財 政危機 の第4段 階 とその様 相
花 田 功
は じ め に
本 稿 は90年 代 の 財 政 危 機 を財 政 危 機iの第4段 階 と規 定 し,そ れ が 第4段 階 で あ る所 以 を他 の 諸 段 階 との 対 比 に お い て 明 らか にす る と と も に,第4段 階 の 財 政 危 機 を歳 入 ・歳 出 の両 面 か ら前 段 階(80年 代 の 財 政)と 比 較 しつ つ 分 析 す る
こ と を課 題 と して い る。
90年 代 の 財 政 危 機 の 急 激 な進 行 に よ っ て 財 政 危 機 が 恐 ろ し く深 刻 な もの と な っ た た め 急 速 な 財 政 再 建 が 不 可 避 と な り,2001年 度 以 降 日本 の財 政 危 機 は新 た な段 階 に入 る こ と とな っ た が,本 稿 にお け る90年 代 財 政 の 明確 な 位 置 づ け や そ の分 析 は現 在 進 行 中 の新 た な段 階 の 日本 の財 政 危 機 を 分 析 して い くた め の 欠 か す こ との で きな い 作 業 で あ る と思 わ れ る。
第1節 で は,財 政 危 機 を1965年 に 始 ま る そ の 第1段 階 か ら順 に 追 う こ とに よ っ て,他 の諸 段 階 との対 比 で90年 代 の 財 政 危 機 が 財 政 危 機 の 第4段 階 で あ る 所 以 を 明 ら か に す る。
続 く第2節 で は,90年 代 の 歳 入 を80年 代 と比 較 し な が ら分 析 し,90年 代 に歳 入 が 大 き く減 少 した 基 本 的 要 因 を整 理 す る。
最 後 に,第3節 で は,や は り80年 代 と対 比 し なが ら,90年 代 の歳 出 につ い て 分 析 し,歳 入 の 大 き な減 少 に もか か わ ず 歳 出 が80年 代 に も増 し て増 大 せ ざ る を
え な か っ た 基 本 的 要 因 に つ い て 整 理 す る。
〔73〕
第1節 財 政 危 機 の第4段 階 と して の90年 代
本 節 で は,第1‑1表 か ら第1‑3表 を見 な が ら,財 政 危 機iの諸 段 階 を 第1段 階 か ら順 に追 跡 して い く こ と を通 じて90年 代 の 財 政 危 機 が 財 政 危 機 の 第4段 階 で あ る 所 以 を 明 らか にす る 。
財 政 危 機 の 第1段 階 は1965年 度 か ら70年 度 にか け て で あ る。
戦 後 日本 に お い て は 一 般 会 計 で は1947年 の 財 政 法 の 制 定 以 来 国債 発 行 に頼 ら な い 財 政 運 営 が 続 け られ て き た が,1965年 度 の 当 時 と して は戦 後 最 大 の 不 況 に よる 純 歳 入(本 稿 で は歳 入 の う ち の 公 債 金 と前 年 度 剰 余 金 受 入 と決 算 調 整 資 金 受 入 以外 の 部 分,つ ま り,租 税 及 び 印 紙 収 入,専 売 納 付 金,官 業 益 金 及 び官 業 収 入,政 府 資 産 整 理 収 入,雑 収 入 の 合 計 を こ の よ う に 呼 ぶ1))の 伸 び の 鈍 化 と 歳 出 の 伸 び の 増 大 の た め,つ い に こ の 年1,972億 円 の 赤 字 国 債 の発 行 を 余 儀 な くさ れ た 。 そ して,こ の 年 以 来 休 む こ と な く国債 発 行 が 続 け られ,休 む こ とな く国債 発 行 残 高 が増 大 を続 け た の で あ る 。 こ う して,1965年 度 か ら財 政 危 機 が 進 行 を 開 始 した の で あ る。
66年 に入 っ て景 気 は 回 復 に 向 か っ た が,こ の 年 は まだ 純 歳 入 の 伸 び は 大 き く な か っ た し,景 気 テ コ入 れ の た め 歳 出 の伸 び が20%に 近 い 非 常 に 高 い 伸 び と な っ た た め,歳 入 不 足 額 は6,000億 円 を越 え る大 き な額 に達 し,そ れ に と も な っ て 国 債 発 行 額 も前 年 度 の3倍 を越 え る6,656億 円 に 達 した。
しか し,続 く67年 度 か ら70年 度 にか け て は 景 気 の本 格 的 な拡 大 と と もに純 歳 入 の 伸 びが 急 上 昇 し,平 均 で20%近 くの非 常 に高 い伸 び が 持 続 した た め,歳 出 は 依 然 高 い伸 び が 続 い た に もか か わ らず,歳 入 不 足 額 は 次 第 に減 少 して い き, そ れ に と もな っ て,国 債 発 行 額 も67年 度 を ピー ク に減 少 を続 け,70年 度 に は67 年 度 の2分 の1以 下 とな っ た 。
こ の よ う に,65年 度 か ら70年 度 に か け て の財 政 危 機 の 第1段 階 で は 国 債 発 行 が 始 ま り,一 時急 増 した が,67年 度 以 降 の 景 気 の 急 激 な拡 大 に と もな う純 歳 入
1)但 し,1965年 度 ま で は 前 年 度 剰 余 金 受 入 も 純 歳 入 に 含 め る 。
財政 危機 の 第4段 階 とそ の様相 巧
第1‑1表
純歳 入,歳 出総 額等 の推 移(単 位 億 円,%)
a
b a‑b
国債発行残 高(年度末)
年 度 純 歳 入 歳 出 総 額 歳入不足額 国債 発行額
55 11,264
一5.010,182
一2.21,082
56 12,325 9.4 10,692 5.0 1,633
57 13,999 13.6 11,877 11.1 2,122
58 14,537
3.813,316 12.1 1,221
59 15,972 9.9 14,950 12.3 1,022
60 19,610 22.8 17,431 16.6 2,179
61 25,159 28.3 20,635 18.4 4,524
62 29,476 17.2 25,566 23.9 3,910
63 32,312 9.6 30,443 19.1 1,869
64 34,468 6.7 33,110 8.8 1,358
65 35,759 3.7 37,230 12.4
一1,4711,972 2,000
66 38,365 7.3 44,592 19.8
一6,2276,656 8,750 337.5
67 44,971 17.2 51,130 14.7
一6,1597,094 15,950 82.3
68 54,118 20.3 59,371 16.1
一5,2534,621 20,544 28.8
69 65,739 21.5 69,178 16.5
一3,4394,126 24,634 19.9
70 79,214 20.5 81,877 18.4
一2,6633,472 28,112 14.1
71 85,122
7.595,611 16.8
一10 ,48911,871 39,521 40.6
72 104,342 22.6 119,322 24.8
一14 ,98019,500 58,186 47.2
73 141,341 35.5 147,783 23.9
一6,44217,662 75,504 29.8
74 162,355 14.9 190,998 29.2
一28 ,64321,600 96,584 27.9
75 149,136
一8.1208,609 9.2
一59 ,47352,805 149,731 55.0
76 172,653 15.8 244,676 17.3
一72 ,02371,982 220,767 47.4
77
192,640 11.6 290,598 18.8
一97 ,95895,613 319,024 44.5
78 238,595 23.9 340,960 17.3
一102 ,365106,740 426,158 33.6
79 254,960 6.9 387,898 13.8
一132 ,938134,720 562,513 32.0
80 288,811 13.3 434,050 11.9
一145 ,239141,702 705,098 25.3
81 314,130 8.8 469,212 8.1
一155 ,082128,999 822,734 16.7
82 334,344 6.4 472,451 0.7
一138 ,107140,447 964,822 17.3
