人 材 発 見 と 組 織 戦 略(皿)
一XYZの 編 成 原 理 一
山 田 一 生
目 次
1.は じめ に
皿。 自 己 申 告 表 形 式 の ア ン ケ ー ト調 査
皿.組 織 と個 人 を め ぐ る 意 識 行 動 分 析 の た め の イ ソ タ ー ヴ ュ ー 調 査 IV.ODSの 有 機 的 コ ー ド体 系 の 検 討
V.XYZ一 実 証 モ デ ル ー の 編 成 原 理 V【.ま と め に か え て
'
1.は じ め に
新 しい 組 織 管 理 の 基 本 展 開 と して の 研 究 視 角 か ら 捉 え たOrganization DecisionSupPQrtSystemの 開 発 と試 行 に つ い て は,す で に 本 誌 の 前 号 で 論 述
した ところで あ る◎ しか しな が ら,若 干 の紙 面 制 約 の都 合 もあ っ て,そ の具 体 的 な モデ ル構 築 作業 の実 践 的側 面(編 成 原 理)に つ いて は,思 い切 って論 述 の す べ てを 省略 した の で あ る。 もと よ り実 証 モ デル会 社 へ の配慮 もあ って,そ の 措 置 は きわ め て 当然 の こ とで あ ろ う・
と ころが,そ の後 の見 解 と して,例 えば 昭 和54年 度 組織 学 会 で の筆 者 の報 告 等を 通 じて,ど うして もXYZ一 実 証 モデ ルー の編 成原 理 の実 践 につ い て,あ
る程 度 まで 明確 な調査 分 析 資料 を 明示 しな が ら,よ り綿 密 な分 析 作 業 の必 要 性 を強 調 す る と同時 に,そ の実 践 的側 面 につ いて も再 吟味 の 必要 性 を 痛 感 した の
(1)山 田一生,「 人材発見 と組織戦略(1)一 新 しい組織管理の基本展開一」,小 樽
、 商科大学r商 学討究』,第29巻 第3号 を参照のこと。
[48コ
商 学 討 究 第29巻 第4号49
くきヤ
で あ る。 す なわ ち,「 コソ ピュ ータに よ る人 事 管 理」 と 「ライ ソ管理 者 に よる 人 事 管 理 」 とい5.2つ の前 提条 件 の も とに,本 年度 策 定 されたXYZモ デを の
場 合 に は,ア ソケ ー ト方 式 の 自己 申告制 度 の実 施 と,徹 底 的 な面 接 調 査 分析 を 、 通 じて組 織 体 質 を解 明 し,究 極 的 に は 青写 真 の方 式 で組 織 改 善 案 の処 方 箋 が ま
とめ られ る見 通 しで あ るが,そ れ以 上 に 実践 的 な モデ ル構 築 作業 に展 開 され る 診 断 プ ロセ スそ の もの につ い て徹 底 解 明す べ きで あ るとの判 断 が働 いた の で あ
る。
現 代 医学 に とって,「 ガ ンは 不 治 の病」 で あ る よ うに,人 体 ばか りで な く組 雛 に もガ細 胞 ははび こるので あ る・琴 で,燗 の顧 維搬 かかわ る医 老 の よ うに,組 織 体 に も医 者 的存 在 が必要 で あ る とい うのが,筆 者 の持論 で あ る。 昨 今 の失 業 者 の増大 傾 向に伴 な う雇 用機 会 の確 保を め ざ した雇 用 政 策 の重 視 が叫 ば れて い る世 相 とは ま った く逆 行 して,早 くも産 業 界 で は大 巾 な減 量経 営 政策(人 べ ら し)の 徹 底 方針 が提 示 され,さ らに は美 濃 部 東 京都 知 事 が45才
肩 た た き(勧 奨 退職 制 度)を 積 極 的 に提 言 す るな ど,ま さ し く本 格 的 な 「不確 実 性時 代 」 の到 来 で あ る。 この よ うな徴 候 を単 な る 「就職 難 時 代 」 とか 「サ ラ
リーマ ソ地 獄 」 と して捉 え るよ りも,い よい よ もって真 の 「日本的 能 力主 義 」 を 模 索 す る時 代 に 突入 した のだ と捉 えた 方 が,は るか に妥 当 で あ ろ う。 なぜ な ら,「 能 力主 義」と 「組 織 体 質」 とは,本 来 的 に も同時 進行 のか た ちで検 討 され なけ れ ば な らな いか らで あ る。 さ らに は,「 生兵 法 は ケ ガの もと」 とい う言 葉 もあ る よ うに,い たず らに減 量 経 営 政策 を 断 行 す るこ とは,必 ず しも組織 体 の ガ ン細 胞 を除 去 す るこ とに は 結 びつ かず に,か え って真 に 必要 な人 材 を除 外 し た り拒 否 す るこ とにな って,危 険 で あ る。 筆 者 が予 防 医学 的看 点 の 必要 性 を強 調す るの は,ま さに組織 病 理 学 的 立場 か らの分 析 ッール の必 要 性 に もとつ く判
断 で あ る。
そ こで は,処 方 箋そ の もの も大 切 で は あ るが,老 れ以 上 に重 視 され るべ きは, (2)昭 和54年 度 組織 学 会 年 次 大 会 は,昭 和53年11月11・12日 の2日 間aCわ た って,
「組織 の未来 展望」 とい う統 一 テ ーマの も とに一 橋大学 で開催 され た。そ の際 の司 会兼 コメンテ ー ターの河野豊 弘教授(学 習院大 学)か らの筆 者報 告内容へ の助 言は
あ らためて実証的研 究 の困難性 を示唆 され た点で,有 益 で ある。
、
人 材 発 見 と 組 織 戦 略(皿)50
‑XYZの 編成原理 一
臨 床 医学 的診 断 プ ロセ ス の客観 的 確立 の 可能 性 で あ る。,この 点に つ い て,い わ ゆ る組織 体 質 の分 析 方法 を 具体 的 に検 討 す るこ とが,本 稿 の 最 大 の 目的 で あ
る。 しか しなが ら,こ れ らの 問題 解 決過 程 そ の ものを,個 別 に跡 付 けす る こ と さえ も容 易 では ない 現状 に顧 み て,も とよ り標 準 的分 析 手法 の パ ッケ ージを 提 示す るこ とは 困難 で あ る。 も しも可能 性 があ る とす れば,現 在進 行 中 のXYZ モ デ ルの 調査 分 析 作 業を 通 じて試 行 錯 誤 を重 ね た 結 果 につ い て の若 干 の再 吟 味
「
のみ で あ る。そ れ だ け で も実a証eデ ル会 社 へ の配 慮 を前 提 とす れば,相 当 の限 界 が あ る と言 え よ う。
