グ ル コ ー ス 代 謝 に 於 け る 二 菌 の 相 互 作 用
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(2) 3738. 辻. O2消. 秀. 費 量 の 測 定 は 実 験 方 法 の 項 に 記 し た 通 り,. Warburg検. 圧 計 の 容 器 主 室 に 二 菌 液 を 混 合 して,. 或 は 一 菌 液 の み を 入 れ,側 盪 し,. 1時 間 のO2消. 室 よ り基 質 を 混 入 して 振. 費 量 を 測 定 し た.. 基 質 は す べ て10‑2Mと. な る よ う に し,菌. 量はグ. 費 が 大体 近. い 値 に な る よ うAu,. 菌共湿菌量. 20mg/cupと. P1各. して 行 つ た.. Hemと. 夫 々59μ1,. に 示 した 如 き. ル コ ー ス を 基 質 と したO2消. 独 の 場 合 は45μl, 46μlで. Al,. Hem各. あ る の に 対 し,. を 同 時 に 加 え る と183μ1, え る と212μlと. 費量 は. 単 独 の 場合 は AuとHem. AlとHemを. な つ て,両. 同時 に加. 菌 単 独 のO2消. 計 よ り も は る か に 大 と な り,両. 費 の合. 菌 の 何 らか の相 互 作. 用 の 存 在 が 予 想 され た. こ の よ う なO2消. の 基 質 で は殆 ん ど認 め られ. な か つ た.. す る と 産 生 す るH2O2の. た め 漸次 菌 は 障害 され る こ. と が 知 ら れ て 居 り,カ. タ ラー ゼ を有 す る菌 を加 え る. 処 理 され 障 害 が 除 か れ る と考 え ら. れ る. そ こ で こ れ ら の 菌 とAu, て はH2O2蓄. O2消. 即 ち 容 器 にAu1. 0.7m1グ. 0ml,. 02消. 費 量,グ. 酸,乳. 酸,醋. 質 に 於け る二 菌 の 相 互 作 用 au, al‑hem O2消 費 μ1. Hem単. はH2O2蓄. P1単. あ り, AuとP1,. 187μ1と. 増 大 さ れ,又. 独 の 場 合 は 夫 々46, A1とP1で. 62,. は 夫 々179,. 乳 酸 を基 質 と した 場 合 に も こ. の 様 な 相 互 作 用 は 程度 は 劣 るが認 め られ るが焦 性 ブ ハ ク酸 を基 質 と して は殆 ん ど見 ら. れ な か つ た.. Hem,. グ ル コー ス 酸化 P1は. してAu又. 蓄積 はA1. はAlに. よ り処. つ て これ らの 二 種 菌 の グ. Alが. 処 理 し. そ の障 害. を 除 く こ と が 考 え ら れ る. はAlとHemを. 費 の 各 菌 単 独 の 場 合 よ り は,は. 加 え た場 るか に大. グル コ ース 酸 化 に 於け る二 菌 の 相 互 作 用 al‑hem. 費 に 於け る二 菌 の 相 互 作 用 au, al‑Pl O2消 費 μ1. 41μlで. b.. 独 で は 多 量 のH2O2を. の 産 生 す るH2O2をAu,. グル コ ース酸 化 に 於け る二 菌 の 相 互 作 用 au,. 酸,コ. 独では. ル コ ー ス 酸 化 に 於 け る 相 互 作 用 の 一 つ と してHem. 第4表. ドー 酸,醋. Al単. 積 は 見 ら れ な く な り, Hem. au,. Al,. 性 ブ ドー. つ か な が ら焦 性 ブ ドー 酸. に よ り 産 生 さ れ たH2O2はAu,又. 第3表. す 如 く, Au,. H2O2,焦. の 如 くで あ り, Au,. 生 は 勿 論 な く,わ. 蓄 積 が 見 ら れ,. とHemで. 衝 液. 間 振 盪 し,. 酸 蓄 積 量 を 夫 々 測 定 した.. 結 果 は 第3表 H2O2産. 0ml緩. 入 れ て1時. ル コ ー ス 消 費 量,. 然 しAuとHem,又. O2消. の 組 合せ に つ い. Hem1.. ル コ ー ス0.3mlを. 合 のO2消. 第2表. Alと. 積 量 を も考 慮 に 入 れ て グ ル コ ー ス 酸 化. 理 され る と 考 え ら れ た.従. P1と の組 合 せ に 於 て も これ と 同 様 で 第2表 に示 第1表. ル コ ー ス を 基 質 と して 添 加. し焦 性 ブ ド‑酸 は 蓄 積 し な い.而. 費 促 進 作 用 は 乳 酸 を 基質 と した. 場 合 に も 見 ら れ た が,他. 産 生 し,グ. に 於 け る量 的 関 係 を 検 討 した.. の 組 合 せ に つ い て は 第1表. 結 果 で あ り,グ Au単. Hem,. てH2O2を. と 当 然H2O2は. ル コ ー ス を 基 質 と し た 各 菌 のO2消 Al,. 樹. カ タ ラー ゼ を 有 せ ず 糖 酸化 過程 に 於. al‑P1.
