横浜市南区地域におけるがん化学療法薬薬連携(~H27.5月)
外来化学療法室
①初回指導
②お薬手帳シール
地域薬局薬剤師
これまでの薬薬連携
課題
レジメン名や抗がん剤の実際
の投与量はわかるが、休薬期
間やスケジュール、標準投与
量がわからない
→レジメン情報の共有
病院で薬剤師がどんな説明を
しているかわからないため、
抗がん剤に関する説明で患者
を混乱させるリスクがある
→レジメン説明書の共有
臓器機能が不明なため、投与
量・副作用の評価ができない
→院外処方せんに検査値印字
横浜市南区地域におけるがん化学療法薬薬連携モデル
薬剤部HPレジメン情報 レジメン説明書
外来化学療法室
お薬手帳シール
地域薬局薬剤師
検査値情報
カンファレンス
診察
フィードバック
病院薬剤師
次回の治療に反映
継続モニタリング
地域薬局対象のがん化学療法に関する相談窓口
応需内容
・化学療法全般のお問い合わせ
・医師に問い合わせるまでもないが
ちょっとした気になる点の相談等
・薬物療法上の患者毎の問題点
とくにご教示いただきたい事例
・内服抗がん剤のみの患者
・痺れや手足症候群等の慢性的な
副作用のモニタリングとケア状況
・患者毎のライフスタイル
とそれに対する副作用の影響
・内服薬及び支持療法のアドヒアランス
・検査値に準じた投与量
上記について問題のある患者
(初回以降の面談は院内では実施できていない)
経口抗がん剤(例:ゼローダ)の処方せんを
受けとったら・・・~症例1~
身長150cm
体重56kg
体表面積1.5㎡
市大太郎さん 60歳
消化器病センター
ゼローダ錠(300mg) 10錠
1日2回 朝・夕食後 14日分
Point 1
体表面積の計算式
Dubois式
BSA = W0.425
x H0.725
x 0.007184
藤本式
BSA = W0.444
x H0.663
x 0.008883
注)新様式の処方せんにはDubois式か
ら算出された体表面積が記載されます
Point 2
経口抗がん剤の鑑査では
点滴との併用なのか、
内服抗がん剤単独なのか、
処方せんをみただけでは区別できない
経口抗がん剤(例:ゼローダ)の処方せんを
受けとったら・・・~症例1~
化学療法お薬手帳シールがある
→薬剤部ホームページレジメン情報を
参照する
C法
※ゼローダを含むレジメン
(胃-XP療法)
大腸-XELOX療法±Bevacizumab
大腸-XELIRI療法±Bevacizumab
来月、胃-XELOXも登録予定
化学療法お薬手帳シールがない
→内服抗がん剤単独療法
ゼローダの添付文書を参照する
A法
B法
のいずれかの治療方法の選択肢
※ゼローダと併用される点滴レジメン
乳腺-HER療法
乳腺-HER+PER療法
※ゼローダと併用される内服抗がん剤
タイケルブ(ラパチニブ)はC法
身長150cm
体重56kg
体表面積1.5㎡
市大太郎さん 60歳
消化器病センター
ゼローダ錠(300mg) 10錠
1日2回 朝・夕食後 14日分
レジメン情報から投与量を鑑査する
抗がん剤の投与量は妥当でしょうか?
