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地区組織

著者 森 史佳

雑誌名 金沢大学文化人類学研究室調査実習報告書

巻 31

ページ 10‑27

発行年 2016‑03‑31

URL http://hdl.handle.net/2297/45168

(2)

10

2 .地区組織

森 史 佳

1. はじめに

2. 各地区の運営 3. 柳田の全体組織

4. 公民館

5. 考察

6. おわりに

1. はじめに

調査地となった旧柳田村の8地区で聞き取り調査を行う中で、多くの方にまずは自分の暮らす 地区の運営や組織についての基礎的な情報を質問した。地区によって居住する人口や年齢層が異 なれば、運営方法にも違いが生じていることに気づき、また、多くの地区で「今」と「昔」では 変化している組織形態や運営があることを知った。と同時に地区を超えた組織や運営方法もあり、

このような知識を蓄えるうちに、改めて柳田という地域がどのように構成・運営されているのか 興味を持った。

この章では、8地区のそれぞれの組織や運営方法について記し、次にその地区を超えた全体組織 についてまとめる。また、地域の運営など様々な場面で利用される公民館についても触れ、柳田 の生活の基礎的な情報となる地区組織について明らかにした上で、私なりの考察を述べたい。

2. 各地区の運営

この節では調査対象の8地区それぞれの運営について記す。内容は主に各区長からの聞き取り が中心であり、その他多くの方々から伺ったお話も参考にしている。

どの地区も区長をはじめとする役員が存在するが、地区によって存在しない役職があることや、

任期や選出方法に違いがあるとわかった。

2.1 野田

野田の役員は区長1名、班長8名、宮総代1名、地主総代2名、生産組合長1名となっている。

区長は任期2年だが再選する場合がほとんどで、短くても4年は区長を務めるのが野田のやり方 だという。中には10年区長を務めていた例もある。3月の総会での話し合いで区長を決定するが、

前任からの指名があらかじめされていることもあるため、話し合い以前に候補が決まっている場

(3)

10

2 .地区組織

森 史 佳

1. はじめに

2. 各地区の運営 3. 柳田の全体組織

4. 公民館

5. 考察

6. おわりに

1. はじめに

調査地となった旧柳田村の8地区で聞き取り調査を行う中で、多くの方にまずは自分の暮らす 地区の運営や組織についての基礎的な情報を質問した。地区によって居住する人口や年齢層が異 なれば、運営方法にも違いが生じていることに気づき、また、多くの地区で「今」と「昔」では 変化している組織形態や運営があることを知った。と同時に地区を超えた組織や運営方法もあり、

このような知識を蓄えるうちに、改めて柳田という地域がどのように構成・運営されているのか 興味を持った。

この章では、8地区のそれぞれの組織や運営方法について記し、次にその地区を超えた全体組織 についてまとめる。また、地域の運営など様々な場面で利用される公民館についても触れ、柳田 の生活の基礎的な情報となる地区組織について明らかにした上で、私なりの考察を述べたい。

2. 各地区の運営

この節では調査対象の8地区それぞれの運営について記す。内容は主に各区長からの聞き取り が中心であり、その他多くの方々から伺ったお話も参考にしている。

どの地区も区長をはじめとする役員が存在するが、地区によって存在しない役職があることや、

任期や選出方法に違いがあるとわかった。

2.1 野田

野田の役員は区長1名、班長8名、宮総代1名、地主総代2名、生産組合長1名となっている。

区長は任期2年だが再選する場合がほとんどで、短くても4年は区長を務めるのが野田のやり方 だという。中には10年区長を務めていた例もある。3月の総会での話し合いで区長を決定するが、

前任からの指名があらかじめされていることもあるため、話し合い以前に候補が決まっている場

11 合もある。10年ほど前からは、各班の班長 を基本的な委員とした選考委員会を開き、

そのメンバーで話し合いを行っている。

班長は任期1年で世帯順に持ち回りで担 当をする。任期は1月~12月の1年間で、

年度に沿ったものではない。区長の任期も かつては班長同様に年始~年末までだっ たが、20年ほど前から役所との関係で年度 に沿った4月~3月に変わった。

また、野田は金山と共同のお宮(日枝神 社)を持っており、野田からは宮総代を任 期3年で1名選出している。野田と金山で は班で持ち回り形式に宮総代を担当して おり、3 月末に担当者を決定する。野田で は2班ずつ合同で持ち回る。宮総代は仕事 をしながら行うのはやや困難なため選考 委員会を開いてもなかなか決まらず、年齢 に偏りがある地区はさらに決まりにくい そうだ。宮総代の再選はここ30 年ほどし ていないことから再選はしない流れにな っている。

地主総代も存在し、野田では任期3年で 2名が選出される。任期3年とは言うもの の、再選(継続)する場合がほとんどで、

10年近く同じ人が担当することもある。土 地の境界争いなどが起きた際、仲介に入っ て裁定をする役割だが、今ではそういった こともほとんどないため仕事は少ない。地 主総代自体に決定権はあまりないので力 は強くなく、たとえ裁判に発展したとして も和解が多い。継続するようになったのは、

現在は土地争いも減り住民全員平等の立場にいられるようになったためである。また、昔ほど特 地区名 役職 人数 任期

区長 会計

班長 8名 1年 宮総代 1名 3年 地主総代 2名 3年

生産組合長1名 2年(再選あり)

区長 班長

宮総代 1名 3年 地主総代 1名 3年 区長

生産組合長

班長 4名 2年 宮総代 1名 3年 区長

会計

班長 4名 1年 宮総代 1名 3年 生産組合長1名 2年 区長

会計 生産組合長 納税組合長

班長 4名 1・3班:1年、2・4班:半年

宮総代 1名 3年

地主総代 1名 任期の概念なし 区長 1名 2年

会計 1名 不明

班長 2名 1年 宮総代 1名 3年 生産組合長1名 不明 区長

会計

副区長 1名 2年 班長 7名 1年 宮総代 3名 3年 区長

会計

副区長 1名 2年 班長 6名 1年 宮総代 3名 3年 地主総代 3名 3年 生産組合長1名 2年

(出所:筆者作成)

百万脇

米山

石井

1名 2年(再選あり)

1名(兼任) 2年 笹川

野田

金山

日詰脇

重年

1名(兼任) 1~2年

1名(兼任) 1年(再選あり)

表1:柳田8地区の役員

1名(兼任) 1~2年(再選あり)

2年(再選あり/最低4年)

1名(兼任)

1名(兼任) 2年(再選あり)

(4)

12 別力をもつ人がおらず、地主総代の決定権が昔より 強くないことも理由の一つだそうだ。

生産組合は田畑の管理・運営を行っており、現在 34名の組合員が在籍する。組合員は1年に1回、役 所に登録するため田んぼに関する報告をしなければ ならない。報告内容は、田んぼの所在地、面積、生 産物、委託している場合は委託先……といったもの で、畑も同様の報告が必要となる。代表の生産組合 長は総会で協議するのではなく、前組合長からの指 名で決まり、総会での承認を経て正式に組合長とな る。任期は2年で、再選が多い。生産組合長の職務 内容には、年1回の総会出席と、農協や役場へ出向

いての年10回未満の会議出席、そして田んぼの生育状況の確認や農薬散布時期を指示される年3 回開催の「青田検討会」への出席などがある。生産組合の総会は3月に行う。また、かつて生産 組合内で様々な事業を行っていたが、現在はそれぞれが独立して組織するようになった(例:柳 田中央圃場整備組合)。

