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高木群落 の鉛 直構造 による流速分 布の遷移 に関する基礎 的研究

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Academic year: 2022

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(1)応 用 力 学 論 文 集Vol.11,pp.807‑815(2008年8月)土. 木学会. 高木群落 の鉛 直構造 による流速分 布の遷移 に関する基礎 的研究 Velocity. Profile. Variation. by Vertical. Structure. 池 田 裕 一*・. of Arboreal. Vegetation. in Rivers. 岩 松 優 二 郎**. HirokazuIKEDAandY吋iroIWAMATSU. *正 会 員. 工博. **学 生 会 員. 宇都宮大学大学院准教授 東京工業大学大学院. 工 学 研 究 科 学際 先 端 シ ステ ム学 専 攻(〒321. 理 工学 研 究 科 土 木 工 学 専 攻(〒152. ‑8585宇 都 宮 市 陽東7‑1‑2). ‑8552東 京 都 目黒 区大 岡 山2‑12‑1). Experimental study was performed on flow structure variation with arboreal vegetation composed of stem and crown. The stem part was formed with circular cylinders (1 cm diameter, 7cm height) arranged at 10cm intervals on the channel bed. The crown part was modeled with coarse-meshed material, which was set on the top of the stem part. It is found that the difference of discharge and depth does not cause velocity difference in the crown, but it causes difference in the stem part. This is because of the difference of flow resistance. In the upstream end of the vegetation, the velocity profile is immediately shifted from that of the log-law to that of equilibrium state in vegetation, which generates remarkable downward flow. In the downstream end of the vegetation, a separation zone is formed behind the crown, which generates reverse flow along the water surface and increases Reynolds stress remarkably. Key Words : arboreal vegetation, stem, crown, velocityprofile, Reynolds stress. 1.は. で,抵 抗 特 性の 非一様 性か ら生 じるdispersivefluxの影. じめ に. 響 を考慮す る ことに よ り,数 値 解 析の適 合 性を高 め る こ とがで き る ことを示 して い る。 ただ し,こ の よ うな 近年 、環境 に配慮 した河川 整備 を行 うこ とは もはや. 検討 は現段 階 では,樹 木1本 の周 りの 空 間平均 流速 が. 当然 の こ とで あ り,生態系 保全や 河川 景観 の観 点 か ら,. 横 断方 向お よひ縦 断方 向に一様 な場 合に 限 られ てい る。. 河 道お よびそ の周辺 の植 生 を保 全す る動 きが進 ん でい る。 一 方 で,植 生 に よ る流 水抵抗 は河 川 の流れ や 土砂. 今 後 は もっ と複雑 な場合 で の流況 を検討 し,流 れ構造 へ の理 解 を深 め る と ともに ,そ の結果 を実務へ 活用 し. 輸 送 に多 大 な影 響 を及 ぼ し,河 川 地形 の形成 に も大 き. て い くべ きで あ ろ う。. な役割 を果 た して い る こ ともよ く知 られ てい る。 それ. た とえば高木 群落 の上 流端 周辺 や 下流端 周辺 で は,. ゆ えに これ まで,現 地調 査 や室 内実験 、数 値 シ ミュ レ ー シ ョン等 に よ り、植 生水 理に 関す る研 究成果 が数 多. 流 れ の鉛直 分布 が縦 断方 向 に大 き く変 化す るので,そ の遷 移 過程 を検 討す るこ とは重要 で あ る。 この種 の研. く報告 され て きた1)2)。 しか しそ のほ とん どが,植 生. 究 は 高木群 落 につ いて は行 われ てい ない が,流 れ の速 い 幹部 と遅 い樹 冠部 との相 互 作用 とい う観 点 か らす る. を鉛 直方 向 に一様 な抵抗 体 あ るい は直立 円柱 と して扱 うに と どま ってい る。. と,平 面2次 元流 にお け る 自由せ ん断層7)8)や 水没植. 河道 植 生 の中で も流 水抵抗 の大 きな木本 類 に は,根. 生 上 の流れ9)の 遷 移 過程 と類似 の もの と考 え る こ とが. 元 か ら枝分 かれ して いる灌木 類や 樹冠 と幹部 が明確 な. で きる。. 高木類 な どがあ り,抵 抗 特性 は もはや 一様 で あ る とは いい難 い。 今 後,高 精度 で きめ細 か な河道 の整備 や 維. 大 き く,自 由せ ん断 層の 両側 の流 速は 主 として底面摩. 持 管理 を進 めてい くには,こ うした抵 抗 特 性の非一 様. 擦 と植 生抵抗 に よ り決 ま る。 これ に対 して高木 群落 の. 性 を考 慮 して い く必 要 が あ る。 とは い え,こ の種 の研. 場合 は,幹 ・樹冠 境 界で のせ ん断 層の厚 さに比 べて 水. 究 は緒 につ い たば か りで ある。. 深 が さほ ど大 き くないの で,幹 部 の流れ には河床 摩擦 と植 生 抵抗 だ けで な く,幹 ・樹 冠境 界せ ん断層 が及 ぼ. た とえば岡 部 ら3)〜6)は,灌木状 お よび 高木状 の抵 抗 体 を実 験水 路 に設置 して,流 速や 乱れ の鉛 直分布 を検 討 し,掃 流 砂 量や浮 遊 砂量 を も調 べ てい る。 そ の なか. ―807―. しか し,前 者 は 自由せ ん断 層 の幅 に対 して水 路幅 が. す影 響 は少 な くない と考 え られ る。 また 後者 につ いて は,あ る流量 を流す 場合,抵 抗 の.