(3) グル コ ー ス代 謝 に於 け る二 菌 の相 互 作 用 で あ り,こ れ 以 外 の機 構 も存 在 す る こ とが予 想 され. { Hem(同. る.即 ち 同表 の如 く各 菌 単 独 の場 合 に 比 しAuと Hem,. AlとHemの. 対 す るO2消. 費量 の割 合 は 大 とな り,又 グル コー ス. しO2消. た.尚. る と焦 性 ブ ドー 酸 以 下 の完 全 酸 化 が促 進 され る もの. を 行 つ た.. 性 ブ ドー 酸,乳. 組 合せ に於 て も第4表. の. の組 合 せ に於 け る と全 く同様 の関 係 が. の 通 り で あ り,上. は な く,乳. 次 に一 方 の 菌 液 に グル コー スを加 えて 一 時 間 振 盪. た.こ. れ に 対 しAu上. グ ル コ ー ス,焦 31.4,. 1.4,. 0.3,. て振 盪 した 場 合 につ い て 比 較 した.即 ち先 づ. 24.3,. 0.4,. 2.3μMと. 性 ブ ドー 酸,乳,醋 1.4μMで. な りO2消. 濃 度4×10‑2M). 1.0ml. グ ル コ ー ス 消 費 も 促 進 さ れ た がO2消. 間振 盪 し. 割 合 は 小 で あ り,且. 上 清 と行. む し ろ 減 少 し て お り,醋. い はA1の. に. Auの. 盪 後 は夫 々. 費11.. つ て 対 照 に 比 し か な り のO2消. 上 清,或. あつ. 酸 含 量 は 夫 々. あ り,振. 2.0ml. た 後,遠. { Hem(湿. 酸2.4μMで. 菌 量120mg/m1). 沈 しAuの. 費 量7.0μM,. 清 を 加 え た場 合 に は振 盪 前. を ワ ー ル ブ ル グ 検 圧 計 の 容 器 に 入 れ て1時. う.次. 清を加えないで グ. 対 し焦 性 ブ ドー 酸 蓄 積. 酸 蓄 積 は0.4μM,醋. 盪 した場 合 と,最 初 か らそ の 菌を グル コー スに加 え. グ ル コ ー ス(終. 間振盪. 酸 蓄 積 量 を 測定 し. ル コ ー ス を 基 質 と した 対 照 で はO2消. し,そ の 遠 沈 上清 に他 方 の 菌 を加 えて 更 に1時 間振. { Au又Al(湿. 酸,醋. グ ル コー ス 消 費5.9μM,に. 存 在 す るの が 認 め られ た.. 1.0ml. 対 照 と して 振 盪 前 の も の に つ い て も 同 様 測 定. 結 果 は 第5表. AlとP1の. 濃 度10‑2M). 費 量 を 測 定 し,又 遠 沈 上 清 中 の グ ル コ ー ス. の割 合 は小 とな つ て い るこ と か ら二 菌 を 同時 に加 え. と推 定 され た.. 2.0m1. を 夫 々 ワ ー ル ブ ル グ 検 圧 計 容 器 に 入 れ て1時. 消 費 量,焦. 如 くHemと. 上 の 量). グ ル コ ー ス(終. 場 合 に は グル コー ス消 費 量 に. 消費 量 に 対 す る焦 性 ブ ドー 酸,乳 酸,醋 酸 の蓄 積 量. AuとP1,. 3739. 3μMで. あ. 費 量 の 促 進 が 見 ら れ, 費 よ り もそ の. つ 焦 性 ブ ドー 酸 は 反 応 前 よ り も 酸 は 増 大 して い た.. Alの. 上 清 を 加 え た 場 合 に も 合 様 の 傾 向 が あ つ た. 菌 量40mg/m1). 上 清 又 はAlの. Au,. 2.0ml. 上清. 1.0ml. グ ル コ ー ス を 加 え て 振 盪 し た 上 清 にP1. る 通 り で あ る.こ. 及 び 対 照 と して 第5表. 第6表. Alに. を 添 加 して 振 盪 した 場 合 に つ い て は 第6表. au,. au,. a1の. 上 清 にhemを. alの. 上 清 にPlを. の 際 もHemに. に 見 られ. 於 て 見 ら れ た 如 く,. 加 え た 場 合 の グ ル コ ー ス酸 化. 加 え た 場合 の グ ル コー ス酸 化 反 応 系 組 成.
