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研究ノート
EDPS内部監査の若干の問題紅ついて 州・技術的発展および不正の問題に.関連して−−
森
Ⅰ はじめに
アメリカ内部監査人協会ほ,内部監査を「内部監査人の資任紅関する意見書(State−
ment of Responsibilities of theInternalAuditoI)」に.おいで,つぎのように定義し ている。
「内部監査は、経営管理者への奉仕を目的として,会計,財務およびそ・の他の諸業務を 検討する経営組織内部の独立的評定湾動である。・それは,その他の諸統制の有効性を評定 する機能をもつ経営統制の1つである。」
この表現からも明らかなように,内部監査は,経営内部の諸統制の有効性を評定するも のであるが,経営内部の諸統制は,究極的には,経営目的の達成に向けられている。ここ で,経営目的とは,簡単に・いえば,企業に・投下された資本を,いかに保全し,さらにいか に収益的に運用するかということに.ある。
企業紅EDPSが導入されたことに.よって,上に・のぺたような内部監査の基本的機能が 変化させられたとは考えられない。むしろ,内部監査のこのような機能に対する要請は,
増大している。しかしながら,EDPSは,これまでの経営の諸統制の具体的適用形態を 変化させ,あるいは新しい統制の問題をつけ加えたので,内部監査に∴おいても,そ・の領 域,方法およびその盈点を変化させることになった。
これらのEDPSが提示した新しい問題紅対する内部監査の対応紅ついて,多くの議論
(1)
がなされている。われわれも,これまで紅,それらのいくつかにふれた。
たとえば,ポークqは,EDPSに閲する諸統制を重視し,単にEDPSによって処理 された資料の正確性を確かめるために.,取引および記録の伝統的な監査を行なうことに目
(1)拙稿「EDPSに関する内部監査の問題について」,香川大学経済論叢第41巻1号,
昭和43年4月。
第42巻 第6号
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をうばわれることがあってほならないとし,組織討画,管理的統制,手続的統制およびシ
(2)
ステム立案の評定が,内部監査の藍要な領域であることを指摘している。
また,ボーテルは,EDPSにおいて監査方法がどのように変化するかを諭して,ED PSにおいて−より有効な監査方法として,コンビュ.一夕ーを監査手続に利用する方法をと いている。すなわち,「コンピューター周辺の監査」あるいは「コンピューターなしの監 査」から,コンビユー・ターを横転的に利用する「コンピュータ一による監査」への移行を
主張する。ここでの「コンビュ.一夕ー紅よる監査」は,コンビュー・ター・・オージット・プ ログラムに.よって,統計的に正しいサンプルの選択,加算および減算の検乳 ファイルの
(3)
情報の合理性の検討および監査調書の作成などを含んでいる。
さらに,レイノルズほ,EDPSの内部監査の領域を,「EDPS管理の監査」という ように.大きく把握し,他の論者のように,内部監査を,単に,EDPSの情報処理の信頼 性の監査の領域だけに.限らないで,EDPSの導入および利用の問題をも雷重な監査領域 としで論じている。すなわち,データ処理業務管理監査に加えて,EDPS導入管理監査
(4)
およぴEDPSの十分性および有用性管理監査を・大きくとりあげている。
このように.,EDPS内部監査確,これまでとほ違った多くの方向の問題を提起するも のであり,本稿で紹介する2つの論文も,また,新しい方向の問題を示していると思われ る。その1つほ.,ダイアモンドおよびクラリソガーの「リアル・タイム・システムの諸統 制および監査証跡」であり,より高皮のEDPSあ段階において要請される内部統制およ び監査手続の変化を論じたものであるが,EDPSの技術の変化海よび発展は,今後も
〉 このような方向の問題を常に・提起し,内部監査は,これ紅対処していかなければならない
(る)
であろう。
もう1つの論文ほ,カ−マイケルの「EDPS〜こおける不正」である。不正の問題は,
内部監査の生成の当初より,基本的職能として課せられてきた伝統的問題であるが,経営 管理の近代化紅伴って,業務監査の領域が拡大し,不正の問題は消極的なものとしてみら
(2)W.T…Po【ter, Auditing andComputer ,77ie hdernalAudiioY ,FaII1969,
pp,33〜39
(3)W…S.Boutell, Computer Techniques Usefullto the Auditor ,772e ZnteYI−
〝αJAz dよ加γ,Fall1967,pp..27〜32
(4)ALL,Reynolds, Evoluting EDP Management ,.The ZniernalAudiioYI,
Summer1967,pp。26〜34
(5)J.D.Diamond andJ小C.Kral1inger, ControIs and Audit Trai1s for Real
Time SystemsO,772eInternalAuditoY・,November/つecembeI−1968
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れがちであった。さらに,EDPSという高度軋近代的なイメージに.は.,不正という問題 はそぐわないような感じを与えがらである。これは,EDPSに対する過度の信敏感から 生じるものであるが,カーマイケルは,これに反省を求め,より積極的に,EDPSに・お ける不正の問題の重要性を指摘し,EDPSにおける不正の類型化をこころみ,さらに.,
(6)
そこに・おける問題点を明らか紅して,内部監査人に役立たせようとしている。
本稿ほ,EDPSに=おける内部監査理論の構成を,値接に意図するものではなく,前稿 のrEDPS紅関する内部監査について−」と同じよう虹,EDPSに.おける内部監査の理 論体系の建設の準備として,また,財務諸表監査におけるEDPSに関する内部統制評定 の理論的研究の資料をえることを意図するものである。
Ⅱ リアル・タイム・システムと内部監査
ダイアモンドおよびクラリンガ1−・は,EDPSの企業への導入は,企業の経営管理組織 に大きな変化をもたらしたが,将来のEDPSの発展によって,リアル・タイム・システ ムがより広範紅利用されるよう、になるとみられるので,経営者および内部監査人ほ,リア ル。タイム・システムが,適当にコソナロ−・ルされていることを確かめることを要請され るよう紅なる。そこで,ダイア・モンドおよびクラリンガ−は,リアル・タイム・システム
(7)
が,監査証跡および内部統制にどのような影響を与えるかを解明しようとするのである。
ところで,ダイアモンドおよびクラリソガーは,EDPSの発展段階紅ついては,必ず しも明確草していない。しかし,経営者および内部監査人は,自己の企業のEDPSがど のような段階に.あり,あるいほ.,どの段階を目標としているかを,明確紅自覚することが
(8)
必要である。このばあい,ⅠIAが示したような,つぎの−・般的段階が有用であろう。
(1)カ−ド・ペースのコンビュ.」−・ター・V.ステム(CaId Oriented Computer System)
これは電動会計機から移行し窄もので,インプットは,バッチに−・括されて連続的紅処 理されるが,それぞれのシステムは,完全紅他のシステムから独立して,各種の報告審を 作成する。
(2)サブ・システムの統合
(6)D.L R Carmichael, Fraudin EDP Systems ,The ZnternalAudiior,
May/June,1969
(7=.I).Diamond andJ〟C.Kral1inger,OPlCiiい,pp.6〜12
(8)ⅠIA,力由椚紘仁山β紘乃g q/EJβ(fγ〃乃オc伽f〃タグ・¢Cβざ5友一紹g5こyぶ才β机ざ.
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