83 374,103 11.9 506,353
7.2 一132 ,250134,863 1,096,947 13.7
84 383,845 2.6 514,806 1.7
一130 ,961127,813 1,216,936 10.9
85 409,818 6.8 530,045 3.0
一120 ,227123,080 1,344,314 10.5
86 442,472 8.0 536,404 1.2
一93 ,932112,549 1,451,267 8.0
87 491,219 11.0 577,311 7.6
一86 ,09294,181 1,518,093
4.688 537,973 9.5 614,711 6.5
一76 ,73871,525 1,567,803 3.3
89 574,730 6.8 658,589 7.1
一83 ,85966,385 1,609,100 2.6
90 630,025 9.6 692,687 5.2
一62 ,66273,120 1,663,379 3.4
91 638,258 1.3 705,472 1.8
一67 ,21467,300 1,716,473 3.2
92 579,419
一9.2704,974
一〇.1 一125,555
95,360 1,783,681 3.9
93 600,223 3.6 751,025 6.5
一150 ,802161,740 1,925,393 7.9
94 572,203
一4.7736,136
一2.0 一163,933
164,900 2,066,046 7.3
95 565,848
一1.1759,385 3.2
一193 ,537212,470 2,251,847 9.0
96 554,420
一2.0788,479 3.8
一234 ,059217,483 2,446,581 8.6
97 571,339 3.1 784,703
一〇.5 一213,364
184,580 2,579,875 5.4
98 540,825
一5.3843,918 7.5
一303 ,093340,000 2,952,491 14.4
99 514,719
一4.8890,374 5.5
一375 ,655375,136 3,316,687 12.3
00 550,181 6.9 893,211 0.3
一343 ,030330,040 3,675,547 10.8
(注)純 歳 入 は 歳 入 の 主 要 部 分 で あ る 租 税 及 び印 紙 収 入,専 売 納 付 金,官 業 益 金 及 び 官 業 収 入,政 府 資 産 整 理 収 入,雑 収 入 の合 計 。 但 し,1965年 度 ま で は 前 年 度 剰 余 金 受 入 も含 む。
(出所)財 務 省 『 財 政 統 計 』,同 『 財 政 金融 統 計 月 報 』 よ り作 成 。
第1‑2表 国債 依 存度 の推移
(単 位 億 円,%)
a
b b/a
年度 歳 出総額 国債発行額 国債依存度
65 37,230 1,972 5.3
66 44,592 6,656 14.9
67 51,130 7,094 13.9
68 59,371 4,621 7.8
69 69,178 4,126 6.0
70 81,877 3,472 4.2
71 95,611 11,871 12.4
72 119,322 19,500 16.3
73 147,783 17,662 12.0
74 190,998 21,600 11.3
75 208,609 52,805 25.3
76 244,676 71,982 29.4
77 290,598 95,613 32.9
78 340,960 106,740 31.3
79 387,898 134,720 34.7
80 434,050 141,702 32.6
81 469,212 128,999 27.5
82 472,451 140,447 29.7
83 506,353 134,863 26.6
84 514,806 127,813 24.8
85 530,045 123,080 23.2
86 536,404 112,549 21.0
87 577,311 94,181 16.3
88 614,711 71,525 11.6
89 658,589 66,385 10.1
90 692,687 73,120 10.6
91 705,472 67,300 9.5
92 704,974 95,360 13.5
93 751,025 161,740 21.5
94 736,136 164,900 22.4
95 759,385 212,470 28.0
96 788,479 217,483 27.6
97 784,703 184,580 23.5
98 843,918 340,000 40.3
99 890,374 375,136 42.1
00 893,211 330,040 36.9
(出所)財 務 省 『財 政 統 計 』 よ り作 成 。
第1‑3表 税 収(租 税 及 印 紙 収 入)の 推 移
(単位 億 円,%)
率び伸
3 4 5 7 6 4 7 8 2 6 4
.◎OOO9900009017348563一11一13211 η♂9白り0001
00●61⊥009臼‑⊥‑⊥9白9ρ9自9臼
7 2 8 5 5 9 7 5 3 2
.O●,.●O●,●8362830683231一1121
8 4 1 9 4 6 8 6 1 4
・O●●●●O●●
7 5 6 7 9 9 1 8 8 91 5 0 6 7 8 2 6 4 4 4
●O●O●●O伊●
0 9 0 5 1 0 3 8 4 7
一一一一一一
収
税
0 2 9 8 4 3 6 9 2 7 66091387509995431119344
,,,,,,,,,,,
7 9 0 0 2 6 0 1 5 9 0111122223
OO6Qゾ3850δりD4﹁DOO﹂9白9勾Qゾ,,,,,40Qゾ09臼9U44ρ07
2 1 5 9 7 8 9 5 5 770552720982763553226
,,,,,,,,,,97307639787935357136■11⊥‑■⊥‑⊥9自9自9自
1 1 3 4 8 8 9 5 8 921888676155150979220
,,,,,,,,,,
9 5 3 9 1 8 7 8 9 180248160402333344556 4 3 2 0 8 1 5 9 5 50560001142242336433ー
ヲ,,,,,,,,,
8 4 1 0 9 0 9 4 2 794411239705555555445
度年
5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 555555666666
ρ07■000び0ρ0戻Uρ0ρ0741 2 3 4 5 6 7 8 9 07777777778 1 2 3 4 5 6 7 8 9 08888888889 1 2 3 4 5 6 7 8 9 09999999990
(出所)第1‑2表 に 同 じ。
財 政 危機 の第4段 階 とその 様相
77
の 伸 び の急 上 昇 に よっ て,歳 出 の 高 い伸 び の 持 続 に もか か わ らず,67年 度 以 降 純 歳 入 の伸 び が 歳 出 の 伸 び を 上 回 り続 け,歳 入 不 足 額,し た が って,国 債 発 行 額 は 徐 々 に 減 少 して い っ た の で あ る。こ う して,65年 度 か ら70年 度 にか け て の 財 政 危 機 の 第1段 階 は,一 方 で の 歳 出 の 高 い伸 び の 持 続 他 方 で の そ れ を上 回 る純 歳 入 の 高 い伸 び の 持 続,そ れ に
よる 国 債 発 行 額 の 漸 次 的 減 少 に よ っ て特 徴 づ け る こ とが で きる の で あ る 。
財 政 危 機 の 第2段 階 は1971年 度 か ら80年 度 にか け て で あ る 。
この 段 階 は 一 方 で 純 歳 入 の伸 び が 経 済 成 長 の 鈍 化 と と も に景 気 拡 大 の年 で も 15%程 度 以 下 に 落 ち て し ま っ た こ と,他 方 で,歳 出 の 方 は依 然 高 度 成 長 の 時 期 並 み の 高 い伸 び が 持 続 した こ と,そ の 結 果,歳 入 不 足 額,し た が っ て ま た,国 債 発 行 額 が 急 増 し て い っ た こ とに よ っ て特 徴 づ け られ る 。
以 下,こ の こ と を,第1‑1表 及 び 第1‑2表 に よ っ て,も う少 し詳 し く見 て お く こ とに し よ う。
