1.北上川上流
【利水の沿革】
・北上川の水利用は古来より農業用水が中心で流域の発展に貢献
・戦後KVA事業によって、かんがい、発電を主目的としたダム群を整備
・現在、利水機能の向上のため石淵ダムの再開発として胆沢ダムを建設中
かんがい用水確保のため、古くから水開発
寿庵堰
穴山堰
藩政時代以前までの水開発施設
狐禅寺
明治橋
四十四田ダム(S43~)
多目的[F.P]
田瀬ダム(S29~)
多目的[F.A.P]
御所ダム(S56~)
多目的[F.N.W.P]
湯田ダム(S39~)
多目的[F.A.P]
石淵ダム(S28~)
多目的[F.A.P]
胆沢ダム(H25完成予定)
完成イメージ
多目的[F.N.A.W.P]
KVA事業により建設されたダム群
新たな利水施設である
胆沢ダムの建設
胆沢ダム
完成イメージ写真
S28年に完成した石淵ダムの再開発とし
てS58年度から調査を開始し洪水調節、
流水の正常な機能の維持、かんがい、
水道、発電を目的として建設中であり、
H25年度完成予定となっている。
KVA事業(5ダム)の効果
か ん が い用 水
昭和53年渇水時には
貯水率が0%を切り、水不足
のため農作物に被害
昭和53年渇水規模に対して
かんがい用水を安定供給
上 水 道
補給なし 地域の給水人口の約50%
約75,000人に供給
発 電
最大出力
20,800kw 最大出力
25,400kw(約1.2倍)
胆沢ダム建設後
現状(石淵ダム)
1
発電最大出力
約12.9万kw
穴山堰
狐禅寺
明治橋
旧松尾鉱山
新中和処理施設
四十四田ダム(S43~)
多目的[F.P]
田瀬ダム(S29~)
多目的[F.A.P]
御所ダム(S56~)
多目的[F.N.W.P]
湯田ダム(S39~)
多目的[F.A.P]
石淵ダム(S28~)
多目的[F.A.P]
胆沢ダム(H25完成予定)
完成イメージ
多目的[F.N.A.W.P]
1.北上川上流
【水利用・水質の現状】
・北上川(岩手県側)の水利用は主に支川からかんがい用水で利用されている。(発電除く)
・旧松尾鉱山の影響は昭和47年からの中和処理によって四十四田ダムの水質(pH)は改善。
■「死の川」と化した北上川~赤川酸性水対策
中和処理開始当初(昭和49年) 現在
旧松尾鉱山から排水される強酸性水の影響により、アユ、サケ、ウグイ等が大量斃死するなど「死の
川」と化したが、昭和47年からの中和処理によって水質(pH)が改善
図-3 四十四田ダム地点での水質(pH)の経年変化
■水質(BOD)の経年変化
下水道普及率の向上と共に河川水質は改善傾向にあり、近年では環
境基準値を満たしている
図-4 下水道普及率と水質の経年変化図
金ヶ崎橋
紫波橋
・明治40年頃は清らかな流れであった
・松尾鉱山の操業開始(明治44年)以降、強酸性
水によって水質が悪化
・昭和20~40年代には宮城県側にも影響
・アユ、サケ、ウグイ等の大量斃死が相次ぐ
・本川からの取水が不可能となり、流域の水利パ
ターンを一変
・現在でも松川合流点~県境区間は漁業権が設定
されていない。
・昭和47年から国による中和処理開始
・昭和56年より新中和処理施設が稼働
・昭和57年からは岩手県が管理運営
3
蕪栗沼
遊水地
南谷地
遊水地
一関
遊水地
松川
丹藤川
簗川
米内川
雫石川
中津川
乙部川
滝名川
葛丸川
瀬
川
彦部川
稗貫川
添市川
猿ヶ石川
豊
沢
川
飯豊川
北
上
川
北
