職業 ・自転車利用の目的 ・駐輪時間 ・定期利用の料金設定について ・一時利用の料金設定について ・放置自転車の実態

●調査日時

【駐輪場】 平成 22 年 11 月 25 日(木) 【放置自転車】 平成 22 年 11 月 21 日(日)

≪回答≫

●回答者の年齢

・回答者の年齢は浦安駅では30代(25.4%)、新浦安駅では40代(32.3%)、舞浜駅では 30代(40.4%)が最も多い割合を占めています。

・放置自転車では、60代以上が全体の約4分の1を占めており、駐輪場利用者よりも多い 傾向となっています。

図9 調査票の回収率

図 10 回答者の年齢

写真1 調査のようす

3.9 10 .4 5.8 4.7 6.6 8.8 8 .9 7 .7 10 .6 9 .0 25 .4 2 2.9 4 0.4 1 7.6 2 4.7 2 2.9 3 2.3 1 3.5 2 4.7 2 5.7 24 .9 18 .8 2 1.2 16 .5 2 1.0 11 .7 5 .7 3 .8 1 4.1 9.2 2.4 7.7

1 0.6 1 .2 10代 20代 30代 40代 50代 60代

3.4 70歳以上

0 .6 1.0 無回答

0% 1 0% 20 % 30 % 40 % 5 0% 60 % 70 % 80 % 9 0% 10 0%

凡例

浦安駅

新浦安駅

舞浜駅

放置自転車

合 計

n =2 05

n =1 92

n =5 2

n =1 43

(13)

10 ●回答者の職業

・回答者の職業は約7割が会社員、約1割が主婦、約1割が学生となっています。 ・新浦安駅では学生が16%を占めており、他駅よりも多い傾向となっています。 ・放置自転車は、3割近くを主婦が占めています。

●自転車利用の目的

・自転車利用の目的としては、駐輪場利用者の96%が『通勤・通学』となっています。 ・放置自転車では、『買物』が40%,『食事・社交・習い事』が21%,『観光・レジャー・

娯楽』が6%となっており、『買物』『娯楽』等で67%を占めています。 7 2.7

7 5 .0

7 6 .9

4 5 .9

6 9 .7

0 .5 7 .1 1 .3 8 .8 2 .1 5 .8

2 7 .1

9 .0 5 .4

1 6 .1

5 .8

7 .1

9 .6 7 .8

7 .7

1 1 .8

7 .1 4 .9

3 .8

1 .2

3 .4

会社員 自営業 主婦 学生 その他

4 .2 無回答

2 .6

0% 1 0 % 2 0 % 3 0 % 4 0 % 5 0 % 6 0 % 7 0 % 8 0 % 90 % 1 0 0 %

凡例

浦安駅

新浦安駅

舞浜駅

放置自転車

合 計

n = 20 5

n = 19 2

n = 52

n = 14 3

n = 59 2

2 4 .7

9 5 .8

通勤・ 通学 業務

1 .1

4 .7

買物

1.1

4 0 .0

食事・ 社交・ 習い事

0 .4

2 1.2

観光・ レジャー・ 娯楽

0 .7

5 .9

その他

2 .4 0 .7

無回答

1 .2 0.2

0 % 1 0% 2 0 % 3 0 % 4 0 % 5 0 % 60 % 7 0 % 8 0 % 90 % 1 0 0 %

凡例

駐車場利用者

放置自転車

n = 4 4 9

n= 1 4 3

図 11 回答者の職業

(14)

●駐輪時間

・駐輪時間について、駐輪場利用者は11時間以上12時間未満の割合が最も多く、約89%の 利用者が8時間以上駐輪しています。

・放置自転車は2時間以上3時間未満が最も多く(約18%)、3時間未満の回答が全体の 約42%を占めています。

・平均駐輪時間では、駐輪場利用者が11.7時間であるのに対して放置自転車は5.0時間と 半分以下になっています。

●定期利用の料金設定について

定期利用については、『現状の料金設定で良い』が3駅全てにおいて 50%を超えており、 『駅から遠くても料金が安い』駐輪場よりも『料金が高くても駅から近い』駐輪場を望む 回答者の割合の方が多くなっています。

図 13 駐輪時間

図 14 定期利用の料金設定について

4 .0 6 .2 1 4 .0

3 .5 1 7 .1

2 .4 1 3 .6

2 .4 1 3 .4

3 .5 9 .4

4 .7 7 .3

1 .20 .0 9 .4

5 .9 1 .2 8 .2 9 .4 1 7 .6

0 .2 7 .1 0 .4 3 .5 1 .1 7 .1 2 .0 4 .7 2 .7 2 .4 2 .0 2 .4 3 .5 3 .8 2 .7

0 % 1 0 % 2 0 % 3 0 % 4 0 % 5 0 % 6 0 % 7 0 % 8 0 % 9 0 % 1 0 0 %

駐車場利用者

放置自転車

n = 4 4 9

n = 1 4 3

10分以上20分未満 20分以上30分未満 30分以上1時間未満 1時間以上2時間未満 2時間以上3時間未満 3時間以上 4時間未満 4時間以上5時間未満 5時間以上6時間未満 6時間以上7時間未満 7時間以上 8時間未満 8時間以上9時間未満 9時間以上10時間未満 10時間以上 11時間未満 11時間以上12時間未満 12時間以上 13時間未満 13時間以上14時間未満 14時間以上 15時間未満 15時間以上16時間未満 16時間以上 無回答

凡例

11.2 7.3 3.8 9.4 8.8 17.1 20.8 23.1 16.5 18.9 52.2 50.0 63.5 25.9 48.3 1.5 2.1 1.9 20.0 4.7 18.0 19.8 7.7 28.2 19.3 駅から遠くても

料金が安い

料金が高くても 駅から近い

現状の料金 設定で良い

定期・短期 利用はしない

無回答

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

凡例

浦安駅

新浦安駅

舞浜駅

放置自転車

合 計

n=205

n=192

n=52

n=143

n=592

(15)