(4) 3740. 辻. 秀. 上 清 を 加 え な い で グ ル コー スを 基 質 と したO2消 量 に比 し, Au又. はAlの. 費. 上 清 を 加 え た場合には. 樹. 焦 性 ブ ドー 酸,乳 Auに. 酸,醋. 酸 蓄 積 量 を 測 定 し た.. つ い て は 第7表. に 示 す 如 く, Hem,. P1の. O2消 費量 は か な り大 で あ り,又 焦性 ブ ドー酸 は振. 上 清 を基 質 と した場 合 には最 初 か らグル コー スを 加. 盪 前 に比 し減 少 し醋 酸 量 は増 大 した.. え た 対 照 に 比 しO2消. 従 つ てAu又. はAlの. 加 え た 場 合 に は,生. 上 清 にHem又. はPlを. 対 照 の9.0μMに. 対 し,Hemの. 成 さ れ るH2O2は. 上 清 中の焦 性. 上 清 で は9.6μM,で. ブ ドー 酸 な ど に よ り 処 理 さ れH2O2に. よ る障害 は除. 性 ブ ドー 酸,乳. 去 さ れ る た め グ ル コー ス 酸 化 が 促 進 さ れ る も の と推 定 さ れ た.. 清 にAu,. P1に Alを. Hem又. 加 え た 場 合 を 対 照 と比 較 し た.即. はP1(湿. {グ ル コ ー ス(終 を 加 え て1時 { Au(湿. 菌 量20mg/m1) 濃 度4×10‑2M). 間 振 盪 し た 後 遠 沈 し,次 菌 量20mg/m1). Hem又. はP1の. の 夫 々 を1時. 2.. グ ル コー スを 加 え て振 盪 した上. Au,. 上 清. 第7表. Pl,. 第8表. hem,. Mの. 上 清 にAlを. 増 大 して お り,グ. Au又. はAlを. Hem又 O2消. 加 え た場 合 につ い て は. に 見 ら れ る 如 く, O2消. はP1を. 費 は 対 照 に 比 しや や. ル コ ー ス 消 費 も 僅 か に 増 大 し,焦. や 少 い 傾 向 で あ つ た.し. 酸,醋. 酸 蓄積 は対 照 に於 け る よ りや か しHem,. 加 え た 場 合 に は, Au,. P1の. 上清に. Alの. 上清に. 加 え た 場 合 よ り も 対 照 に 比 して の. 費 の 増 大 は,幾. 分 小 で あ つ た.. ル コー ス,. hemの. p1の. 上 清 にauを. 加 えた 場 合 の グル コー ス酸 化. 上 清 にalを. 加 え た 場合 の グ ル コ ー ス酸 化. 組 合 せ に於 け る相 互. 基 質 と したO2消. 費 に於 け る相 互 作 用 を 見 るた め,. 前 と同 様 ワー ル ブ ル グ検 圧 計 容 器 の主 室 に両 菌を. 作用 a. O2消 Au,. 第8表. P1の. 1.0ml. 1.0m1. P1. ル コ ー ス 消 費,焦. 酸 蓄 積 は 対 照 と 大 差 な い か,. 性 ブ ドー 酸,乳. に. 費 量,グ. 酸,醋. 2.0ml. 2.0m1. 間 振 盪 してO2消. AlとAer,. ち. 上 清 で は9.9,. あ つ た.グ. や や 少 い 傾 向 で あ つ た. Hem,. 次 にHem,. 費 は や や 増 大 す る 程 度 で あ り,. Al,に. ル コ ー ス,焦. 1m1つ. 費 対 す るAer, 性 ブ ドー 酸,乳. Mの 酸,醋. 組 合 せ に つ き,グ 酸,コ. ハ ク酸 を. を1ml)入. つ(一 菌 の み の場 合 は 他 菌 の代 りに緩 衝 液 れ,側 室 に基 質 を 入 れ てO2消. 時 間値)を 夫 々測 定 した.. 費 量(1.