納税組合は20年ほど前まで3つ存在していた。しかし、納税組合の集金係になると他の世帯の 家族構成や納税額などがわかってしまい、プライバシーの問題に関わるとして消滅した。納税組 合があった頃は年に1回、集金で得た奨励金等を利用して旅行などをしていた。

野田の区費は利用目的に合わせそれぞれ集金する形をとる。例えば、白山神社管理運営費に前 期3,500円・後期4,000円の計7,500円、公民館の運営費1,500円、赤十字の会費と社会福祉協議 会、共同募金に合わせて1,500円などを集める。平成27(2015)年度は3月末に区費1,000円、区

長手当2,500円、コミュニティセンター運営費1,000円を集金した。また、道路河川愛護の行事に

不参加だった場合は1日6,000円、半日3,000円の出不足金を取っており、この出不足金は野田地 区全体で使う費用になる。3月末には各世帯に決算書が配布される。

総会は年5回ほど開催されており、3月半ばの年度末の総会と、春・夏・秋の祭り前の臨時総会

(臨時だが毎年必ず行う)がある。コミュニティセンターができてから開催場所はコミュニティ センターになったが、それ以前は区長の自宅が開催場所となった。30~40人ほどが集まるため、

自宅開催の頃は区長の家が大きくなければ人が入りきらなかった。

区の行事には、地区内の交流を図る目的で7月後半に区の主催で行うバーベキュー大会がある。

およそ50人が参加し、バーベキューや花火、カラオケを楽しむ。

1月4日に当番15人と次期当番15人に加え区長や宮司が集まりコミュニティセンターで行う四

4月 宮掃除

5月

6月 道路河川愛護 草刈り 7月 バーベキュー大会

納涼祭(お盆、公民館行事)

ござれ祭り

柳田大祭(字柳田単位)

敬老会(公民館行事)

10月 能登町 運動会 11月 白山神社 新嘗祭 12月 年末に神社行事

1月 四日堂

2月

3月 総会

(出所:区長のお話より筆者作成)

8月 9月

表2:野田の主な年間行事表

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12 別力をもつ人がおらず、地主総代の決定権が昔より 強くないことも理由の一つだそうだ。

生産組合は田畑の管理・運営を行っており、現在 34名の組合員が在籍する。組合員は1年に1回、役 所に登録するため田んぼに関する報告をしなければ ならない。報告内容は、田んぼの所在地、面積、生 産物、委託している場合は委託先……といったもの で、畑も同様の報告が必要となる。代表の生産組合 長は総会で協議するのではなく、前組合長からの指 名で決まり、総会での承認を経て正式に組合長とな る。任期は2年で、再選が多い。生産組合長の職務 内容には、年1回の総会出席と、農協や役場へ出向

いての年10回未満の会議出席、そして田んぼの生育状況の確認や農薬散布時期を指示される年3 回開催の「青田検討会」への出席などがある。生産組合の総会は3月に行う。また、かつて生産 組合内で様々な事業を行っていたが、現在はそれぞれが独立して組織するようになった(例:柳 田中央圃場整備組合)。

納税組合は20年ほど前まで3つ存在していた。しかし、納税組合の集金係になると他の世帯の 家族構成や納税額などがわかってしまい、プライバシーの問題に関わるとして消滅した。納税組 合があった頃は年に1回、集金で得た奨励金等を利用して旅行などをしていた。

野田の区費は利用目的に合わせそれぞれ集金する形をとる。例えば、白山神社管理運営費に前 期3,500円・後期4,000円の計7,500円、公民館の運営費1,500円、赤十字の会費と社会福祉協議 会、共同募金に合わせて1,500円などを集める。平成27(2015)年度は3月末に区費1,000円、区

長手当2,500円、コミュニティセンター運営費1,000円を集金した。また、道路河川愛護の行事に

不参加だった場合は1日6,000円、半日3,000円の出不足金を取っており、この出不足金は野田地 区全体で使う費用になる。3月末には各世帯に決算書が配布される。

総会は年5回ほど開催されており、3月半ばの年度末の総会と、春・夏・秋の祭り前の臨時総会

(臨時だが毎年必ず行う)がある。コミュニティセンターができてから開催場所はコミュニティ センターになったが、それ以前は区長の自宅が開催場所となった。30~40人ほどが集まるため、

自宅開催の頃は区長の家が大きくなければ人が入りきらなかった。

区の行事には、地区内の交流を図る目的で7月後半に区の主催で行うバーベキュー大会がある。

およそ50人が参加し、バーベキューや花火、カラオケを楽しむ。

1月4日に当番15人と次期当番15人に加え区長や宮司が集まりコミュニティセンターで行う四

4月 宮掃除

5月

6月 道路河川愛護 草刈り 7月 バーベキュー大会

納涼祭(お盆、公民館行事)

ござれ祭り

柳田大祭(字柳田単位)

敬老会(公民館行事)

10月 能登町 運動会 11月 白山神社 新嘗祭 12月 年末に神社行事

1月 四日堂

2月

3月 総会

(出所:区長のお話より筆者作成)

8月 9月

表2:野田の主な年間行事表

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日堂など、神社に関連した行事もある。その他公民館行事や能登町、字柳田単位の行事にも参加 している(表2参照)。昔は新年会もしていたが、近年やらなくなった。区主催の行事は住民の賛 成意見があって初めて行われる。

区内の組織には、20歳~45歳までの男性が集う青壮年団がある。現在5年の延長在籍が認めら れ、OBとして50歳まで所属が可能だ。「日枝会」という50~65歳男性で構成される中間年齢組織 もあり、青壮年団とともに総会、新年会や忘年会、旅行、各行事への参加などを行う。日枝会は 65歳になると自動的に会から抜けることになるが、老人会への所属が強制されるわけではない。

また、柳田の祭りでは重要な「キリコ」は、青壮年団が主体となって責任を持つ。責任者は青壮 年団と区長という形を取っている。

野田の老人会は字柳田6地区(野田、金山、日詰脇、重年、百万脇、米山)の連合老人会であ る「白山クラブ」に属する。会員は65歳以上とされるが、60歳過ぎから入れるとの声もあった。

かつては強制加入式だったが、現在は任意のため所属しない人もいる。白山クラブは各地区から 役員を出す必要があり、野田からは4人役員を出している。任期は2年で、老人会会長・副会長 はこの役員の中から総会で選ばれる。会費は年間1,500円で、行事には認知症などを学ぶ出前講座、

宴会、グランドゴルフ大会や旅行、運動会などがある。

婦人会は柳田校下単位1のものに属しており、会費は年間1,500円である。対象年齢は35歳~

65歳で加入は強制ではない。野田からは役員を2名選出している。野田は全8班のため4つの班 から1人で合計2人という仕組みになっている。

子ども会には現在小中学生合わせて5~6人が在籍する。かつては約30人の子どもで構成され たそうだが、今では人数も減っているため柳田全体で子ども会が連合して行事を行うなどしてい る。

2.2 金山

金山の役員には、区長が班長と兼任して1名、宮総代が1名、地主総代が1名いる。

区長は班長の他に生産組合長と納税組合長も兼任する。任期は2年で再選も可能な仕組みとな っている。10年近く続けている人が多く、現区長は2015年現在で就任4年目である。区長は寄合

(総会)で相談して決められる。また、班長も兼任するのは班が1班しかないためである。班は 昔2つあったが世帯減少のため、班が再編成され現在の1班のみとなっている。

金山は野田と同じ日枝神社の氏子でもあるので、宮総代は野田と合同での持ち回りで担当する。

野田の班が全て回ったら金山に順番が回って来るという方式だ。任期は3年で再選はない。

地主総代も存在しており、3月の総会で話し合いを経て決定される。任期は3年となっている。

白山神社の氏子でもあり、祭りの際は地区からキリコを出していたがここ何十年かは出さず、野 田のキリコ倉庫にしまってあるという。

(6)