12 ●一時利用の料金設定について

駐輪場利用者においては、一時利用は定期利用よりも『現状の料金設定で良い』の割合 が減少しています。定期利用と同様に、『駅から遠くても料金が安い』駐輪場よりも『料 金が高くても駅から近い』駐輪場を望む回答者の割合の方が多くなっています。

●放置自転車の実態

・自転車を放置した場所は、『歩道・車道上』が33%、『駅前広場』が38%となっていま す。その他の放置場所としては、浦安駅の銀行前や西友駐車場周辺、新浦安駅のアトレ 周辺等が挙げられました。

・放置理由としては、浦安駅では『近隣の駐輪場が満車だった』が31%と最も多く、新浦 安駅では『近隣の駐輪場が満車だった』と『他の自転車も止めているから』が20%ずつ を占めています。

図 16 自転車を放置した場所及び理由

4.4 5.7 1.9 7.1 5.1 13.7 17.2 13.5 16.5 15.4 41.5 45.8 48.1 35.3 42.7 6.8 9.9 15.4 16.5 10.3 33.7 21.4 21.2 24.7 26.6 駅から遠くても

料金が安い

料金が高くても 駅から近い

現状の料金 設定で良い

一時利用はしない 無回答

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

凡例

浦安駅

新浦安駅

舞浜駅

放置自転車

合 計

n=205

n=192

n=52

n=143

n=592

(16)

2.2

駐輪場利用の現状

(1)駅別の利用形態別収容台数

3駅における利用形態別での駐輪場収容台数は、以下の通りです。

利用形態別の内訳は、定期利用で20,816台(90%)、一時利用で2,466台(10%)となっ ており、合計で23,282台分の駐輪場が整備されています。

駅別では、浦安駅6,691台、新浦安駅11,091台、舞浜駅5,500台であり、いずれの駅にお いても、定期利用が80%以上を占めています。

表6(表1再掲示) 3駅における利用形態ごとの収容台数 平成 24 年4月現在

駅 定 期 利 用 一 時 利 用 合 計

浦安駅 5,935 台 89% 756 台 11% 6,691 台

新浦安駅 9,431 台 85% 1,660 台 15% 11,091 台

舞浜駅 5,450 台 99% 50 台 1% 5,500 台

計 20,816 台 90% 2,466 台 10% 23,282 台

駐輪場の立地をみると、浦安駅と新浦安駅においては線路南側に多く立地しており、舞 浜駅では南側が居住地区ではないことから、線路の北側にのみ駐輪場が立地しています。

表7 駅別駐輪場立地状況 平成 24 年4月現在

駅 浦 安 駅 新浦安駅 舞 浜 駅 計

駐輪場出入口

の位置

線路北側

2,155 台 2,313 台 5,500 台 9,968 台

3 か所 4 か所 3 か所 10 か所

高 架 下

870 台 3,640 台 0 台 4,510 台

2 か所 2 か所 0 か所 4 か所

線路南側

3,666 台 5,138 台 0 台 8,804 台

8 か所 7 か所 0 か所 15 か所

駅 合 計 駅別合計

6,691 台 11,091 台 5,500 台 23,282 台

13 か所 13 か所 3 か所 29 か所

駐輪場設置数の推移は、以下の通りです。

表8(表3再掲示) 駐輪場設置数 単位:か所

駅 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度

浦安駅 10 1 1 1 1 1 1 12 12 1 3 1 3 13 13 1 3 1 3

新浦安駅 5 5 1 0 1 1 12 12 1 3 1 3 13 13 1 3 1 3

舞浜駅 2 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3

(17)

14

図 17 浦安駅の北側・南側・線路沿いにおける駐輪台数

図 18 新浦安駅の北側・南側・線路沿いにおける駐輪台数

(18)

(2)利用台数の推移

●年度ごとの推移

浦安市における平成19年度から平成23年度までの駐輪場の利用台数(平日平均:午前9時 時点)の推移は、以下の通りです。

●月ごとの推移

平成23年度における月ごとの利用台数の推移は、以下の通りです。一年の中では10月が最 も多い台数となっています。

図 20 年ごとの駐輪場利用台数推移(平日平均)

単位:台

図 21 月ごとの駐輪場利用台数推移(平成 23 年度・平日平均) 単位:台

自転車 4月 5月 6月 7月 8月 9月 1 0 月 1 1 月 1 2 月 1月 2月 3月

平成2 3 年度 1 4 ,8 5 0 1 4 ,5 3 4 1 4 ,9 4 4 1 4 ,2 5 7 1 3 ,3 3 3 1 4 ,9 2 0 1 5 ,5 5 7 1 5 ,2 4 5 1 2 ,9 3 6 1 3 ,5 4 9 1 2 ,7 1 0 1 2 ,1 9 8 表9 月ごとの駐輪場利用台数推移(平成 23 年度・平日平均)

(19)

16 (3)駅別利用実態(平成 23 年 10 月)

平成23年10月の駐輪台数における収容率(平日平均:午前9時時点)は、浦安駅78%、新 浦安駅71%、舞浜駅45%ですが、最大利用台数における収容率(午前9時、午後1時、午後 6時のうち最も台数の多い収容台数を集計したもの)では、浦安駅95%、新浦安駅81%と高 い収容率となっています。舞浜駅については59%の収容率となっています。

駅 定期利用 一時利用 合計

浦安駅 5 ,9 3 5 7 5 6 6 ,6 9 1 6 ,3 4 7 9 5 % 5 ,1 9 8 7 8 %

新浦安駅 9 ,4 3 1 1 ,6 6 0 1 1 ,0 9 1 8 ,9 6 9 8 1 % 7 ,8 5 8 7 1 %

舞浜駅 5 ,4 5 0 5 0 5 ,5 0 0 3 ,2 3 7 5 9 % 2 ,5 0 1 4 5 %

1 0 月最大駐輪台数 1 0 月平均駐輪台数

図 22 駅別収容台数及び収容率

表 10 平成 23 年10 月の最大駐輪台数と平均駐輪台数

(20)

(4)駐輪場別利用実態

平成23年10月の最大時(午前9時、午後1時、午後6時のうち最大時)における駐輪場別 の駐輪台数と収容率は、以下の通りです。浦安駅では、13か所のうち11か所で80%を超えて おり、うち6か所は100%に達しています。新浦安駅では、12か所のうち9か所で80%を超え ており、うち4か所は100%に達しています。