したが って,本 稿 で取 り上 げ る(1)自己 申告 表 形 式 の ア ソケ ー ト調査,(2)組 織 と個 人 を め ぐる意 識 行動 分 析 のた め の イ ソ タ ー ヴュ ー調 査,(3)ODSの 有機 的 コー ド体 系 の検 討,(4)XYZ一 実 証 モ デルー の編 成 原 理 とい う4本 柱 構 成 の論 述 内容 は,あ くまで もXYZ社 の実 態 を 明示 す る もので は ない。 む しろ モデ ル 構 築 作業 に介 在 す る 「理 論 と実 践 」 とのあ い だ の苦悩 に満 ちた 葛藤 の披 れ きに す ぎない。 む しろそ れ は,患 者を 前 に した 医者 の問 診 方法 と診療 カル テ の作成 方法 に例 え られ るべ き問題 解 決過 程 へ の ア プ ローチで あ る。 一
、
皿.自 己 申 告 表 形 式 の ア ソ ケ ー ト調 査
あ らゆ る組 織 体 に とっ て,そ こで の人 材能 力を 最 大 限活 用 で き るよ うに,組 織 管 理 政 策を 展 開す るた めに は,人 事 情 報 の特 性 と種 類を よ く研究 した 上 で, 最 新 のデ ータ ・フ ァイルを確 立 す るこ とが,絶 対 的条 件 で あ ろ う。 と くに,人 事 情報 の特性 と種 類 につ い ては,い わ ゆ る一 般 的 な人事 管 理 用 デ ー タに 限 定 さ れ る こ とな く,性 格 ・資質 ・思想 ・宗 教 ・生 活 信 条 ・主張 等 多分 に主 観 的要 素 を伴 な って計 量 化 の 困難 なデ ータか ら,必 要 に応 じて 色彩 表 に 基 づ く心 理 分析 とか 血 液 型 に基 づ く人 材 開発 ・相 性 テ ス ト(分 析)に い た るまで,デ ータ ・ベ ースの対 象 範 囲 とす べ きか ど うか を 検 討 せ ざ るを えな い こ とは ,す で に 筆 者 の
ゆ
指 摘 し た と こ ろ で あ る 。
(3)山 田 一 生,rDecisionSupportSystemsの 実 証 的 研 究 一 計 画 策 定 と 予 算 編 成 と の 統 合 モ デ ル ー 」,東 洋 大 学 付 属 電 子 計 算 機 セ ソ タ ーr情 報 科 学 論 集 』,第6号, 1978年3月,pp.81‑85.参 照 。
商 学 討 究 第29巻 第4号 51
ところが,実 際 の モデ ル化 作業 をす す め る場 合 に は,こ れ らのデ ータの 内容 を 具 体 的に は ど う把 握 す べ きか が,き わ め て 困難 な課題 とな るので あ る。 そ れ
す
ば か りで な く,組 織 メ ン バ ーの もつ 個 人 人 格 と組 織 人 格 の す べ て を 網 羅 す る こ とは,理 論 的 に は 可 能 で あ っ て も,評 価 デ ー タ と して の 取 り扱 い が 技 術 的 に 困 難 ば か りで な く,個 人 の プ ラ イ バ シ ーを 侵 害 す る恐 れ もで て く るの で あ る。
す な わ ち,人 事 部 門 の 業 務 で コ ン ピ ュ ー タを 適 用 で き る の は,(1)給 与 関 係, (2)勤務 関 係,(3)人 事 記 録 管 理,(4)特 技 管 理,(5)福 利 厚 生 管 理,(6)健 康 管 理, (7)業績 ・能 力 評 価 管 理,(8)昇 進 配 置 管 理,(9)人 員 計 画,⑩ 教 育 訓 練 計 画 管 理 な
どで あ るが,何 と言 っ て も管 理 対 象 とな る の が 「生 身 の 人 間 」 で あ るた め に,
くの
プ ライバ シ ーの保護 対策 の面か らも,種 々の制 約条 件 が生 じて くるので あ る。
した が って,人 事 情報 検 索 シ ステ ムを運 用 す る ことは,今 後 の人事 部 門 の機 械 化 に とって,き わ め て重 要 で は あ るが,そ れ と と もに人事 秘 デ ー タの イ ソプ ッ
ト方 法 や,メ イ ソテナ ソスの工 夫,ア ウ トプ ッ トの利 用責 任 な ど,検 討 す べ き 種 々の問 題 が派 生 す るので あ る。 例 えば,社 員 コー ドの つ け方 な ど も,暗 号 化
の工 夫 を す る こ とが 必要 で あ る。
この よ うな個人 の プ ライ バ シ ーを 侵 害 す る恐 れ の あ るデ ー タの調査 方 法 と し ては,自 己 申 告表 形 式 の意識 調査 以外 には 考 え られ ない の で あ り,昭 和40年 代 は じめ に登 場 したSkillsInventorySystem以 来,盛 ん に活用 され て い るの で あ る。 す なわ ち,正 しい組織 計 画,人 事 計 画 の樹 立 と効 率 的 な要 員管 理 を 目 的 とす る社 内従 業 員に 関 す る調 査 資料 を 確 保す るこ とがそ の 出発 点 で あ り,と
りわ け 本人に 書か せ る方 式 で の 自己 申告 制度 の採 用 が 決 め手 とな6て きた ので あ る。
した が っ て,現 在 進 行 中 のXYZモ デ ル の調査 分 析 作業 の場 合 に お い て も, 徹 底 的 な組 織環 境 につ い て の概要 調査 に続 いて,最 初 に取 り組 んだ課 題 が,自 己 申 告 表 形 式 の ア ソ ケ ー ト調 査 を 実 施 す る た め の 調 査 項 目の 検 討 作 業 と な っ た
(4)人 材 フ ァイルのデ ー タ として,唯 格 分 析」 の結 果 な どを格 納す るこ とは,現 実 の人材登用 での有効性か らの判 断 もあ って,そ の可否 につい ては常 に論議 され る と ころで あ る。
'
人 材 発 見 と 組 織 戦 略(皿)52
‑XYZの 編成原理 一
の で あ る。 日本IBM社 を は じめ とす るい くつか の事 例 研究 を 通 じて,自 己 申 告表 の形 式そ の もの も,す で に相 当程 度 に標 準 化 され て い る こ とや,調 査 項 目
の設 問形 式 も共通 す る ところ が多 い こ とが確 認 され てい る。 逆 言す れば,あ ま り充 分 な検 討 を 加 え る こ と もな く,前 例 に従 うこ とが多 い と も 考 え ら れ るほ
ゆ
ど,各 社 に 共 通 す る もの で あ る。