70年 代 の 景 気 拡 大 の 年 は72〜73年,76年,78〜79年 で あ る。72年 か ら73年 に か け て は政 府 の 大 規 模 な 景 気 対 策 に よ っ て 無 理 矢 理 に 景 気 拡 大 が 図 られ た 。 こ れ に よ って 景 気 は 回復 ・拡 大 した が,バ ブ ル や イ ンフ レが 発 生 した 。 こ の イ ン フ レ ・バ ブ ル 景 気 に よ っ て 純 歳 入 も72年 度 か ら73年 度 に か け て 大 き な伸 び と な っ た 。
しか し,こ れ は 政 府 の 過 大 な景 気 対 策 とい う特 殊 な要 因 に よ る もの に ほ か な ら な か っ た の で あ っ て,こ の 段 階 で は 純 歳 入 の伸 び はす で に15%程 度 以 下 に落 ち て し ま っ て い る こ とは そ の 後 の景 気 拡 大 の 年 で あ る76年 や78〜79年 の 純 歳 入 の 伸 び を見 れ ば 明 らか で あ る。
76年 度 の 純 歳 入 の 伸 び は15.8%に と ど ま っ て い る。78年 度 と79年 度 の 純 歳 入 の 伸 び は78年 度 以 降 「5月 分 税 収 の 年 度 所 属 区 分 の 変 更 」2)が行 わ れ た た め,
2)こ れ につ い て財務 省 『財 政 金融 統 計 月報』 は次 の よ うに説 明 して い る。 「53年度 の税収 の伸 び悩 み を補 い,税 源 の確 保 を図 る と ともに,地 方財 政対 策等 に も資す る ため,53年 度 内 に納 税 義務 が成 立 し54年5月 中 に収納 され る税 収 につい て,年 度 所
は っ き り しな い の で あ る が,75年 度 か ら80年 度 に か け て の 月 別 の税 収 の検 討 か ら78年 度 の純 歳 入 の 伸 び は11%半 ば 程 度,79年 度 の そ れ は16%程 度 と推 測 され る3)。
こ れ らの こ とか ら,70年 代 に は 純 歳 入 の伸 び は景 気 拡 大 の 年 で も15%程 度 以 下 に 下 が っ て し ま っ た と考 え られ る の で あ り,60年 代 後 半 の よ う な20%近 く乃 至 そ れ を上 回 る よ う な伸 び に比 べ て 一 段 伸 び が 下 が っ て しま っ た と考 え られ る
の で あ る 。
属 区 分 を 変 更 し て,こ れ を53年 度 所 属 の 歳 入 と し て 受 け 入 れ る こ と と し,所 要 の 制 度 改 正 を 行 う(54年 度 以 降 に お い て も,翌 年5月 中 に収 納 さ れ る税 収 に つ い て は, 同 様 な 取 扱 い と な る。)」(1978年5月 号(第313号),18p)
3)付 表1を 見 な が ら こ の こ と に つ い て 説 明 す る と,ま ず,78年 度 の 純 歳 入 を77年 度 の 純 歳 入 と比 較 で き る よ う にす る た め に は,年 度 所 属 区 分 の 変 更 に よ っ て 増 大 し た 78年 度 の 整 理 期 間 の 税 収 か ら そ の 増 大 分 を取 り除 か な け れ ば な ら な い が,75年 度 か ら77年 度 にか け て 整 理 期 間 の 税 収 は そ の 前 の3月 分 の 税 収 の1/2程 度 に な っ て い る こ と か ら,年 度 所 属 区 分 の 変 更 が な か っ た と し た場 合 の78年 度 の 整 理 期 間 の 税 収 も3月 分 の 税 収 の1/2程 度 と推 測 して い い の で は な い か と 思 わ れ る 。 そ こ で,78 年 度 の3月 分 の 税 収 は19,390億 円,約20,000億 円 で あ る の で,年 度 所 属 区 分 の 変 更 が な か っ た と し た 場 合 の78年 度 の 整 理 期 間 の 税 収 を そ の1/2の1兆 円 と見 積 も る こ と に す る 。 そ う す る と,年 度 所 属 区 分 の 変 更 が な か っ た と した 場 合 の78年 度 の 整 理 期 間 の税 収,し た が っ て ま た,78年 度 の 税 収 全 体 は 実 際 よ り33,585億 円 マ イ ナ ス 10,000億 円,つ ま り,23,585億 円 だ け 減 少 す る こ と な る。78年 度 の 純 歳 入 は 第1‑1 表 の よ う に238,595億 円 で あ る か ら,年 度 所 属 区 分 の 変 更 が な か っ た と し た 場 合 に は238,595億 円 マ イ ナ ス23,585億 円,つ ま り,215,010億 円 と な る 。 そ して,こ れ を 77年 度 の 純 歳 入192,640億 円 と比 較 す る と11.6%の 増 大 と な る 。
ま た,79年 度 の 純 歳 入 を78年 度 の 純 歳 入 と比 較 で き る よ う に す る た め に は,78年 度 の5月 分 の 税 収 か ら年 度 所 属 区 分 の 変 更 が ま だ 行 わ れ て い な い こ と に よ る 部 分 を 取 り除 か な け れ ば な らな い が,79年 度 と80年 度 の4月 分 の 税 収 と5月 分 の 税 収 を比 べ て み る と両 年 度 と も5月 分 の 税 収 は4月 分 の 税 収 の3倍 程 度 と な っ て い る こ と か ら,年 度 所 属 区 分 の 変 更 が す で に77年 度 か ら行 わ れ て い た と した 場 合 の78年 度 の5 月 分 に 関 し て も そ の よ う に 推 測 す る こ とが 許 さ れ る の で は な い か と思 わ れ る 。78年 度 の4月 分 の 税 収2,071億 円 の3倍 は6,213億 円 で あ る 。77年 度 か らす で に 年 度 所 属 区 分 の 変 更 が 行 わ れ て い た と した 場 合 の78年 度 の5月 分 の 税 収 を こ の よ う に6,213 億 円 とす る と,78年 度 の5月 分 の 税 収,し た が っ て ま た,78年 度 の 税 収 全 体 は 実 際
よ り25,277億 円 マ イ ナ ス6,213億 円,つ ま り,19,064億 円 だ け 減 少 す る こ と に な る 。 78年 度 の 純 歳 入 は238,595億 円 で あ る か ら,年 度 所 属 区 分 の 変 更 が す で に77年 度 か
ら行 わ れ て い た と し た 場 合 に は238,595億 円 マ イ ナ ス19,064億 円,つ ま り,219,531
億 円 と な る 。 そ して,こ れ と79年 度 の 純 歳 入254,960億 円 を比 較 す る と,79年 度 の
純 歳 入 の 伸 び 率 は ユ6.1%と な る 。
財 政危機 の 第4段 階 とそ の様 相 付表1月 別 の税収(租 税及 印紙 収入)の 推移
四
(単位 億 円)
75年 度 77年 度 79年 度
4月
793
4月1,841
4月2,327
5月
18,241
5月24,651
5月6,257
6月
8,499
6月10,533
6月14,211
7月
12,903
7月15,806
7月23,115
8月
11,453
8月14,575
8月19,243
9月
7,449
9月9,587
9月12,770
10月 7,731 10月 9,774 10月 13,391
11月 16,114 11月 21,976 11月 27,863
12月 8,476 12月 10,586 12月 14,290
1月
13,358
1月16,579
1月23,555
2月
10,071
2月12,261
2月17,067
3月
15,305
3月16,383
3月24,104
整理 期 間
7,145
整理期 間8,787
整 理期 間39,101
計
137,527
計173,329
計237,295
76年 度 78年 度 80年 度
4月
1,331
4月2,071
4月2,269
5月
19,666
5月25,277
5月7,040
6月
9,260
6月11,575
6月16,268
7月
14,977
7月17,734
7月26,504
8月
13,680
8月15,446
