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案件概要表 技術協力プロジェクト 2019 年 03 月 15 日現在 主管区分 : 本部主管案件 人間開発部 案件名 ( 和 ) アフリカ型イノベーション振興 JKUAT/PAU/AU ネットワークプロジェクト ( 英 ) AFRICA - ai - JAPAN Project: African

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案件概要表 技術協力プロジェクト 2019 年 03 月 15 日 現在 主管区分:本部主管案件 人間開発部 案件名 (和) アフリカ型イノベーション振興・JKUAT/PAU/AU ネットワークプロジェクト

(英) AFRICA - ai - JAPAN Project: African Union - african innovation - JKUAT AND PAUSTI Network Project 対象国名 ケニア アフリカ諸国 分野課題1 教育-高等教育 分野課題2 民間セクター開発-産業基盤制度 分野課題3 分野分類 人的資源-人的資源-高等教育 プログラム名 高等教育プログラム 援助重点課題 人材育成 開発課題 高等教育の拡充 プロジェクトサイト 署名日(実施合意) (*) 2014 年 03 月 25 日 協力期間 (*) 2014 年 06 月 4 日 ~ 2020 年 06 月 3 日 相手国機関名 (*) (和) ジョモ・ケニアッタ農工大学

( 英 ) Jomo Kenyatta University of Agriculture and Technology (JKUAT) プロジェクト概要 ・背景 アフリカの多くの国が産業発展、工業化、科学技術立国を政策目標として 掲げているが 、科学技術イノベーション(STI)分野を担う人材、予算、 質を伴った実践の不足等により、それら政策実現が遅々として進まない現 実に直面している。 また、アフリカにおいては、brain-drain の問題が依 然指摘されている。 このような状況の下、アフリカ域内の社会開発を担う人材を養成・確保す るためには域内の高等教育の強化が重要との認識に立ち、2008 年にアフ リカ連合委員会(以下、AUC)は、汎アフリカ大学(Pan African University、

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以下PAU)構想を立ち上げた。PAU はアフリカを 5 つの地域(北部、西 部、中部、東部、南部)に分け、各地域に対象分野を定め、各々ホスト国・ ホスト大学・支援パートナー国(Lead Thematic Partner、以下 LTP)を設け ている。また、各ホスト大学と同等の「センター」、が、各地域に10 か所 設けられることになっている。PAU は既存のホスト大学のアセット(施 設・人材)やLTP の支援、各センターとの協力による様々な海外教員の人 脈等も活用しつつ、アフリカ大陸内において、アフリカの多国籍の修士・ 博士課程の学生を指導する大学院大学である。 PAU の東部拠点(PAUSTI)の対象分野は「科学技術イノベーション(STI)」、 ホスト国は「ケニア」、ホスト大学は競争的な選考プロセスを経てケニア 国立ジョモ・ケニヤッタ農工大学(以下、JKUAT)となった。PAUSTI は、 JKUAT キャンパス内に設置され、2012 年 10 月に既に開講している。 上記PAUSTI のホスト大学である JKUAT に対しては、日本が 1978 年か ら2000 年まで継続的な支援を行ってきた。協力終了時には学生数が 3,000 に満たなかったが、現在では約 30,000 人へと大発展しており、また、同 大学で育成された教員が教育省により他大学の強化のためにプロモート されていくなど 、東部アフリカにおける中心的な大学の一つに成長して いる。その一方で、同大学の現状は、大学運営・教育については十分な能 力・経験を有するものの、上記の教員プロモート策による異動もあり、質 の高い教員が引き抜かれて学内に不足する傾向にあること、また、施設・ 機材の老朽化が進んでいることなどから、イノベーション活性化に向けた 研究活動の推進体制に課題を抱えている。したがって、PAUSTI を推進す るためにも、研究環境の整備・強化が必要である。 日本政府は、PAU 支援に積極的な姿勢を示している。AU からの継続的な 強い要請に応じ、2013 年 1 月に PAUSTI の LTP に就任した(日本政府 は、2013 年 1 月に AUC と 2 者間の覚書を締結。)。また、2014 年 1 月に は、PAUSTI への協力に関し、AUC、日本政府及びケニア政府の 3 者間で 覚書が締結されている。ケニア政府は、事前にAUC に確認した上で、LTP である日本政府に期待する役割のひとつとして、PAUSTI の持続的推進の 原動力となるJKUAT の研究環境の整備・強化を支援する本プロジェクト を我が国に要請したものである。 ・上位目標 アフリカにおいて科学技術イノベーション(STI)分野の産業人材が育成さ れる。

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・プロジェクト目標 JKUAT/PAUSTI で、STI を生み出す学生を輩出する。 ・成果 成果1:JKUAT/PAUSTI の STI 分野の研究環境が整備される。 成果2:JKUAT/PAUSTI においてケニア及びアフリカに特徴的な STI に繋 がる活動(研究等)が実践される 成果3:JKUAT/PAUSTI の研究・実践活動及びその成果がアフリカ内外の 高等教育機関や産業界等に情報発信される。 ・活動 1-1.研究機材の現況調査の実施 1-2.上記調査結果に基づく研究機材の調達管理計画の策定 1-3.上記計画に基づく必要機材の修理・補充 1-4.既存の機材維持管理システムのレビューと課題抽出 1-5.機材維持管理にかかるマニュアル類の整備と更新 1-6.機材維持管理を担う人材への研修実施 1-7.各ラボの人員、機材に関する情報整理、更新及び発信 1-8.イノベーション分野の研究を担う若手教員および機材管理を担う技 官への能力強化研修の実施(本邦研修(長期/国別研修)) 2-1.イノベーション戦略作成実施に係る作業部会の設立 2-2.イノベーションの全体戦略/中期計画の立案 2-3.上記、中期計画に基づいた年次行動計画の策定 2-4.パイロット研究の実施(1 年次のみ) 2-5.公募研究にかかる選定委員会と選定基準の設置 2-6.研究プロポーザルの公募方法の導入 2-7.JKUAT/PAUISTI の教員を対象とした研究プロポーザルの公募促進 2-8.採択された研究の実施 2-9.採択された研究の実施を通じた研究者(教員/大学院生)への実践的 な研修の実施 2-10.研究進捗のモニタリング実施と報告会の開催 2-11.研究成果の取り纏めと情報共有の促進

2-12.研究論文の査読付き学術誌(Peer Reviewed Journal)への投稿 2-13.採択された研究成果をベースにした全体戦略/計画のレビューと 更新

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3-1.JKUAT/PAUISTI のウェブサイトを通じた研究活動に関する情報発信 3-2.アフリカ内外の学生の学術交流の推進 3-3.産業界と協働したセミナー等の企画・実施 3-4.JKUAT/PAUISTI の研究成果に係るワークショップ/発表会の開催 ・投入 ・日本側投入 ・専門家派遣 長期:4 名(チーフアドバイザー、業務調整/情報、バイオテクノロジ ー分野(農学系)、工学系分野 合計235 MM 短期 若干名(大学・産業界等) 合計 10MM ・研修(長期本邦研修) 若手研究者2 人× 3 期 ・研修員受入(バイオテクノロジー分野(農業、科学)、工学系分野) 20 名 ・機材供与(科学技術イノベーション(STI)分野に関する基本機材・実 用機材)<一部> ・ローカルコスト:JKUAT/PAUSTI 用の公募研究費、研修・セミナー 費用等、STI 実践活動/情報発信活動整備、研究活動施設の整備 広報用資料映像の製作 ・相手国側投入 JKUAT ・カウンターパートの配置 プロジェクトディレクター:JKUAT 副学長(アカデミック担当) プロジェクトマネジャー:JKUAT イノベーションタスクフォース 長 プロジェクトスタッフ:JKUAT イノベーションタスクフォースメ ンバー JKUAT/PAUSTI のアカデミックスタッフ ・プロジェクト事務所の提供、必要事務機器の維持管理費、光熱費、 通信費 ・研究活動用の施設と機材<一部> ・外部条件 ・PAUSTI の学生に対する奨学金が継続的に確保される。 *その他の留意点として以下があげられる。PAU のガバナンスは、現在