(2) (a)ケ. 写真‑1植. ー スA1,A2. 生模型. 大 きな 下層 の植 生層 で流 しきれ ない分 を,上 層 の 自由 表 面流 で流 す こ とが でき る よ うに水深 と流速 の両方 が. (b)ケ. 決 ま るもの とい え る。 これ に対 して 高木群 落 の場 合, 上 層 に抵抗 の大 きな樹冠 が配置 され てお り,抵 抗 の小. ー スB1. さい幹 部 の高 さはあ らか じめ 固定 され て い る。 したが って,高 木 が水没 しない限 り,あ る流 量 を流す た め に は,下 層 の流 速 の寄与 が極 めて 大 きい と推 測 で きる。 以 上の よ うに,高 木群 落 の上流 端や 下 流端 の周辺 の 流 れ は,平 面2次 元流や 水 没植 生上 の流れ か ら類推 で. (c)ケ ー スC1. き る部分 もあ るが,状 況 の異 なる点 もあ り,そ れ を実 図‑1植. 証 的 に検討 した例 は ほ とん ど見 られ ない。 そ こで本 研. 生模 型 配置 図. 究 で は,樹 冠 と幹部 とで抵 抗特 性が 大 き く異 な る高木 群 落 の模型 を実験水 路 に設 置 し,一 様 な群 落 内だ けで. び 下 流 端 周 辺 の3通. な く,群 落 の上流端 周辺 お よび 下流端 周 辺 にお ける流. 各 ケ ー ス の植 生 模 型 の 配 置 を図‑1に,実. 況 を実験 的 に検討 す る。 そ して流 れ場 の鉛 直構 造 が状 況 に応 じて どの よ うに遷 移 して い くか,考 察 を加 え る こ とにす る。. りの 状 況 に つ い て 検 討す る。 そ の 験 条 件 を 表‑1. に示 す 。図‑1は 水 路 の 縦 断 面 を 模 式 的 に 示 した も の で, 横 断 方 向 に は 水 路 全 幅 に わ た り植 生 を配 置 した 。ま た, 上 流 端 か ら流 下方 向 にx軸,水. 路 床 か ら鉛 直 上 方 にz. 軸 を と る こ と にす る。 ケ ー スAlとA2で. 2.実. 験 装 置 お よび方 法. は,高 木 模 型 を水 路 全 体 に 設 置 し,. 流 況 が 縦 断 方 向 に 変 化 しな い 場 合 を 検 討 す る 。2つ ケ ー ス を比 較 して,流. 2.1実. 験 装置 と植 生模 型. よ うに 異 な る か検 討 す る。 実 験 に 際 して は,上. 実験 には,全 長7m、 水 路幅50cm、 高 さ30cmの 塩 ビ製 の直線 水 路 を用 いた。 水路 の上流 端 に は流 入 を滑 らか にす るた めベル マ ウス を設 置 し、下 流端 に は水 深 調 節 の ため の堰 を設 置 した。 植 生模 型 は 高 木 の鉛 直構 造 を考 慮 して樹 冠 部 と幹 部 に分 けて写 真‑1に 示す よ うに製 作 した。まず 幹 部 と して,直 径1cm長 さ7cmの 木 製 円柱 を10cm間 隔 で千. りx=4〜6mの. の. 量 や 水 深 に よ り流 速 分 布 が どの 流端 よ. 区間 で水 深が ほ ぼ一様 となって い るの. を確 か め て か ら,流 速 の鉛 直 分 布 を 測 定 した 。 ケ ー スB1は,植. 生 をx=3〜7mの. 区 間 に 配 置 し,. 群 落 の 上 流 端 周 辺 の 流 況 を 調 べ る もの で あ る。 ま た ケ ー スClは ,植 生 をx=0〜4mの 区 間 に 配 置 し,群 落 の 下 流 端 周 辺 の 流 況 を 調 べ る も の で あ る。 ケ ー スB1, Clと. も に流 量 ・水 深 が ケ ー スAlと. ほぼ 同 じにな る よ. 鳥 状 に配 置 した。その上 に樹 冠部 と して 、幅50cm、 高. うに した 。 水 深 は 縦 断 方 向 に ほ とん ど変 化 し な か っ た. さ10cmの プ ラス チ ック製透 水材(商 品名ヘ チ マ ロン). の で,そ. の 平 均 値 を表‑1に 記 した 。. を取 り付 けた。 この透 水材 には実験 時 に流速 計 を容 易. 1の 幹 ・樹 冠 に お け る代 表 流 速 表‑は 流 速 分 布 が ほ ぼ. に差 し込 む こ とがで き る よ うに,測 定地 点 に切 り込み. 平 衡 な 地 点 で の 平 均 流 速 で あ る。 ま た 非 植 生 域 の 底 面. を入 れ た。. 摩 擦 速 度 は,植 スBlで. 2.2実. 験 条 件 と実験 方法. のx=535cmに. 本研 究で は,一 様 な群 落 内,群 落 の上 流端 周辺 お よ. ―808―. 生 域 か ら最 も離 れ た 測 線 す な わ ち ケ ー. は 上 流 側 のx=165cm,ケ お い て,底. ー スClで. は下流側. 面付 近 の流 速分布 に対数則. を 当 て は め て 求 め た も の で あ る。.