上
川
川
賀
和
宿内川 広瀬
川
人首
川
胆沢川
白鳥
川
衣
川
磐井川
久保川
砂鉄川
千厩川
黄海川
金
流
川
川股
二
迫
川
川沼
長
一迫
川
二迫川
三
迫
川
川
迫
旧
田尻
川
江
合
川
新江合川
松川
丹藤川
簗川
米内川
雫石川
中津川
乙部川
滝名川
葛丸川
瀬
川
彦部川
稗貫川
添市川
猿ヶ石川
豊
沢
川
飯豊川
北
上
川
北
上
川
川
賀
和
宿内川 広瀬
川
人首
川
胆沢川
白鳥
川
衣
川
磐井川
久保川
砂鉄川
千厩川
黄海川
金
流
川
川股
二
迫
川
川沼
長
一迫
川
二迫川
三
迫
川
川
迫
旧
田尻
川
江
合
川
新江合川
(花山ダム)
(小田ダム)
(長沼ダム)
(荒砥沢ダム)
鳴子ダム
(栗駒ダム)
四十四田ダム
御所ダム
胆沢ダム(建設中)
石淵ダム
田瀬ダム
湯田ダム
(綱取ダム)
(簗川ダム)
(早池峰ダム)
(入畑ダム)
(遠野ダム)
(化女沼ダム)
北上大堰
1.北上川上流 【自然環境に関する事項:動植物環境の現状】
〔代表的な動植物〕
サケ・アユ・ウグイ産卵場
オジロワシ
オオワシ
河口から121km地点
●中流部
重要種
重要種
モクズガニ
〔代表的な動植物〕
河口から73km地点
●狭窄区間
サケ・アユ産卵場
チゴハヤブサ
〔代表的な動植物〕
河口から158km地点
●源流・上流部
サケ
重要種
サケの遡上(中津川)
市街地区間の河川環境イメージ
市街地上流の河川環境イメージ
中流域の河川環境イメージ
狭窄区間の河川環境イメージ
中流域
・サケ・アユ・ウグイの産卵場が点在
・河道内の樹木群ではオオワシ、オジロワシ等の休息場
源流・上流域
・盛岡市街地までサケ・アユが遡上
・河畔林にはカワセミやチゴハヤブサ等が飛来
・湧水箇所はトウホクサンショウウオの産卵場
狭窄区間
・河川際まで山が迫りケヤキやコナラ等が生息
・開けた場所にはオギ類が多く、オオタカやミサ
ゴ等の猛禽類が生息
・河岸沿いの淵にはモクズガニが生息
北上川上流の動植物生息環境は、連続性が概ね確保
・河川構造物が少なく、水域の連続性が保たれている
・産卵のためにサケ・アユが上流域(盛岡市街地)まで遡上
・上流から下流までにオニグルミやヤナギ類の河畔林が連続
4
1.北上川上流
【自然環境に関する事項:動植物環境の現状】
ダム編
平成2年より、ダム湖及びダム周辺の環境に関する基礎情報を収集整備し、適切なダム事業・ダム管理推進
のための基礎資料としている。平成18年度調査結果までに、五大ダム及びその周辺に生息している動植物
は約6,000種、うち重要種は264種を確認。
確認された重要種
植物123種・哺乳類5種・鳥類49種・両生類6種・魚類10種・底生動物15種・陸上昆虫類54種、爬虫類2種
※重要種の設定根拠:天然記念物指定種(国、県)、「種の保存法」指定種、レッドデータブック・レッドリスト(環境省)掲載種、岩手県レッドデータブック
スナヤツメ、ゲンゴロウブナ、タナゴ、ハス、ホンモロコ、スゴモロコ、ギバチ、ヤマメ、カジカ、ハナカジカ
マルタニシ、オオタニシ、ヒラマキミズマイマイ、モノアラガイ、マメシジミ、マシジミ、ドブガイ、アミメカワゲラ、トワダカワゲラ、コオイムシ、ホンサナエ、
ムカシトンボ、マルガタゲンゴロウ、ゲンゴロウ、ゲンジボタル
アイアスカイノデ、ヤチスギラン、ミズニラ、ヤワラシダ、イワオモダカ、サンショウモ、モミ、アカエゾマツ、イヌガヤ、クマシデ、ナラガシワ、クワクサ、サ