そ こで,xy2モ デ ル の 場 合 の 自 己 申 告 表 を 作 成 す る留 意 点 は,以 下 の 通 り で あ る。
(1)過 去 の 経 歴 を キ ャ リア ・パ ス と して 正 確 に 把 握 す る た め に は,前 歴 会 社 の 場 合 も含 め て 全 数 登 録 を 原 則 とす べ きか 。 また,そ の 際 に は,客 観 評 価 デ ー タ を ど の よ うに 確 保 す べ きか 。
② この1年 間 の 職 務 状 況 に つ い て,主 要 な もの 上 位2件 を 選 択 し,そ れ ぞ れ(i)自 己 能 力 の 発 揮,(ii)個 人 の 業 績(iii)特 記 事 項 な どを 自己 評 価 させ る こ と。'
(3)さ らに 職 務 の 適 性 に つ い て,(i)職 務 の満 足 度,(ii)転 職 希 望, (iii)適 任 と考 え る後 任 者 の 指 名 な どを 挙 げ て,そ の 具 体 的 理 由 を 説 明 す る こ と。
④ 得 意 とす る専 門 分 野,研 究 領 域,外 国 語,特 技 ・資 格 な ど に つ い て ス キ ル ・コ ー ドを 選 択 し登 録 させ る こ と。
(5)教 育 コ ー ド体 系 の 中 か ら,過 去 ・現 在 ・未 来 に わ た っ て,学 歴 ・自己 研 修 ・部 外 セ ミナ ー講 習 会 な ど に つ い て,実 現 した も の も未 実 現 の もの
も含 め て全 数 登 録 させ る こ と。
⑥ 家 族 ・環 境 に つ い て,特 に 人 員 配 置 計 画 面 で の 影 響 を 考 慮 す べ き項 目 を 挙 げ て 記 載 さ せ る こ と。
⑦ 血 液 型 に つ い て は 不 慮 の 事 故 や 将 来 の 活 用 を 考 慮 して 登 録 さ せ る こ と。
(5)自 己申告表 におけ る調査項 目の内容 と設問形式 につ いては,す で に約3ケ 年 にわ ノ た る文 部省特定研 究 を通 じて
,そ の実践 レベルの調 査資料 につ い て吟 味 した のであ るが,比 較すべ き相異点 は見 あた らない ので あ る。
■
〜
商 学 討 究 第29巻 第4号 53
(8)現 在 自己 申 告表制 度 が実 施 され て い な い こ とを 考 慮 し,ア ソケ ー ト調 査 方 式 での取 り扱 いを徹 底 させ るこ と。
XYZモ デル 作成 用 の 自己 申告表 の検 討 作 業 を通 じて,最 大 の難 関 とも言 え ・ るのは,以 下 の3点 で あ る。 まず 第1に,全 社 員を 対 象 とす る 自己 申告表 の調 査項 目を作 成 す る場 合,特 に職 務 の状 況 を把 握 す る際 の統 一 的 な フ ェイ ズ分 析 を 可能 とす る方法 を 導 出す る こ とで あ る。 す なわ ち,情 報 処 理 産業 の場 合 に,し
ス タ ッフ と ライ ソの関 係を ど う認 識 す べ きか を 問題 に した ので あ るが,究 極 的 に は シ ステ ム職 の役 割 は情 報 の生産 プ ロセ スに おい て発 揮 され るとい う観 点か ら,「情報 処 理 工場 」 を イ メージ にお い て,営 業 職 と と もに ライ ソ業 務 と して把 え るこ とに した ので あ る。 また,管 理 職 につ い て も,プ 般 管 理職 と専 門 管理 職 とを 区 別 して,前 者 を ライ ソ業 務 後 者 を ス タ ヅ フ業 務 とみ な す こ とに し,傘
て コ
画職 ・事 務職 ・特 務職 な どは,す べ て ス タ ッフ業 務 と して把 握 した ので あ る。
そ の上 で,全 社 員 に適 用 可能 な フ ェイ ズ分 析 コー ドを作 成 す る こ とで一応 の解 決 をみ た ので あ る。
第2に,自 己 申告制 度を 前 提 とす る場 合 に,そ の申 告 内容 を どこまで 客観 的 評価 デ ー タ と して取 り扱 うこ とが 可能 か とい う点で あ る。 も とま り自己 申告 方 式 の採 用 は,各 人材 の潜 在 的側面 に も脚 光 を あ て るこ とを 意 図す るので,客 観 的評 価 基 準 の設 定 が,き わ め て あい まいで あ る。 そ の上,伝 統 的組 織 の場 合,
ど うして も集 団単 位 で業 績 を 把 握 す る こ とが 多 くて,個 人 の業績 の客 観 的 測定 が 困難 で あ る。 そ こで の評 価 レベ ルを(i)部 下,(ii)同 僚,(iii)直 属 上 司,(iv)総
ノ
括 上 司,(v)人 事 本 部 とい う5段 階 に設 定 す る こ と も検 討 した の で あ るが,自 己 申 告 表 へ の 導 入 は 将 来 の 課 題 とせ ざ るを え な い と判 断 した の で あ る。 す な わ
ち,日 本IBM社 に お け るA&Cプ ロ グ ラ ム(apPraisal&counselingProgram)
t
とか,NEC社 の 上 長 観 察 育 成 表 に 相 当 す る 取 り扱 い を,自 己 申 告 表 に 求 め る (6)い わゆ る通常 の ライ ンとス タッフの関係は,狭 義 のシステ ム産業 の場 合には,適
用そ の ものが不 自然 とな り,と くに組織 動態化 のすすんで い る企業 ほ ど,そ の違和 感 は顕著 で ある。 また専 門管 理職 とは,専 門職系 の地位 で部下 を もた ない ケースを 想定 しての判 断であ る。 さらに キィ ー ・パ ソチヤ ーも特務職 と して のス タ ッフの場
合 と,資 料管理系 システ ム職 としての ライ ソの場 合 とに二分 され る。
、
.\
54 人 材 発 見 と 組 織 戦 略(皿)
‑XYZの 編成原理 一
こ と 自体 が 無 理 で あ るの で,そ の 点 に つ い て は,試 行 錯 誤 の 結 果 を 待 つ こ とに した の で あ る。 した が っ て,各 ジ ョブ ・フ ィエ ズ を で き るか ぎ り コ ー ド化 し, そ れ ぞ れ 「経 験 年 数 」 と 「最 終 経 験 年 月 」 を 把 握 す るに と どめ た の で あ る。
