西ドイツ金属産業における労働協約と企業内労使間 協定
著者 毛塚 勝利
雑誌名 法經論集
巻 56‑57
ページ 189‑264
発行年 1986‑03‑25
出版者 静岡大学法経短期大学部
URL http://doi.org/10.14945/00008965
資
料
西ドイツ金属産業における労働協約と企業内労使問協定
毛 塚 勝利
法経論集第56・57号 西ドイツ金属巌業における労働協約と企業内労使間協定
ここに掲載する労働協約と労使問協定は︑﹁組合規制と従業員
代表規制の補完と相克﹂と題する別稿︵蓼沼・横井編﹃企業レ
ベルの労使関係と法臨所収︶において︑組合の労働条件規制と
従業員代表の労働条件規制を整序する原則として西ドイツ法が
とる協約優位原則の慧義と機能の分析試みた際に用いた資料で
ある︒労働協約は金属産業労働組合︵ぎa馨ユ09qΦ≦①鱒゜・o冨暁紳
窯簿巴一︶最大の協約地域ノルトライン・ヴェストファーレン︵N
RW︶における金属産業め労働協約であり︑労使間協定は︑右
協約適用下にある一工作機械製作会社において︑その経営協議
会と会社との問で締結された経営協定と覚書である︒ともに調
査時点の一九八三年現在のものである︒その後労働協約は周知
の時短闘争で一九八四年に一般協約の一部が新しくなっている
し︑もちろん賃金協約の賃率も改訂されている︒経営協定もし
たがって一部変更をうけているはずである.しかし︑労使関係
の枠組みをみる上でまた前記問題を検討するにあたって支障は
ないであろう︒これらの資料で紙幅の関係で舌足らずの感を免 れなかった点を補っていただくとともに︑前稿の視点を離れて︑とくに経営協定については一般には収集が困⁝難かとも思われるので︑西ドイツ労使関係の理解と研究の一助にしていただければ幸いである︒機械用語︑経営用語をはじめ訳出の不適切な箇所については宥恕願いたい︒資料I NRW金属産業労働協約資料11 工作機械製造業S社の労使聞協定︵経営協定・覚書︶
Z89
資料I NRW金属産業労働協約
目次
ED
F
⁝般協約︵一九八〇年四月三〇日締結︶
賃金基本協約︵一九七五年二月一九日締結﹀
時間賃金労働者の成績査定に関する協約︵一九七五年二月
一九日締結︶
賃金協約︵一九八二年三月二日締結︶
一三カ月臼賃金の一部保障に関する協約︵一九七六年一〇
月三〇日締結︶
賃金保障協約︵一九七九年一月二五日締結︶
A
*協約正文に付した傍線部分は︑協約が従業員代褒による
労働条件規制を予定︵共同決定権の確認︑拡大︶ないし
承認︵開放条項︶していると思われる部分である︒
*賃金関係の労働協約の訳出は現業労働者のものに限定さ
れている︵B・C・D︶
一般協約︵竃鋤簿①冨触響Φ凝鋤ひq︶
第一条 適用範囲
(一
續ェ〇年四月三〇日締結︶ 本賃金基本協約の適用範囲はつぎの通りとする︒1 地域的適用範囲 ノルトライン・ヴェストファーレン州2 業種的適用範囲 鉄!金属∵電機産業並びに関連プラス ティック加工業及びこれらの補助・付随事業所︑組立場所3 人的適用範囲 被用者︵現業労働者誇融o搾巽及び職員 ︾コ伊qのω帯犀①︶及び職業教育法︵¢dΦ毎塗瓢冗¢コ伽嘆゜弓αq霧Φ欝︶ 第三条第四条にいう職業訓練生︵㌧r¢ωN鐸び鵠伍で登雛脳Φ︶ つぎの者は人的適用範囲に含まれない︒ a 法人の法定代理人及び業務代理人︵津oざ瀞¢ b 協約の最高職務等級よりもその職務要件が高い職員
第︸条議事録覚書
本一般協約の直接的適用の有無は使用者と被用春・職業訓練生
が協約締結当事者に加入していることを基準とする︒
第一条二号議事録覚書
集中暖房業について協約豪事者は︑暖房・エアコン・換気・健
康技術の事業所をさすものと理解する︒
第二条 所定労働時間︵幻φウq①ぎ農粛①諺皆Φ画冨N①ε
1 所定週労働時間は四〇時間を超えてはならない︒
2 一暦目の所定労働時間は八時間を超えてはならない︒ある暦
日の所定労働時間が短縮される場合には︑欠けた労働時間を同
一週並びに事前事後の週のその他の暦日に配分することができ
る︒かかる調整は職務の性質︵例えば自動車運転手︶が労働
Z90
西ドイツ金属産業における労働協約と企業内労使間協定
時聞の非均一的な配分を必要とするときにも認められる︒
31に定める労働時間は法定週日祝祭日︵ぴq①ωΦ憲剛搾7巽
芝oo冨a魚興欝αq︶によって欠落する労働時間分減少する︒
4 一二月二四日と三︸日の労働時間は通常綱三時終一業とす
る︒これによる欠落労働時間に対しては︑割増金の含まない
時間収入︵第五条二号︶が支給される︒
5
クリスマスイヴの事前事後の週日︵平ヨ≦Φ降欝嬉には例
外的に経営協議会との合意に従い作業交代と作業時間を止め
ることができる︒
6 鉱山において坑内労働に就く被用者については勤務拘束時
間︵ωoぼo簿N①εを労働時間とみなす︒労働蒔間は入坑の際
のケーブル運転の⁝開始蒔から出坑の際の再開始蒔までをもっ
て計算する︒
7 暖房係︑自動車還転手︑同乗者︑踏切警手および食堂︑浴
場︑洗濯場︑待合室で働く者ならびにこれらに類似する者に
ついては︑その労働蒔間に通常的に著しい鐙の手待時間
︵諺戦ぴΦ卿什載ゆび①噌①凶酢ωOぽ鋤︷汁︶が含まれている場合︑所定週労働時
聞をーに定める労働時間を超えて一〇時間まで延長すること
ができる︒生産施設の監視は手待時間とみない︒
工場警備人︑工場消防夫︑夜警︑守衛その他の同種の被用者
については︑その労働時間に慎常的にかなりの量の休息時間
︵幻煽滞NΦεを含む場含︑所定週出勤義務︵︾雛妻①器夢①搾噂遵o探︶
を前項の労働時間を超えて延長することができる︒