クラタデ、ノダイオウ、カワラナデシコ、タチハコベ、ナンブワチガイソウ、オオヤマハコベ、センウズモドキ、フクジュソウ、バイカモ、コウモリカズラ、
ジュンサイ、ウマノスズクサ、ミチノクサイシン、ヤマシャクヤク、ベニバナヤマシャクヤク、ミチノクエンゴサク、ナガミノツルキケマン、コモチレンゲ、タ
コノアシ、ヒロハノカワラサイコ、ミチノクナシ、シロヤマブキ、ナガボノシロワレモコウ、ノササゲ、イヌハギ、ツガルフジ、ノウルシ、センダイタイゲキ、
ウリカエデ、ミズマツバ、タチモ、トウキ、ハナビゼリ、クロバナウマノミツバ、フキヤミツバ、オオイワカガミ、シャクジョウソウ、ネジキ、サクラソウ、アイ
ナエ、ホソバノツルリンドウ、イヌセンブリ、タチガシワ、スズサイコ、シロバナカモメヅル、コカモメヅル、キクムグラ、オオキヌタソウ、マメダオシ、ルリ
ソウ、イガホオズキ、ヤマホロシ、マルバノサワトウガラシ、アブノメ、キクモ、オオナンバンギセル、タヌキモ、イヌタヌキモ、ムラサキミミカキグサ、ソク
ズ、オミナエシ、ナベナ、バアソブ、シデシャジン、キキョウ、エゾノタウコギ、オオガンクビソウ、フジバカマ、ノニガナ、オタカラコウ、メタカラコウ、クル
マバハグマ、オオニガナ、オナモミ、アギナシ、スブタ、ヤナギスブタ、トチカガミ、ミズオオバコ、イトモ、イトトリゲモ、ヒメニラ、ヤマスカシユリ、ヒメシャ
ガ、カキツバタ、ハナビゼキショウ、ホソコウガイゼキショウ、オガルカヤ、ヒメザゼンソウ、ミクリ、ナガエミクリ、ヒメミクリ、コアゼガヤツリ、アオガヤツ
リ、イガガヤツリ、コアゼテンツキ、タイワンヤマイ、エビネ、キンセイラン、サルメンエビネ、ギンラン、キンラン、クマガイソウ、カキラン、ツチアケビ、セ
イタカスズムシソウ、スズムシソウ、ミズチドリ、オオヤマサギソウ、トンボソウ、ハクウンラン
カンムリカイツブリ、ミゾゴイ、チュウサギ、オシドリ、ヨシガモ、カワアイサ、ミサゴ、ハチクマ、オジロワシ、オオタカ、ツミ、ハイタカ、ノスリ、サシバ、ク
マタカ、ハヤブサ、チゴハヤブサ、チョウゲンボウ、ヤマドリ、バン、オオバン、コチドリ、ヤマシギ、オオジシギ、ジュウイチ、トラフズク、コノハズク、ア
オバズク、フクロウ、ヨタカ、ハリオアマツバメ、ヤマセミ、アカショウビン、カワセミ、アリスイ、オオアカゲラ、サンショウクイ、チゴモズ、コマドリ、ノゴマ、
ノビタキ、コヨシキリ、コサメビタキ、サンコウチョウ、キバシリ、ホオアカ、ノジコ、クロジ、イスカ
カネコトタテグモ、オゼイトトンボ、ルリイトトンボ、モートンイトトンボ、ムカシトンボ、カトリヤンマ、サラサヤンマ、ムカシヤンマ、ハッチョウトンボ、トワダ
カワゲラ、キリギリス、イボバッタ、オオツノカメムシ、シロヘリツチカメムシ、イシハラカメムシ、イトアメンボ、ミゾナシミズムシ、ミズムシ、ナガミズムシ、
コオイムシ、ヤマトセンブリ、ホタルガ、ギンイチモンジセセリ、オオチャバネセセリ、スジグロチャバネセセリ、ヘリグロチャバネセセリ、チョウセンアカ
シジミ、ウラジロミドリシジミ、ハヤシミドリシジミ、ミヤマカラスシジミ、ウラミスジシジミ、ウラギンスジヒョウモン、ゴマダラチョウ、オオムラサキ、ジャコ
ウアゲハ、ヒメギフチョウ、キマダラモドキ、スカシサン、ガマヨトウ、ミヤマキシタバ、ユダホソヒメクロオサムシ、シラハタキバナガゴミムシ、コニワハン
ミョウ、シマケシゲンゴロウ、ゲンゴロウ、エゾゲンゴロウモドキ、マルガタゲンゴロウ、マダラコガシラミズムシ、ツヤハダクワガタ、オオクワガタ、ツマ