8月22,596
9月
8,377
9月10,714
9月14,188
10月 8,890 10月 11,379 10月 14,842
11月 19,234 11月 25,132 11月 32,523
12月 9,961 12月 12,504 12月 15,600
1月
16,450
1月20,058
1月26,106
2月
11,545
2月14,341
2月17,914
3月
15,128
3月19,390
3月24,875
整 理期 間
8,079
整理 期 間33,585
整 理期 間47,963
計
156,578
計219,205
計268,687
(出所)財 務省 『財 政金 融統 計 月報』(各 年 「国 内経済 特集 」号)
こ れ に 対 して,歳 出 の 方 は70年 代 は 大 体 に お い て15%程 度 以 上 の 高 度 成 長 の 時 期 並 み の 高 い伸 び を続 け た4)。
こ の 結 果,バ ブ ル 崩 壊 や オ イ ル シ ョ ッ ク に よる 戦 後 最 大 の 不 況 に よっ て75年 度 の純 歳 入 が55年 度 以 来 の マ イ ナ ス とな った こ と と も相 侯 っ て,歳 入 不 足 額 は 73年 度 に 一 時 減 っ た こ と を例 外 と して全 体 と して急 激 に増 大 して い き,80年 度 に は145,239億 円 と15兆 円 に 近 づ く まで と な り,国 債 発 行 額 も ほ ぼ 同 様 な 傾 向 を た ど り80年 度 に は141,702億 円 に 達 した。
こ の 国 債 発 行 額 の 急 増 と と も に,国 債 発 行 残 高 も急 増 し,70年 度 末 に は ま だ 28,112億 円 で しか な か っ た そ れ は80年 度 末 に は705,098億 円 とな り,こ の 間25.1 倍 と な っ た。 ま た,第1‑2表 に 見 られ る よ う に,国 債 依 存 度(国 債 発 行 額/歳 出 総 額)も 急 上 昇 し,70年 度 に は ま だ一 ケ タ に と ど ま って い た そ れ は75年 度 に は25.3%と20%を 越 え,一 番 上 昇 した79年 度 に は34.7%に 達 した 。
この よ うに,80年 度 に は 国債 発 行 額 が15兆 円近 くに まで 増 大 し,国 債 発 行 残 高 は70兆 円 を越 え る膨 大 な額 とな り,歳 出 の3割 以 上 を 国債 に 依 存 す る とい う 危 機 的 状 況 に まで 立 ち 至 っ た の で あ る。
こ う して,こ の 財 政 危 機 の 第2段 階 は純 歳 入 の伸 び の 鈍 化 と歳 出 の高 い 伸 び の持 続,こ れ に よ る 国債 発 行 額 の 急 増,財 政 危 機 の急 激 な進 行 に よ っ て特 徴 づ け る こ とが で き る の で あ る。
続 く財 政 危 機 の 第3段 階 は1981年 度 か ら90年 度 に か け て で あ る。
この 段 階 は 一 方 に お い て 純 歳 入 の 伸 び が 大 体 に お い て 一 ケ タ に落 ち て し ま っ た こ と,他 方 に お い て,歳 出が 財 政 危 機 の激 化 の 結 果 と して厳 し く制 限 され, 一 貫 し て一 ケ タの 伸 び に 押 さ え られ る と と も に,大 体 に お い て歳 入 の 伸 び よ り
4)但 し,80年 度 の 歳 出 の 伸 び は11.9%と そ れ ま で よ りや や 低 い 伸 び に と ど ま っ て い
る し,純 歳 入 の 伸 び13.3%を 下 回 っ て い る 。 そ の た め80年 度 を 財 政 危 機 の 第2段 階
に含 め る べ きか,次 の 段 階 に含 め る べ きか や や 迷 う と こ ろ で あ る が,歳 入 や 歳 出 の
伸 び が 一 ケ タ に 落 ち て し ま う とい う,ま た,国 債 発 行 額 が 減 少 傾 向 を辿 る と い う第
3段 階 の 特 徴 が81年 度 か ら始 ま る こ と か ら,と り あ え ず,こ こで は80年 度 を第2段
階 に 含 め て お くこ と に す る 。
財 政危 機 の第4段 階 とそ の様相
81
低 く押 さ え られ た こ と,そ の 結 果,歳 入 不 足 額,し た が っ て また,国 債 発 行 額が 徐 々 に 減 少 して い った こ とに よ っ て特 徴 づ け られ る。
以 下,こ の こ とを も う少 し詳 し く見 て お くこ とに し よ う。
第1‑1表 に 見 られ る よ う に,純 歳 入 の 伸 び は83年 度 と87年 度 に10%を や や 越 え た が,そ の 他 の 年 はす べ て 一 ケ タ に と ど ま っ た 。純 歳 入 の うち税 収 だ け を取 っ て み る と,第1‑3表 の よ う に,ニ ケ タ の伸 び とな っ た の は87年 度 一 度 だ け で あ り, そ れ もバ ブ ル 景 気 が 始 ま っ た お か げ に ほ か な らな か っ た の で あ る。
こ う し て,こ の 段 階 に な る と純 歳 入 の 伸 び は基 本 的 に 一 ケ タに 落 ち て し ま っ た とい う こ とが で きる が,こ の よ う な事 態 と な っ た の は,も ち ろ ん,経 済 成 長 率 の 一 層 の低 下 に よ る 賃 金 や 企 業 利 益 の 伸 び の 鈍 化 や 物 価 の安 定 が 主 な 要 因 で
あ ろ う。
他 方,歳 出 の 方 は,70年 代 の財 政 危 機 の 激 化 に よ っ て 財 政 再 建 が 叫 ば れ た 結 果 と して 厳 し く制 限 さ れ,81年 度 以 降 一 貫 して 一 ケ タの 伸 び に押 さ え られ た 。 5%以 下 の 伸 び に 押 さ え られ た年 も4年 に わ た っ た。 しか も,歳 出 の 伸 び は89 年 度 だ け は純 歳 入 の 伸 び を若 干 上 回 った もの の,そ の他 の 年 は すべ て純 歳 入 の 伸 び よ り低 く押 さ え られ た の で あ る 。
こ の 結 果,歳 入 不 足 額 は81年 度 を ピー ク と し て大 体 に お い て減 少 を続 け,こ れ に と も な っ て 国 債 発 行 額 も傾 向 的 に 減 少 を続 け た 。 国債 発 行 額 は80年 度 の 141,702億 円 で ピー ク に 達 した 後,傾 向 的 に減 少 して い き,一 番 減 少 した89年 度 に は66,385億 円 に ま で,つ ま り,ピ …一・ク の2分 の1以 下 に ま で減 少 した の で あ る。
しか し,発 行 額 が 傾 向 的 に減 少 を続 け た とは い え,国 債 は毎 年 発 行 さ れ続 け た の で あ るか ら,国 債 発 行 残 高 は増 大 を続 け た。80年 度 末 に は705,098億 円 だ っ た そ れ は83年 度 末 に は100兆 円 を 越 え,87年 度 末 に は150兆 円 を越 え た 。そ して, 最 後 の90年 度 末 に は166兆 円 を越 え る 額 に まで 達 した 。 しか し,国 債 発 行 額 の 減 少 に と も な っ て 国 債 発 行 残 高 の増 大 速 度 は急 速 に低 下 して い き,80年 度 に は 25.3%だ っ た そ れ は88年 度 以 降 は2〜3%台 に まで 落 ち た の で あ る 。
こ う して,こ の 財 政 危 機 の 第3段 階 は純 歳 入 の 伸 び の 一 層 の 鈍 化 とそ れ を さ
らに 上 回 る歳 出 の 伸 び の 鈍 化,そ の 結 果 と して の 国債 発 行 額 の 傾 向 的 減 少,財 政 危 機 の 進 行 速 度 の鈍 化 に よ っ て 特 徴 づ け る こ とが で き る の で あ る。
バ ブ ルが 崩 壊 し,景 気 の 低 迷 の 持 続 が 始 ま っ た こ と に よ っ て91年 度 以 降 財 政 危 機 は 本 稿 の 主 題 で あ る 第4段 階 に入 っ た 。
こ の 財 政 危 機 の 第4段 階 は行 財 政 改 革 を 政 策 の 中心 に据 え た小 泉 内 閣 が 発 足 (2001年4月)す る前 の2000年 度 まで とす る こ とが で き る で あ ろ う。
