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1.1 人口、言語、宗教

1.1.1 総人口

推定31,413 千人 (2002 年)

人口の大半が密集している国境沿い南部地帯のみの人口密度は25 人/km2である。

*出典:Statistics Canada (カナダ統計局), “Canada Year Book,” 2001.

1.1.2 言語 英語、フランス語 英語はカナダ全土で使用されている。フランス語はケベック州全域、オンタリオ 北部のケベックに隣接している地域、マニトバ州の一部、ニュー・ブランズウィ ックの北東部などの限られた地域で使用されている。現在カナダで用いられてい る言語は、1 万人以上の人が使用しているものだけでも 50 語ある。

*出典:Statistics Canada, “Census of Canada 2001,” 2002.

1.1.3 人口構成 −年齢別 表 1-1 年齢別人口構成 (2001 年) 男 性 女 性 年 齢 人数 (千人) 割合 (%) 人数 (千人) 割合 (%) 0∼14 2,934.1 19.9 2,794.6 18.2 15∼24 2,034.4 13.8 1,974.7 12.9 25∼44 4,483.5 30.5 4,613.7 30.2 45∼64 3,995.9 24.4 3,692.0 24.1 65∼ 1,662.7 11.3 2,225.9 14.5 合 計 14,706.5 100.0 15,300.2 100.0

*出典:Statistics Canada, “Census of Canada 2001,” 2002.

−言語別 先住の人々と、「建国の二民族」といわれる英国/フランス系住民 (全人口の 62%)、そしてヨーロッパ諸国やアジアなどからの移民からなる多民族国家で あるため、かなりの多様性と、著しい地域的偏りがある。 家庭で用いられている言語では、英語の比率が増加し、フランス語の家庭内で の使用は多少減少している。英語/フランス語以外の言語を母国語とする人の 割合は全体の 16%を占めているが、家庭内でそれぞれの母国語を用いる人の 割合はずっと少ない。 先住民族が現在も話し言葉として用いているものに、クリー語、イヌクティト 語とオジブェ語などがある。

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表 1-2 言語 (母国語)別人口構成 (2001 年) 言 語 合計 (人) 割合 (%) 英語 17,352,315 58.5 フランス語 6,703,325 22.6 中国語 853,745 2.9 イタリア語 469,485 1.6 ドイツ語 438,080 1.5 パンジャブ語 271,220 0.9 スペイン語 245,495 0.8 ポルトガル語 213,815 0.7 ポーランド語 20,837 0.7 アラビア語 19,990 0.7 タカログ語 174,060 0.6 ウクライナ語 148,085 0.5 オランダ語 128,670 0.4 ベトナム語 122,055 0.4 ギリシャ語 120,360 0.4 クリー語 72,885 0.2 エスキモー語 29,010 0.1 そのほかの言語 150,696 5.1 複数言語 381,145 1.3 合 計 27,915,273 100.0

*出典:Statistics Canada, “Census of Canada 2001,” 2002. −宗教別

キリスト教ではローマン・カトリックや聖交会、合同教会のような教派は圧倒 的な勢力を持つ。キリスト教徒であっても特定の教派の会員にはなっていない とする人 (3%)も含まれる。

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表 1-3 宗教別人口構成 (2001 年) 宗 教 合計 (人) 割合 (%) カトリック 12,936,905 43.6 プロテスタント 8,654,850 29.2 オーソドックス 479,620 1.6 キリスト教 (無所属) 780,450 2.6 回教 579,640 2.0 ユダヤ教 329,995 1.1 仏教 300,345 1.0 ヒンズー教 297,200 1.0 シーク教 278,410 0.9 そのほかの東洋宗教 37,550 0.1 そのほかの宗教 63,975 0.2 無宗教 4,900,090 16.5 合 計 29,639,030 100.0

*出典:Statistics Canada, “Census of Canada 2001,” 2002.