(3) 表‑1実. 表‑2相. 験 条件. 似性 の検 討. 全 ケー ス におい て流 速測 定 には電磁 流 速計 を用 い, 水 路床 か ら5mmご. とにx方 向お よびz方 向 の流速 成. 分(そ れ ぞれu,ω とす る)を 測定 した。各測 定 点 で のサ ンプ リン グ周 波数 は100Hzで,1分 間の測 定結 果 を統 計処 理 した。 ま た群 落 内で は,1本 に不 均一 な ので,1本. の樹木周 辺 の流 速場 は基 本的. (1) と定義 され る。 ここにgは 重 力加 速度,H0,U0は. 代. 表 水 深 お よび代 表 流速 で あ る。U0は 植 生 を考 慮 しな い 場合 のH0に 対応 す る等流 流速 と考 える。. の鉛 直測線 での測 定結果 のみ を. た だ しこれ だ けでは植 生 の影 響 を考慮 す るこ とが で. もって,そ の地点 で の代 表 的な鉛 直 分布 とす るこ とは で きな い。そ こで,樹 木1本 の影響 領域(10cm×10cm). きな いの で,も う一 つの パ ラメー ター と して,非 植 生. にお い て,あ る決 め られ た配置10)で鉛 直 測線4本 を と. 域 に対 す る植 生域 の代表流 速 の比 を次 式 の よ うに定 義 す る(無 次 元 固有浸 透流速 とよぶ)。. り,各 測線 の同 じ高 さで の測定結 果 を重 み付 き平均 す る こ とに よ り,空 間平均 値 を求 め る こ とに した(詳 細. (2). は参 考文 献10を 参 照の こ と)。. こ こにUvは 植 生 抵抗 と重 力 のみ との釣 り合 い か ら決 2.3相. 似 性 の検討. ま る流 速(固 有浸 透流 速2))で,透. 本研 究 にお いて設 定 した 実験条 件お よび高木模 型 の. (3). 諸 元 は,実 際 に現地 で現 れ うる もの と対応 してい るの か,チ ェ ック してお く必 要 があ る。相似 性 を検討 す る パ ラメー ター の一つ として フル ー ド数 が あげ られ る。 これ は重力 に対 す る慣 性力 の比 で,. に よ り求め られ る(i0は 河床 勾配)。透過係 数 の値 は, 直径dv,抗. 力係 数 がCDの. 場 合 で あれ ば,. ―809―. 過 係数kを 用 い て. 円柱が 間隔lで 配 置 され た.

