faq
ORACLE
FUSION MODDLEWARE
Oracle Application Server 10g
Oracle HTTP Server
Frequently Asked Questions
2006 年 2 月
この FAQ では、Oracle Application Server 10g Release 3（10.1.3）に関してよくある質問を取り上げます。この FAQ は mod_oc4j も対象にしており、次の 2 つの項で構成されます。
Oracle HTTP Server (OHS) Mod_oc4j
1.0 Oracle HTTP Server (OHS)
1.1
Oracle HTTP Server は Apache のどのバージョンに基づいていますか。
2 つあります。Apache 1.3 ベースの OHS は、Apache 1.3.34 に基づき、Apache 2.0 ベースの OHS は、Apache バージ ョン 2.0.55 に基づいています。
1.2
オラクル社以外が提供する Apache モジュールでも、OHS と統合する場合サポートされ
ますか？
オラクル社は、Oracle ディストリビューションに含まれるモジュールに対してのみサポートを提供します。 Apache Software Foundation など、他のソースから取得されたモジュールはサポートしません。ただし、OHS は、 オラクル社以外が提供するモジュールを含む場合、サポートされます。オラクル・サポート・センターでは、報 告された問題とオラクル社以外が提供するモジュールとの関連を明確にするために、そのモジュールを使用しな くてもその問題が再現されるか、顧客に対し確認してもらう場合があります。
1.3 OHS で検出されたセキュリティ・バグの修正に関する Oracle のポリシーを教えてくださ
い。
セキュリティの脆弱性の修正に関するオラクル社のポリシーとプロセスは、OTNにあるOracleのセキュリティア ラートページを参照してください。1.4
Oracle HTTP Server は、スタンドアロン製品としても使用できますか？
はい。新しい Web Server and Process Management インストール・オプションでは、Apache 1.3 ベースの Oracle HTTP Server（Oracle Process Manager and Notification Server を含みます）のみをインストールできます。また、 Apache 2.0 ベースの Oracle HTTP Server は、Oracle Application Server 10g （10.1.3） Companion CD から、スタンド アロン製品としてインストールできます。
1.5 OHS の Apache v2.0 バージョンは、このリリースでサポートされますか。
はい。ただし、Apache 2.0 ベースの OHS は、スタンドアロン配置バージョンのみでサポートされます。次の点を 除き、OHS の Apache 1.3 バージョンと同じ機能を持っています。 • IPv6 は 2.0 バージョンではサポートされますが、1.3 バージョンではサポートされません。 • mod_oradav は、2.0 バージョンではサポートされません。1.6 OHS は root として実行する必要がありますか。
OHS は、ユーザーが 1024 以下のポートに切り替える場合のみ、root として実行する必要があります。それ以外 は、root としてではなく、Oracle Application Server をインストールしたユーザーとして OHS を実行できます。こ れを行うには、次の手順を実行します。
1 OHS を停止します。 2 root になります。
3 cd $ORACLE_HOME/Apache/Apache/bin 4 chown root .apachectl
5 chmod 6750 .apachectl 6 cd $ORACLE_HOME/Apache/Apache/logs 7 rm -f * 8 mod_osso を使用する場合は、mod_osso を再登録します。 9 root を終了します。 10 OHS を再起動します。
1.7 OHS からの出力を（gzip などで）圧縮できますか。
一般に、この目的のためには Web Cache の使用をお薦めします。このためにプラグインできるフリーウェア・モ ジュール（mod_gzip など）もありますが、その使用はサポートされていません。1.8
オラクル社以外が提供するモジュールを含む OHS を起動する場合、EAPI を使用しようと
すると警告が表示されるのはなぜですか。
Oracle HTTP Server は、EAPI（拡張 API）サポートでコンパイルされています。EAPI は、mod_ssl
（http://www.modssl.org を参照してください）で提供される Apache モジュール API の拡張機能です。オラクル社 以外が提供するモジュールを含む OHS を起動するときに次のようなメッセージが表示される場合は、ロードさ れるモジュールが EAPI でコンパイルされていません。
[Mon Oct 31 12:11:37 2005] [warn] Loaded DSO
libexec/mod_python.so uses plain Apache 1.3 API, this module might crash under EAPI!(please recompile it with -DEAPI)