(5) グル コー ス代 謝 に於 け る二 菌 の相 互 作 用 Au,. Al,Mは. 湿 菌 量20mg/cup,. と した. Aerと 如 く,グ. の 組 合 せ に つ い て は 第9表. ル コ ー ス を 基 質 と し た 場 合Au,. 単 独 で は 夫 々56, Aerで O2消. Aerは3mg/cup. は256,. 63, 61μlで. Al+Aerで. の 増 大 が 見 ら れ た.乳. 同 様 の02消. を 同 時 に加 え る とO2消. 酸,コ. 費 増 大 が 見 ら れ,焦. 費,グ ル コー ス消 費 は 共 に. に 示 した. 著 し く大 とな り,又 グル コー ス 消 費 に比 しO2消. A1,. の 増 大 率 は や や大 とな り,且 つ分 解 産 物 蓄 積 の割 合. Aer. な り著 明 な. ハ ク酸 に 於 て も. 性 ブ ドー 酸,醋. 費. は 減 少 し,グ ル コー スは 完全 酸 化 に近 づ くもの と考. あ る の に 対 しAu+. は224μlと. 3741. 酸. え られ た. Mと の組 合せ に つ い て は第12表 に示 した結 果 で あ 第11表. グ ル コー ス酸 化 に 於け る二 菌 の 相互 作 用. を 基質 と した場 合 に は比 較的 この様 な傾 向 は 少 な か. au,. al‑aer. つ た.. Mと の組 合 せ に於 て は第10表 に示 す 如 く,グ ル コ 第9表. O2消. 費 に 於け る二 菌 の 相 互作 用 au,. al‑aer. O2消. 費 μ1. 第12表. グ ル コ ー ス酸 化 に 於 け る二 菌 の 相 互 作 用 au,. 第10表. O2消. al‑M. 費 に 於け る二 菌 の 相互 作 用 au,. a1‑M. O2消. 費 μl. り, Aerと. の組 合 せ の 場 合 と同様, O2消 費,グ ル. コー ス消 費 は二 菌 を 同時 に加 え る こ とに よ り増 大 し, 分 解 産 物 蓄 積 の割 合 はむ しろ減 少 して,グ ル コー ス ー ス を 基 質 と し た 場 合 に はAu 夫 々43,. 58,. 149μ1でAerに. 37μ1,. Au+M,. M単. 独 で は,. は 夫 々164,. 於 け るよ りは 小 で あ る が二 種 菌 を. 同 時 に 加 え た 場 合 のO2消 し焦 性 ブ ドー 酸,醋. 酸,コ. ハ ク酸 で は 僅 か に. 費 促 進 が 認 め られ た.. b.. 1時 間 振 盪 し. た.即. 費量 そ の他 を 比 較 し. ち. Au,又. {. はA1(湿. 菌 量120mg/m1). 2.0m1. 濃 度4×10‑2M). 1.0m1. を 加 え て1時 間 振 盪 した 後,遠 沈 し次 に. 次 に グ ル コ ー ス 酸 化 に 於 け るAu, の 二 菌 の 相 互 作 用 を 量 的 に 見 た.即 及 び 各 単 独 でWarburg検. AlとAer,. M. ち二 菌 を 同時 に. 圧 計 の 容 器 に 入 れ,グ. コ ー ス を10‑2M(30μM/cup)と. ル. な るよ うに 加 え て. 沈 上 清 に つ き グ ル コ‑ス. 及 び 分 解 産 物 蓄 積 を 定 量 した.菌. 消費. 量 は前 実 験 と同 じ. Aer(湿. {. 菌 量6mg/m1). 上 記Au又. はAlの. 2.0m1. 振盪上清. 1.0ml. 及 び対 照 と して Aer(同. {. 上 菌 量). グ ル コ‑ス(終. 濃 度10‑2M). 2.0m1 1.0m1. を 夫 々 ワー ル ブ検 圧 計 に入 れ て1時 間 振 盪 しO2消 費 量,グ ル コー ス 消 費量 及 び焦 性 ブ ドー 酸,乳 酸,. と した. Aerと. 次 に 一 つ の 菌 に グル コ ー スを 加 え,. た上 清 に他 菌 を 加 え た場 合 と,最 初 か らこの 菌 に グ. グ ル コ ー ス(終. グル コ ー ス 酸 化. 1時 間 振 盪 した 後,遠. は完 全 酸 化 され 易 くな る もの と推 定 され た.. ル コー スを 加 え た場 合 のO2消. 費 促 進 が 認 め ら れ た.然. 酸 を 基 質 と した 場 合 に は こ の 様. な 相 互 作 用 は 見 られ ず,乳 O2消. , A1, Al+Mで. の 組 合 せ で は 第11表. の 通 りで あ り,二. 菌. 醋 酸 蓄 積 量 を 夫 々測 定 した..