1.2 国土

北端は北緯 83°7’、南端は北緯 41°41’に位置し、これらの南北地点を結んだ距離は 4,634km であり、カナダは世界で南北距離の最も長い国である。

年間を通して人が定住しているのは、国土全体の約 10%に過ぎない。ほとんどは米 国との国境の北、150∼200km 以内の細長い地域 (10 万 km2)に居住している。

*出典:Statistics Canada, “Canada Year Book,” 2001.

1.2.1 国土面積 998.5 万 km2 1.2.2 気候 国土の大半は、人が住むには寒すぎ、カナダ人のほとんどは寒帯 (北緯 60°より 北)には住んでいない。太平洋岸から大西洋岸までつづく針葉樹林帯はシベリア 同様、その北側はどこまでも続くツンドラである。最北端の北極海にある島々は、 年間氷河や氷原で覆われている。 オンタリオ州の南部、オンタリオ湖、エリー湖とヒューロン湖に囲まれた地域は、 夏は快適である。 太平洋岸地帯の夏は快適であり、冬も気温が零下になることもほとんどない。雨 はよく降るが雪は少ない。 内陸西部は乾燥した平原が広がるが、夏は大変気温が上がり、そのため干ばつに 襲われることが多い。西海岸沿いにあるバンクーバーでは平均気温の最低が 6℃、 年間積雪量は50cm である。年間雨量は 1,162mm におよぶ。

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表 1-4 主要都市における気温/降水量 平均気温 平均降水量 都市名 平均最高 気温 (℃) 平均最低 気温 (℃) 積雪量 (cm) 雨量 (mm) 雨の日 (日) セント・ジョーンズ 8.6 0.8 322.1 1,482 217 シャーロットタウン 9.5 0.8 338.7 1,201 177 ハリファックス 10.7 1.4 261.4 1,474 170 ケベック 9.0 -1.0 337.0 1,208 178 モントリオール 10.9 1.2 214.2 940 162 オタワ 10.7 0.8 221.5 911 159 トロント 12.6 5.2 135.0 819 139 ウィニペグ 8.1 -3.4 114.8 504 119 リジャナ 8.9 -3.8 107.4 364 109 エドモントン 8.7 -1.5 129.6 461 123 カルガリー 10.3 -2.6 135.4 399 111 バンクーバー 13.5 6.1 54.9 1,167 164 ヴィクトリア 13.9 5.1 46.9 858 153 イエロナイフ -0.8 -9.7 143.9 267 118

*出典:Statistics Canada, “Canada Year Book,” 2001.

1.2.3 時差 東から西まで5,500km の隔たりがあるカナダ本土は 6 つの標準時間帯に分かれ ている。また国内時差は最大4.5 時間である。 ・ニューファウンドランド標準時 (NST) GMT-3.5 時間、日本との時差-11.5 時間 ・大西洋標準時 (AST) GMT-4.0 時間、日本との時差-12.0 時間 ・東部標準時 (EST) GMT-5.0 時間、日本との時差-13.0 時間 ・中部標準時 (CST) GMT-6.0 時間、日本との時差-14.0 時間 ・山岳地帯標準時 (MST) GMT-7.0 時間、日本との時差-15.0 時間 ・太平洋標準時 (PST) GMT-8.0 時間、日本との時差-16.0 時間 1.2.4 サマータイム 4 月の第 1 日曜日に時計が 1 時間進められ、10 月の最終日曜日に 1 時間戻す (サ スカッチワン州を除く)。

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1.3 社会指標

1.3.1 出生率 1990 年代の終わりには、その数は半分以下、11.2‰まで減少した。カトリック 教会の権威が低下し、女性の地位が著しく上昇したのである。最も変化が大きか ったのはケベック州だった。 出生指数 (一人の女性が一生に産む子供の数)は、90 年代の半ばには 1,522 人/千 人まで下がった。女性一人が産む子供の数が1.5 人に半減した結果、家族を構成 するメンバーも1971∼91 年の 30 年間に 3.7 人から 3.0 人に減った。

*出典:Statistics Canada, “Canada Year Book,” 2001.