86% 98% 100% 94% 100% 73% 72% 94% 98% 100% 115% 109% 113% 85% 72%76% 91% 81% 94% 100% 95% 100% 100% 100% 66% 67% 47% 102% 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

収容台数 10月最大駐車台数 10月最大収容率

図 24 浦安駅の駐輪場別 平成 23 年 10 月最大収容率

図 23 平成 23 年10 月における駐輪場別の最大駐輪台数・最大収容率

10 月最大駐輪台数

(21)

18

図 25 新浦安駅の駐輪場別 平成 23 年 10 月最大収容率

(22)

(5)定期利用者の駅別圏域

浦安市営駐輪場の定期利用申請者データ(平成22年度)より、3駅の利用者圏域は以下の 通りとなっています。全ての駅において、2 km圏内居住者の駐輪場利用数が多くなっていま すが、500m圏内は駅までの徒歩圏内であるため利用台数は少なくなっています。

図 27 浦安駅周辺駐輪場定期利用者の圏域

図 28 新浦安駅周辺駐輪場定期利用者の圏域

浦安駅

新浦安駅

2km

2km 凡例

定期利用台数(台)

1-10

11-29

30-66

67-149

150-203

204-343

344-656 500m間隔

凡例

定期利用台数(台)

1-10

11-29

30-66

67-149

150-203

204-343

(23)

20

舞浜駅

2km

凡例

定期利用台数(台)

1-10

11-29

30-66

67-149

150-203

204-343

344-656

図 29 舞浜駅周辺駐輪場定期利用者の圏域

(24)

2.3

放置自転車の現状

(1)放置自転車台数と駐輪場数の推移

平成12年度から平成23年度における市内3駅周辺の合計放置自転車台数と駐輪場数の推移 は、下図の通りとなっています。

放置自転車台数がピークとなった平成13年度には、新町地区の急激な人口の増加に伴う自 転車利用の需要増加に対して、新浦安駅周辺の駐輪場供給量が追い付かず、放置自転車台数 は年間935,970台、一日平均にして2,564台とピークに達し、全国でワースト2位という状態 でした。

この駐輪需要に対応するため、平成14年度からそれまで駐輪場数が不足していた新浦安駅 周辺において駐輪場の整備を行い、平成15年度の放置自転車台数は、年間383,209台と、ピー クに比べ552,761台減(59%減)となりました。

その後は、新町地区の人口増加に伴う自転車需要の増加から再び放置自転車が緩やかに増 加しましたが、平成18年度に新浦安駅第13自転車駐車場(マーレ内)の利用が開始され、放 置自転車は減少に向かいました。

平成20年度以降は、新浦安駅周辺の既存駐輪場を拡張し、 また、駐輪場への積極的な誘導や指導員・警備員の配置等 の様々な放置自転車対策の効果とも相まって、放置自転車 台数はさらに減少し、平成23年度においてはピーク時に比 べて96%減の放置自転車台数となっています。

放置自転車対策に関する経費については、平成 22 年度 に対策強化のため一時的に増加しましたが、その後は減少 の傾向となっています。

図 30 これまでの放置自転車対策

(25)

22

図 33 新浦安駅、浦安駅放置自転車状況

平成 20 年

現在

かつての新浦安駅前広場 現在の新浦安駅前広場

かつての浦安駅周辺歩道 現在の浦安駅周辺歩道

平成 20 年

現在

表 11(表3再掲示) 駐輪場設置数 単位:か所

図 32 放置自転車対策経費推移 単位:千円

※18 年度から 23 年度までは決算、24 年度は予算の値です。

駅 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度

浦安駅 1 0 1 1 1 1 11 12 12 1 3 1 3 1 3 13 13 13

新浦安駅 5 5 1 0 11 12 12 1 3 1 3 1 3 13 13 13

舞浜駅 2 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3

計 1 7 1 8 2 4 25 27 27 2 9 2 9 2 9 29 29 29

113,118

109,332

123,823

128,358

135,128

123,550

108,099

100,000 105,000 110,000 115,000 120,000 125,000 130,000 135,000 140,000

(26)

(2)放置自転車対策

市では、駐輪場の整備とともに様々な放置自転車対策を行い、放置自転車台数の減少に努 めてきました。特に、指導員・警備員の配置や放置自転車の状況に応じた撤去時間帯の変更 などの対策による効果が表れています。また、指導員等が単に放置禁止の注意をするのみで なく空き駐輪場への誘導をすることも、放置自転車の減少につながった要因と考えられます。

さらに、駅周辺の大規模商業施設においても駐輪場の拡張や再整備を行っており、放置自 転車台数の減少につながっています。

駐輪場整備

駐輪場の新設

駐輪場の拡張・ 改修

駐輪場誘導

エリアリーダー の配置とトラン シバーを活用

駐輪場マップの 携行と配布

まちかど誘導員 を配置

誘導方法と 接客術を指導

指定管理者間で の連携による駐 輪場への誘導

撤去移送

午後を中心とし た撤去移送

放置自転車 監督員を配置

撤去強化週間の 設定(2月)

啓発

放置自転車 クリーン キャンペーン

主要な駐輪場に 横断幕

CDラジカセに て音による啓発

電光掲示板自動 販売機による啓

黄色放置禁止 サインに変更

放置防止チラシ のポスティング

指導員

警備員の配置 (平成22年度~

23年度)

指導員 「黄色ベスト」

着用

指導員の 意識向上

指導員 ゾーン配置

その他

駅周辺商業施設 と連携

24時間対応 コールセンター

開設

図 34 これまでの放置自転車対策

(27)

24

(3)3駅時間帯別放置自転車推移(平成 21 年度~23 年度)

平成21年度から23年度の3駅周辺を合計した午前9時、午後1時、午後6時の時間帯別の 放置自転車台数推移は、午前9時で69.4%の減、午後1時で72.1%の減、午後6時で76.9% の減と各時間帯とも放置自転車は減少しています。