どの職務に恒常的にかなりの量の手待時間ないし休息聴間 があるかについては経営協定で定める︒ 通常日曜日に就労する被用者が︑法定祝祭日によってある 日曜日の労働時間が欠落しかつその労働を事後的に補うこと ができない場合︑割増手当を含まない勤務賃金︵ω6窯6ぼく卑・ 象Φ箒け︶がその者に支給される︒祝祭日の賃金支払いの規整に 関する法律第一条第二項を準用する︒8 NRW金属産業使用者団体に加盟する会社の事業所または
事業所の一部が例外的に鉄鋼製品加工︵ω露ゴぎoく亀①︶のもとに
あるために︑継続的に稼動しなければならない場合には︑使用
者と経営協議会は完全連続操業事業所に関する労働時間と割
増金について鉄鋼業の協約規定を経営協定において合意する
法経論集第56。57号
ことができる︒
第三条 労働時間の配分
1
当該事業所または事業所各部門に対し所定労働時間の個々
の週日への配分の仕方及び一日の所定労働時間と休憩時間の
開始時刻と終了時刻は︑事業所の必要性に従いまた当該被用
者の利益を考慮し使用者と経営協議会との間の経営協定に
2 よってきめる︒
予め経営協議会と週労働時闘の配分について特別の合意を
した場合には︑例外的に︑三週聞を平均して所定労働時間を
3 超えないよう週労働時間を配分することができる︒
経営協定により︑嚢所祭︵しqΦ酔・一Φα︑感①互︑民族的祭礼甜
︵<◎葬ω︷霧け︶︑公的催事等同種の理由により週日に欠けた労 ヱ
働時間は︑欠けた日の週を含む連続する五週間の週日に配分
することができる︒これは︑被用者に比較的長期の連続する
余暇を与えるために祝祭日に連結する週臼に労働時間が欠落
する場合にも適用される︒
クリスマス及び新年との関連で欠落する労働蒔間について
予め労働を行うことを使用者と経営協議会が合意した場合に
は︑五週間の補壌労働は二週間まで事前に置くことができる︒
4 着替え︑洗濯および労働蒔間法にいう休憩︵例えば︑朝食
休憩︑畳休み︑コーヒー休み︶は労働時間とみない︒三交替
制事業所では食事に必要な時間を賃金カットすることなく十
分にあたえるものとする︒
第三条議事録覚書
本協約が使用者と経営協議会間の経営協定を含む合意を予定す
る場合はすべて︑経営組織法に基づく年少者代表の関与を定め
る︒職業教育法︑年少者労働保護法︑労働時間法の規定を遵守
する︒
第四条 超過勤務︑遅番勤務︑深夜勤務︑日曜・祝祭日勤務︑
待機時間
1 超過労働︵霞①ぴ目鋤村ぴΦ一齢︶とは︑第二条及び第三条により定
められた一日の所定労働時間を超えて給付された労働時間を
いう︒第三条3の範囲内で所定労働蒔間外に欠落労働時聞を
補壌するためにその前後に給付される労働時間はこの超過労 働に含まれない︒
職員について些蒔的発生するもので三︒分を望ない娚
僅かな超過労働は超過労働とみない︑また︑甕該上司との了
解︵国営く①ヨ象ヨoコ︶により後脂これを所定労働時聞において
清算することができる︒
パートタイム労働者については︑当該事業所の一日の所定
労働時間を超える労働時間を超過労働とする︒したがって︑
事業所の非就業日の週日における労働は超過労働である︒
2 遅番労働︵ω娼似$きΦεとは一四時から二〇時までの時間帯
に給付される労働で︑所定労鋤時間が一七蒔以降に終了する
ものをいう︒パートタイム労働にあっては︑それが交替勤務
︵醸Φo蕃Φδo霞o窪﹀にあって前段の要件のもとで給付される
ときだけを遅一番労⁝働とする︒
この蒔間帯の幅︵開始と終了︶の採りかたについては経営
協定で別段の定めをなすことができる︒
3 深夜労働︵窯鋤Oげけ㊤竺σO搾︶とは︑二〇時から六時までの時間
帯に給付される労働をいう︒
この時間帯の幅︵開始と終了︶の採りかたについては経営
協定で別段の定めをなすことができる︒
4 日曜・祝祭日労働とは︑日曜及び法律で定める祝祭日に六
時から翌週日の六時までの時聞帯に給付される労働をいう︒
この時間帯の幅︵開始と終了︶の採りかたについては経営
5 協定で別段の定めをなすことができる︒
必要な超過労働︑遅番労働︑深夜労働︑日曜・祝祭日労働
西ドイツ金属産業における労働協約と企業内労使間協定
については使用者と経営協議会が決定し︑また︑その給付に
際しては被用者の正当な希望ができるだけ配慮されねばなら
ない︒ 予見し難い事情によって被用者を超過労働︑遅番労働︑
深夜労働︑日曜・祝祭日労働に従事させねばならないとき
には︑事後遅滞なく経営協議会の了解を求めなければならな
い︒6 5の範囲内で労働聴間は労働時間法︵AZO︶第七条の基
準に従い週日一〇時間まで延長できる︒但し︑週五六時間を
超えることはできない︑
7 事業所に出勤する必要のないものの︑万一の就労に備えな
ければならない︵呼出し待機幻嘗密巽①㎞諾魯臥紳︶被用考は︑そ
の蒔問につき事業断レベルで定める報酬の支給を受ける︒
その人的範囲と時間︑
める︒ 報酬の内容については経営協定で定
第五条 超過労働︑遅番労働︑深夜労働︑日曜・祝祭日労働︑
出張に対する増金
1 割増金︵N鋸ωo鐵pρ鋤q︶は次のとおりとする
b a
d C
一日の超過労働時間の最初の二時間
一日の超過労働時間の三時問霞から
遅番労働深夜労働︵dに該当しないとき︶
深夜労働︵超過労働のとき︶ 二五%五〇%
一五%二五%
五〇%
f e
h 9
日曜労働元旦︑復活祭初日︑五月一臼︑
璽霊降臨祭︑クリスマス
その他の法定祝祭日
一二月二四日の一七時から二〇時の
遅番労働︑クリスマス初日及び元且
にかかる深夜労働 七〇%一五〇%〜○○%
五〇%
2 現業被用者の割増金の計算はbとcを除きつぎの収入を基
礎とする︒
a 割⁝増賃金︒出来高賃金労働者及び賃金が変動する時間賃
金労働者⁝最近四賃金算定週またはこの期間に近接する賃
金算定期聞の︑超過・遅番・深夜・日曜・祝祭日労働の割
増金を除いた︑平均収入︵U癖o霧魯艮嘗ω<輿感o錯む︒樟︶
法経論集第56・57勢
経営協議会との協定により平均収入の算出について他の
