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米国 自動車産業 におけるリーン生産の導入 と 現場上が り職長の消滅

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(1)

米国 自動車産業 におけるリーン生産の導入 と 現場上が り職長の消滅

く目 次) 1. リーン生産システムと職長の役割

2.現場上が り職長の消滅 とその原因 3.米国流チーム制度の生成と職長のあ り方 4.

職長論の展開

5.労使の境界線と現場管理

1. リーン生産システムと職長の役割

自動車産業 は, 日本の ものづ くり体制の強 さを世界 に印象づ けて きた代表的 産業であ る。そ して

1 9 8 0

年代か ら

9 0

年代 にかけて盛 んに行 われた国際比較研 究 をふ まえ,アメ リカ発の大量生産 システムに代 わる新 しいモデル として, リー ン生 産 システム (‑日本型生産 システム)が広 く認知 され るようになった。1) それ以来,米国 自動車産業 は リー ン生産 システムの構築 に力 を注いで きた。そ の成果が

1 9 9 0

年代 に米国 自動車産業の競争力向上 に貢献 した とも指摘 されてい

。2)

一方,競争力 の 日米格差が縮小 された とはいえ,まだ無視 し得 ない格差が残 っ ているとい う示唆 もある。小池 の研 究 によれば,少 な くともブルー カラー層の

1

)特 に大 きい影響 を与えた著作 として,Womac

k

,

J . P. eta l .TheMac hi 7 1 eThat c ha7 1 ge dTheWo r l d,1 9 9

1.邦訳 『リーン生産方式が,世界の自動車産業をこう変 える』経済界

1 9 9 1

年,がある。

2

)藤本隆宏 『生産マネジメント入門

』 日本経済新聞州版社

2 0 0

1

,8 8 ‑ 8 9

頁。

〔 73〕

(2)

仕事 能力 にお いて, 同 じ トヨタ流 とい え ども,米国の

NUMMI

と トヨタの 日 本工場 の間には歴然 とした差があ る

。3) NUMMI

の実態 は,米国内 に持 ち込 ま れた l)‑ ン生産 システムの到達点 を示す重要 な一例であ る。 ほかの米国企業 に とって

NUMMI

とは, リー ン生産 シス テムの学習場 であ り,追いつ き追い こ すべ き目標 だったか らであ る

石 田の研 究は,米国企業 の製造現場 における管理の実態 を詳細 に調べている

米国企業 の リー ン生産導入 をめ ぐる研 究は, これ まで枚挙 にい とまがないほ ど 多 くなされて きた。 しか し石 田の研 究 は,パ フォーマ ンス とい う管理の最終 目 的 を軸 に体系的 に叙述 されてい ること,管理行動 を,職場 に存在す るさまざま な制約要 因を絡 ませ なが ら具体 的に跡づ けていることか ら, これ まで見 ること のなか った詳細 な実態 を浮 き上が らせ ている。4) ブルー カラーを生産性 向上 に むけコ ミッ トさせ る仕組み としてチーム制度が導入 された ものの,その運営 は

我が 日本では想像 もで きない乳蝶 と苦闘」の連続であ ると,石 田はい う。 ま た乱蝶 と苦闘を生 む背景要 因について も,氏 は随所で さまざまな指摘 を行 って い る

そのなかで も,本稿 の関心 にそって,特 に次の

2

つが注 目される。 1つは, 経営 と労働が互いに一線 を画 して きた労使 関係上 の風土であ る。職長 をふ くむ 現場管理職はキ ャリア上,組合員 と断絶 している。労働 は平等主義 を もって 自 陣営 を固め,人事査定 とい う能力主義競争 の浸透 を許 さない。 2つ は,現場管 理職の技量の問題である。現場上が りではな く外部労働市場 か ら採用 された職 長,その上の中間管理職で さえ, 日本の基準でみ ると,現場業務 を掌握す る能 力が十分 ではない。 ブルー カラー との意思疎通が 円滑でない ことも加 わ り,覗 場管理 ほ乳蝶 や苦闘の連続 となる

3

)小池和男 『海外 日本企業の人材形成』東洋経済新報社

200 8

。NUMMI( New Uni t edMo t orManuf a ct ur i ng

l

n

c.)は,日本の トヨタと米国の

GM

(ゼネラル ・モー ターズ)の合弁で

1 9 8 4

年設立 された工場

。2009

年の

GM

の経営破綻後に合弁は解 消され工場は一端閉鎖された。

4

)石田和男ほか 『自動車産業の労使関係と国際競争力』の第

5

章 (労働政策研究報 告書

no. 7 6)

労働政策研究 ・研修機構

20 07

年。

(3)

米国自動車産業におけるリーン生産の導入と現場上が り職長の消滅

7 5

ブルー カラー層の高い能力形成,生産性 向上へ の積極的コ ミッ トメン トを組 織する上で, 日本の職場では,現場上が りの中 ・下級職制の役割が きわめて重 要である。部下労働者の業務 を細部にまで把握 し,指導 ・指揮する業務上の能 力 に くわえ,経営 と労働 をつな ぐ職場文化の リー ダー として,協調的労使関係 を支えるか らである

それに対 し,米国の現場職制のあ り方は,戦後 まった く違 う軌跡 を辿 って き た。米国で も職長は現場上が りが一般的であった。 しか し1

960

年代か ら,高学 歴の若者 を外部労働市場か ら職長に採用するや り方が広 まった。それを,本稿 では,現場上が り職長 と区別 してホワイ トカラー職長 と呼ぶ ことにする。ホワ イ トカラー職長が登場するい きさつは別稿 ですでに紹介 した。本稿 ではその後 を追って,主に1

980

年代以降の展 開に焦点を当てる。とい うの も,それ までは, ホワイ トカラー職長はまだ少数派だったか らだ。 しか し

1 9 80

年代以降, リー ン 生産 システム構築 をめざす取 り組み と相 まって,現場上が り職長は激減する

日本型生産 システムを導入するといいなが ら,現場職制採用のあ り方は全 く逆 方向に進化 していったのである。本稿 ではその謎 に迫 ってみ る。その過程で, リー ン生産 システムをアメリカ的に変容 させた諸要因が次 々と浮かび上がって くるだろ う

本稿の分析 は聞 き取 り調査 と文献サーベ イに依拠 している。201

0

3

月の ミ シガン州訪問調査では複数の

GM

(ゼネラル ・モー ターズ)や

UAW

(全米 自 動車労働組合)の関係者 にお会い したが,特 にお二人の方 に長時間をさいて頂 いた。その うち

S

氏 には

E‑ MAI L

での質疑応答で もお世話 になった。

2.