(4) 池 田の5分 の1程 度 と同オー ダー で はあ るが,岡 部 ら (4) か ら計算 し,そ の他 の場 合 は実験 や観 測結 果 か ら式(3) な どに合 うよ うに経験 的 に求 め るこ とにな る。 抗力 係 数CDの. 値 を評価 す る際 に は,レ イ ノル ズ数. の20分 の1で あ る。た だ し岡部 らの 実験 では,幹 と樹 冠 との抵抗 特 性は さほ ど異 なって お らず,こ れ は幹 と 樹 冠 の抵抗 特性 の違 い よ りも,樹 冠 が傾 斜 した場 合の 流れ の構造 に着 目 した もの とい え るの で,こ れ と本研 究 の樹 冠部 分 を比 較 す るの は適 当 とは い えない。 また. (5) に も考慮 す る必要 が あ る。 ここに,γ は動粘 性係数 で あ る。 表‑ 2は,本 研 究 にお ける高木模 型 の諸 元や水 理 条件 を,既 往 の研 究 と比較 した もので あ る。 この うち関根 ら11),岡 部 ら5)は 室 内実 験 であ り,前 者 は鉛 直構 造 を持 た ない 円柱 を,後 者 は幹 ・樹 冠構 造 を有す る植 生 模 型 を用 いて い る。また福 岡 ら12)は利 根川 におい て対. 樹冠 に対す る幹部 の 比 は,井 上 ・池 田が6.9で あ るの に対 して,本 研究 はその約1.7倍 の11.7で あ り,同 オ ー ダー と見 なす こ とがで き る 。 井 上 ・池 田は葉 がつ い て な い場 合の もので あ るが,福 岡14)に よ る と,葉 がつ い て い る場 合の樹 木 の抗力 係数 は,つ いて いな い もの に比べ て1.2〜2倍 程度 大 き くな る。この こ とを考慮す れ ば,葉 の有無 にか かわ らず,本 研 究 の実験 条件 は, 実 際 に現地 で起 こ り得 る範 囲 内の もの で ある とい える。. 象 とす る樹 木群 が鉛 直構 造 をもた ない もの として,解 析 を進 めた もので あ る。井 上 ・池 田13)は鬼怒川 で の現. 3.実. 験 結果 お よび考 察. 地 デ ー タを扱 った もので あ り,「疎 な群 落 」とは,幹 が 太 くま ば らに繁茂 して い る群落 で,「密 な群 落」 とは, 細 くて比較 的密 集 して い る群落 で ある。 両方 とも葉 が つ い てい ない 状況 での測 定 結果 で,「密 な群落 」を樹 冠 部 の参 考値 とす るた めに掲 げた。表‑2中 の透 過係 数 は,基 本 的 には文 献 の値 を引用 した が,そ れ が明記 さ れ て い ない場 合 は,流 速 分布 か ら固有 浸透 流速 を読 み 取 り,式(3)か ら逆算 した。幹 レイ ノル ズ数 は,幹 の直 径 とその 固有 浸透流 速 を用 いて 式(5)より求 め,抗 力係 数 や透 過係 数 を評価 す る際 の参 考 に した。 2よ り,本 研究 にお ける フル ー ド数表‑ は,他 の研 究 や 現 地のデ ー タ とそ う変 わ らない範 囲 にあ り,幹 部 の 無 次 元固有 浸 透流速 も同オ ー ダー とい え る。一 方 で, 本 研 究 にお け る樹冠 の無次 元 固有浸透 流 速 は,井 上 ・. 図‑2流. 下 方 向流 速(ケ. 3.1等. 流 状 態(ケ ー スA1,A2). ケー スAl,A2に. 分布 を図‑2に 示 す。z=7cm以 上 の樹冠 部 とそれ 以 下 の幹 部 とで 明 らか な流 速 差が生 じてお り,そ の 間 に 自 由せ ん断層 が形成 され て い る こ とがわ か る。 樹 冠 部 の流 速 は流 量 ・水 深 に よ らず約1cm/sに 安 定 してい る。 この値 は,樹 冠 部 の固 有浸透 流速 に近い。 一方 で ,幹 部の流 速 はケ ー スに よ り異 な り,し か も幹 部 の 固有浸透 流速 とも大 き く異 な る。す なわ ち,樹 冠 部 で は植 生抵 抗 が大 き く,お お よそ固有 浸透 流速 を と るの に対 して,幹 部 で は植 生抵 抗 が さほ ど大 き くない の で,水 路床 や樹 冠 部 との摩擦 抵抗 な どの影 響 が少 な くな い こ とが わか る。. 図‑3レ. ー スA1,A2). ―810―. お け る流 速 のx方 向成 分uの 鉛直. イ ノ ル ズ応 力(ケ. ー スA1,A2).