期間をとることもできる︐協約賃金の引き上げはその効力
発生時点から考慮に入れる︒
b 時間賃金労働者⁝時間収入
職員については︑割増金支払い義務のある時間に対して
c 超過労働が問題にならない場禽︑月給の他に協約上の割
増金を支給する︒
d 超過労働が問題になる場合︑月給の他に月給の一七三分
の一に協約上の割増金を加えたものを支給する︒
こ.︑での月給とは︑割増金支払い霧のある労働が行わ詔 れた月に対する所定月給額で︑超過︒遅番︒深夜・日曜︒ 1
祝祭日労働手当を除いたものをいう︒
3超過︒遅番︒深夜・日曜︒祝祭日労働についての報酬につ
いては均一報酬︵℃碧ω魯巴くの茜簿肇ウq︶を取極ることができ
る︒これは書面にて行う︒均一報酬の額は︑平均的におこな
われる割増金支払義務のある蒔問に対する賃金に相当するも
のでなければならない︒これは︑賃金ないし月給の計算に際
し別個に示されなければならない︒
4 割増金が重複する場合には︑その最高の割増金だけが支払
われる︒但し︑1のbまたはcの割増金がeまたはf︑霧︑
hの割増金と重なる場合は除く︒5職員について
命令による出張にあって︑必要な旅行時間が一日の所定労
働時間の長さを超える場合には︑その蒔間につき⁝日四時間
の範囲で︑休暇日にあっては一 ⁝時間までの範囲で労働時間
として賃金を支払う︒但し︑割増金は支払わない︒
命令による出張にあって︑必要な旅行疇間が日曜日または
法定祝祭日にあたる場合には︑賃金のほかにこれに対する割
増金を支払う︒これは︑職員が自ら出張の開始と終了の時期
を決定できる場合には適用されない︒
第一項と第二項は次の場合適用されない︒
a その職務が専ら出張活動に関連している職員で︑蒔間的
に加重であることについてすでに個別契約上の労働条件に
おいて相応の配慮がなされている場合
b 二三時から六時までの旅行時間について寝台車の利用使 用者が寝台料金を負担する場合
c外国旅行の場合 桝
出張にともなう必要な出費については使用者が負担す る︒ 出張の際の指示に基づく自動車の運転時間は労働時間と みなす︒第六条 操短労働︵回︵嘗﹃N鋤触びΦ簡酔︶
1 解雇や一蒔的な休業を回避するため等緊急の経営上の必要
性がある場合︑使用者は経営協定を締結のうえ従業員の全体
またはその⁝部︵ただし︑被用者個人を除く︶に対し所定労
働時間より短い労働蒔間を導入することができる︒
2
経営協定には以下の事項を定めなければならない︒
a 操短労働の開始と期間︒経営協定の締結と操短労働の開
始時期との間には一週間なければならない︒
b 形態と配分
c 人的範囲
3 連続して三週間以上労働時間が短縮される被用者は︑次の
告知期間をもって労働関係を解約できる︒
現業被用者 一四日間
職員 暦月宋かぎり一か月
4 操短労働の導入前︑開始時︑またはその期間中に被用者が
解約告知されたときは︑告知期間について所定週労働時間に
相当する賃金請求権を有する︒
西ドイツ金属窪業における労働協約と企業内労使間協定
5 右請求権は発生しない︒ 解約が被用者の人格に存する重大な事由に基づく場合には 権は縮減される︒ 操短手当パ滴薮鑓皆Φ搾臼鴇疑︶請求権があるときには右請求
補充的任意的経営協定の締結を妨げない︑
第七条 慶弔休暇等︵︾笹舞ω<巽鑓鼠Φ凄轟旧剛器馨o嬬§窃q<8
α興︾筈Φε
1 以下に定める事由に直接関連を有する場合︑被用者は通常
労働報酬の継続支給のもとで︑また︑年次有給休暇︵q﹃貯娼ぴ︶
と相殺されることなく休暇︵閃器貯臨魯︶
b a
d C
f e
h 9
本人の結婚
妻の出産
本人の銀婚式
同居の配偶者および子供の死亡
親︑義元の親︑子供︑兄弟姉妹︑
︵娘婿︑息子嫁︶
子供︑兄弟姉妹︑親の結婚 が付与される︒ 二日 二日 一覇 三日義理の子供 一日
日
翻分の住居設備をもつ被薦者の引越し︑
自分の住居設備をもつ住居への引越し
これらの引越しが使用者の希望による
ものであるとき
公的な名誉職に基づく法的義務の遂行
補償請求権があるときには賃金請求権 および
一日
引越しに必要な期間
必要な疇間 はその額の範囲で消滅する︒i 同居の配偶者が重度の病気によって床に 暦年2日間 ついている場合で︑看護のために被用者 まで の付き添いが必要であるような病気であ ることを医者が証明し︑京た︑被用者が 他に着護する者がいないこととその世帯 に八歳未満の子供がいること証明したと きには︑2 1の一文の原則のもとにつぎの規定が適用される︒a 戸籍上の結婚と教会での結婚が別個に行われるときには 分割して休暇を請求できる︒b 妻の出産の場合︑出産に関連する義務を履行するために 分割して休暇をとることができる︒︵例えば︑金曜日に出産 し︑会社が休みになる土曜日には戸籍係の窓ロが閉まって いるために月曜日に届け出しなければならず︑かつ劉な日 に妻を病院に迎えに行かなければならないような場合︶c 請求すべき三日は必ずしも時間的に連続している必要は ないが︑配偶者の死亡と関連性がなければならない︒dと.− ﹁同居の配偶者﹂とは家族法でいう意味での別居で ないことをいうものとする︒e 取得する日は死亡日︑埋葬日︑葬儀日のいずれかを選ぶ ことができる︒
f 戸籍係での結婚豪たは教会での結婚のいずれかの日に請
求できる︒
法経論集第56・57弩
z95
3 子供には継子︑養子及び家族同様の継続した結びつきのあ
る育ての子︵℃ぬ㊦鋤q①貯貯αΦOも含まれる︒
4 1では民法第六一六条の適用が可能となるような事例が定
められているものである︒
第八条 休業︵﹀誉鉱寵鋤器融︸一︶
1 使用者の責めに帰すべき事由によって労働が休止されねば
ならない場合には︑被用者に対し欠落労働時間につき通常労
働報酬︵第一五条﹀を支払わなければならない.
