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福島県立医科大学 学術機関リポジトリ

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Academic year: 2021

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Fukushima Medical University

福島県立医科大学 学術機関リポジトリ

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Title A cross-sectional study on characteristics of physical activity in pre-frail older adults( 内容・審査結果要旨 )

Author(s) 髙村, 元章

Citation

Issue Date 2020-09-30

URL http://ir.fmu.ac.jp/dspace/handle/123456789/1340

Rights

DOI

Text Version none

(2)

論 文 内 容 要 旨

氏名

し め い

たか むら もと あき 髙 村 元 章

学位論文題名

A cross-sectional study on the characteristics of physical activity in pre-frail older adults

( プレ・フレイル高齢者における身体活動の特徴に関する横断研究 )

【目 的】 これまでのフレイル研究において、フレイルの前段階にあるプレ・フレイルとその身体活動 の関連に着眼した研究は少ない。本研究の目的は、普段、住民主体の自主グループ活動に参加している高 齢者と参加していない高齢者に分け、それぞれの集団におけるノン・フレイルとプレ・フレイルの身体活 動量を比較検討することである。それによって、プレ・フレイル高齢者の身体活動の特徴を明らかにする。

【方 法】 対象は、宮城県山元町に居住する

65

歳以上の高齢者で、住民主体の自主運動グループ活動(ダ ンベル体操教室)に参加している高齢者(自主活動参加群)と地区の老人会の催し物に集まった高齢者(自 主活動非参加群)に分け調査を行った。2017 年

9~12

月の期間に実施した。調査・測定項目は、基本情 報と社会的情報、基本チェックリストの回答に加え、身体機能評価として

5m

通常歩行、握力、開眼片足 立ち時間を測定した。身体活動量の評価は

3

軸加速度計により

7

日間の計測を実施し、身体活動時間と

1

日平均歩数を収集した。身体活動は、活動強度により座位行動、低強度身体活動、中高強度身体活動に分 類した。 フレイルの判定には

Freid

らの基準を日本人用に改変した

J-CHS

(Cardiovascular Health Study)

の指標を用いた。該当項目なしをノン・フレイル、

1~2

項目該当をプレ・フレイルと判定し、フレイル(3

~5 項目)該当者は今回除外した。統計解析は、自主活動参加群と非参加群に層化し、プレ・フレイルの 有無を独立変数、座位行動および各身体活動、歩数を従属変数として、年齢、性別、教育歴、加速度計装 着時間で調整した共分散分析を行った。さらに、フレイルとの関連のある身体的要因、心理精神的要因、

社会的要因についてもそれぞれ調整し、分析を行った。

【結 果】 解析対象は

256

名で、活動参加群が

190

名(うちプレ・フレイル

42%)、非参加群は66

(うちプレ・フレイル

52%)であった。活動参加群のプレ・フレイルではノン・フレイルの身体活動量と

比べ有意差はみられなかった。一方、非参加群のプレ・フレイルでは中高強度身体活動(P=0.003)、歩 数(P=0.005)が有意に低下していた。これらの結果は、共変量で調整後もその傾向は変わらなかった。

【結 論】 プレ・フレイル高齢者の身体活動の特徴は、自主活動参加群と非参加群では異なる活動量を 示すことがわかった。普段、自主運動グループ活動に参加しているプレ・フレイル高齢者では、プレ・フ レイルの状態にあってもノン・フレイルと同程度の身体活動量が維持されていた。一方、非参加群のプレ・

フレイルでは中強度以上の身体活動量が特に低下しており、これと関係の深い

1

日の平均歩数が減少して

いた。今後はさらに縦断研究や介入研究を行い、より詳細な結果の検証が望まれる。

(3)

学位論文審査結果報告書

令和2年 7月19日

大学院医学研究科長様

下記のとおり学位論文の審査を終了したので報告いたします。

【審査結果要旨】

氏名 高村 元章 所属 公衆衛生学講座

学位論文題名

A cross-sectional study on the association between pre-frailty and physical activity in community-dwelling older Japanese adults

(プレ・フレイル高齢者における身体活動の特徴に関する横断研究)

フレイルは高齢者における要介護に関わる因子として重要であり、早期の対策が求 められている。しかしながら、フレイルの前段階であるプレ・フレイルの身体心理的 特徴についてはこれまでほとんど検討されていなかった。本研究では、プレ・フレイ ルにおける身体活動の特徴について、

65

歳以上の地域住民の内、地区の老人会の催 し物に集まった人と住民主体の自主運動グループ活動(ダンベル体操教室)に参加し ている人に分けて調査を行った。その結果、調査に参加した

256

人の内、プレ・フレ イルにあてはまった人は活動参加群では

190

人中

80

人(

42

%) 、非参加群では

66

人 中

34

人(

52

%)であった。活動参加群のプレ・フレイルではノン・フレイルの身体 活動量と比べ有意差はみられなかったが、非参加群のプレ・フレイルでは中高強度身 体活動、及び

1

日平均歩数が有意に低下していた。

以上の結果が示すように、高村元章氏は、地域住民を対象として、プレ・フレイル

の身体活動の特徴を明らかにするとともに、その身体活動量は、自主活動参加者と非

参加者では異なることを明らかにした。普段、自主運動グループ活動に参加している

プレ・フレイル高齢者では、プレ・フレイルの状態にあってもノン・フレイルと同程

度の活動量が維持されており、自主運動グループ活動参加の重要性を示唆した研究で

(4)

ある。本研究は、令和

2

6

11

日に開催された学位論文審査会において、研究内 容が明確に示された。一方、対象者の代表性及び結果の一般化、仮説が明確でないこ と、交絡因子の選定、及び解析結果の解釈等に関連した質問が出された。高村元章氏 は質問に対して別紙のように丁寧に回答された。本研究は、横断研究であること、対 象者の代表性が担保されていないことなどいくつかの

Limitation

はあるものの、プ レ・フレイルの身体活動量に着目した本論文の新規性、社会的インパクトは十分なも のであり、これらのことから本研究は本学医学博士授与に値するものと判断できる。

論文審査委員 主査 大平 哲也

副査 二階堂 琢也

副査 菅家 智史

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