グロヒラタコメツキ、ゲンジボタル、オオルリハムシ、ルイスクビナガハムシ
トウホクサンショウウオ、クロサンショウウオ、イモリ、トウキョウダルマガエル、モリアオガエル、カジカガエル
タカチホヘビ、ヒバカリ
カワネズミ、ニホンザル、ツキノワグマ、ホンドジカ、カモシカ
種名
生物群
項目
重要種
魚類
底生動物
植物
鳥類
陸上昆虫
両生類
爬虫類
哺乳類
6
1.北上川上流
【自然環境に関する事項:景観の現状】
蕪栗沼
遊水地
南谷地
遊水地
一関
遊水地
松川
丹藤川
簗川
米内川
雫石川
中津川
乙部
川
滝名川
葛丸川
瀬
川
彦部
川
稗貫川
添市
川
猿ヶ石川
豊
沢
川
飯豊川
北
上
川
北
上
川
川
賀
和
宿内
川 広
瀬川
人首
川
胆沢川
白
鳥
川
衣
川
磐井川
久保川
砂鉄川
千厩川
黄海川
金
流
川
川股
二
迫
川
川沼
長
一迫
川二迫川
三
迫
川
川
迫
旧
田
尻
川
江
合
川
新江合川
松川
丹藤川
簗川
米内川
雫石川
中津川
乙部
川
滝名川
葛丸川
瀬
川
彦部
川
稗貫川
添市
川
猿ヶ石川
豊
沢
川
飯豊川
北
上
川
北
上
川
川
賀
和
宿内
川 広
瀬川
人首
川
胆沢川
白
鳥
川
衣
川
磐井川
久保川
砂鉄川
千厩川
黄海川
金
流
川
川股
二
迫
川
川沼
長
一迫
川二迫川
三
迫
川
川
迫
旧
田
尻
川
江
合
川
新江合川
(花山ダム)
(小田ダム)
(長沼ダム)
(荒砥沢ダム)
鳴子ダム
(栗駒ダム)
四十四田ダム
御所ダム
胆沢ダム(建設中)
石淵ダム
田瀬ダム
湯田ダム
(綱取ダム)
(簗川ダム)
(早池峰ダム)
(入畑ダム)
(遠野ダム)
(化女沼ダム)
北上大堰
岩手山と盛岡市街地、イギリス海岸に代表される北上川の河川景観は石川啄木、宮沢賢治などの詩人に愛され小説の舞台とも
なっており、良好な景観を維持している。また、岩手県の市町村では盛岡市(H17.11) 、遠野市(h19.3)、北上市(H18.10)、平泉
町(H17.1)、一関市(H17.12)が景観法に基づく景観行政団体となっている。
石川啄木の郷里 渋民の風景
(源流域:盛岡市)
渋民の北上川風景。
鶴飼橋は小説「島
影」の舞台となって
いる。
岩手県のシンボルである
「北上川」と「岩手山」が同
時に眺められ、遊歩道など
が整備されており、地域の
憩いの場となっている。
北上川と岩手山の風景
(上流部:盛岡市)
国の名勝天然記念物。
時の流れが創造した奇
岩、怪岩がおよそ2kmに
わたる美しい渓谷。季節
に応じて変化する景観美
は、見る人の目を楽しま
せ、心を和ませる。
厳美渓
(磐井川:一関市)
「桜の名所百選」約
2kmの桜並木の他、
園内の1万本のサク
ラと10万本のツツジ
があり、訪れる人々
の目を喜ばせる。
展勝地
(北上市)
大正14年に国の史跡名勝天
然記念物に指定。約2kmに
渡って両岸に巨岩,絶壁が連
なり、壮大な景観を呈する。
観光船下りがなされており、
春には藤の花、秋には紅葉が
渓流を彩り、多くの観光客が
訪れている。
[猊鼻渓]
9
宮沢賢治が名付けたイギリス海岸
(花巻市)
渇水時に泥岩の河床が
姿を現すイギリス海岸。
宮沢賢治が「イギリスあ
たりの白亜の海岸を歩
いているような気がす
る」といって名付けられ
た。
H18.7「イーハトーブ風景地」国指定名勝指定