1.3.2 平均寿命

1961∼2000 年までの 40 年間で男性の平均寿命は 68.4 から 76.7 へと 8 歳以上 伸びた。女性も74.3 から 82.0 まで 7 歳伸びた。

*出典:Statistics Canada, “Canada Year Book,” 2001. 1.3.3 都市人口 2002 年までにトロントの人口は 500 万を、バンクーバーでも 200 万人を超えた。 カナダ人の約半分 (52%)が下記表中 10 都市に住んでいる。都市化の傾向は大都 市のあるオンタリオ、ブリティシュ・コロンビア、アルバータ、ケベックの 4 州で著しい。そのほかの地域においては人口増加率がマイナスになっている州も あり、過疎化が進んでいる。 表 1-5 10 大都市と人口数 (2002 年) (単位:人) 都市名 人 口 トロント、オンタリオ 5,029,855 モントリオール、ケベック 3,548,775 バンクーバー、B.C. 2,122,684 オタワーハル、オンタリオ 1,128,914 カルガリー、アルバータ 993,182 エドモントン、アルバータ 967,166 ケベック、ケベック 697,753 ハミルトン、オンタリオ 686,882 ウニィペック、マニトバ 685,507 キッチナー、オンタリオ 437,952

*出典:Statistics Canada, “Census of Canada 2001,” 2002. 1.3.4 識字率

83% (15 歳以上で日常生活に必要な読み書きが可能な人の割合)

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1.3.5 貧困率 12.2% *出典:Statistics Canada.

1.4 経済

1.4.1 GDP 表 1-6 GDP (単位:百万カナダドル) 1998 年 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 GDP* 848,414 896,069 943,716 961,140 993,844 年間平均成長率 (%) 3.9 4.2 5.3 1.8 3.4 *: 基準価格に基づいた GDP

*出典:Statistics Canada, “Cansim,” 2004. 1.4.2 一人当たりの GDP 2001 年からの景気の後退を乗り越えて、カナダ人一人当たり実質 GDP は 34,000 カナダドル (約 30,000 米ドル、2003 年)であった。 表 1-7 一人当たりの GDP (単位:カナダドル) 1998 年 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 一人当たりのGDP 28,800 29,400 33,253 33,488 34,263 消費者物価指数* 0.9 1.7 2.7 2.6 2.2 :992=100

*出典:Statistics Canada, “Cansim,” 2004.

1.4.3 経済成長率 N.A. 1.4.4 インフレ率 N.A. 1.4.5 輸出 国内生産の約40%を輸出に向けている。G8 の中では、ほかのどの国よりも高い 比率である。 就業者の3 人に 1 人は輸出産業で職を得ている。

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表 1-8 相手国別輸出シェア (2001 年) 国 名 (百万カナダドル) 輸出額 割合 (%) 米国 352,083.1 83.6 日本 10,124.8 2.4 英国 6,912.9 1.6 EU 諸国 16,712.0 4.0 ほかのOECD 諸国 12,129.2 2.9 そのほか 22,695.5 5.4 合 計 420,657.5 100.0

*出典:Statistics Canada, “Cansim,” 2004.

表 1-9 製品別輸出シェア (2001 年) 製品名 (百万カナダドル) 輸出額 割合 (%) 自動車および部品 92,526.1 22.0 機械、器具 102,554.5 24.4 工業用製品/材料 67,796.1 16.1 エネルギー資源 55,751.9 13.3 木材/パルプ/木製品 40,287.5 9.6 農産物/魚類/食料品 31,078.0 7.4 消費物品 16,305.8 3.9 そのほか 14,356.3 3.4 合 計 420,656.2 100.0

*出典:Statistics Canada, “Cansim,” 2004. 表 1-10 対米国輸出の主要産業 (2001 年) (単位:億カナダドル) 産業名 輸出額 自動車関連製品の製造 593 石油/天然ガス 417 製材 122 宇宙産業関連 108

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表 1-11 対日本輸出の主要産業 (2001 年) (単位:万カナダドル)

産業名 輸出額

製材/木製品 155

プロセスされた食品 82

パルプ/紙製品 64

*出典:Statistics Canada, “Cansim,” 2004.