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また、金山には上記の役職以外にもいくつか係などの役職が存在する。簡易水道管理者や夜塚

(よるづか)神社管理者などがこれにあたる。しかしこれらの職は現在区長がすべて兼任してい る。

区費は年間11,000円で、それに神社費が前期4,000円後期3,500円の合計7,500円が加わる。会 計役員はいないので区長が集金を行っている。出不足金は1日当たり6,000円で、半日で済む行事 の場合は半額の3,000円を徴収する。区費は街灯や交通安全、水道ポンプ代などの他、区長報酬代 に充てられる。区費のことを昔は「マンゾウ」と呼んでいた。

神社費は柳田区の経費として年間7,500円(前期4,000円、後期3,500円)を徴収する。区長が 集金し、宮総代に渡す仕組みとなっている。

白山神社の氏子でもあるので神輿は白山神社に集められている。金分神社ではお祭りは特別し ておらず、手入れをするくらいの関わりだという。上記の神社費は白山神社に関する費用である。

総会は3月上旬の年1回で、区長の自宅で開催される。かつては1月4日に開催していたが、

役場の関係で年度に合わせて2~3年前に今の時期に変更された。

青壮年団は公に団体を組織しているわけではないが、若い年代の住人が自主的に集まっている という。「青壮年団」という名称を設けて活動するというより、あくまで自主的な集まりだ。また、

字柳田単位で連合した青壮年団組織があり、それに属する。

老人会は字柳田6地区の老人会である「白山クラブ」に属する。国民宿舎で開催される80歳以 上の住人を対象にした敬老会には、金山からは対象者のうちおよそ半分が参加している。金山独 自の老人会は老人が少なくなったことにより2~3年前になくなった。

婦人会は金山独自では存在せず、特に活動はない。これも人手不足によりなくなったとのこと だった。婦人会は柳田小学校下単位のものがあり、金山もこれに属する形をとる。

子ども会は子どもが少ないため存在しない。

2.3 日詰脇

日詰脇の役員には、区長1名、班長は4名、宮総代1名がいる。

区長の任期はなく何年続けても良いが、ここ数年は1~2年となっている。1年のみで任期を終 えることが多いが、行政からの希望もあり任期を3年に延長するのはどうかと検討している。し かし実際は長くて任期は2年である。また、区長の引き受け手がなく困っているのが現実だ。選 出方法は班で順番に選出する方法を取る。その年に担当となった班の中で相談し、長らく区長を 務めていない人に頼むことがほとんどである。副区長や会計などの役職はなく、生産組合も組合 長を区長が兼任している。現在は4つの班のうち1つは区長が班長を兼任している。

班長は任期2年で、班内の世帯における持ち回りで決定される。

宮総代は1人で任期は3年だ。氏子自体は日詰脇には20人ほどいる。普通は3年の任期が終わ

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また、金山には上記の役職以外にもいくつか係などの役職が存在する。簡易水道管理者や夜塚

(よるづか)神社管理者などがこれにあたる。しかしこれらの職は現在区長がすべて兼任してい る。

区費は年間11,000円で、それに神社費が前期4,000円後期3,500円の合計7,500円が加わる。会 計役員はいないので区長が集金を行っている。出不足金は1日当たり6,000円で、半日で済む行事 の場合は半額の3,000円を徴収する。区費は街灯や交通安全、水道ポンプ代などの他、区長報酬代 に充てられる。区費のことを昔は「マンゾウ」と呼んでいた。

神社費は柳田区の経費として年間7,500円(前期4,000円、後期3,500円)を徴収する。区長が 集金し、宮総代に渡す仕組みとなっている。

白山神社の氏子でもあるので神輿は白山神社に集められている。金分神社ではお祭りは特別し ておらず、手入れをするくらいの関わりだという。上記の神社費は白山神社に関する費用である。

総会は3月上旬の年1回で、区長の自宅で開催される。かつては1月4日に開催していたが、

役場の関係で年度に合わせて2~3年前に今の時期に変更された。

青壮年団は公に団体を組織しているわけではないが、若い年代の住人が自主的に集まっている という。「青壮年団」という名称を設けて活動するというより、あくまで自主的な集まりだ。また、

字柳田単位で連合した青壮年団組織があり、それに属する。

老人会は字柳田6地区の老人会である「白山クラブ」に属する。国民宿舎で開催される80歳以 上の住人を対象にした敬老会には、金山からは対象者のうちおよそ半分が参加している。金山独 自の老人会は老人が少なくなったことにより2~3年前になくなった。

婦人会は金山独自では存在せず、特に活動はない。これも人手不足によりなくなったとのこと だった。婦人会は柳田小学校下単位のものがあり、金山もこれに属する形をとる。

子ども会は子どもが少ないため存在しない。

2.3 日詰脇

日詰脇の役員には、区長1名、班長は4名、宮総代1名がいる。

区長の任期はなく何年続けても良いが、ここ数年は1~2年となっている。1年のみで任期を終 えることが多いが、行政からの希望もあり任期を3年に延長するのはどうかと検討している。し かし実際は長くて任期は2年である。また、区長の引き受け手がなく困っているのが現実だ。選 出方法は班で順番に選出する方法を取る。その年に担当となった班の中で相談し、長らく区長を 務めていない人に頼むことがほとんどである。副区長や会計などの役職はなく、生産組合も組合 長を区長が兼任している。現在は4つの班のうち1つは区長が班長を兼任している。

班長は任期2年で、班内の世帯における持ち回りで決定される。

宮総代は1人で任期は3年だ。氏子自体は日詰脇には20人ほどいる。普通は3年の任期が終わ

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ると再選されることはない。宮総代の仕事には、集落の宮関係の仕事をすることと、白山神社の 宮総代5人との相談に出て、そこで相談した仕事を日詰脇集落内でやること、1月6日の六日燈や 4月17日の宮山(宮の掃除)、9月16・17日の祭りの準備および中心者としての参加がある。

区費は字柳田単位の関係のものに使うために集めており、その使い道の多くは祭礼費である。

前期4,000円、後期3,500円を各世帯から集める。9月16・17日の柳田大祭の費用になる。このよ うに、区費はおおかたを宮関係(神社修理や祭り費用)に使う。昔は3分の1を区のために使っ ていたが、今では8~9割を宮のために使う。また、区の運営には「出不足金」を充てている。出 不足金は字柳田の他地区同様1日6,000円(半日3,000円)で、出不足が多ければ追加徴収をする ことはなく、出不足が足りなければ、各世帯からまた集める。この追加徴収は各世帯均等制であ る。

3月の寄合では「経費」も集められる。「経費」とは区費とは別のもので、区長への手当てや電 気料である。

寄合(総会)は年に2~3回する。3月寄合と7~8月の祭り寄合の他、臨時寄合を開くこともあ る。3月の寄合は年度末の総会にあたり、以前は12月に行った。12月開催だった当時は1~12月 が1年の区切りとされていたが、現在は4月~3月が1年の区切りに変更になり、3月末に総会を 開くようになった。そこでは区長を決めたり、一年間の事業会計報告をしたり、行事に出なかっ た人からの出不足金を集金したりするが、次年度の事業計画の報告などはしない。9月16・17日 の柳田大祭の前には「祭り寄合」として総会を開く。祭りにキリコを出すか出さないか、「裏祭り」