XELOX療法の計算
オキサリプラチン
130mg/㎡×1.5㎡= 195mg
カペシタビン
1.36~1.66㎡ ⇒ 3000mg 分2
お薬手帳シールと処方せんの実投与量
をレジメンDIから投与量を計算し投与
量の妥当性を確認する
市大太郎さん 60歳
消化器病センター BSA 1.5㎡
エルプラット 200mg
ゼローダ錠(300mg) 10錠
1日2回 朝・夕食後 14日分
経口抗がん剤(例:ゼローダ)の処方せんを
受けとったら・・・~症例2~
お薬手帳シールは持っておらず病院で点滴治療は受けていないとお話しされている
60歳
ゼローダ錠(300mg) 14錠
1日2回 朝・夕食後 14日分
消化器病センター
骨髄、肝、腎機能の副作用Grade
骨髄機能 Grade 1 2 3 4
白血球減少
<LLN-3000/mm3
<3000-2000/mm3
<2000-1000/mm3 <1000/mm
3
好中球減少
<LLN-1500/mm3
<1500-1000/mm3
<1000-500/mm3 <500/mm
3
貧血(Hb)
<LLN-10.0g/dL
<10.0-8.0g/dL
<8.0-6.5g/dL 生命を脅かす
血小板減少
<LLN-7.5万/mm3
<7.5-5.0万/mm3
<5.0-2.5万/mm3 <2.5万/mm
3
LLN:施設基準値下限
肝・腎機能 Grade 1 2 3 4
AST増加
>ULN-3.0xULN
>3.0-5.0xULN
>5.0-20.0xULN >20.0xULN
ALT増加
>ULN-3.0xULN
>3.0-5.0xULN
>5.0-20.0xULN >20.0xULN
血中ビリルビン増加
>ULN-1.5xULN
>1.5-3.0xULN
>3.0-10.0xULN >10.0xULN
血中クレアチニン増加
>ULN-1.5xULN
>1.5-3.0xULN
>3.0-6.0xULN >6.0xULN
ULN:施設基準値上限
休薬期間・スケジュールの鑑査
点滴併用レジメンの場合
薬剤部ホームページのレジメン情報から内服抗がん剤の内服期間及び、
休薬期間を確認する
内服抗がん剤単独治療の場合
添付文書を確認し、該当するスケジュールに従って指導する
とくに副作用で中断した次のクールでは患者が内服薬の服用期間について
混乱している可能性があるので確認をしっかりとる必要がある
確認のお電話を!
院内の副作用モニタリング
院内の問診票
記入日 平成 年 月 日 氏名
血圧・脈拍は受付け前で測定して下さい。
体重 Kg 体温 ℃ 血圧 / mmHg 脈拍 回
食
欲 食欲はある
食欲がなかったが食事は
通常通り食べられた 食事量がかなり減った 食事が全くとれなかった
悪
心 吐き気はなかった
吐き気があったが食事は
通常通り食べられた
吐き気があり、食事量が
少し減った
吐き気があり食事や水分
がほとんどとれない
嘔
吐 吐かなかった
1日のうち1~2回程度吐
いた
1日のうち3~5回程度吐
いた 1日のうち6回以上吐いた
口
内
炎
口内炎はなかった 口内炎はあるが食事は通
常通りとれている
口内炎があり食事を工夫
している
口内炎があり食事が食べ
れない
下
痢 下痢はなかった
1日1~3回の下痢があっ
た
1日4~6回の下痢があっ
た 1日7回以上の下痢あった
外来化学療法を受ける患者様へ(問診票)
体重・体温はご自宅で測定してきて下さい。
★前回点滴をしてから、今日までに一番強く出た症状に○をつけて下さい。
院内の副作用モニタリング
院内の問診票
便
秘 便秘はなかった 便秘があった
便秘があり定期的に下剤
を使用した
便秘があり定期的に下剤
を使用しても出なかった
脱
毛 髪は抜けなかった 髪が少し抜けた 髪がたくさん抜けた
し
び
れ
しびれはない 手足のしびれはないがう
ずく感じがする
手足のしびれがあるが日
常生活には支障がない
手足のしびれがあり日常
生活に支障があった
倦
怠
感
疲れやすさはなかった 疲れやすくなった 生活に支障が出るほど疲
れやすくなった
皮
膚
皮疹やじんま疹はな
かった
熱 発熱はなかった
点
滴
点滴部位に痛みや腫れ
はなかった
点滴部位に痛みや
腫れがあった
痛
み 痛むところはない
その他に具合の悪いところや相談したいことがありましたら、ご自由にお書き下さい。
発熱があった ( 月 日頃 ℃)
痛むところがある (部位 )
( 月 日頃 )
皮疹やじんま疹が出た (部位 )
多様な薬剤毎の副作用症状に対応した問診が行えているわけではないため、
患者自身が発現しうる副作用症状について理解していることが重要となる