現 場上 が り職 長 の消滅 とその原 因 現場上が り職長の消減

米国 自動車産業 において も

1 95 0

年代 までは,現場第‑線管理者の職長の任命 は,現場 で直接作業 を経験 した者か らの内部昇進 によるのが一般的であった。

大卒 ホ ワイ トカラー を採用 し職長 として現場 に配置す る傾向は19

60

年代 に広

(4)

まった。 しか し1

970

年代 までは依然 として,現場上が りが職長の大半を占めて いた

。5) S

氏 は1

978

年の

GM

入社 当時,職長の大半が時間給労働者 (‑ブルー カラー)か らの昇進者だった と記憶 している。その割合 を聞 くと約

8

割 と答 え た。記憶 をさかのぼる推測値 に過 ぎないが,参考 にはなろう

ところが,201

0

3月現在 ,GM

社 の ラ ンシ ング ・デル タ ・タウ ンシ ップ

( La ns i ngDe l t aTowns hi pPl a nt .Mi chi ga n

州,以下

LDT

工場 と略す)工場 では,現場あが り職長をほ とん ど見かけ られな くなった。現場上が りは 日雇い 職長

( pe rd上 e m gr oupl e a de r )

であ り,正規職長

( gr o upl e ade r )

への昇格 は ほ とん どない

。GM

社 の経営破綻

( 2009

6

月)以降はその数 も大幅 に減 って 職長職の

1

割か

2

割弱 にす ぎない とい う。職長職の約

2‑ 3

割 を占めるのは臨 時職長

( t e mpor a r ygr o upl e a de r )

だ。大学 を出て採用 されたばか りの若者で あ る。残 る

5‑ 6

割 は

GM

社 内のほかのサ ラリー職 (‑ホ ワイ トカラー) を へ て現在の職長職に配置 された人である。エ ンジニアリング部門,品質,資材, 人事などの部門か らきてお り,他工場か らの配置転換 も多い。

ちなみ に,前記

S

氏 の記憶 は ラ ンシ ング ・グラ ン ドリバー工場

( Lans i ng Gr a ndRi ve rPl a nt ,Mi chi ga n

州,以下では

LGR

工場 と略す) を舞台 としてい る。 同工場 は

GM

社 の旧オールズモ ビルの生産工場 だ ったのを薪増築 し,新 型 キャデ ィラックの主力工場 として2002年 に稼働 をは じめた

。LDT

の組立工 場 はおな じランシング地区に第

2

工場 として新設,2006年稼働 を開始 した。現 荏,ビュイ ック 「エ ンクレイブ」,シボ レー 「トラバース」

,GMC

「アカデ イア」

の各 クロスオーバー車 を生産 している。同工場 については主 に

B

氏 の説明に依 拠 している

なお,両工場 とも,末端作業組織の編成 は以下の通 りになっている

チームメ ンバー

(4‑ 6

名) >チーム l)‑ダー>グループリーダー (1グルー プは約40名) >シフ トマネジャー

6)

5

)金錯基「米国自動車産業における職長制度の変遷と生産性管理

」(

小樽商科大学『 学討究

』5 9 ‑ 4 )2 0 0 9

3

月,31

6

)約4

0

名という規模は

,LDT

工場の最終組立グループの事例。

(5)

米国自動車産業におけるリーン生産の導入 と現場上が り職長の消滅

7 7

チーム リー ダーは時間給,チームメ ンバ ーに対す る命令権 限はない。 グルー プ リー ダーはサ ラリー従業員,チーム リー ダーや メ ンバーに命令 を与 える権 限 があるので, グループ リー ダーが事実上第‑線管理者 といえる

ホ ワイ トカラーの雇用維持策

現場上が り職長が減少 した背景のひ とつ は,職長職が ホワイ トカラー従業員 の雇用維持策 に使 われてい る とい う事情があ る。 ご周知 の通 り

GM

社 の雇用 規模 は

1 9 7 0

年代か らを縮小 しつづ けて きた。 ブルー カラーの雇用保障 について は,UAW (全米 自動車労組) との協定 によ り, レイオ フ後 のジ ョブバ ンク入 り,別の工場へ の再就職な どの政策が長期 にわた って形成 されて きた。一方, 労働組合 のないホワイ トカラー については,配置転換 で対応 し,間に合 わなけ れば希望退職 を募 るや り方 である。前記

LDT

工場 では,経営破綻後 の雇用削 減 の とき,現場 上が りの 日雇 い

( pe rd i e m)

職長 を ライ ン作業 に押 し戻 し, その空席 に他工場か ら配転 されて くるホワイ トカラーを配置 した とい う。 これ は最近始 まった慣行 ではない

。1 9 9 0

年 頃 にす で に

,「 GM

社 のホ ワイ トカラー 削減 によって,時間給の労働者が職長のポス トを埋 めることはかな り以前か ら な くなっている」 と指摘 されている。7)

今では,職長職は大卒 ホ ワイ トカラーのエ ン トリレベ ルの職務 と見なされて い る。ただ し,大卒 ホワイ トカラーに とって生産 ライ ンの職長職はそれほ ど魅 力 的ではない ようだ。エ ンジニア リングな どほかの間接部門‑ の配属 を希望す るのが普通であ る。逆 にそ うい う部門か ら職長職へ の配転 は降格 と受 け止め ら れが ちで,本 人のモ ラルは高 くない こ とが多い。 ここは

GM

社 の現場管理 に

とってたいへ ん問題 になる所である

もう一つ,配転 による雇用維持策は,現場上が り職長 よ り高学歴 のホワイ ト カラー職長 に優先的 に通用 され る傾向がある。つ ま りホ ワイ トカラー職長は雇

7)マイク ・パーカー,ジェイン ・スローター編著,戸塚秀夫 ・監訳 『米国自動車工 場の変貌‑ ス トレスによる管理 と労働者』緑風州版

1 9 9 5

,2 1 7

頁。

(6)

用削減が予想 される事業所か ら別の事業所 に配転 されるのに対 し,残 された現 場上が り職長は時間給従業員へ の降格か, レイオフを強い られることが多い。

勤務歴の長い現場上が り職長が高い先任権順位 をもって時間給従業員の職務 に割 り込んで くると,先任権順位の低 い一人が押 しのけ られ レイオフされて し まう。そのような事態 を避 けたい労働組合 は,職長勤務期間を先任権 に算入 し な い な ど, 不 利 益 を与 え る こ とに よ って 職 長 の 降格 を 阻止 しよ う とす

。GM‑UAW

の全国労働協約では, 日雇い

( pe rd i e m)

職長 として働 いた 期 間が

9 0

日を超 える と,そ うい う不利益が生 じるようになってい る。 日雇い

( pe rd i e m)

職長は まだ組合員であ る。引 き抜 いて

9 0

日を超 えた ら組合側 に 戻すな, とい うメッセージである

。8)

このような悪い条件では,現場労働者の間に職長にな りたが らない傾向が生 じて も当然であろう。仮 にオファーがあった として も,引 き受ける人は3割 に 満たないだろうとB氏 はい う。手 を挙 げる人が これほど少ない状況 な ら,質の よい候補者 を確保す るの も簡単ではないだろう

学歴要件の引き上げ

ホワイ トカラーの雇用先 を確保 しなければな らない とい う事情があった とは いえ,そ うした消極 的な理由だけで

,GM

社がホワイ トカラー職長化 を進めた わけではない。む しろそれを望 ましい と評価 し積極的に推進 して きた といわね ばな らない。 とい うの も,ホワイ トカラー職長化 は