の経費はどうするか、といったことについて話し合う。裏祭りとは17日夜に行う打ち上げ飲み会 を指す。この経費は「カットウ割」で、各戸から同額集める。

区の活動(行事)は、6月の道路河川愛護、草刈りが唯一のもの(全て同じ日)である。これは 行政から指示されてやる行事だが、他の集落とは別々の日に行っている。この行事に欠席の場合 は、出不足金が半日分の3,000円徴収される。宮関係の行事は他にもある。①宮山…4月第二日曜 日に、神社の山に行って宮の周りを掃除・草刈りする。氏子である22軒が参加する。②六日燈(む いかどう)=1月6日に行う火宮神社の行事。この準備のために、「当家(とうけ)」=世話役の4 家が話し合いを事前に行う。③柳田大祭の相談…7月か8月に秋祭りの相談をする。氏子22軒に 参加をうながす。――以上4つが主な宮行事だ。

日詰脇は4つの班で構成されるが、今は班を構成する戸数が少なくなっているので、再編もあ るのではないかとされる。この班は葬式組に由来しているとも考えられるという。

年齢別の組織には青年団がある。昔は青年団と壮年団が分かれていたが今は一緒になっており、

かつての壮年団は45歳までの人が参加していた。現在は青年団が中心で、壮年団は人がいない。

そのため壮年団という名前も消えた。青年団は主に祭りで活躍する。

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老人会としては、字柳田の白山クラブに属し、敬老会対象の年齢に達した者は柳田校下の敬老 会にも参加している。敬老会は満80歳から参加可能だが、参加は自由で、全員が参加しているわ けではない。会費は1戸あたり1,500円である。

日詰脇の婦人会の仕事は区長の奥さんが務めている。柳田校下での連合した婦人会があるので、

そちらに属しているとされる。

日詰脇独自の子ども会は、子どもが少なくなったことでなくなった。組織はないが、年に1回8 月頃に、両親や婦人会でお世話してバーベキュー大会行っており、それが子どもの集う機会にな っている。

2.4 重年

重年の役員には、区長1名、班長4名、宮総代1名、生産組合長1名がいる。副区長、書記、

会計などは設けられておらず、区長がそれらの業務を行う。また、他地区にはない組織や係があ り、中山間地集落協定の代表や、用水井係などの役職がある。重年独自の防災会の中には会長1 名事務局長1名という役職が存在する。

区長の任期は1~2年で、通常1期または2期で交代する。班長は任期が1年で、班内で順番に 選出している。宮総代は白山神社との関わりから3年交代とされる。用水井係は町の用水管理を 行うのが仕事で、昔は重要だったが、個人で田を作ることが少なくなっているので今はあまり必 要のない係となっている。

総会は3月の半ばに重年集会所で行われ、30世帯のほぼ全員が参加する。総会では活動報告、

決算報告、年間予定、経費の概要などが議題となる。参加できない世帯には委任状をもらう形を とる。昔は寄合(総会)をお盆の頃に行っていた。

区費は年間6,000円で、一番多く出費しているのが集会所の経費である。光熱水費、設備の補修 などにお金が使われる。区費は均等割りで、区会に全てを集金する。4つの班のそれぞれの班長が 集め、区長に渡す。

老人会は柳田に3つあるが、重年はそのうち字柳田6地区の「白山クラブ」に属する。加入は 強制ではないので、任意で加入している。

婦人会は公民館単位(=校下単位)で組織されており、重年支部長が1名存在する。

子ども会は子どもの減少により今では存在しない。昔は存在し、夏に海水浴などに行ったとい う。

「重年防災会」は2015年時点で組織4年目となる。防災会には会長と事務局長が1人ずついる。

その他、監査役などの役割もある。防災会の班には、消火・水防班、避難・誘導班、救護班、救 出班、給食・給水班がある。活動内容には、年に2回の防災訓練がある。これには消防署の方も 来て一緒に訓練する。この防災訓練の際に補助金が出たので、消火器を買って重年内の家に配っ

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老人会としては、字柳田の白山クラブに属し、敬老会対象の年齢に達した者は柳田校下の敬老 会にも参加している。敬老会は満80歳から参加可能だが、参加は自由で、全員が参加しているわ けではない。会費は1戸あたり1,500円である。

日詰脇の婦人会の仕事は区長の奥さんが務めている。柳田校下での連合した婦人会があるので、

そちらに属しているとされる。

日詰脇独自の子ども会は、子どもが少なくなったことでなくなった。組織はないが、年に1回8 月頃に、両親や婦人会でお世話してバーベキュー大会行っており、それが子どもの集う機会にな っている。

2.4 重年

重年の役員には、区長1名、班長4名、宮総代1名、生産組合長1名がいる。副区長、書記、

会計などは設けられておらず、区長がそれらの業務を行う。また、他地区にはない組織や係があ り、中山間地集落協定の代表や、用水井係などの役職がある。重年独自の防災会の中には会長1 名事務局長1名という役職が存在する。

区長の任期は1~2年で、通常1期または2期で交代する。班長は任期が1年で、班内で順番に 選出している。宮総代は白山神社との関わりから3年交代とされる。用水井係は町の用水管理を 行うのが仕事で、昔は重要だったが、個人で田を作ることが少なくなっているので今はあまり必 要のない係となっている。

総会は3月の半ばに重年集会所で行われ、30世帯のほぼ全員が参加する。総会では活動報告、

決算報告、年間予定、経費の概要などが議題となる。参加できない世帯には委任状をもらう形を とる。昔は寄合(総会)をお盆の頃に行っていた。

区費は年間6,000円で、一番多く出費しているのが集会所の経費である。光熱水費、設備の補修 などにお金が使われる。区費は均等割りで、区会に全てを集金する。4つの班のそれぞれの班長が 集め、区長に渡す。

老人会は柳田に3つあるが、重年はそのうち字柳田6地区の「白山クラブ」に属する。加入は 強制ではないので、任意で加入している。

婦人会は公民館単位(=校下単位)で組織されており、重年支部長が1名存在する。

子ども会は子どもの減少により今では存在しない。昔は存在し、夏に海水浴などに行ったとい う。

「重年防災会」は2015年時点で組織4年目となる。防災会には会長と事務局長が1人ずついる。

その他、監査役などの役割もある。防災会の班には、消火・水防班、避難・誘導班、救護班、救 出班、給食・給水班がある。活動内容には、年に2回の防災訓練がある。これには消防署の方も 来て一緒に訓練する。この防災訓練の際に補助金が出たので、消火器を買って重年内の家に配っ

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た年がある。他にも防災に関する出前講座があり、町の社会教育委員会が取り仕切っている。ま た、訓練には炊き出しの訓練もある。以上のような活動を含め、これまでの3年間の運営で120

~130万円の費用がかかった。こういった防災会は能登町全体では10集落ほどにあるが、柳田地 区であるのは重年だけだ。

その他地区内にある組織には「重年平成会」と呼ばれるものがある。始まりは50年ほど前に遡 る、月に一回重年のお酒好きが集まって行う飲み会の集いだ。集会後誰かの家庭で行われていた 飲み会がやがて順番に各家を回るようになり、集会所の完成とともに、集会所での飲み会となり、

平成に入ってから「重年平成会」という名称になった。現在のメンバーは男性のみ14人程度いる。

メンバーは月に1万3千円を徴収され、このうち3,000円は積立金にして旅行に使用する。1万円 はくじ引きで決めた1名に預けられ、それを使って酒を購入し、余った分はその人のものになる。

「頼母子講」に似た制度と言える。従来の頼母子はみんなで同額のお金を持ちより、それらのお 金をセリにかけ、落札された値段を落札者が利息として各家庭に支払うというものである。厳密 には別物であるが、似ているため重年では重年平成会のことを頼母子という。