こ の段 階 は一 方 で 純 歳 入 が 傾 向 的 に減 少 を 続 け る とい う未 だ か つ て な か っ た 全 く新 た な事 態 が 生 じた こ と,他 方 で,こ の よ う に純 歳 入 が 減 少 して い っ た に も か か わ らず 歳 出 の 方 は傾 向 的 に増 大 を続 け た こ と,そ の 結 果,歳 入 不 足 額, した が っ て ま た,国 債 発 行 額 が 再 び急 増 して い っ た こ と に よ っ て 特 徴 づ け られ る。
以 下,こ の こ と を も う少 し詳 し く見 て お く こ と に し よ う。
第1‑1表 の よ う に,純 歳 入 の 伸 び は プ ラス の 年 で も一 ケ タ に と ど ま っ た の は も ち ろ ん の こ と多 くの 年 で マ イ ナ ス と な り,そ の結 果,純 歳 入 は90年 度 か ら2000 年 度 に か け て 約8兆 円 も減 少 した。 税 収 だ け で 見 る と減 少 は さ らに 大 き く この 聞 約9兆4,000億 円 も減 少 した。
こ れ に 対 して,歳 出 の方 は 前 段 階 よ り伸 び が 一 層 押 さえ られ た し,マ イ ナ ス と な っ た 年 も3年 に 及 ん だ が,傾 向 的 に増 大 を続 け,90年 度 か ら2000年 度 に か け て2兆 円 余 り も増 大 した 。
こ の よ う な歳 入 の 大 幅 な 減 少 と歳 出 の 大 きな増 加 の 結 果,歳 入 不 足 額 は97年 度 に一 時 減 少 した こ と を例 外 と して全 体 と して急 激 に増 大 して い き,こ れ に と
も な っ て 国 債 発 行 額 も急 増 して い っ た 。93年度 に はす で に過 去 の ピー ク141,702 億 円 を越 え,95年 度 に は20兆 円 を越 え た 。 さ らに,98年 度 に は30兆 円 を越 え, 史 上 最 高 と な っ た99年 度 に は375,136億 円 とい う途 方 もな い 額 に 達 した。
こ の結 果,国 債 発 行 残 高 も再 び増 加 速 度 を速 め て い き,98年 度 以 降 は10%を 越 え る 伸 び と な っ た 。 先 に見 た よ うに,国 債 発 行 残 高 は90年 度 末 に は166兆 円 余 りで あ っ た が,94年 度 末 に は200兆 円 を越 え,99年 度 末 に は早 く も300兆 円 を
財政 危機 の 第4段 階 とそ の様相
83
越 え た 。 そ し て,続 く2000年 度 末 に は367兆 円 と2000年 度 の 税 収 の7倍 を越 え る膨 大 な 額 に達 した 。 ま た,91年 度 に は一 ケ タに 低 下 して い た 国債 依 存 度 も93 年 度 に は20%を 越 え,98年 度 に は40.3%と い っ きに40%を 越 え る か つ て な い異 常 な水 準 と な り,99年 度 に は さ らに これ を越 え42.1%に 達 した 。こ う して,こ の財 政 危 機 の 第4段 階 は 純 歳 入 が 大 幅 に減 少 し た こ と,そ れ に もか か わ らず 歳 出 は 大 き く増 加 した こ と,そ の結 果 と して,国 債 発 行 額 が 再 び 急 増 し て い き,財 政 危 機 の進 行 速 度 が 再 び 大 き く速 ま っ た こ と,こ れ らの こ と
に よ っ て特 徴 づ け る こ とが で き るの で あ る。
以 上,財 政 危 機iの諸 段 階 を1965年 に始 ま るそ の 第1段 階 か ら本 稿 の主 題 で あ る 第4段 階 まで 順 を 追 って 追 跡 して きた。 最 後 に,以 上 の こ と を簡 単 に 総 括 し て お くこ に し よ う。
今 まで 述 べ て きた こ とか らわ か る よ う に,我 々 は経 済 成 長 率 の段 階 的低 下 に と もな う純 歳 入 の 伸 び の段 階 的低 下 を 出発 点 に据 え,そ の 段 階 的低 下 に対 して 歳 出 の伸 びが どの よ うな 動 き を示 した か,そ し て,こ れ ら純 歳 入 ・歳 出双 方 の 動 きの 結 果,国 債 発 行 額,し た が っ て ま た,財 政 危 機 の 進 行 速 度 が ど の よ う に 変 化 した か とい う こ とを基 準 に して 財 政 危 機 の 諸 段 階 を区 別 し,追 跡 して きた の で あ る。
1960年 代 後 半 の 財 政 危 機 の 第1段 階 で は 高 度 成 長 の再 来 に よ っ て 純 歳 入 の伸 びが67年 度 か ら70年 度 に か け て平 均 で20%に 近 い 非 常 に 高 い 伸 び を続 け た 。 こ の 間,歳 出 の方 も高 い 伸 び を続 け た が,歳 入 の伸 び を上 回 る こ とは なか っ た 。 この た め,国 債 発 行 額 は 次 第 に減 少 して い き,財 政 危 機 の 進 行 速 度 は鈍 化 して い っ た 。
1970年 代 の 第2段 階 で は経 済 成 長 率 の 鈍 化 に と も な い 純 歳 入 の伸 び は一 段 低 下 した。 しか し,歳 出 の方 は 高 度 成 長 の 時 期 並 み の 高 い伸 び を続 け た 。 こ の た め,国 債 発 行 額 は 急 増 して き,財 政 危 機 は急 激 に進 行 して い っ た。
1980年 代 の 第3段 階 で は 経 済 成 長 率 の 一 層 の鈍 化 と物 価 の 安 定 に と も な い純 歳 入 の伸 び は大 体 にお い て 一 ケ タ に まで 落 ち て し ま っ た 。 しか し,歳 出 の伸 び
も厳 し く制 限 さ れ,一 貫 して 一 ケ タ に押 さ え られ る と と もに,大 体 に お い て純 歳 入 の 伸 び 以 下 に押 さ え られ た 。 こ の た め,国 債 発 行 額 は 再 び 徐 々 に 減 少 して い き,財 政 危 機 の進 行 速 度 は 再 び鈍 化 して い っ た 。
1990年 代 の 第4段 階 に 至 る と経 済 成 長 率 の 大 幅 な低 下 に よっ て 純 歳 入 は大 き く減 少 して い っ た。 しか し,歳 出 の 方 は この 新 た な 事 態 に対 応 し きれ ず 増 加 は 止 ま ら な か っ た 。 こ の た め,国 債 発 行 額 は 再 び急 増 し て い き,財 政 危 機 は再 び 速 度 を速 め て 進 行 して い っ た の で あ る 。
第2節 歳入の大幅な減少
本 節 で は,財 政 危 機 の 新 た な 段 階 へ の 突 入 の 出 発 点 と な っ た90年 代 に お け る 純 歳 入 の 大 幅 な 減 少 に つ い て 詳 し く検 討 す る こ と に し た い 。
第2‑1表,及 び,第2‑2表 の よ う に,純 歳 入 は 前 段 階 の80年 代 に は80年 度 の 288,811億 円 か ら90年 度 の630,025億 円 ま で341,214億 円 増 大 し,こ の 間2.2倍 と な っ た が,90年 代 に は90年 度 の630,025億 円 か ら2000年 度 の550,181億 円 ま で 79,844億 円,12.7%減 少 し た 。最 も 減 少 し た99年 度 を90年 度 と 比 べ る と115,306 億 円,18.3%の 減 少 と な る 。
純 歳 入 の う ち そ の 基 幹 部 分 で あ る 税 収(租 税 及 び 印 紙 収 入)に つ い て 見 て み る と,80年 代 に は80年 度 の268,687億 円 か ら90年 度 の601,059億 円 ま で332,372 億 円 増 大 し,こ の 間2.2倍 と な っ た が,90年 代 に は90年 度 の601,059億 円 か ら2000 年 度 の507,125億 円 ま で93,934億 円,15.6%減 少 し た 。最 も 減 少 し た99年 度 を90 年 度 と比 べ る と128,714億 円,21.4%の 減 少 と な る5)。