1.北上川上流 【自然環境に関する事項:河川の利用】
5東和水辺プラザ
4花巻水辺プラザ
2紫波水辺プラザ
8水沢水辺プラザ
1盛岡水辺プラザ
3石鳥谷水辺プラザ
6北上水辺プラザ
9平泉水辺プラザ
7江刺水辺の楽校
10一関水辺プラザ
1 北上川学習交流館あいぽーと
水辺の楽校
北上川歴史回廊
水辺プラザ
交流・連携拠点施設
特徴的な景観・イベント等
歴史・文化施設
7北上川交流Eボート大会
11川崎水辺プラザ
6 北上川ゴムボート川下り大会
北上川は年間約343万人に利用されており(H18河川水辺の国勢調査結果より)、北上川歴史回廊構想による水辺プラザを中心
とした多様なイベント等が開催
(上流域:盛岡市)
北上川ゴムボート川下り大会
6
2 紫波水辺プラザ
盛岡水辺プラザ
1
石鳥谷水辺プラザ
3
花巻水辺プラザ
4 5 東和水辺プラザ
北上水辺プラザ
6
水沢水辺プラザ
8
江刺水辺の楽校
7
北上川交流Eボート大会
(狭窄区間:一関市)
7
北上川学習交流館あいぽーと
1
一関水辺プラザ
10
平泉水辺プラザ
9
■河川空間(水面)のイベント
■水辺拠点の利活用
1四十四田ダム
2御所ダム
3田瀬ダム
5石淵ダム
4湯田ダム
四十四田ダム
1
御所ダム
2
田瀬ダム
3
湯田ダム
4
石淵ダム
5 11川崎水辺プラザ
10
北上川上流の河川敷占用状況
63.2ha
21%
24.3ha
8%
39.4ha
13%
49.5ha
16%
125.9ha
42%
公園・緑地
運動場
採草地
田畑
その他
利用形態別利用者数
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4,500
5,000
H4 H5 H9 H12 H15 H18
利
用
者
数
(千
人
)
散策等
水遊び
釣り
スポーツ
1.北上川上流 【自然環境に関する事項:河川・ダム湖利用】
北上川上流における河川・ダム湖周辺の利用状況
河川
■平成4年度から平成18年度までの河川利用実態調査から各
年とも高水敷での利用が多く、平成18年では約3,000千人
となっている。
■年間の全体的な利用者数の傾向をみると年々利用者数が
増加傾向となっている。利用形態では散策等が多く、平成
12年~18年の全体平均利用者数は約3,200千人となってい
る。
※数値は推計
北上川上流における河川敷の利用状況
■北上川水系における河川敷の占用面積は、全体で約300ha
■その他を除くと公園緑地が最も多く63.2ha(21%)、採草地39.4ha
(13%)、田畑49.5ha(16%)、運動場24.3ha(8%)が占用され利用され
ている。
ダム湖
■平成3年度から平成15年度までの河川利用実態調査から各
年とも湖畔の利用が多く、平成15年では約1,100千人と
なっている。
■年間の全体的な利用者数の傾向をみると概ね利用者数は
横這い傾向となっている。利用形態では施設利用が多く、
平成3年~15年の全体平均利用者数は約940千人となってい
る。
※数値は実数
利用場所別利用者数
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4,500
5,000
H4
H5
H9
H12
H15
H18
利
用
者
数
(千
人
)
堤防
高水敷
水際
水面
河川
利用場所別利用者数
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4,500