中山間地集落協定は代表が1名おり、荒廃地化を防止するための活動をしている。

重年には福祉グループも存在し、区長をリーダーとして、合計5人で構成されている。2015年 現在結成4年目で、民生児童委員や地域福祉推進院と協議をして、一人暮らしの高齢者との懇親 会を行っている。今年は3月に実施された。

2.5 百万脇

百万脇の役員には、区長1名、班長4名、宮総代1名、地主総代1名がいる。また、区長は会 計職および生産組合長、納税組合長、農協の共済部長の仕事も兼ねている。

区長は1年任期だが再選ありで、現区長が2015年現在で4年目である。

各班には班長が1人ずついる。班長の仕事は区長から渡された回覧などを班の人々にまわすこ とである。班は昔5班あったが、4班になった。ふたつの班が合併して、現在の2班となったため だ。班長は1班と3班は1年ごとに交代し、2班と4班は半年ごとに交代する。区長は班長の中か ら選ばれるので、自動的に班長も兼ねることになる。区長は仕事をしていると難しい役職であり、

できる人が限られるという。

宮総代の任期は3年で、百万脇と米山の宮が合同なので2地区から1人を選出する。

地主総代も1名存在するが、任期は決まっていないという。そもそも任期という概念を地主総 代には採用していないので、担当者が辞めると言えば後継者を選出するという形をとっている。

納税組合には35世帯中20軒ほどが現在参加している。行政から貰う手当は積立しており、町 会の一般会計に組み入れることは昔も今もない。昔は百万脇の全世帯が納税組合に参加していた が今はそうではない。また、その頃も納税組合の会計は町会会計とは別だった。

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百万脇では区費は徴収していない。区の年間での支出は5万円ぐらいで、道路灯交換代や道路 灯の電気代などがこれに含まれる。区費を集めないのは、集めた出不足金で支出を賄えるからで ある。出不足金は半日3,000円を徴収する。人足代はキリコの場合は1万円、神輿の場合は8,000 円だ。一統寄合に出る6区(=字柳田)では費用が上記のように統一されている。出不足金は掃 除や草刈りに出られない家が町会に払うというもので、人足代は人足を出せない家が個人的に代 役を頼んで払う。

区費は徴収しないものの、区長への手当てとしての集金はある。これは 3 月に各戸から4,000 円ずつ集められ、合計10万円ほどになる。区長は敬老会、新嘗祭、反省会などに個人的に寄付な どをしなければならず、一泊で行く区長研修会のためにも資金が必要だ。これらのために3月に 集める金が充てられる。

百万脇の町会総会は3月に一度だけ開かれる。百万脇地内にある柳田公民館分館で行う。総会 の際には新しい班長4人から話し合いで区長を選ぶ。

行事としては4月に用水の泥上げである「堰堀り」と6月~7月くらいに草刈りを集落で行って いる。1世帯から必ず1人は出席しなければならず、もし誰も出席できない場合は先述した出不足 金を払うことになっている。しかし最近は高齢女性の独居世帯も多いので、これを免除にしよう と話し合っている段階にある。だが、当の単身高齢者の中にはシルバー人材センターで人を雇っ て代理で出てもらうことで、こういった行事に参加している人もいる。

百万脇の成員は35戸で、これに含まれない人の中には、金山や五十里から移住してきた人もい る。そういった人は百万脇に住んではいるが、町会には参加してない。

また、百万脇には壮年団や青年団、あるいはそれらが合体した壮青年団も存在しない。字柳田 単位での連合青壮年団があるので、若い世代はその連合団体に直接属することになり、百万脇独 自での団体組織はしていない。このように、若い人がいないためにござれ祭りでキリコを持って いったり組み立てたりするのが大変だという声もある。

老人会は字柳田6地区の「白山クラブ」に属する。その中でも敬老会の対象者となる80歳以上 の住人がおよそ30軒中16名もいて、高齢化が進んでいることを証明する。

婦人会も校下で連合する組織に属している。

子ども会は現在存在せず、30年ほど前まではあったが、子どもの数が減少したことから存続が できず消滅したそうだ。

2.6 米山

米山の役員には、区長1名、班長2名、会計1名、宮総代1名がある。

区長のことは「部落長」とも呼んでいる。任期は2年で、3月の寄合で決定される。かつて任期 は1年だったが、戸数が少ないため1年だと早々に回ってきてしまうので、2年に変更された。区

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百万脇では区費は徴収していない。区の年間での支出は5万円ぐらいで、道路灯交換代や道路 灯の電気代などがこれに含まれる。区費を集めないのは、集めた出不足金で支出を賄えるからで ある。出不足金は半日3,000円を徴収する。人足代はキリコの場合は1万円、神輿の場合は8,000 円だ。一統寄合に出る6区(=字柳田)では費用が上記のように統一されている。出不足金は掃 除や草刈りに出られない家が町会に払うというもので、人足代は人足を出せない家が個人的に代 役を頼んで払う。

区費は徴収しないものの、区長への手当てとしての集金はある。これは 3 月に各戸から 4,000 円ずつ集められ、合計10万円ほどになる。区長は敬老会、新嘗祭、反省会などに個人的に寄付な どをしなければならず、一泊で行く区長研修会のためにも資金が必要だ。これらのために3月に 集める金が充てられる。

百万脇の町会総会は3月に一度だけ開かれる。百万脇地内にある柳田公民館分館で行う。総会 の際には新しい班長4人から話し合いで区長を選ぶ。

行事としては4月に用水の泥上げである「堰堀り」と6月~7月くらいに草刈りを集落で行って いる。1世帯から必ず1人は出席しなければならず、もし誰も出席できない場合は先述した出不足 金を払うことになっている。しかし最近は高齢女性の独居世帯も多いので、これを免除にしよう と話し合っている段階にある。だが、当の単身高齢者の中にはシルバー人材センターで人を雇っ て代理で出てもらうことで、こういった行事に参加している人もいる。

百万脇の成員は35戸で、これに含まれない人の中には、金山や五十里から移住してきた人もい る。そういった人は百万脇に住んではいるが、町会には参加してない。

また、百万脇には壮年団や青年団、あるいはそれらが合体した壮青年団も存在しない。字柳田 単位での連合青壮年団があるので、若い世代はその連合団体に直接属することになり、百万脇独 自での団体組織はしていない。このように、若い人がいないためにござれ祭りでキリコを持って いったり組み立てたりするのが大変だという声もある。

老人会は字柳田6地区の「白山クラブ」に属する。その中でも敬老会の対象者となる80歳以上 の住人がおよそ30軒中16名もいて、高齢化が進んでいることを証明する。

婦人会も校下で連合する組織に属している。

子ども会は現在存在せず、30年ほど前まではあったが、子どもの数が減少したことから存続が できず消滅したそうだ。

2.6 米山

米山の役員には、区長1名、班長2名、会計1名、宮総代1名がある。

区長のことは「部落長」とも呼んでいる。任期は2年で、3月の寄合で決定される。かつて任期 は1年だったが、戸数が少ないため1年だと早々に回ってきてしまうので、2年に変更された。区

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長は順番に世帯で回しているが、区長は歴代男性のみなので女性所帯は飛ばしている。

班長は任期2年で、区長同様に世帯順に班で回している。配布物の配布や集金程度の仕事なの でこちらは男性だけでなく女性も担当する。とはいえ各戸を回っての作業は大変な面もあるとい う声もあった(米山、男性、84歳)。