(4)3駅別時間帯別放置自転車台数(平成 23 年度)

3駅周辺の時間帯別の放置自転車台数は、以下の通りです。浦安駅周辺において最も台数 が多くなっています。3駅周辺で夕方になるにつれて放置自転車台数が増加する傾向が見ら れます。

図 36 3駅周辺合計時間帯別推移

図 37 駅別時間帯別推移(年間計) 図 38 駅別時間帯別推移(一日当たり)

111,996

332,727

665,235

71,587

270,834

470,285

34,254

92,886

153,987

0台

100,000台

200,000台

300,000台

400,000台

500,000台

600,000台

700,000台

午前9時 午後1時 午後6時

平成21年度 平成22年度 平成23年度 単位:台

(28)

次に、月別の放置自転車台数は、以下の通りです。3駅周辺とも、午前9時、午後1時、 午後6時ともに、4月の放置自転車台数がピークとなっており、3月まで緩やかな減少傾向 となっています。

(5)3駅エリア別時間帯別放置自転車台数(平成 23 年度・月平均)

●浦安駅周辺

浦安駅周辺の放置自転車は、午後6時で2,000台を超えている所もあり、商業施設や商 店の多いところに集中しています。

図 39 2 月別・時間別放置自転車台数(23 年度)

図 40 浦安駅エリア別時間帯別放置自転車台数

0 1,000 2,000 3,000 4,000

5,000 午前9時

浦安駅 新浦安駅 舞浜駅 単位: 台

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

14,000 午後1時

浦安駅 新浦安駅 舞浜駅 単位: 台

0 5,000 10,000 15,000

20,000 午後6 時

(29)

26

●新浦安駅周辺

新浦安駅周辺では、午後1時、午後6時の駅北側や、駅前ロータリーにおいて放置自 転車が多くなっています。

●舞浜駅周辺

舞浜駅周辺では、駅北口周辺の午後6時で最も放置自転車台数が多くなっています。駅 南口では、北口に比較すると放置自転車の台数は少なくなっています。

図 41 新浦安駅エリア別時間帯別放置自転車台数

(30)

2.4

現状の整理と課題

●夕方からの買い物客等の短時間利用者への対応

浦安駅周辺及び新浦安駅周辺では、夕方から商業施設や商店街で買い物や食事等をする利 用者による放置自転車が増加する傾向にあります。また、市民意識調査の結果からも、駐輪 場の短時間利用の需要があることがわかります。

こういった駅周辺における短時間利用の需要に対応するため、一時利用の環境を整備する 必要があります。また、駅周辺の商店街や商業事業者との連携強化を図っていくことも必要 となっています。

●駐輪場ごとの収容率の偏り

駅に近く料金設定が低い駐輪場ほど、混雑し飽和する傾向にあります。これに対して、駅 から距離がある駐輪場については駐輪台数に余裕がある状況です。駅から遠く収容率の低い 駐輪場の利用促進をどのように図っていくか考えていく必要があります。

●弾力的な料金設定

定期利用と一時利用の料金バランス是正の観点や、駐輪場の立地・施設グレードに応じて、 弾力的に駐輪場の料金設定を見直していく必要があります。

●自動二輪車への対応

市ではこれまで関係法律に基づいて自転車及び原動機付自転車(50cc以下)の駐輪場整備 を進めてきましたが、市民からの駐車ニーズや昨今の都市部を中心とした自動二輪車の駐車 場不足問題を受けての国からの要請もあることから、自動二輪車の受け入れについて検討す る必要があります。

●放置自転車に関するモラル・マナー向上への啓発

これまでの様々な放置自転車対策により利用者のモラルが向上し、放置台数は大幅に減少 してきていますが、未だに放置自転車の解消には至っておらず、今後もマナー向上のための 施策を継続・強化していく必要があります。

少 子 高 齢 化 や 東 日 本 大 震 災 の 影 響 に よ り 人 口 の 伸 び は 鈍 化 傾 向 に あ り ま す が 、 明 海 、 日 の 出 、 高 洲 と い っ た 新 町 地 区 や 、 富 士 見 、 東 野 と い っ た 一 部 の 地 区 で は 今 後 も 人 口 の 増 加 が 予 測 さ れ て お り 、 駐 輪 需 要 の 増 加 が 見 込 ま れ ま す 。

現 状 の 課 題 と し て は 、 人 口 増 に よ る 駐 輪 需 要 の 増 加 へ の 対 応 の ほ か 、 買 い 物 客 等 へ の 対 策 や 駐 輪 場 ご と の 収 容 率 偏 り の 解 消 、 そ の 他 多 様 化 す る 利 用 者 ニ ー ズ へ の 対 応 が 必 要 と な っ て い ま す 。

(31)

28

●駐輪場施設・設備の老朽化と再整備

本市の駐輪場は昭和56年以降順に建設され、古い施設は30年を経過し老朽化しています。 これらの老朽化に対して、施設・設備の計画的な改修が必要となっています。

(32)

第3章

自転車等駐車環境に関する対策

3.1

駐輪場利用及び施設整備の基本方針

新町地区や中町地区の一部において人口の増加が予想されていることから、人口推計を基 に駐輪需要台数を算定しました。人口がピークになると見込まれる平成36年における将来駐 輪需要台数は以下の通りです。

注1:収容台数(A)は、平成 24 年4月時点の収容台数です。

注2:現最大駐輪台数(B)は、平成 23 年 10 月の最大駐輪台数であり、承認台数とは異なります。 注3:放置台数(C)は、平成 23 年度午前9時時点の一日平均放置台数です。

注4:将来駐輪需要台数(E)は、現集中台数(D)を基に、大都市交通センサスのゾーン区分における3駅 の自転車利用割合及び人口変化率を加味し算定しています。

将来駐輪需要台数においても3駅ともに駐輪台数は充足する見込みです。今後は、自転車 の駐車環境づくりにおいて新規整備や拡張工事主体からの転換を図り、利用者ニーズへの対 応や効率的な運営といったマネジメント面での対策を重視します。