第3は,一 般 人 事 記 録 フ ァイ ル との 関 連 で,自 己 申 告 表 で の 調 査 項 目か らの デ ー タを い か に 活 用 して,Skills&CareerInventorySystemを 構 成 す るだ け の,人 材 評 価 フ ァイ ル を 確 立 す るか とい う点 で あ る。 人 材 評 価 フ ァイ ル の 作 成 に あ た っ て は,最 大 限 に 自己 申 告 デ ー タを 活 用 す る もの と し,以 下 の 意 識 行 動 分 析 の 結 果 の フ ィ ー ドバ ッ ク と,有 機 的 コ ー ド体 系 の 確 立 に よ っ て,補 完 し た の で あ る。
表一1自 己分析 調査表
氏名 男 生年 月 日
年 月 日生
女
所属部課 卒中 業退
歴月学終最年時社入S 日月年
社入S 血液型
RH土 博士号取得大学 年月日
経 歴
(i)他 社 で の
会 社 名 CAREERCODE 経験轍 陳 羅 験年月
(ii)自 社 で の
CAREERCODE JOB PHASE 陣 間
卜 一 一 「
1一turr一
商 学 討 究 第29巻 第4号 55
。この1年 間 の職務状況(主 要な ものを2つ 書 いて下 さい) (1)
USER JOB PHASE 期 間
。自己の能 力を どの程 度発揮 した と思い ます か
磯 力撮 畑 こ辮 した 〔勘 を大体発揮 した 降 力をあまり発揮できなかった 理
由
。自分 の 目か らみ た今期 の個 人の業 績 」2
1
※ 納期は正確 であ ったか
※ 正 確 に仕事 をな しえたか 噌 早
一1 1
0ー ‑ー 9臼1
一1 ,
OI ーユー n乙ー
て下さい事を書い書きたい
(皿)
USER JOB PHASE 期 間
。自己 の能 力を どの程 度発揮 したか
cr3e力撮 大限に辮 した1口 能加 大体辮 した 口能 力を あま り発 揮 しなか った 理
由
・自分 の 目か らみた今期 の個 人の業 績 一2
※ 納 期は正確 であ ったか 一
※ 正確に仕事をな しえたか}苧
一1 一
0ー 可⊥1 9臼ー
一1 1
Oi ¶■ー ワ一ー
て下さい事を書い書きたい
O職 務 の適 性 にっ い て
(1)あ なたの能 力,性 格 を考 えて現在 の担 当業務 は
口非常に満足 口ほ ぼ 満 足 口や や 不 満 1口 不 満
理 由
6②5
現在の担当業務を
人 材 発 見 と 組 織 戦 略(皿)
‑XYZの 編成原理 一
口続 け た い 「腋 っても よい1口 で きれば変わ りた し・1 口別に希望な し
理由
(3)も し他人に現在 の担 当業務 をや らせ る とすれ ば誰が適任 で ある と思 い ます か
氏 名
理由
(4)あ なたの担 当業務 において 自分が不 足 してい る能 力 は何であ る と思 い ます か
・配 転希望先
第1希 望 第2希 望
CAREERCODE CAREERCODE
部 課 名 i部 課 名
}(理 由) (理 由)
oSKILLCODE
!N・lC・DE 騰 醸 轍 年月N司 CODE 聡 髄 経験年月
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商 学 討 究 第㌍巻 第4号 57
N司
7 8
L旦一 1 (U一
CODE
障駿
最終騒 刷N・17 18
τ 120
CODE
一1一
聡 融 経験年月
コ ー ド化 さ れ て い な い も の
。外 国 語
READ WRITE SPEAK
(1)
(皿) (皿)
oEDUCATIONCODE
(i)こ れ ま で 受 け た も の(現 在 も含 む)
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
)7(
(iDこ れ か ら受 け た い も の
(1)
一(2)
(3)
'
58 人 材 発 見 と 組 織 戦 略([)
‑XYZの 編成原理 一 )侮 )))567(((
(iii)コ ーtド に な い も の
。家族 ・環 境
※ 父 親 の職業
※ 子供 人(男
※ 子供の報 名又は会社名/
人)(女 人)
※ 通勤時間 (時 間)
(方 法)バ ス,国 鉄,地 下 鉄,徒 歩,自 家 用 車, そ の 他()
皿.組 織 と個 人 を め ぐ る 意 識 行 動 分 析 の た め の イ ン タ ー ヴ ュ ー調 査
昨 年 の興 味 深 い新 聞報 道 の なか で,ア メ リカの ス タ ソ フ ォー ド大 学 ビジ ネ ス
・ス クール の教 授 グル ー プが提 唱 して い る,Z理 論 な る もの が あ る。 要 す る に,日 本型 とア メ リカ型 とい う2つ の経 営 組織 の なか で,そ れ ぞれ の よい と こ ろを 導 入す る新 型 の経 営 組織 を 想 定 して,Z型 と名付 け た もの で あ る。
た とえば,ア メ リカ型 の特 徴 を,(1)短 期 雇 用,(2)個 人 色 の強 い意 思 決 定,(3)個 人 責 任 の重 視,(4)速 やか な人事 考課 と昇 進,(5)き わ め て明 示 的 な業 務命 令,⑥ 専 門 化 された 人事 配 置,⑦ 仕 事 だ け の上 下 関 係 とす れば1日 本 型 の特 徴 は,
商 学 討 究 第29巻 第4号 59
(i)終 身 雇 用,(ii)全 員 一・致 に よ る意 思 決 定,(iii)集 団 責 任,(iv)遅 い 人 事 考 課 と昇 進(年 功 序 列 型?),(V)非 明 示 的 な 業 務 命 令,(vi)専 門 化 し
て い な い 人 事 配 置,(vii)全 人 格 的 な 上 下 関 係 とい う具 合 に,ま こ とに 対 照 的 で あ る。 そ こか ら派 生 す るZ型 の 場 合 に は,(a)長 期 雇 用,(b)全 員 一 致 型,(c) 個 人 型,(d)遅 い タ イ プ,(e朋 示 的/非 明 示 的,(f)あ る程 度 専 門 化,(9)家 族 の と
とまで考 えた全 人 格型 ・ とい うの が新 聞報 道 の要 点で あ る。
しか しなが ら,新 しい組 織 管 理 の 展開 のた め に最 も急務 と され るべ きは,こ れ ら折 衷 的組 織 型 の導 出 よ りも,む しろrX+Y」 型 とい う現 代人 の組織 体 質 を,は づ き りと識 別す るた め の分 析 技 法 の開発 に着 手す る こ とで あ ろ う。 そ の 開 発 プ ロセ スに は,き わ め て 複雑 な障 害要 因 が予 測 され るの で あ り,そ の現 状 は今 だ に未 着 手 同 然 で あ る と考 え る。 もと よ り,こ れに類 す る試 み の多 くは, 断 片 的 で は あ るに して も,い わ ゆ る行 動 科 学 的 ア プ ローチ の なか で 展開 され て