(5) 図‑3は レイ ノル ズ応 力‑u'ω'の 鉛 直分布 を示 した もの で あ る。 まず,底 面付 近で の値 をみ る と,ケ ー ス Alで お よそ0.02(cm/s)2で あ る。 ケー スA1と 流 量 ・ 水 深 が 同程度 の ケー スB1に. お け る非植 生域 の底 面摩. 擦 速度 の値 か ら推 測す る と,ケ ー スAlの が なけれ ば. 条件 で植 生. レイ ノル ズ応 力 の値 は0.04(cm/s)2程度 で. あ ろ う。植 生が あ る場合 での値 は,そ の半分 程度 な が らも同 オー ダー で あ る。 この こ とか ら も幹部 の植 生抵 抗 が さほ ど大 き くな い こ とが わか る。 一方 で樹冠 部 の レイ ノル ズ応 力 は ほぼゼ ロで,樹 冠 部 の植生 抵抗 が極 め て大 きい こ とがわ か る。 3で 特 徴 的 なのは,樹 図‑冠 と幹部 との界 面付 近で 大 きな負 の ピー クを とるこ とで,そ の絶 対値 は底 面で の. 図‑ 4界. 面 抵 抗 係 数(ケ. ー スA1,A2). 値 の10倍 を超 えてお り,非植 生域 の底 面摩擦 速度 と比 べ て も5倍 以上 で あ る。 この こ とか ら樹 冠 と幹 部 との 自由せ ん断層 が流 況 に与 え る影 響 は極 め て大 き く,高 木群 落 の鉛 直構 造 を考慮 して解 析 す る こ とが重 要で あ る こ とが わか る。 そ こで,樹 冠 と幹 部 との界 面抵 抗係 数fiを 算 出 した 結果 を図‑4に 示 す。fiは次式 に よ り定義 され る。. 落 上 流 端 周 辺(ケ 5と図‑6は. ー スB1). それ ぞれ 非植 生 図‑ 区間 お よび植 生 区間. にお け るuの 鉛直 分布 の縦 断変 化 を示 した もの で あ る。 た だ し比較 しやす い よ うに,x=300cmの. (6) こ こにu1,u2は. 3.2群. それ ぞ れ幹 部 ・樹 冠 の代表 流速,左. 測 定結果 は 両. 方 に載せ た。 x=165cmで. は一 般 的な開 水路 の流 速分布 で あるが,. 群落 に近づ くにつれ て,樹 冠部 の水 面近 で流 速 が下 が. 辺 は幹 部 ・樹冠 界面 付近 の レイ ノル ズ応力 の ピー ク値. り始 め、逆 に幹部 で は 中央 部 で流速 が 上 が り始 めて い. を意 味 す る。石川14)の 界 面応力 の理 論 式 に池 田15)の. るの がわか る。 これ は,植 生 区間 に よ る堰 上 げの影 響. 渦動 粘性 係 数 の式 を適用 すれ ば,開 水 路 の横 断 方 向 に. が,流 速分布 に もこの よ うな形 で 現れ,流 れ に くい樹. 形成 され た 自由せ ん断層 の界 面抵 抗係 数fiはu2/u1の 一 意的 関数 とな る こ とがわ か る 。それ を図‑4上 に実 線. 冠 か ら流れや す い幹 部へ 向 か う流 れ が生 じてい るため. で 示 した。 本研 究 で は 自由せ ん 断層 が鉛 直方 向 に形 成. 次 元流7)8)や 水 没植 生9)に お け る群 落 上流側 で は見 ら. され てい るが,向 きの違 い はあ って も,お おむ ね 良好. れ な か った もので,高 木群 落 の上 流側 に特 有 の現象 で. に説 明で き る もの とい え る。. あ る。. 図‑5流. 下方 向流 速(ケ ー スB1非 植 生 区間). と考 え られ る。 この よ うな流速 分布 の遷 移 は,水 平2. 図‑6流. ―811―. 下方 向流速(ケ ー スBl植 生 区間).

(6) 図‑8界. 図‑ 7レ. イ ノル ズ 応 力(ケ. そ してx=300cmで. ー スBl植. 面 抵 抗 係 数(ケ. ー スBl). 生 区 間). 植 生 区間 に入 って か らx=315cm. 現 してい ないた め にfiの値 は極 端 に小 さい。 それ よ り. まで の極 めて 短 い間 に,樹 冠 では一気 に減 速 し、 そ の 分 だ け幹部 の 流速 が増 大 して,顕 著 な 自由せ ん断層 が. 下流 では,急 速 に増加 して,ケ ー スAlで と同程 度 の レベル に漸 近 して い る。. 見 られ た値. 形 成 され る。 そ の後,若 干 な が ら,幹 部 の底 面付近 の 流 速 が減少 し,そ の分,樹 冠 の流 速 が増加 してい る。 また 自由せ ん 断層 の位置 が若 干 上昇 し厚 み も増 してい る。x=375cmで はx=495cmと. 3.3群. 落 下 流 端 周 辺(ケ. ー スC1). 同様 な流 速分布 であ り,. ほぼ平 衡状 態 に達 して い る と考 え られ る。 この よ うに. 9〜12に それ ぞれ植 生 区間 図‑ お よび 非植 生 区間 に. 群 落 上 流 端 か らの流 速 分布 の遷 移 は 単調 で は な く,. お け る流速uお よび レイ ノル ズ応 力 の鉛 直分布 の縦断. 幹 ・樹 冠境 界 の遷移 と底 面付 近 の変化 の2種 類 が あ る こ とがわ か る。. 変化 を示す。ただ し比較 しや すい よ うに,x=400cmの. 実際,平 面2次 元 流 にお け る 自由せ ん 断層 の発 達 に. 測 定結果 は両方 に載せ た。 