GM

社や 自動辛産業 に限っ た話ではない。詳細 は追々明 らかになるが,おそ らく

19 80

年代半ばか ら1

99 0

代 を通 じて,製造業の大手企業 を中心 に広がった ことを示唆する文献が少な く

ない

。GM

社 におけるホワイ トカラー職長化 も,そ うした時代的流れ と影響 し あいなが ら,積極的に選択 された戦略的決定の結果なのである

現場上が り職長の減少 を決定づけた契機 として,前記

S

氏 は職長任命 におけ る学歴要件が大卒 に引 き上 げ られたことを上げている。いつか ら人事制度がそ

8

)前掲 の金路基,31

‑33

頁。

(7)

米国自動車産業におけるリーン生産の導入と現場上が り職長の消滅

7 9

の ように変わったか,文書で確かめることはで きなかったが

,1 9 9 0

年代 は じめ ではないか とい うのが

S

氏の記憶である

。GM

社の職長採用広告 には,学歴要 件 として 「高卒 +

1‑ 2

年」の教育 に加 え,「大卒が望 ま しい

」 ( Col l egede ‑ gr e epr e f e r r e d)

となっている

。Co l l e gede gr e e

といえば

, 4

年制大卒 を連想 させ る傾向はあるが,厳密 には

2

年制大卒

( a s s o c i a t e ' sde gr e e )

を排除 しない。

それに対 しフォー ド社 は 「理工系学士

」 ( ba c he l o ro fs c i e nc ede gr e e )

と4 制大卒 と明記 している

。9)

制度上 は

,GM

社 の方が内部昇進 (‑現場上が り) の可能性 をもう少 し残 しているかにも見えるが,実態はわか らない。

LDT

工場の生産部門労働者の学歴 は,大卒 と

2

年大卒がそれぞれ

1 0 ‑1 5 %

, 残 り

7 0 ‑8 0 %

の大半は高卒だが, ごく一部,それ以下の学歴 もいるとされる 保全部門労働者は大卒や

2

年制大卒が半々,エ ンジニアは大卒以上, とい うの が平均像の ようだ

。GM

社 には大学 など,企業外の職業教育 に通 う従業員の学 費 を援助する制度がある

。1 9 8 0

年代 は じめの労使交渉の結果,時間給従業員 も その恩恵 に預かることになったが

,2 0 0 9

年の経営破綻時に廃止 された。その後, サ ラリー従業員むけの学費援助 は復活 したが,時間給従業員むけの制度は廃止 の ままだ とい う。ただ し時間給従業員 に学位があって も昇進チ ャンスはあま り ないのが現状 だ。職長職は今では大卒 ホワイ トカラーのエ ン トリレベルの職

見なされている

保全部門 と生産部門

それでは,高学歴 とはいえライン作業 を直接経験 した ことのない若者が,経 験 豊富 なベテ ランよ り職長 として使 える と判 断す る根拠 は何 か。 ホワイ トカ ラー職長 を採用 し始めた

1 9 6 0

年代 に,そのメリッ トとしてよくいわれたのは主

2

つである。 1つは,経営志向 (経営の一員であるとい う自覚 とや る気)。

2

つは,技術能力の高 さである

。1 0)

9

)

GM

社のホームページやh

t t

p

: //w w w . car

eerjet.com/の求人広告から入手。アク セス時期

は 2 0

1

0

5

10)前掲の金路基。

(8)

この

2

要 因 については今 回 も聞か されてい る。 ただ し特 に技術 能力 の面 でホ ワイ トカラー職長 に軍配 をあげ る論理 には,納得 のい く根拠 をあ ま りえ られな か った。 それは,限 られた聞 き取 りに基づ く本調査 の限界で もあ る。一方 で, そ う した論理 その ものが,ハ イテ ク化 に対応す るには高学歴 が必要 だ とい うイ メー ジ先行 であ り,十分検 証 されてい ないのではないか とい う印象 も拭 い きれ ない。

米国で は1

980

年代 以 降, 2

・4

年制大学進学率 の上昇 に加 え,高卒以 降の

1‑ 2

年 の教育 ・訓練が急速 に普及 した。政府 も高卒後 の教育 ・訓練 を強 く奨 励 していた。高卒 の受 け皿 であ った製造業 の雇用喪失 を うけ,ハ イテ ク化 によっ て産業競争力 の 回復 を進 め るには,高技 能 ・高技術労働力が必要 で,高卒 では 力 不足 だ とい う認識 が背 景 にあ る

。11)

またハ イテ ク とい うと き, 高度 な設備 だ けでな く,チーム制度 な ど新 しい生 産 システム もその構成要素 と して意識 さ れてい る。硯 に,チ ーム コ ンセ プ トを導入 した新 しい工場 は,買い手労働市場 の状況 を利用 して正規雇用 に高学歴 の労働 者 を集 め る一方,雇用 の一部 は非正 規雇用 を利用 す る傾 向が見 られた。 19

89

年 に稼働 を再 開 した コ一二 ング社 の工 場 は,採 用時の記録 的な競争率 のお陰で,労働者 の大半が 「高卒 +

1‑2

年」

の教育,一部 は

4

年制大卒 とい う高学歴が世 間に注 目された

。12)

同 じ頃 にオー プ ンした 日系 企業 も, 2年制大卒7割以上 の高学歴労働 者 を採用 してい る

。13)

か くして,あ らゆる責任 を担 い柔軟 にマ ルチ タス クをこなす 自律 的チー ムには 高学歴労働者 が通 してい る, とい う主張が広 く見 られ る ようになった

。14)

l l )吉本圭一 ・中島史明ほか 『

欧米における学校か ら職業‑の移行期の指導 ・援助』

(調査研究報告書

no. 1 0 2 )

日本労働研究機構1

9 9 7

年。U.

S,Depar t me nto fLabor

,

Ec o 7 1 0 mi cCha7 1 gea 7 1 dt heAme r i c a7 1Wo r k fo r c e ,Wa s hi ngt o n, D.C. ,1 9 91

.

1 2 )Gr ee n,Fes s " Col l e geG

ra

ds o nt

he

Fac t o r

yF

l o o r : A Ca

se

St

ud

yo fHi ghCo

m‑

mi t m

e

n t "

p

r o du c t i 0 7 1 a7 1 dhl L , e 7 1 t

O

r y M a 7 1 a ge

m

e 7 1 t Jou n l al ,Fi s tQua r t e r ,1 9 9 4 . 1 3 )テ リー ・L

・ベ ッサー

( Ter r yL Bes s er )著,鈴木良始訳 『トヨタの米国工場

経営』北海道大学国書刊行会1

9 9 9

年,5

5 ‑ 5 6

頁。

1 4)Gr e e n, Fe s s , o p. c i t .Hague , Rod," J a pa ni s i ngGe o r di e ‑ La nd" Empl o ye eRe l at i o 7 1 S

( 11 1 2)1 989. Goodno, J ." TheEducat edWor kpl ace" Te ch7 1 0l o gyReL , l ew,( 941 4)

Ma y/ J une1 9 9

1.