5,000
H3 H6 H9 H12 H15
利
用
者
数
(千
人
)
ダム
湖畔
湖面
利用形態別利用者数
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4,500
5,000
H3 H6 H9 H12 H15
利
用
者
数
(千
人
) その他
施設利用
野外活動
散策
ボート
釣り
スポーツ
ダム湖
11
1.北上川上流 【自然環境に関する事項:歴史・文化】
柳之御所遺跡や接待館遺跡について堤防法線を変更し、治水事業と文化財の共存を図っている。
平成14年 4月:衣川築堤に着手
平成16年10月:「接待館」遺跡発見
平成18年
:「調査指導委員会」の遺跡に対する評価
柳之御所遺跡同様に堀の内側でかわらけを使った儀式、宴会礼が盛んに行われた、
重要な政治的な場であった重要な遺跡である。
平成19年 2月:岩手県衣川地区への説明
文化財保存と衣川治水対策の両立を地元に説明
平成19年 3月:岩手県知事から東北地方整備局長への要望
「一関遊水地衣川地区における治水対策の促進と接待館遺跡現状保存との両立」
について東北地方整備局遺跡保存のための堤防ルート変更を決定
接待館遺跡に係る堤防ルートの変更の経緯
昭和63年:発掘調査開始 調査面積:3.64ha
平成 2年:「柳之御所遺跡保存」に関する20万人の署名簿が国土交通省・岩手県・平泉町に提
出される
平成 4年:調査中の遺跡が吾妻鏡に記載されている平泉館(柳之御所)であることを、平泉遺跡
発掘調査指導委員会が答申
平成 5年:一関遊水地事業及び平泉バイパス事業計画変更基本方針を発表(東北地方建設局)。
堤防ルートを川側に変更することにより遺跡を保存
平成 7年:北上川上流改修計画(一関遊水地計画)ならびに平泉バイパスルート都市計画を変更
平成 9年:柳之御所遺跡が国史跡に指定される 国史跡指定面積:8.78ha
平成13年:世界遺産暫定リスト登載、平成20年登録を目指し各種事業を推進
平成16年:河道付替工事 完了
柳之御所遺跡に係る堤防及びバイパスルートの変更の経緯
第
第22遊水地遊水 地
第
第22遊水地遊水 地
河道付替
現状断面
変更計画
当初計画
柳之御所遺跡
河道付替
現状断面
変更計画
当初計画
柳之御所遺跡
掘削
盛土
井戸跡出土の
白磁の四耳壺
井戸跡出土の印章
柳之御所遺跡
衣川遺跡調査範囲
柳之御所遺跡
柳之御所遺跡
衣川遺跡調査範囲
北
上
川
衣川
接待館遺跡
中尊寺
N 奥州市衣川地区
衣川橋
町
道
平泉町
: 当 初 堤 防 計 画 ル ー ト
: 変 更 堤 防 計 画 ル ー ト
: 工 事 中 の 堤 防 等
: 流 水 部 の 付 け 替 え
変 更 延 長 約 7 0 0 m
JR衣 川 橋 りょ う
架 替 え 中
: H 1 4 .7 洪 水 ( 浸 水 エ リ ア )
J
R
東
北
本
線
国 道 4号 付 替 中
国
道
4
号
平 成 14 年 7月 洪 水
浸 水 エリ ア
A-A断面
衣 川堤 防 ル ート変 更 の横 断 図イメ ージ
当初 計画 堤防 変 更 計 画 堤 防
南 側 へ 約 6 0 m 移 動
衣 川 堤 防
中 尊 寺
右 岸 側
接 待 館 遺 跡
現 在 の 流 水 部 付 け 替 え 後 の 流 水部
衣 川
計 画 高 水 位
▽
▽
水路を付け替える