(6) {. 3742. 辻. 秀. 結 果 は 第13表 の 如 く で あ りAerにAu,. Alの. 上 清 を 加 え た 場 合 に は 対 照 に 比 しO2消 し,グ. 費量は増大. ル コ ー ス 消 費 も や や 増 大 す る が,. 大 の 割 合 よ り は 小 で あ り,焦. O2消. 費増. 性 ブ ドー 酸 はAu,. Al. の 上 清 を 加 え た 場 合 振 盪 前 夫 々1.2μM, 第13表. au,. 第14表. 8.6μMで,対. 照 の7.4μMに. 1.0μM, alの. au,. alの. 上 清 にaerを. 上 清 にMを. 比 しや や 大 で あ り,. グル コー ス 消 費量 もや や 増 大 す るが そ の割 合 はO2 消 費 の増 大 に比 し小 で あ つ た.又 焦 性 ブ ドー 酸,乳 酸,醋 酸蓄 積 の割 合 は 対 照 よ りは小 であ り,従 つ て, Au又. はA1の. 上清 にAer又. はMを. 加 え た場 合 グ. ル コー ス は完 全 酸 化 に 近 ず く傾 向 が あ る と推 定 され. 樹. 測 定 され た もの が振 盪 後 は全 く消 失 した.乳 酸,醋 酸,蓄 積 も対 照 に 比 し小 で あ つ た. Au,. Alに. グ ル コ ー ス を 加 え た 上 清 にMを. た 場 合 に つ い て は 第14表 Au,. Alの. 上 清 にMを. した上 清 にAu又. はMに. グル コー スを 加 え て振 盪. はAlを. 加 え て振 盪 した場 合 に. Au(同. 上 菌 量). {. グ ル コ ー ス(終. {. 菌 量18mg/ml)又. はM(湿 120mg/ml). グ ル コ ー ス(終. 濃 度4×10‑3M). を加 えて1時 間 振 盪 した 後 遠 沈 し,次 に Au(湿 Aer又Mの. 濃 度10‑2M). の 夫 々 を1時. 間 振 盟 してO2消. ル コ ー ス,焦. 性 ブ ドー 酸,乳. 1.0ml. 費 量,振 酸,醋. 酸,含. 盪前後のグ 有量 を測. 定 した. 結 果 はAuの. 場 合 に つ い て は 第15表 費 は 対 照 の7.2μMに. に示 す如 く. 対 し, Aerの. Mの 上 清 を 加 え た も の で は 夫 々8.9μM,. 8.6μMと. な り や や 大 で あ つ た.. そ の 割 合 はO2消. 菌量 2.0m1. 又 焦 性 ブ ドー 酸,乳. 1.0ml. で あ つ た. A1に. 費 量 の 増 大 率 に 比 し や や 小 で あ り, 酸,醋. つ い て も第16表. 菌 量20mg/ml). 2.0ml. 合 と同 様 で あ り,従. 上清. 1.0m1. Alを. 及 び 対 照 と して. 2.0m1. グ ル コ ー ス 消 費量 も そ れ に と も な い 大 と な る が,. つ き比 較 した.即 ち先 づ Aer(湿. ち. 費 量 は 夫 々8.9,. 加 えた 場 合 の グル コー ス酸 化. 上 清,. 次 に逆 にAer又. に 示 す 如 くで あ る.即. 加 え たO2消. 加 え た場 合 の グ ル コ ース 酸化. で あ り, O2消. た.. 添加 し. 酸 蓄 積 量 は 対 照 に 比 し小. に 見 ら れ る 如 く, Auの. 場. つ て や は り他 菌 の 上 清 にAu,. 加 え た場 合 に は グル コー ス は 完 全 酸化 に近 ず. く もの と 推 定 さ れ た..
