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過去3年(9回)出題実績(第1問ライフプランと資金計画)

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(1)

ファイナンシャル・プランニング技能士

実技(生保)予想問題

(金融財政事情研究会 試験)

FP資格塾 東城まさる

・一級ファイナンシャルプランニング技能士

・本書の特徴・

●本書は

2014 年 1 月の試験に、確実に短時間で合格するための電子書籍です。

●実技試験合格に不可欠な計算問題、仕訳問題対策を重点的に行っています。

●過去 5 年(15 回)に出題された実技試験から、厳選して掲載しています。

●パソコン・タブレットで見やすいレイアウトで作成しています。

2014 年 1 月 26 日試験対応

(2013 年 10 月 1 日法令準拠)

2級

(2)

本書はFP2 級実技(生保)試験合格を支援します。

①「実技」というものの、出題形式はテーマが与えられ、それに対し正誤問題、穴埋め問題、 計算問題の3 種類の設問に解答します(記述式)。 ②問題数はテーマごとに5 問、1テーマに沿ってそれぞれ設問 3 問、合計 15 問。 解答時間90 分。(1 問あたり平均 6 分) 合計50 点満点。合格は 30 点以上。(配点は公表されていません) ③設問内容は、学科試験同様の知識問題、計算問題、仕訳問題の3 種類。 下記【表1】のとおり、前回2013 年 9 月は知識問題が 9 問、計算問題が 5 問、仕訳問題 が1 問でした。 ④知識問題は学科試験の学習で足り、実技試験のための特別な学習をしなければならない ということはありません。しかもテーマ文を読まずに、設問のみで解答できる問題が多くあ ります。 ⑤計算問題は出題パターンが決まっており、試験前に解答しておけば、得点につながりやす いのです。また、仕訳問題も必ず出題されますが、出題パターンが決まっています。 しかし準備不足の場合、ただ時間を消費し、他の解答にも影響を及ぼし、結局時間切れで終 了、ということになりやすいのです。配点は公表されていませんが、計算問題の配点は難易 度から考えて、比較的高いと推測できます。 ⑥計算問題は、(下記【表2】のとおり)過去 3 年(9 回)では、1 回あたり 5 問もしくは 6 問、平均では5.2 問出題されています。また仕訳問題は必ず1 問出題されます。 ⑦学科試験、実技試験、それぞれ合格しなくては、「FP技能士2 級合格」とはならないた め、計算問題、仕訳問題の攻略は避けて通ることはできません。 以上により、本書では過去に出題された計算問題、仕訳問題から頻度・傾向を分析し、各テ ーマごとに厳選して提示しています。必ず繰り返し解いて、本試験に臨んでください。

本書の特徴

(3)

計算問題、仕訳問題 攻略による合格シミュレーション FP技能士 2 級実技試験の配点は公表されていませんが、公表されている 3 級の配点と同 様と仮定します。(50 点満点ですが、その内訳は 4 点×5 問+3 点×10 問と仮定。) 計算問題が仮に 6 問出題されると仮定し、更に半分の 3 問が 1 問 4 点、残りの 3 問が 1 問 3 点であれば、計算問題は 6 問で 21 点となります。合格基準点は 6 割=30 点ですから、知識 問題は 9 点(30 点-21 点)、つまり 9 問中 3 問以上できれば合格になります。

結論

FP技能士

2 級実技(生保)試験合格のポイントは ズバリ

計算問題、仕訳問題の攻略にあり

【表1】

2013 年 9 月 2 級実技試験(生保顧客資産相談業務)出題内容

問題番号 出題分野 設問番号 設問内容 設問形式 第 1 問 ライフプラン と資金計画 問 1 遺族年金の受給要件、遺 族の範囲 穴埋問題 問 2 遺族厚生年金額の計算 計算問題 問 3 遺族厚生年金額の中高齢 寡婦加算 正誤問題 第 2 問 個人の リスク管理 問 4 生命保険補償内容の説明 穴埋問題 問 5 介護保険、健康保険の給付 内容 穴埋問題 問 6 保険アドバイス 正誤問題 第 3 問 法人の リスク管理 問 7 生保契約の名義変更 正誤問題 問 8 退職所得金額の計算 計算問題 問 9 長期平準保険の経理処理 仕訳問題 第 4 問 タックス プラン 問 10 総所得金額の一時金 計算問題 問 11 確定申告 正誤問題 問 12 所得税の申告納税額 計算問題 第 5 問 相続・贈与 問 13 生命保険の取り扱い 穴埋問題 問 14 相続税の計算について 正誤問題 問 15 相続税の総額 計算問題