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AUC の担当部署が暫定的に対応しており、人員不足の状態である。PAU 規約はAU にて設定されており、それに沿って今後 PAU の各種規則が PAU 評議会により決定されていき、PAUSTI に Director が PAU Rector(現在空 席)の任命により配属されるなど、PAU のガバナンスが動き出すこととな るが、その後、研究教育の実態をつかさどっているJKUAT のガバナンス と、PAUSTI のガバナンスの間に良好な協働関係が築けるのかは未知数で ある。また、未設定である10 か所のセンターとホスト大学との研究教育 における関係も未知数であり、これらの関係性の変化により、プロジェク トで対応すべき内容に影響が出る可能性がある。これらの不確定要素につ いては、今後の事業の過程において十分に配慮し、適切な措置が取られる よう、日本政府とも共同して取り組むこととする。 実施体制 ・現地実施体制 PAU の東部拠点(PAUSTI)のホスト国は「ケニア」、ホスト大学は競争的 な選考プロセスを経てケニア国立ジョモ・ケニヤッタ農工大学(以下、 JKUAT)となった。PAUSTI は、JKUAT キャンパス内に設置され、2012 年10 月に既に開講している。 PAUSTI のホスト大学である JKUAT は、1981 年に農学・工学分野の中堅 カレッジとして開講して以降、日本の支援により着実に成長し、1988 年 にはケニヤッタ大学の子大学として大学に昇格。1994 年には総合大学と なり、その後、親大学として4 つのカレッジを大学に昇格させ、現在も 4 つのカレッジの大学昇格を支援している。 本プロジェクトの実施に際しては、JKUAT 副学長(アカデミック担当)が プロジェクトディレクターを務め、また、イノベーション活動を推進する ためのJKUAT イノベーションタスクフォースを設置する。 ・国内支援体制 (*) 【政府】外務省、文部科学省 【大学】工学系:京都大学、鳥取大学(予定)、長崎大学(予定) 農学系:岡山大学、帯広畜産大学(予定)、くらしき作陽大学(予 定) 【産業界】日本プラント協会(予定)、日本機械輸出組合(予定)、エンジ ニアリング協会(予定) 等

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関連する援助活動 ・我が国の援助活動 JKUAT を実施機関の一つとして「再生可能エネルギーによる地方電化推 進のための人材育成プロジェクト(2011 年~2015 年)」および「(現地国 内研修)持続可能な社会経済開発及び生計向上のための農村女性能力向上 (2012 年~2015 年)」を実施中である。それら事業は、JKUAT の有する 技術・知識を地方で実証・普及する活動を行っている点で、当該案件と類 似性があることから、連携を図ることとする。また、アフリカの産業人材 育成を目的として実施される ABE イニシアティブとも効果的な連携を図 る。さらに、JICA 以外でも、本邦大学が JKUAT と共同研究の実施や、日 系企業がJKUAT と合弁事業を立ち上げるなど、日本の産業界との協力も 見られるため、それら産業界とも情報共有を図り、連携の可能性を探るこ ととする。 ・他ドナーの援助活動 PAU の 5 つの地域拠点ネットワークの枠組み等を活用し、分野的に類似 している北部拠点(水・エネルギー科学)との連携が特に期待できる。PAU の関係他ドナー国等は、ドイツ・スウェーデン・インド・EU・AfDB など。 (*) 該当する場合のみ記載

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案件概要表

個別案件(専門家) 2019 年 03 月 12 日 現在

主管区分:本部主管案件 人間開発部 案件名 (和) 疾病サーベイランスアドバイザー

(英) Disease Surveillance Advisor

対象国名 ケニア 分野課題1 保健医療-保健医療システム 分野課題2 分野課題3 分野分類 保健・医療-保健・医療-保健・医療 プログラム名 健康危機準備対応プログラム 援助重点課題 ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ 開発課題 健康危機準備対応 プロジェクトサイト 署名日(実施合意) (*) 協力期間 (*) 2019 年 03 月 1 日 ~ 2021 年 03 月 31 日 相手国機関名 (*) (和) ケニア国保健省疾病サーベイランス対応課

(英) Disease Surveillance and Response Unit, Ministry of Health, Kenya プロジェクト概要 ・背景 ケニア及び東アフリカ諸国では蚊媒介性の黄熱病やリフトバレー熱など 重篤な感染症のアウトブレイクが発生しており、早期発見、早期封じ込め のための簡易な診断法の開発と持続的に運用できる早期警戒・対応システ ムの構築と普及が課題である。 かかる状況を受けて、JICA はケニア側の要請に基づき、2012 年から 2017 年に地球規模課題に対応する科学技術協力(SATREPS)「黄熱病およびリ フトバレー熱に対する迅速診断法の開発とそのアウトブレイク警戒シス テムの構築プロジェクト」を実施し、感染症の早期封じ込めに向けたポイ ント・オブ・ケア(Point-of-Care: POC)テストを含む迅速診断法の開発と病 原体確定診断を行うリファレンス機能の強化、そして黄熱病とリフトバレ

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ー熱のアウトブレイク早期警戒・即時対応メカニズムの構築を目的とし て、携帯電話の SMS を利用したアウトブレイク警戒システム(mSOS; mobile SMS-based disease outbreak alert system)を開発し、試験的な導 入に成功した。2014 年からは全国化に向けて同システムの国の保健情報 システムであるDHIS(Demographic Health Information System、ケニア 中央保健省とカウンティ・サブカウンティ保健局で使われている情報シス テム)への移行、関連研修教材の改訂、カウンティ・サブカウンティ向け の研修を実施してきた。今後、このシステムを全国展開していくには、地 方分権化したカウンティ・サブカウンティ保健局との連携や疑い症例を報 告する各医療施設の積極的参加を促すための支援が不可欠である。 また、ケニアでは、2016 年 5 月に、公衆衛生危機の監視と対応のための 緊急オペレーションセンター(EOC: Emergency Operation Center)が新 設されたことから、mSOS と EOC との連携を図り、保健省の公衆衛生危 機早期対応能力強化に資する支援が求められている。加えて、WHO-AFRO がアフリカ諸国に導入した IDSR(Integrated Disease Surveillance and Response)との相乗効果とともに IHR(国際保健規則)実施の促進も期 待されている。 こうした状況の下、ケニア保健省は「黄熱病およびリフトバレー熱に対す る迅速診断法の開発とそのアウトブレイク警戒システムの構築」プロジェ クトの成果を踏まえ、2017 年に個別専門家「疾病サーベイランスアドバ イザー」を要請した。本専門家は、上述したアウトブレイク警戒システム、 mSOS と IDSR の相互連携を促進しながら、疾病サーベイランスシステム の全国的な普及および周辺国への展開支援、さらにはアフリカCDC の東 アフリカ域内のRCC(Regional Collaboration Center)との連携促進を目的 として派遣される。 なお、普及展開されるアウトブレイク早期警戒システムモデルは、ケニア のみならず東アフリカ諸国の社会経済インフラ状況にも即したものであ ることから、各国の感染症対策に貢献することが期待される。 ・上位目標 ・プロジェクト目標 1.ケニアにおいて、mSOS/IDSR を用いた疾病サーベイランスシステムが 全国的に稼働・普及する。