9を 見 る と,x=125cmで 図‑ 群 落 内 を平衡 状 態 で流れ. は,せ ん断層 幅 の7〜8倍 程 度 の流 下距離 が必 要7)8)で. て いた流 れ が群落 下流 端 に近づ くにつれ,樹 冠 部 で は. あ り,今 回 の場合 それ は25cm程 度 とな る。す なわ ちx =335cmま で の流速 分布 の変 化 は 自由せ ん断層 の発 達. 流速 が若 干 下が り、 その分,幹 部 の流 速 が増加 して い. に よる もの で あ り,そ れ 以 降は底 面せ ん 断層 に よる も. で は,水 面付 近で 逆流 が生 じて い るのが わか る。. る。そ して群 落 下流端 か らす ぐ下流 の地 点(x=415cm) これ は,群 落端 よ り下流 で は樹 冠 の大 き な流 水 抵抗. の とい える。. が な くな るため に,樹 冠背 後の領 域(z=7cm以. 7は 植 図‑ 生 区間 にお ける レイ ノル ズ応 力‑u'ω'の. 上)が. 鉛 値分布 の縦 断変化 を示 した もので あ る。 これ をみ る とx=315cmで は,流 速 分布 にあれだ け顕 著 な変化 を. 幹部 を通 って きた 高速 流 の剥離域 とな り,こ れ に よっ. 見せ て い なが ら,レ イ ノル ズ応 力 は さほ どの変 化 を見. に よ って逆流 が発 生 し,そ の影響 で群 落 下流端 付 近で の樹 冠 の 流速 が低 下 した もの と考 え られ る。 写真‑2. せ てい ない。 これ は,群 落 上流端 で の流速 の変 化が,. て大 きな渦運 動 が生 じてい るた め であ る。 この渦運 動. 樹冠 と幹部 との流水 抵抗 の相 違 に よる もので,流 れ や. に,こ の付近 の可視 化 した 流況 を示す 。水 面付 近 まで. す い幹 部 に流れ が集 中す る際 に下降流 が生 じ,こ れ に. に達 す る大 きな渦 運動 が確認 で き る。 染料 に よる可視. よ り運 動量 が幹 部 に輸送 され て きた もの と考 え られ る。 そ の後 は群 落 上流端 で形 成 され た 自由せ ん断層 が発 達. 化 か ら,こ の剥離域 は群 落 下流端(x=400cm)か らx =450cm付 近 まで伸 び ていた。これ は樹冠 水深(約5cm). して,x=495cmの. のお よそ10倍 に相 当す る。. 平衡 状 態で は,ケ ー スAlと 同程度. また図‑10を. の ピー ク値 を持 つ に至 るの がわ か る。. 見 る と,群 落 下流 の流速 分布 は,な か. 8は,樹 冠 と幹 部 との界 面抵 抗係数fiの 図‑ 縦 断変化. な か一般 的 な開水 路 のそれ には 回復 しな い。今 回 の実. を示 した もの であ る。群 落上 流端 で はす でに樹 冠 と幹. 験 で は完 全 に回復す る ところま で確認 す る こ とが で き. 部 との流速 差 は顕著 で はあ るが,レ イ ノル ズ応 力が発. なか った。群 落上流 部 の流速 分布(ケ ースAl)は,50cm. ―812―.

(7) 図‑9流. 下方 向流 速(ケ ー スC1植. 図‑ 11レ. イ ノル ズ 応 力(ケ. ー スCl植. 生 区間). 図‑ 10流. 生 区 間). 図‑ 12レ. 下方 向流速(ケ ー スCl非 植 生 区間). イ ノル ズ 応 力(ケ. ー スCl非. 植 生 区 間). もあれ ば遷 移 が完 了 したの に対 して,群 落下流 部 は1m. 直 分布 の縦 断変化 を示す。x=125cmで の平衡 状 態で は. で も足 りない。 平 面2次 元 流にお ける 自由せ ん断層 の 消 失 に は,せん 断層 幅 の10〜15倍 程度 の流 下距 離 が必. ケ ー スAlと ほ ぼ同 じ分布 で あ るが,群 落 下流端(x =400cm)に 近 づ くにつれ ,そ の負 の ピー ク値 が よ り顕. 要 で あ り7),今 回 の場 合それ は40〜60cm程. 著 に な り,1.5倍 以 上 に もな る。. 度 とな る。. 本研 究 の結 果 に よれ ば,鉛 直2次 元流 の 自由せ ん断 層 の消失 には平 面2次 元流 の2倍 以 上 の流 下距離 が必 要. も大 きな乱れ が生 じて,負 の ピー クか ら水 面で のゼ ロ. で あ る こ とにな る。 これ は,平 面2次 元流 で は群 落 の. 値 ま で直線 的 な変 化 を示 して い る。. 下 流側 で も流れ 全体 に底 面摩擦 が大 き く影響 してい る の に対 して,鉛 直2次 元 流 では群 落 の下流側 で は顕 著. 群 落端 よ り下流 にな る と,特 に樹 冠 下流部 で レイ ノ ル ズ応 力が さ らに増 大 した後,徐 々に減 少 し,底 面 に. な抵 抗 体 がな いた め,流 れ を大 き く変 え る要 因 が ない. 近 い部分 か ら一般 の 開水路 の分布 へ と回復 して い くの. た め と考 え られ る。 レイ ノル ズ応 力 もま た大 き く変化 す る。図‑11,12. が わか る。ち なみ に,x=415cmに. 速 分 布 に対数則 を 当ては めて,底 面 での摩 擦応 力 を求. に植 生 区間 お よび非植 生 区間 での レイ ノル ズ応力 の鉛. めた ところ,底 面 付近 の レイ ノル ズ応 力 の測 定値 とお. ―813―. 群 落 端 よ り下 流 にな る とす ぐに,樹 冠 背 後の領 域 で. お け る底 面 付近 の流.