きた の で あ るが,そ の どれ1つ を取 り上 げ てみ て も,こ こで の要 求 レベ ルを充 足 す る もの とは言 えな い の で あ る。 この よ うな分 析 法 の開 発 か ら,さ らには 「 新 しい組 織 管理 の あ り方」 を 探 究 す る上 で 必要 とな る管理 技法 を 開発 す る こ と こそ,組 織 の未 来 展 望 に も通 じる早道 とな り うる こ とは,自 明 で あ るに して
も,ま さ し く現 代 の タ ブ ー と も言 え る暗礁 に乗 りあ げ るこ とは必 然 的 で あ 観 そ の 意 味 で,真 に要 求 さ れ る べ きは,文 化 人 類 学 的 考 察 に も結 び つ く経 営 風 土
・組 織 風 土 の 分 析 研 究 か らは じめ る こ とで あ る。 い た ず らに 折 衷 論 的 ア プ ロ ー チ を 展 開 す る こ と こそ,も っ と も危 険 な 道 とな ろ う。
こ れ ま で の 行 動 科 学 的 ア プ ロ ー チ につ い て,人 間 的 要 素 を め ぐっ て の 管 理 可 能 性 とい う観 点 か ら大 別 す れ ば,HASimqn教 授 に 代 表 さ れ る行 動 科 学 的 組 織 論 と,種 々の 組 織 開 発 論 に 象 徴 され る行 動 科 学 的 労 務 論 とに 識 別 さ れ よ
う。 前 者 が 人 間 的 要 素 に つ い てcontrollableと 捉 え る立 場 で あ るの に 対 し, 後 者 はnoncontrollableな 人 間 的 要 素 を 前 提 とす る の で あ る。 した が っ て,
こ れ ら2つ の ア プ ロ ー チ を 統 合 す る プ ロセ スを 探 究 す る こ と こそ,組 織 シ ス テ ム論 の 主 題 で あ ろ う。 す な わ ち,(1)コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ソ,(2)意 思 決 定,(3)パ ラ
(7)北 海道新 聞,「 今 日の話題」,昭 和53年9月13日(夕 刊),参 照 の こと。
60 人 材 発 見 と 組 織 戦 略(ll)
‑XYZの 編 成 原 理 一 .
ソ ス と い う3つ の 統 合 プ ロセ ス を 通 じて,解 明 さ れ る べ きDecisionSupPort
Systemの 実 証 的 研 究 こそ,行 動 科 学 的 ア プ ロ ー チ の もつ 今 日的 課 題 と も考 え
ゆ
られ るの で あ る。 そ の意味 で,こ れ まで の行 動科 学的 ア プ ローチ の諸特 性 を 総 点検 しな が ら,模 索 を 重 ね てた ど りつ い た結 果 が,組 織 と個人 を め ぐる意 識 行 動分 析 の た めの 質 問表 で あ る。
この 質 問表 の 内容 を 吟 味す る過 程 で,代 表 的 な行 動 科 学者 の ほ とん どが登 場
ゆ
し た の で あ る が,い ざ ま と め 作 業 を 意 識 す る と,想 像 を 絶 す る 試 行 錯 誤 と な っ て,ど う に も 結 論 し え ず に 終 る 気 配 と な っ た の で あ る 。 そ こ で,い わ ば 「見 切
り発 車 」 的 発 想 の 逆 転 を は か る こ と に よ っ て,妥 協 に 妥 協 を 重 ね て 何 と か 到 達 し た の は,次 の よ う な 質 問 表 作 成 上 の 留 意 点 で あ る 。
(1)組 織 は 個 人 の 集 合 体 で あ る と の 看 点 か ら,直 接 イ ソ タ ー ヴ ュ ー 方 式 で の 全 面 調 査 を 前 提 に,質 問 形 式 と 内 容 に つ い て は,な る べ くわ か り易 い 表 現
と す る;と 。
(2)た と え 質 問 形 式 と 内 容 が 順 不 同 で あ っ て も,解 答 結 果 に つ い て の 分 析 作 業 が,、R.F.リ ッ カe‑一一・トの シ ス テ ム4の ス ケ ー ル に 準 拠 し て,一 一一H瞭 然 に 判 別 で き る よ う に 配 慮 す る こ と 。
(3)リ ッ カ ー ト ・ ス ケ ー ル は,い わ ゆ る 参 加 型 と 専 制 型 と の あ い だ に,準 参 加 型 と 準 専 制 型 を 設 定 す る と い う シ ス テ ム4の フ レ ー ム を そ の ま ま 踏 襲 す
る も の で,意 識 行 動 分 析 を 容 易 に す る も の で あ る こ と 。
(4)D.マ グ レ ガ ー のX型 人 間 とY型 人 間 と い う タ イ プ 分 類 に 基 い て,リ ッ (8)DecisionSupportSystemの 実 証 的 研 究 を 推 進 す る 立 場 か ら,組 織 の 未 来 展 望 と
の 関 連 で,DSS=MIS+MDS+ODSと い う鳥 観 図 式 を,す で に 本 誌 の 前 号 に 示 した の で あ る。 そ の 際,行 動 科 学 的 ア ブP・ 一チ に 期 待 さ れ る課 題 は,ODSに 限 定 さ れ る も の で は な い 。 さ ら に,組 織 の 未 来 展 望 とODSと の 関 連 で 捉 え た 三 隅 仮 説 に っ い て も,究 極 的 な 検 証 はDSSレ ベ ル で 捉 え る べ き と考 え る 。 ・も し もODSレ ベ ル に 限 定 す れ ば,参 加 型 組 織 の ほ とん ど は,結 果 的 に は 組 織 否 定 論 に む す び っ く と予 想
さ れ るか らで あ る 。
(9)C.Argyisの 混 合 モ デ ル と の 対 比 に お い て,同 教 授 はH.Shepard,TomBurns&
GM.Stalker,R.Likert,W.Bennis,LBarnes,D.McGregorな ど の 諸 特 性 を 吟 味 した の で あ る が,そ れ ら の 行 動 科 学 者 達 の こ とを 意 味 す る の で あ る 。 そ の 詳 細 に つ い て は,CArgyris,IntegratingtheIndividualandtheOrganization,