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2.疾病サーベイランスシステムから得た情報に基づき、早期および複数セ クターによる迅速な対応が促進される。 3.ケニアで開発した mSOS/IDSR システム・ツールの有効性が、東アフリ カ地域およびサブサハラアフリカ地域に広く周知される。 ・成果 1.mSOS/IDSR の全国運用が開始され、その使用率や情報の質が改善する。 2.mSOS/IDSR に対するケニア国保健省の他部署や他ステークホルダーの 理解が深まり、相互の情報交換や調整機能が強化される。 3.mSOS/IDSR の実証研究を行い、研究結果がケニア以外の国や地域へ発 表され、東アフリカRCC との連携が強化される。 ・活動 1.1 国内の疾病パターンのモニタリングを実施する。 1.2 全国運用に伴い、国内の mSOS の利用状況(報告時の迅速性やデー タの包括性・正確性など)の定期的なモニタリング、問題点の洗い出し、 課題解決のための研修や研究の提案および実施を支援する。 1.3 関連する疾病サーベイランスやアウトブレイクタスクフォースに参 加し動向を分析し、早期対応・早期解決への技術的提言をおこ なう。 2.1. 国内・サブサハラアフリカ域内で疾病サーベイランス分野の活動を支 援している他のステークホルダーのマッピングと動向調査を実施する。 2.2. ケニア国立公衆衛生院 (NPHI)内に設置した緊急オペレーションセン ター(EOC)と mSOS/IDSR の相互連携・データ連動に向けて助言をおこ なう。 2.3. ケニアにおける IHR 自己・外部評価実施を支援する。 3.1 OS/IDSR の実施状況のモニタリングデータ分析や実証研究を通じて、 様々な視点から質的・量的評価を実施する。 3.2 3.1 の研究をアフリカ、グローバルレベルの会議や学術誌にて発表す る。 3.3 疾病サーベイランスの域内連携を強化するため、RCC と協調し関連 活動に参加・助言し、域内ネットワークの構築を図る ・投入 ・日本側投入

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・相手国側投入 ・外部条件 実施体制 ・現地実施体制 ・国内支援体制 (*) 関連する援助活動 ・我が国の援助活動 ・他ドナーの援助活動 (*) 該当する場合のみ記載

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案件概要表

有償技術支援-有償専門家 2019 年 03 月 12 日 現在

主管区分:本部主管案件 人間開発部 案件名 (和) 保健円借款案件形成/保健財政協力専門家

(英) Health Finance Policy Advisor

対象国名 ケニア 分野課題1 保健医療-保健医療システム 分野課題2 分野課題3 分野分類 保健・医療-保健・医療-保健・医療 プログラム名 プログラム構成外 援助重点課題 -開発課題 -プロジェクトサイト 署名日(実施合意) (*) 協力期間 (*) 2017 年 11 月 1 日 ~ 2020 年 11 月 30 日 相手国機関名 (*) (和) (英) プロジェクト概要 ・背景 ケニア政府は、国家開発計画である「Vision 2030」で、公正で費用負担可 能な質の高いヘルスケアの提供を目標に掲げ、2015 年の大統領年次教書 演説においても UHC に向けた関連事業の展開について言及するなど、 UHC の達成に強くコミットしている。また、UHC は、2016 年の TICAD VI ナイロビ宣言の優先分野の一つである「質の高い生活のための強靱な保 健システムの促進」の中でも重要な位置を占めている。 JICA は、2012 年に「ケニア保健セクター情報収集・確認調査」を実施し、 ケニアにおける保健財政及び医療保障分野の現況を明らかにすると共に、 同国の保健セクターの協力方向性をUHC 達成支援に定めることとした。 同調査の結果に基づき、2013 年には「保健円借款案件形成/保健財政協 力【有償勘定技術支援】」(単独型)が派遣され、ケニアにおける保健財政

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の現状、具体的には財源や支出内訳、国家病院保険基金の財政状況及び給 付内容・加入率、その他の医療保障プログラムや世銀をはじめとする他ド ナーのUHC 支援内容、資金フロー等を調査し、UHC 分野での円借款案件 概要や実施方針に対し提言をまとめた。 その後保健省に派遣された長期専門家「UHC アドバイザー」による情報 収集、JICA 本部による調査等を通じ、「UHC 達成のための保健セクター 支援政策借款」が形成され、2015 年 8 月 17 日に交換公文・借款契約の調 印を行った。 上記円借款では、UHC 達成のために優先的に実施すべき重点施策を「政 策アクション」として定め、同アクションの達成を以てディスバースが行 われる形態をとり、主に①UHC 関連政策文書(UHC ロードマップ、保健 財政戦略等)の策定、②UHC 関連プログラム(産科無料サービス、健康保 険補填プログラム、一次保健施設の成果連動型資金プログラム)のマニュ アル作成とケニア政府予算の確保、③カウンティ政府を主体とした保健シ ステムの強化の 3 区分から政策アクションを選定した。また、世銀の 「Health Sector Support Programme」(Additional Financing)と対象 UHC プログラムや指標を同一のものとし、ケニア側の政策にアラインすると同 時に、合同で関連プログラムの進捗がモニタリングできるよう留意した。 UHC 支援を本格的に開始し3年半が経過したことから、本専門家は、 こうした借款で支援するUHC 関連プログラムの進捗や課題、今後の方向 性のほか、ケニアにおける保健財政政策・戦略を随時整理・分析、次期円 借款の形成支援を行い、継続的にUHC 関連案件を支援することを目的と して派遣される。 ・上位目標 ・プロジェクト目標 1.ケニア保健省による、UHC 達成に向けた保健財政政策・戦略の策定およ び実施を支援する。 2.JICA の協力する UHC 関連プログラムの支援、助言を行い、特に既往の 円借款事業「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成のための保健セク ター政策借款」のフォローアップ及び新規円借款案件形成を行う。 3.ケニア保健省が UHC 関連プログラムの進捗状況を取り纏め、日本政府 や他ドナーへ進捗を提示することができるよう支援する。

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・成果 1.保健省により、UHC 達成に向けた保健財政戦略などの取組みが、関連省 庁やカウンティ政府などのステークホルダーとの連携の下、計画、実施さ れる。 2.保健省により、地方分権下での UHC にかかる政策、戦略、モニタリン グフレームワークが構築される。 3.保健省により、既往の円借款事業「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ 達成のための保健セクター政策借款」が適切にモニタリングされる。 4.保健省により、ケニアの保健セクターの現状及び今後の展望について、 ケニア国内外の関係者の理解を促進すべく、随時情報発信がなされる。 5.保健省より、UHC 支援のための次期円借款事業(案)が要請される。 6.ケニア政府関係者が、UHC 達成に向けた保健システム強化などの人材 育成の機会を得る。 ・活動 1.UHC 達成のための政策策定・実施支援 1.1UHC 達成のための保健セクター中期計画、UHC ロードマップや関連 調査を含む保健財政戦略・政策の計画、実施を支援する。 2.UHC 達成に向けた進捗のモニタリング・評価 2.1UHC の進捗状況、特に SDGs にかかる分野や国内の現況のモニタリン グ・評価を促進する。 2.2 ケニアにおける UHC 達成に向けた取り組みの課題・障壁にかかるデ ータや情報を収集・分析する。特に、下記2点の情報収集・分析を行う。 (i)地方分権下での保健サービス提供やカウンティレベルにおける保健予 算割当、(ii)効果的な公共財政管理システム及びカウンティの保健システム 強化を支援するためのドナー資金のフロー。 2.3TICAD VI にて表明された UHC 推進にかかる保健省の取組みを支援す る。 3.ケニアの保健分野における技術的助言 3.1 ケニアにおける UHC 達成に向けた保健システム強化の領域に関する JICA の支援戦略、実施(円借款、カウンティ保健システムマネジメント強 化、本邦研修)について提言を行う。 3.2「UHC 達成のための保健セクター政策借款」のフォローアップを支援 する。保健省が指標の達成度合いを進捗報告書に纏めることを支援する。

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3.3 他ドナーの支援による、保健財政・サービス改善にかかるプログラム (特に世銀、DANIDA、KfW)の進捗、情報を随時収集する。 3.4UHC 支援のための新規円借款案件の形成案を検討する。 3.5 ケニアにおける UHC 政策策定・実施を強化するための研修案(本邦 研修、第三国研修)を保健省と協議する。 3.6 計画、マネジメント、モニタリング・評価にかかる関係者・パートナ ー間の調整および連携強化を促進すべくJICA 事務所と保健省へ技術的助 言を行う。 4.UHC プログラムの対外発信支援 4.1 ケニア政府が SDGs や UHC に向けた取り組みの進捗や課題を国内外 へ対外発信していくよう支援する。 ・投入 ・日本側投入 ・相手国側投入 ・外部条件 実施体制 ・現地実施体制 ・国内支援体制 (*) 関連する援助活動 ・我が国の援助活動 ・他ドナーの援助活動