宮総代は百万脇と宮(金分神社)を同じくしているので、2地区合わせて1名を選出する。決ま りは特にないが、60代以上の人がなる仕組みになっている。

現在はあってないようなものだというが、生産組合も存在する。生産組合長は生産者の中から 選出することになっているものの、現在は田んぼを他人に任せ自らはあまり関わっていない人が 多く、実質生産を行っている世帯が3戸ほどしかない。そのため組合長の仕事は少ないので、現 在は区長が兼任している。生産組合では青田検討会を行い、農協からの指導を集まって受けるな どの活動をする。納税組合は存在せず、生産組合にその役割が組み込まれているような形になっ ている。班長が集金を担当し、役場へ持っていく。

区費は春に3,500円、秋に4,000円集金。金分神社の草刈り等の行事に出なかった場合はいくら かの出不足金も取っている。この出不足金は欠席者だけでなく、女性だけが参加した場合も男性 ほど力仕事ができない分として、少しだけお金を払う必要がある。また、神社費として祭りの前

の時期に4,000円の集金を行う。

総会は3月に行われる。年1回開催が基本で、必要あれば臨時に開かれるがめったにない。開 催場所は公民館である。

宮関係の行事としては、秋祭りにて松明を立てる係があり、電気の代わりに松明を点け、神輿 を照らすものがある。また、金分神社のお宮の下の草刈りもある。4月の第1休みまたは第2休み に行うのが常だ。実際にお参りに行くのは白山神社が多く、金分神社に訪れるのは草刈りの時く らいだという声もある。春と秋の祭りのときには、杉の木に棒を立て、旗を立てる。

最近は神輿を収納する小屋を作成しようという動きがあり、神社の横にある寺の建物を解体し、

そのスペースに神輿用の小屋を建てることになっている。そのため、年に2 回、作成代として1 万円が集金される。

米山は四谷(6戸)と上谷(12戸)の2班で構成される。以前班は3つあったが現在はかつて の2班が1班と統合し、1班と3班が残っている。1班と3班だけで2班がないのはおかしいので、

あまり「班」という言葉や数字を用いず、1班のことを「上谷(カミタニ)」、3班のことを「四谷

(ヨツヤ)」と地名で呼ぶことが多い。

青壮年団はかつて存在したが、現在は人口減により米山独自で組織はしていない。

老人会は字柳田6地区の「白山クラブ」に属する。会費は年に1,500円で、運動会やパットゴル フ大会がある。年に何度か開かれる会合にはよく参加する方が多いという。

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婦人会は柳田校下の婦人会に属する。米山独自でも組織はしているものの、人は少なく、組織 としては無いに等しい。しかし自主的に有志の人々が活動しており、直近では上谷橋の近くに花 を植えたことがある。

子ども会も子どもの減少に伴いなくなった。

2.7 笹川

笹川で役職として設けられているのは区長が会計を兼任して1名、副区長が1名、班長が合計7 名、宮総代が3名となっている。

区長および班長は「組」を基準に順番に回している。班組織については後ほど述べるが、例え ば家中余井(イエナカヨノイ)組の川辺(カワベ)班から区長を選出すれば、次期区長は他2つ の組から選出することになり、次に家中余井組から区長を選出する時には川辺以外の余井(ヨノ イ)または山下(ヤマシタ)から担当を決めることになる。任期は2年なので、2年ごとに区長を 出す組が変わる。

副区長は区長の指名で決まるため任期は同じく2年。区長の仕事をサポートすることが主な仕 事であるため区長と話がしやすい環境(家が近いなど)にある人や仲の良い人を指名する。

区費は前期7,000円、後期7,000円の合計1万4千円。班ごとに班長が集金したものを、会計を 兼ねる区長に渡す形で集めている。20年ほど前までは資産割りだったが、山や田んぼの資産価値 低下や個人情報保護の観点から廃止され現在は均等割りとなっている。資産割りだった時代では そもそも区費のことを万雑(マンゾウ)と呼び、大体5段階、多い時は20段階に、資産に従って 額を決めていた。現在の区費は街灯の電気代に20~30万、キリコ小屋の修理に2014年度は20万、

その他街灯の電球交換や修理、祭りの費用に充てられている。祭り費用は昔に比べ減額している。

さて、笹川には班が7つある。それらは二又島(フタマタジマ)、橋向(ハシムカイ)、川辺(カ ワベ)、三平坂(サンペザカ)、余井(ヨノイ)、山下(ヤマシタ)、溜水(タミシャまたはタムシ ャ)と呼ばれる。他の地区の班長制度と同様、それぞれの班の中で持ち回りに班長を担当してい る。班ごとに回覧板などの配布物を回したり集金を行ったりする。

また、笹川にはこの7班の中から2~3つの班をまとめた「組」という組織が存在する。家中余 井組…川辺、余井、山下の3班(26戸)、二又島組…二又島と橋向の2班(12戸)、溜水組…三平 坂と溜水の2班(22戸)という分け方で、この組は祭りの責任者や区長の選出に利用される。葬 式も組内の周辺住民で手伝うが、その際家中余井はそこまで人手が必要ないことを理由に3つに 分けて行うことが多いという。

キリコ組と呼ばれる3つの組もあり、その名の通りキリコを出す際の基準となるのがこのキリ コ組である。キリコ組でいう溜水は三平坂と上溜水、二又島は二又島と橋向、家中は山下と川辺 を指す。余井はキリコ組の区域には該当しない。このキリコ組に従って、各組から1人ずつ任期3

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婦人会は柳田校下の婦人会に属する。米山独自でも組織はしているものの、人は少なく、組織 としては無いに等しい。しかし自主的に有志の人々が活動しており、直近では上谷橋の近くに花 を植えたことがある。

子ども会も子どもの減少に伴いなくなった。

2.7 笹川

笹川で役職として設けられているのは区長が会計を兼任して1名、副区長が1名、班長が合計7 名、宮総代が3名となっている。

区長および班長は「組」を基準に順番に回している。班組織については後ほど述べるが、例え ば家中余井(イエナカヨノイ)組の川辺(カワベ)班から区長を選出すれば、次期区長は他2つ の組から選出することになり、次に家中余井組から区長を選出する時には川辺以外の余井(ヨノ イ)または山下(ヤマシタ)から担当を決めることになる。任期は2年なので、2年ごとに区長を 出す組が変わる。

副区長は区長の指名で決まるため任期は同じく2年。区長の仕事をサポートすることが主な仕 事であるため区長と話がしやすい環境(家が近いなど)にある人や仲の良い人を指名する。

区費は前期7,000円、後期7,000円の合計1万4千円。班ごとに班長が集金したものを、会計を 兼ねる区長に渡す形で集めている。20年ほど前までは資産割りだったが、山や田んぼの資産価値 低下や個人情報保護の観点から廃止され現在は均等割りとなっている。資産割りだった時代では そもそも区費のことを万雑(マンゾウ)と呼び、大体5段階、多い時は20段階に、資産に従って 額を決めていた。現在の区費は街灯の電気代に20~30万、キリコ小屋の修理に2014年度は20万、

その他街灯の電球交換や修理、祭りの費用に充てられている。祭り費用は昔に比べ減額している。

さて、笹川には班が7つある。それらは二又島(フタマタジマ)、橋向(ハシムカイ)、川辺(カ ワベ)、三平坂(サンペザカ)、余井(ヨノイ)、山下(ヤマシタ)、溜水(タミシャまたはタムシ ャ)と呼ばれる。他の地区の班長制度と同様、それぞれの班の中で持ち回りに班長を担当してい る。班ごとに回覧板などの配布物を回したり集金を行ったりする。