具体的には、以下の6つの方針を柱として、施策を進めます。

表 12 将来駐輪需要台数

単位:台

ニーズに

対応

効率的な

運営

意識改革

駐輪場の

整備 計画的な

改修 徒歩への

誘導

図 43 自転車環境整備における6つの柱

収 容 台 数

現 最 大

駐 輪 台 数

放 置 台 数

現 集 中 台 数

( B + C )

将 来 駐 輪

需 要 台 数

( A - E )

浦 安 駅

6 ,6 9 1

6, 3 4 7

7 2

6, 4 1 9

6 , 5 15

17 6

新 浦 安 駅

1 1 , 09 1

8, 9 6 9

1 5

8, 9 8 4

9 , 5 86

1 , 50 5

舞 浜 駅

5 ,5 0 0

3, 2 3 7

7

3, 2 4 4

3 , 4 16

2 , 08 4

(33)

30

【方針1】駐輪場利用者の多様なニーズへの対応

駐輪場利用者の多様なニーズに対応するため、駅周辺の商業事業者との連携を図りながら、 自転車駐車環境の整備を進めます。

具体的には、一時利用駐輪場を短時間利用する方への一定時間の無料化や、利用の少ない 日曜日及び祝日の空きスペースの活用のほか、自動二輪車用の駐車スペースの設置等につい て検討します。

【方針2】駐輪場ごとの利用形態等の見直しによる効率的な運営

現状の利用形態や駐輪場の位置関係、放置自転車の状況を踏まえて、より効率的な駐輪場 運営を進めます。

具体的には、駐輪場ごとの便益性に応じた料金設定による収容率の平準化や、利便性向上 のための利用区分の明確化について検討します。また、民間主導による運営についても検討 します。

【方針3】放置自転車に対する意識改革の推進

放置自転車は、防災や景観、安全な市民生活に悪影響を与えます。これまでの様々な放置 自転車対策により利用者のモラルが向上し、放置台数は大幅に減少してきていましたが、今 後も現在の施策を継続・強化し、更なるモラルの向上や意識改革の推進に努めます。

【方針4】駐輪場の整備

将来の需要予測では駐輪台数は充足していますが、駅周辺の再開発状況や借地(民地)所 有者の事情等により駐輪場を廃止した場合などには、必要に応じて駐輪場の整備や拡張を検 討します。また、需要が減少した場合には、駐輪場の集約化を図ります。

整備に際しては、民間事業者の参入促進についても積極的に検討します。

【方針5】駐輪場の計画的な改修

駐輪場設備の安全性と利便性を確保し長寿命化を図るため、定期的なメンテナンスを行い ます。また、改修計画を策定し、施設の建築年次等を考慮しながら順次駐輪場の改修を行い ます。

【方針6】自転車から徒歩への転換

(34)

3.2

3駅周辺の駐車環境整備

(1)浦安駅周辺

<現状の整理・分析>

浦安駅周辺には小規模な駐輪場が点在していますが、全体としては、通勤・通学者が使用 するための駐輪台数は概ね充足している状況です。また、将来の駐輪需要予測に対しても現 在の収容能力で充足できる見込みとなっています。

現状の課題としては、駅前の商店街や娯楽施設を利用する一時利用駐輪場が十分確保され ていないことや、施設・設備の老朽化が著しい箇所が見られ、改修等の対応が必要となって います。また、借地(民地)による駐輪場もあり、安定的な駐輪場運営のための対応が望ま れます。

<方針>

舞浜駅

新浦安駅

浦安駅

① 一時利用駐輪場における無料時間の設定

② 駐輪場収容率の平準化

③ 老朽化の著しい駐輪場の計画的な改修

④ 駐輪場の整備と集約化

⑤ 自動二輪車用駐車スペースの設置

⑥ 駐輪場の日曜・祝日の活用

⑦ 自転車から徒歩への転換の促進

(35)

32

<具体的な施策>

①一時利用駐輪場における無料時間の設定

一時利用駐輪場を短時間利用する方の利便性向上を図るため、一定時間の無料化を進めま す。

②駐輪場収容率の平準化

駐輪場運営の効率化を図るため、駅からの一定距離(半径)を基準として距離に応じた料 金設定とし、全体としての駐輪場収容率の平準化に努めます。また、各駐輪場における利用 区分(定期利用・一時利用)の見直しを進めます。

③老朽化の著しい駐輪場の計画的な改修

駐輪場の安全性と利便性の向上を図るため、 老朽化した建物や設備については改修計画を 策定し、建築年次等を考慮しながら順次改修 を行います。

④駐輪場の整備と集約化

買い物客等の利便性の向上を図るため、一 時利用の駐輪設備の設置を進めます。また、 駅周辺の道路上への駐輪場の設置や民間事業 者の活用についても検討します。

点在する小規模駐輪場については、駅前再開 発 事 業 の 中 で 駐 輪 場 の 集 約 化 を 検 討 し て い き ます。

⑤自動二輪車用駐車スペースの設置

設置可能な駐輪場内において、自動二輪車用駐車スペースの設置について検討します。ま た、大規模商業事業者に対しても、自動二輪車用駐車場の設置や拡充を働きかけます。

⑥駐輪場の日曜・祝日の活用

利用の少ない日曜日及び祝日には空きスペースがあることから、その活用について検討し ます。

⑦自転車から徒歩への転換の促進

自転車利用の抑制及び歩行空間や駐輪場の確保のため、駅まで徒歩で行くことができる自 転車利用者については、徒歩への転換を促進します。将来的には、駅から一定距離(半径) 以上の居住者を優先することも検討します。

(36)

(2)新浦安駅周辺

<現状の整理・分析>

新浦安駅周辺では、鉄道軌道周辺や駅前 商業施設建物内などに駐輪場が整備されて いますが、通勤・通学者が使用するための 駐輪台数は概ね充足している状況です。

今後は、新町を中心とした人口の増加に 伴う駐輪需要の増加が見込まれますが、将 来の駐輪需要予測に対しても現在の収容能 力で充足できる見込みとなっています。

現状の課題としては、特定の駐輪場に人 気が集中しており、駐輪場間の収容率の偏 りの解消や駅周辺の商店街や娯楽施設を利 用する短時間利用者からのニーズへの対応 が求められています。