(4)

【表

2】直近 3 年(9 回)分野別 計算問題出題実績

13 年 5 月 13 年 5 月 13 年 1 月 12 年 9 月 12 年 5 月 12 年 1 月 11 年 9 月 11 年 5 月 11 年 1 月 合計 ライフプラン 1 1 1 1 1 1 1 1 2 10 個人のリスク 0 1 1 0 1 1 1 1 0 6 法人のリスク 1 1 1 1 1 1 1 1 1 9 タックス 2 1 2 1 1 1 2 1 2 13 相続・贈与 1 1 1 1 1 1 1 1 1 9 合計 5 5 6 4 5 5 6 5 6 47

平均5.2問/回

出題内容

問題番号と出題分野 掲載ページ 第1 問 ライフプランと資金計画 出題傾向と出題予想問題 P. 5~23 出題実績(過去3 年 9 回) P.24~25 第2 問 個人のリスク管理 出題傾向と出題予想問題 P.26~40 出題実績(過去3 年 9 回) P.41~42 第3 問 法人のリスク管理 出題傾向と出題予想問題 P.43~55 出題実績(過去3 年 9 回) P.56~57 第4 問 タックスプラン 出題傾向と出題予想問題 P.58~73 出題実績(過去3 年 9 回) P.74~75 第5 問 相続・贈与 出題傾向と出題予想問題 P.76~90 出題実績(過去3 年 9 回) P.91~92

(5)

●第

1 問の出題傾向

第1 問のテーマは「ライフプランと資金計画」ですが、過去において出題された内容のほと んどが「社会保険制度」の中の「公的年金」に関する問題でした。 相談者が会社員か個人事業主か、年齢が40 代前なのか、50 代以降なのかによって相談内容 は変わりますが、被保険者としての国民年金と厚生年金保険、受給者としての老齢給付と遺 族給付の内容を、学科問題レベルで押さえておけば、穴埋め問題、正誤問題には対応できま す。 ●平成 25 年度(10~3 月)の年金額について 平成 25 年度 10 月~3 月の年金額は、前年までの物価マイナススライドを行わなかったこと による、「特例水準解消スケジュール」により、1%引き上げられます。 国民年金の満額受給者の場合、月 6 万 4875 円(平成 26 年 3 月まで)になります。なお納付 する保険料額は月額 15,040 円と、平成 24 年に対し月額 60 円増となります。 ・老齢基礎年金額 778,500 円(満額受給者) ・障害基礎年金額 (障害等級 1 級)973,100 円、(障害等級2級)778,500 円 ・遺族基礎年金額 778,500 円 ・障害基礎年金額、遺族基礎年金額の子の加算額 (第1子、第2子)224,000 円、(第3子)74,600 円 ・加給年金額(第1子、第2子)224,000 円、(第3子)74,600 円 ・中高齢寡婦加算額 583,900 円

第 1 問.ライフプランと資金計画

(6)

●計算問題対策

実技試験は15 問しかないため、予想しすぎると取り返しのつかない結果になりますが、あ る程度予想できるのが計算問題です。 計算問題の出題パターンの習得こそ、実技試験攻略の唯一の方法と考えます。 下記『直近3 年(9 回)計算問題の出題実績』のとおり、1 問以上出題されています。 特例水準解消スケジュールの実施により、年金の計算式が複雑になっていますが、老齢基礎 年金、老齢厚生年金、遺族厚生年金の計算の流れを、パターンとして覚えてしまえば得点源 になります。解答の順序は与えられるので、問題に慣れていれば得点できます。

●計算問題 出題予想

□出題予想 No1.老齢給付の年金見込み額 □出題予想 No2.遺族厚生年金の年金額 □出題予想 No3.老齢厚生年金額 □出題予想 No4.特別支給老齢厚生年金概算額