ほとんどの場合、この警告メッセージは無視しても問題ありません。エラー・メッセージを表示させないために、 モジュールは、-DEAPI コンパイル・タイム・オプション、$ORACLE_HOME/Apache/Apache/include の OHS で提 供される Apache ヘッダー・ファイルか modssl、対応する EAPI 追加機能を含む汎用 Apache インスタンスからの ヘッダー・ファイルのいずれかを使用して再コンパイルできます。
1.9 Apache
2.0 ベースのスタンドアロン OHS は、既存の Oracle Application Server 10g
Release 3（10.1.3）インスタンスと通信できますか。
はい。Apache 2.0 ベースのスタンドアロン OHS は、既存の Oracle Application Server 10g Release 3（10.1.3）インス タンスと通信するように構成できます。構成方法の詳細は、『Oracle HTTP Server スタンドアロン管理者ガイ ド』の第 2 章「スタンドアロン Oracle HTTP Server と Oracle Application Server の構成」を参照してください。
1.10 Oracle Application Server 10g Release 2（10.1.2）の OHS は、リクエストを Oracle
Application Server 10g Release 3（10.1.3）インスタンスにルーティングするために使
用できますか。
はい。Oracle Application Server 10g Release 2（10.1.2）の中間層インスタンスの OHS は、Oracle Application Server 10g Release 3（10.1.3）インスタンスと通信するように構成できます。構成方法の詳細は、『Oracle Application
2.0 Mod_oc4j
2.1 mod_oc4j について説明してください。
Mod_oc4j は、Oracle Application Server 内の Oracle Application Server Container for J2EE（OC4J）インスタンスに向 かうリクエストのためのロード・バランサです。OHS と OC4J 間でルーティングを行う OHS モジュールです。 Oracle Application Server の Oracle Process Manager and Notification Server（OPMN）コンポーネントは、mod_oc4j が各種 OC4J プロセスのステータスを常時認識するようにします。したがって、mod_oc4j は、稼動中のプロセス に対してのみルーティングします。Mod_oc4j は、Oracle Application Server Cluster と OC4J グループの概念も理解 するため、可能なかぎり透過的フェイルオーバーを提供するようルーティングします。
2.2 mod_oc4j は、OHS 以外の Web サーバーで機能しますか。
はい。Mod_oc4j は OC4J Plug-in というプラグインでも使用可能なうえ、IIS、iPlanet、標準 Apache を含む Oracle 以外の Web サーバーが Mod_oc4j でサポートされています。
2.3
他にどのようなルーティングやロード・バランシング・アルゴリズムがありますか。
Mod_oc4j は、(a)ラウンド・ロビン、(b)ランダム、(c)メトリックベースという 3 種類のルーティングを提供しま す。ラウンド・ロビン・アルゴリズムとランダム・アルゴリズムの実効パフォーマンスは同じです。最後の測定 ベース・ルーティングは、内部リソース可用性（接続プールなど）に基づく測定について mod_oc4j に通知する OC4J プロセスに基づきます。Mod_oc4j は、この測定を使用してルーティングを決定します。 ロード・バランシング・アルゴリズムとルーティング・アルゴリズムには、類似性とも言えるモードもあります。 このモードはデフォルトで、これらのアルゴリズムは、ローカル・ノードに利用できるプロセスがない場合を除 き、常にローカル・ノードにルーティングします。ランダム・アルゴリズムとラウンド・ロビン・アルゴリズム には、ウェイト・ベースの特別なモードがあります。ウェイト・ベースの場合、mod_oc4j は各ホストに対して構 成されたルーティング・ウェイトに基づき、要求を分散します。ロード・バランシング・アルゴリズムの詳細は、 『Oracle HTTP Server管理者ガイド』を参照してください。2.4 mod_oc4j は、SSL を使用して OC4J と通信できますか。
はい。mod_oc4j と OC4J プロセス間の AJP 通信は、現在、AJP/SSL を介して行うことができます。以前、これは 暗号化されていませんでした。また、SSL ネゴシエーションは、この 2 つが通信を必要とするたびに行われるわ けではないため、パフォーマンスへの影響が抑えられます。
2.5 mod_oc4j.conf ファイルに Oc4jMount ディレクティブがありません。mod_oc4j は、リ
クエストのルーティング先をどのように検出するのですか。
Oracle Application Server の以前のリリース（バージョン 10.1.2 以前）では、OC4J マウント・ポイントは、 mod_oc4j.conf ファイルで静的に構成されました。このため、アプリケーションをデプロイしたりアンデプロイし たりする場合、mod_oc4j.conf ファイルが更新され OHS が再起動しました。