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案件概要表 技術協力プロジェクト 2020 年 4 月 23 日 現在 主管区分:在外事務所主管案件 ケニア事務所 案件名 (和) アフリカ保健システム強化パートナーシッププロ ジェクト フェーズ2

(英) Partnership for Health Systems Strengthening in Africa (PHSSA) Phase II

対象国名 ケニア ケニア、セネガル、モザンビーク、タンザニア、 ガーナなど 分野課題1 保健医療-保健医療システム 分野課題2 分野課題3 分野分類 保健・医療-保健・医療-保健・医療 プログラム名 保健システム強化プログラム 援助重点課題 ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ 開発課題 保健システム強化 プロジェクトサイト ケニア・ナイロビ、セネガル・ダカール、マプト・モザ ンビークなど 署名日(実施合意) (*) 2016 年 11 月 21 日 協力期間 (*) 2016 年 11 月 21 日 ~ 2021 年 03 月 31 日 相手国機関名 (*) (和) ケニア国保健省

(英) Ministry of Health, Kenya

プロジェクト概要 ・背景 サブサハラアフリカ地域では、保健・医療従事者(ヘルスワーカー)が 絶対的に不足しており、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(Universal Health Coverage:UHC)推進上大きな制約要因となっている。アフリカ では農村人口の 77%が保健サービスへのアクセスがない状況に置かれて おり、その主因は保健人材不足とされている。アフリカにおいて人口1 万 人に占める保健人材の割合は 12.4 人に過ぎず、世界平均の半数以下にと どまっている。そのため、保健・医療従事者の育成・強化は喫緊の課題で

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あり、サブサハラアフリカにおける保健人材育成のための教育機関の質的 なキャパシティの向上が求められている。また、公正性の観点から適切に 人材を配置する管理能力の向上も含めた保健システム強化が必要とされ ている。 保健・医療従事者の育成・強化は基本的に各国保健省が担っているが、 サブサハラアフリカ地域では人材開発・人材管理を含む保健システム強化 (Health System Strengthening: HSS)に係る研修実施能力を有する機関 は少なく、保健・医療従事者が容易に研修・訓練機会にアクセスできる状 態には至っていない。 本事業の第一フェーズ(第三国研修「アフリカ保健システム強化パート ナーシッププロジェクト(PHSSA) 」 (2011 年~2015 年)では、サブサハ ラアフリカ地域の各国保健省とともに、既存の研修機関の能力強化や研修 機関間のネットワーキングを通じて、HSS のうちリーダーシップ/マネジ メント/ガバナンス(LMG)に焦点を当てた人材育成に関する研修モジュ ール(HSS-LMG)を開発し、3 ヵ国語(英語、仏語、葡語)による指導者 向けの研修を計300 人以上が受講した。その結果、研修参加者が帰国後に カスケード式で保健・医療従事者に対して研修を実施するケースも見られ た。しかし、HSS の推進に必要な能力を有する保健・医療人材引き続き不 足しており、更なる人材育成が求められている。 ・上位目標 サブサハラアフリカ地域における各国の HSS に係る研修実施能力が強化 される ・プロジェクト目標 アフリカ地域の既存ネットワークや研修機関とのパートナーシップの下、 サブサハラアフリカの保健システム強化に貢献する人材が持続的に輩出 される。 ・成果 成果 1:フェーズ I で開発した保健分野のマネジャーとリーダー向けの HSS-LMG 研修カリキュラムと教材を見直し、内容も更新した上で、eHSS-LMG 研修として提供される。 成果2:eHSS-LMG 研修実施に対する各国政府やメンバー機関の資源・資 金配分を増やす。 成果3:研修機関同士で eHSS 関連の活発なネットワーキングや情報共有

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ができるオンラインプラットフォームが開発される。 成果4:研修受講者へのフォローアップと受講者からのフィードバックが 受け取れるメカニズムが構築される。 成果 5:保健システム強化へのダイナミックな需要に呼応するための、 eHSS-LMG 研修のカリキュラムとモジュールを定期的に見直す体制がつ くられる。 成果6:研修の実施を通じて得られたベストプラクティスや教訓を抽出し、 記録に残す体制がつくられる。 ・活動 活動1:既存カリキュラムと教材の見直しと更新、研修教材の E-ラーニン グコース化、選定国におけるパイロットテストの実施、英語圏16 か国へ の展開、研修教材の仏語・葡語への翻訳(仏語・葡語の文脈に合わせた改 訂含む)及びそのE-ラーニングコース化、仏語圏・葡語圏への展開 活動2:各地域の AHLMH 内フォーカルメンバーの決定及びそこを通じた 対各国施府へのeHSS-LMG に対する資金動員の呼びかけ、アドボカシー ガイドラインの作成、ガイドラインの仏語・葡語への翻訳、AHLMN メン バーへのガイドラインの配布、アドボカシー活動のモニタリング及び評価 活動 3:AHLMN ウェブサイトにおけるサブドメインの立ち上げ、フェー ズI 参加者向けソーシャルメディアプラットフォームの作成、eHSS-LMG 研修のメンターとなるフェーズI 受講者(トレーナー)をリクルートし、 eHSS-LMG 研修受講者にもソーシャルメディアプラットフォームへの参 加を呼び掛ける 活動4:ベースライン調査の実施及びオペレーショナルリサーチの枠組み 作成、実施した研修のレポート・参加した機関・人材のデータベースの立 ち上げ、中間レビューの実施、終了時評価の実施 活動5: eHSS-LMG 研修のカリキュラム及び教材の見直し、研修教材の 定期的更新及び仏語・葡語への翻訳、E ラーニングコースへの変換 活動6:eHSS-LMG 研修におけるベストプラクティスと教訓の文書化 ・投入 ・日本側投入 ① 第三国専門家(フェーズ1で育成された周辺国人材の活用) ② 現地活動費:フェーズ1で開発した研修モジュールの E ラーニン グ向けコンテンツへの改定経費、オンラインプラットフォーム及

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び研修実施に係る経費 ・相手国側投入

①ケニア保健省医療サービス長(Director Medical Service) ・カウンターパートの配置

②Amref Health Africa(委託先)研修局 ・カウンターパートの配置 ・施設、機材、備品(研修モジュールの改定、研修の実施に必要な資 機材) ・外部条件 【プロジェクト目標達成のための外部条件】 ・AHLMN の役割とメンバー国・機関に大きな変更が生じない。 【上位目標達成のための外部条件】 ・引き続き及び国際レベルにおいてHSS が優先課題と位置付けられる。 実施体制 ・現地実施体制 プロジェクト実施体制としては、ケニア保健省が全体総括の責任を担 い、Amref は JICA との業務実施契約の下、活動の実施を行なう。また、 保健省は他国の研修員がナイロビに派遣される際の便宜を図る役割も担 う。Amref は、アフリカ保健リーダーシップ・マネージメントネットワー ク(AHLMN)を主宰し、同ネットワークを活用した研修スケールアップを 図る。 研修の実施体制については、各国の政府及び研修機関がE ラーニングコ ースの運営を担い、係る人材や資金の動員を主体的に行なう。また、政府 公認研修としての承認プロセスや研修の証明発行など本研修の位置付け については、政府及び研修機関と共に協議し枠組みを明らかにする。なお、 コースの維持管理に関しては、Amref 及び各国政府・機関が責任を担う。 広域のネットワークとしては、AHLMN が 33 カ国で 106 機関に拡大し ていることを最大限に活用し、ネットワーキングの強化や、パートナー機 関のアドボカシー能力の向上を図り、オンラインプラットフォームを活発 化することで、情報交換を円滑に行い、LMG というコモンアジェンダを SSA 内で促進する。 JICA 内の実施体制として、本案件は JICA ケニア事務所の主管案件であ