(8) 写真‑2群. 落 下流 端 に発 生 した渦. 図‑13界. お よそ一致 す るもので あ った。. 面抵抗 係数(ケ ー スC1). に近 づ いて い く。. 図‑13は 群 落 内 で の樹冠 と幹部 との 界面抵 抗 係 数 の縦断 変化 を示 した もので あ る。fiは 縦 断方 向に ほぼ 一定で ,A1と おお よそ 同 じ値 を とるの がわ かる。レイ. (5)群 落 の 上流端 直 後 での レイ ノル ズ応 力 は,下 降流 に よ る運 動 量輸 送 のた め,さ ほ どは 大 き くはな い. ノル ズ応力 自体 は群 落 下流端 に近 づ くにつれ て増加 す. 流端 の ご く近傍 を除 い て,界 面抵 抗係 数 は等 流 の. るの に対 して,樹 冠 の流 速 が若干 低 下 し幹 部 の流速 が 若 干増 加す るので,式(6)か らわ か るよ うに,両 者 の変 化 がfiの 変化 を抑 えてい る もの とい える。. が,下 流 にい くにつ れ てすみ や か に増 加 す る。 上 場合 と同 じ値 を とる。 (6)群 落 の 下流端 付近 で は,若 干 な が ら樹冠 で の減 速, 幹部 で の加 速 が見 られ る。 これ は樹冠 背 後 に生 じ る逆 流域 の影 響 に よる。. 4.お. わ りに. (7)群 落 端 よ り下流 で は,樹 冠 の背後 の領 域 が,幹 部 を通 って きた流 れ の剥離 域 とな り,そ こで大 きな. 本研 究 では,高 木 群落 の よ うに流水 抵抗 が鉛 直構 造 を持つ 場合 の流 況 を,一 様 な群落 内部,群 落上 流端 周 辺,群 落 下流端 周辺 の3通 りにつ い て調 べた。 そ の結 果 得 られ た知 見は以 下 の通 りで あ る。. 渦 運動 が生 じる。 剥 離 域 の長 さは樹 冠 水 深 の10 倍 程 度 に もな り,水 面付近 で は逆流 が生 じる。 (8)群 落 の下 流 におい ては,樹 冠背 後 の領域 で 大 きな レイ ノル ズ応 力 が発 生す る。 た だ し群 落 内 にお け. (1)高 木 群 落 の 内部 では,樹 冠 で の遅 い流 れ と幹部 で の速 い流れ との 間 に顕著 な 自由せ ん断 層 が形成 さ. る樹 冠 と幹 部 との界 面抵 抗係 数 は,等 流 の場 合 と. れ る。 樹 冠 の流速 は 固有 浸透流 速 に ほぼ等 しい。. (9)群 落 端 よ り下流 側 で は,も との開水 路流 れ の流況 に回復 す るに は,群 落 上流端 で の遷 移 に比べ て,. 幹 部 の流 速 は,樹 冠 と幹部 との界 面抵 抗 の影 響 が 大 きい。 (2)高 木群 落 の 内部 の レイ ノル ズ応 力 は,樹 冠 ・幹 部 界 面付 近 で負 の 大 きな ピー ク を もつ。 この界 面抵. ほぼ 同 じ値 を とる。. 極 め て長い 距離 が必 要 とな る。 平 面2次 元流 と比 べ て も2倍 以 上 の流 下距離 が必要 とな る。. 抗 は,両 者 の流速 差 の2乗 に界 面抵抗 係数 を乗 ず る こ とで定式 化す る こ とが可 能 で あ る。 この係 数 の値 は,開 水 路 にお け る横 断 方 向の 自由せ ん 断層 の抵抗 係 数 とほぼ 同 じて,樹 冠 と幹 部 の流速 比 に よって決 ま る。. 1) 河 川 環 境 管 理 財 団 ・河 川 環 境 総 合 研 究 所 偏: 河 川 の 植 生 と河 道 特 性, 1995. 2) 福 岡 捷 二: 洪 水 の 水 理 と河 道 の 設 計 法― 治 水 と環 境. (3)群 落 の 上流側 で は,植 生抵抗 に よる堰上 げ の影響 が流 速分 布 に も現れ,群 落 に近 づ くにつ れ て,水 面付 近 か ら減速 が 始 ま り,幹 部 の 中央部 分 の流速 が増 加す る。. の 調 和 した 川 づ く り, 森 北 出 版, 2005. 