こ れ に 対 し て,純 歳 入 の う ち の そ の 他 の 部 分(専 売 納 付 金,官 業 益 金 及 び 官 業 収 入,政 府 資 産 整 理 収 入,雑 収 入 の 合 計)は80年 代 と90年 代 と で 似 た 動 き を
5)本 稿 で は,通 常 の 言 葉 の 使 い 方 に は 反 す る が,80年 代,90年 代 とい う言 葉 を,便
宜 上,そ れ ぞ れ81年 度 か ら90年 度 に か け て,91年 度 か ら2000年 度 に か け て の 意 味 で
用 い る こ と に す る 。 ま た,増 加 額(率)や 減 少 額(率)を 計 算 す る 場 合 に は80年 代
は80年 度 を 起 点 と して,90年 代 は90年 度 を起 点 と して 計 算 す る こ と に す る 。
財 政危 機 の第4段 階 とその様 相 第2‑1表 純 歳 入 とその 内訳
85
(単位 億 円,%)
他
の
ぞ 9388298081537608367963282194274382854755811217311﹁21131622一4一
一一一一﹁一﹁
4 9 2 0 1 0 4 0 8 1 7 4 5 1 3 0 9 4 7 4 6203263040165660412075162578727590999589530
,,,,,,,,?,,,,,,,,,,,,
0 4 9 0 4 7 3 3 9 5 8 0 4 8 1 6 3 1 6 2 3222532222224356433444
入収紙印及税租 28419468614506782644437567991889090510384711一一一[[一
7 1 1 3 4 8 8 9 5 8 9 4 3 2 0 8 1 5 9 5 5821888676150560001142651509792202423364331
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
8 9 5 3 9 1 8 7 8 9 1 8 4 1 0 9 0 9 4 2 7680248160409441123970223333445565555555445
入
歳
純 384968005863267101389386126819691934123546111一一一一一一
1 0 4 3 5 8 2 9 3 0 5 8 9 3 3 8 0 9 5 9 1134041717325120423218813188429702422843871
,,,,,,,,,P,,,,,,,,,,,
8 4 4 4 3 9 2 1 7 4 0 8 9 0 2 5 4 1 0 4 0813780493733707657415233334445566565555555
度年
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0888888888899999999990
(注)そ の 他 は 専 売 納 付 金,官 業 益 金 及 び 官 業 収 入,政 府 資 産 整 理 収 入,及 び,雑 収 入 の 合 計 。
(出 所)第1‑2表 に 同 じ。
第2‑2表 純 歳 入 と そ の 内 訳 の80年 度 か ら90年 度,90年 度 か ら99年 度,及 び,90年
度 か ら2000年 度 に か け て の 増 加 額 と 増 加 率(単 位 億円)
80〜90年 度 90〜99年 度 90〜00年 度
増加額 増加率 増加額 増加率 増加額 増加率 純歳入
341,214 2,2倍
一115 ,306 一18 .3% 一79 ,844 一12 .7%租 税 及印紙 収 入 その他
332,372 8,843
2.2倍 1.4倍
一128 ,714
13,407
一21 .4%
46.3%
一93 ,934
14,089
一15 .6%
48.6%
(出 所)第2‑1表 よ り作 成 。
示 して い る。 両 年 代 と も最 初 増 大 し,そ の後 は 大 き く減 少 して い る 。 ま た,両 年 代 と も全 体 を 通 して み れ ば 増 大 して い る。
80年 代 に は80年 度 か ら83年 度 に か け て 増 大 し,そ の 間30,396億 円増 大 した 。 しか し,そ の 後 は大 き く減 少 して い っ た。最 後 の 年 の90年 度 の28,967億 円 を ピ ー ク の83年 度 の50,520億 円 と比 較 す る と21,553億 円 の 減 少 とな る。 また,80年 代 を通 して 見 て み る と,80年 度 か ら90年 度 にか け て8,843億 円増 大 して い る。
90年 代 に入 る と94年 度 まで 増 大 傾 向 が 続 き,そ の 間32,936億 円 増 大 して い る。
しか し,そ の 後 は や は り大 き く減 少 して い っ た 。 最 後 の年 の2000年 度 の43,056 億 円 を ピー ク の94年 度 の61,903億 円 と比 較 す る と18,847億 円 の 減 少 とな る。 ま た,90年 代 を通 して 見 て み る と,90年 度 か ら2000年 度 に か け て14,089億 円 増 大 し て い る 。
こ の よ う な わ け で,純 歳 入 の う ち の税 収 以 外 の 部 分 は80年 代 と90年 代 とで 増 大 傾 向 を 辿 っ た期 間 や 減 少 傾 向 を辿 っ た期 間,そ れ ぞ れ の期 間 の 増 大 額 や 減 少 額 に多 少 の 違 い は あ る が,そ れ ほ ど大 きな 違 い で は ない し,ま た,全 体 を通 し て 見 た場 合 もい ず れ の 年 代 で も増 大 して い る し,増 大 額 の違 い もそ れ ほ ど大 き な も の で は な い 。 こ う して,純 歳 入 の うち の こ の部 分 に は90年 代 に入 っ て 特 に 新 しい 変 化 は 生 じて い な い か ら と りあ え ず この 部 分 に は こ れ 以 上 立 ち入 る必 要
は ない で あ ろ う。
そ こで,以 下,純 歳 入 の 基 幹 部 分 で あ る税 収 につ い て さ らに 詳 し く検 討 して み る こ と に し よ う。
第2‑3表,及 び,第2‑4表 に見 られ る よ うに,所 得 税 は80年 度 か ら90年 度 にか け て151,959億 円増 大 し,こ の 間2.4倍 とな っ た が,90年 度 か ら2000年 度 に か け て は72,066億 円,27.7%減 少 した 。 最 も減 少 し た99年 度 を90年 度 と比 べ る と 105,487億 円,40.6%の 減 少 と な る。
また,法 人税(こ れ に は80年 度 の 会 社 臨 時特 別 税,92年 度 か ら2000度 に か け て の 法 人 特 別 税,93年 度 か ら98年 度 にか け て の 法 人 臨 時特 別 税 を含 む)は80年 度 か ら90年 度 に か け て94,609億 円増 大 し,こ の 間2.1倍 と な っ た が,90年 度 か
ら2000年 度 に か け て は66,363億 円,36.1%減 少 した 。 最 も減 少 した99年 度 を90
財政 危機 の 第4段 階 とそ の様相
87 第2‑3表 税 収 の 内 訳
(単位 億 円)
年度 租 税 及
印紙収入 所 得 税 法 人 税 相 続 税 地 価 税 間接税等
(う ち,
消 費 税)
80 268,687 107,996 89,227 4,405 67,059
81 289,521 119,804 88,225 5,521 75,972
82 305,111 128,455 91,346 6,645 78,665
83 323,583 136,428 98,245 7,861 81,049
84 349,084 140,638 113,402 8,773 86,271
85 381,988 154,350 120,207 10,613 96,818
86 418,768 168,267 130,911 13,966 105,624
87 467,979 174,371 158,108 17,791 117,708
88 508,265 179,538 184,381 18,309 126,037
89 549,218 213,815 189,933 20,177 125,292 32,699
90 601,059 259,955 183,836 19,180 138,087 46,227