(7) グル コー ス代 謝 に於 け る二 菌 の相 互 作 用. 第15表. aer, Mの. 第16表. aer,. 上 清 にau加. Mの. 上 清 にalを. 3743. え た場 合 の グ ル コ ー ス酸化. 加 えた 場 合 の グル コー ス酸 化. この こ とはHem或 IV. 総 括 及 び 考 案 グ ル コ ー ス,焦 酸 の 各C源 合 のO2消. 酸,醋. 酸,コ. ハク. 費 量 を 各 菌 単 独 の 場 合 と比 較 す る と, Au‑Pl,. Al‑Hem,. Al‑Pl,. Al‑Mの. の 場 合 に 比 し著 し くO2消 対 す るAer, 酸,コ. Mの. 各 組 合 せ に於 て グル. 費 が 増 大 さ れ,更. 蓄 積 が 認 め られ. 更 に 他 の 一 因 と して は,各 菌単 独 の場 合 に比 し,. Au‑Aer,. 単独 にAu,. 組 合 せ で は 焦 性 ブ ドー 酸,. ハ ク酸 を 基 費 と して も同 様 の 傾 向 が. 認 め ら れ る.. 二 菌を 同 時 に加 え た場 合に は グル コー スの 分 解 産 物 と して の焦 性 ブ ドー 酸,乳 酸,醋 酸 な どの蓄 積 が 減 少 す る こ とか ら,グ ル コー ス の完 全酸 化 が 円 滑 とな るこ とが 考 え られ る. Aer,. MとAu,. Alと. の組 合 せ に 於 て も同 様 に. 各 菌単 独 の 場 合 に比 し,二 菌 を 同 時 に 加 え る と グル. そ こで グル コ ー スを基 質 と し た 場 合 につ き その O2消 費 増 大 の 機 構 を窺 うこ と とす る. 先 づHem,. Alと 同 時 に加 え た場 合 に は この. な くな るこ とか ら推 定 され る.. Al‑Aer,. 乳 酸,醋. 費 が 反 応60分 頃 よ り急 激 に減 弱 す. よ うな減 弱 は見 られず,又H2O2の. コ ー ス を 基 質 と し て 二 菌 を 同 時 に 加 え る と,各. Alに. るの に対 し, Au,. 独 で は グル コー スを. を 基 質 と し,二 種 の 菌 を 同 時 に 加 え た 場. Au‑Hem, Au‑M,. 性 ブ ドー 酸,乳. 基 質 と したO2消. はP1単. 量 に対 す るO2消. P1と の組 合せ で は,こ れ ら の 菌 は糖. 酸 化 途次H2O2を. 産 生 し,こ のH2O2に. コー ス の分 解産 物 の 蓄積 は減 少 し,グ ル コー ス 消費. よ り菌 自. 費 量 の 割 合 は大 とな り,グ ル コー. スの 酸 化 は 完 全酸 化 に近 づ くの が 認 め られ る. 更 に 又一 方 の菌 に グル コー スを 加 えて 振 盪 した上. 体 が障 害 され るが,カ タ ラーゼ,或 は カ タ ラーゼ を. 清 に他 方 の 菌を 加 え る と,一 般 にO2消. 有 す る赤 血 球 を 添 加 して お くとH2O2に. コー ス 消 費 量 は対 照 に 比 し大 とな り,且 つ 分 解 産 物. よ り障 害. が陰 かれ る こ と が 知 られ て 居 り,同 様 にAu又 A1を. 同時 に加 え た場 合のO2消. 生 され たH2O2がAu, に よ る と考 え られ る.. Alに. は. 費増 大 の一 因 は 産 よ り 処 理 され る こ と. 費 量,グ ル. の 蓄 積 は小 とな り,や は り グル コー ス の完 全酸 化 が 円 滑化 す る もの と推 定 され る. 前 篇 で 述 べ た 如 く,発 育 途 次 の 二 菌 を 同 時 に 培 養 した 場 合に は これ とは 逆 で 各 菌単 独 の場 合 に比 し,.