3) 岡 部 健 士, 湯 城 豊 勝, 児 島 眞: 植 生 を伴 う河 床 上 の 掃 流 砂 量 に 関 す る研 究, 水 工 学 論 文 集, 第41巻, p.851‑856,. (4)群 落 の上流 端 を通過 した流れ は,た だ ちに樹 冠 で 大 き く減速 され,そ の分 だけ幹 部 は速 くなる。 こ れ に ともな って群 落上 流端 周辺 には顕 著 な下降流 が発 生 す る。流 下す る に伴 い,幹. 参考 文 献. ・樹 冠境 界の 自. 1997.. 4) 井 上 貴 之, 岡 部 健 士, 濱 井 宣 明, 湯 城 豊 勝: 樹 木 状 の 植 生 を 伴 う河 床 上 の 流 れ と掃 流 砂 量 に 関 す る研 究, 水 工 学 論 文 集, 第43巻,. pp.677‑672,. 1999. 5) 湯 城 豊 勝,岡 部 健 士, 濱 井 宣 明: 樹 木 状 植 生 を持 つ. 由せ ん断層 が速 や か に発達 し,そ の後,底 面せ ん. 河 床 上 の 流 れ の 乱 流 構 造 とそ の 数 値 解 析 法,. 断層 が ゆっ く りと発達 して,平 衡状 態 の流速 分布. 論 文 集,第45巻,. ―814―. p. pp.847‑852,. 2001.. 水 工学.

(9) 6) 湯 城 豊 勝, 岡部 健 士: 樹 木 状 植 生 を持 つ 河 床 上 に お. 11 ) 関 根 正 人, 浦 塚 健 史: 側 岸 部 に 交 互 に 繁 茂 す る植. け る 浮 遊 砂 濃 度 の 形 成 機 構, 水 工 学 論 文 集, 第46巻,. 生 群 落 に よ っ て 生 成 され る 流 れ と河 床 形 状 に つ い て, 水 工 学 論 文 集, 第44巻,. pp.701‑706, 2002. 7) 福 岡 捷 二, 藤 田光 一, 平 林 桂, 坂 野 章: 樹 木 群 の 流 水 抵 抗 に つ い て, .335‑340, 8). Chen,. F.Y &. with pile dikes, 第39回. 集,. pp.767‑772,. turbulent flows. 10). 春 日屋 伸 昌:. II‑30, pp.79‑88,. 1995.. 井 上 慎 一, 池 田裕 一: 風 速 測 定 に よ る 河 道 内 高 木. 群 落 の 抵 抗 係 数 の 推 定 に 関 す る基 礎 的 検 討, 第33回. 水 理 講演会 論 文. 関 東 支 部 技 術 研 究 発 表 会 講 演 概 要 集CD‑ROM, 14). 中 川 博 次: 直 立 性 植 生 層 を 伴. pp.35‑44, 流 量 測 定,. 15). 1992. コ ロ ナ 社,. 2006.. 石 川 忠 晴: 拡 散 型 非 線 形, 流 体 の 非 線 形 現 象, 朝. 倉 書 店, pp.39‑66,. う流 れ 場 の 数 値 計 算 に 関 す る 研 究, 土 木 学 会 論 文 集, No.447, II‑19,. 福 岡 捷 二, 渡 辺 明 英, 上 坂 恒雄, 津 森 貴 行: 低 水. 会 論 文 集, No.509, 13). in. 1995.. 清 水 義 彦, 辻 本 哲 郎,. 2000.. 路 河 岸 に 樹 木 群 の あ る 河 道 の 洪 水 流 の 構 造, 土 木 学. pp. Ikeda, S.: Developing. channels. 12). 水 理 講 演 会 論 文 集,. 1987.. open. 9). 第31回. pp.813‑818,. 1992.. 池 田駿 介: 詳 述 水 理 学, 技 報 堂 出版, pp.266‑281,. 1999.. pp.123‑133,. 1990.. (2008年4月14日. ―815―. 受 付).

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参照

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