●直近3年(9回)計算問題-出題実績

出題内容 13 年 9 月 ・遺族厚生年金額の計算 13 年 5 月 ・老齢基礎年金 13 年 1 月 ・特別支給老齢厚生年金額 12 年 9 月 ・特別支給老齢厚生年金概算額 12 年 5 月 ・遺族厚生年金額 12 年 1 月 ・老齢厚生年金額 11 年 9 月 ・老齢給付の年金見込み額 11 年 5 月 ・遺族厚生年金の年金額 11 年 1 月 ・特別支給の老齢厚生年金額 ・老齢基礎年金

(7)

□出題予想 No1.老齢給付の年金見込み額 (出題例) 会社員のAさん(57歳)は,妻Bさん(47歳)との2人暮らしである。Aさんは,高校卒業後から現在の 会社(X社)に勤務している。X社の定年年齢は満60歳であるが,Aさんが希望すれば,60歳以後 も継続して勤務することが可能である。Aさんおよび家族に関する資料は,以下のとおり。 <Aさんおよび家族に関する資料> (1) Aさん(会社員) 生年月日:昭和29年7月14日 〔公的年金の加入歴(見込みを含む)〕 18歳 60歳 (2) 妻Bさん(専業主婦) 生年月日:昭和39年4月25日 公的年金の加入は国民年金のみであり,現在,国民年金の第3号被保険者である。 ※妻Bさんは,現在および将来においてもAさんと同居し,生計維持関係にある。 ※現在および将来においても,妻Bさんは障害基礎年金の受給権を取得することはなく,Aさんに ついては厚生年金保険法の障害等級に該当する障害の状態にないものとする。 ※上記以外の条件は考慮せず,下記の問に従うこと。 【問】下記<条件>を基に,Aさんが受給できる公的年金制度からの老齢給付の年金見込額を試 算した。Aさんの老齢給付の年金見込額を試算した下記の計算式の空欄①~③に入る最も適切 な数値を求めなさい。 <条件> ・AさんはX社を60歳で定年退職し,再就職しないものとする。 ・厚生年金保険の被保険者期間等は,設例を参照すること。 ・年金額は平成25年度10~3月価額(物価スライド特例措置による金額)に基づき求めること。 ・計算過程の端数処理は,円未満を四捨五入し,年金額の端数処理は,50円未満を切り捨て,50 円以上100円未満は100円に切り上げること。 ・計算式にある「○○」・「□□□」の部分は,問題の性質上明らかにできないためにそれぞれ数値 を伏せてある。 厚生年金保険 (360 月) (135 月) 平成15 年 4 月以後の 平均標準報酬額(470,000 円) 平成15 年 3 月以前の 平均標準報酬月額(320,000 円)

(8)

<Aさんの老齢給付の年金見込額> 1. Aさんが○○歳から受給できる報酬比例部分のみの特別支給の老齢厚生年金の額は、次の ⅠとⅡで高い金額 Ⅰ.320,000円×

000

,

1

125

.

7

×□□□月+470,000円×

000

,

1

481

.

5

×135月≒□□□円(100円未満の端 数処理後の金額) Ⅱ.(320,000円×

000

,

1

5

.

7

×□□□月+470,000円×

000

,

1

769

.

5

×135月)×1.031×0.968 ≒□□□円(100円未満の端数処理後の金額) ⅠとⅡで高い金額は( ① )円 2.Aさんが65歳から受給できる老齢基礎年金および老齢厚生年金の額 ・老齢基礎年金の額 778,500円×

480

480

=778,500円 ・老齢厚生年金の額 {□□□円+(1,676円×( ② )月×0.968-778,500円×

480

480

)}+389,200円 ≒□□□円(100円未満の端数処理後の金額)+389,200円 =( ③ )円

(9)

【解答】①1,227,600(円) ②480(月) ③1,621,000(円) 【解説】 <Aさんの老齢給付の年金見込額> 1.Aさんが61歳から受給できる報酬比例部分のみの特別支給の老齢厚生年金の額は、次の ⅠとⅡで高い金額 Ⅰ.320,000円×

000

,

1

125

.

7

×360月+470,000円×

000

,

1

481

.

5

×135月≒1,168,600円(100円未満の端 数処理後の金額) Ⅱ.(平成 15 年 3 月以前の平均標準報酬月額 320,000 円×

000

,

1

5

.