JohnWiley&Sons,1964,pp.182‑186.参 照 。
商 学 討 究 第29巻 第4号 61 カ ー一 ト ・ス ケ ール を2つ の グル ー プ,す なわ ちTypeIとTypeil,Type
皿 とTypeNに 識 別 で き る よ うに 配 慮 す る こ と。
(5)A.マ ズ ロ ・一一の 唱 え る生 理 的,安 全 と安 定,社 会 的,自 我,自 己 実 現 と い う5つ の 欲 求 段 階 説 に つ い て も,X理 論 とY理 論 な らび に(4)の2つ の グ ル ー プ識 別 と対 応 して,分 析 枠 上 の 意 味 づ け を 可 能 な ら しめ る こ と。
(6)設 問 内 容 の 範 疇…と水 準 は,IBM・WTC社 の 元 人 事 調 査 部 長S.W.ゲ ラ マ
く ゆ
ソ氏 の 「や る気 を 起 こ させ るに は ど うす べ きか 」 を 座 右 に しな が ら,編 成 す る も の と し,組 織 と個 人 を め ぐ る仕 事 意 欲 に 極 力 焦 点 を あ わ せ る こ と。
⑦ イ ソ タe‑一一ヴ ュ ー ア の ほ か に2人 の チ ェ ッ カ ーを 予 定 し,被 面 接 者1人 あ た りの 面 接 時 間 の 短 縮 を は か る と 同 時 に1備 考 欄 に は 特 記 事 項 を 必 らず 付 記 す る な ど記 録 の 正 確 性 を は か る こ と。
(8)質 問 表 の 解 答 結 果 は,適 用 可 能 な 種 々 の 分 析 手 法 を 駆 使 して解 明 す る も の と し,全 社 的,部 門 別,チ ー ム別,個 人 別 特 性 管 理 を 通 じて,そ れ ぞ れ 昌 の レベ ル 組 織 体 質 の 分 析 を は か る こ と。
XYZモ デ ル 作 成 用 の 質 問 表 の検 討 作 業 を 通 じて,終 始 一 貫 して論 議 の 焦 点 とな っ た の は,以 下 の3点 で あ る。 まず 第1に,こ こで 取 り上 げ た 行 動 科 学 的 組 織 分 析 手 法 の ほ とん どす べ て が,厳 密 に 言 え ばmadein,U.S.A.で あ る の に 反 し,実 証 モ デ ル の 対 象 会 社 は,い わ ゆ る 日本 的 経 営 の 諸 特 性 を そ な え た 典 型 的 組 織 体 質 で あ り,は た して 分 析 手 法 の 適 用 が ど の 程 度 有 効 で あ ろ うか と い
う点 で あ る。 、
第2に,実 証 モ デ ル 会 社 の もつ 「組 織 の2つ の 顔 」,す な わ ち,定 常 組 織 と して の事 務 管 理 統 制 機 能 と,流 動 的 作 業 組 織 と して の シ ス テ ム評 価 統 制 機 能 と の あ い だ に,本 来 的 に は 介 在 す るは ず の フ ォ ー マ ル 組 織 と して の 総 合 調 整 機 構 が 欠 落 し て い る 点 か ら,具 体 的 な 評 価 フ ァ イ ル を 構 成 す る 場 合 は,業 績 評 価 の
⑩ す でに前号で も紹介 した よ うに,世 界 のIBM戦 略 のなか で も,「 人を 動かす経 営」 とで も称す べ きほ どの人事 ・組織管 理を支 えた ス タッフの一人がS.W.ゲ ラ
マ ソで あ る。そ の著作 としては,(A)S.W.Gelllerman,MotivationandProduct・
tiVity,AMA,1963.な らび に(B)S.W.Gellerman,TheManagementofHuman Relations,HoltRinehertandWinston,1966.を 参照 の こ と。
62 人 材 発 見 と 組 織 戦 略(皿)
‑XYZの 編成 原理 一
客観 性 を いか に保 持す べ きか とい う点 で あ る。 現状 の ままで は,ど うして も近 視 眼 的す ぎ る とい う看 点か ら,ど の程 度 まで 未 来志 向的 発 想 を 吸収 す べ きか の 判断 の介 入 で あ る。
第3は,「 経営 理 念 の 浸透 とモ ラール の向上 」 とい う看 点か ら,仕 事 意 欲 に 焦 点を あ て た複 合理 論 の組 み 合せ タイ プ分 析 の有 効性 との 関連 で,直 接 イ ソ タ
ー ヴュ ー方 式で の調 査 分 析作 業 を 採用 す る こ との是 非 で あ るく ヤ。 す なわ ち,組 織 環 境面 で の実態 調 査 の進 行 に つれ て ます ます 「理 論 と実 践 」 ギ ャ ップが顕 著 と
な って,そ の複雑 怪 奇 な有様 に当 惑 された 分 だ け よ り単 純 明解 な分析 結 果 の導 出を め ざ した慎 重 な検 討作 業 が徹 底 された ので あ る。
表一2意 識行動分析質問表
(1)あ な た は,い っ た い 何 を 動 機 と して 働 い て い ま す か
(2)仕事に関 して 満足 を感 じます か
(3)あなた の仕 事 を成 しとげ るた め の情 報網 は し っか りしてい ま すか
(4)昇進 を希望 し ますか
(5)同 セ ク シ ョ ソ の 人 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン は ど う 思 い ま す か
(6)あなた の技術 的専 門的知 識は どの程度 あなた の仕 事 に 生 か さ れ てい る と思 い
ます か
(i)人 間 として 自己を充 実 した
く完成 した い
(i)感 じ る
(i)し っ か り し て い る
(i)昇 進 した い
(i)す ば ら し く 良 好
(i)か な りの程 度生か されてい て技術的,専 門 的 知 識 は助 長 さ れ てい る
(ii)自 立 性,自 尊 心,他 人 か ら
の 尊 敬 を 得 た い
(ii)ま あ 感 じ る
(ii)ま あ し っ か り して い る
(iii)自己 の集 団 を維持 しかつそ の中 で受 け入れ られた い (iii)あ ま り感 じ
な い
しなりわか思つはしと
Dる鱒11てい(
(ii)で き れ ば 昇kiii)無 理 に した 進 した い1い とは 思 わ な い
(ii)カtsfsり 親 密