変 更
左 岸 側
衣
川
地
区
▽
A-A断面
衣 川堤 防 ル ート変 更 の横 断 図イメ ージ
当初 計画 堤防 変 更 計 画 堤 防
南 側 へ 約 6 0 m 移 動
衣 川 堤 防
中 尊 寺
右 岸 側
接 待 館 遺 跡
現 在 の 流 水 部 付 け 替 え 後 の 流 水部
衣 川
計 画 高 水 位
▽
▽
水路を付け替える
変 更
左 岸 側
衣
川
地
区
▽
A-A断面
←北上川
太
田
川
→
国 道4 号
←仙 台
盛岡→
東 北道自動車道
柳之御所遺跡跡
中尊寺
毛越寺
義経堂
無量光院跡
旧観自在王院庭園
衣川堤防のル ート
変更箇所
N
東物見台
平泉堤防
(国道4号平泉バイパ ス)
一 関 遊 水 地 ( 第 2 遊 水 地 )
平 泉 町
奥 州 市
平泉地区水辺プラザ
衣
川
→
接待館遺跡
←北上川
太
田
川
→
国 道4 号
←仙 台
盛岡→
東 北道自動車道
柳之御所遺跡跡
中尊寺
毛越寺
義経堂
無量光院跡
旧観自在王院庭園
衣川堤防のル ート
変更箇所
N
N
東物見台
平泉堤防
(国道4号平泉バイパ ス)
一 関 遊 水 地 ( 第 2 遊 水 地 )
平 泉 町
奥 州 市
平泉地区水辺プラザ
衣
川
→
接待館遺跡
衣川
接 待 館 遺 跡
衣川
接 待 館 遺 跡
大量のかわらけが出土
大量のかわらけが出土
12
正常流量
狐禅寺概ね70m3/s
1
2
3
4
3
動植物:68.1m
3
/s
水質:22.6m3
/s
景観:65.9m3
/s
水質:10.6m3
/s
塩害:20.2m3
/s
狐
禅
寺
管
理
区
間
決定根拠など 代かき期
5月 普通期
6~9月 非かんがい期
10~4月
動植物の生息地
又は生育地の状
況
サクラマスの遡上、
サケ・ウグイの産卵、
代表魚種の移動に
必要な流量
19.7 19.7 19.7
景観・観光 アンケートを実施し、2/3の人が満足する
流量を設定 19.9 10.2 10.2
流水の清潔の保
持
BOD値を環境基準
の2倍以内にするた
めの流量を設定 7.0 1.2 1.2
舟運 確保するべき舟運は
ない - -
-漁業 ①の必要流量と同値
とする - -
-塩害の防止 当該地点は該当しな
い - -
-河口閉塞の防止 当該地点は該当しな
い - -
-河川管理施設
の保護
木製の河川管理施
設は、流出・損壊等
によって機能を果た
しておらず、必要流
量は設定しない
- -
-地下水位の維持
ヒアリング調査の結
果、既往の渇水時に
地下水障害が生じた
事例がないため、既
往最小流量をもって
設定
19.6 19.6 19.6
検討項目
明治橋 項目別必要流量
1
3
2
正常流量
明治橋概ね20m3/s
3
1
2
3
水質:7.0m3
/s
景観:19.9m3
/s
水質:1.2m3
/s
動植物:19.7m3
/s
明
治
橋
管
理
区
間
2
景観:10.2m3
/s
決定根拠など 代かき期
5月
普通期
6~9月
非かんがい期
10~4月
動植物の生息地
又は生育地の状
況
サクラマスの遡上、
サケ・ウグイの産卵、
代表魚種の移動に
必要な流量
68.1 68.1 68.1
景観・観光 アンケートを実施し、2/3の人が満足する
流量を設定 65.9 65.9 65.9
流水の清潔の保
持
BOD値を環境基準
の2倍以内にするた
めの流量を設定 10.6 10.6 22.6