1.4.6 輸入 表 1-12 相手国別輸入シェア (2001 年) 国 名 (百万カナダドル) 輸入額 割合 (%) 米国 254,949.4 72.7 日本 10,572.0 3.0 英国 11,952.9 3.4 EU 諸国 23,190.0 6.6 そのほかの OECD 諸 国 18,645.5 5.3 そのほか 31,365.6 8.9 合 計 350,675.4 100.0

*出典:Statistics Canada, “Cansim,” 2004. 表 1-13 製品別輸入シェア (2001 年) 製品名 輸入額 (百万カナダドル) 割合 (%) 自動車および部品 72,577.9 20.7 機械、器具 112,524.8 32.1 工業用製品/材料 68,430.9 19.5 エネルギー資源 17,747.0 5.1 木材/パルプ/木製品 2,887.7 0.8 農産物/魚類/食料品 20,373.1 5.8 消費物品 42,923.1 12.2 そのほか 13,218.2 3.8 合 計 350,682.7 100.0

(9)

表 1-14 対米国輸入の主要製品 (2001 年) (単位:億カナダドル) 製品名 輸入額 自動車 174 自動車用部品 112 自動車用エンジンおよびエンジン用部品 87 トランスミッションと関連部品 62

*出典:Statistics Canada, “Cansim,” 2004.

表 1-15 対日本輸入の主要製品 (2001 年) (単位:万カナダドル)

製品名 輸入額

自動車 359

コンピュータ装置 104

電気電子機材と器具 59

*出典:Statistics Canada, “Cansim,” 2004.

1.4.7 通貨と換算率 カナダドル 表 1-16 1 カナダドル当たりの通貨交換レート (平均) 1998 年 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 米ドル 1.484 1.486 1.485 1.545 1.570 日本円 1.14 1.31 1.38 1.28 1.26

*出典:Statistics Canada, “Canada at A Glance,” 2004.

1.5 産業

1.5.1 主要産業 カナダの広大な国土には天然資源が非常に豊富である。鉱山資源、石油、天然ガ スなどのエネルギー資源、森林資源、水産/農業資源とほとんどすべての資源を カバーしている。カナダは建国以来一貫して、国内では相対的に稀少な労働力と 技術、資金を国外から導入しながら、豊富な資源の開発と採出した資源をプロセ ス加工する製造業を中心にして、経済の発展を図ってきた。 1990 年代の初めごろから、連邦/州政府が政策面において ICT (Information and Communication Technology)産業に対する支援体制を整えていることもあ り、先端技術産業、特にICT 産業が急速に伸びている (年平均 11%)。

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表 1-17 雇用別主要産業分布 (2001 年) 産業名 雇用者数 (人) 割合 (%) 生産部門 3,862,500 - 農業 328,600 2.2 森林/漁業/鉱山/石油/ガス 293,100 1.9 公益事業 123,000 0.8 建設業 843,300 5.6 製造業 2,274,500 15.1 サービス部門 11,214,200 - 商業 2,383,600 15.9 運輸/貯蔵 773,200 5.1 財務/保険/不動産 874,500 5.8 科学技術/専門職 987,000 6.5 行政/マネージメント 555,300 3.7 教育 966,200 6.4 保健医療/福祉 1,542,100 10.2 インフォーメーション/文化/ レクリエーション 707,200 4.7 飲食/ホテル業 976,000 6.5 そのほかのサービス 682,700 4.5 公務/公共サービス 766,400 5.1 合 計 15,076,700 100.0 *出典:Statistics Canada, “Census of Canada 2001.” 1.5.2 インフラ整備状況 交通/運輸面での便利さでもオンタリオはトップに位置している。州内のハイウ ェイは 72,000km におよび、トロントから東西南北にネットワークが広がり、 物品の輸送はこのハイウェイを走るトラック輸送に大きく依存している。最大の 貿易相手国米国への国境通過地点は、陸路、鉄道、水路をあわせて 11 カ所あり、 米国市場へのアクセスが容易である。 R&D 関連のインフラストラクチャーでは、連邦と州政府で数々の免税措置を設 け、特に中小企業がR&D を積極的に行えるように支援している。企業と大学な どの研究調査機関との提携をしやすくするためのプログラムも多くある。 財政金融面でのインフラストラクチャーはカナダの 5 大銀行である、Royal Bank 、 Bank of Nova Scotia 、 TD Bank 、 Canadian Imperial Bank of Commerce、Bank of Montreal が中心的存在となっている。