(8) 3744. 辻. 秀. グ ル コー スの 分 解 に 於 け る焦 性 ブ ドー 酸 の 完 全酸 化. 樹. 用 を 検 討 し次 の結 果 を 得 た.. が 不 円 滑 とな つ たが,こ れ は発 育 途 次 に 於 て は 毒性. 1.. Au,. Alに. 対 す るHem,. P1の 組 合 せ で は二. 物 質 が 産 生 され る こ とに一 因 す る と考 え られ る こと. 菌 を 同 時 に加 え ると,各 菌 単 独 の 場 合 に比 しO2消. は前 述 の通 りで あ る.. 費 は 著 し く増 大 す る.. さて,静 止 菌 に於 て,グ ル コー スの 完 全酸 化 が こ. Au,. Alに. 対 す るAer,. Mの. 組 合 せ で は グル コ. の 様 に 促 進 され る機 構 を 更 に 考 察 す る に,酸 化 過 程. ー ス の他. に は多 くの 段 階 が あ り,一 菌 の み で は あ る段 階 の反. も程 度 の 差 異 は あ るが同 様 の 傾 向 が 見 られ る.. 応 速度 が小 で そ の部 位 の 中間産 物 が蓄 積 す るが,他. 2.. 焦 性 ブ ドー 酸 ,乳 酸,醋 酸,コ ハ ク酸 で. グル コー ス酸 化 の 促 進 の 一 因 は,そ の 酸化 過. 菌 と同 時 に 加 え て お くとそ の 段 階 の反 応 を これ が 補. 程 に 於 て,一 方 の 菌 の 反 応 速度 が小 な る段 階 を他 菌. うた め に 酸化 が 促 進 され る こ とが考 え られ,一 方 の. が 補 う ことで あ り,他 の 一 因 は一 方 の菌 の分 解産 物. 菌 に よ る分 解 産 物 が他 菌 の グル コ ー ス酸 化 に 関与 し,. が他 菌 の グル コー ス 酸 化 に 関与 し,共 転 的 な 相 互 作. そ の 分解 産 物 との 間 に 酸化 促 進 的 な 共 軛 的 な 作 用 が. 用 が生 じる こ とに よ ると考 え られ る.. 生 じ る こ と も一 因 と推 定 され る. 而 して この様 な 種 々の原 因が 入 り組 ん で グル コー ス 酸 化 に於 け る協 力 作 用 が生 じる もの と想像 され る. V. Au,. Alに. 結. 言. 対 す るHem,. 終 りに臨 み 終 始 御 懇 篤 な御 指 導 と御 校 正 を 賜 つ た 恩 師村 上教 授 に 深 甚 な 謝 意 を表 し ま す,. P1, Aer,. Mの. 各組 合. せ につ き,静 止 菌 の グル コー ス 酸 化 に於 け る相 互 作. 1) Winslow, 23, 2). C. E. A.,. Kohen,. B... 参. 考. 文. J. Inf.. Dis.,. 10). 82 (1918). 朴:千. 13,. 2121,. 2299,. 2381. 11). P., Levine, M.. J.. Bact.,. 54,. 12). 785 (1947) I. Orig.,. Zentr. Bakt. Para.,. 124, 519 (1932). 5) Isabolinski,. M. P., Sobolewa, R. M.. Bakt. Para.,. I, Orig.,. Zentr.. 133, 107 (1934). 7) Ivanovics,. Bakt Pare.,. I,. E. S., Williams, O.. B.. J.. Bact.,. 49, 629 (1945) B. T., Hill, J. J.:. 272 (1949). J.. Dent. Res., 3,. Hyg.. Inf.,. 116,. F.,. Ho121,. R.,. Shibuya,. H... Z.. Hyg.. Inf.,. 122,. (1940) M.. J.. Bact.,. 51,. (1946). 園 山:新. 潟 医 学 会 誌, 65,. 14). 堀 田:新. 潟 医 学 会 雑 誌, 65,. 