<方針>

<具体的な施策>

①駐輪場利用者の分散化

駅に近く料金設定が低い駐輪場への偏りが大きい現状の利用状況を分散化するため、駅か らの一定距離(半径)を基準として距離に応じて使用料を見直し、また、駐輪場の立地や設 備状況といった便益性に応じて料金設定を見直します。

定期利用と一時利用を併用している駐輪場については全体のバランスを見ながら調整し、 利用区分の見直しについて検討します。

②一時利用駐輪場における無料時間の設定

一時利用駐輪場を短時間利用する方の利便性向上を図るため、一定時間の無料化を進めま す。

写真3 新浦安駅第 13 自転車駐車場(マーレ内)外観

① 駐輪場利用者の分散化

② 一時利用駐輪場における無料時間の設定

③ 駐輪場の整備・拡張

④ 自動二輪車用駐車スペースの設置

⑤ 駐輪場の日曜・祝日の活用

(37)

34 ③駐輪場の整備・拡張

駐輪場の配置見直しによる整備として、鉄道 軌道周辺の隣接地(京葉線複々線用地)の活用 に よ る 駐 輪 場 整 備 や 既 存 駐 輪 場 の 拡 張 を 図 り ます。また、民間事業者による駐輪場の設置に ついても検討します。

④自動二輪車用駐車スペースの設置

設置可能な駐輪場内において、自動二輪車 用駐車スペースの設置について検討します。 また、大規模商業事業者に対しても、自動二 輪車用駐車場の拡充について働きかけます。

⑤駐輪場の日曜・祝日の活用

利用の少ない日曜日及び祝日には空きスペースがあることから、その活用について検討し ます。

⑥自転車から徒歩への転換の促進

自転車利用の抑制及び歩行空間や駐輪場の確保のため、駅まで徒歩で行くことができる自 転車利用者については、徒歩への転換を促進します。将来的には、駅から一定距離(半径) 以上の居住者を優先することも検討し、徒歩への転換を促進します。

写真4 これまでに拡張した駐輪場(新浦安第3)

(38)

(3)舞浜駅周辺

<現状の整理・分析>

舞浜駅周辺の駐輪場は駅前の北側に整備されています。全体としては、面積が広く、通勤・ 通学者が使用するための駐輪台数は充足している状況となっています。今後は、東野や富士 見地区などの人口増加に伴う駐輪需要の増加が見込まれますが、将来の駐輪需要予測に対し ても、現在の収容能力で充足できる見込みとなっています。

現状の課題としては、駐輪場の収容能力が駐輪需要台数を大きく上回っており、駐輪場運 営の効率化が必要となっています。また、駐輪場の大部分が千葉県企業庁からの借地(京葉 線複々線用地)に設置されており、現状のままでは運営が不安定であることから、運営安定 化のための対策が必要となっています。

<方針>

<具体的な施策>

①駐輪場の集約等による運営の効率化

駐輪場間で収容率に隔たりがあり運営が非効率であることから、駐輪スペースに余裕のあ る駐輪場について、敷地の縮小や駐輪場運営の集約化による運営の効率化を図ります。また、 利用区分の見直しによる効率化も図ります。さらに、運営がしやすい立地条件であることか ら、駐輪場の民設民営化についても検討し、運営コストの削減を図ります。

写真6 混雑している駐輪場(舞浜第3) 写真7 スペースに余裕がある駐輪場(舞浜第1)

① 駐輪場の集約等による運営の効率化

② 駐輪場用地の取得

③ 自動二輪車用駐車スペースの設置

(39)

36 ②駐輪場用地の取得

駐輪場の大部分が複々線用地に設置されており、駐輪場の安定化のために、千葉県企業庁 からの借地(京葉線複々線用地)の取得を図ります。

③自動二輪車用駐車スペースの設置

設置可能な駐輪場内において、自動二輪車用駐車スペースの設置を検討します。また、駅 周辺の民間事業者に対しても、自動二輪車用駐車場の設置を働きかけます。

④駐輪場の日曜・祝日の活用

(40)

第4章

放置自転車に関する対策

4.1

放置自転車対策方針

放置自転車が無いことは、防災上や景観上、また、安全な市民生活にとって非常に大切 なことです。市ではこれまで放置自転車の解消に向け、啓発活動の強化、放置自転車指導 員による指導及び駐輪場への誘導や、撤去回数の増加といった様々な施策を実施してきま した。これにより、放置台数は大幅に減少してきています。今後も現在の施策を継続・強 化しながら、さらなるモラルの向上や意識改革に努め、「放置自転車ゼロ」を目指します。

4.2

具体的な放置自転車対策

(1)放置自転車に関する意識改革・モラル向上への働きかけ

放置自転車を減らすためには、何よりもまず、各人が自転車を放置しないことです。市で は、自転車利用者のルールやマナー向上の啓発に努め、放置をしない意識のさらなる定着を 図ります。

●放置自転車クリーンキャンペーン活動による 啓発の強化

市では毎年、朝の通勤・通学者や、午後から 夕方にかけての買い物客等をターゲットとして、 浦安・新浦安・舞浜の3駅周辺で放置自転車ク リーンキャンペーンを行っています。現状では 婦人の会等の地域団体と共同して行っています が、今後は民間ボランティア等の活用も検討し、 キャンペーン活動の拡大を計画します。

写真8 放置自転車クリーンキャンペーンの様子

放置自転

車ゼロへ

放置台

数減少

モラル

の向上

(41)

38

●放置自転車指導員による指導と誘導

現在、放置自転車対策強化のために3駅前 に放置自転車指導員を配置し、放置防止の指 導や駐輪場への誘導等の活動を行っています。 この活動は、放置自転車の防止に対し、非常 に有効であるため、今後も活動を継続し、そ の強化を図ります。

●撤去活動の継続と強化

放置自転車の撤去を継続的に行うことは、 放置自転車の抑止に対して非常に効果がある ことから、放置自転車の撤去を継続的に実施 します。

●学校との連携・教育を通した放置防止意識の浸透

教育活動の一環として子ども達へ、自転車安全教室等の中で放置自転車禁止の啓発活動を することにより、自転車の乗車初期から守るべきルールやマナーの定着を図ります。また、 内容を各家庭に持ち帰ってもらうことによって、保護者に対する啓発も図ります。