舟運
舟運の運行区間は
感潮区間・湛水区間
であり、十分な水深・
水面幅が確保されて
いることから設定しな
い
- -
-漁業 ①の必要流量と同値
とする - -
-塩害の防止
昭和48年渇水時の
実測データから、塩
害が発生しない流量
を設定
20.2 20.2 20.2
河口閉塞の防止
河口部に導流堤が
できて以降、問題が
生じていないため、
既往最小流量をもっ
て設定
9.8 9.8 9.8
河川管理施設
の保護
木製の河川管理施
設は、流出・損壊等
によって機能を果た
しておらず、必要流
量は設定しない
- -
-地下水位の維持
ヒアリング調査の結
果、既往の渇水時に
地下水障害が生じた
事例がないため、既
往最小流量をもって
設定
9.8 9.8 29.4
検討項目
狐禅寺 項目別必要流量
1
3
2
4
正常流量とは(流水の正常な機能を維持するために必要な流量)とは、動植物の保護、漁業、景
観流水の清潔の保持を考慮して定める維持流量、及び水利流量から成る流量であり、低水管理
上の目標として定める流量
2.河川整備の目標に関する事項【流水の正常な機能の維持】
14
渇水時において正常流量を明治橋概ね20m3/s、狐禅寺概ね70m3/sの確保に努める。
■正常流量と渇水流量
■狐禅寺
0
20
40
60
80
100
120
140
160
昭
和
42
年
昭
和
43
年
昭
和
44
年
昭
和
45
年
昭
和
46
年
昭
和
47
年
昭
和
48
年
昭
和
49
年
昭
和
50
年
昭
和
51
年
昭
和
52
年
昭
和
53
年
昭
和
54
年
昭
和
55
年
昭
和
56
年
昭
和
57
年
昭
和
58
年
昭
和
59
年
昭
和
60
年
昭
和
61
年
昭
和
62
年
昭
和
63
年
平
成
1年
平
成
2年
平
成
3年
平
成
4年
平
成
5年
平
成
6年
平
成
7年
平
成
8年
平
成
9年
平
成
10
年
平
成
11
年
平
成
12
年
平
成
13
年
平
成
14
年
平
成
15
年
平
成
16
年
平
成
17
年
平
成
18
年
渇
水
流
量
(
m
3 /s
)
正常流量概ね70m3/s3
■明治橋
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
50
昭
和
42
年
昭
和
43
年
昭
和
44
年
昭
和
45
年
昭
和
46
年
昭
和
47
年
昭
和
48
年
昭
和
49
年
昭
和
50
年
昭
和
51
年
昭
和
52
年
昭
和
53
年
昭
和
54
年
昭
和
55
年
昭
和
56
年
昭
和
57
年
昭
和
58
年
昭
和
59
年
昭
和
60
年
昭
和
61
年
昭
和
62
年
昭
和
63
年
平
成
1年
平
成
2年
平
成
3年
平
成
4年
平
成
5年
平
成
6年
平
成
7年
平
成
8年
平
成
9年
平
成
10
年
平
成
11
年
平
成
12
年
平
成
13
年
平
成
14
年
平
成
15
年
平
成
16
年
平
成
17
年
平
成
18
年
渇
水
流
量
(
m
3/s
)
正常流量概ね20m3/s
2.河川整備の目標に関する事項【流水の正常な機能の維持】
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