15) Speakman, 16) Holman,. Phillips: W. L.,. J.. 270(1951) 674(1951). Bact. 9, 183 (1924). Meekison, D. M.: J.. Int.. Dis., 39, 145 (1926) w.: Jordan-Burrows. Bacteriology,. orig.,. 120, 47 (1931). Z.. (1934•`1935). 17) Burrows, G.: Zent.. H.:. 13). 6) Gundel, M.: Zentr. Bakt Para., I, Orig., 104, 463 (1927). Kuhn,. Thompson. 671. 4) Gundl, M., Kliewe, H.:. B.,. Weighman, 673. (1935). 9) Whiti,. Besta, 520. 葉 医 学 会 雑 誌,. 3) Frederich,. 8) Wynne,. 献. 164 (1949). 18). 標 準 生 化 学 実 験:. 19). 標 準 生 化 学 実 験: 36. 20). 標 準 生 化 学 実 験: 35. 21) Umbreit,. etal:. Text Book of. 18. Manometric. Techniqucs..
(9) クル コー ス代 謝 に 於 け る二 菌 の相 互 作 用. The. Interaction. between Glucose. Part. II.. Two. Bactrial. 3745. Strains. on. Metabolism On resting. cells. By Hideki TSUZI Department of Microbiology, Okayama University Medical School (Director: Prof. Sakae MURAKAMI) In order to study the interaction of 2 bacterial strains of glucose metabolism, the author conducted the same experiment as has been reported in Part I on the resting cells of the organism. The following results were obtained. 1) The O2 uptake showed marked increase by the combination of 2 strains in which a strain was taken from Staph. aureus or Staph. albus, another from Strep. h molyticus or D. pneumoniae, compaired with either only. A similar relation was also observed in the oxydation of pyruvate, lactate, acetate and succinate, as well as of glucose. 2) It could be postulated that the acceleration of glucose oxydation depended upon partly supplementaly action for the slow speed of reaction in a strain by another, and partly the serviceability of metabolites produced by a atrain for the oxydation of another by means of conjugated reaction..
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