7

×360 月 +平成 15 年 4 月以後の平均標準報酬額 470,000 円×

000

,

1

769

.

5

×135 月)×1.031×0.968 =(864,000+366,043)×1.031×0.968≒( ①1,227,600 )円(100 円未満の端数処理後 の金額) ⅠとⅡで高い金額は( ①1,227,600 )円 2.Aさんが65歳から受給できる老齢基礎年金および老齢厚生年金の額 ・老齢基礎年金の額 平成25年度老齢基礎年金価額 778,500円×

480

480

=778,500円 ・老齢厚生年金の額 {①1,227,600円+(1,676円×( ②480 )月×0.968-778,500円×

480

480

)}+393,200円 ≒1,227,800円(100円未満の端数処理後の金額)+393,200円 =( ③ 1,621,000)円

(10)

□出題予想 No2.遺族厚生年金の年金額 (出題例) 株式会社X社に勤務していたAさん(51歳)は,平成25年4月に病気により死亡した。 Aさんは,妻Bさん(45歳),長男Cさん(17歳),実母Dさん(75歳)の4人家族であった。 なお,Aさんおよび家族に関する資料は,以下のとおりである。 <Aさんおよび家族に関する資料> ①Aさん ・生年月日 : 昭和36年8月9日 ・死亡年月日 : 平成25年4月20日 ・厚生年金保険の加入歴:平成15年3月まで240月(平均標準報酬月額300,000円) 平成15年4月から96月(平均標準報酬額410,000円) ・国民年金の加入歴 : 20歳から就職するまでの大学生であった期間は,国民年金に未加入。 ②妻Bさん ・生年月日 : 昭和42年9月15日 ・国民年金の加入歴:20歳からAさんと結婚するまでの間は,国民年金の保険料を納付しており, Aさんとの結婚後は第3号被保険者であった。 ・Aさんの死亡後,当分の間,公的年金の遺族給付および死亡保険金等で生活する予定である。 ③長男Cさん(高校2年生) ・生年月日 : 平成7年6月5日 ④実母Dさん(無職) ・生年月日 : 昭和12年7月14日 ⑤その他 ・妻Bさん,長男Cさんおよび実母Dさんは,Aさんと同居し,生計維持関係にあった。 ・妻Bさん,長男Cさんおよび実母Dさんは,現在および将来においても国民年金法の障害等級に 該当する障害の状態にないものとする。※上記以外の条件は考慮せず,下記の問に従うこと。

(11)

【問】妻Bさんに支給される遺族厚生年金の年金額を,平成25年度価額(物価スライド特例措置に よる金額)に基づいて求めなさい。 なお,計算にあたっては,下記<資料>を利用し,加算額については考慮しないものとする。計算 過程を示し,計算過程の年金額は円未満を四捨五入し,答の年金額の端数処理は,50円未満は 切り捨て,50円以上100円未満は100円に切り上げること。また,答は円単位とすること。 <資料> 遺族厚生年金の年金額は次のⅠとⅡの高い金額 Ⅰ.遺族厚生年金の年金額=(A+B)×

4

3

A.平成15年3月以前の期間分 平均標準報酬月額×

000

,

1

125

.

7

×平成15年3月以前の被保険者期間の月数 B.平成15年4月以後の期間分 平均標準報酬額×

000

,

1

481

.

5

×平成15年4月以後の被保険者期間の月数 Ⅱ.遺族厚生年金の年金額=(①+②)×1.031×0.968×

4

3

①平成15年3月以前の期間分 平均標準報酬月額×

000

,

1

5

.

7

×平成15年3月以前の被保険者期間の月数 ②平成15年4月以後の期間分 平均標準報酬額×

000

,

1

769

.

5

×平成15年4月以後の被保険者期間の月数 ※全加入期間が300月に満たない場合は,加入月数を300月とみなすため,上記で計算 した額に 300 月を実際の加入月数で除したものを乗じる。

(12)

【解答】574,200 円 【解説】 遺族厚生年金の年金額は次のⅠとⅡの高い金額 Ⅰ. A.平成15年3月以前の期間分 平均標準報酬額(300,000円)×

000

,

1

125

.

7

×平成15年3月以前の被保険者期間の月数(240月) =513,000円 B.平成15年4月以後の期間分 平均標準報酬額(410,000円)×

000

,

1

481

.