使用者の代理人が︑被用者が職場への途につく前に勤務が
ないことを知り得るように一つまたは複数の勤務︵ω6置o馨︶
を直ちに拒否した場合であっても︑欠落労働蒔間を事後的に
補填する機会がないときには︑賃金請求旛を失わない︒酬馴樹
の事後的補填︵U4鎚Oげ翻O一〇踏︶の時⁝期については経営協議会と
取極る︒この事後補填勤務は超過労働とみなす︒
2 自然災害︑企業外のエネルギー︵ガス︑水道︑電気︶障害
等︑使用者および被層者の責めに帰すべからざる事由によっ
て労働を休止しなければならない場合には︑開始された勤務
について賃金を支払う︒ただし︑欠落労働時間が︑作業中断
終了後遅滞なく︑できれば二週間以内に︑慕後的回復できる
場合はこの隈りでない︒このために週日に行われる労働時間
については割増金の支払いを要しない︒
3 被用者の責めに帰すべき事由によって作業を休止しなけれ
ばならない場合には︑賃金請求権は生じない︒ 4 1と2の場合において被用者は期待可能な他の作業を遂行 % する義務を負う︒この⁝場合通常労働報酬︵第醐五条︶を支払 ヱ うものとする︒5 勤務の開始後使周者の希望にしたがい予定の勤務が変更さ れた場合︑発生した増加費用を補填する補償金︵国馨・
驚ぼ似蝕αq§かq>を支給する︒使用者と経営協議会は四時間の賃
金よりも少なくない額の均一報酬を協定することができる︒
6 作業ができないことについて︑被用潜が事業所において始
めて通知された場合または通勤途上で通知された場合には︑
勤務は開始されたものとみなす︒
7 被用者が病気その他予期せざる出﹇来事によって労務の提供
ができない場合には︑遅滞なく使用者に連〃絡し︑その理由及
び予想される就労不可能期間を報告するものとする︒
病気によって就労が不可能となった場合には︑就労不可能
後三日以内に︑就労が不可能であることの医者の証明書と予
想される就労不可能期聞について事後連絡するものとする︒
使用者と経営協議会は任意的経営協定によってこれと異なる
定めをなすことができる︑
就労不可能期間が届け出た証明書よりも長期にわたるとき
には︑被用者は医師の証明書を新たに提出する義務を負う︒
被用者が前認証明書を提出しないかぎり︑賃金の継続支給
請求権は発生しない︒
その他の場合には︑特に療養︵囲広Oまたは医師の命による
事後の休養期間︵◎り魯o妻障σq°・認一酔︶によって就労できない場合
西ドイツ金属慶業における労働協約と企業内労使間協定
には︑法律に定める届出義務と証明義務を負う︐
使用者が講求するときには︑就労不能の終了は医師または
病院の証明書によって証明することを要する︒これに必要な
経費は使用者が負担する︒
就労不能が長期にわたった後に仕事を再開するときには︑
遅くとも一日前に仕事再開の時期を使用潜に連絡しなければ
ならない︒
8 壷めに帰すべからざる傷病による就労不能の場合︑または
社会保険の保険者︑戦争犠牲者援護局その他の社会給付の保
険者の一つによって認可された予防治療・回復治療︵<◎ツ
び2鋤q§ぴqQ︒♂鵠亀6儀臼○Φコ①ω§かqωざ﹃︶の期聞中︑就労不能期
間または休養期間︵これは現業被用者にあっては仕事不能で
ない場合のみ︶を含む治療手続き期間に対する通常労働報酬
は六週間まで継続して支給される︒
通常労働報酬の算定は第一五条に従う︒
就労不能の開始後に操短労働を行わねぼならなくなったと
きには︑その蒔点から変更された労働時間を考慮する︒
9 教育訓練中の者が労働災害︵通勤途上の災害を除く︶によっ
て教育訓練できないときには︑平均訓練賃金を一二週間︑職
業訓練関係の終了を越えないかぎりで︑支給される︒
10@平均訓練賃金の継続支払期間中に協約訓練賃金が改定され
た場合には変更された基礎における請求権を有する︒
11@被用者・訓練中の者が法律による定めに基づき病気の際の
賃金継続受給講求権または傷病手当︑移行手当︵⇔げ①茜覇︒謬中
αqウ嬢︑以前の・負傷手当くΦ二露§①轟鮎O︶講求権を持たない場
合において︑以下の作業障害があるときには勤務瞼問・訓練
期間中の避けがたい欠落蒔聞に対し通常労働報酬︵第一五
条︶・通常訓練賃金が継続支給される︒
a 労働災害︐
b 勤務時聞中に発生した労働災害にもとつく外来診療︒
c 勤務時間中に発生した緊急の病気を理由とする医師訪
問︑但し︑医師︑場合によって工場医が即時に医師を訪問
する必要性を証明した場合︒
d 保険医が健康診断を命じた場合︑または必要な特別診断
を理由に医師を訪問する場合︑但し︑勤務時間申にそれが
実施されなければならず︑かつ医師がそれを証明した場合
にかぎる︒
法経論集第56・57暑
第九条 年次膚給休暇付与の原則︵O噌§詠鋒港血興q触訂呂争
αqのミ似導二鐵魑
1 被用者はすべて以下の規定に示す基準にしたがい休暇年度
毎に有給の休暇請求権︵︾湯鷺琶ぴ鋤鼠びΦ鑓三けΦ鵠国誉o一§暢−
霞樹昏︶をもつ︒休暇年度は暦年とする︒
2 休暇は休息︵朝魯9§難に費するものとする︒被用者は休
暇期間中休暇目的に反する就業活動く犀≦興びの舞びゆ㎞件︶を行っ
てはならない︒
前堕文の原則を考慮し︑休暇を分割する場合には︵最低即
一五労働日の休暇請求権の分割に際し︶分割された各休暇部 1
分は少なくとも一〇日の連続する労働日でなければならな
い︒被用者の利益または経営上の理由から必要がある場合に
はこれと異なる定めをなすことができる︒
3 休暇請求権の買上げ︵︾びαq①津§9曵︶は労働関係の終了時にな
お休蝦請求権が残存するときにのみ認められる︒
被用者が自己の重大な過責︵<Φ議9巳鳥①譜︶によって即時解