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り、企画調査員及び保健セクターインハウスコンサルタントがプロジェク トの実施監理を担い、JICA 在外事務所への情報発信・情報共有を活発に 行うことで、各国での連携促進を図る。 ・国内支援体制 (*) 人間開発部保健第1 チームが、WHO や世銀との連携で得られる情報や、 ケニア事務所から共有される情報を総合的に分析して、本案件の将来の方 向性を事務所と継続的に協議する。 関連する援助活動 ・我が国の援助活動 第 1 フェーズでは、10 モジュールからなる研修カリキュラム、マニュ アル、ファシリテーターガイド、モニタリング・評価ガイドを開発し、英 語・仏語・葡語版を印刷し、関連機関や研修参加者に配布した。そして対 面式集団研修を12 回実施し、300 人を超える研修受講者を輩出した。 ・他ドナーの援助活動 本事業は AHLMN のネットワークを活用しアフリカ各国における研修 の実施を促進しているが、本事業を通じてAHLMN メンバー機関の研修能 力の強化を図ることにも貢献している。また同ネットワークを通じた連携 を促進し、相互で補完しながらアフリカ域内全体での人材育成能力強化が 図られている。 (*) 該当する場合のみ記載

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案件概要表 技術協力プロジェクト 2019 年 02 月 14 日 現在 主管区分:本部主管案件 人間開発部 案件名 (和) 地方分権下におけるカウンティ保健システム・マ ネジメント強化プロジェクト

(英) Project for Organizational Capacity Development for Devolved County Health Systems in Kenya

対象国名 ケニア 分野課題1 保健医療-保健医療システム 分野課題2 分野課題3 分野分類 保健・医療-保健・医療-保健・医療 プログラム名 保健システム強化プログラム 援助重点課題 ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ 開発課題 保健システム強化 プロジェクトサイト ケニア国全域(全47 カウンティ) 署名日(実施合意) (*) 2014 年 07 月 08 日 協力期間 (*) 2014 年 10 月 20 日 ~ 2019 年 10 月 19 日 相手国機関名 (*) (和) 保健省 (英) Ministry of Health プロジェクト概要 ・背景

The Kenya Health Policy 2012 - 2030 gives directions to ensure significant improvement in overall status health in Kenya in line with the country’s long term development agenda, Vision 2030 and the Constitution of Kenya 2010. It demonstrates the health sector’s commitment, under government stewardship, to ensuring that the Country attains the highest possible standards of health, in a manner responsive to the needs of the population and realization of fundamental human rights. It focuses on ensuring equity, people centeredness and participatory approach, efficient, multi-sectoral approach and social accountability in delivery of health care services.

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The Constitution of Kenya 2010, introduces a devolved system of government which would enhance access to services by all Kenyans, especially those in rural and hard to reach areas. At this juncture, the capacity of the Ministry of Health was strengthened particularly in leadership, governance, strategic management and efficient planning and monitoring. Sub-national management functions at County and Sub-county levels have been strengthened to allow them to better facilitate and supervise service delivery, though this mandate has been exercised differently in the various provinces/regions, and districts in the context of decentralization by devolution of the central level Ministry of Health.

【別紙へ】 ・上位目標

To contribute to the achievement of universal health coverage with equitable and accessible health service delivery in Kenya.

・プロジェクト目標

To foster leadership and managerial capacity in County and Sub-County Health Systems in Kenya

・成果

1. To support organizational development of “County Support Unit” in MOH. 2. To foster “Health Systems Management” for County and Sub-county Health Management Teams.

3. To foster “Service Quality Management” for County Referral Hospitals and Model Health Centers.

4. To disseminate lessons-learned and best practices experienced by the Project locally in Kenya and externally in the Sub-Saharan Africa region. ・活動

1. To support organizational development in “County Support Unit” in MOH 1.1 To identify County Support Unit and develop TOR/COC for effective implementation

1.2 To establish working mechanism to guide County Health Systems 1.3 To develop M&E tools for management of County Health Management Systems

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1.4 To develop mechanism and tools for support supervision for County Health Management Teams

1.5 To build the leadership and management capacity for County Support Unit.

1.6 To conduct regular supportive supervision to County Health Management Teams

1.7 To update the information and articulate best practices in County Health Systems and Management

【別紙へ】 ・投入

・日本側投入

4 Japanese Long-term experts ? Chief Advisor

? Health Systems Management Training Advisor

? Service Quality Management Advisor (Gemba-Kaizen) ? Project Coordinator/Procurement Advisor

Project implementing cost (In-service training, supervision, publication etc.)

5 Counterpart Training in Japan each year (County Directors)

Minor rehabilitation and equipment support to 8 branches of Kenya Medical Training College (KMTC) (max 15,000,000 Ksh each year) ・相手国側投入

Government of Kenya assigns Project Director (MOH), Manager (MOH) and Field Manager (County Directors).

Avails Project Office and Implementing Officers.

GOK shares the cost of implementing project activities on demand basis

・外部条件

実施体制

・現地実施体制

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MOH Human Resource Development Unit and other relevant units County Directors and Health Management Teams (47)

County Referral Hospital Directors (47), Model Health Center in Charges (250)

KMTC and 8 major branches (Nairobi, Mombasa, Kisumu, Nakuru, Nyeri, Kakamega, Machakos, Erdolet)

**Partnership with USAID, especially Leadership and Sustainability Management Project by Management Science for Health (MSH).

・国内支援体制 (*)

関連する援助活動 ・我が国の援助活動

1)Related aid activities by Japan (Name of related projects / cooperation activities implemented by Japan and explanation of relationship with the Project)

“Project for Strengthening Management for Health in Nyanza Province”, known as JICA SEMAH Project that (July 2009 - June 2013). The Project aims at enhancing “mindset change” in organizational capacity development through Whole Systems Approach in strengthening the overall health systems in an autonomous and self-reliant manner.

・他ドナーの援助活動

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案件概要表 草の根技協(支援型) 2019 年 03 月 06 日 現在 主管区分:国内機関主管案件 九州国際センター 案件名 (和) ケニア国における医療検査診断技術向上プロジェ クト

( 英 ) Improving the medical laboratory diagnosis in Kenya Project 対象国名 ケニア 分野課題1 保健医療-その他保健医療 分野課題2 分野課題3 分野分類 保健・医療-保健・医療-保健・医療 プログラム名 プログラム構成外 援助重点課題 -開発課題 -プロジェクトサイト ケニア国ナイロビ市 署名日(実施合意) (*) 2016 年 06 月 02 日 協力期間 (*) 2016 年 06 月 6 日 ~ 2019 年 05 月 31 日 相手国機関名 (*) (和) ケニヤッタ国立病院

(英) Kenyatta National Hospital

プロジェクト概要 ・背景 ケニア共和国に於ける医療・保健・福祉レベル(設備・技術・教育レベル 等ハード面ソフト面双方において)は、日本と比較するとはるかに低水準 である。首都であるナイロビ市内の公立病院に於いてでさえ、未だに先進 国並みの医療機器・医療技術や医療制度は十分に整備されていない。また、 医療者として患者への接遇(配慮)、安全、安心な医療提供が乏しい現状 であり、意識改革が必要である。そこで、事業終了後もケニア人医療従事 者が主体性を持って活動を継続できるよう、ケニア人医療従事者の要望に 応じた活動を実施することで、医療環境改善の重要性を理解してもらい、 意識改革に繋げていくものである。ひいては、ナイロビ市内及び周辺住民

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に質の高い医療検査・診断の提供が可能となり得る。 ・上位目標 ナイロビ市内及び周辺住民に質の高い医療及び検査・診断が提供される。 ・プロジェクト目標 ケニヤッタ病院及び周辺医療施設の医療従事者の医療サービス質向上に 関する意識が改革される。 ・成果 0.講習会のプログラム(立案、実行、改善含む)が構築される。 1.講習会で取り上げられた内容に関する技術力(排泄ケア・清潔ケア等)が 向上する。 2.講習会に参加したケニア人医療技術者に日本の医療技術が周知される。 3.国際協力に対する理解が進む。 ・活動 0-1 日本より医療従事者を派遣し、ケニアに於ける医療従事者の現状のレ ベルを把握、分析する。 0-2 上記結果に基づいて、講習会を立案、実行、改善する。 1-1 日本人医師が、ケニア人消化器科医師に、上下部消化管トレーニング シミュレーター(事業実施団体所有)を使用して、講習会を行う。 1-2 日本人看護師が、ケニヤッタ国立病院及び周辺医療施設の看護師に、 安楽なおむつ交換方法の講習会を実施する。 1-3 日本人セラピストが、ケニヤッタ国立病院及び周辺医療施設の看護師 及びセラピストに、車椅子への安全な移乗の講習会を実施する。 1-4 日本人臨床工学技士が、ケニヤッタ国立病院及び周辺医療施設の医療 従事者(主に透析専門看護師)に、透析技術の講習会を実施する。 2-1 本邦研修を実施する。 2-2 テーマ別の講習会を自身で実施する。 3-1 日本国内でケニア活動報告会を実施する。 ・投入 ・日本側投入 【人材】医師、看護師、セラピスト、臨床工学技士、現地国内調整員 【機材】⇒事業実施団体負担