(9)

米国自動車産業におけるリーン生産の導入 と現場上が り職長の消滅

81

ホワイ トカラー職長の技術面 の優位 を疑 わせ る証拠 はいろいろあ る。保全部 門 と生産部門の違い もその一つである。保全部門には,現場上が り職長 もまだ か な り残 っている。治工具製作 や施設工事 関連の熟練職種 の職長が特 にそ うで あ る。一方,ホ ワイ トカラー職長はロボ ッ トを含 む製造設備 の保全 に多い よう

。GM

社 は製造設備 の保全 には最大の関心 を払 ってお り,人材 も精鋭 を投入 してい るとい う。 その職長 に

Ke t t e r i ngUn i ve r s i t y

(

GM

工科大学) 出身が 多いのがその証拠 だ。 ここの職長職は,若 いエ ンジニアに設備 を直接みて さわ る機会 を与 えることによって,優秀 な生産技術者 に育て るとい う意義があると される。 ただ し保全部門は時間給労働者 も学歴が高 く, 2年制 または 4年制技 術系大卒がほ とん どである。そ このベ テランを職長 に上 げて使 わないはずはな い, とい う気 が してな らないが,今回は掘 り下 げることがで きなか った。

最大の疑問は生産 ライ ンの職長職である。 ここのホワイ トカラー職長 は必ず しも工科大卒 とは限 らない。工学系 の専 門でいえば,生産職長の役割 と密接 な のはIE (産業工学)系統 であ る。 しか しLDT工場 の事例 でみた ように,文系 大卒で人事や資材管理 な どの経験者 も横滑 りして くる。他工場か らの配転が集 中す るのはこの生産職長職であ る。明 らか に技術面の参入障壁 は低 い。 ここで 現場上が りの代 わ りにホワイ トカラー職長 を起用す る理 由を,技術 能力 とい う 観点か ら説明す るのは とて も無理であろ う

最後 に, ホ ワイ トカラー職長化 の推進 をめ ぐって

GM

社 内で はい ろい ろ論 争があったことを付 け加 えてお こう。大 まか にい って,生産部門の管理職が反 対派,人事部門 と労働組合が推進派であった とい う。 日々の生産パ フォーマ ン ス に責任 を負 う人たちが反対 したのは興味深 い。現場 の 「暗黙知」 (S氏) を 欠 くホワイ トカラー職長は,パ フォーマ ンス面では現場上が り職長 に一歩譲 っ ていた と見 るほかない。

チーム制度 との相性問題

それでは,推進派の人事部門や労働組合 は, どの ような考 えだったか。前記

S

氏 は, ホワイ トカラー職長は素晴 らしい とまではいえないが,現場上が り職

(10)

長 よ りはまLとい う立場である。労働組合がホワイ トカラー職長化 を支持 した 理 由について,氏は次のように説明 している

労働組合員は長年の経験 を通 じて職長をきらうようになっていた。労働組合 と職長は伝統的に犬猿の仲だったのだ。 しか しリー ン生産に移行す る過程で, 一部ロー カルユニオ ンの考 えは変わった。チームコンセプ トの成功 には, よい 職長の存在が重要だ と気づいたか らである。そこで,部分的には既存職長の変 化 によ り,部分的には新 しくホワイ トカラー職長 を採用することによって対応 す ることになった。ただ し新 しい大卒職長がいつ もよい とは限 らない。特 に最 初は問題が多発 した。職場 に入 った彼 らは,上か ら多 くの役割 を期待 されてい ることに気づ き困惑 した。職長が何 も知 らないか ら,時 には矛盾す る指示 を出 した り,時には労働者 に従 った りして, ラインが ダウンすることもしば しば起 きた。古い タイプの職長な ら, どんな状況で もなんとか仕事 を成 し遂げるすべ は知 っている

それで も,ホワイ トカラー職長は一般 に頭が良 く懸命 に学 ぼうとする。私は 優秀だった何名かを今 も覚 えているが,彼 らは問題解決 ツールに長けてお り, 何 よ り労働者 を尊重する。 もちろん鼻の高い若造 もたまにはいた。そ うい う人 は,職長 としての成功が今後の昇進 にとっていか に重要かを理解 していない。

労働者 を尊重すれば,一応 ことは収 まる。労働者は どうや って生産す るかわかっ てお り,チームリー ダーにはベテランが多いか らだ。最高の働 きではな くて も, 我慢で きるほどにはやって くれる

一方,古い タイプの職長は権威主義的で,規律 を強調 し,一 々指示 を出そ う とする傾向が強い。そこでチームリー ダー と操めることも多い。なかには工場 の方針 に反 してローテーシ ョンをきらう職長 もいる。労使 とも新 しい環境づ く りに取 り組んでいる以上,そ うした古い文化は邪魔 になる。結局,彼 らの多 く は職場 を離れた。

(11)

米国自動車産業におけるリーン生産の導入と現場上が り職長の消滅 83 以上か ら,ホワイ トカラー職長化の最大理由は,チーム制度 との相性が よい か ら, とい う一言 に尽 きる。相性が よい理 由は,「労働者 を尊重す る」か らで あ り,その意味は,生産パ フォーマ ンスが悪 くて も当面は我慢 し,「一 々指示」

しないでチームに任せ ることである。 ホワイ トカラー職長がチームの 自律性 を 尊重する理由 もはっきりしている。皮 肉だが,現場 を知 らないので,チームに 任せ ざるをえないか らである

3.

米 B]流 チ ‑ム制 度 の生 成 と職 長 の あ り方 職務規制 と職長の権限

職長や中間管理職の権威主義的態度 を問題 にす る声は,米 自動車産業が生産 システム改革に乗 り出 して以来, くり返 し確認 されている。部分的には,その 人の個性や染みついた古い文化がそ うい う態度を増幅 しただろうが, よ り根本 的には,職務規制

( j obc o nt

rol) を張 り巡 らせた伝統的な職場秩序 を解体 し, チーム制度を中心 とするよ り柔軟な秩序 を作 り上 げようとす るときの凄 まじい 葛藤が背景 にある。以下では,職長 と労働者の関係 に焦点 を当てつつ

,GM

の事例 を中心 にチーム制度導入 をめ ぐる軌跡 をふ り返 る

生産 システム改革が持ち上が る以前,職場 における職務規制 によ り職長の裁 量権 はかな り狭め られていた。昇進や レイオフ,異動, シフ ト配置や残業配分 といった,労働者の重大利害に関わる事柄 に先任権 に基づ く規制が張 り巡 らさ れていたか らである。篠原 によれば,同一部門かつ同一職種 内の持 ち場変更は 先任権規制の対象にな らず,職長 に残 された貴重な権限であった

。15)

とはいっ て も,同一部門かつ同一職種内の持ち場変更の範囲は,篠原の考えるほど広 く はなかったはずである。チーム制度以前の時代 においては,職種が細分 されて お り,同一職種内 とは十分狭い範囲を意味 していたか らである

1 5)篠 原健一 『

転換期 の アメ リカ労使 関係』 ミネルヴ ァ書房20

03

年の第

5

章。

(12)

カッツによって紹介 された

GM

社 のある工場 の先任権 階梯

( s e ni or i t yl ad‑

de r ,1976

年)事例が よい参考 になる

。16)

ちなみ に自動車組立工場 は, プ レス

⇒溶接=う塗装=〉組立の各工場がな らぴ,その うち組立工場 はシャツシと トl)ム に分かれるパ ター ンが多い。前記の先任権 階梯 はこの トリム部門 (日本な ら課 単位が普通)か,それ よ り若干狭い単位の もの とみ られる。現在の