雇を正当ならしめる事由によって解雇された場合︑又は︑労
働関係を不当に予告せずに解約しかつその際労働関係から発
生する誠実義務の重大な違反がある場合には︑例外的に休暇
買上げを要しない︒
これによって失効した休暇賃金は経営協議会の了解を得た
上で事業所扶助基金に組入れるかその他被用者のために使用
する︒組入れ又は使周について意見が相違するときには第一
九条にしたがう︒
4 すでに取得した休暇に対する返還請求︵鴬鼻くΦお欝貯護︶
は認められない︒
5
休暇に関する⁝般原則︵黛ひ剛にのヨ鉱器¢戦冨各の鋤q噌瓜aω藻鼠
例えば事業所休暇切簿ほ①げ゜・瓢二繕げ︶の設定は経嘗協定で行
う︒これは休暇年度の開始前に行う︒
休暇計画はできるだけ早い時期⁝に経営協定によって確定す
る︒その際︑被用者の休暇希望を配慮する︒但し︑緊急の経
営上の必要性によって配慮ができないときはこのかぎりでな
い︒
経営協議会の共同決定権は︑経営組織法に基づき休暇の取 得時期︵N魚無oぴoい9︒けqΦ︶の決定にも及ぶ︒6休暇の法的性質からして爾者が死亡した場合詫繋権は相携 続されない︒ この場合︑社会的補助金︵ωoN一巴Φごd蘇ゆ萱賦Φ︶はその同額を
第一四条の権利者に支払うものとする︒
請求権者が複数いる場合使用者はそのひとりの者に支払え
ば免責される︒
第一〇条 年次有給休暇に関する総則規定︵︾一蒔①§①ぎ① ¢ワ
莚二寓σ①ω甑ヨ§¢雛ぴq2︶
1 年齢にもとつく休暇期間の計算は休暇年度の一月一日を基
準とする︒
2 休暇の時期︵NΦ勘8§江︶は設定された休暇計画に従う︒休
暇計爾が存在しない場合には︑入職年度を除き︑四月一日か
ら完全な請求権を行使できる︒
3 入職及び離職年度において被用者は︑古い使用者と新し
い使用者に対し︑一か月あたりの休暇日数を=一分の一と
しそれぞれで働いていた月数に応じ休畷請求権を持つ︑最
初の日に就労日が少なくとも一〇日あるときには︑一か月
として計算する︒就労が二週以内の場合休暇請求権は発生し
ない︒ この請求権は五月三一日までの入職にあっては六か月の事
業所勤続後︑五月⁝三日後の入職にあっては 二月一日以降
に行使することができる︒
西ドイツ金属産業における労働協約と企業内労使間協定
4 入職翌年には︑労働関係が使用者の逼常解約欝知によって
四月一日以降に終了する場合︑完全な年次有給休暇が付与さ
れる︑ 法律上の年金保険からの年金を受領して離職する被用
者が︑離職年の一月三一日まで実際に働いているときには︑
離職時期のいかんを問わず︑完金な年次休暇請求権を有す
る︒5休暇中に被用者が病気になった場合︑医師の診断書
︵Nの夷臨ω︶によって作業不能が証明された日については年
次休暇に算入しない︒ ・
被用者は作業能力が回復した後当該日数についての年次休
暇請求権を有する︒
被用者は使用者に医師の証明書ハじごΦω9①獣お§豊を遅滞な
く提出しその作業不能を通知する義務を負う︒
社会保険︑戦争犠牲者援護その他の社会的給付の保険者か
ら被用者が療養または園復治療をうける場合において︑休養
期間を含めこれによって欠落する期間を年次休暇に算入して
はならない︒
被用者は休養期間の処方につき医師の証明書の提出によっ
て遅滞なく使用者に通知する義務を負う︒
6 休暇請求権の比例取得の際に臼数に端数がでる場合︑半日
未満の端数は切り捨て︑半日以上の端数は⁝日に切り上げる︒
7 休暇講求権は︑被用者が当該休暇年度についてすでに他の
使用者から休暇を付与または清算をうけているときには存在 しない︒被用者が事業駈から離職する際にはその者がもつ休 暇についての証明書を交付する︒この証明書は新しい事業所 において使用者に提示するものとする︒8 休暇譜求権は暦年経過後三か月で消滅する︒ただし︑経営 上の理由または病気のため休暇をとることができなかった場 合はこのかぎりではない︒第=条 休暇日数1 年次有給休暇の日数は以下の通りとする︒ 一九八〇年八一年八二年八三年
被用者
満一八歳以下
︸九歳から満二五歳まで
満三〇歳以下
満三〇歳後
教育訓練生
満一八歳以下
満一八歳後
六六 九八六四
日 日
八六 〇〇八六 H 日
〇八 〇〇〇八
日翻 日舞
三三練三三三三働
○○日○○○○日
日) 日〉
2 休暇の全部を⁝○月︸日から三月一三日までの時期に取る
被用者には休暇日数がこれに祠日追加される︒
3 重度障害者に対する追加休暇は重度障害者保護法に従う︑
4 労働日とは被用者が所定労働時間働かなければならない暦
璃の全てをいう︒
所定労働蒔間が 週につき︑必要があれば複数週にわたり
法経蕎禽r集第56057』号
ig9
平均して︑五日より多くまたは少なく配分されている場合で
も︑ ⁝週のうち五日を労働日とみなす︒
休暇中の法定祝祭日は休暇日に算入しない︒
恒常的に交替勤務制をとっている事業所または完全連続操
業をしている事業所における被用者及びパートタイム労働者
は︑それぞれの勤務計画を考慮し︑一交替制事業所で通常週
五日働いている被用者の休暇に相当する休暇請求権をもつ︒
5 休暇日数は操短労働︑超過労働によって影響をうけない︒
第一二条 年次休暇手当︵¢雛舞びω<巽鋤q葺§鵬︶
1 休暇手当の計算は次のように行う︒
a 現業被用者にあっては通常労働報酬︵第一五条参照︶の
一五〇%
b 職員にあっては通常労働報酬︵第一五条参照︶と年休一
日につき通常労働報酬の二・四〇%︵二〇・八三分の一の
五〇%︶の額の付加的休暇手当
c 訓練生にあっては︑平均訓練賃金と休暇一日につき平均