91 598,204 267,493 165,951 25,830 138,930 49,763
92 544,453 232,314 140,320 27,462 5,201 139,156 52,409
93 541,262 236,865 124,287 29,377 6,053 144,680 55,865
94 510,300 204,175 123,823 26,699 4,870 150,734 56,315
95 519,308 195,151 137,402 26,903 4,063 155,789 57,901
96 520,601 189,649 144,856 24,199 1,772 160,125 60,568 97 539,415 191,827 134,767 24,129 1,601 187,091 93,047 98 494,319 169,961 114,241 19,156 39 190,922 100,744 99 472,345 154,468 107,953 18,853 17 19LO53 104,471 00 507,125 187,889 117,473 17,822 9 183,933 98,221
(注)法 人税 には会 社 臨時 特 別税,法 人特 別 税,法 人 臨時特 別税 を含 む。 また,間 接税 等 に は印紙 収入 を含 む。
(出所)財 務 省 『決算 参照』
第2‑4表 税 収 の 主 な 項 目の80年 度 か ら90年 度,90年 度 か ら99年 度,及 び,90年 度
か ら2000年 度 に か け て の 増 加 額 と 増 加 率(単 位 億円)
80〜90年 度 90〜99年 度 90〜00年 度
増加額 増加率 増加額 増加率 増加額 増加率 租税及印紙収入
332,372 2.2倍
一128 ,714 一21 .4% 一93,934 一15 .6%
所得税 法人税 相続税
間接税等
ユ51,959 94,609 14,775 71,028
2.4倍 2.1倍 4.4倍 2.1倍
一105 ,487
‑75 ,883
‑327 52,966
一40.6%
‑41 .3%
‑1.7%
38.4%
一72 ,066
‑66 ,363
‑1 ,358 45,846
一27 .7%
‑36 .1%
‑7 .1%
33.2%
(出所)第2‑3表 よ り作 成 。
年 度 と比 較 す る と75,883億 円,41,3%の 減 少 と な る。
こ うい う わ け で,直 接 税 の2大 項 目で あ る所 得 税 も法 人 税 も80年 代 に は2倍 以 上 の 増 大 とな っ た の に,90年 代 に は30%前 後 の,最 も減 少 した 年 との 比 較 で
は40%を 越 え る 大 幅 な減 少 と な っ た の で あ る。
ま た,直 接 税 の うち の 相 続 税 は80年 度 か ら90年 度 に か け て14,775億 円増 大 し, こ の 間4.4倍 と な っ た が,90年 度 か ら2000年 度 に か け て は1,358億 円,7,1%減 少 した 。 相 続 税 は93年 度 まで 増 大 を続 け て い る の で,2000年 度 を こ の93年 度 と 比 較 して み る と11,555億 円,39.3%の 大 幅 な減 少 と な る。
こ れ らに 対 して,間 接 税 等 は89年 度 か ら消 費 税 が 導 入 され,97年 度 か らは税 率 が 当初 の3%か ら5%に 引 き上 げ られ た こ と が 大 き く作 用 し,90年 代 も99年 度 まで は増 大 を続 け た 。 しか し,80年 代 の71,028億 円,2.1倍 の 増 大 に 比 べ て, 90年 代 に は 増 大 額 ・率 が 最 大 と な る期 間 で あ る90年 度 か ら99年 度 に か け て を
とっ て み て も52,996億 円,38.4%の 増 大 に と ど ま り,80年 代 に 比 べ て増 大 額 ・ 率 と も大 き く落 ち た の で あ る。
以 上 の よ うな わ け で,簡 単 に90年 度 か ら2000年 度 に か け て で見 る と,所 得 税 は 7兆2,000億 円余 り,法 人 税 は6兆6,000億 円 余 り,相 続 税 は1,300億 円 余 りそ れ ぞ れ減 少 した ので あ る。 ま た,問 接 税 等 は増 加 した が,増 加 額 ・率 と も80年 代 よ
りは大 き く減 少 した の で あ る。
所 得 税 につ い て は後 回 し に し,ま ず,法 人税 の 減 少 か ら検 討 して み る こ と に し よ う。
法 人 税 が6兆6,000億 円 余 り も減 少 した ま ず 第 一 の 要 因 が バ ブ ル の 崩 壊 とそ の後 の 景 気 の低 迷 の 持 続 に よ る法 人 所 得 の大 幅 な減 少 に あ る こ とは 言 う ま で も な い で あ ろ う。 こ こで は,法 人 企 業 の経 常 利 益 の推 移 を見 て お くと(第2‑5表), そ れ は80年 度 か ら89年 度 に か け て2.0倍 と な っ た が,90年 度 か ら減 少 を続 け, 最 低 とな っ た93年 度 に は ピー ク の89年 度 の2分 の1近 くに まで 減 少 した 。 そ の 後 は98年 度 に大 き く減 少 した 以 外 は 増 大 を続 け た が,2000年 度 に な っ て もま だ ピ ー ク の89年 度 よ り3兆 円 以 上 も少 な い 水 準 に と ど ま っ て い る の で あ る。
こ の ほ か,減 税 の 影 響 も無 視 で きな い で あ ろ う。98年 度 と99年 度 に は法 人 税
財 政危機 の 第4段 階 とその様 相 率 の 引 き下 げ が 行 わ れ た 。 減 税 額 は初 年 度 で
そ れ ぞ れ8,190億 円,10,610億 円 と見 積 も ら れ た 。 ま た,99年 度 に は 初 年 度 で3,370億 円
と見 積 も られ た 投 資 減 税 が 行 わ れ た6)。
こ うい う わ け で,バ ブ ル の 崩 壊 とそ の後 の 景 気 の 低 迷 の持 続 に よっ て 法 人 所 得 が 大 幅 に 減 少 した こ とに 加 え て 景 気 対 策 の た め 法 人税 減 税 が 行 わ れ た こ とが 法 人 税 の大 き な減 少 を
もた ら した の で あ る。
次 に,相 続 税 の 減 少 に つ い て考 えて み る こ と に し よ う。
第2‑6表 は 相 続 税 の 財 産 種 類 別 取 得 財 産 価 格 で,第2‑7表 は こ の 表 か ら各 項 目 の80年 か ら90年 にか け て,90年 か ら2000年 にか け て, 及 び,92年 か ら2000年 に か け て の 増 加 額 と増 加 率 を計 算 した も の で あ る。
こ の 第2‑7表 に見 ら れ る よ う に,取 得 財 産 価 格 は80年 か ら90年 に か け て 合 計 で121,035 億 円 増 加 し,こ の 間4.8倍 と な っ た が,90年 か ら2000年 に か け て は10,264億 円,6.7%減 少 した 。 取 得 財 産 価 格 は92年 ま で 増 大 を続 け
89
第2‑5表 法 人 企 業 の 経 常 利 益 (全 規 模 ・全 産 業)
(単位 億 円,%)
年度 経常利益 伸 び 率
80 197,039 11.2
81 171,737
一12 .882 161,321
一6 .183 169,236 4.9
84 206,175 21.8
85 214,803 4.2
86 210,446
一2 .087 277,219 31.7
88 359,371 29.6
89 389,150 8.3
90 381,259
一2 .091 336,475
一11 .792 260,545
一22 .693 205,372
一21 .294 218,556 6.4
95 262,693 20.2
96 277,878 5.8
97 278,058 0.1
98 211,642
一23 .999 269,233 27.2
00 358,660 33.2
(出 所)財 務 省 『法 人 企 業 統 計 年 報 集 覧 』,及 び,同 『 財 政 金 融 統 計 月 報 』 よ り作 成 。