LGR工場

だ と,類似職場 の職種分類 はチームリーダー とチームメ ンバーの

2

つ しかない。

それに対 し前記事例では

, 1 2

の職務が

5

つの階段 に序列づけ られている。当然 なが ら職務 ごとに賃率がちが う。職務 間の異動は前記の職種 間異動 を意味 して お り先任権規制の対象である。根拠 はないが,仮 に トリム部門の

1

シフ トの人 数 を

200

名 と仮定すれば

, 1

職務当た り平均

17

名 ほ どになる。 しか も職務名か ら推測す るに,職長の管理単位内 (例 えば,○○ グループ) に職務名の異なる 持 ち場が混 じる可能性が高い。それな らグループ内の持 ち場変更 も制約 を受け る。持 ち場変更 に関す る職長の裁量権 はこうした制約 のなかで しか機能 しな か った と考える

QWL時代のチーム

米 自動車産業 にチーム とい う制度 をは じめて持 ち込んだのは,QWL運動で あった。QWL運動 は,GM社 と

UAW

1973

年 に労使合 同委員会の設置 に合 意 したことによって始 まった。そ して,チーム制度のモデル として北欧の 自律 的作業チームが想定 された。職長はは じめの段階ではチームのア ドバ イザー役 をつ とめるが,労働者が経験 を積 むにつれ不要 にな り,いずれは企画や調整部 門などに配転 されるとい うシナ リオである

。1 7)

先進事例 として よ く紹介 された

GM

社 タリー タウン工場 では

, 1977

年か ら 実施が本格化 された。ただ しタリー タウンの事例 に出て くるチーム とは, 日本

1 6) Ka t z , Ha r r y, Shl ft i 7 1 gGe ar s ,TheMI TPr e s s , Ca mbr i dgeMa s s a c hus e t t s , Lo n‑

d o nEng l a nd ,1 9 85,p39.

1 7) Bl ue s t o ne , I r vi ng " Cr eat i ng

aNewWorldofWork"hlt

e r 7 1 at i o

71alLa

b

orRe

L , l e w

(

11

5

1

)

J a nua r y/ Fe b

r

ua r y 1 977.

マイク ・パーカーの前掲書

,7 8‑82

頁。

(13)

米国自動車産業におけるリーン生産の導入 と現場上が り職長の消滅

85

でい うQCサー クルの ような小集 団活動 を指 している。生産 ライ ンの作業組織 は まだ従来の ままであった。 この段 階 にお けるチーム とは, タリー タウン工場 の事例 の よ うに, オ フライ ンでお こな う活動 を指 す こ とが多か った よ うであ

。1 8)

一方, ライ ン作業組織 をチームに再編成 した成功例 として,デ トロイ ト ・ト ラック組立工場 の事例が報告 されてい る。本稿 の関心 にそってその主要特徴 を まとめる と以下の ようになる

。19)

1

つ,組立 ライ ンの労働者 の職務 区分 を廃止 し単一職務 にす る

2

つ,労働者 を,職長 (サ ラリー従業員) をチーム リー ダー とす る1

0‑1 5

名の チームに再編す る。職務 区分廃止 によって,検査,材料処理,清掃 な ども区分 されな くな り,その人員や機能 はライ ンの作業チームに吸収 される

3

つ,チーム内持 ち場変更 については,チーム リー ダーの主催す るチーム会議 で決める

4

つ, 多 能 工 化 や ロー テー シ ョ ンを促 進 す る た め の 貸 金 制 度

( pay‑ f or ‑ knowl edge)

な ど。

5

つ,労働組合 は,チーム リー ダー任 命プロセスへ の関与,チーム間異動 ルー ルの明示 に取 り組 んでいる

職務 区分の廃止 によって,異動 に対す る従来の先任権規制 の効果 は大幅 に削 がれる。チーム会議 で決定すれば,先任権 の高い古参労働者 の持 ち場 を先任権 順位の低 い若 い労働者が担 当す ることも可能であ る。若い労働者 は一般 にそれ

1 8)Bl us t o ne, I r vi ng" HowQua l i t y‑ o f ‑ Wo r kl i f ePr o j e c t sWo r kf ort heUni t edAut o Wor ker s "Mo7 1 t hl yLab o rRe L , l e w,J ul y1 980. Gadon,Her man" Maki ngSens eo f Qua l i t yo fWo r kLi f ePr ogr a ms "Bus i 7 2 e S SHo r i z o

72

S ,J a nua r y/ Febr ua r y1 9 8 4 .

平尾 武久「

1 9 7 0

年代のアメリカ自動車産業における

QWL

運動 と労務管理」(札幌大学 『 済と経営』2

0 ‑ 4 )1 9 9 0

3

月。公文淳 「米国自動車産業の

QWL

」 (法政大学 『 原社 会問題研究所雑誌

』no. 3 81 )1 9 9 0

8

月。

1 9 )Ka t z . o p. c i t . .pp8 8 1 1 0 4 .

(14)

を喜び,新 システムを支持する傾向がある。もしチーム会議 における職長の リー ドが民主的でない場合,葛藤はさらに大 きくなるだろう。そ こで労働組合は, チームリーダーの任命プロセスに関与 し,職長任命に事実上の拒否権 を行使 し ていた。伝統的経営権の領域 に踏み込 まれるのは,経営側 も好 きではなかった はずである。 さらにチーム間異動 について も,新 たに規制ルールを作 ろうとし ていた。

職長をは じめ,現場管理職の間では,改革に否定的な態度 もみ られる。 カッ ツはその理由を,伝統的な権限を失 うことへの抵抗,新 しい環境 における職長 の役割が明瞭ではないことか らくる抵抗 として説明 している。 ここで もっと重 要 なのは後者である。職長は,何 として も当面の生産 目標 を達成 してみせ る強 い管理者役 に加 え,今度は徹底 して 「民主的」 リーダー としてふるまうよう求 め られている。 しば しば相対立する二役である

NUMMlの刺激 とバ ンナイズでの失敗

1 9 8 4

1 2

月に操業 を開始 した

NUMMI

の事例 は,米国企業の経営者 にリー ン生産 システム導入 を決心 させ る重要 な契機 となった。それ までの 日系工場が 労働組合 を知 らない混 じりけのない素 人を雇い入れたの に対 し

,NUMMI

GM

社 の労働者 を再雇用 し, しか も旧

GM

工場 を利用 し追加設備投資 もそ れほど大 きくない状態で, またた く間にほかを凌 ぐパ フォーマ ンスを見せたか

らである

。2 0)

労働組合 もその刺激か ら自由ではなか った

。1 9 8 7

年の全国交渉では

,UAW

GM,UAW

と フ ォー ドの 間 に, チー ム 制 度 支 持 の 立 場 が 表 明 さ れ

。UAW

本部がチーム制度導入 に積極 的になった ことの意味は大 きい。本部 の了解 を取 り付 けた

GM

社 は,工場 の ロー カル組合 との交渉 に きわめて有利

2 0 )

マイク ・パーカーの前掲書

,8 3

頁。"

GMi sS p r e a d i ngt h eGo s p e lAc c o r d i ngt o

To y o t a " Bus i 7 1 e S SWe e k ,Ma y2 5 . 1 9 8 7 .