訓練賃金の二・四〇%︵二〇・八三分の一の五〇%︶の付
加的休暇手当
2 休暇手当は︑休暇が最低二週間であるときには︑被用者の
希望があれば休暇開始前に支払う︒休暇手当の代わりに同額
の分割金︵︾びω67一鶉蒔轡q︶を給付することができる︒
休暇期間中に賃金支払い時期がくるときには︑被用奢の希
望があれば休暇の開始前に支払う︒これに代えて同額の分劇 金を給付することができる︒
第一三条 一般的労働条件︵≧凝Φヨ㊦鉱Φ︾噌げ⑦一虜ぴ①儀ぎαq§鋤q①o︶
1使用者は就労開始後遅くとも一週間以内に被用者に書薗に
て以下の点を確認させなければならない︒
職務の種類
協約賃金等級
協約賃金
均⁝報酬︵第四条7︑第五条3︶及びその他の協約加給
協約賃金等級と均一報酬の変更についても岡様である︒
2 現業被用者については四週聞までの試用期間を定めること
ができる︒試用期間中は二日の予告期間をもって解約できる︒
職員については三か月までの試用期間を定めることができ
る︒試用期間中は一か月の予告期間をもって月宋に解約でき
る︒3 被用者と競業禁止を約した場合︑被用者の待遇は商法第七
四条以下に定めるよりも低いものであってはならない︒
4 経営協議会と賃金口座振込について合意をみた場合には︑
それによって発生する負担の弁済として月額二・五〇マルク
を被用餐に支給する︒
5 被用者が墾むときには申間証明書︵N鼠ω9窪N①轟a°・︶を交
付する︒この証明には従事した職務を詑載し被用者が望む場
合には勤務態度と成績について記載する︒
人事簿に記載されている勤務態度と成縷の評価については
200
西ドイツ金属産業における労働協約と企業内労使間協定
被用者に知らせるものとする︒また︑経営組織法第八三条及
び第八四条に基づく権利がある旨を指示する︒
6 収入保障︵<震象⑦コ露ωざげ震§騎>
a 権利発生要件
事業所・企業勤続一二年で満五三歳以上
事業所・企業勤続=年で満五四歳以上
事業所・企業勤続一〇年で満五五歳以上
の被用者は︑健康に起因する給付能力の恒常的低下ゆえに
従前の職務への配置が不可能となりその結果価値の低い職
務で就労するにいった場合︑申立てにより収入保障請求権
を有する︒
職務変更の申立てがなされた場合︑事業所医︵じd①貯融ぴ︒駐−
舞繋︶が︑事業所医がいないときには双方が信頼する医師
が︑職務変更の必要性と継続的な配置可能性を決定するも
のとする︒
申立ては書面で行う︒収人保障講求権は上記の要件を満
たした場合につぎの賃金計算時期から発生する︒
収入保障が認められた場合︑右申立ては職務変更及び場
合によってはこれと結びついた賃金原則の変更と格付けの
変更についての被用者の同意を含むものとする︒
収入保障が認められた場合︑新たな収入保障についての
申立ては五年経過する象でなすことができない︒新⁝たに収
入保障が認められるまでは従前の収入保障が適用される︒
b収人保障の範囲 収入保障は酬○○%とする︒ 収入保障は︑それぞれ協約所定労働蒋間のもとで︑操短
労働にあっては短縮労働時間のもとで︑従来の平均収入の
上記の割合と新しい職務で得られる平均収入との差額を調
整するものである︒新旧の平均収入の計算はCに定めると
ころに従う︒いずれの場合にも協約賃金の引き上げを考慮
する︒C 平均収入の計算
従来の平均収入の計算については申立前の=〜清算月を
計算の基礎にする︒
燕職務での平均収入は三清算月ごとに計算される︒
現業被用者にあっては時間単位で︑職員にあっては月単
位で調査する.
その場合基礎となるのは協約賃金︑出来高・割増収入︑
協約職員賃金︑協約成績加給︑協約上の団体加給︑現在報
酬として支払われている協約外加給である︒
過去五年以上通常的に継続して交替制事業所で従事して
いた被用者については〜般協約第五条一号の遅番︒深夜・
日曜.祝祭日労働割増賃金︑過去五年以上通常的に継続し
て組立の職務または職長にあった被用者にあっては連邦組
立エ協約第四条の組立工手当または賃金基本協約第四条の
職長手当︑および過去五年以上通常的に継続して以下の手
当を受ける職務にあった被用考について賃金基本協約第五
条︑連邦組立工協約第五条にもとつく特辮⁝作業手当︑賃金
法経論集第56・57号
201
基本協約の第六条の鋳物工手当を含める︒
新職務の平均収入の計算にあたっては割増賃金と加給を
含める︒但し︑超過労働賃金と超過労働翻増賃金は︑それ
が従来の平均収入の計算には含まれていたとしても︑除く
ものとする︒旧職務の平均収入の計算に加給と割増賃金が
含まれていないものの︑新しい職務にあってその支払い講
求権があるときは︑それによって収入調整金は減額されな
い︒ 含まれないのは︑超過労働賃金︑超過労働割増賃金︑財
産形成のための給付︑賞与・永年勤続褒賞金・付加的年休
手当・利益報償金︵89ゆ馨δBΦコ︶等の一回かぎりの支払い︑
および別居手当︵↓屋峯毒oq°・oq㊦置㊦ご・労働者立替払湾算金
︵﹀〆邑α゜・琶ひq2︶・通勤手当等の必要経費補償である︒
計算期間中にまたは収入保障申請と収入保障請求権の発
生との間に協約賃金が引き上げられた場合にはこれを考慮
する︒d 収入保障講求権の消滅
職務変更をもたらした同一の原因で被用者が年金等の他
の給付を受ける場合には︑収入保障によって他の給付を受
けない場合よりも優遇されてはならはない︒被用者は他の
給付を受ける権利を行使する義務を負う︒
すでに収入保障が支給された時期に対し他の給付がなさ
れたときには︑被用者は給付を受けた収入保障金を給付を