て い る の で,2000年 を この92年 と比 較 して み る と60,891億 円,29.9%の 大 幅 な 減 少 と な る。
各 財 産 種 類 の う ち絶 対 額 で も増 減 額 で も圧 倒 的 な の はや は り土 地,特 に,宅 地 で あ る。 宅 地 の 取 得 財 産 価 格 は80年 か ら90年 に か け て66,802億 円 増 加 し,こ の 間6.3倍 と な っ た が,90年 か ら2000年 に か け て は 合 計 の 減 少 額 の2倍 近 くに
6)こ れ ら に 関 して は,前 掲 『 財 政 金 融 統 計 月 報 』,1998年5月 号(第553号),及 び,
1999年5月 号(第565号)を 参 照 。
第2‑6表 相 続税 ・財 産種 類別 取 得財産 価格
(単 位 億 円)
物築構
●屋家
1 5 9 8 3 9 6 9 7 0 1 4 7 2 9 9 1 8 2 6 7690023268316165016010025703725799811040481
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
1 1 1 1 2 2 2 3 3 5 6 8 8 9 8 9 6 6 6 6 6
産財の他のぞ6 4 4 3 2 7 9 6 2 0 3 5 7 3 7 6 4 9 7 5 5599478931946943331645861853932829469103374
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,234456687689998000023111⊥‑⊥‑⊥‑
畑他易)
簸 7 4 0 2 6 6 8 2 6 9 6 6 3 8 3 9 4 8 1 6 8760794951283676743677786949447544965701030
,,,,,,,,,,,P,,,,,,,,,
8 0 2 3 4 5 6 8 1 4 9 8 8 2 8 9 7 5 4 2 911111112223443333332
産財用庭家5 4 3 4 2 7 2 1 5 5 5 6 7 2 9 2 1 8 5 4 691123457658191021990811111111112122221121
)地宅
ち0
2 1 0 8 2 8 8 1 9 4 4 1 8 6 4 4 5 1 3 6 4671892229965388224850687564303146779576180
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
2 6 0 2 4 8 0 9 2 1 9 3 5 0 3 7 8 6 4 1 011222233567009776666611
・等金金貯現預2 4 0 9 0 3 4 1 3 8 7 9 1 2 2 8 3 9 7 5 6711536411783570154272737287611850030709522
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
2 3 3 4 4 5 6 8 9 9 2 5 5 5 5 7 8 8 9 1 111111111122
地
土
0 5 0 0 8 4 6 3 6 3 0 7 1 4 7 3 8 8 4 3 3431687271258064067438473513841790745377220
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,1736946745824327518492233344578045311009981⊥‑⊥‑⊥‑⊥‑⊥‑⊥11券証価有
9 0 3 6 7 3 4 3 0 8 3 5 7 3 9 9 6 0 8 9 3317133821130399991491401060652358651763761
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,3445578128564433340221111←11111111ームー
計
合
1 0 4 6 1 2 1 6 4 4 6 5 3 6 5 7 6 7 6 8 2466939569677024305911054905659208728994178
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
2 0 7 2 8 6 2 9 6 7 3 3 3 3 8 8 4 2 6 8 23445567802590856554441111211111111
菊 産儂財業事用
9 8 6 6 9 9 9 2 1 0 7 1 3 0 2 1 3 4 4 6 3795844189760089533144334465665568877778776
年
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0888888888899999999990
年0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0888888888899999999990
(出所)国 税 庁 『国税 庁統 計年 報書 』
財 政 危機 の第4段 階 とその 様相
91 第2‑7表 財 産 種 類 別 取 得 財 産 価 格 の80年 か ら90年,90年 か ら2000年,及 び,92年
か ら2000年 に か け て の 増 加 額 と増 加 率(単 位 億 円)
80〜90年 90〜00年 92〜00年
増加額 増加率 増加額 増加率 増加額 増加率
合計
121,035 4.8倍
一10 ,264 一6.7% 一60,891 一29 .9%
土地
87,510 5.1倍
一19,867 一18 .2% 一65,618 一42 .4%
(う ち,宅 地) 66,802 6。3倍
一19 ,460 一24 .5% 一45,734 一43 .3%
(う ち,田 ・畑 ・山
林 ・ そ の 他 の 土 地) 20,709 3.4倍
一408 一1 .4% 一19,885 一40 .6%
家屋 ・構 築物
5,850 6.5倍
一804 一11 .6% 一2,710 一30 .7%事業(農 業)用 財産
288 1.8倍
一24 一3.6% 一160 一19 .9%有価証券
12,094 4.5倍
一3,420 一22 .O% 一2,524 一17 .2%
現 金 ・預貯 金 等
9,815 4.5倍 8,639
68.6%6,175
41.0%家庭用 財 産
90 1.9倍 1
0.5% 一11 一5 .6%そ の他 の 財産
5,387 2.9倍 5,212
63.2%3,958
41.7%(出 所)第2‑6表 よ り作 成 。
当 た る19,460億 円,24.5%減 少 した 。ま た,92年 か ら2000年 に か け て で は45,734 億 円,43.3%の 大 幅 な 減 少 とな っ て お り,こ の 間 の合 計 の減 少 額60,891億 円 の 75.1%に 達 して い る。 この92年 か ら2000年 に か け て で は土 地 の う ち宅 地 以外 の 土 地 財 産 の 取 得 価 格 も19,885億 円,40.6%の 大 幅 な減 少 と な っ て い る。そ して, 土 地 全 体 で は65,618億 円,42.4%の 減 少 とな っ て お り,合 計 の 減 少 額 を上 回 っ て い る 。
90年 か ら2000年 に か け て で は有 価 証 券 の取 得 財 産 価 格 の 減 少 が 土 地 の そ れ に 続 い て お り,92年 か ら2000年 に か け て で は 家屋 ・構 築 物 の 取 得 財 産 価 格 の 減 少 が 土 地 の そ れ に 続 い て い る 。
こ れ らの こ とか ら,相 続 税 の減 少 の 基 本 的 要 因 はバ ブ ル の 崩 壊 とそ の 後 の 景 気 の 低 迷 の持 続 に よ る地 価 や 株 価 の 大 幅 な 下 落 や 建 築 活 動 の 大 きな 縮 小 に あ り,こ の 中 で は特 に地 価 の 下 落 が 最 も大 きな 要 因 とな っ て い る とい う こ とが わ か る 。
こ の ほ か,法 入 税 同様,相 続 税 に つ い て も度 々減 税 が行 わ れ た の で あ り,こ れ も相 続 税 の減 少 に少 な か らぬ 影 響 を与 え た こ と は 間違 い ない で あ ろ う。