(15)

米国自動車産業におけるリーン生産の導入と現場上が り職長の消滅

87

な立場 で臨むことがで きるか らである。全国や海外 に工場 を展 開 している

GM

社 は, どち らの工場 を拡張するか,存続 させ るか,閉鎖するかを選択で きる 各工場のローカル組合は,作業 システム改革に協力 しなければ仕事誘致 をめ ぐ る工場 間競争 にやぶれ,いずれ職を失 うとい う圧力 にさらされる

。21)

か くして,早速

NUMMI

方式の導入 を試 されたのが

GM

社 のバ ンナイズ工

( VanNuysPl ant .Ca l i f or ni a

州)であった。そ こでは

NUMMI

の従業員 を 講師に招 いて準備訓練 をお こない,19

87

年 にライ ン作業 にチーム制度を導入 し た。 しか し結果は惨 めな失敗で,同工場 は1

99 2

年 に閉鎖 されて しまう。失敗の もっとも大 きな原因は,工場の存続 (≒雇用保障) をめ ぐって,GM社 はいず れ工場 を閉鎖する腹づ もりだ とい う労働側の疑念 を断ち切れなかったか らだ と い う

。22)

一方, ターナーは,労働側 に過度な圧力 をか けて分裂 に追い込 んだ 経営側の責任 を強調 してい る

。23)

そ してチーム制度 を労働者 に受 け容 れ させ るには, 1つは,労働組合 をもっと関わ らせて労使協力体制で当たる必要があ ること

,2

つは,古い体質の現場管理職を徹底 して再教育す る必要があるとし

以下,本稿の関心 にそって少 々立ち入って考察 してみ よう

NUMMI

の作業チームは次の ような編成 になっている

グループ リーダー (1名)>チームリーダー

(3‑ 5

チーム)>チームメンバー (

4‑ 6

名)

1

グループ平均1

8

バ ンナイズで もNUMMIをまねて,少人数チーム

(5‑8

:QWL時代の

それよ り小 さいことに注意) を導入 している。チームリーダーの任命 もNUM‑

2

1)工場間競争については次を参照。マイク ・パーカーの前掲書,2

6 0

頁。Bl

ock

,

Ri c ha r dN. andBe r g, Pet er" J o i ntRe s pons i bi l i t yUni o ni s m:AMul t i ‑ Pl a ntModel o fCo l l ec t i veBa r gai ni ngunde rEmpl oymentSe c ur i t y"hl dus t r i ala7 1 dLab o rRe ‑ l at i o 7 2 SRe L , l e w( 6 3 1 1 )Oc t obe r2 0 0 9 .

2 2 )Br o wn,C1 a i ra ndRe i c h,Mi c ha el" Whe nDo e sUni o n‑ Ma nageme ntCoo pe r a t i o n Wo r k? "

Cal

l f o r 7 1 i a

M

a7 1 a ge me 7 1 tRe L , l e w,( 31 ‑ 4 )Summe r1 9 8 9 .

を参照。

2 3 )Tur ner ,Lowe l l" Thr e ePl a nt s ,Thr e eFut ur es "Te c h7 1 0l o gyRe L , l e w,J anuar y

1 9 8 9 .

(16)

MI

と同 じで経営側がお こなう

。2 4)

パーカーはバ ンナイズ職場で繰 り広 げ られた労使対立の様子 を比較的詳細 に 描いている。 1

9 60

年代 日本の職場闘争,1

987

年民主化以降の韓国で よく見かけ た二重権力状態の職場 を4方沸 させ る光景がかいま見える。チーム制度な くして 工場の存続な しと,脅 しをかけて くる経営側 を前 に,労働者 は工場存続のため 協力 しようとい う協力派 と,工場存続の確約が先だ とい う反対派に分裂 した。

注 目されるのが,例 えば労働規律 をめ ぐる乳標 である。チーム制度のよさの

1

つは,労働規律維持 に職制 による制裁 をつか うのではな く,ピアプ レッシャー とい う民主的かつ意外 に強力 な装置 を働かせ ることである。バ ンナイズでは,

「5

%の悪いやつ」 をつ まみ出せば生産性が上が ると,現場職制の主導でチー ム会議 に欠席 した人を村八分 に しようとする。一方,反対派の組合職場委員は チーム会議 を駆 け回 り,村八分の被害者救済をアピールする。 またチームリー ダーの任命を先任権順 にと要求する

このような状況では,職制 ラインの関与 は,チームの民主的運営 を助 けるも のではな く,反対派つぶ し,組合つぶ しに映る可能性が高い。制度が新 しくなっ た とい うのに,職制 ラインによる一方的関係は何 も変わっていない とい う印象 を与 えかねないのだ。

米国流の発見

:GM

シュリーブポー ト工場

NUMMI

方式の性急 な導入がバ ンナイズで失敗 したことをうけ,チーム方 式 の次 なるモデル として浮かび上が ったのが,GM社 シュ リーブポー ト工場

( GM Shr evepor tPl a nt ,Loui s i ana

州,1

981

年操業開始)であった。 この工場 は もともと

GM

社 の南部戦略 (法 的環境 が組合運動 に不利 な南部 に生産拠点 を移動 させ る戦略)の一環 として計画 された。 しか し1

979

年交渉で

UAW

この新工場 を組織 す る協 定 を勝 ち取 った

。2 5)

ぁる専 門家 は,GM社 の南部戟 24)バ ンナイズのチーム制度については基本的に,マイク ・パーカーの前掲書,

2 6 9 ‑2 7 6

頁を参照した。

2 5 )シュリーブポー トの事例は主に,マイク ・パーカーの前掲書 ,2 0 7

頁以下を参照した。

(17)

米国自動車産業におけるリーン生産の導入と現場上が り職長の消滅

8 9

略の撤回は

UAW

との大妥協であ り,それ以降

,GM

UAW

の協力関係が, 少 な くとも トップ レベルでは継続 されて きた とい う

ここでチー ムの規模 は,平均 で1

5

名 ほ ど

。NUMMI

方式 よ り規模 が大 き

,QWL

の名で実施 された前記のデ トロイ ト・トラック組立工場 の事例 に近 い。ただ し前者では職長がチームリー ダーをつ とめたのに対 し, ここではチー ムメンバーによって選出される