受けた他の給付の額の範囲内で返還する義務を負う︒ 収入保障請求権は︑被用者が満六五歳になるか労働関係 を離れたときに消滅する︒7 2の場合を除き︑労働関係はつぎの告知期間によって解約 できる︒ a 現業被用者については一四日 b 職員については六週間の告知期間で四半期宋に8 組立蒔間労働者︵冨§雷ウ脅⑦器搾鎚誉①一8戦︶の労働関係は就労 後最初の六か月の間は︑組立場所が異なる⁝場禽でも︑二日の 告知期間で解約できる︒その後は︑組立が終わっていないか ぎり︑7の告知期間を適用する︒9 使用者が労働関係を解約する場合の告知期間はつぎの通り である︒ a 現業被用者 事業所勤続 五年後 一か月で月末かぎり 事業所勤続一〇年後 二か月で月末かぎり 事業所勤続一五年後 三か月で月末かぎり 事業所勤続の計算に際しては三五歳宋満の時期は算入し ない︒ b 職員 事業所勤続 五年後 三か月で四半期末かぎり 事業所勤続 八年後 四か月で四半期末かぎり 事業所勤続一〇年後 五か月で四半期末かぎり 慕業所勤続=一年後 六か月で四半期末かぎり
箏業所勤続の計算に際しては二五歳未満の晴期は算入し
202
西ドイッ金属産業における労働協約と企業内労使闘協定
ない︒ 個別労働契約によって双方に適用のあるこれらより長い告
知期間を定めることは許される︒
10@満五五歳以上満六五歳未満の被用者で事業所・企業勤続一
〇年以上の者の解約は重大な理由によってのみなしうる︒
賃金の減額を目的とする個別的な変更解約告知についても
円様である︒但し︑その他の変更解約告知及び経営変更の際
に他に期待可能な職務がない場合はこのかぎりではない︒
11@即聴解約に関する法律規定はこれによって影響を受けな
い︒
12@使用者が通常告知した後の告知期間中及び期問を定めた労
働関係にあってはその終了前︑被用者が望む場合︑求職活動
のために必要な蒋問を計八労働時間まで付与しなければなら
ない︒この場合賃金を減収させてはならない︒
13@労働関係の終了に際し被用者は証明書の発効を請求でき
る︒この読明書には従事した職務を記載し被用者が望む場合
には勤務態度と成績について記載する︒
第一四条 死亡の場合における遺族への支払い
被用者が扶養を受ける権利を有する配偶者または扶養を受け
る権利を有する〜八歳未満の子供でまだ職業数育を修了してい
ないものを残して死亡した⁝場合︑死亡月に対しまた⁝年以上の
事業所勤続後はその翌月末まで通常労働報酬を継続して支給す
る︒ 労災による死亡の場合には事業所勤続年数と関係なく死亡月及び翌二か月の間︑通常労働報酬を継続して支給する︒ 使用者だけの出資にかかる扶助制度︵Q簿oお慈欝§ぴ僑の・①鼠ユo簿§σq⑦菖からの給付がある場合にはこれを算入することができる︒ 請求権者が複数いる場合には請求権者のひとりに支払えば免責される︒
法経謹蒲集第56●57・5馨・
第一五条通常労働報酬︵89qΦ籔似聾αq費︾誉魚け白︒︿鶏象窪雲︶の
計算
1本協約が﹁通常労働報酬﹂の支払請求権について定めてい
る場合︑通⁝常労働報酬は次のように算定する︒
a 現業被用者
賃金額は︑継続支給期聞開始前の過玄三清算月またはこれ
に近接する清算期間における平均時間収入とする︵当該期間
における被用者の収入総額で︑割増金のすべてを舎むが︑一
回限りの支給及び例えば労働餐立替払清算金のような実費補
償の性格をもつ給付は︑それが労働報酬として支払い労働時
間数によって分けられるものでないかぎり︑含まない﹀︒
一日あたりの支払労働時間数は︑過去三清算月の平均でみ
た所定労働隠問の各週濁あたり労働時間数︑年次有給休蝦に
あっては過去三溝算月の平均でみた被用者の週あたり労働聴
間の五分の一とする︵当該時期に給付された時闘の総数を所 詔
定労働時間が配分されている労働日数によって除する︶︑ 2
賃金支払期間︵ζd①N轟q・Nの貯磐ヨ︶または通常労働報酬の継
続支給の問に賃金協約が改訂された場合︑賃金協約の効力発
生時点以降の継続支給蒔期に対して通常労働報酬の計算の基
礎を変更する︒
b 職員
通常労働報酬はその者が働いたとすれば支給を受けるであ
ろう報酬である︒超過労働賃金︑超過・遅番・深夜・日曜・
祝祭日労働割増賃金︑特別作業割増賃金︑個人プレミア︑加
給︑歩合給は︑それらが費用の補堀でないかぎり︑過去六清
算月平均から考慮する︒職員協約賃金の改訂も同様に考慮す
る︒2 エネルギー不足︑公権力︵ま冨璽OΦ≦鉱轡︶︑操業短縮等経営
上の必要性から︑または被用者の人格に起因する理由から︑
賃金支払い期間に欠落した労働時間は給付された労働疇間と
評価する︒
3 職員がある月について賃金の比例配分請求権しかをもたな
い場合︑所定週労働時間の配分によって生じる一労働日あた
りの賃金講求権は︑月給を当該月の所定週労働時間の配分に
よる労働日数で除した額とする︒
第一六条 教育訓練生に関する特則
1 教育訓練中の報酬
訓練生は職業訓練期間中報酬をうける︒
に定める︒ その額は別の協約 報酬は月をもって計算する︒時間当たりの報酬を算出する場合には月当たり報酬の一七三分の一を基礎とする︒ 報酬の支払いは事業所の被用者のに関する規定を準用するが︑遅くとも月の最終訓練日までに支払う︒ 訓練生がその訓練の範囲内で事業所外の組立労働に従事させた場合には︑連邦組立工労働協約︵BMTV︶付属協定一の規定を適用する︒ 集中暖房業の訓練生については集中暖房業の旅費経費補償に関する協定が適用される︒ 職員職の訓練生が訓練の範囲内で事業所外の労働場所で就労した場合︑第五条五号の規定を適用する︒ 訓練生が訓練の範囲内で賃金基本協約第五条及び第六条に定める条件で就労した場合困難作業加給︑鋳物作業割増金の支給をうける︒訓練報酬に関する協定第二条二号の加給は右割増金に算入することができる︒ 集中暖房業の訓練生については集中暖房業賃金基本協約第四条の割増金規定を適用する︒ 組立部門の訓練生の就業については連邦組立工労働協約付属協定一の規定を適用する︒ 事前職業教育又は事前学校教育が訓練規定にもとづき訓練期間に算入される場合︑報酬額に関しては訓練期問が短縮される期間分訓練を終了した期間とみなす︒ 訓練関係の延長を連邦職業教育法第一四条三項により又は