さらに、授業における放置自転車防止ポスターの作成についても検討します。これにより、 放置をしない意識を高めるとともに、ポスターを活用した啓発を図ります。

(2)放置防止に向けた自転車駐車環境の整備等

放置自転車の防止に向けて、以下の無料時間の設定や駐輪場利用区分の変更による誘導と いった自転車駐車環境の整備を行います。

●無料時間の設定

昨今の傾向として、駅周辺の施設利用者による昼から夕方にかけての放置が増えてきてい ます。この状況に対応するため、浦安・新浦安駅において、駅周辺の施設を買い物等で利用 する短時間利用者の受け入れ先として、一時利用の駐輪場において一定時間の無料化をし、 駐輪場利用の促進を図ります。

写真9 放置自転車指導員の活動

(42)

●駐輪場の利用区分変更による誘導

駅や駅前商業施設の近くに一時利用の駐輪場を充実させることにより、駐輪場への誘導を より円滑にし、放置自転車の解消を図ります。

(3)附置義務の遵守

戸建や集合住宅、商業施設等が各々で必 要な台数の駐輪場を確保することは、放置 自 転 車 の 減 少 に 対 し て 大 き な 意 味 を 持 っ ています。これから建築又は改築される建 物については、「浦安市自転車駐車場の整 備及び自転車の放置防止に関する条例」や 「浦安市宅地開発事業等に関する条例」等 で 規 定 さ れ た 駐 輪 台 数 を 満 た す 附 置 義 務 の遵守を徹底します。

(4)関係機関及び地域団体との連携

市内全域での「放置自転車ゼロ」のためには関係機関や地域団体の協力が不可欠であり、 これを有機的に行うため、民間事業者、鉄道事業者、警察、自転車小売業者といった関係機 関及び地域団体との連携強化を図ります。

●民間事業者との連携強化

民間事業者に対しては、店頭及びその周辺への放置自転車の防止のため、駐輪場又は駐輪 スペースの確保推進を求めるものとします。また、商業事業者等との意見交換会の開催等を 通じ、放置自転車対策についての理解促進を図っていきます。

●鉄道事業者との連携

鉄道事業者に対しては、駐輪場用地としての鉄道用地の提供等について積極的な協力を求 めるものとします。また、市が実施する放置自転車対策に関する啓発活動等についても、積 極的な協力を求めるものとします。

●警察との連携

警察に対しては、交通管理者としての道路交通法等に基づく積極的な違反の取り締まりの 強化を求めるとともに、移送・保管した放置自転車の速やかな返還を促すため、連携を図り ます。また、市が実施する放置自転車等の撤去、啓発活動等への積極的な参加を要請します。

●自転車小売業者との連携

自転車小売業者については、自転車販売時の防犯登録に合わせて購入者に対し放置防止の 啓発を行うとともに、所有者明確化のため住所・氏名の記入を指導するよう協力を求めます。

(43)

40

●自転車利用者に対する啓発

自転車利用者に対しては、自転車の放置がもたらす様々な弊害についての認識強化と、法 令を遵守した適正・安全な自転車利用への啓発を図っていきます。

●集合住宅・民間事業者との連携

集合住宅や民間事業者に対しては、自転車利用の抑制策の一つとして、サイクルシェアリ ングの活用を働きかけます。

4.3

保管・返還業務

放置自転車台数は減少してきているものの、いまだに撤去した自転車の保管・返還業務が 必要になっています。これらの業務についてはできる限りの効率化を図ります。

(1)保管業務の効率化

市ではこれまでに、放置自転車台数の減少 に伴い、浦安市内に3か所あった保管場所を 1ヶ所に統合し、また保管場所の開場時間を 短縮することにより、保管業務の効率化に努 めてきました。

今後、保管台数がさらに減少した場合には、 保管場所の開場日数や開場時間を縮小し、更 なる効率化に努めます。

(2)返還業務の効率化

放置自転車の早期返還や保管スペースの縮小化を図るため、警察に対し防犯登録番号によ る所有者照会の短縮化について協力を求めます。また、自転車所有者に対し住所・氏名を明 記するよう働きかけます。

写真 12 美浜保管所

表 13 保管場所一覧

保管場所名 所在地 備考

美浜保管場所 海楽二丁目20番付近 ―

美浜北保管場所 美浜三丁目9番付近 処分自転車専用保管所

(44)

浦安市自転車等駐車対策協議会委員名簿

(敬 称 略)

㈱三井住友トラスト基礎研究所研究理事

職務代理

浦安市交通安全対策協議会長、浦安駅前商店会長

市民委員

市民委員

百合子

市民委員

市民委員

市民委員

市民委員

しげみ

㈱新商事務局

10

㈱オリエンタルランド総務部部長

11

千葉県自転車軽自動車商協同組合浦安支部役員

12

恒二郎

東日本旅客鉄道㈱千葉支社総務部企画室長

13

東京地下鉄㈱鉄道本部鉄道統括部計画課渉外・工事

調整担当課長

14

千葉県浦安警察署交通課長

(45)

浦安市自転車等駐車対策協議会委員の変更について

(敬 称 略)

交通評論家

平成 22 年5月~平成 23 年7月

ゆかり

市民委員

平成 22 年5月~平成 22 年6月

紳一郎

市民委員

平成 22 年5月~平成 23 年2月

㈱新商事務局

平成 22 年5月~平成 23 年7月

東日本旅客鉄道㈱千葉支社総務

部企画室長

平成 22 年5月~平成 25 年1月

千葉県浦安警察署交通課長

平成 22 年5月~平成 24 年2月

千葉県環境生活部生活

交通安全

課長

平成 22 年5月~平成 23 年7月

千葉県葛南土木事務所長

平成 22 年5月~平成 24 年4月

(46)