。1 5

名規模だ と,持 ち場 をまんべんな くローテー ションす るほど多能工化が進むにも時間がかかろ う。こなせ る持ち場の数が

1

,

5,1 0

,チーム内の持ち場すべて,に広がるにつれ

4ランクに分け, 1

ランク を上げるたびに若干加給 される。パー カーによれば,労働者の

8 5 %

が持 ち場1

0

個以上ので きる レベルとなっている。それなのに,実際のローテー シ ョンはそ れほ ど活発でない。 欠員補充要員

1

名がチームにつ くな ど

,NUMMI

に比べ 労働強度はきつ くない とパーカーは判断 している

ここでチーム制度が労働者 に比較的受け入れ られている理 由について,パー カーは,工場 の将来 に対す る不安 をあげる。つ ま り仕事確保 をめ ぐる

GM

内の工場 間競争が効いているのである。それを認めつつ も,本稿の閏心か らは 次のような特徴が注 目される。

バ ンナイズの事例 に比べ ると, まずチームの 自己決定のイメージを傷つけな い ように注意が払われている。例 えば,チーム会議 に職長

( GT

と呼ばれる) の参加 を拒否で きる権利 を与 えている。その権利 を発動 させ,チーム制度を労 働 に有利 な方向で利用せ よとパーカーは勧 めている。実際その権利 を発動 させ る事例 もあったようだ。労働者がチーム制度に不満 をおぼえる事例のほとんど が,チームの決定を職長が覆 した り,チームに決定権があるべ きと思 っている 事柄 に職長が関与 した り,チームリー ダーを介 さずチームメ ンバーに直接指示 や叱責 を与 えた ときである。チームリーダーは命令権 を持たないので,チーム メンバー とは水平的な関係である。チームリーダーがチームメンバー と職長の 間で板挟みになることもある。それで も,職長みずか らがチームリーダーを勤 めるときに比べ, ク ッションが一枚入 っていることになる

例 えば,日常の敏感な争点の

1

つ,労働負荷問題 を見 よう。人を抜 くときは,

(18)

チーム内でプランナーを選 び計画を作 らせ る。プランナーは,一人を抜 く予定 の持ち場 の作業 を,作業要素単位 に分解 しほかの持ち場 に割 り振 る案 をつ くる 普通は

4‑ 5

案ほど作 ってチーム会議 にかけ選択 させ る。仲 間に叩かれるのは 承知の上である。職長はチームの数値 目標 を出すだけで方法はチームに任せ る

メンバー一人一人の職務 に職長が口出 しすると緊張が うまれる。厳 しい改善‑

の追い込みはや りづ らいだろう。それで も管理側 は,チーム方式は リラックス す るのが大事,決定 に時間がかかるのが短所だが,決定 された ら確実 に実行 さ れるので よい, とい う立場 をとっているように見 える。

もう一つ,パーカーの観察時点

( 1990

年前後 と推測 されるが)の シュリーブ ポー ト工場では,時間給労働者か ら職長へ の昇進 はほとんどな くなっていた と される。 ホワイ トカラー職長化が進みつつあった とい う話 になる

GM

サターンとクライスラー

ここでは主にシャイケ ンらの研究 に依拠 しつつ

,GM

サ ター ンのスプリング ヒル工場

( Spr i ngHi l lPl a nt ,Te nne s s ee

州) とクライス ラーの ジェパー ソン ノース工場

( Je f f er s onNor t hPl ant ,Det r oi tMi chi gan州) の事例 を検討す

。2 6)

スプ リングヒル工場 は

1990

年 に稼働 開始, ジェパー ソンノース工場 も ほぼ同 じ頃に稼働 をは じめた。 シャイケ ンらの調査時点は

1994

年である。ちな み に, シャイケ ンらはこの

2

事例 を,高いパ フォーマ ンス と高い従業員満足度 を両立 させたリー ン生産 システムのアメリカ的変容,或いはアメリカ的代案 と して意識 している

まず全体 として この

2

事例 は,前記の

GM

シュ リーブポー ト工場 と共通す るところが多い。職場の労使合 同の各委員会や職場委員の働 きによ り,職場 に 組合の存在感が大 きい一方,チームの 自主性 を尊重 しようとする経営側の姿勢

もはっき り読み とれる

2 6 )

以下,特にことわらない限 り次を参照 している

。Sh

a

i ken, Har l e ya ndLope z

,

St e ve na ndMa nki t a , I s a a c" TwoRo ut e st oTe a m Pr o duc t i o n: Sa t ur na ndChr ys ‑

l e rCo mpa r e d"hl du s t r i alRe l at i o 7 1 S( 36 1 1 ) J a nua r y 1 9 97.

(19)

米国自動車産業におけるリーン生産の導入と現場上が り職長の消滅

91

スプリングヒル工場のチームは

6‑1 5

名,前記 シュリーブポー ト工場 よ り若 干少 なめだが,NUMMIの ような小過模 ではない。興味深いのは,チームの 上 にある職長の数がかな り少ない とい うことである。労働者数に対する職長数 の比率 は,当時の 日産工場が

1 /20 ,NUMMI

が1

/1 8

に対 し,スプ リングヒル は1

/1 0 0 ‑1 5 0

とされている。 これでは,労働者一人一人の ことを考 えるのは も はや職長の役 目ではな くなっている。第一線の管理機能 をチームに任せて,敬 長は消 え去ろうとしていたのである

こうした管理体制 は摩擦 を減 らす とい う。例 えば,作業者が医務室 に行 きた い とき,以前は職長 に直接 いわなければな らなか った。今ではチームリーダー に 「いってパスを持 って きて くれ」 と頼めば済むo上司である職長 と一対一で 向 き合わな くて もよい。背 中に職長の視線 を感 じることな く働 ける楽 しみがあ る。そ うい う自由の感覚が労働者 に歓迎 されている

パ フォーマ ンス管理は個人ではな くチームに向け られる。予算実績などチー ムの成績情報がつねに提示 され る。チーム成績 に応 じた集 団能率手 当

( r i s k a ndr e wa r dpr ogr a m)

もある。その比率 は1

9 9 2

年 に基本賃金の

5%で,1 9 9 5

年 には1

0 %

にあげる とされていた

。27)

個 人の多能工化 を うながす手当

( pay f orknowl edge )

をやめて,チーム単位で刺激す る方法 を選 んでいるのだ。そ

こで,チーム内のピアプ レッシャーは以前 よ り強 くなった とい う声 も出ている

職場で よくある葛藤は作業負荷問題のようだ。工程 に変化があるたび,作業 要素 を組み直 して持 ち場 を再編するが,チーム間調整 も必要 になって くる。新 しい作業要素がチームに加 わると,それをどこにどうや って入れるかはチーム で決める。 もしチームリー ダーが職長指示 に不服 の場合 は,安全や品質 を大事 にするとい う観点か ら,労使合 同の安全委員,職場委員 を呼ぶ。

以上の ような体制 は,労働者 をパ フォーマ ンス向上 に追い込む圧力が, 日本 企業のそれに くらべ明 らか に弱い。その弱 きを補 うためか,高い設備技術,教

2 7 )Ove r ma n, St e phe ni e" Sa t ur nt e a mswo r ki nga ndpr o f i t i ng" HRMa ga zi 7 1 e( 401 3)

Ma r c h1 9 9 5 .