5

×平成15年4月以後の被保険者期間の月数(96月) =215,732円 遺族厚生年金の年金額=(A531,000円+B215,732円)×

4

3

≒560,000円 Ⅱ. ① 平成15年3月以前の期間分 平均標準報酬月額(300,000円)×

000

,

1

5

.

7

×平成15年3月以前の被保険者期間の月数(240月) =5,400,000円 ② 平成15年4月以後の期間分 平均標準報酬額(410,000円)×

000

,

1

769

.

5

×平成15年4月以後の被保険者期間の月数(96月) ≒227,068円 遺族厚生年金の年金額=(①5,400,000円+②227,068円)×1.031×0.968×

4

3

≒574,200円 遺族厚生年金の年金額はⅠとⅡの高い金額なので、574,200円が解答になる

(13)

□出題予想 No3.老齢厚生年金額 (出題例) Aさん(48 歳)は,大学卒業後に会社勤務を経て飲食店を開業し,現在に至っている。 <Aさんに関する資料> (1) 生年月日 :昭和 38 年4月 27 日生まれ(独身) (2) これまでの経歴 昭和 57 年4月~昭和 61 年3月 :大学生 昭和 61 年4月~平成 13 年3月 :会社員(平均標準報酬月額 260,000 円) 平成 13 年4月~現在 :個人事業主 <「ねんきんネット」の画面(平成 24 年 12 月現在,一部抜粋)> *半額免除月数は,平成 16 年7月から平成 17 年6月までのものである。 *未納月数は,多忙により納付を失念していたものであり,平成 23 年1月から同年6月までの ものである。 ※上記以外の条件は考慮せず,下記の問に従うこと。

(14)

【問】Aさんが原則として 65 歳から受給することができる老齢厚生年金の年金額を,平成 25 年 度 10~3 月価額(物価スライド特例措置による金額)に基づいて求めなさい。 なお,計算にあたっては,設例および下記<資料>を利用すること。計算過程を示し,計算過 程の端数処理は円未満を四捨五入し,年金額の端数処理は 50 円未満を切り捨て,50 円以 上 100 円未満は 100 円に切り上げること。また,答は円単位とすること。 <資料> 老齢厚生年金は次のⅠとⅡの高い金額に経過的加算を加えた金額 Ⅰ.報酬比例部分の額=(A+B) A. 平成15年3月以前の期間分 平均標準報酬月額×

000

,

1

125

.

7

×平成15年3月以前の被保険者期間の月数 B. 平成15年4月以後の期間分 平均標準報酬額×

000

,

1

481

.

5

×平成15年4月以後の被保険者期間の月数 Ⅱ報酬比例部分の額=(①+②)×1.031×物価スライド率(0.968) ① 平成15年3月以前の期間分 平均標準報酬月額×

000

,

1

5

.

7

×平成15年3月以前の被保険者期間の月数 ③ 平成15年4月以後の期間分 平均標準報酬額×

000

,

1

769

.

5

×平成15年4月以後の被保険者期間の月数 ・経過的加算額=1,676円×被保険者期間の月数×物価スライド率(0.968) 昭和36年4月以後で20歳以上60歳未満の -778,500円 × 厚生年金保険の被保険者期間の月数 480

(15)

【解答】 350,400 円 【解説】 ・報酬比例部分の額の計算対象期間はすべて平成15年3月以前の期間分なので、 Ⅰ.平均標準報酬月額×

000

,

1

125

.

7

×平成15年3月以前の被保険者期間の月数 =260,000円×

000

,

1

125

.

7

×180月=333,450円・・・A Ⅱ.平均標準報酬月額×

000

,

1

5

.

7

×平成15年3月以前の被保険者期間の月数 =260,000 円×

000

,

1

5

.