また、笹川にはこの7班の中から2~3つの班をまとめた「組」という組織が存在する。家中余 井組…川辺、余井、山下の3班(26戸)、二又島組…二又島と橋向の2班(12戸)、溜水組…三平 坂と溜水の2班(22戸)という分け方で、この組は祭りの責任者や区長の選出に利用される。葬 式も組内の周辺住民で手伝うが、その際家中余井はそこまで人手が必要ないことを理由に3つに 分けて行うことが多いという。

キリコ組と呼ばれる3つの組もあり、その名の通りキリコを出す際の基準となるのがこのキリ コ組である。キリコ組でいう溜水は三平坂と上溜水、二又島は二又島と橋向、家中は山下と川辺 を指す。余井はキリコ組の区域には該当しない。このキリコ組に従って、各組から1人ずつ任期3

21 年で宮総代を選出している。

地区全体としては集会所にて年2回ほど寄合(区会)を開いて全体をまとめている。昔は1月 に一年の決算報告をして「寄合納め」を行い、1日正月(現在の2月)にも寄合が開かれたそうだ が、現在定期的に開かれるのは3月と6月である。3月の寄合は3月20日前後に開かれ、年度末 の決算報告や、区長・副区長の任期が満了する年であれば引き継ぎなどを行う。6月の寄合は毎年 7月13、14日に開催する祭りに関することを話し合うのが目的で、6月20日前後に開かれている。

区長権限によって祭りや緊急事態があると臨時寄合が開かれることもあり、6月の祭りについての 寄合は定例化しているものだが、実際は臨時寄合に属するようだ。

年齢別組織には、青壮年団がある。現在およそ15~16人ほどが在籍し、青年団にあたる年齢は 18歳以上、壮年団にあたる年齢は40~50歳までとなっている。子どものための活動が主なもので、

2015年はお盆に笹川集会所でバーベキューと花火を行った。敬老会欠席者のお宅へ記念品を配っ たり、ござれ祭りで焼き肉をしたり必要なお酒を買ってきたりするのも青壮年団の活動のひとつ である。

老人会はかつて柳田地区に1つあったのがわかれて3つになり、笹川は「御前山老人クラブ」

として組織している。

婦人会は柳田校下の婦人会に属しており、笹川ではおよそ20名が参加をしている。

子ども会の有無について区長は不明としている。

2.8 石井

石井に存在する役員は、区長が1名、副区長が1名、班長が6名、宮総代と地主総代がそれぞ れ3名ずつ、そして生産組合長が1名だ。班長以外の役職には定年が定められており、すべて75 歳とされる。

区長は総会における投票で決められ、副区長は区長が任命する。再選もあるので、長い人は9 年近く区長を務めたことがある。また区長は会計との兼任なる。

石井は合計6班から成り、昔は班内で葬式の手伝いをしたり、冠婚葬祭における料理を班の女 性が助け合って作ったりしていた。班長は世帯順に持ち回りで担当する。班長の仕事は、行政か ら配られる回覧文書の配布や集金などだ。

地主総代は3人で任期は基本3年である。定年75歳だが、任期1年目に75歳という場合でも 大丈夫なので、任期満了時78歳ということもある。地主総代の選出も総会での投票で決まり、役 割は山争い、境界争いが起きた場合間に入って裁定することだ。宮総代と地主総代はどちらも1・ 2班から1人ずつ、3・4班から1人ずつ、5・6班から1人ずつ選ばれる。

他にもポンプで上げている用水のポンプを管理する役や、用水のごみの溜口を掃除する役があ る。用水に関わることで石井と国光が合同で話し合いをすることもあるが、それは総会前に石井

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22 と国光の区長同士で済ます。

生産組合は、石井では米の生産のみを対象としている。生産組合長も区長や総代と同様に、2 月の総会において投票で決められる。

また生産組合がある一方で、納税組合は数年前になくなった。奨励金等の見返りが少なくなり、

郵政の手数料などが取られる分、地区として利益がないのではと考えられるようになったためと 言われている。また、現在は給料制で働く人が多く、天引きされるので該当者が全体の半分ほど となっているのでやめられた。

区費は前期と後期で1回ずつ集金する。前期は1万円を一律に集金するため班長が集金して回 るが、後期は各戸によって金額が異なるため区長に直接納める形をとる。後期の金額は戸割り、

地価方という基準を用いて、祭り経費や集会所の光熱費に充てる。地価方は水田面積1平米に対 していくらかを定めるもので、区長が計算をする。区費以外にも、区の行事に欠席した際出不足 金を徴収する。出不足金は日当4,000円で、半日の行事の場合は半日分の2,000円を支払う。昔は 出不足金はもっと高く男女差があったが、今は4,000円で男女統一されている。出不足金の中でも 神輿、キリコの人足で欠席した場合は1万円の支払いをする。

かつて寄合(総会)は区長の家で行っていたが現在は集会所を使っている。自宅開催の頃は、

食事は区長の家で用意しなければならなかったが、今は用意されたものを出すだけで済んでいる ので負担は減った。総会では支決算および承認、来年度の手当て金額(出不足金)について、役 員会の決定、用水の担当者(井まわり登板)の決定などを行う。

石井全体での年中行事には、4月に井堀、春の湯の花祭り(諏訪神社)、6~7月に河川道路愛護、

7月に夏祭り(キリコの巡行)、8月16日には市姫神社の祭り、11月には秋祭り、新嘗祭、2月に 総会、3月に諏訪神社で祈年祭がある。神社を中心とした行事が多いことがわかる。4月に行う井 堀は、石井の農業用水である上井(ウワイ)用水の清掃のことを指す。

石井の壮青年団は現在14名で年齢は18~45歳。昔は18~35歳までとされていたが、現在その 年代の人がほとんどいないため変更された。役割は、夏祭りなどでキリコの担ぎ手に優先的にな ることが主。夏祭りの昼祭りでは壮青年団と石井のその他の人々の協力でキリコを動かしている。

夜祭りでは全戸に人足を割り当てるので、結果的に若い人々は昼も夜もキリコを担ぐことになる。

壮青年団と老人会の間の年齢にあたる中間年齢組織には、「親和会」という45~60歳を対象に した会がある。男性のみで構成され、老人会に入らずに親和会に残る人も多いので、実質70代の 人も含まれる。親和会のみでの総会は2月に年1回行われ、2年に1度ほど県外への一泊旅行をし ている。

老人会はかつて柳田地区で1つのものだったのが3つに分かれ、石井は「城山老人クラブ」と して老人会を組織している。代表が1名いる。

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22 と国光の区長同士で済ます。

生産組合は、石井では米の生産のみを対象としている。生産組合長も区長や総代と同様に、2 月の総会において投票で決められる。

また生産組合がある一方で、納税組合は数年前になくなった。奨励金等の見返りが少なくなり、

郵政の手数料などが取られる分、地区として利益がないのではと考えられるようになったためと 言われている。また、現在は給料制で働く人が多く、天引きされるので該当者が全体の半分ほど となっているのでやめられた。

区費は前期と後期で1回ずつ集金する。前期は1万円を一律に集金するため班長が集金して回 るが、後期は各戸によって金額が異なるため区長に直接納める形をとる。後期の金額は戸割り、

地価方という基準を用いて、祭り経費や集会所の光熱費に充てる。地価方は水田面積1平米に対 していくらかを定めるもので、区長が計算をする。区費以外にも、区の行事に欠席した際出不足 金を徴収する。出不足金は日当4,000円で、半日の行事の場合は半日分の2,000円を支払う。昔は 出不足金はもっと高く男女差があったが、今は4,000円で男女統一されている。出不足金の中でも 神輿、キリコの人足で欠席した場合は1万円の支払いをする。