−道路

ハイウェイ 1,408,800km 舗装道路 497,306km 未舗装道路 911,494km

(11)

−鉄道 73,301km −港湾

Becancour (Qbc), Churchill (Manitoba), Halifax (N.S), Hamilton(ON), Montreal (Qbc), Mew Westminster (B.C.), Prince Rupert (B.C.), St. John (N.B.), St. John’s (Nfld), Sydney (N.S.), Thunder Bay (ON), Toronto (ON), Trois-Rivieres (Qbc), Vancouver (B.C.), Windsor (ON)

−通信

固定電話 912.8 回線/千人 携帯電話 11,849 千回線 −電力

566.3 (10 億 KW/h)

*出典:CIA ”World Factbook,” 2001. 1.5.3 インターネット普及率

インターネット利用者 1,600 万人 (人口の 52%) (2002 年) コンピュータ普及率 人口の約半分 (487 台/千人) (2002 年)

*出典:Statistics Canada, “Canada Year Book,” 2001.

1.6 度量衡

1.6.1 長さ、容積、重さの単位 国際メートル法によるメートル法

1.7 政治

カナダは 10 州と 3 準州からなる連邦制国家である。主都はケベック州とオンタリ オ州の境に位置するオタワである。 通常5 つの地域に大別される。大西洋岸地域、中部、山岳平原地域、太平洋地域、 と北部である。 1.7.1 政治体制 立憲君主制に基づく民主的連邦制 連邦と州に分かれている。カナダ国王の王位は英国のエリザベス女王が兼任し、 その役割は形式的なものである。通常は女王に代わり、その名代である総督がカ ナダの元首としての職務を行っている。現在はクラークソン夫人が総督の役を務 めている。総督は時の内閣総理大臣が指名し、宣誓のうえ就任する。総督の職務 は、通過法案の裁可、閣議決定事項の交付、国家社会の中心として儀典に参列す ることである。 連邦制度はカナダが英国の植民地から自治領として独立した 1867 年に定められ

(12)

