04 総務省 特区・地域再生(非予算)再々検討要請回答
管理コード 0420380 プロジェクト名
都道府県コード 34 広島県
要 望 事 項
(事 項 名 )
県固定資産評価審議会の必置規制の見直し
提案事項管理番号 1067110
提案主体名 広島県
規制の所管・関係省庁 総務省
根拠法令等 地方税法401条の2第1項
制度の現状
都道府県固定資産評価審議会は、固定資産の評価に関する事項で知事が意見を求めたものについて調査審議するもので
あるが、次に掲げる事項について知事は必ず意見を聞かなければならない
(1)都道府県知事が定めることとされる指定市町村以外の提示平均価格等の固定資産評価基準の細目に関する
こと。
(2)市町村における固定資産の価格の決定が、評価基準によっていないため都道府県知事が当該市町村に対し価格の修
正を勧告すること。
求める措置の具体的内容
現行法で必置とされている県固定資産評価審議会の設置は,各都道府県の自主的判断に委ねることとし,必置規制は廃止
すべきである
具体的事業の実施内容・提案理由
(実施内容)
県固定資産評価審議会の必置規制を廃止することにより,各市町村による自主的かつ効率的な取組みが可能となる。
(提案理由)
審議会では市町村が行う固定資産の評価の適正と均衡を確保するため,都道府県知事が定める固定資産評価基準の細
目に関すること,固定資産の価格等の修正に関する勧告その他固定資産の評価に関する事項で都道府県知事がその意見
を求めたものについて調査審議することとなっているが,各市町村が算定した基準地価格,提示平均価額を追認するのが実
態であり,事実上議論の余地がない。(基準地価格や提示平均価額に関してどのような議論をすべきか明らかではない。)
地方分権の推進や課税自主権の強化が求められている中で,今後も固定資産評価額の決定権や課税権を持たない県が
恒常的に関与していくことが,市町村の自己決定権を阻害している面もあると思われる。
9次提案
○各府省庁からの提案に対する回答
提案に対する回答 措置の分類
C
措置の内容
Ⅰ
知事が都道府県固定資産評価審議会に意見を聴くこととされている固定資産評価基準に基づく提示平均価額の算定、その
基礎となる基準地価格の調整及び都道府県知事が市町村に対して行う価格の修正勧告は、固定資産の評価の適正・均衡を
図るため重要な事項であり、かつ、最終的には個々の納税者の税負担に関わるものであるため、客観的、中立的な立場から
審議を行う必要がある。
上記のようなことから、その必置の見直しについては、慎重な検討を要するものである。
○再検討要請及び再検討要請に対する回答
再検討要請
本提案については以前から提出されているものであり、当時から検討を進める必要性を確認してきたものである。今回の貴
省回答においても「必置の見直しについては、慎重な検討を要する」とあるが、現在までの検討状況について明確にすると共
に、右の提案主体からの意見を踏まえ、再度検討し回答されたい。
提案主体からの意見
県が評価に関してどのような方法でどの程度まで市町村に関与していくかは,地方分権の観点からも各県の判断で行うべき
である。
固定資産の評価の適正・均衡を図るため,客観的中立的な立場から審議を行う機関として審議会の設置を義務づけている
趣旨であるなら,評価に関しては県は市町村から独立した機関であり,基準地価格・提示平均価額を用いて県内の評価バラ
ンスを調整する機能を充分に有している。(実際,諮問する基準地価格・提示平均価額も県担当課で調整したもの使用してい
る。従って,審議会で議論すべきことは事実上ないし,何を議論すべきかも明らかでない。)
再検討要請に対する回答 「措置の分類」の見直し
C
「措置の内容」の見直し
Ⅰ
現行固定資産税制度は、その評価について知事に一定の権限を与えることにより、市町村の評価の適正均衡を図ることとし
ている。そのうち、提示平均価格の算定並びに基準地価格の調整及び価格の修正勧告は評価の適正、均衡を図る上で重要
な事項であることから、客観的、中立的な立場である都道府県固定資産評価審議会に意見を聞くことなっているものである。
また、昨年度、一部抽出した市町村(254団体)の意見を求めたところ「都道府県が権限行使に当たり、審議会の意見を聞い
た方がよい」と回答した団体が8割強を占めたところである。
このような意見もあることから、引き続き慎重な検討を要するものである。
○再々検討要請及び再々検討要請に対する回答
再々検討要請
右の提案主体からの意見を踏まえ、再度検討し回答されたい。
提案主体からの再意見
市町村の評価の適正均衡の確保は,市町村に対して客観的中立的な立場である県がその機能を充分に有していることから
設置については各県の判断とすべきである。少なくとも基準地価格・提示平均価額の審議は形骸化していることから,401条
第3項第一号は削除し,同二号(価格の修正勧告)のみ必須の審議事項としてはどうか。
再々検討要請に対する回答 「措置の分類」の再見直し
C
「措置の内容」の再見直し
Ⅰ
提示平均価格の算定並びに基準地価格の調整及び価格の修正勧告は評価の適正、均衡を図る上で重要な事項であること
から、客観的、中立的な立場である都道府県固定資産評価審議会に意見を聞くこととなっているものであり、基準地価格・提
示平均価額の制度の趣旨を踏まえ十分な審議が行われるべきものである。
なお、法401条の2第3項第1号は「固定資産評価基準の細目に関すること」と定められており、基準地価格・提示平均価額
の審議に関することのみをもって削除することはできないものである。
9次提案
04 総務省 特区・地域再生(非予算)再々検討要請回答
管理コード 0420470 プロジェクト名
都道府県コード 34 広島県
要 望 事 項
(事 項 名 )
県固定資産評価審議会の必置規制の見直し