Oracle Application Server 10g Release 3（10.1.3）では、OC4J は、送信した通知内のマウント・ポイントをアナウン スし、この情報を使って mod_oc4j が、そのルーティング表を動的に調整します。これにより、静的なマウン ト・ポイント構成が不要になり、mod_oc4j で、マウント・ポイント構成を動的に（OHS を再起動せずに）更新 できます。
2.6
古い静的マウント・ポイント構成を引き続き使用できますか。
はい。動的マウント・ポイントはデフォルトで作成できますが、静的に構成されたマウント・ポイントを使用す るオプションが用意されています。この構成を実行するには、mod_oc4j.conf ファイル内の Oc4jRoutingMode とい う新しいディレクティブを「Static」に設定します。ディレクティブ Oc4jRoutingMode は、ルーティング動作を指 定し、次の値の 1 つになります。 • 動的 − 新しい動的ルーティング機能を使用し、古いスタイルのルーティング構成を無視するよう指定し ます。 • 静的 − mod_OC4J に対して、9.0.4/10.1.2 スタイルのルーティング構成（マウント・ポイントが明示的に リストされている場所）を使用するよう通知します。動的ルーティングは使用されません。 • DynamicOverride − 動的と 9.0.4/10.1.2 スタイル・ルーティングの両方が、mod_oc4j で使用されます。競 合する場合、OHS は動的に指定されたマウント・ポイントにルーティングします。 • StaticOverride − 動的と 9.0.4/10.1.2 スタイル・ルーティングの両方が、mod_oc4j で使用されます。競合す る場合、OHS は静的に指定されたマウント・ポイントにルーティングします。2.7 mod_oc4j が使用している現在のマウント・ポイント・リストをダンプまたは表示できま
すか。
はい。次の URL で、メモリー内にある mod_oc4j ルーティング表の内容をダンプまたは表示できます。 http://localhost:<dms_port>/oc4j-status ここには、構成済のロード・バランシング・アルゴリズム、ルーティング・モード、ルーティング ID、アプリケ ーション名、コンテキスト、アプリケーション・リクエストのルーティング先である OC4J プロセスなどが表示 されます。 このページの URL は構成可能です。デフォルトでは、$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf ディレクトリの dms.conf ファイルに置かれています。デフォルト構成では、localhost（127.0.0.1）Virtual Host からのアクセスの み可能です。構成は次のようになります。<IfModule mod_oc4j.c>
Oc4jSet StatusUri /oc4j-status </IfModule>
localhost Virtual Host からアクセスするだけでなく、この状態をデフォルト・サーバーの下に表示する場合、この 構成は、httpd.conf の任意の場所にデプロイできます。このようにデプロイすると、ルーティング表をダンプまた は表示する URL は次のようになります。
http://<host.domain>:<http_port>/oc4j-status
2.8
ルーティング ID について説明してください。
ルーティング ID は、OC4J と OHS のルーティング関係を指定します。つまり、OHS は、ルーティング ID を共有 するすべての OC4J にルーティングされます。各 OC4J に、ルーティング ID が割り当てられ、同様に各 OHS に、 ルーティング先となる 1 つ以上のルーティング ID が割り当てられます。
OPMN は、ルーティング ID を、システム・プロパティとして OC4J に渡し、起動時には環境変数として OHS に 渡します。OC4J は、このルーティング ID を公開する ONS 通知に追加します。OHS は、OC4J から通知をリスニ ングします。OHS は、リストに、OC4J からのルーティング ID を含む最初の通知を確認すると、ルーティングを
2.9 mod_oc4j.conf と opmn.xml ファイル両方の OHS に、ルーティング ID を構成する必要
がありますか。
いいえ。デフォルトでは、OHS はルーティング ID を opmn.xml ファイルから検出する構成になっています。ルー ティング ID を、opmn.xml と mod_oc4j.conf 両方のファイルの OHS に構成できますが、ルーティング ID を使用し て両方のファイルで OHS を構成すると、エラーと判断され起動しません。したがって、OHS の ID は、両方のフ ァイルにではなく、opmn.xml（OHS の<ias-instance>要素または<ias-component> 要素の下にあるモジュール・デ ータとして指定）または mod_oc4j.conf に構成する必要があります。
Oracle Application Server 10g R3: Oracle HTTP Server FAQ 2006 年 2 月 著者: Shail Goel Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. 海外からのお問合せ窓口: 電話: +1.650.506.7000 ファックス: +1.650.506.7200 http://www.oracle.com/
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