(ii)生 か され て い るが,技 術的 専 門的知識 の助 長 は な い
(iii)同 セ ク シ ョ ン の 人 と の 競 争 の た め に 拙 劣
(iii)あ ま り生 か され て い る とは 思 わ な い
(iv)生 活 の 維 持,安 全 の 欲 求
(iv)不 満 足 だ
(iv)ま っ た く だ め だ
(iv)昇 進 した くは な い (iv)ま っ た く 悪 く敵 意 さ え い だ い て い る
(iv)全 く生 か さ れ て い る と は 思 わ な い
⑪ 什 事 意 欲 に 関 す る 分 析 フ レ ー ム と して は,西 田 耕 三 教 授(名 古 屋 市 立 大 学)の WorkMotivation研 究 な ど に も 言 及 す べ き で あ る が,現 在 の と こ ろ 問 題 提 起 に 終 っ て お り,そ の 是 非 を 論 ず る 段 階 で は な い 。
、
商 学 討 究 第29巻 第4号 63
(7)あなた を と り ま く作 業条件 は 整備 され てい ま すか
(8)金銭 に関 して あなた は ど う思
うか
(9)あ な た の セ ク シ ョソ に お い て 協 力 的 な チ ー ム ワ ー クは ど の 程 度 存 在 す る か
⑩ あ なた の能 力 性 格を考 えて,
あなたが担 当 し てい る職務 は
⑪ あなた の会社 (XYZ社)は 次 の どの型 に属 す る と思 うか(指 導 者 の タイ プ)
⑫ あ なたの監督 者は強制 的な リ ーダーで すか
⑬あなたは自分 の仕事が魅力的 な仕事だ と思い ますか
⑭ あ なた は上 司 に信頼 され てい る と思 い ます か
⑮ あなた が今, 不 安を感 じてい
るのは どんな方 向 のものですか
⑯ あ なたはあ な た のお父 さん の 影 響をか な りう けた と思 い ます か
(i)か な り整 備 さ れ て い る
(i)全 く必 要 な い
(i)セ クシ ョ ソ 全 体 に わ た っ て 相 当 大
(i)非 常 に満足
(i)参 加 的
(i)全 然そ う思 わ ない
(i)思 う
(i)思 う
(i)家 庭
(i)か な り うけ た と思 う
(ii)整 備 され て い る
(ii)必 要 ではあ るが第一義 的で は ない
(ii)適 度 の 大 き さ
(ii)ほ ぼ 満 足
(ii)協 議 的
(ii)あ ま りそ う 思 わ な い
(iDや や そ う思 う
(ii)や や そ う思 う
(ii)会 社
(ii)わ り と受 け た と思 う
(iii)あ ま り整 備 さ れ て い な い'
(iii)地 位 を あ ら わ し て くれ る
(iii)事 実 上 な い
(iii)や や 不 満
(iii)温 肩 的
(iii)や や そ う思 う
(iii)あ ま りそ う は 思 わ な い
(iii)あ ま りそ う は 思 わ な い
(iii)社 会
(iii)あ ま り受 け, た と は い え な い
(iv)ま 》った く 整 備 さ れ て い
な い
(!v)人 生 に と っ て 第 一 義 的 で あ る
(iv)ぜ ん ぜ ん な い
(iv)不 満
(iv)独 善 的
(iv)非 常 に そ う思 う
(iv)全 然そ う は思わ ない
(iv)全 然 そ う' は 思 わ な い
(iv)個 人 の性 格
(iv)常 に反発 を感 じていた
/
、
64 人 材 発 見 と 組 織 戦 略(皿)
‑XYZの 編 成原理 一
ト
⑰ あな たは個人 的事情 よ り会社 を第一 主義 に考 え ます か
⑱ あなたが,今 会社 に対 して不 満足 に思 ってい
るものは 何か
⑲逆 に,満 足 に 思 ってい る点 は 何 んです か
⑳ こ うい う調査 に対 してあ なた は ど う思 い ます か
⑳ 仕事を達成 す るためで あれば 少 々の無理 もや むを得 ない と思 い ますか
⑳ あ なたはあな た のす ぐ うえ の 上司 を尊 敬 して
い ます か
(i)き わ め て そ う考 え る
(i)給 与
(D給 与
(i)非 常 に有 効
(i)思 う
(i)尊 敬 し て い る
(ii)そ う考 え て い る
(ii)責 任
(ii)責 任
(ii)有 効 で は あ ろ う
(iii)そ うは 思 わ な い
(iii)仕 事 そ の も の
(iii)仕 事 そ の も の
(iii)有 効 と は 思 わ な い
(ii)し か た が な い
(ii)好 意 を も っ て み て い る
(iii)思 わ な い
(iii)何 も 思 わ な い
(iv)個 人 が 第 一 で あ る
(v)会 社 の政 策 と経 営
(iv)会 社 の政 策 と経営
(iv)無 駄 だ と 思 う
(iv)無 理 を し た くは な い
(iv)敵 意 を い だ い て い る
表一3組 み 合せ タイ プ分析表 MCGregar
の仮説
Y理 論
X .理 論
\聖瓢 ル 灘搬螂
自 己 充 ●実
の 欲 求
自 我
の 欲 求
社 会 的
欲 求
安 全 と 安 定
の 欲 求
生 理 的 欲 求
SYSTEMIV SYSTEM皿
TYPEI
SYSTEM皿 SYSTEMI
TYPE皿
TYPE皿1 TYPEIV
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商 学 討 究 第29巻 第4号 65
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N.ODSの 有 機i的 コ ー ド体 系 の 検 討
人 事 管 理 と人 材 管 理 との 統 合 的 ア プ ロ ーチ を め ざ した 人 材 能 力 管 理 シ ス テ ム を 確 立 し よ う とす る場 合 に は,い か に して 有 効 な 人 材 フ ァイ ル を 編 成 す るか に 焦 点 を あ わ せ た 論 議 か ら出発 す る の が常 道 で あ る。 そ の 際,具 体 的 な シ ス テ ム 分 析 作 業 を 通 じて,有 効 な コ ー ド体 系 も検 討 され るわ け で あ る が,シ ス テ ム 全 体 の 有 効 性 を 左 右 す る 恐 れ も あ る の で,ど う して も 慎 重 に 検 討 作 業 を 継 続 せ ざ
るを え な い の で あ る。
