洪水時における引き込み型魚道が設置された堰下流側の流況特性
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(2) Ⅱ-39. 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. 路壁に向かって偏向し,主流が水路壁に衝突する状況を確認し hd/hc た場合と判断した. 5.水衝部を伴う偏向流況の形成領域 8 偏向流況下限 図 2 に水衝部を伴う偏向流況の形成領域を示す.図 2(a),(c)は (sℓ/sr=0.33) 6 魚道設置箇所に隔壁が設置されていない場合を示す.また,図 偏向流況上限 2(b),(d)は魚道設置箇所に隔壁を設置した場合を示す. (sℓ/sr=0.33) 4 図 2 に示されるように,相対堰高さが大きくなるにつれて偏 偏向流況下限(sℓ/sr=1) 向流況の形成領域が大きくなることがわかった.これは,相対落 2 差が大きくなるにつれて,魚道から流出する運動量が大きくな 偏向流況上限(sℓ/sr=1) り急拡部下流の偏向流況において主流の偏向程度が大きくな 0 るためと考えられる. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 H/hc 図 2(a)~(d)を比較すると,偏向流況が形成される下流水深の 下限については隔壁の有無に違いは認められない.その一方,偏 b) b/B=0.25,隔壁がある場合 向流況の上限については隔壁の有無によって大きく異なる結 果となった.これは隔壁設置によって魚道を通過する流れが減 衰され,魚道下流側の主流の流速が減勢されやすくなったため, hd/hc 偏向流況の形成領域が小さくなったものと考えられる.ま た,b/B=0.125,Sℓ/Sr=1 においては隔壁があることにより偏向 8 偏向流況下限 (sℓ/sr=1) 流況の形成は認められなかった. 6.水衝部を伴う偏向流況の制御方法 6 偏向流況上限 (sℓ/sr=1) 引き込み型魚道が設置された場合に偏向流況が形成される 4 要因として魚道内に流れが集中し,急拡部において射流から常 偏向流況下限 (sℓ/sr=0.33) 流へ遷移することが考えられる.そこで,魚道の導流壁上部に突 2 出部を設けることにより,相対堰高さが大きいときの横越流を 偏向流況上限 (sℓ/sr=0.33) 軽減し,魚道以外からの越流量を増やすことで偏向流況の制御 0 が可能になるものと考え,図.3 に示す構造を提案した.その結 0 1 2 3 4 5 6 7 8 H/hc 果,突出部の高さ hs と堰高さ H との比 hs/H が 0.1 程度で,魚道 c) b/B=0.125 隔壁がない場合 設置箇所に隔壁が設置された場合には偏向流況の形成が見ら れなくなった. 7.まとめ hd/hc 堰や流路工(床止め工)に引き込み型魚道を設置した場合を 対象とした洪水時の流況を実験的に検討した結果を以下にま 8 偏向流況下限 とめる. 6 ・引き込み型魚道を堰に設置したことによって,魚道内に流れ 偏向流況上限 が集中しやすくなり,条件によって水衝部を伴う偏向流況が 4 形成されることがわかった. ・水衝部を伴う偏向流況の形成領域を明らかにし,魚道内の隔 2 壁有無による形成領域の違いを示した. 0 ・偏向流況を制御するため,魚道導流壁上部に突出部を設ける 0 1 2 3 4 5 6 7 8 と有効であることを示し,魚道内に隔壁が設置された場合は H/hc 突出部の高さ hs と堰高さ H との比 hs/H が 0.1 で制御可能で d) b/B=0.125, 隔壁がある場合 あることがわかった. Sℓ/Sr=0.33 参考文献 1) 国土交通省河川局(2005),魚がのぼりやすい川づくりの手引 き,160 pages. 2) Advance in Fish Passage Technology (2000), Engineering Design and Biological Evaluation, American Fisheries Society. 3) 安田陽一(2007), 洪水時における河川横断構造物周辺の流況 特性に対する魚道設置の影響,河川技術論文集,第 14 巻. 4) Ohtsu, Iwao, Yasuda, Youichi, and Ishikawa, Motoyasu (1999), Submerged hydraulic Jumps below abrupt expansions, Journal of Hydraulic Engineering, ASCE, Vol.125, No. 5, pp 492-499. 図 2 水衝部を伴う偏向流況の形成領域(続き). H. hs. L. Sℓ. b Sr. B. 図 3 水衝部を伴う偏向流況の形成領域図.
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日
北見工業大学工学部社会環境工学科 北見工業大学工学部社会環境工学科 北見工業大学大学院工学研究科土木開発工学専攻 はじめに
ゲート全開操作開始後の長良川河口堰 (堰下流側) 7月4日14時撮影
【参考】
脚のフーチング露出といった河川構造物の脆弱性が問 題となっており, 河床低下の抑制が急務となっている.
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