7

×180 月=351,000・・・① 報酬比例部分の額=①×1.031×物価スライド率(0.968) =351,000×1.031×0.968 ≒350,301 円(円未満四捨五入) ・経過的加算額=1,676円×被保険者期間の月数×物価スライド率(0.968) 昭和36年4月以後で20歳以上60歳未満の -778,500円 × 厚生年金保険の被保険者期間の月数 480 =1,676 円×180 月×0.968-778,500 円×180 月/480月≒89 円(円未満四捨五入) 老齢厚生年金は次のⅠとⅡの高い金額に経過的加算を加えた金額なので、Aさんが原則とし て65歳から受給することができる老齢厚生年金の年金額は 350,301 円+89 円≒350,400 円

(16)

□出題予想 No4.特別支給老齢厚生年金概算額 (出題例) 会社員のAさん(57 歳)は,妻Bさん(50 歳)との2人暮らしである。Aさんは,高校卒業後から 現在の会社(X社)に勤務している。X社の定年年齢は満 60 歳であるが,希望すれば 60 歳以 後も継続して勤務することが可能である。先日,職場で老齢厚生年金の支給開始年齢の引上 げが話題になったこともあり,Aさんは,何歳からどのくらい年金を受け取ることができるのか知 りたいと思うようになった。また,X社に継続勤務した場合の社会保険の取扱いについても理 解を深めたいと思っている。Aさんに関する資料等は,以下のとおりである。 <Aさんに関する資料等> (1) Aさん(会社員) 生年月日:昭和 30 年8月 15 日 〔公的年金の加入歴(63 歳0カ月まで継続勤務するとした場合の見込みを含む)〕 《途中省略》 ※全員,現在および将来においても公的年金制度における障害等級に該当する障害の状態 にないものとする。 ※上記以外の条件は考慮せず,下記の問に従うこと。 【問】Aさんが 63 歳0カ月でX社を退職し,再就職しないと仮定した場合の特別支給の老齢厚 生年金の年金額を試算した。この場合,Aさんが退職後に受給できる特別支給の老齢厚生年 金の年金額を,解答用紙の手順に従い,計算過程を示して求めなさい。

(17)

<資料> 特別支給の老齢厚生年金は次のⅠとⅡの高い金額に定額部分、加給年金を加えた額 Ⅰ.報酬比例部分の額=A+B A 平成 15 年3月以前の期間分 平均標準報酬月額×

000

,

1

125

.

7

×平成 15 年3月以前の被保険者期間の月数 B 平成 15 年4月以後の期間分 平均標準報酬額×

000

,

1

481

.

5

×平成 15 年4月以後の被保険者期間の月数 Ⅱ報酬比例部分の額=(①+②)×1.031×物価スライド率(0.968) ① 平成 15 年3月以前の期間分 平均標準報酬月額×

000

,

1

5

.

7

×平成 15 年3月以前の被保険者期間の月数 ② 平成 15 年4月以後の期間分 平均標準報酬額×

000

,

1

769

.

5

×平成 15 年4月以後の被保険者期間の月数 ・定額部分の額=1,676 円×被保険者期間の月数×物価スライド率(0.968) ・加給年金額:389,200 円

(18)

【解答】 2,726,800 円 【解説】 Ⅰ.報酬比例部分の額=A+B A 平成 15 年3月以前の期間分 平均標準報酬月額(360,000 円)×

000

,

1

125

.

7

×平成 15 年3月以前の被保険者期間の月数(348 月)=892,620 円 B 平成 15 年4月以後の期間分 平均標準報酬額(560,000 円)×

000

,

1

481

.

5

×平成 15 年4月以後の被保険者期間の月数(184 月) =564,762 円 よって Ⅰ.報酬比例部分の額=A+B=1,457,382 円 Ⅱ報酬比例部分の額=(①+②)×1.031×物価スライド率(0.968) ① 平成 15 年3月以前の期間分 平均標準報酬月額(360,000 円)×

000

,

1

5

.

7

×平成 15 年3月以前の被保険者期間の月数(348 月)=939,600 円 ② 平成 15 年4月以後の期間分 平均標準報酬額(560,000 円)×

000

,

1

769

.