その他の理由により合意する場合には延長訓練期聞を定めな
204
西ドイツ金属産業における労働協約と企業内労使間協定
ければならない︒この期間に対しては最終通常訓練期間の報
酬を支給する︒
訓練生が第三者に対し訓練報酬の欠落のために︑職業教育
から離れることによって発生した損害賠償を請求できる⁝場
合︑訓練生は︑訓練報酬を継続して支給し︑かつ訓練事業所
が負担すべき社会保険料を納入する訓練事業所に︑右請求権
を譲渡する義務を負う︒
訓練生は訓練事業所に損害賠償請求権の行使に必要な申告
をなす義務を負う︒
2 一般的職業訓練条件
訓練証明書の作成は禽意された訓練期間中に行う︒
訓練者が訓練生の評価手続きを用いる場合経営組織法第九
四条及び第九八条に基づき経営協議会の同意を要する︒
この種の一般的評価基準は訓練の常態を考慮しなければな
らない︒評価の対象はとくに完成度︵岡①三㈹搾鉱轡︶と知識︑特
殊専門能力︑習得目的の達成のための態度と学習成積である︒
右の一般的評価基準と評価の結果は訓練生に知らせる︒
一八歳を超える訓練生は訓練目的の達成のために且つ訓練
計画の範囲内でのみ経営協議会との合意のうえ成績賃金労働
︵出来高賃金・プレミア賃金労働︶に従事することができる︒
かかる就労は一訓練年を経過したあと初めて行うことができ
る︒報酬の額は事業所内で協定する︒
3 職業学校 試験︑事業所外教育措置
訓練事業所は訓練生が年少者労働保護法︵︸︾きω90︶第九 条に基づき職業掌校の授業に参加する場合職務を免除しなけ ればならない︒ 通常の訓練時間外になされる︑事業所で行い得ない職業学 校期間又は訓練期間は︑週訓練時間を短縮して職務免除を保 障することによって清算する︒ 一八歳を超える訓練生については年少者労働保護法第一〇 条を準用する︒4 訓練の終了 訓練事業所が訓練生を訓練関係の終了後期間の定めのない 労働関係に受け入れることを考える場合︑その旨書薗にて契 約に定められた訓練の終了の三か月前に通知するものとす る︒5 訓練後の報酬 職業訓練契約に基づく訓練期間の終了後又は終了試験に合 格後︑訓練修了生はその職務に応じた協約賃金を支給される︒ 終了試験に合格した場合︑試験結果の公示がいつ行われる かとは関係なく︑試⁝験最終日の翌日から前項に基づく報酬請
求権が与えられる︒
第一七条 労働関係から生じる請求権の行使と除斥期間
1 発生した協約上の権利の放棄は協約霧蒔者が承認した和解
︵<①茜嵐oげ︶の場合にのみ許される︑協約上の権利が失効す
ることはない︒
2 被用者は労働関係から発生する講求権をつぎの期間内に行
法経論集第56・57号
205
使する権利を有する︒
a 超過労働︑遅番労働︑深夜労働︑日曜・祝祭日労働の割
増賃金についての請求権は清算書の受け取り後二週間以内
b その他の請求権は権利を行使しうるときから三か月以内
3 これらの期間内に行使されなかった請求権は除斥される︒
但し︑請求権者が当該事情のもとで期待可能なあらゆる注意
を払ったにもかかわらずその期間を遵守することができな
かった場合はこのかぎりでない︒
4 労働関係から発生する使用者の権利は︑被用者に対し2の
期間内に行使するものとする︒
5 権利を行使するも実現されなかった場合には除斥されな
い︒この場合民法第 九六条第 項九号の二年の消滅時効に
かかる︒消滅時効は請求権が発生した暦年末をもって進行を
開始する︒
6 被用者が署名した和議証書︵︾器窃q慾o冨ぬ巳淳償箒αq︶は︑被用
者が一週間以内に使用者に書面にて撤回しないことによって
始めて有効となる︒
和議証書の草案は撤回権を明記したうえで被用者に交付す
るものとする︒
第一八条 係争手続き
事業所内において本協約について意見の相違が発生した場合
は︑まず︑双方の組織代表者に問題をゆだねる︒合意が得られ
ないときには協約に当事者意見を求める︒ で離もム.意が得られないときには法的手段に謬尺る.︑とが鰯第一九条 仲裁委員会︵田蝕αq二昌◎qω魯Φ凱Φ︶ 本協約が︑使用者経営協議会間の経営協定を含め︑合意を予定している場合であって︑その合意が得られない場合についてはすべて︑協約締結当事者の代表者に意見を求めるものとする︒その場合においても合意が得られないときには︑協約当事者それぞれ二名からなる陪席委員と当事者の合意にもとつく中立の委員長で構成される仲裁委員会に当該事案を委ねる︒ 委員長の選任について合意が得られないときには︑提案に基づき抽選できめる︒ 仲裁委員会の係争事件についての規整は拘束力をもつ︒第二〇条 終結規定
本協約の規定の範囲内にある︑現に存する有利な企業内規定
︵び①ε⑦蔓9①国£鑑§かq2︶は︑本協約の締結によって影響を
うけない︒
使用者は︑被用者が閲覧できるように適切な場所に備えつけ︑
かつ︑その旨を﹁黒板﹂へ掲示する義務を負う︒
第二一条 発効︑解約
本協約は一九八〇年六月一日に発効する︒第九条及至第一二
条をのぞき三か月の予告期間をもち半贋隼末︵最初は一九八三