が連邦であることと、連邦と州の間の立法権の配分が明確に定められている。そ の基本は、教育、文化、財産、宗教、地域の経済活動などを州の権限とし、さら に天然資源、森林資源、電力を管理し売却する権限も州にあるとした。国の全体 にかかわる国家的事項 (軍事、通商外交、課税、刑法および刑事関係事項、移民、 郵便事業など)に関する権限は連邦政府にあるとしている。憲法で決められてい ない事項、特に経済政策に関して、州政府が地方の特色を生かす政策を進めるよ うになり、州の権限が次第に拡大し、地方分権的傾向の強い連邦制度になった。 1982 年には憲法改正権がカナダに返還されるように「1982 年憲法」が改正され、 新たに権利および自由に関する憲章が加えられた。 カナダ連邦議会は総督と上下両院で構成されている。上院は任命された議員 (現 在定員 105)、下院は選挙で選ばれた議員 (現定員 308)で構成され、立法の中心 である。 州の政治も連邦と同じ形式で、州における女王の代表は副総督で、その下で行政 府と一方議会が置かれている。州議会は選挙により選出された議員で構成され、 州政治の舞台となっている。実際のカナダの政治は、連邦/州双方において責任 内閣制度がとられている。 −選挙制度 会員も州議会も、1 選挙区 1 議席の小選挙区制である。選挙区は 10 年ごとに 行われる国勢調査の結果に基づき、人口の変化に応じて調整される。選挙権と 被選挙権は、18 歳以上のカナダ国民に与えられている。 −政党 立憲制度と議会制民主主義を支えるのが政党である。国家的には自由党、新保 守党、新民主党の三政党に加えて、ケベック州だけのブロック・ケベックワ党 があって、連邦議会はこの四党から選出された議員によって構成されている。 連邦議会で多数を占め、継続して政権を担当してきたのは、自由党と保守党 (最近 2 つに分かれていた保守派の政党が合併し新保守党となった)の 2 党であ るが、自由党がトルドー/クラチェン両党首の下でそれぞれ 10 年続けて政権 を維持して、優勢を保っている。2004 年 6 月の総選挙では政界を引退したク ラチェン氏に代わりポール・マーティンの率いる自由党が第一党の地位を維持 した。しかし、135 議席で過半数におよばず、数十年ぶりに少数党政権の座に ついた。 1.7.2 元首名 エリザベス2 世 女王 1.7.3 政府主要閣僚名 ・総理大臣 Paul Martin ・副総理 (国家安全担当) Anne McLellan ・大蔵大臣

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・外務大臣 Pierre Pettigrew ・国防大臣 Bill Graham ・医療厚生 Ujjal Dosanjh ・国際貿易担当大臣 Jim Peterson ・産業大臣 David Emerson 【参考文献】

1. CIA, “World Factbook,” 2001.

2. Ontario Economic Department Website, http://www.2ontario.com/ 3. Statistics Canada, “Canada:A Portrait,” 1999.

4. Statistics Canada, “Canada:A Portrait,” 2002. 5. Statistics Canada, “Canada at A Grance,” 2004 6. Statistics Canada, “Canada Year Book,” 2001. 7. Statistics Canada, “Cansim,” 2004.

8. Statistics Canada, “Census of Canada 2001,” 2002. 9. Statistics Canada Website, http://www.statcan.ca/ 10. 国際連合、「国際比較資料」、1995 年。

表 1-2  言語 (母国語)別人口構成 (2001 年)  言 語  合計 (人)  割合 (%)  英語  17,352,315 58.5  フランス語  6,703,325 22.6  中国語  853,745 2.9  イタリア語  469,485 1.6  ドイツ語  438,080 1.5  パンジャブ語  271,220 0.9  スペイン語  245,495 0.8  ポルトガル語  213,815 0.7  ポーランド語  20,837 0.7  アラビア語  19,990 0.7  タカ
表 1-3 宗教別人口構成  (2001 年)  宗 教  合計 (人)  割合 (%)  カトリック  12,936,905 43.6  プロテスタント  8,654,850 29.2  オーソドックス  479,620 1.6  キリスト教 (無所属)  780,450 2.6  回教  579,640 2.0  ユダヤ教  329,995 1.1  仏教  300,345 1.0  ヒンズー教  297,200 1.0  シーク教  278,410 0.9  そのほかの東洋宗教  37,550 0.1
表 1-4 主要都市における気温/降水量  平均気温  平均降水量  都市名  平均最高  気温 (℃)  平均最低 気温 (℃)  積雪量 (cm)  雨量 (mm)  雨の日 (日)  セント・ジョーンズ  8.6 0.8  322.1  1,482  217  シャーロットタウン  9.5 0.8  338.7  1,201  177  ハリファックス  10.7 1.4  261.4  1,474  170  ケベック    9.0  -1.0  337.0  1,208  178  モントリオール
表 1-10  対米国輸出の主要産業 (2001 年) (単位:億カナダドル)  産業名  輸出額  自動車関連製品の製造  593  石油/天然ガス  417  製材  122  宇宙産業関連  108
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参照

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