浦安市自転車等対策協議会審議内容

回 数 開催年月日 主 な 審 議 内 容

第1回 平成 22 年5月 25 日㈫ 1.委嘱状の交付及び会長・職務代理者の指定

2.委員及び事務局の紹介 3.議題

(1)自転車駐車場の整備状況及び現状について (2)自転車等駐車対策の現状について

第2回 平成 22 年6月 30 日㈬ 1.市内自転車駐車場現地視察

第3回 平成 22 年 11 月 18 日㈭ 1.浦安市自転車駐車場等駐車状況実態調査 中間報告

2.自動二輪車駐車場について

第4回 平成 23 年2月 21 日㈪ 1.浦安市自転車駐車場等駐車状況実態調査報告

2.自動二輪車駐車場について

第5回 平成 23 年7月7日㈭ 1.委嘱状の交付及び会長及び職務代理者の指定

2.委員及び事務局の紹介 3.議題

(1)自転車駐車場の現状について

第6回 平成 23 年 11 月 30 日㈬ 1.自転車駐車場使用料について

第7回 平成 24 年2月 14 日㈫ 1.自転車駐車場使用料について

第8回 平成 24 年4月 11 日㈬ 1.自転車駐車場使用料について

第9回 平成 24 年8月8日㈬ 1.自転車駐車場使用料改定について

2.自動二輪車の受け入れについて

第 10 回 平成 25 年1月 30 日㈬ 1.「浦安市自転車等の駐車対策に関する総合計画

(案)」について

第 11 回 平成 25 年3月 13 日㈬ 1.「浦安市自転車等の駐車対策に関する総合計画

(47)

自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律

(昭和五十五年十一月二十五日) (法律第八十七号) (目的)

第一条 この法律は、自転車に係る道路交通環境の整備及び交通安全活動の推進、自転 車の安全性の確保、自転車等の駐車対策の総合的推進等に関し必要な措置を定め、もつ て自転車の交通に係る事故の防止と交通の円滑化並びに駅前広場等の良好な環境の確 保及びその機能の低下の防止を図り、あわせて自転車等の利用者の利便の増進に資する ことを目的とする。

(定義)

第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定め るところによる。

一 自転車 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第二条第一項第十一号の二に規 定する自転車をいう。

二 自転車等 自転車又は原動機付自転車(道路交通法第二条第一項第十号に規定する 原動機付自転車をいう。)をいう。

三 自転車等駐車場 一定の区画を限つて設置される自転車等の駐車のための施設を いう。

四 道路 道路法(昭和二十七年法律第百八十号)第二条第一項に規定する道路及び一 般交通の用に供するその他の場所をいう。

五 道路管理者 道路法第十八条第一項に規定する道路管理者をいう。

(国及び地方公共団体の責務)

第三条 国及び地方公共団体は、第一条の目的を達成するため、自転車の安全利用の促 進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する全般的な施策が有効かつ適切に実施 されるよう必要な配慮をしなければならない。

(良好な自転車交通網の形成)

第四条 道路管理者は、自転車の利用状況を勘案し、良好な自転車交通網を形成するた め必要な自転車道、自転車歩行者道等の整備に関する事業を推進するものとする。 2 都道府県公安委員会は、自転車の利用状況を勘案し、良好な自転車交通網を形成す るため、自転車の通行することのできる路側帯、自転車専用車両通行帯及び自転車横断 帯の設置等の交通規制を適切に実施するものとする。

(48)

めるものとする。

(自転車等の駐車対策の総合的推進)

第五条 地方公共団体又は道路管理者は、通勤、通学、買物等のための自転車等の利用 の増大に伴い、自転車等の駐車需要の著しい地域又は自転車等の駐車需要の著しくなる ことが予想される地域においては、一般公共の用に供される自転車等駐車場の設置に努 めるものとする。

2 鉄道事業者は、鉄道の駅の周辺における前項の自転車等駐車場の設置が円滑に行わ れるように、地方公共団体又は道路管理者との協力体制の整備に努めるとともに、地方 公共団体又は道路管理者から同項の自転車等駐車場の設置に協力を求められたときは、 その事業との調整に努め、鉄道用地の譲渡、貸付けその他の措置を講ずることにより、 当該自転車等駐車場の設置に積極的に協力しなければならない。ただし、鉄道事業者が 自ら旅客の利便に供するため、自転車等駐車場を設置する場合は、この限りでない。 3 官公署、学校、図書館、公会堂等公益的施設の設置者及び百貨店、スーパーマーケ ット、銀行、遊技場等自転車等の大量の駐車需要を生じさせる施設の設置者は、周辺の 土地利用状況を勘案し、その施設の利用者のために必要な自転車等駐車場を、当該施設 若しくはその敷地内又はその周辺に設置するように努めなければならない。

4 地方公共団体は、商業地域、近隣商業地域その他自転車等の駐車需要の著しい地域 内で条例で定める区域内において百貨店、スーパーマーケット、銀行、遊技場等自転車 等の大量の駐車需要を生じさせる施設で条例で定めるものを新築し、又は増築しようと する者に対し、条例で、当該施設若しくはその敷地内又はその周辺に自転車等駐車場を 設置しなければならない旨を定めることができる。

5 都道府県公安委員会は、自転車等駐車場の整備と相まつて、歩行者及び自転車利用 者の通行の安全を確保するための計画的な交通規制の実施を図るものとする。

6 地方公共団体、道路管理者、都道府県警察、鉄道事業者等は、駅前広場等の良好な 環境を確保し、その機能の低下を防止するため、必要があると認めるときは、法令の規 定に基づき、相互に協力して、道路に駐車中の自転車等の整理、放置自転車等(自転車 等駐車場以外の場所に置かれている自転車等であつて、当該自転車等の利用者が当該自 転車等を離れて直ちに移動することができない状態にあるものをいう。以下同じ。)の 撤去等に努めるものとする。

第六条 市町村長は、駅前広場等の良好な環境を確保し、その機能の低下を防止するた め必要があると認める場合において条例で定めるところにより放置自転車等を撤去し たときは、条例で定めるところにより、その撤去した自転車等を保管しなければならな い。

図 18 新浦安駅の北側・南側・線路沿いにおける駐輪台数
図 25 新浦安駅の駐輪場別 平成 23 年 10 月最大収容率

参照

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