(20)

育投 資が強調 されてい る

。2 8)

だが, それ こそが,労働者 がチーム制度 を受 け 入れる根拠 なのだ。

クライス ラーのジェパー ソンノース工場 では,チームは

20‑25

名 と一層大 き い。それで も,チーム リー ダーはメ ンバーによって選 出 され る。規模が大 きい 分, リー ダーの力量 も高 くなる必要がある。職長 はスプ リングヒル工場 に くら べ多め といえる。職長は少 ないが,その下 に元職長出身の コーデ ィネー ターを

2

名ずつ付 けて,チーム運営 を助 けるシステムだか らだ。チーム リー ダーに力 量がない場合 は, コーデ ィネー ターがチーム道営 に深 く関与 して くる。組合 は コーデ ィネー ターの ことをよ く思 わない。一 々命令 しようとす るか らだ とい う

GM

版 リーン生産 :

LGR, LDT工場

最初 に見 た

LGR工場 ( 2002

年新工場稼働)

,LDT工場 ( 2006

年稼働) の事 例 に戻 ろ う

。GM

社 はここで ようや く,NUMMIに近いチーム制度の導入 にこ

ぎ着 ける。LGR工場 は,北 米の

GM

工場 としてはサ ター ン計画以来,実 に

12

年ぶ りの本格 的設備投資 となる。しか もGM

UAW

の古巣 ミシガ ン州 に戻 っ た とい うことで注 目された。投 資誘致運動 に懸命であった ここのロー カル組合

, 1999

年協 約 に よ りチー ム制 度

( smal lt eam cul t ure)

導入 に合 意 してい

。29) LGR工場 で GM

社 は,最新 設備,モ ジュール化 を利用 したア ウ トソー シ ングの拡大,臨時職の利用,工場 本体 には

NUMMI

型 のスモールチーム制 度 を導入 した

。30)

工場 オープ ンの ときは,今の

GM

労働者 はアジアの ノ ンユ

2 8)

例えば,パーカーは,サターン ・プロジェク トを,日本流の生産システムを借 り ることよりは,設備や技術面で稼ごうとする競争戦略のなかに位置づけている。サ ターンはまた従業員各自に年間就業時間の

5%

を教育時間として与えていた。ご周 知のように,自動車組立工場におけるオンライン作業はかなりきつい。有給のオフ ライン活動をきらうライン作業者は少ないはずである

。Sha nke r ,Al ber t" Ni net y‑

t woHo ur s "Ne wRe pub l i c( 2 0 8 ‑ 7 ) Fe br ua r y 1 5,1 99 3 .

29) Mi l l e r , J o e" Le s s o nsf o rt heGe ne r a lAut o mot i L , eNe ws ( 74 1 58 74) Ma y 1 5 ,20 00

.

30) LGR新工場はその規模か らして,普通なら 25 00‑30 00

名を雇用するだろうと予

想されていたのに,アウトソーシング比率が高 く雇用規模は

1 800

名に止まる見通 し

(21)

米国自動車産業におけるリーン生産の導入と現場上が り職長の消滅

93

ニオ ン労働者 と間違 えられるほ どだ と,その新鮮 さが報 じられていた

。31 )

工場立 ち上げ時の主要 メ ンバーには, 日本企業 との合弁企業経験者が多い。

スモールチーム制度 を設計 した人事担 当 も

NUMMI

出身である。氏 はすでに ドイツの

GM

オペル工場 で,スモールチーム制度 を立 ち上 げた経験 があ る

オペル工場では,労働者がチームリー ダーを,チームに送 り込 まれた職長の手 先 と認識する傾向があ り,チーム内の助 け合いが うまく行かない問題があった とい う

。3 2)

ちなみ に現在の

LGR工場 のチームリーダーは,一定のテス トを通

る必要 はあるが,チームで選 出され る。 ここは

NUMMI

型 よ りは, シュリー ブポー トやサ ター ン型 を継承 している。 この ように

GM

社 は,すで に海外で 試 された

GM

版 リー ン生産 システムを北米 に持 ち込んでい る。例 えば, ロー カル組合や現場管理職の主要 メンバーは ドイツの

GM

工場で研修を受けた。

以上,QWLか らGM版 リー ン生産 システムの軌跡 をみて きた。チーム制度 を労働者 に受容 させ るには,従来型の職務規制が弱 まることによる労働者の不 安 を和 らげるため,次の

2

点が重要であった。

1

つ,労働組合の職場 プ レゼ ンスを高める。従来の苦情処理だけでな く,敬 場 の労使合同委員会が,チーム リーダーの任命やチーム運営上の葛藤処理,品 質,安全 などの分野 ごとに道営 されるようになっている

2

つ,職長のプ レゼ ンスを弱める。労働者は,選出された仲間代表のチーム リーダーを介 してのみ職長 と接する。職長はで きるだけチームに任せ るタイプ が よい。労働者 よ り現場 をよく知 っている現場上が り職長は一 々指示 したがる のでチームとそ りが合わない。現場 を知 らないホワイ トカラー職長がむ しろ無 難なのである。 もちろんそれは,現場 を知 らない管理職 とい う大 きな代償 をと だと,業界紙が報 じている。またサプライヤーの集積があり,アウ トソーシングに 有利だというのが,GM社がこの古巣を立地に選んだ重要な理由ではないかとつけ くわえている.Gui

l f or d, Dave" St or m be f or et heCal m" Aut o mot i L , eNe ws( 7 6 1 5 9 6 7 )J a nua r y2 0 0 2

.

31 )Co r be t t ,Br i a n" Ge t t i ngI tRi gh t "wa r d' SAut oWo r l d( 3 8 1 1 )J a nua r y2 0 0 2 .

3 2 )Mi l l e r , o p.

°

i

t.

(22)

もなうが。

こうした特徴 を継承 しつつ, グローバ ル競争の圧力 によって,チーム制度は ローテー ションや多能工化 など機能面の充実度を高める方向に押 し出されつつ ある

最後 に,現場管理職の頻繁 な交替 についてふれ よう。そ もそ も

GM

社 のエ リー ト社員の間では

, 「2

年以上 もおな じ職 に止 まっている者のキャリアは も う終 わ りだ」 とい う風潮が強い とい う。例 えば,LGR工場 を成功裏 に立 ち上 げた主要 メンバーは,わずか数年で誰 もいな くなった。経営破綻直後,状況は もっと酷 くなった ようだ

。LDT

工場 では最近

,5

ケ月で工場 長が

3

名 も入れ 替 わった。ホワイ トカラーの雇用削減や配転 も,現場管理職の頻繁 な交替 を引 き起 こしている。すでに紹介 した ように

,LDT

工場 は他工場 か ら多数のホワ イ トカラー職長を迎 えているが,職長が3ケ月で入れ替 わることもあった とい

これまでチーム制度の推進役 をつ とめて きた各種労使合同委員会の機能 も麻 痔 していると労働組合は怒 る。経営側のパー トナーが頻繁 に入れ替 わ り,話が 進 まないか らだ。職長について も,今の問題は,現場作業経験があるない とい

う次元 を超 えているといわれた。

「ブルーカラーの場合は他工場か ら再雇用 されて きた場合,組合 とチームリー ダーによって教育 されるが,ホワイ トカラーはそ うではない。配転 されて きた 職長の場合

, LDT

工場のチーム文化 を知 らない し,学ぼうとする意欲 もよわい。

他工場の古い体質を持ち込み,せ っか く出来上が ったこち らのすぼ らしいチー ム文化 をこわす。現職に愛着 もないので,時間給労働者 との人間関係づ くりも したが らない

。 」( B

氏)

以上は,経営破綻 によって問題が例外的に大 きく増幅 された ともいえる。 し か し程度の差はあれ, これ まで辿 って きたチーム導入事例の中か らも,それに 似た事例 は散見 されている。長期的フォーローの欠如,詰めの甘 さを印象づけ

られる

参照

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