かつて寄合(総会)は区長の家で行っていたが現在は集会所を使っている。自宅開催の頃は、

食事は区長の家で用意しなければならなかったが、今は用意されたものを出すだけで済んでいる ので負担は減った。総会では支決算および承認、来年度の手当て金額(出不足金)について、役 員会の決定、用水の担当者(井まわり登板)の決定などを行う。

石井全体での年中行事には、4月に井堀、春の湯の花祭り(諏訪神社)、6~7月に河川道路愛護、

7月に夏祭り(キリコの巡行)、8月16日には市姫神社の祭り、11月には秋祭り、新嘗祭、2月に 総会、3月に諏訪神社で祈年祭がある。神社を中心とした行事が多いことがわかる。4月に行う井 堀は、石井の農業用水である上井(ウワイ)用水の清掃のことを指す。

石井の壮青年団は現在14名で年齢は18~45歳。昔は18~35歳までとされていたが、現在その 年代の人がほとんどいないため変更された。役割は、夏祭りなどでキリコの担ぎ手に優先的にな ることが主。夏祭りの昼祭りでは壮青年団と石井のその他の人々の協力でキリコを動かしている。

夜祭りでは全戸に人足を割り当てるので、結果的に若い人々は昼も夜もキリコを担ぐことになる。

壮青年団と老人会の間の年齢にあたる中間年齢組織には、「親和会」という45~60歳を対象に した会がある。男性のみで構成され、老人会に入らずに親和会に残る人も多いので、実質70代の 人も含まれる。親和会のみでの総会は2月に年1回行われ、2年に1度ほど県外への一泊旅行をし ている。

老人会はかつて柳田地区で1つのものだったのが3つに分かれ、石井は「城山老人クラブ」と して老人会を組織している。代表が1名いる。

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婦人会も存在し、柳田校下単位のものに属する。石井は10人ほどのメンバーがおり、年齢制限 がないのでその年齢は30~70代と幅広い。なかなかやめづらそうに思えるが、実際は「世話役は 面倒だから回ってくる前にやめる」といった人もおり、やめることも可能だという。

子ども会は中学生までを組み込んで構成されている。昔は小学生のみだったが、子供の数が少 ないため、小中学生が対象となった。子ども会行事は毎年夏休みに必ず1回日帰り旅行へ行くこ とで、いしかわ動物園へ行ったり、海水浴や内浦へ魚釣りに行ったりする。

3. 柳田の全体組織

今回の調査対象となった8地区のうち野田、金山、日詰脇、重年、百万脇、上谷の6地区は「字 柳田」を構成し、笹川と石井はそれぞれ「字笹川」、「字石井」という単位になる。住所という括 りにおいては「字」が最小単位であるため、字柳田6地区と字笹川、字石井は別ということにな る。お祭りなどは字別で行うという。しかし平成14(2002)年の合併前の柳田小学校単位はこの 字の範囲を超えて、字柳田、字笹川、字石井、字国光、字鴨川、字十郎原(ジュウロウハラ)と 五十里(イカリ)にまで広がる。公民館と婦人会の単位もこの旧小学校下と同じくしている。

これまでに述べた各地区の組織だけでなく、その地区を超えて構成・運営される組織が存在す る。柳田公民館区単位のものや字柳田単位のものなど様々だが、ここからはそういった全体組織 について述べる。

3.1 青壮年団

青壮年団は字柳田(6地区)単位で連合した組織が存在する。百万脇など、各地区内に独自の青 壮年団が存在しない地区では対象年齢にあたる人々がその連合青壮年団に直接所属する。地区内 に独自の青壮年団がある場合はその組織が連合青壮年団に連合していく。

3.2 婦人会

調査地の婦人会は柳田校下単位で組織されている。会費は年に1,500 円を徴収する。支部が 9 つあり、会員は全体では132人である。戦前から存在する組織だが、今の状態になったのは戦後 からだと言われている。

能登町婦人団体協議会は平成17(2005)年の市町村合併で生まれた組織で、それまでは旧柳田 村、内浦町、能登町、それぞれで連合組織を作っていたが今は町婦協の下に13の地区婦人会があ る。町婦協の会員数はおよそ1,500人で、設立当時の2,000人に比べると減少した。旧柳田村には、

柳田のほかに上町(カンマチ)、小間生(オモウ)、黒川(クロカワ)、当目(トウメ)の合計で5 つの婦人会が存在する。以前旧柳田支部には中斉(ナカサイ)と合鹿(ゴウロク)の婦人会もあ ったが、3年前に脱退した、合鹿では名称を変えた女性団体の活動が継続している。

加入は義務ではないが、Aさん(重年、女性、65歳)が結婚を機に移住してきた当時は、全戸

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加入が当然のような雰囲気が地域全体にあり、姑も加入していたことからAさん本人も当然と判 断して加入した。加入は個人単位でなく家単位のため、加入するとすれば嫁と姑がそれぞれ参加 するのではなく、代替わりしてどちらかが会員となる。しかし最近では若い年代の人々は子ども の世話や行事などで忙しく、加入しない場合も多い。

婦人会の内部役員は順番に回る。役員の任期は2年で、再任は妨げないという。しかし会長の 任期は2期を限度としている。柳田地区の婦人会には、会長、副会長、事務局長、広報・研修・

福祉・レクリエーションの各部長の以上で10名が存在する。また、広報・研修・福祉・レクリエ ーションの各部会には担当支部を割りあてる。

婦人会の会計年度は4月1日~3月31日だ。町婦協の経費は会費と町の補助金50万円を充てる。

補助金は昨年(2014年)まで45万円だったが、婦人会による増額の訴えが通り50万円となった。

お楽しみ会という行事を行っており、食事会やろくろ体験などを行っている。この行事はおよ そ10年続いているものだ。各支部の婦人会独自の活動としてボランティア活動や、美化活動、花 植え活動などもある。

3.3 老人会

柳田校下には老人会が白山クラブ、御前山老人クラブ、城山老人クラブの合計3つ存在する。

この3つをまとめる連合はないが、10年ほど前までは校下に1つの老人会という形を取っていた。

しかし、補助金の問題等から3つに分かれ、現在は野田、金山、日詰脇、重年、百万脇、米山の 字柳田にあたる6地区が白山クラブ、笹川が御前山老人クラブ、そして石井が城山老人クラブと なっている。

白山クラブはあえて会の名称から「老人」という単語を抜いている。白山クラブ全体としては 会長1名、副会長2名、書記会計1名、監事1名が役職として存在する。また、週宅ごとに役員 も選出している。すべて任期は2年である。老人会総会はおよそ1ヶ月ごとである。

3.4 その他

「柳田区一統寄合」が8月と2月の年に2回開かれる。2015年の呼びかけ者は「柳田区区長会」

「白山神社総代会」だった。この一統寄合には野田、重年、日詰脇、金山、百万脇、米山の6区

(=字柳田)の区長、総代、宮司、そして住民が参加する。笹川、石井は入らない。一般住民は あまり一統寄合には参加しない。話し合うのは祭りについて宮修理が必要かどうか、出不足代を いくらにするか、キリコやみこしの人足代をいくらにするかなどである。

また、柳田地区では20軒ごとにキリコ当番というキリコを出す当番が回って来ることにもなっ ており、その20軒の中の代表として「当親」と呼ばれる役職も存在する。主に祭りの仕切り全般 と、祭りの中止・継続を決める役割で、宮司さんとの協力で物事を進める

参照

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けることには問題はないであろう︒

○安井会長 ありがとうございました。.

進展メカニズム の理解に重要な (優先順位が高い)

第 3 章  輸出入通関手続に関する利用者アンケート調査結果 現在、通常の申告で問題がない。 

したがいまして、私の主たる仕事させていただいているときのお客様というのは、ここの足