5

×平成 15 年4月以後の被保険者期間の月数(184 月) =594,438 円 よってⅡ報酬比例部分の額=(①939,600 円+②594,438 円)×1.031×物価スライド率(0.968) =1,530,982 円 報酬比例部分の額は、ⅠとⅡの高い金額なので 1,530,982 円 ・定額部分の額(円未満四捨五入) 1,676 円×480 月×0.968≒778,737 円 ・基本年金額(50 円未満は切捨て,50 円以上 100 円未満は 100 円に切上げ) 1,530,982 円+778,737 円=2,309,719 円⇒2,309,700 円 ・加給年金額 389,200 円

(19)

□ 過去問 出題例 □

【第1問】 次の設例に基づいて,下記の各問(《問1》~《問3》)に答えなさい。 《設 例》 Aさん(45 歳)は,飲食店を営む個人事業主である。Aさんの店は常連客が多く売上も安 定しており,Aさんは,できる限り長く店を続けたいと考えている。なお,Aさんは妻Bさ ん(40 歳)と2人で暮らしており,子はいない。 Aさんは,将来受け取ることができる公的年金の年金額や,将来の年金収入を増やす方法な どについて知りたいと思っている。そこで,ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談 することにした。Aさん夫婦に関する資料は,以下のとおりである。 <Aさん夫婦に関する資料> Aさん(個人事業主) 生年月日:昭和42 年8月7日 公的年金の加入歴(見込みを含む) 妻Bさん 生年月日:昭和47 年 11 月 12 日 公的年金の加入歴(見込みを含む) ※妻BさんはAさんと同居し,生計維持関係にある。 ※Aさんおよび妻Bさんは,現在および将来においても公的年金制度における障害等級に該 当する障害の状態にないものとする。 ※上記以外の条件は考慮せず,各問に従うこと。

(20)

《問1》 《設例》に基づいて,次の①,②を計算過程を示して求めなさい。 なお,老齢基礎年金の年金額の計算にあたっては,778,500 円(平成 25 年度 10~3 月価額) を使用し,《設例》の国民年金の保険料納付予定期間はすべて保険料納付済期間として取り 扱うこと。また,端数処理については,以下のとおりとすること。 ・〔計算過程〕においては,円未満を四捨五入 ・〈答〉の年金額においては,50 円未満は切捨て,50 円以上 100 円未満は 100 円に切上げ ① Aさんが原則として 65 歳から受給できる老齢基礎年金の年金額はいくらか。 ② 妻Bさんが原則として 65 歳から受給できる老齢基礎年金の年金額はいくらか。 《問2》 MさんのAさんに対するアドバイスに関する次の記述①~③について,適切なもの には○印を,不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。 ① 「Aさんは,希望すれば,平成 27 年9月 30 日までの間に,厚生労働大臣の承認を得て 国民年金の保険料未納期間(23 月)に係る保険料を納付することができます」 ② 「将来にわたって安定した収入が見込める場合,老齢基礎年金を繰り下げて受給するこ とも検討事項となります。ただし,妻Bさんが老齢基礎年金を繰り下げる場合は,老齢厚生 年金も同時に繰り下げることになります」 ③ 「現時点(平成 25 年5月 26 日)でAさんが亡くなった場合,妻Bさんは,所定の手続 により国民年金から死亡一時金を受給することができます」

(21)

《問3》 MさんはAさんに対し,老後の年金収入を増やす方法について説明した。以下の 文章の空欄①~③に入る最も適切な語句または数値を,下記の〈語句群〉のイ~リのなかか ら選び,その記号を解答用紙に記入しなさい。 ⅰ)付加年金 「Aさんが国民年金の定額保険料のほかに国民年金の付加保険料を納付した場合は,老齢基 礎年金の受給時に付加年金を受け取ることができます。仮に,Aさんが平成25 年5月から 60 歳到達までの 171 月にわたって付加保険料を納付した場合,65 歳から受け取ることがで きる付加年金の額(年額)は,( ① )円となります」 ⅱ)国民年金基金 「Aさんが国民年金基金に加入して掛金を支払った場合は,国民年金基金から老齢年金を 受け取ることができます。国民年金基金の掛金の額は,加入時の年齢,性別,選択する給付 の型や口数によって異なりますが,上限は月額( ② )円です。なお,国民年金基金の掛金 は,税法上,( ③ )として所得控除の対象となります」 〈語句群〉 イ.34,200 ロ.51,300 ハ.55,000 ニ.68,000 ホ.68,400 ヘ.70,000 ト.小規模企業共済等掛金控除 チ.社会保険料控除 リ.生命保険料控除

(22)