す で に 前 号 で は,SMIS(SkillsManagementInformationSystem)と の 関 連 で,PDS/PRISMな ど の 概 念 モ デ ル か ら導 出 され た ス キ ル ・コ ーtド 俸 系 の検 討 結 果 を,部 分 的 に 紹 介 した の で あ るが,そ こで も若 干 指 摘 した よ う
人 材 発 見 と 組 織 戦 略(の
66 ‑XYZの 編 成原理 一
に,従 来 か らの ス キ ル ・コー ド体 系 に は,ど う して も断 片 的 な 取 り扱 い を 前 提 とせ ざ るを え な い と こ ろ もあ っ て,本 格 的 な デ ー タ,・ベ ー ス 時 代 を 迎 え た 情 報 検 索 技 術 の 多 様 性 に は,充 分 対 応 しえ な い と こ ろ が 目 立 つ の で あ る。 す な わ
く ラ
ち,情 報 検 索 技 術 の 進 歩 と と も に,い わ ゆ る シ ソ ー ラ ス(thesaurus)の 研 究 も急 速 に 発 展 す る方 向 に あ るが,た と えば 学 術 情 報 検 索 シ ス テ ム以 上 に,人 材 フ ァイ ル に つ い て の 検 討 作 業 は 複 雑 多 岐 に わ た り,そ の 標 準 化 は と うて い 無 理
で あ る。 、
そ こで,CareerCode,SkillCode,EducationCodeと い う並 列 的 コ ■一・ドの あ い だ に,最 少 限 に も3層 レベ ル の 有 機 的 関 連 づ け を 可 能 とす る統 一 コt‑一一ド体 系 を 検 討 す べ き と判 断 した の で あ る。 と ころ が,CareerCodeとSkillCode
と の あ い だ に は,何 らか の 有 機 的 階 層 関 係 が 認 識 さ れ る と して も,問 題 は EducationCodeの 役 割 期 待 と意 味 づ け そ の も の に よ っ て,ど う して も あ い ま い さを 残 す 結 果 を 予 測 し,ち ゆ うち よ した の で あ る。 そ の 生 成 プ ロセ ス を あ と づ け す る意 味 で,基 本 的 な 概 念 イ メ ー ジ を 示 す とす れ ば,次 図 の 通 りで あ る。
この よ うに,社 員 フ ァイ ル を 中 心 に 展 開 され るで あ ろ う情 報 検 索 プ ロ セ スを 想 定 しな が ら,統 一 コ ー ド体 系(有 機 関 連 枠)の 具 体 的 検 討 作 業 を 継 続 した の で あ るが,そ の 際 さ らに 確 認 され た 事 実 関 係 と して は,Carreer(大 分 類)‑
Education(中 分 類)r‑‑Skill(小 分 類)と い うフ レ ー ム ワ ー クを 前 提 に,若 干 の 理 論 的 吟 味 を 試 み る とす れ ば,次 図 に 示 され る よ うな 系 統 的 整 理 に 近 づ く点
ご ロ
で あ る。
こ こで のCareerCode(大 分 類)と は,職 掌 一 職 種 一 職 務 に つ い て の 大 項 目 的 説 明 記 述 を 意 図 す る ゆ え に,ど う して も一般 的 表 現 に 近 づ く結 果 とな り,労 働 省 直 轄 の 人 材 銀 行 や 職 業 安 定 所 の 職 務 コ ー ドな ど も参 照 した の で あ る が,ず ば り有 効 な コ ー ド と な り う る も の は 存 在 し な か っ た の で あ る。 した が っ て,ご
く・一 般 的 な分 類 項 目 と して,管 理 職,専 門 職,事 務 職,営 業 職,商 品 企 画 ・開
⑫ シ ソーラス(thesaurus)と は,一 般 には辞典 の ことを意味 し,と くに情報検索 用 語 と しては,同 義語辞 典 の ことを さす のであ る。学 問領 域 の分科現 象がすす むに つ れて,要 求 度 の高 まる存 在 とな り,デ ー タ ・ベ ース時代 には必須 であ る。
⑬ 花 岡正夫 ・向蟄,r職 能 開発 人事管理』,白 桃書房,1973.参 照 。
商 学 討 究 第29巻 第4号 67
図 一1有 機 的 コ ー ド体 系 の フ レ ー ム ワ ー ク
Career Code
(大 分 類) L
Sk川 Code (小 分 類)
統 一 コ ー ド体 系(有 機 関 連 枠)
EdUGation Code (中 分 類)
くユの
発 職,特 務 職 とい う6分 類 を 基 本 と した の で あ る。
っ ぎ にEducationCode(中 分 類)に つ い て は,Career‑Skillの 関 連 で 捉 え られ る教 育 プ ロ セ スを 想 定 し,さ らに 情 報 処 理 教 育 の あ り方 に つ い て の 従 来 の
くユろう
検 討 結 果 を 反 映 させ て は と試 み た の で あ る が,ど う して も大 学 の 現 行 カ リキ ユ ラ ム以 上 の も の とは な りえ な か っ た の で あ る。 した が っ て,こ れ に つ い て は, さ らに 抜 本 的 再 検 討 を 要 す る こ とが 余 儀 な く さ れ た わ け で あ る。
さ らにSkillCode(小 分 類)に つ い て は,昭 和52年 度 のODS実 態 調 査 資 料 を も とに,数 社 の ス キ ル ・ユ ー ドに 関 す る事 例 に つ い て,体 系 的整 理 を 検 討 した の で あ る が,多 くの 点 で 標 準 化 作 業 が ゆ きづ ま りと な っ た の で あ る。 す な わ ち,シ ス テ ム職 中 心 に 検 討 す る場 合 に は,コ ソ ピ ュ ー タ知 識,業 種 知 識,業 務 知 識,商 品 知 識 な ど の 関 連 知 識 群 に つ い て の 整 理 基 準 を ど の よ うに 設 定 す べ
⑭ ここでは専門職 とシステ ム職 との異 同につ いて,一 般 的 な分類項 目としては,区 分 しない との判 断に基 い てい る。
⑮ 東 洋大学付属 電子計算機 セ ソ ター,r情 報科学論集 』,第3号,1974.を 参照 の こ と。 同論文 は,内 容的 には情報処理教 育特集 号 とも称 すべ きで,口 青報処理教育 の 今 日的課 題」 とい うタイ トルで,筆 者の私見 も掲載 されて い る。'