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・上下部消化管トレーニングシミュレーター ・Endoscopy 【教材】⇒事業実施団体負担 ・講習会資料等 ・相手国側投入 ・ケニヤッタ国立病院および周辺医療施設の医療従事者 (医師・看護師・セラピスト等) ・外部条件 【上位目標達成に影響を与える阻害要因】理解したケニア人医療従事者が 離職しない。 【プロジェクト目標達成に影響を与える阻害要因】医療従事者の大規模な ストライキが起こらない。 【アウトプット達成に影響を与える阻害要因】本邦研修に参加したケニア 人医療従事者が離職しない。 実施体制 ・現地実施体制 ◆相手国協力機関:ケニヤッタ国立病院 ◆事業実施団体の人員配置・連絡体制:プロジェクトマネージャー及びプ ロジェクトサブマネージャーを定期的に配置。 また、現地調整員1 名、国内現地業務調整員:1 名、国内会計・調整・事 務担当1 名の他、協力医療機関より現地教育、国内教育担当として 6 名を 交代で配置。 ・国内支援体制 (*) 国内調整員1 名 関連する援助活動 ・我が国の援助活動 JICA 技術協力プロジェクト ・地方分権下におけるカウンティ保健システム・マネジメント強化プロジ ェクト 2014 年 10 月~2019 年 10 月 ・黄熱病およびリフトバレー熱に対する迅速診断法の開発とそのアウト

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ブレイク警戒システムの構築 2012 年 1 月~2017 年 1 月 ・コミュニティヘルス戦略強化プロジェクト 2011 年 10 月~2014 年 9 月 エイズ対策強化プロジェクト フェーズ2 2010 年 1 月~2014 年 1 月 ・他ドナーの援助活動 (*) 該当する場合のみ記載

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案件概要表

1.案件名 国 名: ケニア国

案件名: トゥルカナ持続可能な自然資源管理及び代替生計手段を通じたコミ ュニティのレジリエンス向上プロジェクト

(Project on Enhancing Community Resilience against Drought through Sustainable Natural Resources Management and Livelihood Diversification in Turkana County)

2.事業の背景と必要性 (1)当該国における気候変動対策セクター/トゥルカナ地域の開発実績(現状) と課題 国土の 8 割を乾燥・半乾燥地が占めるケニア国では近年、干ばつや洪水など の自然災害が連続的に発生し、牧草地帯の減少により牧畜民の生活基盤が不安 定化しており、洪水・干ばつ対策や自然資源管理などへの対応が喫緊の課題と なっている。 特に2010 年秋以降に深刻化したアフリカ東部の「アフリカの角」と呼ばれる 地域(ジブチ、エチオピア、ケニア及びソマリア)の干ばつは、過去 4 年間に わたり、ケニアではトゥルカナ郡を含む北部地域を中心に 380 万人以上が被災 した。 ケニア国内で最も貧困率の高いトゥルカナ郡では、乾燥地のため人口の 60% が牧畜を生業としており、地下水や自然草地など自然資源への依存度が高いこ とから、来たるべき干ばつへの備えとしてのレジリエンス(強靭性)向上に資 する持続可能な自然資源管理(地下水利用と自然草地管理)とともに、脆弱性 軽減のための生計手段の多様化が求められている。 加えて、2013 年の総選挙以降本格化した地方分権化及び中央省庁再編の結果、 これら対策の実施主体が郡政府となったことから、郡政府の実施能力向上が急 務となっている。 かかる状況の下、ケニア政府は我が国に対し、牧畜民コミュニティにおける 持続可能な自然資源管理(地下水利用と自然草地管理)と生計手段の多様化に 取り組みからなる、トゥルカナ郡における干ばつに対するレジリエンス向上を 目的とした本事業を要請した。 (2)当該国における気候変動対策セクター/トゥルカナ地域の開発政策と本事業 の位置づけ 上記の課題に対してケニア国の国家開発計画「Vision 2030」(2008 年~2030 年)では、水源林の保全、森林率の増加(目標値 10%)や洪水・干ばつなどの 気候変動に起因する自然災害への適応などを気候変動対策セクターの主要課題

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として位置づけている。

またケニア政府は2011 年 9 月に「アフリカの角危機サミット」を主催し、「中 長期的な干ばつ対応メカニズム」の構築を柱とする「ナイロビ宣言」をまとめ た。同サミットの場では、ナイロビ宣言に基づき国別アクションプランである 干ばつ危機終焉政策(Ending Drought Emergency:EDE)も協議され、ケニア においては「短期的な人道支援のみならず干ばつに対する強靭性(レジリエン ス)の向上を中長期的に推進すること」の必要性が確認された。また 2015 年 11 月には EDE 支援のための援助協調の枠組みとなる共同プログラム枠組み (Common Programme Framework:CPF)が始動した。

EDE では干ばつ発生時の緊急対応システムの構築及び乾燥・半乾燥地の総合 的な開発が重要であるとされ、そのための方策として担当省庁の体制強化、干 ばつ対策のための基金設置、早期警報システムの始動、干ばつ時緊急支援のた めの計画策定等の各種事業がCPF の枠組みのもと実施されている。 本事業は、これら重要政策のうち、来たるべき干ばつへの備えに必要となる 各種公共事業(水源設置等)を本来担うべきケニア側関係機関、特にトゥルカ ナ郡政府の体制強化を図ることにより、EDE の実施を推進する協力であると位 置づけられる。 (3)気候変動対策セクター/トゥルカナ地域に対する我が国及び JICA の援助方 針と実績 我が国は対ケニア共和国国別開発協力方針(2012 年 4 月)において、「持続 的な経済・社会の発展の促進」の基本方針(大目標)のもと、環境保全を援助 重点分野(中目標)、気候変動対策を開発課題(小目標)としている。 また、JICA は協力プログラム「気候変動対策プログラム」の中で、「干ばつ危 機終焉政策への共同プログラム枠組みなど援助協調の枠組みの下、主に乾燥地 の牧畜民に対する干ばつ対策能力強化を中心とした支援を行う」としている。 特に本事業については、第3 回国連防災世界会議にて日本政府が表明した「仙 台防災協力イニシアティブ」の基本方針3 点(長期的視点に立った防災投資、「よ り良い復興(Build Back Better)」、中央政府と多様な主体の連携)に沿うもので ある。 なお、気候変動対策セクターのうち、干ばつ対策に関するこれまでの協力と して、2 件の開発計画調査型技術協力「北部ケニア干ばつレジリエンス向上のた めの総合開発及び緊急支援計画策定プロジェクト(ECoRAD)」(2012 年 2 月~ 2015 年 10 月)、「半乾燥地持続的小規模灌漑開発管理プロジェクト」(2012 年 8 月~2016 年 6 月)を実施した。 このうちECoRAD では、パイロット事業の実施を通じてコミュニティ主体の 災害管理(コミュニティ防災)と開発の視点を融合した新たな干ばつレジリエ ンス向上モデルを構築するとともに、関連する政府関係者の能力強化を行った。 (4)他の援助機関の対応