■出題例 解答・解説

《 問 1 》 【解答】① 702,300 円 ②778,500円 ① 平成21年3月以前の保険料全額免除期間は3分の1が対象期間に加算できるので、 778,500 円×421月+36月× 1 3 480月 ≒702,272円 ⇒ 702,300円 ②18歳から働いているため厚生年金保険を含めた国民年金加入期間は、上限の480日で計 算するため 778,500 円×480月 480月=778,500 円 《問2》 【解答】①× ②× ③○ 【解説】 ① 平成 24 年 10 月 1 日から平成 27 年 9 月 30 日までの間に,厚生労働大臣の承認を得て国 民年金の保険料未納期間をに係る保険料を 10 年前にさかのぼって納付することができる。 しかしAさんの未納期間は10 年以上前であるため納付することはできない。 ② 老齢基礎年金の支給繰下げの申出と、老齢厚生年金の支給繰下げの申出は同時にでも別 でも行うことができる。ただし一度繰下げ申請が認められればやり直しはきかない。 ③ 国民年金の死亡一時金は、国民年金の掛け捨て防止のしくみ。 ・第1号被保険者として保険料納付済期間が36 月(3 年)以上ある者の死亡 ・死亡した者が障害、老齢基礎年金を受給していない ・遺族が遺族基礎年金を受給していない 以上の支給要件を満たしているため、妻Bさんは国民年金から死亡一時金を受給すること ができる。

(23)

《問3》 【解答】①イ ②ニ ③チ 【解説】 ① 付加年金の額は納付月数×200 円なので、171 月×200 円=34,200 円 ② 国民年金基金の掛金の上限は確定拠出年金個人型の掛金と合算して 68,000 円。 ③ 国民年金基金の掛金は全額、所得税控除の社会保険料控除の対象になる。ちなみに確定 拠出年金個人型の掛金は小規模企業共済等掛金控除の対象になる。

(24)

過去

3 年(9 回)出題実績(第1問ライフプランと資金計画)

2013 年 9 月 第 1 問 会社員(44歳)死亡による遺族の年金相談 問 1 遺族年金の受給要件、遺族の範囲 穴埋め問題 問 2 遺族厚生年金額の計算 計算問題 問 3 遺族厚生年金額の中高齢寡婦加算 正誤問題 2013 年 5 月 第 1 問 個人経営者(45歳)の老後相談 問 1 老齢基礎年金 計算問題 問 2 基礎年金の相談 正誤問題 問 3 老後の年金収入を増やす方法 穴埋め問題 2013 年 1 月 第 1 問 会社員(58歳)の老齢年金相談 問 1 特別支給老齢厚生年金額 計算問題 問 2 60歳代前半の在職老齢年金 穴埋め問題 問 3 老齢年金受給 正誤問題 2012 年 9 月 第 1 問 会社員(57歳)の社会保険相談 問 1 老齢厚生年金 穴埋め問題 問 2 特別支給老齢厚生年金概算額 計算問題 問 3 継続勤務後の社会保険 正誤問題 2012 年 5 月 第 1 問 会社員(44歳)死亡後の社会保険相談 問 1 公的年金からの遺族給付 穴埋め問題 問 2 遺族厚生年金額 計算問題 問 3 遺族厚生年金額の概要 正誤問題 2012 年 1 月 第 1 問 個人事業主(43歳)の社会保険相談 問 1 ねんきんネット」の内容 穴埋め問題 問 2 老齢厚生年金額 計算問題 問 3 老齢年金制度の概要 正誤問題

(25)

2011 年 9 月 第 1 問 会社員(57歳)の年金相談 問 1 公的年金制度の老齢給付 穴埋め問題 問 2 老齢給付の年金見込み額 計算問題 問 3 定年退職後の社会保険 正誤問題 2011 年 5 月 第 1 問 会社員(50歳)相続発生時の年金相談 問 1 遺族給付の概要 穴埋め問題 問 2 遺族厚生年金の年金額 計算問題 問 3 国民年金の概要 正誤問題 2011 年 1 月 第 1 問 会社員(58歳)の年金相談 問 1 特別支給の老齢厚生年金額 計算問題 問 2 老齢基礎年金 計算問題 問 3 厚生年金、雇用保険 正誤問題

(26)

ファイナンシャル・プランニング技能士

第 2 問 . 個 人 の リ ス ク 管 理

見本につき

参照

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