提案事項管理番号 1082110
提案主体名 広島県
規制の所管・関係省庁 総務省
根拠法令等 地方税法第401条の2第1項
制度の現状
都道府県固定資産評価審議会は、固定資産の評価に関する事項で知事が意見を求めたものについて調査審議するもので
あるが、次に掲げる事項について知事は必ず意見を聞かなければならない。
(1) 都道府県知事が定めることとされる指定市町村以外の提示平均価格等の固定資産評価基準の細目に関する
こと。
(2) 市町村における固定資産の価格の決定が、評価基準によっていないため都道府県知事が当該市町村に対し価格の修
正を勧告すること。
求める措置の具体的内容
現行法で必置とされている県固定資産評価審議会の設置は,各都道府県の自主的判断に委ねることとし,必置規制は廃止
すべき。
具体的事業の実施内容・提案理由
【実施内容】
県固定資産評価審議会の必置規制を廃止することにより,地域の実情に応じて設置を判断することができる。
【提案理由】
提示平均価額の算定並びに基準地価格の調整及び価格の修正勧告は評価の適正均衡を図る上で重要な事項であること
から,客観的中立的な立場である審議会に意見を聞くことになっているが,評価に関して県は市町村から独立した機関である
ため,審議会に付するまでもなく,それらの指標を用いて県内の評価バランスを調整する機能を十分に有している。
事実,諮問する基準地価格・提示平均価額は県で調整したものを審議会において事後承認するにとどまり,また,これらの
指標は各市町の加重平均にすぎず,県内の全市町の評価バランスをみるための指標としては漠然としている。従って,審議
会において事実上議論の余地がなく,審議会自体が形骸化している。
特に,据置年度における家屋の提示平均価額は,土地と異なり大規模な新増築などの特殊な要因がない限り,評価の変
動なない。また,評価額の算定自体に提示平均価額を用いることもないため,審議する意義が非常に乏しい。
11次提案
○各府省庁からの提案に対する回答
提案に対する回答 措置の分類
C
措置の内容
Ⅰ
知事が都道府県固定資産評価審議会に意見を聴くこととされている固定資産評価基準に基づく提示平均価額の算定、そ
の基礎となる基準地価格の調整及び都道府県知事が市町村に対して行う価格の修正勧告は、固定資産の評価の適正・均
衡を図るため重要な事項であり、かつ、最終的には個々の納税者の税負担に関わるものであるため、客観的、中立的な立場
から審議を行う必要がある。
上記のようなことから、その必置の見直しについては、慎重な検討を要するものである。
○再検討要請及び再検討要請に対する回答
再検討要請
右の提案主体からの意見を踏まえ、再度検討し回答されたい。
提案主体からの意見
客観的・中立的な立場から審議を行う必要があるという趣旨であるならば,固定資産評価について市町村から独立した機
関である県自体がその役割を担うことは可能であり,審議会の設置については各県の判断とすべきである。
なお,評価の適正・均衡を図る観点から審議会が不可欠であるとしても,基準年度のみ開催するか,毎年開催するとしても
下落修正措置を行わない田・畑・山林は据置年度は審議事項から除外しても特段支障はなく,評価の均衡は担保できる。
また,「必置の見直しについては,慎重な検討を要するものである」との回答であるが,現在具体的にどのような検討をされ
ているのか明らかにしていただきたい。
再検討要請に対する回答 「措置の分類」の見直し
C
「措置の内容」の見直し
Ⅰ
現行固定資産税制度は、その評価について知事に一定の権限を与えることにより、市町村の評価の適正、均衡を図ること
としている。そのうち、提示平均価額の算定及び価格の修正勧告は評価の適正、均衡を図る上で重要な事項であることか
ら、客観的、中立的な立場である都道府県固定資産評価審議会に意見をきくこととなっているものである。
また、据置年度における田、畑又は山林においても、地目の変換等により提示平均価額が変更となるため、その算定に当
たっては、毎年度、審議会に意見をきく必要があるものである。
したがって、都道府県固定資産評価審議会は必要と考えており、都道府県固定資産評価審議会の必置を見直すことについ
ては、現段階では検討をしていない。
○再々検討要請及び再々検討要請に対する回答
再々検討要請
右の提案主体からの意見を踏まえ、再度検討し回答されたい。
提案主体からの再意見
基準地価格・提示平均価額は県で調整したものを審議会において事後承認するにとどまり,また,これらの指標は各市町の
加重平均にすぎず全市町の評価バランスの指標としては漠然としている。従って,審議会において事実上議論の余地がなく
審議会自体が形骸化している。
また,提示平均価額は前年度課税実績を基に見込む数値であり,その後の実際の課税実績と乖離する可能性が大いにあ
るため,提示された平均価額をもって納税者にその年度の評価の均衡が確保されたとは説明できない。
なお,指定市町村の提示平均価額については総務省が提示することになっているが,地方財政審議会での具体的な審議
内容についてご教授いただきたい。
再々検討要請に対する回答 「措置の分類」の再見直し
C
「措置の内容」の再見直し
Ⅰ
提示平均価額は、各市町村における評点1点当たりの価額を求める基礎となるものであり、これにより各市町村間における
評価の適正、均衡を確保する役割を果たすものである。また、提示平均価額の制度は、個々の納税者の税負担に関わるも
のであることから、都道府県が提示平均価額を算定するに当たり、客観的、中立的な立場である都道府県固定資産評価審
議会に意見をきくこととしているものであり、同制度の趣旨を踏まえるとともに、地域の実情に応じた審議が行われるべきであ
る。
当省においては、このような趣旨を踏まえて、地方財政審議会固定資産評価分科会を運営しているところである。
11次提案