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ケニアにおける干ばつ対応のうち短期的な緊急人道支援については、UNICEF や UNHCR といった国連機関、欧州委員会人道援助・民間保護総局、英国国際 開発省、国際赤十字やケニア赤十字など多くの機関が長期に亘って支援を実施 している。 本事業の類似案件としては、欧州委員会人道援助局がコミュニティ主体の干 ばつ管理手法を支援中であるが、本事業との重複はない。 3.事業概要 (1)事業目的(協力プログラムにおける位置づけを含む) 本事業は、トゥルカナ郡において、牧畜民の行動特性及び科学的な根拠に基 づく地下水利用を通じた持続可能な自然草地管理と、対象コミュニティによる 牧畜以外の代替生計手段を確立することにより、対象コミュニティによる干ば つへの備え(生活水準の底上げ、被害の緩和、早期回復)の強化を図り、もっ て対象地域の干ばつに対する強靭性(レジリエンス)の向上に寄与するもので ある。 (2)プロジェクトサイト/対象地域名:トゥルカナ郡 (人口:約86 万人、面積:68,680km2 (3)本事業の受益者(ターゲットグループ): 直接受益者:トゥルカナ郡政府職員、最終受益者:対象コミュニティ (4)事業スケジュール(協力期間):2017 年 2 月~2022 年 1 月を予定 (計60 ヶ月) (5)総事業費(日本側):約 5.5 億円 (6)相手国側実施機関 地方分権化・計画省、国家干ばつ管理庁、トゥルカナ郡政府 (7)投入(インプット) 1)日本側 ・専門家派遣:総括/コミュニティ開発、水資源開発/井戸掘削施工監理、 牧草地/放牧地管理、生計多様化、環境管理/地理情報システム(GIS)、 外来樹種管理、等 (5 年間で合計 110 MM 程度) ・本邦研修及び第三国研修:自然資源管理、生計多様化、防災等 ・機材供与:車両、コンピューター等 ・現地活動費:水源(井戸)設置(最大で10 箇所程度を想定)やアクシ ョンプラン実施支援にかかる経費等 2)ケニア国側 ・カウンターパート(C/P)配置(トゥルカナ郡内防災省、水省、畜産省 等政府職員(約20 名)) ・プロジェクト事務所(トゥルカナ郡政府内に設置) ・現地活動費(水源(井戸)設置にかかる事業費、プロジェクト事務所・ 研修施設等の光熱費、通信費等)

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(8)環境社会配慮・貧困削減・社会開発 1)環境社会配慮 ① カテゴリ分類:C ② カテゴリ分類の根拠 本事業は、「国際協力機構環境社会配慮ガイドライン」(2010 年 4 月公布) 上、環境への望ましくない影響は最小限であると判断されるため。 2)ジェンダー平等推進・平和構築・貧困削減 対象コミュニティにおける牧畜以外の代替生計手段の担い手の多くが女性で あることを踏まえ、本事業の一環として実施する生計多様化活動では、その選 定時から男女双方のニーズが反映されるよう留意する。 3)その他:特になし (9)関連する援助活動 1)我が国の援助活動 林野庁補助事業「途上国森づくり事業/貧困削減のための森づくり支援 事業」にて、本事業でも活用法を検討することとしている、外来侵入種で あるプロソピスの管理方策(間伐、除去)の検証と、生計向上活動の一環 としての薪炭材としての活用が検討された。 2)他ドナー等の援助活動:特になし 4.協力の枠組み (1)協力概要 1)上位目標と指標 トゥルカナ郡において確立された干ばつレジリエンス向上のためのアプ ローチが、国内の他の乾燥地・半乾燥地において適用される。 【指標】本事業にて導入するアプローチを適用する郡の数が増加する。 2)プロジェクト目標と指標 トゥルカナ郡において干ばつへのレジリエンスが向上する。 【指標1】水源施設(井戸)が郡政府によって 150 箇所増加する。 【指標2】推奨乾季放牧地域内における水源施設周辺の牧草地面積が 1,732 km2 増加する。 【指標3】コミュニティ干ばつレジリエンス活動計画が策定され、必要 な予算が郡政府により配分される。 3)成果 成果1:対象コミュニティにて持続可能な自然資源管理がなされる。 成果2:郡政府の支援により対象コミュニティの生計が多様化される。。 成果3:トゥルカナ郡政府職員の干ばつ管理に関する能力が向上する。 4)活動 1-1 i)自然資源管理、ii)政府職員の能力、iii)ECoRAD より享受し た教訓に関する全般的な現状のギャップアセスメントを行う。

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1-2 郡政府の協力の下、水資源 GIS データベースシステムが構築さ れる。 1-3 水資源開発(水資源ポテンシャル調査に基づく)並びに牧草地 創出/開発に係る戦略的な活動実施箇所の選定を政府との合意 の下で行う。 1-4 活動1-2 に基づき、深井戸設置/開発を行う。 1-5 活動 1-3 に基づき、持続的な飼料作物生産や牧草地の再生を行 う。 1-6 活動1-4、1-5 に係る持続的な自然資源管理および運営維持管理 に関する対象コミュニティの能力強化プログラムを実施し、モ ニタリングを行う。 2-1 代表的な既存の干ばつ管理に係るコミュニティアクションプラ ン(CAP)の妥当性に関し、レビュ-を行う。 2-2 現状の生計多様化活動内容をレビューし、本プロジェクトの主 要な3活動方法(1.リシーディング圃場、2.炭生産/外来樹 種管理3.小規模野菜栽培)を策定・実施する。 2-3 活動 2-2 の結果を踏まえ、郡職員によって他地域に主要3活動 を展開するための提案と技術支援を行う。。 2-4 選定したコミュニティにおける収入創出活動の実施状況に関す るモニタリング・評価を行う。 3-1 トゥルカナ政府職員に対する干ばつ管理に関する能力強化プロ グラム(持続的な自然資源管理とその維持管理、生計多様化等) を行う。 3-2 地方分権に基づくカウンティ政府体制において活動 3-1 に関す るナレッジマネージメント、モニタリング、フォローアップ(OJT 等)を行う。 5.前提条件・外部条件 (1)前提条件:対象地域の政情及び治安状況が悪化しない。 (2)外部条件(リスクコントロール): ・地方分権化が当初の想定に沿って進展する。 ・2017 年 8 月に予定されている総選挙の前後に行政機能が低下しない。 ・EDE(ナイロビ宣言の国レベルアクションプラン)による様々な支援が他 の援助機関の支援のもと継続される。 ・水源(井戸)設置にかかる事業費がトゥルカナ郡政府により確保される。 6.評価結果 本事業は、ケニア国の開発政策、開発ニーズ、日本の援助政策と十分に合致 しており、また計画の適切性が認められることから、実施の意義は高い。

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7.過去の類似案件の教訓と本事業への活用 (1)類似案件の評価結果 開発計画調査型技術協力「北部ケニア干ばつレジリエンス向上のための総合 開発及び緊急支援計画策定プロジェクト」では、水源設置の計画段階(設置箇 所の特定)から対象コミュニティへの介入(設置後の料金徴収や維持管理の必 要性の説明等)を行うことによって、設置した水源の持続可能な維持管理の観 点に留まらず、以降の生計多様化に関する活動を実施する際に重要となる、対 象コミュニティの自立性を高めることにつながる、との教訓が得られた。 (2)本事業への教訓(活用) 本事業においても、上記と同様のアプローチを採用する。 8.今後の評価計画 (1)今後の評価に用いる主な指標 4.(1)のとおり。 (2)今後の評価計画 事業開始6 ヶ月以内 ベースライン調査 事業終了3年後 事後評価 (3)実施中モニタリング計画 事業開始後 6 ヶ月に 1 回 JCC における相手国実施機関との合同レビ ュー 事業終了 1 ヶ月前 終了前 JCC における相手国実施機関との合同レ ビュー 9.広報計画 (1)当該案件の広報上の特徴(アピールポイント) 1)相手国にとっての特徴 ・国内で最も貧困率の高いトゥルカナ郡における事業の実施 2)日本にとっての特徴 ・我が国が長年にわたり蓄積した文化人類学の知見の活用 ・気候変動に脆弱な牧畜民に対する日本の直接的な貢献 (2)広報計画 広く一般からの理解と認知を高め、かつ関連諸機関との情報共有のために、 メディア、マスメディア及び情報通信技術(Information and Communication Technology: ICT)を活用して、積極的な広報活動を行う。

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案件概要表 個別案件(専門家) 2020 年 08 月 11 日 現在 主管区分:在外事務所主管案件 ケニア事務所 地球環境部 案件名 (和) 水資源管理アドバイザー

(英) Water Resources Management Expert

対象国名 ケニア 分野課題1 水資源・防災-総合的水資源管理 分野課題2 分野課題3 分野分類 公共・公益事業-公益事業-公益事業一般 プログラム名 給水・水資源管理プログラム 援助重点課題 環境保全 開発課題 水資源保全 プロジェクトサイト ケニア国全土 署名日(実施合意) (*) 協力期間 (*) 2016 年 12 月 1 日 ~ 2019 年 06 月 30 日 相手国機関名 (*) (和) 水資源庁

(英) Water Resources Authority

プロジェクト概要 ・背景 ケニア国において、一人あたりの水資源賦存量は、人口増加に伴い、2010 年の1093m3 から 2030 年には 475m3 に減少すると推計されている。ま た、国の8 割が乾燥・半乾燥地域を占めるため、水資源の保全・開発・管 理が重要課題となっている。加えて、世界的な気候変動による影響は、ケ ニア国においても大きな問題となっており、近年、エルニーニョ現象やラ ニーニャ現象も伴い、洪水および旱魃のリスクが増加してきているとされ ている。 ケニア国は、流域単位での水資源管理を実施するために、2002 年策定の 水法のセクターリフォームを通じて、水衛生省の傘下に、水資源管理全体 の実施機関である水資源庁(以下、WRA(Water Resources Authority))

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を設置している。WRA は、水への持続的なアクセス及び公平な分配を保 証し、環境の持続可能性を確保しつつ、水資源の効率的かつ効果的に管理、 規制及び保全することを使命としている。WRA は、モニタリングにより 水資源の量と質を正確に把握・評価し、水利権の許認可を通じて、水資源 の公平な配分に努めてきている。 我が国は開発計画調査型技術協力「ケニア国全国水資源マスタープラン 2030 策定プロジェクト」を実施し、WRA の水資源管理能力強化のための アクションプランの策定を支援している。同プランにおいて、流域ガバナ ンスの強化のための各地域事務所の強化、水文情報マネジメント強化、洪 水及び渇水災害管理の改善などが早期にかつ優先的に実施すべき活動と して提案されている。 その後、WRA は、水文観測体制の強化や流域管理戦略やサブ流域管理計 画の策定を実施し、ケニア国における水資源管理の強化を行ってきてい る。しかしながら、依然として、水文データの収集、評価、分析が十分な 水準に至っておらず、データ管理も低い水準となっている。また、水文デ ータは、WRA の任務である水配分の決定や水資源の現状把握の際におい ても必要不可欠な情報のひとつである。これらの状況から、表流水モニタ リングを担当するWRA 職員の能力を強化し、水資源管理の強化を図るこ とが必要となっている。 ・上位目標 WRA による水資源管理能力が強化される。 ・プロジェクト目標 WRA による水文情報マネジメント能力が強化される。 ・成果 1)水文観測体制が強化される。 2)気象・水文データベース管理が強化される。 3)我が国の ODA で実施された水資源管理プロジェクトの成果がケニアに おいて定着・普及される。 ・活動 1-1)主要河川、湖沼及び湧水において、代表観測地点の設定を支援する。 1-2)気象・水文モニタリングネットワークの見直しを支援する。 1-3)水位流量曲線作成のための支援を行う。

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1-4)気象・水文観測所の運用改善に向けた支援を行う。 1-5)水文観測に使用する機材の研修を行う。 1-6)河川維持流量の設定を指導する。 2-1)気象・水文データベースの現状把握を行う。 2-2)気象・水文データベースの改善に向けた支援を行う。 3-1)ケニア国における我が国の将来の水資源管理プログラムについて助 言を行う。 3-2)研修が必要な課題を特定し、研修プログラムを作成する。 ・投入 ・日本側投入 ・短期専門家 1 名 16.0M/M ・機材(水位計、流速計、GPS 等) ・現地再委託(地形測量、水位計設置、流量観測) ・相手国側投入 ・WRA 事務所内の執務スペース(机等含む) ・カウンターパートの配置(人件費含む) ・外部条件 実施体制 ・現地実施体制 水衛生省 水資源庁 ・国内支援体制 (*) 関連する援助活動 ・我が国の援助活動

1) 我が国の援助活動 Cooperation of the Japanese ODA

・「全国水資源マスタープラン2030 策定プロジェクト」(2013 年 10 月完 了)

・「洪水に脆弱な地域における効果的な洪水管理のための能力強化プロジ ェクト」(2014 年 9 月完了)

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2) 他ドナー等の援助活動 Cooperation by Other Donor Agencies, etc. ・世銀、GIZ による支援

・他ドナーの援助活動

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案件概要表

技術協力プロジェクト 2019 年 02 月 22 日 現在

主管区分:本部主管案件 地球環境部 案件名 (和) 無収水削減能力向上プロジェクト

( 英 ) The Project for strengthening capacity in Non-Revenue water reduction

対象国名 ケニア 分野課題1 水資源・防災-都市給水 分野課題2 分野課題3 分野分類 公共・公益事業-公益事業-上水道 プログラム名 給水・水資源管理プログラム 援助重点課題 環境保全 開発課題 水資源保全 プロジェクトサイト 全国 署名日(実施合意) (*) 2016 年 03 月 07 日 協力期間 (*) 2016 年 10 月 1 日 ~ 2021 年 09 月 30 日 相手国機関名 (*) (和) 環境・水・天然資源省、水サービス規制委員会、ケ ニア水研修所、カウンティ行政体

( 英 ) Ministry of Environment, Water and Natural Resources, Water Service Regulatory Board(WASREB), Kenya プロジェクト概要 ・背景 ケニア政府はVision2030 において、無収水率を全国平均 20%まで削減 することとしているが、現在の無収水率は 46%(2013WASREB)と報告さ れており依然として高い無収水率となっている。また、全国水資源マスタ ープラン2030 において、気候変動の予測を踏まえた持続的利用可能な水 資源量は人口増加と共に不足することが懸念されており、水の効率的な利 用や水資源の開発の必要性が提言されている。 無収水削減対策は水の効率的な利用のために重要であり、また、国家財

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政の損失でもあるため、水道事業体の経営改善の観点からも至急の対応が 望まれている。JICA は 2014 年 10 月まで無収水管理能力向上プロジェク トを実施しており、無収水削減に係るガイドライン、マニュアル、ハンド ブックを作成し、水道事業体が無収水状況の自己評価に基づく無収水削減 計画の策定をするための全国的基準を定めた。また、同計画策定に必要な 技術的な人材育成のためのKEWI(Kenya Water Institute) による無収水対 策研修コースの策定もあわせて行ってきた。 本プロジェクトはその後継案件として、水省主導による水道事業体の基 礎的運営維持管理体制の強化と、KEWI の無収水対策研修コースによる技 術補完により、全国の都市水道事業体の無収水率の削減を持続的に実現し ていくことを目指すもの。 ・上位目標 全国の水道事業体において無収水率が低減する。 指標;2030 年までに全国の Urban WSP の無収水率が 15%まで低減す る。 ・プロジェクト目標 無収水削減計画に基づき、Urban WSP による無収水率低減事業が戦略的 かつ継続的に実施される。 指標1;2020 年までに対象 Urban WSP の平均無収水率が 20~25%に低 減する。 指標2;2020 年の予算年度において対象の全 Urban WSP にて無収水削 減計画に基づく予算措置がなされる。 ・成果 (1) KEWI の無収水削減研修の実施能力が向上する。 指標1;対象の全 Urban WSP が無収水削減研修を受講する。 指標2;無収水削減研修コースが新設・改訂される。 (2) Urban WSP による無収水削減計画が実施される。 指標1;対象の全 Urban WSP のメーター率が 100%となる。

指標2;少なくとも 15 の Urban WSP にて 3 ヶ月以上の On-site Training が実施される。

指標3;対象の全 Urban WSP にて無収水削減計画が策定される。 指標4;対象の全 Urban WSP にて少なくとも 1 つの DMA 内にてパイロ ット事業が実施される。

参照

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